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淋しい熱帯魚。109 第3章 ~





予定より10分ほど到着が遅れた飛行機から降りてきた乗客が、
足早に到着ロビーにやってくる。

自分の鼓動が早鐘を打つ音が聞こえる。
待ちわびた想い人の姿が、遠くに見えた。

1年前の姿を想い出して、何も変わらないことに安堵する。

大きな瞳をさらに大きくして、沢山の荷物を引きずりながら、
キョロキョロと辺りを見回している。

その姿を、微笑ましく見ていた俺と、視線が合う。
途端、笑顔の花が咲いた。


・・・・・「ユンホさん!!!」


大きく手を振りながら、前を行く人波をかき分けて、、、

愛しい人が、この腕の中に舞い戻ってきた。



「お帰り、チャンミン・・・」


暫く俺の胸にしがみ付いたまま、じっと動かない。


「チャンミン? 顔見せて? 」


ゆっくりと上げたチャンミンは、瞳に涙を浮かべていた。


・・・・・「ただいま戻りました。ユンホさん、会いたかった」


可愛い唇を塞いでしまいたかったけれど、はやる気持ちを抑えて、
俺はチャンミンの手から荷物を引き取った。


「行こう、チャンミン・・・」


駐車場の車まで、足早に歩く。
トランクに、沢山の荷物を押し込み、チャンミンを助手席に座るように促す。


・・・・・「ユンホさん、、、急いでますか? なにか、用事が・・・」


急かすようにここまで来た俺を不思議そうに覗き込む。


「あそこ・・・」


フロントガラスの向こうに見える、空港に程近い高層ホテルを指差す。


・・・・・「えっ?」

「今夜はあのホテルだ」


それだけチャンミンに伝えると、俺はエンジンをかけて車を発進させた。

辺りは陽が落ち、太陽の残り陽と出番を待っていた月と星が輝き始め、
美しい色を放ち、空を幻想的に染めていた。








・・・・・「あっ、、、ユン、ホさ、、、ま、待って・・・」

「ダメだ、待てない・・・」


ホテルの扉を閉めると同時に、チャンミンを抱き寄せて唇を塞ぐ。

ずっと、味わいたかった。
この味、この感触・・・

抵抗するチャンミンの手を掴み、身体を壁に押し付ける。


「イヤか?」


名残惜しく唇を外し、そう聞くと、


・・・・・「シャ、シャワー、、、浴びたい」


俺は、すでに心も身体も高揚しきっていて、
とても許してやる余裕がなかった。


「そのままでいい、、、お前のこの香りが好きなんだよ?」

・・・・・「で、でも・・・」


ドアの上の小さな室内灯に照らされたチャンミンは
恥ずかしそうに瞳を泳がせて・・・

その姿だけで、身体がより一層熱くなった。


「お前に早く挿れたい、、、ダメか?」


もうすでに、立ち上がっていた自分のそれを、チャンミンの足元に擦り付けた。
チャンミンのそれも、自分と同じであることが、なんだかとても嬉しかった。


・・・・・「ユンホさんが、、、いいなら・・・






呼吸が乱れる。

静かな室内・・・
聞えるのは、俺とチャンミンの荒い息遣いだけ。

その場でお互いの服を脱がせ合う。

その時間すらもどかしくて・・・

ようやく全てを剥ぎ取り、どちらからともなく腕を伸ばし、抱きしめあう。


ピタリと肌を合わせ、チャンミンの鼓動を感じる。


・・・・・「ユンホさん、ドキドキしてます」

「俺か?」

・・・・・「はい、ユンホさんの鼓動が僕の胸に伝わってきます」

「当たり前だろ? お前を抱いてるんだから・・・」


合わさるお互いの胸・・・

ドクドク、、、と鼓動までもが重なり合って一つのメロディになる。

もう離さない
絶対に・・・


「もう、離さない。ずっと一緒だ」

・・・・・「はい、もう、離れません。ユンホさんは僕のです」






なだれ込むように、2人合わさったままベッドに沈む。

最上階のこの部屋

広い空間
静かな空気

そして、ベッドルームのガラスの壁に映り込むものは俺とチャンミンの絡み合う姿だけ・・・


何にも邪魔されない。
2人だけの時間・・・



