私の心の中のお話です。
ご了承ください。



横恋慕。3



高速道路を飛ばして、チャンミンの待つホテルに到着したのは、
ソウルを出て、4時間近く経った日付が変わるころ、、、


事前にチャンミンに聞いていた部屋にそのまま向かう。

チャイムを鳴らすと、すぐに扉が開いた。


「チョンです。チャンミンは、、、」

--- はい、チャンミンから聞いてます ---


チャンミンの友人なんだろう。
事情を知っているのか、何も言わず、部屋に通してくれた。


それほど広くないツインの部屋。
奥側のベッドに、チャンミンは眠っていた。


ベッドに腰を下ろし、前髪をそっと流す。
すると、チャンミンの瞼が小さく反応して、ゆっくりと美しい瞳が姿を現した。


・・・・・「ヒョ、、、ン?」

「遅くなった。大丈夫か?」

・・・・・「来てくれたの? ごめんね、凄く遠いのに、、、」


起き上がろうとするチャンミンを、優しく静止する。


「チャンミン、もう夜中だ。今からソウルに帰ると、朝になる。今夜はここにいた方が良い」

・・・・・「イヤだよ、ヒョン、、、ヒョンと一緒に帰りたい、、、」


額に掌をあてると、硬い熱がジワリと伝わってくる。


---あの、、、---

背後から掛けられた声に振り向くと、

--- ホテルに頼んで薬をもらったんです。飲ませたのは5時間前です---

「そうか、、、うん、、、ありがとう」

--- あと、、、---

「ん?」

--- チャンミンは、帰るってずっとそう言ってたんですけど、今は動かない方が良いと思うので、、、---

「そうだね、、、君の言う通りだ」

--- あの、チャンミンをお願いできますか? 僕は、隣の友人の部屋に行きますので、、、---

「いや、それは申し訳ないよ。僕は別に部屋を、、、」

--- いえ、チャンミンは貴方と一緒の方が落ち着くと思うんです。もし、お願いできるなら、、、---

「分かったよ、、、ごめんね、気を使わせてしまって、、、」


チャンミンが、俺のことをどんなふうに友達に話しているのか気になったけど、、、
とにかく今は、チャンミンの状態が心配だ。


--- 着替えとか、あと、タオルとかはクローゼットに入ってます---

「分かった」

--- 僕は、キム・セハンと言います。隣の502号に居ますので、何かあったら、、、---

「ありがとう、、、セハン」


鞄を手に、俺に小さく頭を下げ部屋を出ていく。

扉が閉まる音が、静かな部屋に小さく響いた。



・・・・・「ヒョン、、、」


布団の脇から、チャンミンの手が俺に向かって伸びてくる。

手を取り、ギュッと握ってやると、
虚ろな目で俺を見て、そして小さく微笑む。


「チャンミン、、、今夜はここに居よう。傍に居るから、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」

「ここにいるよ、、、」

・・・・・「ごめんね、、、」

「大丈夫だ。傍に居るから、ゆっくりおやすみ」


そう言うと、チャンミンは重なる俺の手を弱々しく握り、
そして、ゆっくりと瞼を閉じた。


すぐに寝息が聞こえてくる。


ベッド脇のスタンドライトの灯りが、
ぼんやりと部屋を照らす。

ほんのりと赤く染まったチャンミンの頬に、掌で触れた。


愛おしいこの想いは、無限に俺の心に溢れ出てくるようだ。
それが幸せでもあり、そして、時折怖くも感じる。


なぁ、チャンミン、、、
少しだけ、、、お前に触れてもいいか?

ほんの少しの時間でいいんだ。

お願いだから、目を覚まさないでくれ、、、
お前のその赤く染まる頬に、俺が口づけるまで、、、


ほんの少しの時間だけ、、、、



柔らかいその頬に、そっと唇を落とす。


窓の向こうの夜の空に浮かぶ月が、
俺とチャンミンを、そっと見つめていた・・・・・







40へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
今日は、お話が少し短くてごめんなさい。

気が付けば、横恋慕。も次で40話です。
この前書き始めたような気がするのに、もう1ヶ月以上書いてるんですね。
こちらのお話は、長編にするつもりで書き始めたので、
まだ暫くは、もどかしく続きます。
お付き合いいただけたら嬉しいです。



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい♪


こころ。

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