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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



星の欠片、月の雫。- season 2 -







--- おい! チャンミン、聞いたか?---


月曜日の朝、出社してデスクに座ると同時に聞こえてきたキュヒョンの声。


・・・・・「おい、お前のデスクはあっちだろ? なんだよ」

--- 一大事だよ、室長がさ、、、例の○○社の一件で・・・--

・・・・・「ホントに??」


先月、うちの部署の大きなプロジェクトが室長の小さなミスでダメになった。

社運を賭ける、、、とまではいかなくても、それなりの会社だ。
小さな失敗も、大きな損害となって降りかかってくる。


--- ま、あれは仕方ないよな---

・・・・・「でも、あれは室長だけが悪いんじゃないのに」

--- ミスは責任者が被るものさ、運が悪かったんだよ---


室長は釜山支社への移動を承諾したと聞いた。


キュヒョンの話はそれだけじゃなく・・・


--- そのさ、室長の代わりにニューヨーク支社から新しい室長が来るらしいぜ---

・・・・・「ニューヨーク支社?」

--- そう、外国人が新しい室長ってわけ---

・・・・・「ま、誰が上でも仕事は仕事、なんも変わんないんじゃない?」

--- さっすが! 若手ナンバーワンと言われてるだけあるねぇ、シムくん---

・・・・・「いいから、仕事しろよ」


また暫くは、仕事がしにくくなるのかな・・・
僕はそんなことを考えていた。







--- チャンミンくん!---

・・・・・「ごめん、待った?」


居酒屋で偶然の再会をしてから、
時々ナレと食事したり、飲みに行ったりしている。


--- どうする? ---

・・・・・「そうだな、この前、ナレが行ってみたいって言ってた日本料理はどう?」

--- うん、そうしよう ---


ナレと一緒にいると気を使わなくていいし、何よりホッとする。
それは高校時代と変わってなくて・・・



--- あのね、チャンミンくん。昨日ね、友達と買い物に出たの。そこでね・・・---


日本料理に舌鼓を打ちながら、仕事の話や、高校時代の懐かしい話に浸っていた。
唐突にナレが口にした言葉に、僕の心臓が大きく跳ねた。


--- チョンくんにそっくりな人を見かけたの---

・・・・・「チョンくん?」

--- そう、チョン・ユンホくん---

・・・・・「・・・・・」

--- すっごい美人と並んで歩いてた。目立ってたから・・・
それでチョンくんじゃないかなって気が付いたの---



ずっとずっと、心の奥の引き出しにしまっていた気持ちが、
勝手に飛び出して、気持ちをかき乱す。

もう、5年以上経ってる。

それに、あの時も僕たちの間に何かあったわけじゃない。
なによりも、僕たちは男同士だ。

おかしな感情をいまだに抱いてるのは僕だけで・・・
もし、今どこかですれ違ったとしても、きっと彼は僕だとは気が付かないだろう。


寂しいけれど、それが現実だ。



「チョンくん、元気そうだった?」

・・・・・「うん・・・」

「そっか、よかった」


チョンくんには別のかけらが見つかったんだね。





その夜、僕はチョンくんが置いて行った手紙とペンダントを、
小さな箱に収めて鍵をかけた。

僕の気持ちも一緒に・・・


いい加減、前に進もう。
同じ空の下で、彼が元気でいることだけで十分だとそう思った。



幼かった僕の恋心。

さようなら・・・




それから数日後の午後・・・



--- お! チャンミン---


外回りで昼食を取り損ねた僕は、遅めのランチを社食でとっていた。
こいつもおそらく僕と同様だろう。


・・・・・「回ってたの?」

--- そう、それでさ、新室長情報、仕入れてきたぜ---



〝社内の情報屋〟


キュヒョン本人は知らないけれど、周りからはそう呼ばれてる。

男のくせに噂や情報は呆れるくらい知っている。
ま、時々は役に立つ時もあるんだけど・・・


・・・・・「アメリカ人なんだろ?それは聞いた」

--- いや、それがさ、まさかの韓国人らしいぜ。しかもさ・・・・---


また始まった。