チャンミン、朝までお前を抱いていたい。

お前の感じてる顔を
お前が感じてる声を


俺だけに見せて・・・
俺だけに聞かせて・・・



・・・・・「んっ、、、ユン、ホさん、、、、は、はやく・・・」

「夜はこれからだよ、チャンミン・・・」








124へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

次回の124話は微妙にR記事です。
通常更新予定ですが、読まれる方は自己責任にてよろしくお願いいたします。

さて、10月は学校行事もあったり、地域の行事、
そして今年はツアーもあって、各週ごとにバタバタと忙しいです。

そのせいか否か、ダイエット中のわたくし。
目標達成+1キロ減量成功です。

秋から冬にかけて、いろいろと食べ物が美味しい季節。
今からはキープすることに専念することにします。


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淋しい熱帯魚。109 第3章 ~






・・・・・「もしもし、ユンホさん、寝てましたか?」


深夜1時を回った頃。
最近、決まってこの時間にチャンミンから電話が入る。


「いや、仕事から戻って来たばっかりだよ」


例えベッドで眠っていたとしても、俺は決まってそう答える。


チャンミンがアメリカへ発ってから、
正確に言うと、再びアメリカへ発ってからもうすぐ1年になろうとしている。

俺は相変わらず仕事に追われ、
会社とマンションを往復する毎日。

疲れ切った身体と心。
唯一の癒しが、週に何度か、チャンミンからかかってくる電話だった。


どんなに疲弊していても、あいつの声を聴くと、
〝頑張ろう〟 そう、気力が湧き起こる。

チャンミンも、きっと一生懸命だと、伝わってくるから・・・



・・・・・「ユンホさん、僕、昨日エナちゃんとお話ししました」


お話?


「エナとか?」

・・・・・「はい、〝もしもし、エナちゃんですか? 僕はシム・チャンミンと言います。
エナちゃんのおじさんです〟って、そう電話でごあいさつしました」

「姉ちゃんから電話があったのか? で、エナはなんて?」

・・・・・「〝う~う~〟って、、、ふふ、きっとチャンミンおじさんって呼んでくれたんだと思います」




今から3か月前、俺たちに家族が増えた。
姉ちゃんによく似た、可愛い女の子。

ジュオンさんに〝どうしても、、、〟そう言われて、親父が〝エナ〟と名付けた。

〝エナ〟

それは、母さんの名前でもある。

身体の弱い姉ちゃんに、出産というものはとても危険なものだったようで、
姉ちゃんの身体を考えたら、エナに弟妹を儲けることは難しいだろうと、そう医者に言われた。

そのことが、姉ちゃんの心をとても悲しませたようで、暫くは、塞いでいたけれど・・・


--- ソウン、悲しまなくていい。弟妹を作ってあげられないのは君のせいじゃない。
その分の愛情を、エナに注いであげればいいんだよ?
僕は、君とエナがいてくれさえすれば、それで十分幸せなんだから・・・---


ジュオンさんの惜しみない愛が、姉ちゃんだけじゃなく、家族みんなの心を温かくした。





・・・・・「それで、、、、それでね、ユンホさん、あのね・・・」

「どうした? 他にもなにかあったのか?」

・・・・・「実はね。あの、、、、」


珍しい・・・
こんなに言葉を濁すチャンミン、、、

いつもチャンミンは、電話の向こうから言いたいことを途切れなく話す。
俺は、始終、相槌を打つだけで・・・

なのに、、、


「なにか、困ってるのか? 何があった?」


チャンミンの様子がいつもと少し違ったように感じて、心配になって問い詰めるようにそう聞くと、
小さな声で、返事が返ってきた。


・・・・・「ソウルへ戻れます」


えっ?  今、なんて、、、言った?


・・・・・「ソウルへ戻ることになりました。2週間後です」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさん・・・嬉しくないですか?

