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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




・・・・・「ヒョンがキュヒョンの家庭教師、、、」


アパートに戻って鞄を床にどさりと放り投げると、
急に身体の力が抜けて、僕はソファにドサリと身体を投げ出した。


見慣れた天井をじっと見つめながら、
キュヒョンの言葉を思い出していた。


〝彼女がいたよ、確か〟
〝薬指の指輪。見せてもらったことがあるんだ〟


・・・・・「彼女、、、指輪、、、」


浮かんでくるのは、以前見かけたことのある、長い髪の綺麗な女性、、、
落ちた気持ちがさらに音を立てて沈んでいった。



映画みたいな恋をした。2



ハッと気がついて、辺りを見渡すと、
薄暗い部屋に、チカチカと赤い光が点灯している。

どうやらソファで居眠りしてしまったらしい。
カーテンの向こう側は、すっかり陽も落ち夜の色に変わっていた。


起き上がって、床に投げ出されたままの鞄のポケットに手を入れる。
赤い光の正体は、スマホの着信があったことを知らせる色だ。


・・・・・「ヒョン、、、」


そうだった。

ヒョンに連絡しようと思っていたのに、
キュヒョンの話で頭が一杯になってしまって、しかも眠ってしまうなんて、、、

確認すると、ヒョンからの着信は3回。

一番新しいのは、、、1時間前だ。


僕は、急いでヒョンのナンバーを呼び出し、コールする。


1、2、3、4、5、、、、、


あれ?

ヒョンの応答がないまま、虚しくコール音がつづく。

8、9、10、、、

ヒョン、早く出てよ。

あと、3回、ううん、5回、、、


けど、結局ヒョンの応答はなくて、
僕はコール15回で諦めて電話を切った。


・・・・・「はぁっ、、、」


なんだよ、ヒョンのやつ、、、
ブツブツ言いながら、部屋の電気をつけようと立ちあがったその時、、、


静かだったスマホが、突然音を立てる。


・・・・・「ヒョンだっ!」


思わずそう口にして、再びスマホを手に応答した。


・・・・・「ヒョンっ!」

「チャンミン?あーっ、やっと繋がった」

・・・・・「ゴメン、ヒョン。眠ってて、、、」


そう言ったところで、ハッと気がついた。
電話の向こうが、やたらと賑やかだ。


・・・・・「ヒョン、今どこにいるの?」

「あぁ、今、仲間と飲んでる」

・・・・・「なか、ま、、、」

「賑やかだろ?」

・・・・・「う、うん、、、」

「チャンミン? 」


耳に障る大きな音で流れる音楽と、
ヒョンを呼ぶ女の人の声。

そして、楽しそうな沢山の人の笑い声、、、


昨日からずっとヒョンの事を考えていた。
そんな自分が、凄く虚しく思えてきて、、、



・・・・・「ヒョン、ゴメン、忙しいのに、、、」

「えっ? ゴメン、聞こえない」

・・・・・「試験の事が気になっただけだよ。じゃあ」


そのまま僕は、ヒョンの声を聞かずに電話を切った。
折り返しの電話は、掛かってこなかった。




ヒョンにはヒョンの仲間がいて、付き合いがあって、、、

僕の知らないヒョンがいる。
いや、知らないことの方が多い。

僕が知ってるヒョンは、ヒョンの中のほんの一部に過ぎない。



試験が終わったら、僕に一番に連絡をくれると思ってた。
けど、そうじゃなかった。

もしかしたら、僕はとても自惚れていたのかもしれない。

自分にとってヒョンが一番大切だと思うように、
ヒョンもまた、僕の事を一番に考えてくれてると、そう思ってた。

勝手に、そう思い込んでいた。



・・・・・「バカ、、、バカだな、シム・チャンミン、、、」



レースのカーテンの隙間から、
月の光が、細く長く差し込んでいた。








21へつづく

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コメント

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    ( 15:54 )

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    ( 17:50 )

  6. こころ。 | -

    ramchy さんへ

    ramchyさん、こんばんは。
    一番じゃないって拗ねるチャンミンが可愛いですよね(笑)

    ( 22:51 )

  7. こころ。 | -

    min♡Y さんへ

    min♡Yさん、こんばんは。
    本当ですね。
    確かにリアルと酷似している(笑)
    一番じゃなかったことに拗ねるチャンミンが可愛いです♪

    私もどちらかと言えばエアコンは苦手だったんですけど、
    昨年辺りから、暑さに耐えられなくなってきました。
    毎年、朝起きてからエアコンをつけるまでの時間が短くなっています(笑)
    お互い、身体を大切にして元気で居ましょうね♪ふふ

    ( 22:55 )

  8. こころ。 | -

    tokoちゃんへ

    tokoちゃんこんばんは。
    一番じゃないことが、ちょっとだけ寂しかったんですよね。
    チャンミン可愛いな♪
    子供みたい(笑)
    けど、試験前に声が聞きたかったのはチャンミンなのにね。ふふ
    続きも楽しみにしてくださいね。

    ( 22:59 )

  9. こころ。 | -

    らりあんさんへ

    らりあんさん、こんばんは。
    こちらでは初めまして♪ですね。
    コメントありがとうございます。
    そうですね、たしかに今のところ、ユノの事は少し秘密が多いですよね。
    多分、この先チャンミンが少しずつ謎を解いて行ってくれそうな気がします。フフ
    こちらのお部屋は、ほとんどの読者さんが非公開でコメントされていますので、
    秘密でも全く問題ありません。
    お話の感想など、いろいろと聞かせていただけたら嬉しいです。
    こちらのお部屋もよろしくお願いします♪

    ( 23:03 )

  10. こころ。 | -

    スジュから始まりトンに夢中 さんへ

    スジュから始まりトンに夢中 さん、こんばんは。
    試験前の緊張の中、声が聞きたいと思ったのは自分だったのに、
    連絡が1番じゃないことに拗ねるチャンミンが愛おしい(笑)
    いつでもヒョンの1番で居たいんですね。フフ

    本当に残暑厳しいですね。
    専業主婦の私でも、暑い、、、が口癖です。
    クーラーの部屋に居たって、暑い暑いって、つい、、、(;・∀・)
    早く過ごしやすくなるといいですね。
    お仕事いつもご苦労様です♪

    ( 23:08 )

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