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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



「ほら、ケーキ買って来た」

・・・・・「わぁ、お茶入れるね」


温かい紅茶と、美味しそうなケーキ。
隣りには、笑顔のヒョンが居る。


・・・・・「ヒョン、合格おめでとう」

「ありがとう、チャンミン」


ティーカップで乾杯なんて、ちょっと笑っちゃったけれど、
僕は今、とっても幸せだった。



映画みたいな恋をした。5



・・・・・「わぁ、このケーキとっても美味しい」

「そうか?」

・・・・・「うん」


大きな口を開けてケーキを食べる僕の目の前で、
何故かヒョンは、フォークを手にしたまま僕を見つめて微笑むばかりで、、、


・・・・・「ヒョン、食べないの?」

「いや、嬉しくて、、、」

・・・・・「そりゃ、合格、、、」

「違うよ、チャンミンがやっと笑ったって、、、」

・・・・・「えっ?」

「お前、最近あんまり笑わなかったからさ」

・・・・・「あっ、、、」


出来るだけ、ソジュンさんのことは顔に出さずにいたつもりだったけど、
やっぱりヒョンには伝わってた。


・・・・・「ゴメン、、、」

「何も謝ることはないよ。連絡は?」


僕は首を横に振る。


「そっか、、、」

・・・・・「病院にも来てないようだし、マンションにも居なくて、心配で、、、」

「まぁ、逆に考えるとあいつは有名人だからさ」

・・・・・「・・・・・」

「もし、何かあったら嫌でも耳に入ってくるだろうし」

・・・・・「うん、、、」

「何もないってことは、変わりなくやってるんじゃないか?」

・・・・・「そうだといいんだけど、、、」


ヒョンの前で、ソジュンさんのことで暗い顔をしたくない。
僕は顔を上げて、少し無理に笑った。


・・・・・「きっと大丈夫だよね」

「あぁ」

・・・・・「ヒョンも食べなよ、とっても美味しいよ」

「ん、、、」


無理してることくらい、きっとヒョンには伝わってる。
それでも、今日だけは心から笑いたい。

僕の大切なヒョンの未来が、明るく輝いた記念日なんだから、、、





「じゃあ、また連絡するから」

・・・・・「うん、待ってるね」


すっかり話し込んで、気がつけばすっかり空は夜の色に染まっている。
太陽が沈む時間が、すっかり早くなっていた。


玄関先、、、

まだ、合格したことを僕にしか連絡していないというヒョンに驚いて、
早く帰って、ご両親やソユンさんに連絡して上げてと頼んだ。


背中を向けて、扉を開けたヒョンを呼び留める。


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」


離れがたくて、ヒョンに向って手を伸ばすと、
ふっと笑って僕の手を取ってくれる。


「どうした?」

・・・・・「嬉しかった。誰よりも先に僕に連絡をくれて、、、」

「・・・・・」

・・・・・「誰よりも先に、会いに来てくれて、、、」

「お前に一番に伝えたかったから、、、誰よりも先に喜んで貰いたかったからだよ」

・・・・・「ありがとう、ヒョン」


繋がれた手、、、

ヒョンが優しく僕の手に唇を落とす。


「おやすみ、チャンミン」

・・・・・「おやすみなさい、ヒョン」


パタン、、、と扉が閉まって、視界からヒョンの姿が消える。


ほんの数秒前まで、繋がれていた手、、、
まだ、ヒョンの唇の感触が残る手に、そっと唇を寄せた。








数日後。


1週間ぶりだ。
いや、もっとだろうか?

僕は、ソジュンさんのマンションに向かった。
期待はしていなかったけれど、変わらずインターホンの応答はない。

肩を落として、引き返す。

途中、スーツを着た男性とすれ違う。
数歩歩いて、何気なく振り返ると、、、


さっきの男性が、ソジュンさんの部屋の前に立って、
胸ポケットからカードを取り出している。

ピッ、、、と微かな音が音が聞えて、そして、、、、


・・・・・「まっ、待ってくださいっ!!」


ソジュンさんの部屋の扉が開いた。







71へつづく

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※ こちらのお話は、「星の欠片、月の雫。」の番外編です。
「星月」 をまだ読まれていない読者さまは、先に「星月」を読まれることをお勧めいたします。




営業課 課長イ・テミンの憂鬱 星月番外編






ある休日・・・


--- こんばんは。ゴメンね、シム。休日に押し掛けちゃって---

・・・・・「いえ、いいんですよ。楽しみにしてました」

--- こちらがお付き合いしてるキム・ヘインさん---


僕の後ろに遠慮がちに立っている彼女は、シムに礼儀正しく頭を下げて、


--- キム・ヘインと申します。初めまして---


シムが優しい眼差しでヘインに微笑みかける。
シムが纏う温かい空気が、ヘインの緊張を和らげたようだ。


・・・・・「初めまして、、、なのかな? いつも会社の受付で、、、シム・チャンミンと言います」

--- は、はい。実は私も、、、シムさんのことは前から・・・---

・・・・・「えっ? 僕ってそんなに有名人ですか?」


シムが冗談交じりに笑ってそう言うと、


---社内の女子社員の間では、シムさんはとてもステキだって、、、みんな、憧れてます---

・・・・・「そうなんですか? 初耳だな。
さ、上がって? 食事の支度も出来てるし、ユノももうすぐ戻ってくるから」


女の子に〝素敵〟って言われても、顔色一つ変えないシムがなんだか可笑しくて・・・

ちょっと笑えた。






あの日・・・


〝ずっと、テミンさんのことが好きでした〟



彼女からの、まさかの告白。

動揺する彼女を落ち着かせて、よくよく話してみると、
〝彼〟が出来たのは、ヘインと同様、受付を担当している・・・

そう、ユ・ジェヨン。

キュヒョンとジェヨンのことだった。



僕の勘違いで、彼女を泣かせてしまった。




そういう事で、僕は晴れて想い続けていた彼女と付き合うことになった。

今日は、僕の大好きな場所をヘインに見せたくて・・・
僕の大好きな人たちをヘインに会わせたくて・・・

ここに連れてきたんだ。





--- お邪魔します---


そう言えば、玄関にまでいい匂いが漂って来てる。


--- いい匂いだね、シム。お腹すいたよ---


テーブルの上には、所狭しとご馳走が並んでいた。


--- わぁ、スゴイ。これ、全部シムさんがつくられたんですか?---


ヘインも目をまんまるにして驚いてる。
ま、シムの料理の腕前は一級品だから、無理もないよな。


・・・・・「座って待ってて? すぐに準備するからね」


そう言って、キッチンへ向かうシムの後をヘインが追う。


--- 私もお手伝いします---


僕は、ソファに座ってキッチンに並ぶ2人を眺めてた。




その時、、、

パタン・・・と、扉の閉まる音がした。

振り向くと・・・

ユノが立ってた。


--- ユノ! お帰りな・・・---


駆け寄ろうとしたけれど、なんだか・・・

眉間にシワを寄せて、険しい表情をしてる。
キッチンに居るシムを見てる?

