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前回のお話はこちらから →  映画みたいな恋をした。78





私の心の中のお話です。
ご了承ください。




ベッドサイドの小さな灯りだけが、この広い部屋をぼんやりと照らしている。

静まりかえった部屋。

耳を澄ますと、レースのカーテンの向こうから、
微かに聞こえる波の音。

僕とヒョンは、それぞれのベッドの上で、
背を向け合って眠る。


時間は、分からない。
ヒョンが起きているのか眠っているのかさえ、、、



〝おやすみ〟



そう言ってベッドに入ったのは、もう随分前のように感じる。

瞼を閉じて、どうにか眠ろうとしたけれど、
ヒョンの気配に緊張しているのか、、、どうしても眠れなかった。


どのくらいの時間が経った頃か、、、

ヒョンが寝返りを打ったのか、
隣りのベッドから、布ずれの音が聞える。

一気に自分の心臓がドクン、、、と高鳴ったのを感じた。
ヒョンの視線を、背中に感じたから、、、




映画みたいな恋をした。5





「チャンミン、、、」


小さな小さな声で、ヒョンが僕の名を呼ぶ。


「チャンミン、寝てる?」

・・・・・「ううん、眠れなくて、、、」


振り向かず、背中を向けたままそう言うと、


「チャンミン、、、」

・・・・・「・・・・・」

「そっちへ、行ってもいいか?」


なんて返事をすればいいのか、考えあぐねていると、
ガサガサと音がして、すぐに僕のベッドが揺れて沈んで、、、


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」


温かい腕が、僕の背中をぐるりと包んだ。


・・・・・「ぼ、僕、まだ何も言ってないよ」

「ん、、、ダメか?」


ぎゅっと背後から抱きしめられて。
心臓が跳ねる。


「いいだろ?」

・・・・・「うん、、、」


掠れるような声で、僕はそう答えた。


ヒョンの腕から伝わる熱が、
僕の身体を温めてくれる。

ヒョンの匂いが、僕の心臓を痛い程高鳴らせる。
けれど、それがとても心地よくて、、、


僕は、ぐるりと身体を回転させ、
ヒョンの腕の中に、すっぽりと丸く収まった。


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「ヒョンは、温かいね」


ドクン、、、ドクン、、、と、ヒョンの鼓動が、
触れた部分から僕の身体にも伝わってくる。


「チャンミン」

・・・・・「・・・・・」

「このままずっとこうしていたいな」

・・・・・「うん」

「何処へも行くなよ、チャンミン」

・・・・・「ヒョンも、、、何処へも行かないでね」


僕を抱くヒョンの腕に、ぎゅっと力が籠る。
ヒョンにしがみつく僕の腕にも、、、


会えなくなるわけじゃない。
それは分かっていても、こんなにも悲しくて苦しくて切なくて、、、


「チャンミン、、、」


顔を上げると、薄暗い中でもはっきりと見える、
黒く、深く、美しい瞳が、僕の心を捉え、惑わせる。

ゆっくりと、ヒョンの唇が落ちてくる。
僕は目を閉じ、ヒョンの少し冷たく冷えた唇を受け止めた。


お互いの冷たい唇が、重なることで熱を生み、
次第に溶け合ってゆく。

気がつけば、ヒョンの舌が僕の口内を這いずり、
全てを食い尽くすかのように、舌を絡め、唾液を交ぜ合う。


・・・・・「んっ、、、ヒョ、、、」


息ができないくらい、隙間なく重なる唇。
肩で息しながら、それでも離れたくないと自分からヒョンの舌に自分の舌を絡めてゆく。


長い長い口づけ、、、

名残惜しく離れてゆくヒョンと僕の間には、
繋がる唾液の糸、、、


「なぁ、、チャンミン」


大きな掌が、僕の頬を捉えて、、、


「お前を抱きたい、、、」

・・・・・「えっ?」

「お前が欲しい」

・・・・・「ヒョン、、、」

「俺のもんだって、、、俺だけのもなんだって、、お前の身体の奥深くに印をつけたい」


余りにも真剣で真っすぐで、、、


伝わってくるんだ。
ヒョンの気持ちが、心が、、、


だから、、、


・・・・・「うん、、、いいよ」

「チャンミン、、、」

・・・・・「僕も、、、」

「・・・・・」

・・・・・「僕もヒョンが好きだから、、、」


ヒョンがそれを望むなら、
応えてあげたい。

怖いけど、、、
不安だけど、、、


それ以上に好きだから、、、
愛しているから、、、


ヒョンが身体を起こし、
僕に覆いかぶさる。


「好きだよ」



見上げるヒョンの顔が、余りにも真剣で、、、

知らない人に見えたんだ。








80へつづく

福岡遠征中は、〝恋の予感。〟を読んで下さってありがとうございました。
思ってた以上に、沢山の人に喜んでいただいたようで、嬉しかったです。
また、〝恋の予感。〟の2人を、、、とリクエストいただいたので、ちょっと挑戦してみますね。

こちらの〝映画みたいな~〟に戻るのが少々怖い気もするのですが(苦笑)
よろしければこのお話も変わらず、応援していただけたら嬉しいです。


それでは、午後も素敵なひと時を♪
いつもご訪問ありがとうございます。





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