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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



恋の予感。C




・・・・・「あっ、あ、、、や、、んんんっ、、、」

「さっきの声、すごくいいよ、もう一回言って、チャンミン・・・」

・・・・・「や、、、」

「ほら、逃げちゃダメだよ。入んないだろ?
いい子だから、じっとしてて、、、すぐよくなるから」

・・・・・「や、やだ・・・ユン、ホさん・・・ん、、、あーーっ、、」



毎週金曜の夜、僕はこの人に抱かれる。

深夜、閉店したカフェ。
普段、従業員たちの仮眠室として使われているベッドの上で・・・



・・・・・「ぁ・・・ん、、もう、、、ダメ・・・」

「スゴイね、チャンミンの中・・・どこまででも俺を飲み込むよ。熱くて、いいよ・・・」


耳元で囁くその言葉に、今まで以上の快感が押し寄せる。


・・・・・「すき、、、ユンホさん、すき、、すき・・・」


初めてこの店に来たのは今から5ヶ月前。
一目で僕の心は、この人にすべて囚われてしまった。

ただ、週に何度か、店で貴方に会えればそれでいいと思っていた。

男の人相手に、こんな感情・・・
受け入れてもらえるはずなんてないとそう思っていたし、打ち明けたとしても嫌われることは目に見えていた。


だから・・・


「チャンミン、これ頼むよ・・・」


優しく僕の名を呼ぶ貴方の低い声がとても好き。
カウンターの中でコーヒーを淹れる貴方の姿が大好き。


傍で見ているだけで幸せだと、そう思っていた。


あれは、働き始めて1ヶ月たった頃・・・

それは突然だった。
閉店業務をすべて終えて、更衣室で着替えていた僕に・・・



「チャンミン、いつも俺を見てるだろ? もしかして、俺の事好きなの?」

・・・・・「えっ? い、いえ、、、そんな・・・」

「いつも、あんな誘うような目で見てるのに、、、気が付かないとでも思ってた?」

・・・・・「そ、そんなつもりは、、、ご、ごめんなさい」

「謝ることなんてないよ、好きなんだろ? 言ってみて? 」



俯いて顔を上げられない僕の視界に差し出された彼の大きくて美しい手・・・
誘われるように僕はゆっくりと自分の手を重ねた。



・・・・・「すき、、、です」







それ以来、店のオーナーの彼と僕はそういう仲になった。

けれど・・・


恋人じゃない。

何処かで食事するわけでもない。
映画を観たり、買い物へ行ったり、、、そんなこともない。


そして・・・


・・・・・「ユン、ホさん、、、んんん、あっ・・・」

「ぁぁ、、、いいよ、すごくいい、チャンミン、、、後で後ろからもしてあげるからね」


彼の口からは、一度も好きと言ってもらったことは無い。

遊び・・・

それは前から知ってた。
それでも僕はよかった。

週に一度のわずかな時間だけど、僕はとても幸せだったし、
その時だけは、彼が僕だけを見つめてくれるから、、、


今夜も、大好きな貴方の腕に抱かれて心満ちたりた時間は終わる。



・・・・・「じゃあ、帰ります」


いつもと同じ、その行為が終ると、
僕は急ぐように身支度をしてなるべく早くこの場を立ち去る。

貴方の傍に長くいると、きっと欲が出てしまう。


僕を好きになってほしい。

僕だけを見てほしい、僕だけを抱いてほしい。
手を繋いで街を歩いて、並んで映画を観て・・・

好きだと・・・
僕だけを好きだと言ってほしい。


そんな風に思ってしまうから・・・


僕のこの恋は、それが許されないと、ずっとそう思ってた。



何時からだろう。
仕事中、ふと感じる視線・・・

貴方と何度か目が合うようになった。


避けるように視線を逸らせて、お客さんとの会話に戻る。
ただ、僕は理由が何であれ貴方が僕を気にしていてくれることがとても嬉しかった。





その日は、大学のサークル仲間が遊びに来てくれた。
僕達は入学した時からの仲間でとても仲が良かった。


--- ねぇ、チャンミン。日曜さ、映画観に行かない? チケットもらったの---

・・・・・「日曜か、、、うん、いいよ」


別に女の子と2人だって平気なのは、それは仲間としか見ていないから。
この子とユンホさんは違う。


・・・・・「じゃあ、今日の夜、連絡するよ。ゆっくりしてって」










「今日は、もう帰れ」


閉店後・・・


・・・・・「えっ?」


いつものように更衣室で彼を待っていた僕に、たった一言そう言って部屋を出ていく。

どうして?

あからさまに不機嫌な顔をしてた。
僕が、何か怒らせた?