ユノの視線の先、、、
そこに僕も視線を合わせる。

も、もしかして・・・

シムとヘインが、笑いながらキッチンで片付けをしている。
まさか・・・

や、ヤバいかも・・・


--- あ、あの、、、ユノ、彼女は僕の・・・---


僕の言葉を最後まで聞かず、スーッと隣りをすり抜ける。


--- ユノ?---


上着と鞄をソファに投げ出すと、ネクタイを緩めながらキッチンに向かって真っすぐに歩く。


その気配に、シムが気付いて・・・


・・・・・「あ、ユノ。お帰りな・・・」


えっ?


ユノは、シムには一切目を向けず、
笑顔でヘインに手を差し出した。


「初めまして。 チョン・ユンホです」


ユノの微笑は、男の僕でも惚れ惚れするくらいカッコよくて・・・

けど、、、その隣では、シムが顔を強張らせてて・・・



なんだか・・・

とっても・・・



嫌な予感がする・・・







6へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

ついにテミンにも、社内№2の美人受付嬢の彼女が出来たわけですが、
この彼女が、プチ嵐を巻き起こします。
お楽しみに(笑)

今日で10月も終わりですね。
あと2か月で、2020年。 早い、、、(;・∀・)

それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがとうございます。




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地下鉄に飛び乗り、息を切らせながらアパートに戻る。

荷物を下ろして、洗面所で顔を洗ってから、
キッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、ソファに座る。

ふたを開け、ゴクゴクと喉に水を送って心を落ち着かせると、
ポケットからスマホを取り出し、テーブルの上に置いた。


・・・・・「よし、、、」


ヒョンからの連絡はまだ来ていない。


・・・・・「落ちつけ、チャンミン」


大きく深呼吸して、スマホの画面を見つめる。

静かすぎる部屋。
自分の呼吸すら聞こえない、ピンと張りつめた空気が漂う。

10分、、、15分、、、

約束の時間は、どんどん過ぎてゆく。
時間が経つにつれ、自分がますます緊張してゆくのを感じた。



映画みたいな恋をした。5



その時、、、


・・・・・「わぁっ!」


突然のコール音に驚いて、身体がビクリと跳ねる。
慌ててスマホを手に取り、応答した。


・・・・・「も、もしもし? ヒョン? ヒョン?」

「ククク、、、」

・・・・・「ヒョン? 」


緊張している僕とは裏腹に、
電話の向こうから聞こえるのは、ヒョンの笑い声。


・・・・・「ちょ、ヒョン、、、何がおかしいんだよっ」

「だってお前、えらく慌ててるからさ、、、ふふふ、、、」


僕がどれだけ心配していたのか、
ヒョンは全然分かってない。


・・・・・「だって、、、」

「チャンミン、心配かけてごめんな」


電話の向こうのヒョンの声が、何となく明るい気がして、、、


・・・・・「ヒョン、もしかして、、、」

「うん、、、無事に合格したよ」


その時の僕の気持ちを、どんな言葉で表せばいいか、、、


「チャンミン?」

・・・・・「ヒョン、、、」


よかった、、、
本当によかった、、、


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「おめでとう。凄いね、本当に凄い」

「チャンミンが応援してくれたからだよ」

・・・・・「そんなことないよ、ヒョンの実力だよ」


ヒョンの頑張りが実を結んだ。
僕は、自分のことのように、胸が躍り、叫びたいくらいに嬉しかった。


「チャンミン、俺さ、頑張ったんだよ」

・・・・・「うん」

「だから、ご褒美をくれよ」

・・・・・「ご褒美?」

「うん」


ヒョンがそんな子供みたいなことを言い出すなんて、
何だかとても意外な気がして、、、


・・・・・「うん、いいよ。僕が出来る事なら、、、」

「よし、言ったぞ。忘れるなよ」

・・・・・「うん」


その刹那、、、


静かだった部屋に、インターホンの音が響く。


・・・・・「あ、待ってヒョン。誰か、、、」

「早く開けろ」

・・・・・「えっ?」

「寒いから、早く入れてくれよ」


まさか、、、ヒョン?