「い、いつだって?」

・・・・・「2週間後です」

「そ、そっか、、、うん・・・・」



チャンミンが、帰ってくる
俺の元に、戻ってくる


1年前、俺たちの特別な休暇の最後の夜・・・

離れがたくて、離したくなくて、
チャンミンのフライトの時間ぎりぎりまで肌を重ね、あいつに俺の熱をぶつけた。

あの日から、会いたくて、触れたくて、恋しくて・・・

お前のいない1年。
お前と離れて生きる1年が、長く、長く感じていた。

けど、そんな日々も、もう終わる。
チャンミンと、並んで歩いて生きていける。


・・・・・「ユンホさん、、、嬉しくないですか?」

「えっ? ち、違う、そうじゃない」


つい、考え込んで、返事がなおざりになった俺に、
チャンミンがまた、いらぬ心配をしている。


・・・・・「・・・・・」

「思い出してたんだよ」

・・・・・「何を、、、ですか?」

「最後にお前を抱いた夜の事」

・・・・・「・・・ユ、ユンホさん・・・」


白く、きめ細かい美しい肌
指でなぞると、しなやかに反る背中

半開きの唇から、赤い舌をチロリと出して俺を誘う・・・


感じて俺のをギュッと締め付ける熱いチャンミンの中、、、
揺さぶるたびに漏れ出す吐息と喘ぎ・・・


そんなもの全部、一瞬にして蘇る。


「チャンミン、早く帰ってこい。お前を抱きたい、抱きたくてたまんないよ」

・・・・・「はい、、、、ユンホさん。ぼ、僕も・・・」

「ん?」

・・・・・「早く会いたい。早く、ユンホさんが欲しい・・・」








123へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

このお話が更新される早朝、私は地元の秋祭りのお手伝いの為、
すでに家を出ております。
帰宅予定は日付が変わる頃の予定(;´Д`)
1日頑張ってきます。
来週は福井だっ!!(/・ω・)/


