※ 無断転載禁止 ! ※ 当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください 私の心の中のお話です。
ご了承ください。
※ こちらのお話は、「営業課 課長 イ・テミンの憂鬱。 ~星月番外編~ 1~8話」そして、
「第一企画室 室長 シム・チャンミンの当惑。 ~星月番外編~ 1~3話」 の順に
読んでいただいてからお進みください。
はぁ、、、
シムからの思いがけない電話の内容に、僕はデスクに座ったまま大きなため息をついた。
全く2人とも・・・
--- 仕方ないな、僕が何とかしないと・・・---
そして、僕は冴えわたる頭脳を駆使して瞬時にある計画を立て、
上衣のポケットから携帯を取り出した。
--- あ、もしもし、ユノ? 今話せる? ---
「忙しい。手短に話せよ、、、」
機嫌悪いな、、、
僕が、、、いや、正確に言うと僕の彼女が原因だとは分ってるけれど、
ユノの意地っ張りめ・・・
逢いたくて仕方ないくせに・・・
--- シムから預かり物があるんだ---
「・・・・・何?」
--- ユノ、戻ってないんでしょ? ヘインがさ、、、悪かったよ。僕がちゃんと、、、---
「そんなこと聞いてない。預かり物ってなんだよ?」
ふん、、、結局、僕の話なんてどうでもよくて、シムのことで頭が一杯なんだよな。
ちょいと、懲らしめてやろうか、、、
--- よく分からないけど、、、手紙みたい---
「手紙?」
--- うん。ユノに渡してくれってさ。離婚届でも入ってるんじゃないの? ---
「・・・・・」
--- シムのことは心配ないよ。なんだかとても明るいし、
友達やら同僚と毎日楽しくやってるみたいだよ---
「・・・・・」
--- で、この手紙、、、、何処に持っていけばいいの? ---
電話を切った後、僕は小さくガッツポーズした。
ユノの動揺が、携帯電話の向こうから伝わってきた。
いつまでも意地張って、シムを悲しませてる罰だ。
よし、後はシムだな・・・
我ながら、完璧な計画だ。
これで明日には、元通りだ。
シムの悲しむ顔は、もう見たくない。
翌日も計画は順調だった。
--- あ、シム? あのね、実は仕事の都合で・・・そう、うん、でね・・・・・---
予定より1時間ほど遅れてホテルに到着したシムからの連絡に返事をして、
僕の役目は終了した。
その夜、僕は久しぶりにぐっすりと眠れたような気がした。
次の日の朝は、とてもいいお天気で、いい事が起きる予感がしたんだ。
1週間後・・・
その予感は的中した。
いや、、、これはいい予感だったのか、それとも・・・・
--- シムさんってば、ホントにいい奥さんになれますよ~~---
キッチンの向こうから、ヘインのはしゃぐ声が聞えてくる。
・・・・・「ほら、これはこうすると、、、ね? 綺麗に見えるでしょ?」
--- うわぁ、ホントだ。うちの母よりも上手です。シムさん、私にもやらせてください---
・・・・・「ん、そうそう、気を付けて、、、ゆっくりでいいから、、、」
ソファには、新聞を顔の前で大きく広げて、なるべく視界にキッチンが映らないようにしているユノ。
テーブルを挟んでその姿を息をのみながら観察している僕・・・
時折、新聞を持つ手にぎゅっと力が入っているように見えるのは僕の気のせいなのか・・・
--- ユノ---
ここは1つ、また変なことにならないうちに・・・
「なんだ」
ユノはピクリとも動かず、さっきから新聞を1枚も捲ってない。
絶対読んでないよな。
--- なんだかさ、ヘインが、、、ごめんね? シムの料理が気に入っちゃってて・・・---
「別に、気にしてない」
嘘ばっかり・・・
・・・・・「ユノ、出来たよ」
「あぁ、、、」
シムの呼びかけに、ユノはようやく新聞を畳んでテーブルに座った。
・・・・・「はい、どうぞ」
おかずを皿に取り分けて、ユノに差し出すシム。
仲直りした後、シムからは誤解が解けたって聞いてはいるけれど・・・
ユノはまだ、そうじゃないみたい。
いや、これは誤解というよりも、、、
またまた、、、嫉妬だ。
・・・・・「美味しい? ユノ?」
「ん、美味いよ」
・・・・・「あ、ほら、、、ついてる」
ユノの口端に付いたソースを指で掬って、、、自分の口に含む。
「あ、悪い、、、」
・・・・・「ユノ、溢さないで、、、ほら、、、気を付けて」
その動きは、あまりにも自然で、見ていても何の違和感もない。
それは、僕がきっと2人の間柄を知ってるからであって・・・
ふと、隣りのヘインを見ると、
箸を持つ手を止めて、テーブルの向こうの2人をジッと見つめていた。
ヤバイな、、、
いくらヘインが空気の読めない奴だからといっても、さすがにこれは・・・
--- あの・・・---
・・・・・「はい、どうしましたか? ヘインさん」
--- もしかして、その・・・---
まさか・・・
--- ヘイン、ほら、これ食べてみて? とっても美味し、、、---
--- ユンホさんって、恋人いないんじゃないですか?---
