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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




Shangri-La 1






・・・・・「おはようございます。ユンホさん」


朝、目覚めてリビングに向うと、
白いレースのエプロンをしたチャンミンが、俺に深々と頭を下げる。


「おはよう」

・・・・・「お食事の準備、出来ています」

「ああ、、、」


テーブルの上には、チャンミンお手製の焼きたてパンと、ふわふわのチーズが入ったオムレツ。
色とりどりの季節の野菜と果物が、美しく盛られている。


・・・・・「お飲み物は、コーヒーでよろしいですか?」

「ああ、そうだな、、、今日はアメリカンにしてくれるか?」

・・・・・「はい、承知しました」


キッチンに戻り、手際よく準備をする。


・・・・・「どうぞ、、、」








〝お願いです。ここに置いてもらえませんか?〟



あの日から、1か月が経とうとしている。



〝お掃除と、ご飯を作るのが得意です〟



チャンミンが言った通り、テーブルの上には毎日美味そうな食事が並ぶようになった。

ドンヘに言われるがまま家政婦を何度か雇ったことがあるけれど、
どうにも他人に生活を覗かれるのが嫌で、結局は一か月も立たないうちにクビにすることを繰り返していた。


けれど、チャンミンは違った。


部屋の中は、見違えるように綺麗になった。

何処で見つけてくるのか、あちらこちらに小さな花が飾られてある。
小さなさり気ない気遣いが感じられて、心地良さまで感じるようになっていた。


ただ、気になるのは・・・


仕事でどんなに遅くなっても、リビングで本を読みながら俺を待っている。

時折、ソファに伏せて眠っているのを見ると、
そんなそぶりは見せなくても、無理をさせているんじゃないか、、、そう思うと心が痛んだ。

こんな得体のしれない、自分ではどうしようもない気持ちは初めてだ。





「なぁ、チャンミン。お前も一緒に・・・」

・・・・・「いえ、僕は・・・」


チャンミンは、俺と一緒に食事をしようとはしなかった。

朝は、俺が仕事に出かけてから、
そして、たまに仕事から早くマンションに戻った時も・・・


・・・・・「ユンホさんがお食事を終えられたら、僕もいただきます」


それがどうしてだか、俺には分らなかった。









--- それは、自分を家政婦だと、そう思ってるからじゃないのか?---


ドンヘのその言葉に、少なからずショックを受けた。


「家政婦?」


そんなつもり、毛頭なかった。


--- 家政婦が雇い主よりも先に食事したり、ベッドに入ったりなんて・・・とか、思ってんじゃないの?チャンミンなら・・・
もしくは、温かい居場所と食事を与えてくれるお前への奉仕?とか・・・---

「なんだ、それ?」


食事も一緒にはしない、どんなに俺が遅くなっても、シャワーさえ、先には使わない。
俺が寝室に入るのを見届けてから、自分の部屋に戻る。

どんなに遅くなっても、毎朝決まった時間に朝食の準備をして俺を迎えてくれる。


--- だってそうだろ? チャンミンがお前に何を返せる?せめて家事くらいって、一生懸命なんだろう---

「・・・・・」

---お前に捨てられないように、必死なんじゃないか?得体のしれない自分に、安心できる場所、美味い食事、、、
過去を考えたらさ、少しくらい無理してたって、幸せなんだろうよ---



〝チャンミン〟 


その名だけで、調べるのにドンヘは苦労したという。

チャンミンは、ソウルから少し離れた場所にある孤児院からどうやら逃げ出してきたらしい。
赤ん坊の時、孤児院の前に置きざりにされていたチャンミンは、18になるまでそこで育てられた。


--- けど、その孤児院ってやつがさ、ちょっと裏があるらしくて・・・---

「裏?」


訳ありのその施設は、どうやら「養子縁組」という名目で、
子供達を売買していると、噂されているらしい。


「そんな映画みたいな話、ホントにあるのか?」

--- さぁ、、、けど裏では結構有名な話しらしい---

「まさか、、、」

--- けど、それが本当だとしたら? チャンミンなんてさ、あんな端正な顔立ちだし・・・
もしかしてさ、そっちの可笑しな変態オヤジに、売られてたりしたんじゃね?---

「馬鹿言うなよ」



まさか・・・
まさか、そんなこと・・・


--- とにかく、お前さ、チャンミンを傍に置いておくつもりなら、そこらへんちゃんとしておかないとさ、、、---

「いや、それは・・・」


俺のその言葉に、ドンヘは意味ありげにニヤッと笑って、、、


--- お前さ、 バレてないとでも思ってんのかよ? もう、メロメロって顔してるぜ?---

「は? メロメロって、、、」

--- とにかく、一度チャンミンと顔付きあわせて話してみろよ? 早い方がいいだろ?---


確かに、、、

ただの噂だとは思うが、それでもチャンミンが逃げ出した事実は消えない。
ドンヘの言うことも一理ある。


--- しかし、歩くだけで蟻のように女が寄ってくるお前が、まさか男に嵌るなんてね---

「いつ俺がそんなことを言った?」

--- 言わなくても顔見りゃわかるっつーの。お前とどれだけ付き合ってんだと思ってんだよ---



正直、出会った時から予感がしていた。

端正な顔立ち
透き通るきめの細かい肌
ガラス玉のような透明で光る瞳

ひとつひとつの仕草が、妖艶で麗しげだ。

けれど、チャンミンは男だ
その事実が、俺の揺れて途惑う心にブレーキをかけていた。




けれど、その日は案外早く訪れた。


--- ユノ? 今、お前のマンションだけど・・・---

「ああ、書類ならチャンミンに準備するように言ってあるんだが、、、」

--- いや、そのチャンミンがいないんだよ---

「えっ?」

--- もう1時間以上待ってみたんだけど・・・---

「電話は・・・」

--- 掛けたけど、繋がらない、、、---









6へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

あとがきスペースで申しわけありませんが、
福岡でお会いできた皆さまにお礼申し上げます。

XV 福岡 1 XV 福岡 2

今回は、遠征で現地到着が少し遅くなるので、
私の方から皆さんにお声かけ出来ませんでした。

一緒に参戦したお友達や偶然お会いした読者さまから、
沢山お土産頂いて、いつも申し訳ありませんでした。

楽しい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。

そして、珍しくグッズ買う(笑)

XVツアーグッズ

パンフしか買う予定なかったけど、その場の雰囲気に負け、買ってしまう(笑)フフフ



2人は母国に戻られたのですね。
空港の写真を見ましたが、ユノが少し明るい表情をしていたので、
なんだかとてもホッとしたというか安心しました。

ユノも言ってましたけど、
私達の知るところだけでも、いくつも辛いことがあって、
知らないところでは、その何倍も何十倍もしんどいことや悲しいことがあるだろうから、
ユノが少しでも笑ってくれたら、私もとても嬉しいし安心します。

私の次の参戦は12月の京セラです。
暫く時間があるので、痛む身体を回復させてその日を迎えたいと思います。

次は東京3DAYSですね。
福岡では追加の発表無かったけれど、東京であるかなぁ。
ちょっと楽しみにしたいと思います。


それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます♪





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