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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




季節は足早に過ぎてゆく。

穏やかな春は短く、気がつけば、空には燦燦と輝く太陽が昇り、
耳障りなほどの蝉の声が、街中に溢れる季節になっていた。

公園でのヒョンの告白から、数か月。


〝お前が好きだ〟
〝ヒョンが好きだよ〟


お互いの気持ちを知った僕達。
けれど、2人の関係は以前と何も変わりはない。


〝兄と弟〟


ヒョンがそれを望んでいる。
そう感じたから、、、



映画みたいな恋をした。1



・・・・・「えっ? 」


大学の帰りにヒョンと待ち合わせた駅裏の小さなカフェ。
シュワシュワと泡の立つグラスを、思わず倒しそうになった。


「約束してただろ?海に行こうって、、、」

・・・・・「そうだけど、、、いいの?」

「何が悪いんだよ」

・・・・・「・・・・・」

「なんだよ、行きたくない?」



〝田舎に帰るけど、お前も行く?〟



突然のヒョンの申し出に面食らった僕。

あの公園での日から、出来るだけ平静に、今までと変わりなくヒョンに接しようと努めてきた。

ヒョンも僕と同じように僕に接しているのが伝わってきたし、
僕は何より、今の僕達の関係が、変わることが怖かった。

〝もう会うのは止めよう〟

そう言われるのが怖かったんだ。


けど、あの約束を覚えていてくれたなんて、、、
僕を誘ってくれたなんて、、、

嬉しくて、平静でいられるわけなくて、、、


・・・・・「行くっ!行きたいっ!!」


行きたくないはずないじゃないか。
そんな気持ちが、つい大声となって口から飛び出した。

一瞬、店内がしん、、と静まり変える。

そして、次の瞬間、、、


「はは、はははははは」


店内に響いた僕の声に負けないくらいの大声で、
ヒョンが笑った。

回りのお客さんの視線が僕達2人に集中する。
恥ずかしくて、、、

・・・・・「ヒョ、ヒョン、、、」

「だってお前、、、ぷぷぷぷ」

・・・・・「そんなに笑うことないじゃないか」

「ごめんごめん、、、ふふふふ」

・・・・・「だって、、、」

「ん?」

・・・・・「嬉しかったから、、、」

「・・・・・」



僕のその一言で、僕達2人の間に流れる空気が、
変わった気がした。


「ん、、、そうか、、、」

・・・・・「うん、、、」


ヒョンが好きだと、、、
ヒョンを想う気持ちを、隠すのは正直辛かった。

男同士だから、普通の恋人のように手を繋いだり、
腕を組んで歩いたりは出来ないけれど、、、


お互いの気持ちを知っていながら、
その気持ちを、言葉にも出来ないなんて、、、


「久し振りなんだ。ずっと忙しかったからさ、、、」

・・・・・「うん、、、」

「窓を開けたら潮の香りが届いて、、、」

・・・・・「・・・・・」

「真っ青の海に、白い波が波打ち際で泡立ってさ、、、」

・・・・・「・・・・・」

「砂浜を裸足で歩くんだ。それがとても気持ちよくて、、、」


俯いて話していたヒョンが、顔を上げて僕を見る。
そして、少しぎこちなく笑った。

その表情がなんだかとても悲しくて、
無意識に、僕はテーブルの上のヒョンの手に自分の手を伸ばしかけた。



けど、、、



薬指のリングが、僕がヒョンに触れることを許さなかった。


ヒョンだけじゃない。

きっと僕も、ユジンさんの言葉に囚われている。








40へつづく

読者の皆さま、こんにちは。
9月の更新は、これが最後です。

10月も変わりなくお付き合いよろしくお願いします。
いつもありがとう♪




こころ。

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星の欠片 月の雫 6





- y side -



〝チャンミン、どうした? 泣いてるのか?〟



電話の向こうから聞こえた、チャンミンではない声。
しかも母国語?


まさかと思ったけど、
ただの会社の先輩?

断りもなく、チャンミンの部屋に・・・

女なら、、、まだ我慢出来る。
あいつだって男なんだ。

女なら、、、けど・・・

違うよな?

