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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



微熱。~永遠に冷めない熱病~ ①




偶然に貴方と出会ってから、僕は長い間、微熱に侵されてる。
冷めることのない、柔らかくて穏やかな、心地よい熱に・・・








・・・・・「はぁ・・・どうして僕が・・・」


突然の辞令が下りたのは、1週間前だった。


--- シム、悪いが頼めるのがお前しかいないんだ。よろしく頼むよ・・・---


そんなことないだろう。
僕がこの会社に入ったのは、こんな田舎町の小さな支社で働くためじゃない。


--- 暫くあっちで頑張ってもらって、必ず本社に戻すよ。ポストも準備する---


どうだか・・・


ため息ばかりついてても仕方ない。
取りあえず、赴任先の街でアパートを探して向かう準備は整った。


--- チャンミン、暫く会えないね・・・---

・・・・・「休日には戻ってくるよ、な? 」

--- 浮気しないでね・・・? ---


大学時代から付き合ってる彼女とは結婚を約束してる。
婚約こそしてはいないけれど、僕も彼女もそのつもりだ。


・・・・・「バカだな・・・するわけないだろ?」

--- うん。信じてる---

・・・・・「おいで、、、」


彼女には何の不満もない。
僕の事をとても理解してくれているし、性格も趣味も、、、それに身体の相性だって悪くない。


・・・・・「寂しくないように、沢山愛してあげるよ・・・」

--- ん、、、チャンミン、、、---






出発の日・・・

彼女はまるで永遠の別れのように涙していた。
何とか落ち着かせて、僕はソウルを離れた。






引っ越しの荷物も無事に届いて、あとは荷を解くだけ。
出勤は3日後。

それまでにどうにか片付くだろう。

取りあえず、すぐに必要な荷物を出していたら、窓の外はすっかり陽が落ちていた。


時刻を見れば 午後7時過ぎ。

上着を来て、財布と携帯をポケットに入れた。
確か近所にコンビニがあったはず、、、


5分ほど歩いたところのコンビニで、食事になるようなものとビールを2本買って、
もと来た道を引き返す。

ソウルとは違って、まだ8時にもなっていないのに辺りはすでに真っ暗で、、、
けたたましい騒音もなければ、眩しすぎるネオンもない。


大通りまで出たら、もう少し賑やかなのかな・・・


まだここに来て1日も経っていないのに、僕はソウルの街が恋しくなっていた。





アパートの前まで戻ってきて、改めて思う。


・・・・・「もうすこしマシな所はないのか、、、」


田舎の街にはオシャレなデザイナーズマンションなんて皆無だ。
いや、別にデザイナーズじゃなくても、普通でいいのに・・・

ついてないことに、どこも空いてなくて・・・


・・・・・「ま、暫くのガマンだ」


最上階の部屋を目指して、階段を上る。

最上階と言っても3階、、、しかも一番奥の部屋・・・

これから毎日の上り下りを考えると、憂鬱な気持ちになった。



階段を上りきって、ふと空を仰いだ。


・・・・・「そうだな、確かにソウルより星は綺麗だ」


けれど、やっぱり小さなため息が出る。

苦笑いを浮かべながら部屋に向った。
ポケットから鍵を取り出して、ドアのノブを握る。

その時、突然隣りの部屋から、賑やかな音が耳をつんざく。


--- うっそ~~っ、女いないって言ったじゃん! ---

--- 私がこいつの女なんだよ!! 人の男に手ぇ出しやがって!!---


静かな空間に、突然耳に入る罵声。


冗談だろ?


