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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




藍の月。1





〝ユノさんを愛してる〟


もう一度聞きたくて、チャンミンに詰め寄る。


「もう一度、聞かせて?」


チャンミンは、フッと笑みを零して視線を逸らせた。


・・・・・「もうすぐ夜が明ける」


さっきまで薄暗かった窓ガラスの向こうが、少しずつ白みだす。
俺から視線を逸らせたチャンミンは、窓の外を眺めながら、小さな声でそう呟いた。


「チャンミン、誤魔化すなよ、なぁ、、、」

・・・・・「ユノさん・・・」

「・・・・・」


静かな部屋に、チャンミンの寂し気な声が響く。


・・・・・「僕には、貴方を愛する資格がない。前にも、そう言ったよね?」

「あぁ、聞いたよ。だから何だって言うんだ?」

・・・・・「分ってるなら、もう聞かな、、、」


違うだろ?
そうじゃないだろ?

俺は、チャンミンの言葉を折り、口を開いた。


「俺を愛してるのか聞いてるんだ。資格があるとかないとか、そんなことどうでもいい」

・・・・・「でも、、、、」

「いいから、答えろ!!!」


気持ちが昂り、思わず大きな声が出た。
驚いて振り向いたチャンミンの視線が、強く見つめる俺の視線と絡み合う。


・・・・・「ユノさ・・・」

「俺が聞きたいのはたった1つだけだ。 俺を愛してるか? ん?」

・・・・・「ユノさん、、、」

「俺はお前を愛してる。 お前がどんな人間だろうと、そんなこと関係ない。
シム・チャンミンを愛してる。それだけだ」

・・・・・「・・・・・」

「だけど・・・」


俺の本心だった。


「もし、こんな俺が迷惑ならそう言ってくれ。俺の事を面倒な奴だと、そうと思うなら、、、
潔く、お前を諦めるから・・・」


言いたいことを言い終わると、何故だろう、
心が少し晴れたような気がした。

そんな自分自身が可笑しくて、小さく苦笑する。


・・・・・「迷惑なんて、そんなこと・・・」

「えっ?」


チャンミンが小さくため息をついた。
そして・・・


・・・・・「ユノさんは、客じゃない。初めて出会った時から、予感はしてた」

「予感?」

・・・・・「それは、いい予感なのか、それとも悪い予感なのか、、、
どちらにしても、僕は最初から貴方に惹かれてた」


チャンミンが、ゆっくりと俺に近づいて、俺の手を取り自分の頬に当てる。

冷たい・・・


・・・・・「いつの頃からだろう。貴方といると、心が温かくて自分が汚れた人間だということを忘れられるようになった。
もしかしたら、この人に本当に愛してもらえるんじゃないだろうか、って、、、」

「チャンミン・・・」

・・・・・「貴方に抱かれていると、心が満たされた。あんな気持ち、初めてだった」

「・・・・・」

・・・・・「けど、貴方に惹かれれば惹かれるほど、現実が僕を苦しめた」

「現実?」

・・・・・「そう、どうにもならない、僕の現実・・・」


何て悲しそうな顔をするんだよ、チャンミン、、、


・・・・・「ユノさんの手、とっても温かいね」

「チャンミン・・・」


もう片方の手をそっとチャンミンの頬に添わす。
両の手で優しく包み、引き寄せて唇を合わせた。

チャンミンは、抵抗しなかった。


「お前のどうにもならない現実も、全部俺が受け止めてやる」

・・・・・「ユノさん・・・」

「ゆっくりでいい、俺は急がない。だから、俺にも預けてみないか? 」

・・・・・「預ける?」

「そう、お前の背負ってるもの」


チャンミンは、戸惑いながら、言葉を続けた。


・・・・・「僕の過去は汚れてる」

「過去なんてどうでもいい。それに、これからは俺がいる」


震えるチャンミンを胸に抱いた。


「大丈夫だ。心配ない」





・・・・・「愛してる、、、」




この時のチャンミンの言葉を俺は一生忘れない。



「チャンミン、、、」

・・・・・「例え、貴方を傷つけることになったとしても・・・」



〝貴方を、、、愛してます〟






夜が明ける・・・

柔らかい朝の光が、窓ガラスを通り抜け、俺たちを包む。

チャンミンを胸に抱いた俺の心は、
溢れだしそうなほどの幸せで満ち足りていた・・・






41(第2章) へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

〝藍の月。〟も早40話です。
次回の更新から、第2章に入ります。
引き続き、おつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問、応援ありがとうございます。






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