・・・・・「ま、待って・・・」


後を追いかけて僕は彼の前に立ち、進路を絶つ。


「なんだ?」

・・・・・「どうして? どうしてですか?僕、何か・・・」


気が付いたら、彼の腕をきつく掴んでいた。


「いいから、帰れ」

・・・・・「嫌です。理由、、、教えてください。もう、僕に飽きましたか?」


僕のその言葉を聞いた途端、彼の顔が酷く歪んでいく。


「帰って、女に電話しろ。俺のを咥えてる時間なんてないだろ?」

・・・・・「えっ?」


僕の手を振りほどいて、足早に出口に向かう。

女って・・・
電話って・・・

あの子のこと?
僕は振り向いて、もう一度彼を追った。


・・・・・「待って・・・」

「まだ何かあるのか? しつこい奴・・・」


顔を見たら、たまらなくなって・・・
僕は彼の胸に飛び込んで背中に腕を回した。


耳から伝わる貴方の鼓動。


・・・・・「もしかして、もしかして、、、彼女の事、、、怒ってますか?
僕が約束したから・・・」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさん、ねぇ、そうですか?」



彼が嫉妬?

まさか、そんなはず、、、

でも、もしかしたら、、、
そう思うと、自分が止められなかった。

今まで一度もそんなこと無かったのに、、、



金曜の夜になると、当たり前のように身体を開いて、貴方を受け入れてた。

好きだとか、愛してるとか、そんなこと一度だって言われたことは無かったし、
デートも一度もしたことがない。

ただ、貴方を受け入れるだけ。
貴方の好きなように、貴方に言われるがまま・・・

好きだから・・・
僕が好きだから・・・

それでいいと思ってた。


けど・・・
もしかして・・・

そう思ったら・・・



〝もしかして、ユンホさんが、、、僕を?〟



そんな淡い期待だけで、僕の心は熱くなって、心臓が痛いほどの早鐘を打った。


彼は何も言わない。
暫くそのままでいたけれど、少しずつ、その沈黙が心に重くのしかかってくる。


きっと、何も言わないことが彼の答え。


僕の思い込み、、、笑っちゃう、、、


僕は彼の背中に回していた腕を解いた。


・・・・・「ごめんなさい。帰り、、、ます」


恥ずかしさと悲しさと、そして惨めな気持ち。

僕は俯いたまま頭を少し下げると、
更衣室へ向かうために、振り返って彼に背中を向けた。


歩き出そうとして踏み出したその時・・・

今度は僕が、彼に腕を強く摑まれた。




「・・・・・」

・・・・・「僕、今とても惨めなんです。一人になりたい、、、離してください」







「日曜日、、、映画を観に行かないか?」



えっ?

驚いて振り向いた。
彼は、、、ユンホさんは、瞳を泳がせながら・・・


「明後日の日曜日に、一緒に映画を観よう。
街を歩いて、買い物して、それから食事して・・・」

・・・・・「・・・・・」

「そのあとに、、、、」

・・・・・「ユン、ホ、、、さん?」

「俺の部屋のベッドで、お前を抱きたい」

・・・・・「・・・・・」




うそ・・・



「いやか?」



夢を見ているようで、目の前の彼の顔がよく見えない。


「ダメ、、、か?」


貴方の顔が見たくて、なのに・・・
次から次へと溢れる涙が邪魔をして・・・

貴方の指が、僕の目じりを拭う。


・・・・・「ダメじゃ、、、ない、です。夢見てるみたいで・・・」


掴まれた腕をグイッと引かれて、
僕の震える身体は、ずっと求めていた温もりに包まれた。


本物の温もりに、、、



「ずっと、誤魔化してて悪かった。好きだ、、、お前が好きだ」



その温かい胸の中で、
声を殺して泣きながら小さく頷くことしかできなかった。







・・・・・「ユンホさん!」


日曜日・・・

ユンホさんは、約束通り僕をデートに連れ出してくれた。
映画を観て、食事をして・・・・


沢山話した。

ずっと僕の事を気にしていたと。
本気で好きになってはいけないと、そう自分の心を誤魔化していたと・・・


「一度でも、好きだと言ってしまったら抑えが利かないと思ったんだ」


まさか本当に、
僕が自分の事を好きでいるとは思ってもいなかったと。


・・・・・「僕は、初めて会った時からずっと、、、ユンホさんが好きでした」


ユンホさんは案外テレ屋だ。
僕のこの言葉で、嬉しそうに笑って少し頬を赤く染めてる。


・・・・・「ユンホさんって、笑うととてもステキです」


恥ずかしそうに、そっと僕に手を差し出す。
もう、外は陽が落ちて、空には輝く星たちが散らばっている。

僕はその大きな手に自分の手を絡めて、ギュッと握り返した。



「チャンミン、俺の部屋に来てくれるか?」


・・・・・「はい、ユンホさん・・・」





僕たちの恋は始まったばかり・・・







恋の予感。Yへつづく

読者の皆さま、こんにちは。

もう随分と前に書いた短編のお話です。
チャンミンとユノ、それぞれの1話と+1話。
全3話で更新します。

お恥ずかしいほどの拙い文章なんですが、
短編を書くのはこの頃から苦手だったんだなと、
そして、そういうシーンも苦手(~_~;)

そんな風に苦笑いしながら読み返しました。
私の書き始めの初々しさ(笑)を感じて頂きながら、3日間お付き合いいただけたらと思います。

それでは、福岡楽しんできます♪
いつもご訪問ありがとうございます。






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