僕は返事もせず、スマホをソファに放り投げる。
玄関までのほんの短い距離が、なんだかとても長く感じた。


内カギを開け、扉を開くと、、、


「おっす、チャンミン」


寒そうに肩をすくめ、ニッコリと笑うヒョンがそこに居た。


・・・・・「ヒョン、、、」


嬉しかった。
ヒョンが誰よりも先に、僕に会いに来てくれた。

それがとても嬉しくて、嬉しすぎて、、、


・・・・・「ヒョンっ!!」


思わずヒョンに手を伸ばし、抱きついた。


「おいおい、チャンミン」

・・・・・「おめでとう、凄く嬉しいよ、ヒョン」


ヒョンの肩に顔を埋めてそう言うと、
パタン、、、と玄関の扉が閉じる音がして、、、


「チャンミン、顏見せて?」


埋めた顔を上げて、ヒョンと視線を合わせると、、、


「もう少し後のお楽しみにしようって思ってたけど、ダメだ」

・・・・・「えっ?」

「今すぐチャンミンにご褒美をもらおう」


ヒョンの両手が、僕の頬を包んで、、、


「ほら、目を閉じて、、、」

・・・・・「ヒョン?」

「くれるんだろ? ご褒美、、、ほら、早く目を閉じて?」


僕は、ヒョンに言われるがままにゆっくりと目を閉じる。

ようやく〝ご褒美〟の意味を理解して、、、



優しく触れるように重なったヒョンの唇は、
初冬の冷たい風のせいか、とても冷たい。


ヒョンの冷えた唇を、冷えた身体を温めてあげたい。


僕は、もう一度ヒョンの身体に腕を伸ばし、
自分から、強く唇を押し付けた。









70へつづく

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営業課 課長イ・テミンの憂鬱 星月番外編





--- で、課長。2人の大切な夜にお邪魔したらしいっすね? チャンミンから聞きましたよ?---


朝から、キュヒョンがニヤニヤしながらデスクの前に立っている。


--- 別に、邪魔なんてしてないよ。シムのオムライス食べてすぐにユノに送ってもらったし---



あの日・・・

あれからシムと少し話して、
ユノの仕事がひと段落ついてからマンションまで送ってもらった。


・・・・・「テミン、いつでも来てくださいね。待ってますからね」


帰り際、シムは僕の大好きな笑顔でそう言ってくれた。

そして・・・


「テミン、女なんて世の中沢山いるんだから、あんまり気にするな。また、来いよ」


ユノも僕が車から降り際、そう励ましてくれた。


--- うん。もう、大丈夫。ありがと、ユノ ---


僕の憂鬱は、ユノとシムのおかげですっかりどこかへ行ってしまった。
気持ちがすっきりして、また頑張ろうって気がしてきた。







--- ところで・・・---


まだニヤついてるキュヒョンが、話しかけてくる。
もう、始業時間はとっくに過ぎてる。


--- そろそろ仕事、始めてください、せ・ん・ぱ・い!! ---


いかにも機嫌が悪そうな僕の声に、キュヒョンは一瞬話しかけるのを止めた。
けれど、立ち去ろうとはしない。

顔を上げて、小さくため息をついた。
そんな僕を見て・・・


--- 課長、、、いや、テミン。今日の夜、開けとけよ? 約束だぞ?---


そう言い放って、僕の返事も聞かずに自分のデスクに戻っていった。

なんだ? あいつ・・・





その日の仕事終わり・・・

キュヒョンの誘いはどうしても行く気になれなかった。
きっと、シムがキュヒョンに声を掛けてくれたに違いない。

せっかくのシムの気持だけど、どうしてもそんな気になれなくて、
僕はフロアにキュヒョンがいないことを確認して、鞄と上着を持ってデスクを離れた。



エスカレーターに乗り込んで、一階に降り立つ。

いつもの癖で、チラリと受付に視線をやる。
もちろん、彼女はいない。

俯き加減で正面のドアを目指して歩いていると・・・




--- あの・・・---


突然、僕の前に立ちはだかる誰かの足元。
上品なベージュのヒール。

驚いて顔を上げると・・・・


えっ?

彼女が・・・
受付の、あの彼女がニッコリ笑って立っていた。


--- ・・・・・---


突然のことで声も出ない。
すると・・・



--- おーーーい、テミン!! 待てよ!---


後ろから僕を呼ぶ声。
振り向くと、キュヒョンと知らない女の子が僕の元に駆け寄ってきた。







一体、これはどういう事なんだろう。

会社近くのオシャレなレストラン。

今、僕は、テーブルを挟んでキュヒョンと知らない女の子を目の前にしている。
そして、なぜか隣りには・・・


--- あの、突然すいません。お忙しく、、、なかったですか?---


恥ずかしそうに、俯きながら僕にそう問いかける彼女。


--- いえ、もう帰るつもりでしたから・・・---



この状況が分らなくて、目の前のキュヒョンに視線を向けた。
すると、キュヒョンは、いつもの笑い顔で・・・


--- テミン、とりあえず紹介するよ。俺の彼女、、、会社で受付してる ユ・ジェヨン。
で、彼女がジェヨンの親友のキム・へイン。知ってるだろ? 我が社№2の美人だぜ?---


チラリと隣りを見ると、一瞬目があって、、、そして恥ずかしそうに逸らされた。


それから、キュヒョンとキュヒョンの彼女の話を聞きながら、
何とも言えないぎこちない食事を終えて・・・



帰り際・・・

--- じゃ、俺たちはここからは別行動ってことで---


意味深な微笑みを残して、キュヒョン達は去っていった。


これって、まさかね・・・


--- へインさん、送ります。家はどちらですか?---


振り向いて、そういうと・・・


--- あ、あの、、、もしよかったら、素敵なお店知ってるんです。一緒に・・・---


憧れていた彼女からの誘い。
嬉しくないわけがない。


けど・・・


〝新しい彼氏のお誕生日らしくて〟


彼がいるんだろ?
なのに、どうして・・・


--- 僕、知ってます。ヘインさん、彼氏いますよね?---


僕の言葉を聞いた途端、彼女の大きな瞳がさらに大きくなって・・・


--- えっ、、、か、彼?---

--- 彼氏居るのに、他の男誘っちゃダ・・・---


〝ダメですよ〟

そう言おうとしたけど、言葉に詰まってしまった。



ヘインさんの瞳が、じわりと滲んで・・・
そして、綺麗な頬に一粒の涙が滑り落ちた。

まるで、真珠のように綺麗で、呼吸が止まるかと、、、そう思った。







5へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

末娘が風邪を引きました。
朝方、冷えた日があったので、寝冷えさせてしまったかな?