自分の苛立ちが口から溢れ出て、
チャンミンに対する言葉が自分ではコントロール出来なくなりそうで・・・


俺は何も言えずに電話を切った。


きっと、電話を切った後、お前は泣いてるだろう。

遠く離れて、寂しい思いをさせているのに、
こんな時でも俺はお前に優しくしてやれない。


チャンミン、お前が恋しいよ。

お前の笑顔が・・・
お前の温もりが・・・

恋しい・・・



あれから暫く忙しくて、チャンミンとは連絡を取っていなかった。
電話の向こうから聞こえてきたあの声が、頭の中から離れなくて・・・

幼稚な嫉妬心で、またチャンミンを泣かせてしまうかもしれない。
声が聴きたい、けど、それが怖くもあった。


なのに・・・


・・・・・「ヒョン、忙しい? 今、いい?」


何事もなかったかのように、チャンミンからの電話。


「どうした? 何かあったのか?」

・・・・・「ううん、何でもないよ」


何か、俺に言いたいことがあったんだろう。
けど、俺は聞きたくなかった。

いやな予感がしたんだ。


「仕事順調か? ちゃんと食事してるか? 」


そんなありきたりの言葉しか出てこない。
心の隅で、もしかしたら・・・

あいつから別れを告げられるんじゃないかって・・・

俺は毎日、そんな妄想に囚われて怯えていた。





そんなある日・・・


---  ユンホさん、私ね、ニューヨークに戻ろうと思うの ---


病院へ付き添った帰りの車の中で、彼女が静かに口を開いた。


--- 私には、アメリカの方が過ごしやすいし、
気持ちが落ち着いたらリハビリも上手くいくような気がして・・・---

「もう、決めたんですか?」

・・・・・「父も、賛成してくれてます。あちらでのいいお医者様も見つけてくれたし・・・」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさん、今まで本当にありがとう。とても心強かったし、それに・・・」


信号待ちで、助手席の彼女に目を向けたら、
顔を伏せて、泣いてた。


「それに、とても幸せでした」


彼女はもう心に決めていた。
韓国を離れて、もといた場所に戻ること。

そして、俺とサヨナラするということ。


「ウンジュさん、僕も・・・」

・・・・・「ユンホさん。いいんです、、、それ以上言わないでください」


彼女に言葉を遮られて、ハッとした。
俺は、今、彼女に何を言おうとしたんだろう。


〝僕も一緒に〟



帰り際、車から彼女を抱いて、リビングのソファに彼女を下ろす。
付き添いの日は、いつもそうしてきた。

日ごとに軽くなる華奢な身体。
支えるために俺の首に回す彼女の腕の力も、切ないくらい弱々しくて・・・



--- ユンホさん、ありがとうございました---


彼女は美しく微笑んで・・・


「ゆっくり休んでくださいね」




車に戻って、大きくため息をついた。


このまま彼女を、たった一人で行かせてもいいんだろうか。
俺は彼女と一緒に行くべきなんじゃないだろうか。

ふっと脳裏に浮かんだのは・・・


「チャンミン」


お前の顔・・・
笑ってる顔が見たいのに、頭に浮かぶお前は、何故かいつも悲しい目をして俺をじっと見つめてる。

どうしても、チャンミンの笑顔が思い出せなくて・・・


チャンミン、俺は一体どうしたらいいんだ。


チャンミン・・・







62へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
今日はユンホさんsideをお送りしました。

週明けですね。
明日から10月。消費税が10%に。
収入は増えないのに、出費ばかりが増えちゃって、
こころ。の財布は火の車です(ノД`)・゜・。

節約して、11月からのツアーに控えなければ!!(笑)
食卓のおかず、1品減らす(笑)(笑)フフ




それでは、今日も1日いい日になりますように。
お仕事の方、頑張ってくださいね。
いつもご訪問ありがとうございます。





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・・・・・「その指輪には、ユジンさんの想いが詰まっているんだね」