・・・・・「・・・・・」
「・・・・・」
--- えっ?---
みんなの動きが一瞬止まって、静まり返る部屋。
こんな時、何て言えば、、、
ダメだ、、、言葉が浮かばない。
考えあぐねていると・・・
「普通にいますよ、恋人」
--- えーっ、そうなんですか? ---
「どうして? 僕に恋人がいたら不思議ですか?」
--- いえ、そうじゃなくて、、、ユンホさんってとてもカッコよくて素敵で、、、
テミンさんに聞きましたけど、仕事も、うちの社から独立されたんですよね?---
「えぇ、、、」
---バリバリ仕事も出来て、
そりゃあ、普通で考えたら綺麗な恋人がいて当たり前なんですけど・・・---
「けど?」
--- でも、、、---
ヘインの視線が、シムに移る。
--- シムさんのように、お料理とか、お掃除とか、、、完璧にこなせて、その上細かな気遣いとか、、、
こんなに出来過ぎる人が毎日傍に居ると、普通の女性じゃ物足りないって言うか---
「・・・・・」
・・・・・「・・・・・」
---シムさん以上の人って、なかなかいないと思うんですよね---
それを聞いたユノが、箸を持つ手を震わせながら笑った。
「ははは、、、確かに、そうですね」
--- でしょ? ユンホさんの恋人ってどんな人なんですか? 興味深々だな---
あぁ、神様、、、
どうかこれ以上ヘインが余計なことを言いませんように。
僕は心の中で手を合わせて神様に祈る。
「そうですね。背が高くて、スタイルがよくて、、、モデル並みですよ? 頭もいいし、目がクリクリ大きくて、、、
良く泣きます。泣き虫です。まぁ、そんなところが可愛いんですけどね」
--- やだ、ユンホさんがのろけてる~♡
けど、さすがユンホさんの恋人だけあってモデルさんみたいなんですね? ---
「ええ、それに、料理も上手だし、家事も完璧だし、ヘインさんの言う、細かな気遣い?
僕の気が付かない事にも、キチンと配慮してくれます。僕のことを僕以上に知ってくれて、理解してくれています」
--- うんうん、、、---
「それに・・・」
--- それ、、、に? ---
「ベッドの中でも、可愛いですよ。甘え上手なんです」
--- やだーーーーーっ、、、ユンホさんてばーーー♡ 聞いてなーーーい♡フフフフフ---
はしゃぐヘインを後目に、僕は何故かドキドキが止まらなかった。
ユノの隣りのシムは、耳まで真っ赤にして俯いたまま暫く顔を上げなかった。
数日後・・・
--- はい、、、、あ、ユノ? どうしたの? ---
昼休みのランチを終えてデスクに戻る途中、携帯電話が震えた。
「少し、いいか?」
--- うん、休憩中だから大丈夫。どうしたの? ---
「あの、、、実はさ・・・」
--- えっ? 、、、ほ、ホントに? ---
はぁ、、、
ユノからの思いがけない電話の内容に、
僕はデスクに腰を下ろしてから、大きなため息をついた。
もう絶対にヘインをあの2人のところへ連れて行くのは止めよう。
そう、心に誓った。
「あれからチャンミンがどうしてだか、、、口きいてくんないんだよ。何とかしてくれよ、、、もう限界だ」
さて、、、今度はどんな手を使って仲直りさせようか・・・
--- あ、もしもし、シム? 今話せる? ---
僕の憂鬱は、まだ暫く終りそうにない・・・・・
イ・テミン&シム・チャンミン 月星番外編 ・・・ fin
読者の皆さま、おはようございます。
長らく連載してきました月星シリーズ、本日ですべて完結です。
本編と番外編で全100話、長い間お付き合いくださった読者さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
このお話、どうでしたか?
このお話は、私がお話を書き始めて2作目の長編です。
今回、内容を変えず少し手直ししながら更新しました。
再掲載をとても喜んで下さった旧館からの読者さまもいてくださって、
また、初めて読んで下さる方もいてくださったので、
頂くコメントがとても懐かしかったり、逆に新鮮だったりして、
私も楽しみながら更新できました。
最近、以前に比べてぐんっとコメントも減ったし、
ランキングのポチも減ったので、普段あまり気にしない私も、
お話どうなんだろうと、ちょっと気にしつつも(笑)
いつもコメントを下さる皆さんに励ましてもらっている気持ちになって、
更新続けてるような感じです。
最後までお届けできてよかったです。
応援してくださる人が居るので続けられます。
本当にありがとう。
明日からは、、、どうしよう(;・∀・)
明日までに考えます(笑)
それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがとうございます。
こころ。
ランキングに参加しています。
星月の2人に沢山の応援、ありがとうございました(*´ー`*)ゞ
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