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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



振り向いて、抱きしめて。~止まない微熱~







「チャンミン、おはよう」

・・・・・「おはようございます。」



週末・・・

朝から抜けるような青空が広がる。
リビングの窓を開けて、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ。


・・・・・「風が冷たくなってきましたね」


季節の移り変わり・・・

夢の中のユンホさんと出会った季節が、この現実世界にも、また訪れようとしていた。
窓の外の風景を見るたびに、足踏みしているのは自分だけだと思い知る。


「チャンミン、風邪ひくよ? こっちおいで?」


--- ユンホさん、キスしたい・・・---


あの日からの数日間、
ユンホさんは、僕の部屋で朝を迎えている。

仕事が終わると、遅くても部屋を訪ねてきてくれる。


〝夜は一緒に居たい〟 


身勝手な僕の我儘を何も言わずに聞き入れてくれて、
僕は、完全にユンホさんに甘えきっていた。




「コーヒーは僕が淹れるね」

・・・・・「はい、お願いします」


ユンホさんの淹れるコーヒーはとても美味しい。
キッチンに並んで立ち、僕は軽く朝食を作る。



「コーヒー熱いから、気を付けて・・・」


ふと、思い出した。


--- ほら、熱いですよ、、、気を付けて---


ユンホさんと一緒に食事をした。
暖かい鍋を2人で突き合った。


・・・・・「熱いのが苦手なのは、ユンホさんじゃないですか?
ほら、お鍋食べたときだって、熱いですよって言ってるのに、、、あ・・・」


つい、口にしてしまった・・・


ユンホさんを見ると、フォークを持つ手が止まっていて、
一瞬、困惑した表情を浮べたかと思うと、すぐにいつもの笑顔に戻る。

動きを再開したユンホさんの手は、フォークに刺してあったトマトを口に入れて・・・


・・・・・「ごめんなさい」


僕は思わず俯いて、そう口に出した。


「いいんだよ、気にしないで、、、ちなみに僕もホントは熱いの苦手」


そう言いながら、テーブルの向こうから手を出して、
僕の手に重ねる。

温かい温もりが伝わる。


--- 大丈夫だよ・・・---


ユンホさんの心がそう言ってる。
伝わるんだ・・・


やっぱり、僕は最低だ・・・

もしかして、いつの間にか知らず知らずのうちに、ユンホさんを傷つけているのかもしれない。





「じゃあ、30分後にね」


僕の頬にそっと触れ、軽く触れるだけのキス・・・


・・・・「はい」



出社準備のために、ユンホさんは隣の部屋に戻ってゆく。
30分後には、いつも・・・


「お待たせ。」


そう言いながら、スーツ姿のユンホさんが部屋から出てくる。
僕と同じようにスーツを着てても、ユンホさんはとてもステキだ。


・・・・・「ユンホさん、今日のネクタイ、とても似合ってます」

「そう? チャンミンにそう言われると、なんだかすごく恥ずかしいよ」


運転席のユンホさんの頬が少し赤く染まっていた。




「あのさ、チャンミン」


出勤途中の車の中・・・


「実は、故郷で幼馴染が結婚したんだ」

・・・・・「はい」

「式は身内だけでしたらしいんだけど、昔からの仲間がさ、結婚祝いのパーティ開くみたいで・・・」



〝週末の旅行〟 



ユンホさんが言っていたのは、そういう事らしくて・・・


「旅行なんて、大げさに言っちゃったけど、もし、よかったら一緒に行かないか?」

・・・・・「けど、僕が行くとお邪魔じゃないですか?」

「チャンミンと行きたいんだ。僕の育った街を見てほしい。田舎で、何もないところだけどね」



ハンドルを持つ手に、少しだけ力が入ったのが分かる。

視線は前方から逸らさない。

澄んだ瞳
凛とした横顔

いつも、見惚れてしまう。


前方の信号が赤に変わり、車が停止したことにも気が付かないで、僕はユンホさんの横顔を見つめていた。
ふと、ユンホさんが僕の方を向いて視線を合わし、優しく微笑みかける。


「チャンミン、そんなに見ると僕の顔に穴が開きそうなんだけど・・・」


そう言われて、ようやく気が付いた。

すぐに瞳を伏せて・・・


・・・・・「ご、ごめんなさい」

「いいんだよ」


ユンホさんが小さくそう呟く。
俯いた僕の視界に、ゆっくりとアクセルを踏み出すユンホさんの足が入り込む。


静かな車中、、、

耳を掠める音楽
ウインカーの音


「似てる?」


それは突然・・・


「そんなに似てる? 君の愛するユンホさんに・・・」


突然に、ユンホさんの口から発せられた。
視線はやはり、前を見据えたまま・・・


・・・・・「えっ?」

「君が見てるのは自分じゃないと分ってても、ダメだな、、、錯覚しそうになるよ・・・」



そのまま、僕たちは車がいつもの場所に着くまで一言も話さなかった。
重い空気のまま、ゆっくりと車が止まる。


「着いたよ、チャンミン」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン?」

・・・・・「ごめんなさい」


もっと、的確な言葉があるだろうに、
だけど、これしか思い浮かばない。


・・・・・「ごめんなさい」

「チャンミン、分ってる。ゴメンね、可笑しなこと言ってしまったね。気にしないで」


僕は頷いて、車のドアを開けた。
そのまま扉を閉めて、ビルの入口に向って歩き出す。

いつもはユンホさんの車を見送るけれど、
今日は・・・

恥ずかしくて
情けなくて
申しわけなくて・・・


一刻も早く、その場を去りたかったんだ。


「チャンミン!!」


いつもと違う僕の様子に、ユンホさんが僕を呼び止める。
けど、僕はそのまま歩き続けた。


「チャンミン!!!」


通勤中の沢山の人の中、
ユンホさんが、駆けてきて僕の腕を掴んだ。


「チャンミン」

・・・・・「・・・・・」


何も言えない。
振り返ることもできない。


行き交う人は、皆急いでいるのか、
僕たちに目を向ける人はいない。


「チャンミン、今夜も行くよ? いい?」

・・・・・「・・・・・」

「なぁ、チャンミ・・・」

・・・・・「今日は、、、1人で大丈夫です。行ってきます」


僕の腕を強く掴むユンホさんの手をゆるく振りほどいて、
僕は振り向かず、ビルの中に逃げ込んだ。


僕はなんて勝手な人間なんだろう。

自分の事が、嫌で嫌で仕方がなかった。







11へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
昨夜、映画を観に行ってきました。

水曜日はレディースDAY。
もう、レディではないのに、映画の時だけは私をレディとして見てくれる(笑)ププ

そんな中、おばちゃんが『妖怪ウォッチ』の告知ポスターを必死に写真に撮る姿で、
中学生の娘引く引く(笑)

妖怪ウォッチ ①

↑  あったあった! (笑)

娘に一緒に観に行ってほしいと頼んだけど拒否された(笑)

折角だから、フライヤーももらって帰ってきました。

妖怪ウォッチ ③

そして、何気に裏向けたら!

妖怪ウォッチ ②

こんなところに2人がっ!!
あ~ん、、、知らなかった(;・∀・)
100枚くらい貰ってくるんだった~(←迷惑)

昨日観た映画、

ビブリア古書堂の事件手帖

「ビブリア古書堂の事件手帖」は、思っていたよりも面白い映画でした。
次はこれを見に行きます。

人魚の眠る家

『人魚の眠る家』




それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪





こころ。

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