インフルエンザはまだ近くでは出ていないようですが、
ツアーに元気に参戦するためにも、気を付けようと思っています。

皆さまもお気を付け下さいね。



それでは、今日も1日穏やかでいい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。




こころ。

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--- チャンミンっ! 久しぶりっ! ---


暑い夏が過ぎようとしている。

いつの間にか、街路樹の葉が薄く色付き始め、
陽が落ちると、外気の温度が下がり、漂う空気が秋の色を纏い始める。

微かに聞こえるのは、季節を急ぐせっかちな秋の虫たちの声だろうか、、、


夏休みが終わり、久し振りの大学で、
日に焼けた友人達と顔を合わせる。


・・・・・「久し振り、元気にしてた?」


無理に作った笑顔を貼り付け、賑やかな友人たちと笑い合う。

けれど、、、


〝もう、会わない方がいい〟


あの日から、僕は、心から笑えないでいる。



映画みたいな恋をした。5


・・・・・「そうですか、分かりました」


せめて、ソジュンさんが病院の診察を受けているかどうか分かれば、、、

そう考え、病院に問い合わせてみたけれど、
それは個人情報ということで、教えてはもらえなかった。

時間があれば、ソジュンさんのマンションに足を運んではいるけれど、
未だ、ソジュンさんがマンションの扉を開いてくれたことはなかった。


ソジュンさんから、何の連絡もないまま、時間だけが虚しく過ぎていく。


気がつけば、街を歩く人たちがコートを羽織り、
ハラハラと舞い落ちる落ち葉の上を、カサカサと音を立てながら歩く、寒い季節が近付き始めていた。



その日、大学の講義を午前中に終え、僕はアパートに急いでいた。


〝明日の午後、分かり次第チャンミンに連絡するよ〟


昨日の夜、ヒョンとの電話。
今日は、ヒョンの試験の結果が発表される日。

僕は、朝から緊張していた。
ヒョンがどれだけ頑張ってきたか、傍に居たからよく知っているつもりだ。


大学を出て、駅までの道。
いつもの道から少しずれて、僕はある場所に立ち寄った。


そこは、気を付けなければ通り過ぎてしまうほどの、小さな神社。


・・・・・「神様どうか、ヒョンが合格していますように」


僕は、正直神様は信じない。
けれど、今日だけは、神様にも縋る気持ちなんだ。

心の中で、何度も何度も繰り返し、ヒョンの合格をお祈りした。


神社を出て、少し急いで駅に向かう。
発表の時間まであと1時間。

それまでに、アパートに戻って心を落ち着けたい。


大きな通りに出て、賑わう大通りを急ぐ。
ようやく駅が視界に入ったその時だった。


--- チャンミンさん? ---


聞き覚えのある声が、僕の名を呼ぶ。
振り返ると、、、


・・・・・「ソユン、、、さん?」

--- やっぱりチャンミンさんだ ---


長かった黒髪を短く切って、薄化粧をしたソユンさんがそこに居た。







〝お茶でもしませんか?〟


ソユンさんの誘いを断れなかった。
何故なら、、、


--- チャンミンさんが来てくれるのを楽しみに待ってたんですよ---


〝また、来ます〟


あの時、そう言った僕を、彼女は待ってくれていた。
とても申し訳なくて、、、


・・・・・「ごめんなさい。あれからいろいろあって、、、」


いい訳しか出来ない僕を見て、彼女は笑った。


--- いいんです。こうして会えたから ---


向かい合って座るテーブルの上には、
白い湯気の出るコーヒーカップ。

くるくるとスプーンでかき混ぜて、
カップを手にし、コクリ、、、と一口喉に通す。


・・・・・「髪、短くしたんですね」

--- あー、、、少し切りすぎてしまって、、、可笑しいでしょ?---


恥ずかしそうに、髪に手をやり俯く彼女。


・・・・・「いえ、とても良く似合ってますよ」

--- ほんと?---

・・・・・「ええ、、、」

--- よかった、、、---


ふと、彼女の表情が変わる。
俯いていた顔を上げて、目の前の僕に視線を合わせた。


--- チャンミンさん、何を可笑しなことを言うんだって、思わないで? ---

・・・・・「えっ?」

--- 私、ユノが好きなんです ---

・・・・・「・・・・・」


突然のその言葉に、何も言えずただ呆然とする僕。
そんな僕にお構いなしに、彼女は言葉を続ける。


--- ずっと、ユノだけを見つめてきたんです ---

・・・・・「・・・・・」

--- ユノを誰にも渡したくないの、、、---

・・・・・「ソユンさん、、、」

--- チャンミンさんは、とても不思議。
まだ会うのは2度目なのに、、、けど、とても安心するの。何故なのかな? ---

・・・・・「僕が、、、ですか?」

--- もし良かったら、時々話を聞いてもらえませんか? もし、嫌じゃなかったら、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- 話せる人が居なくて、、、---