薬指のリングに優しく触れながら、
ヒョンは小さく頷いた。


「後悔してるんだ。あの時、どうしてももっとユジンの気持ちにきちんと向き合ってやらなかったんだろう」

・・・・・「・・・・・」

「俺の言葉が、ユジンを傷付けた。俺が、、、俺があいつを、、、」


握りしめる拳が、ふるふると震える。
僕は、震えるヒョンの手に、自分の手を重ね合わせた。


映画みたいな恋をした。1



・・・・・「そうじゃないよ、ヒョン」

「・・・・・」

・・・・・「向き合ったからこそ、ユジンさんの未来を思ったからこそ、
自分の正直な気持ちを彼女に伝えたんじゃないの?」

「・・・・・」

・・・・・「違う?」

「例えそうだとしても、あいつが欲しかった言葉をあげられなかったんだ。
結果的に、俺のあの言葉があいつを追い詰めた」

・・・・・「もし、彼女が欲しかった言葉をヒョンが口にしたとしても、きっと、、、」

「・・・・・」

・・・・・「きっと彼女は喜ばなかったと思うよ。好きな人のことは分かるんだ。
その言葉が、本物がどうか。いつも見つめているから、分かるんだよ」



ヒョンは俯いたまま、黙って僕の話を聞いていた。

虫の音だけが、響く公園。
ふーっと小さな息を吐いたヒョンが、ゆっくりと口を開く。


「俺は、ユジンが居なくなってから、誰かに心を寄せることを避けてきた。
そうする事で、罪の意識から逃れてきた」

・・・・・「・・・・・」

「でも、、、お前と、、、チャンミンと出逢って、逢うたびに自分の心が、お前に傾いていくのを感じた」

・・・・・「ヒョン」

「お前が好きだと自覚した時、怖くてどうしていいのか分からなかった」

・・・・・「・・・・・」

「好きになったらいけないのに、、、」


誰かに心を寄せることは、ユジンさんへの裏切りだと、
ヒョンはそう思ってる。


〝私を忘れないで〟

〝ずっと好きでいて〟



彼女がヒョンに残した言葉が、
ヒョンの心を締め付け、雁字搦めにしていた。

たった1人で、ヒョンは今も、、、

今も、暗い闇の中で自分を、、、自分自身を傷付けている。


「こんな俺、呆れるだろ? 」

・・・・・「そんなことないよ」

「もう、嫌いになっただろ?」

・・・・・「嫌いになんてならないよ」


重ねた僕の手に、ヒョンの冷たい涙が落ちる。


・・・・・「好きだよ、ヒョン」

「ゴメン、、、ごめんな、チャンミン」

・・・・・「ヒョンが大好きだよ、ホントだよ」


ユジンさんは、今のヒョンを望んだわけじゃない。

自分を想って苦しみ、泣き続けるヒョンを見て、
彼女が喜ぶわけがない。

それが彼女の、望みじゃない。



・・・・・「ヒョン、、、きっと今、空の上で彼女は泣いてるよ」

「えっ?」

・・・・・「だってそうでしょ?愛する人が、自分を想って苦しみ続けてるなんて、、、」

「・・・・・」

・・・・・「泣き続けてるなんて、そんなの、、、」

「・・・・・」

・・・・・「そんなの、悲しすぎるよ、、、」



ヒョンを助けたい。
ヒョンの心を彼女から、ユジンさんから開放してあげたい。


今の僕に、何が出来るだろう。


もっと上手く言葉に出来ればよかったけれど、
その時の僕には、ヒョンの手を強く握りしめる事しか出来なかったんだ。






39へつづく

読者の皆さま、こんにちは。
今日からチャンミンsideに戻ります。

正午から、アルバムの全曲視聴音源が公開されていますね。
皆さん、聞いてる? (^^♪

流石15周年記念アルバムだけあって、公式もいつもよりも力入れてますけど、
ビギの私達も、格別な思いがありますよね。

沢山の人に聞いて欲しい。
というか、沢山沢山売れますように(笑)フフ


それでは、午後も素敵なひと時を♪
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星の欠片 月の雫 6





--- ニューヨーク支社だよ。まだ、噂なんだけどさ---


ニューヨーク、、、
ユノが・・・


・・・・・「キュヒョン、それって・・・」

--- だからまだ噂なんだよ。けど・・・---

・・・・・「けど?なんだよ」

--- これは、ちゃんとしたところから仕入れた情報なんだけどさ、専務の娘、、、例のあの女がさ---



ウンジュさん・・・


--- リハビリと治療をあっちの病院に移すらしくてさ---


まさか、それでユノも?


