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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




Shangri-La 1





「ほら、もっと奥まで、、、っ、、じっとしてろ・・・」

・・・・・「あぁ、、、っ、、」


冷たい空気が支配する、屋敷の奥深く。

俺の可愛い天使は、何枚もの扉を隔てたその先の部屋で、
毎日窓の外を眺めながら俺の帰りを待っている。





キングサイズのベッドが、熱い吐息と共に何度も揺れる。


「この前、教えただろう、、、もう、忘れたのか? 」

シーツが波打つ、、、


・・・・・「ご、ごめんなさ、、、んっ、、、」

「ほら、自分で動いてみろ? 上手く出来たら、褒美をやろう」

・・・・・「は、はい、、、んっ、、、」


華奢な身体を抱え上げ、自分の身体をベッドに沈める。
反転させた身体を自分の上に乗せ、もう一度、熱い楔を打ち付けた。

絡みつくように、俺を締め付けながら、
従順に最奥まで俺を迎え入れる。


・・・・・「あっ、あ、あっ、、、」

「んっ、、、いい子だ、、、そう、上手だ・・・」

・・・・・「んっ、、、はっ、っ、、、」





ここは、俺たちのシャングリラ。
2人だけの愛の理想郷・・・






----------







--- ユノ、、、明日の午後の件だけどさ---

「なんだ、その話は、もう決まってるだろう」



それは、しとしと冷たい雨が降る、秋の夜だった。

経営する店での仕事を済ませ、扉を開けて表に出た時、
いつも行動を共にしているドンヘが、足早に追いかけてきて、傘を差しかけながら、背後から口を開いた。


--- けどさ、いいのかよ? まさかのすっぽかしなんてさ---


しつこく食い下がるドンヘに、俺は足を止めて、、、


「いいか、ドンヘ。俺は一生結婚なんかしない。言っただろう」

--- でも、会長が、、、---

「お前、良く考えろ? 親父があと何年生きると思う? 適当にほっときゃいいんだよ」


ソウル市内だけでなく、韓国の大きな街に、いくつもの店を経営していた親父から、
病気を理由に、半ば無理やり全てを受け継いだのは、今から3年ほど前だった。


---けどさ、ユノ、、、会長、いや、親父さんだって、孫の顔くらい見てから逝きたいってもんだぜ?---


俺は、大きなため息を吐いた。


「なら、お前が俺の代わりに行ってこいよ? ったく、いい加減にしろ」

--- いい女なのにな、、、勿体ねぇ---


呆れ顔で、大きなため息をついた。


「お前な、、、」




・・・・・「くしゅん、、、、っ、、」

--- ん? なんだ、さっきの・・・---


ドンヘと顔を見合わせる。


・・・・・「っ、、くしゅん、、、」


ソウルの賑やかな街。
雑踏に紛れたその音・・・

辺りを見回すと・・・


--- なんだ、あれ?---


店の扉の隣りに置いてある趣味の悪いオブジェの影・・・


「おい、ドンヘ。何度言ったら分かる? あの趣味の悪い、、、」

--- ああ、分かった分かった。片付けとくって、、、、それよりさ、ユノ、、、---

「ああ・・・」


時々、店にもやってくる、
店の看板の灯りが消える頃、
裏口のゴミ箱を漁って行くやつら・・・


店の裏ならまだしも、こんな店の入り口に居られちゃ、営業妨害の何物でもない。
俺は、蹲るその姿の前に立ち、見下ろしながら・・・


「おい、ここで何をしている?」

・・・・・「・・・・・」


しゃがみ込み、俯いたまま顔を上げようとしない。
勿論、返事もない。


「おい、聞こえないのか?」

--- まさか、死んでないよな?---


後ろから、俺に傘を差しだすドンヘが覗き込む。


「ここに居ると迷惑だ、他に・・・」

・・・・・「ご、ごめんなさ、、、」


ゆっくりと、自分の前にそびえ立つ俺の顔を見上げる。
ドンヘが、冷やかすように、小さく口笛を吹いた。


「お前、ここで何してる?」


雨に濡れたその身体は、寒そうに震えている。

白いシャツが、べったりと肌に張り付き、長めの髪の先から、ポタポタと雫を落していた。
濡れた髪の隙間から覗く大きな瞳が、冷たい氷のように色を失くしている。


・・・・・「こ、こわくて、、、か、隠れて、、、」


怖い?


--- いいもん見っけた、、、かな?---

「バカか、お前」


きっと、まだ子供だ。
俺は、しゃがみ込んで、張り付いた前髪を流そうと手を出したら、、、


・・・・・「い、いや・・・」


震えているのは、寒いからじゃない?
明らかに、俺の手を避けるように、壁側に身を捩り、大きく震えてる。

何に怯えてる?


--- ユノの手を拒絶するなんて、世界広しといえど、この女だけじゃね?---

「女じゃない、、、」

--- へっ?---

「男だ」

--- マジ?---


身体は華奢で、肌も白い。
けれど、シャツの上から見える骨格のラインが女じゃない。


・・・・・「こ、こわ、い、、、た、たすけ、て、、、」


今にも消え入りそうな声・・・







「ドンヘ・・・」

--- はい、社長---

「こいつを俺のマンションに連れて行け」

--- げ? マジで? 拾っちゃうの? 飼っちゃうの?---


上衣を脱いで、震え続ける肩に掛ける。

ビクリと身体を強張らせ、
そして、ゆっくりと振り向き、怯えた瞳で俺を見る。




「俺が助けてやる。一緒に来るか?」


さっきと同じように、ゆっくりと手を出し、張り付いた髪を流してやる。

驚いて、一瞬ギュッと瞳を閉じる。
けれど、逃げはしなかった。


ゆっくりと開かれた瞳は、まるでガラス玉のように、透明で美しい瞳。
その瞳が、俺の心を見透かすようにじっとこちらを見つめている。


・・・・・「こ、こわい、、、」

「俺は、怖くない。来るか?」


怯えた瞳が、彷徨うように泳ぎだす。
そして、もう一度、見つめる俺の瞳に恐々と視線を合わせる。


・・・・・「こわく、、、ない?」

「ああ、怖くない」

・・・・・「ほ、ほんと?」

「ああ、本当だ」


そっと、手を差し出すと、、、





震える白い美しい手が、俺の掌と重なった。







2へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

凄く迷いました。

「月と太陽の物語。」
「例えば君と抱き合って。」
「砂の記憶。」
「震える愛撫。」
「東方学園2年A組 シム・チャンミンの誘惑。」
「チーズバーガーとコーラとあなた。」
「あさきゆめみし。」
「Can't Stop Fallin' in Love 」
「サヨナラ、ボクの悪魔。」

などなど、、、

まだ、皆さんにご紹介できていないお話が結構あるんです。
で、ちょっとずつ読み返してみて、今回はこちらの『Shangri-La』に決定しました。
(例えば~と悩みました)

決して、明るいお話ではありません。
どちらかというと、ダークな内容のお話です。
ただ、チャンミンがとても健気で純粋です。
ひたすら、ユンホさんを愛し抜きます。

よろしかったら「月星」に続き、お付き合いいただけますように。

特別編13話を含む、全67話です。




それでは、今日も1日穏やかでいい日になりますように。
明日から福岡!!!




こころ。

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