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淋しい熱帯魚。109 第3章 ~






思いがけないチャンミンとの時間・・・


・・・・・「ユンホさん、僕、映画が観たいです。ポップコーン買ってください。それからね、それから・・・」


そんな、普通の恋人同士なら他愛もない当たり前のことを、
チャンミンは瞳を輝かせながら俺に言う。

本心を言えば、どこか最高の景色が見えるホテルの最上階を1週間借り切って、
俺たちが一緒に居られる時間のすべて、、、

朝から晩までこいつを抱いていたい。


けど・・・


「映画観て、食事して、ドライブにでも行くか?」

・・・・・「はい、ユンホさんとドライブ、、、嬉しいです」


そうさ、この時間が過ぎたとしても、
俺たちは別れるわけじゃない。

少しの間、お互いの成長のために距離が出来るだけ。
心はいつも寄り添ってる。

零れ落ちそうなチャンミンの笑顔を見て、俺の心もとても温かくなった。


「よし、じゃあ、行こう・・・」





その日から、俺たちの特別な休日が始まった。

映画を観て、食事をして、ショッピングを楽しむ。
チャンミンの希望で、夜の海を見に車を走らせたりもした。


--- ユノ? せっかく2人で楽しんでいるのに、ごめんなさいね、お父様がどうしてもって・・・---



そりゃあ、そうだろう。
チャンミンは、あの頑固親父のお気に入りなんだ。


「あぁ、チャンミンも親父と姉ちゃんに挨拶がしたいって、、、、明日行くよ」

--- じゃあ、みんなでお食事ね。 待ってるから・・・---





次の日、屋敷に着くと、チャンミンは姉ちゃんに挨拶した後、
俺に荷物を押し付けるようにして親父の部屋に向かう。


--- お父様もきっとお喜びになってるわ---


今となっては、親父は大事な息子よりもチャンミンの方が可愛いらしい。


食事の最中も、チャンミンは親父の隣りで世話を焼く。


・・・・・「お父様、お野菜も、もっとたくさん召し上がってください。」


そう言いながら、皿に取り分けて差し出すチャンミンを、親父は笑みを零しながら見つめてる。


そんな和やかな光景・・・
姉ちゃんもジュオンさんも、シヨンも、もちろん俺自身も・・・

想像もしていなかった。
みんながきっと、幸せだと感じているはず・・・



--- あの、皆さんにお話が・・・---


食事も済ませ、テーブルの上には温かい紅茶と、姉ちゃんお手製のフルーツタルト。
色取り取りの季節のフルーツが、適度な大きさにカットされて並んでいる。


口を開いたのは、ジュオンさんだった。


そう言いながら、ジュオンさんは姉ちゃんをソファの隣りに呼び寄せて・・・
2人は少し恥ずかしそうに見つめ合って、頬を緩めた。


--- 本当なら、シヨンさんの婚約者であるチェリンさんもいらっしゃる席で、
お伝えしたかったんですが、、、---


申し訳なさそうに、ジュオンさんはシヨンに視線を向けた。


--- いえ、チェリンのことは構いません。それより、改まって、、、何かな?気になります---


ジュオンさんは、暫くの沈黙のあと、大きな深呼吸をして、口を開いた。



--- 実は、、、か、家族が増えることに、、、なりました。--- 

「えっ?」

・・・・・「家族・・・・」


みんな、ジュオンさんの言葉をすぐには理解できず、その場が静まり返る。
誰もが言葉を出せないでいると・・・・・


--- ソウン。それは、私がおじいちゃんになると、、、そういう事かな?---


親父が、おじいちゃん?
ああ、そうか!!!


「姉ちゃん、、、良かったな、、、おめでとう」

--- 姉さんおめでとう。今から会えるのが楽しみだな、、、身体に気を付けて・・・---


それぞれが、祝いの言葉を2人に告げるなか・・・


・・・・・「ユンホさん、あの・・・」


俺の隣りに座るチャンミンは、まだ理解できないようで、
俺のシャツをクイッと引っ張って、眉を下げている。


「チャンミン。俺たち、おじさんになるんだってさ」

・・・・・「おじさん?」

「そう、姉ちゃん、赤ん坊が出来たんだって。」

・・・・・「赤ん坊、、、赤ちゃんですか? わぁ、スゴイです。ソウン姉さん、おめでとうございます。」


みんなに祝福の言葉をもらって、姉ちゃんはとても幸せそうだった。
少し、瞳を潤ませて、ジュオンさんと見つめ合っていた。



--- チャンミンくん---

おもむろに、姉ちゃんがチャンミンに手招きをする。

俺をチラッと覗き込むチャンミンに、小さく頷くと、
ソファから立ち上がり、姉ちゃんの隣りに腰を下ろした。

みんなが、2人を見つめている。


--- 生まれてくる子は、まだ男の子か女の子か分からないんだけど・・・---

・・・・・「はい」

--- 純粋で、心が優しくて、素直な子に育って欲しいと思ってるの。チャンミンくんみたいな人に・・・---

・・・・・「ぼ、僕ですか?」


姉ちゃんは、微笑みながらチャンミンの手を取り、
自分の腹にチャンミンの掌をそっと当てた。


--- ありがとう。貴方がここに居てくれるから、私たち家族は笑顔を取り戻せたの---

姉ちゃん・・・


・・・・・「い、いえ、、、僕は何も・・・」

--- チャンミンくん、、、、これからもずっと、私たちの家族でいてね---



母さん・・・
幸せって、こんなに一度にやってくるものなのかな?


親父が、姉ちゃんが、シヨンが・・・
きっとみんな、俺と同じように温かい気持ちに違いない。

幸せだって、感じてるに違いない。


母さん・・・
母さんだって、そんな俺たちを見て、幸せだって感じてくれてるだろ?


俺たちの笑い声は、母さんまで届いてるだろ?








122へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

チャンミンの存在が、バラバラだった家族の絆を修復してくれたんですね。
家族の愛を知らずに育ったチャンミン。
そんなチャンミンが、みんなの心を優しく包み込んだからじゃないかと思います。

さて、札幌最終日です。
参戦される皆さま、楽しんできてくださいね♪



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淋しい熱帯魚。109 第3章 ~






休日明け・・・
自社ビルのエントランスをいつものように横切る。

受付の女子社員がわざわざ立ち上がり、朝の挨拶と共に頭を下げる。

いつもの光景・・・

けど、今日は少し違っていた。



「わぁ、、、ユンホさん! スゴイです、、、どうしたんですか? スゴイ・・・大きい・・・」



朝の空気がチャンミンの大きな声で一変した。


「水槽、デカくなってるだろ?」

・・・・・「はい、、、、とても綺麗です。もしかして、兄さんが?」

「そうだよ、チャンミンの兄さんが週に一度、メンテナンスに来てくれてる。」


ずいぶん前、チャンミンが管理していた社の受付横の熱帯魚の水槽は、
エントランスの一角に場所を移し、サイズを大きく変え、社員のみならず、来訪者の癒しの場となっていた。


食い入るように水槽を覗き込むチャンミンが可笑しくて・・・


「親父も気に入ってる。たまに出社したら、今のお前みたいに覗き込んでるよ」

・・・・・「ユンホさんのお父様が? ふふ」


あの気難しそうな顔をした親父が、水槽を覗き込む姿を想像したんだろう。

チャンミンの頬が緩む。
顔を見合わせて笑い合った。







--- チャンミーーーン!!! ---


自室について、ドアを開けるなり耳に飛び込んでくる大きな声。


・・・・・「シヨンさん、お久しぶりです。」


満面の笑みを浮かべ、駆け寄ってきてチャンミンを抱きしめる。
この光景には、、、、もう慣れた。


--- 元気にしてた? あっちはどう? 食べるものとか、大丈夫? ---


チャンミンは、小さく何度も頷きながら、


・・・・・「シヨンさん、あちらではお父様の御友人がとても親切に接してくださいます。とても快適です。」

--- そっか、そっか、、、顔色もいいし、元気そう。電話した時は、すごく元気なかったから---

・・・・・「あ、あれは・・・」


永遠に続きそうな2人の再会劇に、俺は大きな咳払いと一緒に割って入る。


「シヨン、お前な・・・・・」

--- はいはい、分ってるって---


そう言いながら、詰め寄った俺から逃げるように後ずさる。


「チャンミンに余計なことを、、、ペラペラ喋りやがって・・・」

・・・・・「ユンホさん」


あまりの勢いに、チャンミンが心配そうな顔で俺の腕を取る。


--- ああでも言わなきゃ、お2人さんはああだこうだって、勝手に相手の気持ちを想像して
電話すらできなかったんじゃないの? 2人の間に入る僕の身にもなってよ---