目の前のソユンさんは、なんだか少し余裕のない感じで、
表情はとても真剣で、、、

そんな彼女の申し出を断れる訳はなかった。


・・・・・「僕でよかったら、いつでも、、、」

--- よかった、、、ありがとう、チャンミンさん ---



ヒョンの顔が頭の中にちらつきながらも、
電話のナンバーを交換し合う。


別れ際、、、


--- チャンミンさん、ユノには内緒ね ---



その背中を見送って、僕はアパートに急いだ。









69へつづく

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営業課 課長イ・テミンの憂鬱 星月番外編




--- シ、シム・・・---

・・・・・「いいんですよ、テミン。ここ居てください。何かあったんでしょう?
だからここに来たんでしょう? ね? 話を聞かせて? 」


温かいシムの腕の中。
余計に涙が溢れてきた。


--- ごめんね、ユノ---

「チャンミン、シャワー浴びてくるから、食事の準備を頼む」

・・・・・「う、うん・・・」


ユノの大きなため息の後・・・


「テミン、飯、食って帰れよ」

・・・・・「ほら、ね? ユノもああ言ってるから・・・」


手に持っていたカバンをシムが引き取ってくれて、
腕を引かれてもう一度ソファに座った。


・・・・・「テミン、待っててね。ユノが戻ったら3人で食べようね?」

--- うん・・・---




テーブルの上にずらっと並べられたご馳走が、
僕がここに居ることが間違いなんだと、そう言われているようで胸が苦しくなった。

シムが、ユノと2人の記念日に、心を込めて準備した食事なのに、、、


・・・・・「はい、テミン。オムライス、出来ましたよ?」


いつものシムのオムライス。
ふわふわ卵・・・

昔、子供の頃に姉ちゃんが作ってくれたオムライスにとっても似てる。

顔を上げると、テーブルの向こうにはニコニコ顔のシムと、やっぱり不機嫌そうな顔のユノが並んでる。
2人を見てると、また胸の奥が苦しくなった。


・・・・・「さ、いただきましょう」

「ん、、、」


ワイン好きのシムが、アルコールが苦手なユノの為に選んだ、飲みやすいワイン。
グラスに注がれて、キラキラ光ってる。


・・・・・「テミンも、、、」

--- ううん。僕、車だから・・・---

・・・・・「でも、せっかくだし、、、美味しいんですよ、このワイン」


すると、またユノが大きなため息を吐く。
自分の目の前にあるワイングラスを、すーっと僕に差し出した。


「俺が後で送ってやるから、飲めよ」

・・・・・「そうだね、ユノはいつでも飲めるし、、、ね? テミン?」


2人の温かくて優しい気持ちに触れて、
抑えていた感情が溢れだした。

俯いて震えて泣く僕を見て、シムが立ち上がって僕の隣りに座る。


・・・・・「髪、とても似合ってますよ」


そう言いながら、僕の髪を優しく撫でてくれた。

ユノとシムには本当に悪いと思いながらも、
やっぱりここに・・・

2人のところに来てよかったって、そう思った。



3人での食事は、少しぎこちなかったけど、
2人の仲良さそうな姿を目の前にして、僕も自然と頬が緩む。

ユノとシムは、今まで沢山の困難を乗り越えて、結ばれたんだ。
今はとても幸せそうだ。

少し羨ましくもあるけれど、僕も目の前で微笑み合う2人のように、
心から愛せる人と出会うことが出来たらいいなって、そう思ったんだ。


・・・・・「ところで、テミン。何がありましたか?」


2人仲良く並んでキッチンで片付けをして、
温かいコーヒーが入ったマグカップを手に、ユノとシムがソファに腰を下ろした。

差し出されるマグを受け取って・・・


--- うん、、、あのね、僕・・・・---


〝失恋したんだ〟そう言いかけて、止めた。


・・・・・「話せないことですか?」


少し不安げな表情で、シムが僕に問いかける。


--- そうじゃないケド・・・---


そんな僕とシムのやり取りを黙って聞いていたユノが、重い口を開いた。


「どうせ、女にフラれたとかそんなもんだろ?」


さすがはユノ。
付き合いが長いだけあって、僕のことは御見通しだ。


--- うん、、、実はね、好きな人がいたんだけど、彼氏が出来たみたいで・・・・
なんだかね、寂しくなっちゃって、、、そんな気持ちのまま、家に1人で居たくなくて、ここに・・・---

・・・・・「テミン」

--- でもね、なんだかスッキリしたよ---

・・・・・「え?」


2人を見てると・・・
僕の小さな小さな恋なんて・・・

そう思えたんだ。


強い運命で結ばれている人は、きっと僕にもいるはずだから。
今、僕の瞳に映る、2人のように・・・


--- 本当はね、とても憂鬱で、、、けどね、2人を見てたらなんだか元気が出てきた---

・・・・・「どうしてですか?」

--- うん、どうしてだろう、分かんないケド、でも、ここに来るといつも心が温かくなって、大好きなんだ。
だからつい甘えちゃって、、、ごめんね、ユノ---


せっかくの、2人の記念日。
なのに僕のせいで・・・

僕の我儘で、2人の大切な時間を台無しにしてしまった。


--- ゴメンね、ユノ、シ・・・---

「いつでも来たらいい」

--- ・・・・・---

ユノはソファから立ち上がって・・・


「ここがそんなに好きなら、いつでも来ればいい」


僕を見下ろしながらそう言うと、


「チャンミン、あっちで書類の整理をしてるから、テミンを頼むよ」

--- はい、温かいお茶、あとで持っていくよ---

「ん、、、」



リビングから出てゆくユノの背中を、優しい微笑みで愛おしそうに見つめてるシム・・・



ここに来てよかった。
やっぱり僕は、ユノとシムが大好きだ。








4へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
テミン課長の憂鬱が1つおさまったようですが、
これからが本番です(笑)

ある人物登場で、ユノとチャンミンの騒動に巻き込まれて、
翻弄するテミン課長をお楽しみに♪(笑)

昨日から、ツアーグッズが解禁ということで、
皆さま、お気に入りのグッズはゲットされましたか?

私の購入予定はパンフくらいなので、
現地で購入することにしました。

あ、もしかしたら、現地の雰囲気で何か予定のない物を買ってしまう可能性も無きにしも非ず。
けど、欲しいものがない(~_~;)



それでは、今日も穏やかないい日になりますように♪
いつもご訪問ありがとうございます。






こころ。

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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



・・・・・「実は、一昨日の夜、夢を見たんだ」

「夢?」

・・・・・「うん」


今でも鮮明に覚えている。
夢の中で、ユジンさんを呼びながら、泣いているソユンさんの姿。


・・・・・「どうしてそんな夢を見たのか、、、」

「あの日、病院へ行ったからじゃないのか?」

・・・・・「うん、、、けど、どうしても気になってそれで昨日、病院へ、、、」

「えっ? どういうこと?」

・・・・・「ソユンさんのお見舞いに、、、」


信じられないと、、、そんな表情を浮かべてヒョンは僕を見ている。


「ソユンは、そんなこと何も、、、あ、、、もしかして、、、」

・・・・・「・・・・・」

「向日葵、、、」

・・・・・「えっ?」

「あの向日葵は、チャンミンが?」



ソユンさんの病室に飾った向日葵の花束。

僕は、小さく頷いた。



映画みたいな恋をした。5


「珍しく花が飾ってあるから、ソユンに聞いたんだ。誰か来たのかって、、、」

・・・・・「うん」

「あいつ、こう言ったんだ」


〝雑誌の星占いにね、“今日出逢う人は私にとってとても大切な人になる”って、そう書いてあったの〟


・・・・・「大切な、、、」

「自分のこれからを左右する重要な人だって、そう言ってた」

・・・・・「まさか、僕が?」

「とても素敵な人だったって、、、笑ってた。久し振りだよ、ソユンのあんな顔、、、」


ソユンさんが僕のことをどんなふうに受け取ったのか、よくは分からない。
けど、突然の僕の訪問は、彼女にとって迷惑ではなかったようだ。


「何を話したんだ?」

・・・・・「えっ?」

「ソユンと何を話した?」

・・・・・「特に何も、、、すぐに診察の時間になって僕はそのまま、、、」

「そうか、、、」

・・・・・「うん、、、」


また彼女を見舞う約束をしたことは、何となく言えなかった。


それから、僕は、病院を出たら激しく雨が降っていたこと、
タクシーに乗ろうとした時、ソジュンさんから連絡があったこと、

そして、、、


・・・・・「明日から暫く海の近くの仕事場に籠るからって、、、」

「それであいつが病院まで?」


僕は小さく頷いた。


「迎えに来て事故ってたら意味ないだろ」

・・・・・「雨の中、見通しも悪かったし、反対車線から犬が飛び出してきたんだよ。避けようとして、それで、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ゴメン、ヒョン、、、」