立ち止まって茫然としていたら、ドアが勢いよく開いた。


「ったく、うるせぇよ、お前ら出て行け!!」

--- 何言ってんだよ、あんたが来いっていうからっ! ---

「そんなこと言ってねぇよ、帰れ、バカやろう!!」


開いたドアの向こうから、派手な化粧をしたいかにも下品そうな女が2人。

ここの住人の男だろうか?
その男に押しやられながら外に出てきた。


--- ちょっと! ねぇ、、、泊めてよ~私行くとこないんだよ---

「家賃も払わねぇくせに自分の家みたいに入り浸るんじゃねぇよ」

--- いいじゃんか、その代りあんたの好きなように抱かせてあげてるじゃん---

「てめぇくらいの女なら吐いて捨てるほどいるんだよ、自惚れるな!!」


女たちと一緒に飛び出してきたその男は、
僕よりも少し年上だろうか、、、


チンピラじゃないか・・・


こんなのに関わったら、後々厄介なことになる。
早く部屋に入ろうと、握ったノブを回した時だった。


「あれ? お隣さん・・・越してきた?」


チンピラが僕に気付いて、話しかけてきた。
内心、なんてついてないんだろう・・・そう思いながらも、、、


・・・・・「今日、越してきました。また、改めてご挨拶にお伺いします。」


小さく頭を下げてドアを引こうとしたら、


--- ねぇ、お兄さん、カッコいいね。背も高いし、イケメンじゃん? 
今晩泊めてよ? サービスするからさ・・・---


愛想笑いも出来ない。
僕の顔が酷く歪んだんだろう、、、


「バカ野郎、何言ってんだよ、行けよ!!! 早く!!」


女たちの頭を平手で打ちながら、その男は何度も女たちに帰るように促す。


--- ちっ、バカ野郎!! もうセックスしてやらないからっ!!---

「お前なんかいなくても女に不自由してねぇんだよ!! もう二度と来るな!!」




引っ越し初日から最悪だ。
こんな隣人、聞いてない・・・

とにかく、一日でも早くもっとマシなマンションを見つけて引っ越そう。


これ以上ここにいたら頭痛がしそうだ。


今日はもう、買ってきたビールでも飲んでさっさと寝よう。
ドアを大きく開けて、部屋に入ろうとしたら・・・


「な、俺と一緒に呑まない?」


閉めかけたドアをグイッと戻されて、
チンピラが、僕のコンビニの袋を指差している。


・・・・・「はい?」


僕は苛立ちを隠せなかった。


「俺、まだ飯食ってなくて、、、お邪魔しま~す」


チンピラは、僕の返事を待たずにズカズカと部屋へ入ってゆく。


頭の奥に、ズキンと鈍い痛みが走った・・・







2へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

今日から22時の更新は、「微熱。~永遠に冷めない熱病~」をお届けします。
実は、皆さまから頂いたリクが一番多かったのは、昨日完結した「俺の男。僕の男。」の続編という、、、(;・∀・)
ごめんなさい。
今のところ、続編考えてません(笑)

自分の中で、続編OKなお話と、このまま綺麗に終わらせたいお話っていうのがあって、
俺男僕男は、残念ながら後者なんです、、、m(__)m
上手く言えないですけど、続編書くと失敗するお話の部類です(;・∀・)ゴメンネ

そして、その次に多かったのは、この「微熱。」と「横恋慕。」の続きです。
横恋慕。の続き、、、これは嬉しかったな~♪
待っていて下さる方が居てくださるのが嬉しかった。

ただ、今はお昼更新の「ボクたちの関係。」に頭が持っていかれているので、
「横恋慕。」を毎日更新出来る自信がなくて、、、

ということで、22時は「微熱。」そして、余裕があるときに「横恋慕。」を真夜中更新しようかと思います。
真夜中更新をするときは、22時のお話のあとがきでお知らせします。

そういうことで、ご了承下さい♪


その他、、、

アネモネ。
スワロウテイル。
砂の記憶。
震える愛撫。
藍の月。

に、リク頂きました。

アネモネ。以外の4作は、ちょっと癖のある(笑)お話なので、
病気だったり死んじゃったり他の誰かと・・・・だったり、、、(;・∀・)

当時もそうでしたけど、リアルと切り離して「お話」だと理解して読んで下さる方ばかりじゃなかったので、、、
今回も、そんな感じのコメントもいくつかありましたしね。
なので、私の判断でこういうお話を今後再更新する時は、告知したうえで真夜中更新に持っていくことにします。

今まで何度か書いたこともありますが、
ただ、2人が仲良しでラブラブで楽しいだけのお話は、こころ日和。には皆無です。
そういうお話だけをお求めの方は、余り私のお話はお勧めできません。
ご理解いただけますように。



本編より長いあとがきになってしまいました。
お付き合い下さってありがとうございます。

では、明日からのチンピラユンホさんにご期待ください(苦笑)ププ

おやすみなさい♡



こころ。

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久々に、スヒョン氏(←憶えてる?)に会いたい♥(笑)


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