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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




藍の月。1




通りから子供の声が聞こえる。

窓辺からオレンジ色の光が差し込み始めて、
床に座り込んだ俺の顔を、少しずつ照らしてゆく。

一日の役目を終えた太陽が、月とすれ違う時間が近づいていた。



〝離して、、、、手を離して、ユノさん!〟



あの男は、チャンミンの何なんだろう。


あの時、
あの男に向かって差し出されたチャンミンの手・・・

震えてた。
ただの、〝客〟なんかじゃない。


なぁ、チャンミン・・・
お前、もしかして、あの男を愛してるのか?



結局、何一つ分らないまま、何一つ解決しないまま、
お前はあの男の後を追いかけて行った。

もしかしたら、お前はもう戻ってこないかもしれない。


〝お前の思うようにしていいから、、、
俺を好きになんかならなくていいし、誰と寝ようが何も言わないから〟



あんなことを言っておいて、
俺は、何やってるんだろう。

全部、俺が壊したんだ・・・



どの位、その場に座り込んでいたんだろう。

いつの間にか、辺りは暗くなり、
明かりもつけていない部屋は、冷たい空気と闇に包まれていた。


自分の息遣いと、時折、表の通りを走る車の音。

急に喉の乾きを覚え、ゆっくりと立ち上がり、
キッチンの冷蔵庫から、チャンミンが置いてたビールを取り出した。


「あいつ、こんなに・・・」


俺の小さな冷蔵庫は、少しの食材と、沢山のビールでいっぱいだった。
そう言えば、チャンミンがいてくれるようになってから、あまり冷蔵庫を覗くこともなかったな。

腹が減ったら食事の準備がしてあって、
喉が乾いたら、目の前のテーブルに飲み物が置かれた。

チャンミン・・・

いつの間にか、俺の中に入り込んできたお前。
そして、いつの間にか、俺の全てになったお前。

お前に惹かれた理由も、実は分らないんだ。

ただ、心地よかった。

お前の傍に居ることが・・・
お前が俺の隣りで笑って、泣いて・・・

俺の隣りで、朝、目覚めて・・・
俺の隣りで、夜、眠って・・・

そんな普通のことが、心地よくて、幸せだったんだ。



ゴメンな、チャンミン・・・・・







--- ユノさん、ユノさん、どうしたの? こんなに飲んで、、、ユノさんっ!---


誰かの声が、遠くから響いてくる。
俺を呼んでいる。

聞きなれた心地いい声・・・

頭がふらついて、瞼も重い。
床に倒れ込む俺の身体を抱き上げて、髪を撫でてくれる。


気持ちいい・・・

幼いころ、眠れなくて母親に強請って、髪を撫でてもらったっけ。
そんな感覚を覚えた。


--- ユノさん、、、大丈夫? 、ほら、摑まって? ベッドに行こう、、、ね?---


温かい腕・・・
俺は、その腕に縋りつくように身体を預け、そして、なだれ込むようにベッドに身を投げた。


「チャンミン、、、」

--- 僕はここに居るよ? 大丈夫だから・・・---


無意識に、あいつの名前を呼ぶ。

触れていたくて、俺は重い身体を懸命に動かし、
その温かい身体を引き寄せた。


「ここに居てくれ、、、行かないでくれ・・・」


ぼんやりと霞む視界の中、、、
俺の身体を包むその温かさに安堵しながら、俺は意識を手放した。







そして、またあの夢を見た。

深い深い水の底・・・
膝を抱えて震えている人影が見える。

音もない、色もない、そして、温もりもない。

氷のような冷たい水の中に、たった一人で蹲っている。


お前は誰?


俺の問いかけに顔を上げるけれど、薄暗くてハッキリしない。

お前は誰?



チャンミン?


いや、ちがう、、、


お前は・・・・だれ?









何処からか、小鳥のさえずる音がする。
閉じた瞼の向こうからは、まだ光を感じられない。

身体全体が、なにかに縛られたかのように重く、思うように動かない。


「んっ、、、、、」


少し身体の向きを変えようとしただけで、頭に激しい痛みが走った。


「っ、、、、、」


その時・・・


扉が開く音が静かな部屋に小さく響く。



・・・・・「 ユノさ・・・・」



そして、まだ静かな部屋に聞きなれた声、、、
それは、小さな小さな声だった。

けれど、俺の耳には、どんな音よりもはっきりと鮮明に入り込んできたんだ。



・・・・・「テ、テミ、ン・・・ど、どうして?」



えっ?

一瞬にして、意識が戻る。
扉の前で、立ちすくむその人。


「チャン、ミン?」


チャンミンの瞳は、俺ではなく、ある一点を見つめていた。


--- んんっっ、、、ユノさん?---


驚いて、声のした方に視線をやる。

ベッドに横たわる俺の隣り・・・


「テミン、お前、、、どうして・・・」


白くて細い華奢な腕が、半身裸の俺の胸にぐるりと回されていた。







38へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨日、いつも美容院でする毛染めを、家でしたら、
気分が悪くなってお風呂でぐったりしてしまいました(;・∀・)
密室でするとダメですね(笑)
やっぱり美容室へ行こう(;・∀・)

そして、息子がヤフオクドームへはどうやったら行けるのか?と聞いてきました。
さては福岡当選したな(笑)ププ




それでは、皆さま、素敵な週末をお過ごしくださいね。
いつもご訪問ありがとうございます。





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