シヨンのその言葉で、チャンミンが今にも泣きだしそうに目じりを下げた。


・・・・・「ご、ごめんなさい、シヨンさん・・・」

--- いいんだよ、チャンミンはいいの。よく頑張ってる。兄さんが悪い ---

「ど、どうして俺が・・・」

--- とにかく、ほら、久しぶりの再会なんだから、兄さん、これ・・・・---


テーブルに置いてあった1枚の書類を、シヨンは手に取り、俺に差し出した。



〝休暇届〟



「何だよ、これ・・・」

--- 何って、休暇願だよ、早く署名してよ、、、それと、、は・ん・こ!!! ---


差し出された書類を受け取って、目を通した。
そこには、すでにシヨンの許可を意味する署名とハンコが押されてあり・・・


「お、おい、、、俺、休暇なんていらな・・・・・」


〝いらない〟 そう言おうとしたら、

何処からか伸びてきた手が、、俺の袖口をそっと掴む。

振り向くと、


「チャンミン、どうした?」

・・・・・「僕、1週間したら、また行かなくちゃダメなんです」


書類の休暇期間は、ちょうど今から一週間後まで・・・


「シヨン・・・」

--- 1週間くらい、兄さんがいなくても何とかなるよ。だから・・・---


その時、ドアをノックする音・・・


「専務、ジュオンです。失礼します。」


扉の向こうから現れたのは・・・


・・・・・「ジュオンさん、ご無沙汰しています」

--- チャンミンさん、お元気そうで---

・・・・・「ソウン姉さんはお元気になさっていますか?」

--- 社長もソウンも、チャンミンくんにとても会いたがってるんだ。
こちらにいる間に、一度、屋敷に寄って下さいね。---

・・・・・「はい、もちろん。いいですか? ユンホさん」

「あぁ、俺はかまわないけど・・・」


何だ? みんな・・・・


--- 兄さん、ジュオンさんもいるし、心配ないよ、、、、チャンミンといてあげてよ---

「けど・・・」

--- ずっと、休みもなかったんだから、これは社長命令です、チョン・ユンホ専務---


静まり返る部屋
みんなの視線が俺に集中する。


「シヨン。お前、間違ってる」

--- えっ?---

「社長じゃなくて、〝社長代理〟の間違いだろ?」


一瞬の沈黙
そして・・・


・・・・・「・・・・ふふ」


チャンミンの小さな笑い声が引き金となって・・・

--- そうですよ、社長代理。ぷっ、、、、---


ジュオンさんまでもが・・・・


--- そ、そうだけど、、、でも、その・・・・---


一瞬に顔を赤く染めたシヨンが、しどろもどろで瞳を泳がせてる。
その様子が、可笑しくて・・・


「はははは、、、、」

--- あははははは---


部屋中に、みんなの笑い声が響き渡った。




「さぁ、チャンミン。デートだ。 何処へ行く?」




俺たちは、きつく手を繋ぎ合って、賑わうエントランスを駆け抜けた。








121へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

ラストに近付いてきて、なんだか寂しいです。
前にもお知らせしましたが、熱帯魚が完結しましたら、「アネモネ。」を更新しますね。
待ってくださっている読者さまが沢山居てくださるので、とても嬉しいです。
初めて読まれる読者さまも、お楽しみにして下さい♪

そして、札幌2日目です。
参戦される皆さま、楽しんで来てくださいね♪


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微R18閲覧ご注意!

管理人 こころです。
いつもお立ち寄りくださりありがとうございます。
本日、微R18記事です。
管理人の判断で、通常公開しますが、BLな要素大ですので、男性同士の表現が無理な方、
ここから先へはお進みにならぬよう、閲覧は自己責任でお願いいたします。
閲覧後の苦情や中傷はお断りいたします。
全て、ご自身の判断でお進みください。

いつも、こころ日和。に遊びに来てくださってありがとうございます。




淋しい熱帯魚。109 第3章 ~







1年分の温もりを感じたい。
きっと、俺は、強引で乱暴だったに違いない。


「おいで、チャンミン」

・・・・・「ユ、ユンホさ、、、あっ・・・」


引きずるようにベッドルームへ向かい、
1人では広すぎるベッドに、投げ出すようにチャンミンを沈める。

ベッドのスプリングが、大きく上下する。

驚いたチャンミンが、半身を起こして、潤んだ瞳で戸惑いの視線を俺に向けた。


「脱いで、、、早く・・・」

・・・・・「ユンホさん、僕、、、シャワーあび、、、」

「ダメだ、、、とても待てないよ。いいだろ?」


瞳を泳がせながら、俯いて・・・
暫くそのままで、チャンミンの動きをジッと見ていた。


・・・・・「・・・・・は、い、ユンホさんが、、、いいなら・・・」


小さな囁き声で、律儀に返事をして、
シャツのボタンに手を掛ける。

纏う衣服をゆっくりと身体から外し、露わになるチャンミンの肢体。

触れなくても分かる、、、
しなやかできめ細かく柔らかい・・・


「綺麗だよ、チャンミン」

・・・・・・「ユンホさん、僕、、、恥ずかしいです・・・


足元にもたつくシーツを引っ張り上げて、恥ずかしそうに身を隠そうとする。
もう何度も抱き合っているのに・・・


俺は、素早く上着とシャツを脱ぎ、チャンミンの上に重なるように覆いかぶさった。


「恥ずかしくなんてない。とっても綺麗だよ?」

・・・・・「・・・・・ユンホさん」

「ん?」

・・・・・「ぼ、僕、、、変わってないですか?」

「・・・・・」

・・・・・「前と同じ、ユンホさんの好きな僕ですか? 違ってたり、、、しませんか?