--- 室長、一緒に行くつもりなんじゃないかって。ま、これは俺の推測なんだけどさ---


もし、ウンジュさんがアメリカに戻るのなら、
それは、あり得ない話じゃない。

ユノは多分、いやきっと彼女と一緒に発つと言うだろう。
ユノはそういう人。

自分を必要としている人を放ってはおけない。
ましてや、ウンジュさんだ。


〝このまま、会えなくなるんじゃないかってこわいよ〟


あのユノの言葉は、それを意味していたんだろうか。
そうだとしたら、きっと・・・

ユノの気持ちは決まってる。



--- けどさ、室長もいくら仕事で驚くような結果を出しててもさ、
こっちに来てそんなに経ってるわけでもないし・・・
いくら専務の娘だからって、そんな事情でまたトンボ返りするなんて事あるかな?---

・・・・・「・・・・・」

--- チャンミン、一度帰って来いよ。直接話さないと---

・・・・・「・・・・・」

--- 言いたかないけど、いい加減な室長にお前が振り回されるの見てらんねぇよ---


違うよ、キュヒョン。
いい加減なのは、僕の方。

ユノへの気持ちを、いい加減にしていたのは僕の方。

寂しさから、別の人の優しさに逃げて、ユノを真正面から見てなかった。
ユノの気持ちを分かったつもりでいた。

ウンジュさんの事も、理解してたつもり、、、けど本当は違う。

僕の心は、嫉妬で燃えていた。

僕に向けられるはずのユノの笑顔
差し伸べられる掌
見つめられる瞳

本当は、僕の物なのに !


そして、その気持ちをユノに正直にぶつけることもしないで、
ただ、自分だけが苦しいと、、、自分だけが悲しいと、、、
置いてけぼりにされたとそう思ってた。


--- チャンミン、このままにしたら、きっと後悔するぞ---

・・・・・「後悔?」

---どっちに転んだとしても、お互い納得して、離れるなりくっつくなりしないと---


離れる?
ユノが、、、いなく、、、なる?


---好きなんだろ? 室長のこと---


キュヒョンの言葉が胸に刺さる。

僕は一体、何をしてたんだ。


・・・・・「分かった。一度、戻るよ」

--- あぁ、そうした方がいい。室長には? ---

・・・・・「いや、いいよ。こっちから連絡しておく」

--- そっか。戻ったらさ、飲もうぜ。約束だろ? ---

・・・・・「あぁ、分ってる」

--- チャンミン、俺はさ、お前が幸せならそれでいいと思ってる---


今の僕には、キュヒョンの言葉の一つ一つが、
とても重く心を締め付ける。


・・・・・「また連絡するよ。ありがとな」


電話を切って、携帯を持ったままソファに身体を沈めた。
目を閉じてユノを想うけど・・・

浮かぶユノの顔は何故か寂しげで、僕に向かって手を伸ばしてる。

どうしても、ユノの笑った顔を思い出せなくて・・・


涙が出た。



・・・・・「ユノ、ごめんね」



次の日、僕は2日間の休暇届を提出した。


・・・・・「もしもし、キュヒョン? 一週間後、ソウルへ戻るよ」








61へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

明日はユンホさんsideをお送りします。
お時間のある時に覗いてくださいね。

10月から消費税が上がりますね。
軽減税率くらいは理解できるけど、
ポイント制度とか、〇〇Payだとか、全く理解できない(笑)
いや、理解できないというか、何をどう活用すればいいのか分かりません。
なにペイがお得なの?(笑)ダレカオシエテ
ペイペイペイペイ言われても、おばちゃん分からへんわ(笑)
昭和生まれはやっはり現金やな(笑)ププ



