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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




「チャンミン、どうした?」

・・・・・「ヒョン、、、」


僕の視線を追うように、ソジュンさんが振り向くと、
ヒョンは眉間にしわを寄せながら、僕たちの元にゆっくりと歩いてきた。




映画みたいな恋をした。6





--- あぁ、ユンホと待ち合わせだったの? ---

・・・・・「はい、そうなんです」


ヒョンは、スッと言葉なく僕の隣りに立って、、、


「ソジュン、この前は悪かったな」

--- この前? ---

「チャンミンが世話になった」

--- あぁ、、、別に、お前に、、、---

「けど、、、」


ソジュンさんの話を遮り、ヒョンは顔を強張らせ、
脚を一歩踏み出す。

ソジュンさんをじっと見つめて、


「チャンミンに付きまとうな」

--- は? ---

・・・・・「ヒョン、何言ってるの?」

「あの時は、いろいろあって、けど、俺達、、、」






--- なら、、、---




2人の間の空気が、冷たく硬く凍り付く。
怖くて、僕は何も言えなかった。


今度は、ソジュンさんがヒョンの言葉を遮って、そして、、、


--- なら、チャンミンをもっと大切にしてやれ ---

「なんだと?」

--- チャンミンを僕に取られたくないなら、もっと彼の気持ちを考えてやれ---

・・・・・「ソジュンさん、、、」


僕が見たことのない硬く強張ったソジュンさんの表情。
けど、それは一瞬で、、、


--- それじゃあチャンミン、行くよ ---

・・・・・「はい」

--- またね ---


僕に、いつもと変わらない穏やかな表情でそう言うと、
そのままソジュンさんは、映画館のフロアを横切るように去ってゆく。


その背中を見送って、見えなくなると、
何だかホッ気持ちが緩んで、大きな溜息をついた。


「ゴメン、、、」


背中からヒョンの小さな声が聞こえて、
振り向くと、バツが悪そうに、僕から視線を逸らせた。


・・・・・「お腹空いたよ、ヒョン」

「ん、、、」

・・・・・「久し振りにラーメンが食べたい」


そう言って笑うと、
ヒョンも少し無理をして笑う。


・・・・・「行こう、ヒョン」


ヒョンの腕を掴み、僕は速足で歩き始めた。








夕飯時には少し早い時間。

店内には数人の学生らしき客が居るだけで、
店員も、時折チラチラと店のテレビに目をやりながら、暇を持て余しているようだ。

テーブル席でヒョンと向かい合って、注文を終えると、
ヒョンは、グラスの水を一気に飲み干した。


・・・・・「ここに来るの、暫くぶりだね」

「ん、そうだな」

・・・・・「そう言えばさ、ヒョンの試験の合否っていつ分かるの?」

「あぁ、まだ暫く時間はあるよ」

・・・・・「そう、、、」


さっきのことがあったからか、
ヒョンは僕と目を合わせようとしない。

会話もなんとなくぎこちないし、
いつも店内は賑やかなのに、こんな時に限ってテレビの音が聞えるだけで、、、


--- お待たせしました ---


白い湯気の立つ器が目の前に置かれる。


・・・・・「わぁ、美味しそう。いただきます!」


可笑しな雰囲気を消したくて、
少し大げさにそう言うと、箸を持ちラーメンを口にした。


・・・・・「んーっ、美味しい。ヒョンも早く食べなよ」

「ん、、、」


ヒョンは箸を手にする。

けど、ふうっ、、、と息を吐いて小さく肩を落としただけで、
ラーメンに手を付けようとはしない。


・・・・・「ヒョン? 」


箸は再び手を離れ、
ヒョンはようやく向かい合わせに座る僕を見た。


「さっきは悪かったよ」

・・・・・「・・・・・」

「お前があいつと、、、ソジュンと一緒に居るのを見て、ついカッとなって、、、」

・・・・・「どうして?」

「あいつ、優しいだろ?」

・・・・・「・・・・・」

「昔からあんなふうに穏やかでさ、優しくていい奴なんだよ、だから、、、」

・・・・・「だから?」

「もしかしたらお前があいつを、、、」


ヒョンはこう言いたいんだ。


お前があいつを、、、ソジュンさんを好きになるかもしれないって、、、


・・・・・「なら、、、」

「・・・・・」

・・・・・「そう思うなら、僕を離さないでよ」

「チャンミン、、、」



〝離れちゃダメだよ〟


ソジュンさんは、僕にそう言った。

けど、離れないようにその手を握っていても、、、

握り返してくれなければ
いつかその手は解けて離れてしまう。


・・・・・「僕の手が、解けてしまう前に、、、」

「・・・・・」

・・・・・「握り返してよ、、、、、」








58へつづく

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