ヒョンは僕をとても心配してくれたんだと思う。

病院でソジュンさんに掴みかかった時のヒョンは、
傍で見ていても凄く怖かったから、、、


「チャンミン、、、」


ヒョンは椅子から立ち上がると、
ぐるりとテーブルを回り、僕の隣りに立つ。

見上げると、ヒョンが僕の腕を取り、包帯をしたその手にそっと触れた。


「痛くないか?」

・・・・・「痛くないよ、僕は大丈夫だよ」

「怖かっただろ?」

・・・・・「・・・・・」

「無事でよかった、、、」


そう言いながら、椅子に座った僕の隣りに跪いて、
怪我をした僕の腕に頬を寄せた。


「守ってやれなくてごめんな」

・・・・・「ヒョン、、、」

「ゴメン、、、」

・・・・・「どうしてヒョンが謝るの? ヒョンは何も悪くないよ」

「・・・・・」

・・・・・「僕こそ、、、心配かけてごめんね」


ヒョンは小さく頷いて、少し無理をして笑う。
そして、包帯の上にそっと唇を落とした。





食事を終え、僕達はソファに並んで座る。

窓の外から緩く吹く風が、レースのカーテンをユラユラと揺らす。
ヒョンは僕の肩に頭を凭れて、目を閉じていた。

ゆっくりと時間が過ぎてゆく。

こんな風に2人で流れる時を過ごすのは、
初めてかもしれない。

何も話さなくても、お互いの温度を感じ合って、傍に居るって感じられる。
穏やかで静かで、心が満たされた。



どのくらいの時間、そうしていただろう。


「チャンミン」


身体を起こさず、そのまま僕の肩に頭を預けたままで、
ヒョンが口を開く。


・・・・・「・・・・・」

「約束、、、してるんだろ?」

・・・・・「えっ?」

「あいつ、、、ソジュンのところに行くんだろ?」


ヒョンは僕が想っているよりもずっとずっと、
僕のことを知っているのかもしれない。


〝ううん、行かないよ〟


そう、言えなかった。


・・・・・「ソジュンさん、怪我してて、1人で、、、」


戸惑いながらそう言うと、、、

ヒョンはゆっくりと身体を起こす。


そして、、、


「俺も行く」

・・・・・「ヒョン、、、」

「お前を独り、ソジュンのところに行かせるわけにはいかない。
けど、あいつをこのまま放っておけないお前の気持ちも分かる」

・・・・・「・・・・・」

「だから、俺も一緒に、、、いいだろ?」


嬉しかった。
ヒョンの素直な気持ちが、胸にジン、、、と熱くしみ込んだ。



そして、、、



・・・・・「ソジュンさん、チャンミンです。ソジュンさんっ」


ヒョンと2人、ソジュンさんのマンションを尋ねる。
けれど、何度インターホンで呼び出しても、ソジュンさんからの応答はない。


・・・・・「まさか、倒れたりしてないよね?」

「電話は?」

・・・・・「うん、、、」


ヒョンにそう言われて、慌てて電話をしてみたけれど、


・・・・・「ダメだ。出ないよ、、、」

「もしかしたら病院へ行っているかもしれないし、とにかく連絡を待ってみよう」

・・・・・「うん、、、」


後ろ髪を引かれるように、僕はヒョンと一緒にソジュンさんのマンションを後にした。



けれど、、、


あの日から、もう1週間が過ぎた。

ソジュンさんからの連絡は、何もない。
携帯電話も何時しか、コール音さえ鳴らなくなった。








68へつづく

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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



※ こちらのお話は、「星の欠片、月の雫。」の番外編です。
「星月」 をまだ読まれていない読者さまは、先に「星月」を読まれることをお勧めいたします。




営業課 課長イ・テミンの憂鬱 星月番外編






--- もしもし?  シム? テミンだよ? あのね・・・---


僕の話に、シムは静かに耳を傾けてくれる。

そして、、、



・・・・・「ん、いいですよ。オムライス作って待ってるから・・・」


ほらね、シムは誰よりも僕に優しくしてくれる。
キュヒョンとは違う。

僕は、鞄と上着を手に持って急いで会社を後にした。





・・・・・「 はーい」


インターホンを押すと、すぐに中からシムの声が聞こえる。
扉が開くと、いつもの優しい笑顔が僕を迎えてくれた。


--- シム!! ---

・・・・・「いらっしゃい、テミン。どうぞ、上がって?」


相変わらず綺麗に片づけられた部屋。
シムがいなかったら、絶対にここはゴミ箱のようになってるだろうな。


--- シム、ユノは?---


キッチンでお茶を入れながら・・・


・・・・・「どうしても外せない仕事の席あって、、、でも、もうすぐ戻ってきますよ」

--- そう、、、ユノ、怒らないかな?---

・・・・・「どうして、ユノが怒るんですか?」

--- だって、、、キュヒョンが言ってた。2人の記念日なんでしょ?---


本当は、申し訳ないって思ってる。
僕だったら、誰にも邪魔されたくないし・・・

けど、今日はどうしても1人になりたくなくて・・・
シムは優しいから、僕にダメっていえなかったことも分かってる。


俯く僕の傍に来て、


・・・・・「いいんですよ、テミンがそんなことを気にしなくても・・・」


そう言いながら、優しく僕の髪を撫でてくれる。
温かい掌・・・

僕の大好きなシム。
差し出されたマグカップを受け取った。


・・・・・「あ、ユノが帰ってきました」


ん?

インターホンの音もしない、携帯電話が鳴ったわけでもない。

なのに?

玄関に向かうシムの後を追う。
すると、カチャリと扉が開く。


・・・・・「ユノ、おかえ・・・・」


玄関に脚を踏み入れた途端、ユノに抱きしめられるシム。


・・・・・「ユ、ユノ、、、あの、テミ・・・」

「ほら、ベッド行くぞ?」


えっ?
ベッド?


もしや、僕は来てはいけない日に来てしまったんじゃないだろうか、、、
抱き合う2人に視線を置けなくて、目を逸らす。


・・・・・「ね、ユノ、あのね・・・」

「黙れ」


その刹那、、、、、


・・・・・「んっっ、、、ユ、、、ノ・・・」


うっ・・・
玄関先で靴も脱がずにキスしてる。

ダメだ・・・
絶対に、ユノに叱られる。

その場に居られなくて、静かに、、、そっと、、、後ろに脚を進める。

けど、、、


ガタン!!