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- y side -



次の日の夕方、いつも病室を訪れた俺を笑顔で迎えてくれたユジンはもういなかった。

綺麗に片づけられたベッド。
加湿器の音も、ピアノの音楽も何も聞こえない。

窓から吹き込む風は、いつもよりもとても冷たくて、、、


俺は、ベッドの脇にある椅子に座ったまま、
長い間、夕日が暮れる空を見つめていた。



映画みたいな恋をした。4



〝ありがとう〟


そんな言葉を残して、ユジンは逝った。
あまりにもあっけなく、星になった彼女の命。

涙も出ない。

ただ、心にぽっかりと開いた穴は、
そう簡単に塞がらなかった。


春を待たずに消えたユジン。
一緒に見ようと約束した桜を、俺はたった1人で見上げていた。

満開の桜の木の下で、ユジンが居た病室の窓を見上げる。
その時、初めて俺の頬を涙が伝った。




--- あの、、、---



声を掛けられた気がして振り向くと、
見知らぬ女性が立っていた。


「はい、、、」

--- もしかして、貴方がチョン・ユンホさん? ---

「そうですけど、、、貴女は?」

--- 私、ハン・ソユンと言います---

「・・・・・」

--- ユジンの、、、ハン・ユジンの姉です ---

「ユジンの、、、お姉さん?」


さわさわと風が吹く。
頬を掠めたその風は、桜の花びらをヒラヒラと揺らした。





---すいません、お引止めしてしまって ---

「いえ、、、」


病院を出て、2人して入ったカフェ。
テーブルの向こうのその女性は、本当にあのユジンの姉なのだろうか?