勿体ぶって、なかなか話が先へ進まない。


・・・・・「なんだよ、俺、急ぐからあんまり時間ないんだけど・・・」

--- まさかの俺らと同い年らしいぜ---

・・・・・「まさか、、、僕らと同じって、入社2年ほどで本社の室長はないだろ?」

--- それが、高校と大学とでさ 〝grade skipping〟いわゆるとび級だな---

・・・・・「とび級?」

--- そう、しかも3年だぜ?  で、優秀な人材ってことで、うちの社にスカウトされたらしくてさ---

・・・・・「じゃあ、同い年だけど3年先輩の上司ってわけ?」

--- そう、そう言うわけ。優秀な同級上司さまってこと。はぁ、やりにくくね?---


キュヒョンの情報がどこまで正しいかわからないけれど、
本当だとすると・・・


・・・・・「まぁ、それはそれでどうにかなるでしょ?」


キュヒョンにはそう言ったものの、
上司がどういう人間かは、日々の仕事をするうえで重要なことだ。


--- な、さっそく歓迎会でも企画してさ、ご機嫌とって点数稼いどく? ---

・・・・・「おい、それより先にパク室長の送別会が先じゃない?」

--- おいおい、何言ってんの? パク室長、明日行っちゃうんだよ---

・・・・・「えっ? 明日?」

--- 一応、部長待遇ってことになってるけど、本社と支社じゃさ、、、明らかに左遷だし。
だから、本人が送別会断ったらしいぜ---


キュヒョンの言ったとおり、次の日の朝のミーティングで、
パク室長の移動の挨拶があった。


--- 私の後任の室長は、若くてとても優秀だと聞いています。
みなさん、新室長の元で今まで以上に力を発揮し、頑張ってください---


パク室長とは、そんなに密に仕事をしたわけではなかったけれど、
入社した時から同じフロアで毎日顔を会わせていただけに、なんだかとても寂しい思いだった。




そして、パク室長が移動になってから一週間後。



運悪く、今日はいつも乗ってる電車が遅れていて・・・


・・・・・「今日に限って、、、ったく・・・」


そう、今日は新しい室長が赴任してくる日。
朝のミーティングには、必ず全員揃うように、昨日課長にしつこく言われていた。



やっとの思いで駅に到着して、会社まで全力で走る。
会社のロビーで、受付の女の子が涼やかな顔をして挨拶をしてくれた。

運よく1階に待機していたエレベーターに乗り込んで、
目的の階のボタンを押して・・・

息を整えてから、洋服と髪の乱れを直した。



どのくらい遅れたかな?
時計を見ると始業時間を5分ほど過ぎた時間だった。


エレベーターがようやく到着して、
フロアの一番後方のドアを静かに開く。

音を立てないように、自分のデスクにゆっくりと向かった。


途中、キュヒョンの視線を感じて視線を向けると、
小さなジェスチャーで、フロアの前方を指差す。


キュヒョンより少し前方の自分のデスクまで移動し、
ふーっと深呼吸してから顔を向けた。



えっ?

うそ・・・

自分の目を疑った。



「このたび、ニューヨーク支社から参りました。チョン・ユンホと申します。
韓国に戻るのは高校生以来です。不慣れなのでいろいろとご迷惑をお掛けするかと思いますが、どうぞよろしく」



肩まで伸ばした少し明るい髪。
シャープな顔立ちと、プックリとした唇。
スッと通った鼻筋。



そこにいたのは、、


・・・・・「チョン、、、くん?」


あの、チョン・ユンホくんだった・・・







13へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
昨日は私のお尻の心配をして頂いて(笑)皆さんありがとうございました。
強く打ち付けたようで、暫く打ち付けた所が痛かったんですが、
腰にはあまり影響なかったようで、ホッと一安心です。

エイネまでは、お尻と腰に湿布をペタペタ貼り付けて過ごします(笑)

さて、チョンくんが戻ってきました。
今度は、同級生ではなく上司と部下です。
続きも楽しみにして下さいね。



それでは、今日も暑さに気を付けながら、
1日頑張りましょう♪

いつもご訪問ありがとうございます。







こころ。

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