しまったっ!
足元を見ていなかったせいで、部屋に飾ってあった観葉植物の鉢植えに脚をひっかけてしまった。


--- あっ!! ---


脚が縺れて、床に倒れる。


・・・・・「テミン!! 大丈夫??」


駆け寄ってきたシムが、僕の身体を起してくれた。


・・・・・「怪我、してない?」

--- うん、大丈夫、、、でも・・・---


僕のせいで、床に転がった立派な植物の木が折れてしまった。


・・・・・「いいんですよ、テミンに怪我が無ければ・・・」


ふっと、視線を感じて顔を上げると・・・

怖い顔をしたユノが、僕をじーっと睨みつけていた。


--- ユ、ユノ、、、ごめんね?---

「・・・・・」

--- あ、あのね、実は、その・・・---

「何で、お前がここにいる?」


床に散った植木の土を片付けながら・・・


・・・・・「ユノに知らせようと思ったけど、すぐに戻ると思って」

「お前に聞いてない。テミンに聞いてる」

--- あのね、今日、ヤなことがあって、それで、キュヒョ・・・---

「だからってどうしてお前がここにいるんだ?」

・・・・・「ユノ、テミンも仕事でいろいろあって、、、いいでしょ? ね?」


僕に向けられるユノの視線がとても痛い・・・


・・・・・「ユノ、食事の準備、出来てるよ? みんなで食べようよ。ね?」

「チャンミン、今日は・・・」

--- シム、ごめんね、やっぱり僕、帰るよ---

・・・・・「テミン。せっかくオムライス作ったんですよ? みんなで食べましょう、ね? いいでしょ? ユノ?」

「・・・・・」


ユノは黙ってる。
けど、僕には聞こえる。

〝早く帰れ〟って、ユノが言ってる。


--- いいんだよ、シム。どうせ僕は1人ぼっちなんだ。いいんだ、、、帰るよ・・・---


立ち上がって、ソファに置いていた上着と鞄を手に取った。


・・・・・「ねぇ、ユノ、何とか言ってよ」

「・・・・・」


僕はそのまま玄関に向う。


・・・・・「テミン、もう少し居てください。ね?」


僕の腕を取り、引き留めてくれる。

シムは本当に優しい。
シムの優しくて温かい心が、摑まれた腕から僕の心に伝わってくるようだ。

温かくて、優しくて・・・・
何だかとても悲しくなってきた僕は、その場に立ち尽くして・・・・

涙がこぼれて・・・・


--- ご、ごめんね。邪魔しちゃって、、、ご、ごめんね、、、、シム・・・---


止められなくなった。
涙を止めたくて、俯いて目を閉じた。

突然、ふわっと、温かい温度に包まれる。
驚いて目を開けたら、、、

シムが僕をギュッと抱きしめてくれたんだ。









3へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

この番外編を楽しみに待っていて下さった読者さまから、
幾つかコメントいただきました。
かなり昔のお話なのに、憶えていて下さったことがとても嬉しかったです。
ありがとうございました♪

ツアーチケットも届き始めましたね。
いよいよ始まるんですね。
実感が湧いてきたところで、そろそろ準備を始めよう。
って、かなり前から言ってるけど、何もしてない(笑)ヘヘ

今日は旦那もゴルフだし、子供たちも仕事と学校。
ゆっくりお話を書きます♪



それでは、今日も1日穏やかでいい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございします。




こころ。

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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



どんよりと熱を含んだ空気が籠る部屋。

じっとりと不快な汗が身体に纏わりつく。
目が覚めると、すでに太陽は眩く地上を照らしていた。

ソファで眠ってしまったせいか。身体がギシギシと痛む。
ゆっくりと起き上がり、小さく息を吐く。

時計はすでに、9時を過ぎていた。



映画みたいな恋をした。5


まだぼんやりとした頭が、昨日の記憶に靄をかけている。
瞼を閉じると、少しずつ記憶が浮かび上がる。


・・・・・「そうだ、、、」


余りの脱力感と倦怠感で、僕はすっかり、ヒョンに連絡するのを忘れていた。
慌てて視界に入ったスマホを手に取ると、、、


・・・・・「ヒョン、、、」


何度も何度も、、、
ヒョンからの着信が・・・


最後の着信は、午前3時。

もう、6時間以上前だ。
急いで電話を掛けようとした時、、、


・・・・・「あ、、、」


最後の電話の後、、、午前3時10分。
ヒョンからメッセージが入っている。

開いてみると、、、


〝お前んちの前で、待ってるから〟


えっ?


〝戻るまで、待ってるから〟


嘘、、、
まさか、、、

そんなことはないと、そう思いながら、
僕はソファから立ち上がる。

ふらふらと玄関まで歩いて、
そして、扉を開く。



・・・・・「ヒョン、、、」


扉のすぐ隣。
壁に凭れかかり、蹲ったヒョンがそこに居た。


僕の声に、ヒョンはゆっくりと顔を上げて、、、


「チャンミン、、、」

・・・・・「ヒョンっ、、、ど、どうしてこんなところで、、、」

「お、お前が心配で、、、」

・・・・・「大丈夫、ヒョン、、、」

「ここに居たのか、、、良かった、、、」






・・・・・「ゴメン、ヒョン、、、僕、、、」


ヒョンをソファに座らせ、
キッチンでカップにお茶を入れる。


・・・・・「飲んで、ヒョン、、、」


ヒョンは酷く疲弊していた。

支えるようにしてヒョンにお茶を飲ませると、
ヒョンは僕を見てフワリと微笑んだ。


ゆっくりと、ヒョンの手が僕の頬を包む。


「よかった、、、」

・・・・・「・・・・・」

「あいつと、、、ソジュンと一緒かと、、、」

・・・・・「ゴメン、僕が連絡しなかったから、、、」


小さく首を横に振って、
僕を引き寄せ、唇を重ねる。


「いいんだ、、、お前が無事で良かった」


ヒョンの唇がとても冷たい。
その温度を感じて、昨夜のあの出来事を思い出す。

ヒョンに申し訳なくて、僕はヒョンから視線を逸らせた。


「チャンミン?」

・・・・・「少し休んで? その間に何か食事を準備するよ。ね、ヒョン」

「ん、、、そうする。ありがとうな」


乱れたヒョンの前髪を指で整える。
ヒョンはとても気持ちよさそうに目を閉じた。


暫くすると、微かなヒョンの寝息が聞こえ始める。
少し笑っているように見えるヒョンの表情が、僕の胸をしめつけた。


・・・・・「ゴメン、ヒョン、、、」


何が〝ゴメン〟なのか?