栗色に染められたカールした髪。
赤く彩られた唇と、香る香水。

長く伸びた指先には、美しいネイルが施されている。


--- 妹を担当していた看護師に貴方の事を聞いたことがあったんです---

「・・・・・」

--- 今日は、病院の担当医にお礼を、、、
それから中庭に寄ったら、お姿が見えて、もしかしてって、、、---

「そうですか」

--- 妹が話してくれたんです。一緒に桜を観る約束をした人がいるって、、、---


〝今年もオッパと一緒に見たいな〟


ユジン、、、


--- 妹が亡くなるとき、私、傍に居たんです。本当に静かに眠るように逝きました---

「・・・・・」

--- あの子、最後にこう言いました ---


〝姉さん、私、フラれちゃったみたい〟



--- 辛い治療も弱音を吐かず泣かなかったのに、あの子、そう言いながら泣いていました ---



〝お前は俺の可愛い妹だよ〟



自分が吐いたあの言葉が、ユジンを傷付けた。
膝の上の掌が、きつく握られた拳に代わる。



--- これ、、、妹からの預かりものです ---



そう言って、彼女が鞄から取り出したものを、
スーッとテーブルの上を滑らせ、俺の目の前に差し出した。


「これは、、、」

--- 妹に頼まれて準備していたところだったんです。出来上がる前に、逝ってしまいました。
貴方に、妹からの最後のプレゼントです ---


俺の目の前には、小さなリングケース。
手に取って開けると、、、 


飾り気のないシンプルなリング。


--- 貴方にどうしてもプレゼントしたかったようです ---


見ると、指輪の内側に小さな文字が彫ってある。



〝愛しています  from Yujin to Yunho〟



俺の心が、粉々に砕け散った・・・









38へつづく

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星の欠片 月の雫 6





〝チャンミン、今日、お前の好きなケーキ買って帰るから待ってろよ~(^_^)/ 〟


ドンヘさんからのメール。

あの日から、僕とドンヘさんの関係は、表面上は何も変わっていなかったけれど、
僕は、仕事の悩みや相談事なんかを、真っ先にドンヘさんに話すようになっていた。

ときどき、僕のご機嫌を取るためか、
美味しいものを片手に持って僕の部屋へやってくる。

そんなドンヘさんを、僕は当たり前のように招き入れる。

異国での寂しさと、ユノに会えない辛さを、
僕はドンヘさんで埋めようとしてる。

分ってる。自分がバカなことをしているって・・・

僕を大切に思ってくれているドンヘさんを利用して、
ユノが傍に居ない寂しさを紛らわそうとしてる。


そんなことしても、誰も幸せにはなれない。
ユノも、ドンヘさんも、そして、自分自身も傷つけるに決まってる。





--- チャンミン、どう? 美味い? ---

・・・・・「はい、この前のチョコケーキより、こっちの方が美味しいです」

--- そっか、じゃ、また買ってくるからな---


ドンヘさんは優しい。
無条件で僕の心を温めてくれる。

僕は、心の隅でドンヘさんと、、、そしてユノ、2人に申し訳ないと、
そう思いながらも、ずっと、ドンヘさんの温かさに甘えていた。


--- チャンミン、ほら、見てみろよ---


窓から夜空を眺めていたドンヘさんが、キッチンにいた僕を手招きする。
隣に並んで、見上げたら・・・


・・・・・「わぁ、スゴイ」

--- 今日は一段とキラキラしてるなぁ---


こんな都会の真ん中で、まるで星の海みたいだ。


・・・・・「綺麗ですね、星の海だ」


見上げる僕の隣で、ドンヘさんが僕をじっと見ているのが分かる。
こんな時、僕は心からの罪悪感を感じるんだ。


--- お前の欠片も、この空をきっと見てるよ---


驚いて、ドンヘさんの顔を見る。


--- な? だから心配するな。きっと、この空を見てお前の事を想ってるよ---


優しい笑顔
温かい言葉


この人は、どうしてこうも僕の心を安心させてくれるのだろう。


・・・・・「はい、ありがとうございます」



ユノとは、あれから何度か電話で話して、
けど、ドンヘさんの事は何も聞いてこない。

話すことと言えば、いつも同じ。


〝チャンミン、仕事、順調か?〟
〝チャンミン、ちゃんと食事してるか?〟


そして・・・


〝ウンジュさんが・・・〟


日を追うごとに、僕たちの間の会話が途切れるようになって、
ここ数週間は、ユノの声を聴いてない。


ユノ、空を見てる?
何を、、、想ってる?


ドンヘさんが言うように、貴方は僕を少しでも思い出してくれてるのかな、、、


--- チャンミン、携帯鳴ってるよ---


空を眺めて、想いに耽っていた僕に、ドンヘさんが声をかける。


・・・・・「あ、はい」


テーブルの上の携帯を手に取ると・・・


〝キュヒョン〟


急いで応答した。


・・・・・「もしもし、キュヒョン?」

--- あぁ、チャンミン、元気か? ---

・・・・・「うん、元気だよ」


顔を上げると、ドンヘさんが僕に向かって片手を上げて玄関へ足を向ける。
僕は、携帯を耳に当てたまま頭を少しだけ下げた。


--- チャンミン、お前、帰ってこれないか?---

・・・・・「忙しくて、ちょっと無理かな?何かあったの?」

--- お前、最近室長と話した? ---

・・・・・「ううん、忙しくて、、、話してないよ。室長に何かあった?」

--- ちゃんと顔見て話した方がいいんじゃないか?---

・・・・・「だから、どうしたんだよ」


胸騒ぎがする
イヤな予感、、、


--- 室長が、戻るかもしれないって---

・・・・・「えっ? 戻るって?」

--- ニューヨーク支社だよ。まだ、噂なんだけどさ---



ニューヨーク?
アメリカ?


どうして??



〝このまま、会えなくなるんじゃないかってこわいよ〟



そういえばこの前・・・

ユノが電話口で何気なく口に出した台詞が、
僕の頭の中を過った。








60へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

もう週末です。
早いです。

『Guilty』のMVを鬼リピしてますけど、
チャンミンが歌ってるときの後ろに控えているユノを見るのが好きです(笑)
もちろん、チャンミンが歌ってるので画面もチャンミンがメインで映ってるんですけど、
その時の後ろに居るちょっとぼやけ気味のユノの表情が好き♡

2人が同時に映ると、どっちを見るか迷いません?

