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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



振り向いて、抱きしめて。~止まない微熱~





重なる彼の唇が、震えているのが分かる。
彼の動揺が唇を通して僕に伝わってくる。

ゆっくりと彼から離れ、心を探るように瞳を合わせた。


色のない表情
ただ、一点を見つめる瞳

熱のない口づけ・・・


・・・・・「ユンホさん」


彼の名を呼ぶ。
瞳が揺れはじめて、そして、俯く彼・・・


「チャンミン」

・・・・・「・・・・・」

「それは、、、できないよ。ゴメン」

・・・・・「どうしてですか? どうして・・・」

「きっと、君が後悔することになる。だからだよ」

・・・・・「後悔?」


ユンホさんはそれ以上何も言わなかった。

ただ、涙を流す僕を見て、目じりを下げて困った表情をして、
そして、そっと僕を引き寄せ、温かい胸で抱きしめてくれた。


「チャンミン、、、今、僕が出来ることはこれくらいしかない。」

・・・・・「・・・・・」

「抱きしめてあげることしか、、、ごめんね。」

・・・・・「僕がキライですか? 僕が・・・」

「君は、何も分ってないんだね。僕がどんなに君を愛しているのか・・・」

・・・・・「ユンホさん」


僕の身体を解いて、温かい指で僕の頬の涙を拭う。


「チャンミン、傍にいるから泣かないで」


そう言いながら、僕に向けられる笑顔。

それが彼の優しさ
彼の温かさ

その笑顔の奥底に、どんな思いが隠れているのだろう・・・






その夜、ユンホさんは、僕の我儘を聞き入れてくれた。


--- 朝までずっと、抱きしめていてほしい---


決して広くはない僕の部屋のベッド。

僕たち2人、重なるようにベッドに沈む。
ユンホさんは、大きな胸に僕を包んでくれた。

こんなに大きな誰かの温もりに触れるのは、
そう、、、

夢の中で、彼に抱かれたあの時以来・・・

何故だか切なくて、涙が出そうになるのを懸命に堪えた。



「チャンミン、ゆっくり眠るといいよ。安心して?」

・・・・・「はい」




その夜

僕は久しぶりに心から安堵し、瞼を閉じた。

ユンホさんから与えられる温もりと匂いが、僕を深い深い眠りへと導いてくれた。








翌朝・・・


耳元でささやく誰かの声・・・


「チャンミン」


くすぐったさを感じて、ゆっくりと瞼を上げた。
カーテンの隙間から、朝の柔らかい陽の光が差し込んでいる。

眩しくて目を閉じて、そしてもう一度そっと目を開けると・・・


・・・・・「ユンホさん」

「おはよう、チャンミン」


瞬間、僕の額にユンホさんの唇が触れる。


〝チュッ〟 と、静かな部屋に大きく響く音・・・

驚いた僕に、ユンホさんが笑って・・・


「このくらいはいいだろ? 」



こんなに満たされた朝を迎えるのは、とても久しぶりだ。

長い間、眠れない日々を過ごし、心が安らぐこともなかった。
形無き幻想への執着と愛情が、自分の心を支配してゆく。

何を拠り所として生きてゆけばいいのか・・・
こんなどうしようもない気持ちを抱えて、生きてゆかなければいけないのか・・・

夢の中の彼に囚われている自分が、怖くて、悲しくて・・・


けれど、今、僕の目の前にはユンホさんがいる。
その瞳の中には、僕の姿だけが映っている。

そのことが、こんなに僕の心を満たしているのはどうしてだろう?
〝彼〟じゃないのに・・・


「コーヒ淹れるよ、待ってて」


僕だけに向けられる視線。

全てを知っても
こんなバカな僕でも

見捨てずに傍にいてくれる。


そんな彼を見ていたら、
もうすこしだけ、彼が欲しくなったんだ。


ベッドを出て、リビングに向おうとするユンホさんの腕を掴んで引き留めた。


「ん? どした? 」

・・・・・「ユンホさん、キスしたい」


彼といると、僕はどんどん我儘になってしまう。


「チャンミン」

・・・・・「キス、、、ダメですか?」


しばらく僕を見つめて、一度視線を落とす。

そして、ゆっくりと身体を僕に向けて、
ユンホさんの掌が僕の頬を包む。

まるで、スローモーションのようにゆっくりと重なる唇。
昨日のキスとは全然違う。

熱く熱を持つユンホさんの唇に、僕は身体中が満たされてゆく。

心だけじゃなく、身体まで、、、
僕のすべてが満たされる。




そこから、愛を感じたから・・・



ユンホさんの愛を、感じたから・・・







10へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

このお話が更新される頃、
私は娘と映画を楽しんでます。

末娘は、とにかく本を読むことが大好きで、
毎月のお小遣いはそのほとんどを本を買うことに使うのですが、
娘が愛読している本が映画化されたということで連れて行けと強請られました(笑)

ビブリア古書堂の事件手帖

これ、観に行ってます(笑)
面白いの? (笑)フフ





それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪





こころ。

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いつも応援ありがとうごさいます(*^^*)


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