ヒョンの連絡に気がつかず、長い時間表で待たせてしまったこと
昨日、ヒョンに背中を向け、ソジュンさんを追いかけたこと

ソジュンさんと唇を重ねたこと、、、


・・・・・「ゴメン、、、」


僕の行動が、ヒョンに不安を抱かせてる。


・・・・・「ヒョン、、、僕はヒョンが好きなんだよ」


眠るヒョンの額に、そっと唇を落とした。




・・・・・「目が覚めた?」

「ん、、、」


ヒョンが目を覚ましたのは、時計の針がもうすぐお昼を指す頃、、、


・・・・・「大したものは何もないけどお腹空いたでしょ?」

「そうだな、、、」


テーブルで向き合って座る。
スープを口に入れると、ヒョンは小さな声で〝美味しい〟とそう言った。


・・・・・「ヒョン」

「ん?」

・・・・・「昨日のこと、、、話してもいい?」


キチンと説明しようと、そう思った。

ヒョンが、ソユンさんとユジンさんのことを僕に話してくれたように、
僕も、、、


ヒョンは、手にしたスプーンを置いて、僕を正面から見据える。


「正直、あまり聞きたくない。チャンミンの口から、他の男の名前なんて、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」

「けど、聞くよ。話して?」


僕はヒョンのその言葉に応えるように、視線を真っすぐヒョンに合わせる。
そして、昨日のことをゆっくりと話し始めた。










67へつづく

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私の心の中のお話です。
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※ こちらのお話は、「星の欠片、月の雫。」の番外編です。
「星月」 をまだ読まれていない読者さまは、先に「星月」を読まれることをお勧めいたします。




営業課 課長イ・テミンの憂鬱 星月番外編





--- どうしたんだよ?その頭・・・ ---


うるさいな、朝っぱらから、、、
僕は機嫌が悪いんだ。


--- どうしたらそうなんの? そのチリチリ頭で仕事できねぇだろ? ---


髪形なんて関係ないだろ? ったく、、、うるさい!!

営業一筋、それなりの成績納めてるくせに、
僕の機嫌が悪いことくらい人の顔色見れば分かるだろ。


--- うるさい、キュヒョン。黙れよ ---


フロアのデスクにうつ伏せている僕に、デスクの正面からお構いなしに喋りつづける。


--- お前、、、俺に向ってその口のきき、、、あっ・・・---


僕は、むくりと起き上がり、
大きなため息をつきながら、あるものを彼に向けて差し出した。


--- チョ・ギュヒョンくん。誰に向かって口をきいているんだね?---


苦虫をつぶしたような、彼の顔。
してやったり・・・ふふ


彼の目の前に差し出したのは、僕のデスクに置かれていたネームプレート。
そこには・・・


〝営業部 流通営業課 課長  イ・テミン〟



そう、僕は日頃の営業成績と、類まれなる愛嬌と人の良さ(?)が認められ、
この度、どどどーーーーんと昇進したんだ。

目の前の、やいやいうるさい部下を大きくジャンプして・・・

何処かの輩は、〝専務のお坊ちゃまはいいよな〟
なんて、勘違いしている奴らもいるけれど・・・

幾ら僕の父が会社の専務だからって、才能もなく努力もしない人間が、昇進できるはずもない。
そんなことを言う奴に限って、何の努力もしない薄っぺらい奴らなんだ。

そんな奴らに構っているほど僕は暇じゃない。


--- あ、、、つい、癖で・・・---


バツの悪そうな目の前のキュヒョンの顔。
笑いたいのをグッと我慢して、僕はもう一度机に顔を伏せた。

キュヒョンの小さな溜息が聞こえて、足音が遠ざかって行った。


--- どうしたんだよ・・・---


実は、僕は数か月前から社内の女子社員に密かに心を寄せていた。


〝おはようございます〟


毎朝、可愛い笑顔で出迎えてくれる受付のその子は、
男性社員の間で密かに行われているという〝社内美人ランキング〟なるもので2位に入るほどの美人。

長い髪と大きな光る瞳。
毎朝の彼女の笑顔が、僕に仕事のやる気を与えてくれていた。


なのに・・・


〝うちの美人受付嬢に男が出来たらしい〟


そんな噂を耳にしたのは、昨日の午後。
そして、その噂は真実だということを今朝、知らされたんだ。


--- おはようございます ---


いつもの場所に彼女がいない。
前日の噂が頭の中でグルグルしてて、僕はつい・・・


--- あの、いつもの彼女は? お休みかな? ---


毎朝彼女と並んで挨拶をしてくれる女子社員に聞いてみた。

すると・・・


--- はい、今日はお休みなんです---


あんな噂を聞いた上に、顔も見れないなんて・・・
つい、小さな溜息が出た。

すると、目の前の女子社員が、ふふっと笑って・・・


--- 何でも、新しい彼氏のお誕生日らしくて、、、
夕方のデートに備えて、エステに美容室って言ってましたよ?---


あぁ、、、もう、立ち直れない・・・

仕事なんてやってられない。
僕は、その日1日、机の上に伏せたまま帰社時間を迎えた。


--- なんだか一人でマンションに戻るのも嫌だな---


早々に社を出ようと思ったけれど、こんな時程、バカな奴と騒いでいたい。
そうしたら、少しは気が晴れるかな?

ふと、フロアを見回すと・・・・


--- 居た・・・---


おバカ代表キュヒョンが、何やら鞄を手にフロアを出て行こうとしているところだった。


--- おーーーい、キュヒョン!!---


大きな声で呼び止めて、手招きする。
すると、なんだか気に入らない顔をしながら、僕のデスクの前に立つ。


--- なんでしょうか? イ・テミン課長~~---


こいつ、明らかに昼間の事を根に持ってるな。


--- 今日付き合ってよ---


そう言うと、ニヤッと笑って、


--- 申しわけありません、課長。今日は先約がございまして・・・---


僕が誘ってるのに・・・
キュヒョンの奴め。気に入らないな。


---  じゃ、いいよ。シムにする---

--- あ、課長。ちなみにシムくんは今日、休暇を取ってます。何でも、恋人との記念日なんだとか・・・
では、僕はお先に失礼します---


振り返って脚を踏み出した時、くすくすと笑うあいつの声が聞こえたのは気のせいか?


何だよ、シムまで・・・

恋人と・・・
シムの恋人・・・

ユノ!

そうだよ、シムの恋人はユノだよ!
うん、なら僕がいても大丈夫じゃないか!!



デスクの上の携帯を慌てて持って、僕はシムに電話を掛けた。



--- もしもし?  シム? テミンだよ? あのね・・・---






2へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

今日から暫くの間、昨日完結しました「星の欠片、月の雫。」の番外編をお届けします。
本編よりも若干、コメディな部分を盛り込んで楽しんでいただけると思います。
是非、最後までお付き合いくださいね。

イ・テミンくん、昇進しまして、キュヒョンを追い越しました(笑)フフフ




それでは、今日も1日穏やかでいい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。




こころ。

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