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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




〝俺の宝物なんだ〟


そう口にした、ヒョンの切ない表情が、
僕の心をユラユラと揺さぶる。

僕は何も言えなくて、口を噤む。

僕の隣りに座るヒョンが、
どうしてだか、とてつもなく遠くにいるような、そんな気がした。


映画みたいな恋をした。1



「ていうかさ、お前、他にも聞くことがあるだろ?」


ヒョンのその言葉が、重くなりかけていたこの場の空気を一掃した。
ヒョンを見ると、さっきまでの寂しそうな瞳は、もうどこにもない。

そんなヒョンにつられるように、僕も少し無理をして笑って見せる。


・・・・・「そ、そうだよ、それが一番大切なんだよ」

「だろ?」

・・・・・「うん。で、どうだった?」


息をのんでヒョンの返事を待つ。

ヒョンは、グラスの中のオレンジジュースをグッと飲み干すと、
ふーーっと大きく息を吐いた。



・・・・・「もう、勿体ぶらないでよ、心配してたんだよ?」

「・・・・・」

・・・・・「電話だって、待ってたのに、、、」

「ん、、、正直、手応えはある」

・・・・・「ホント? ホントに?」

「まぁ、はっきりとは言えないけど、今の自分の力は出せたと思う」


それを聞いて、僕は全身の力が抜けてしまって、
ソファにドカッと身体を投げた。


・・・・・「あーーっ、よかったーーーっ」

「ふふ」

・・・・・「本当に、心配してたんだから」

「うん」

・・・・・「けど、本当によかった」

「結果がキチンと出るまでは何とも言えないよ」

・・・・・「大丈夫だよ、きっといい結果が出る」


嬉しかった。

確かに、ヒョンの言う通り、結果を見るまでは分からないけれど、
それでも僕は確信してる。

きっと大丈夫。
そう信じてる。


「チャンミン」

・・・・・「ん?」


身体を起こして隣に座るヒョンを見る。


「ありがとな」

・・・・・「別に、僕は何もしてないよ」

「お前が〝大丈夫だ〟って、〝僕がついてる〟って、、、」

・・・・・「・・・・・」

「あれはグッときた。凄く力になったよ」


〝力になった〟


ヒョンの為に僕が出来ることは、ただ、神様に祈ることだけ。
ただ、それだけ。

そう思っていたのに、、、


ヒョンのその言葉が、どれほど僕にとって嬉しい言葉だったか、、、
きっと誰にも分からない。

僕にしか分からない。


「チャンミン?」

・・・・・「・・・・・」

「おい、どうした、チャンミン?」

・・・・・「ホントに?」

「えっ?」

・・・・・「ホントに、僕は、ヒョンの力になれた? 」


バカな僕は、どうしても滲む涙を止められなかった。
頬に温い涙が、一筋伝う。


「チャンミン、、、」

・・・・・「ご、ごめん。けど、嬉しくて、、、ホントに良かった」


涙を手の甲で拭こうと、腕を上げたその時、、、


僕の手よりも先に、ヒョンの長い指が、
僕の頬に届いて、、、


「お前ってやつは、、、」


ゆっくりと、ヒョンの指が、僕の頬を滑ってゆく。
心臓が、ドクン、ドクン、と跳ねて、、、


「どれだけ可愛いんだよ、、、」


・・・・・「えっ、、、」



それは、一瞬の出来事だった。

頬に触れていたヒョンの手が、僕の身体を引き寄せて、

そして、気がついたら、僕の身体はヒョンの腕の中で、、、



・・・・・「ヒョ、ヒョン、、、?」

「ゴメン、少しだけ、、、もう少しだけ、このままで、、、」



僕を抱きしめるヒョンの腕が、小さく震えていた・・・







25へつづく

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