心配そうに俺を見つめる。


「今から、俺が確かめてやるから、、、」


チャンミンの額に掌を当てて、そのままスーッと頬に滑らせた。

頬に感じる熱・・・

身体が震えて、昂っているのは俺だけじゃない。
チャンミンも同じ想いだということに、俺の心はますます熱くなっていく。

久し振りに感じる、愛しい温もりに自分の気持が抑えられそうにない。


「ゴメン、チャンミン、、、優しく出来ないかも・・・」


チャンミンは、優しく微笑んで、小さく頷いた。




重なる2人の素肌・・・
ピタリと合わせて、お互いの熱を共有する。

久し振りのチャンミンが、傷つかないように丁寧に優しく慣らせたそこに、
立ち上がった自分のものを宛がい、ゆっくりと味わうように最奥を目指す。


・・・・・「あ、、、っ、、ユ、ユン、ホさ・・・・」

「苦しいか? ん? 止めるか?」


正直、俺はもう抑えられないところまで来ていたけれど、
チャンミンを傷つけてまでは、、、できない。


・・・・・「・・・い、や、、、いやで、す、、、止めないで・・・」


震える唇にキスを落として・・・


「辛かったら、言うんだぞ?」


一気に押し入りたい気持ちをどうにか抑えて、ゆっくりゆっくり、、、時間をかけて到達する。

俺を締め付けるチャンミンの中は、
燃えるように熱くて・・・

その快感で、少しでも動いたらそのままイっちまいそうだ。


チャンミンの中に、自分自身を納めたまま、
震えるその華奢な身体を、強く抱きしめた。




「チャンミン、変わってない。俺の好きなチャンミンだよ?」

・・・・・「ほんと、、、で、すか?」

「あぁ、、、何も、、、変わってない」

・・・・・「よ、よかった」


緊張していたのか、
俺のその言葉で、チャンミンの身体からスーッと力が抜けてゆく。


「動くよ? いい?」


その問いに、チャンミンはさっきと同じように、恥ずかしそうに小さく頷いた。




離れていた時間が、俺たちをさらに熱くさせる。
俺は、貪るようにチャンミンを求め・・・

チャンミンもまた、限りなく俺を受け止める。

こんな感情
こんな高揚

チャンミンでないと、感じられない。



なぁ、チャンミン・・・


お前だって、そうだろ?



空が白みだす頃、
心地いい疲労感に包まれながら、チャンミンを腕に抱く。


「大丈夫か? 辛くないか?」

・・・・・「はい、、、とても・・・」

「ん?」

・・・・・「・・・とても、幸せです

「そっか・・・」


言葉にしないけど、俺だって同じ気持ちだよ、、、分かるだろ?チャンミン・・・


・・・・・「ホントは、怖かったです。」

「怖い?」

・・・・・「はい。ユンホさんに好きな人が、、、お見合いのお相手の・・・」

「バカ、、、そんなわけないだろ?」

・・・・・「はい、、、もう、疑ったりしません、、、ユンホさんを、、、信じて、、、ま、、、、、


〝信じてます・・・〟 だよな? 


チャンミンは少し頬を緩めて、幸せそうな顔をして眠りに落ちていた。


「ゆっくりおやすみ、、、、、、愛してる」


可愛いおでこに、ちいさなキスを落とし、
俺は、懐かしいチャンミンの香りに包まれながら、ゆっくりと目を閉じた・・・・・






120へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

札幌初日ですね。
読者さまもたくさん参戦されるようです。
楽しんできてくださいね。

北海道は、美味しいものが沢山あるから、
ユノもチャンミンも、美味しい物沢山食べて、
ツアー元気に完走してほしいです(^-^)




それでは、皆さま今日も1日いい日になりますように♪
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