まぁ、自然と目が行く方がユノペン、チャミペンの違いなんだろうけど、
私はキョロキョロしてしまうので、とりあえず、
1回目は、ユノしか見ない。
2回目は、チャンミンしか見ない。
と決めて見ます。
めっちゃ堪能してます(笑)

アルバム楽しみだなぁ♪


それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。





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- y side -





--- オッパ、私、死んじゃうのかな?---


そんな言葉を口にしながら、ユジンはいつもと変わらない笑顔を俺に向ける。


「馬鹿を言うな。早く元気になって、海、観に行くんだろ?」

--- ん、そうだね、約束したもんね ---


それが悲しくて辛くて、胸が張り裂けそうだった。



映画みたいな恋をした。4



そんな日々が数年続いた。

ユジンの病状は、次第に深刻になり、
俺が大学を卒業するころは、自力でベッドから動けなくなっていた。


--- オッパ、、、---

「ん?」


季節は、初春。


5階のユジンの病室の窓から中庭を覗き込むと、新芽を出し始めた草花の緑と、
ようやく蕾が薄く色付き始めた桜の木が見える。


--- 桜、、、今年もオッパと一緒に見たいな、、、---


ユジンの身体をそっと抱き、俺は、窓辺に立つ。


「見えるか?」

--- うん、、、---

「もうすぐだよ。桜が咲いたら、許可をもらって中庭を散歩しよう」

--- うん、楽しみだな、、、---


あまりにも細く軽いユジンの身体、、、
抱く腕に力が籠る。


--- オッパ、、、---


俺の首に回したユジンの細い腕が、力なく俺を引き寄せて、、、


--- オッパが好き、、、---


彼の肩口に顔を埋めて、弱々しい声でそう呟く。


・・・・・「ユジン、、、」

--- オッパは? オッパは、私が好き? ---


震えるその声に、俺は、、、


「好きだよ、ユジン」

--- ほんと? ---

「あぁ、お前は俺の可愛い妹だよ」


ユジンには、もっと大きな世界が待っている。
病気を克服して、今まで見れなかった世界、知らなかった風景、、、

この小さな病室を抜け出して、沢山の物をその目で見て、感じて、
そして、色んな人と出逢い、素敵な恋をしてほしい。


そんな風に思っていた。


けど、、、


俺のその一言が、ユジンを傷付けたんだ。


--- オッパ、、、---

「・・・・・」

--- もし、、、もしも私が居なくなっても、私を忘れないで---

「ユジン、、、そんなことを言っちゃダメだ」

--- お願い。約束して? 私を忘れないって、、、ずっと好きでいてくれるって、、、---

「分かったよ、約束する。ほら、そろそろ休もう」




ユジンの身体をベッドに戻して、
彼女が眠るまで、柔らかな髪を撫で続けた。


「心配しないで、おやすみ、ユジン」

--- オッパ、、、---


眠りに落ちる間際、微かに聞えたユジンの声、、、


--- ありがとう、、、---



少し笑っているように見えた、あの時のユジンの寝顔。

けど、、、


〝ありがとう〟


あの力ない言葉が、
俺が聞いた、ユジンの最後の声になった。







37へつづく

読者の皆さま、こんにちは。
少しお話が短くなってしまいましたが、
区切りで切らせていただきました。
あと、1~2話で、チャンミンsideに戻ります。
お付き合い、よろしくお願いします。


突然ですが、今日からカタールで世界陸上が始まりますね。

世界陸上と言えば、織田裕二(笑)
織田裕二と言えば、皆さんやっぱり「踊る大捜査線」?
私はやっぱり 織田裕二イコール〝カンチ〟 でしかない(笑)
「東京ラブストーリー」懐かしいな~(^^♪

〝セックスしよ〟っていう〝リカ〟(鈴木保奈美)のセリフ、
当時はかなり衝撃でした。
今はもっとすごい事をブログで書いてる自分(笑)ププ


それでは、午後も素敵なひと時をお過ごしください♪





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星の欠片 月の雫 6





--- どうして泣いてたんだ?---


誤魔化しようがなかった。
ドンヘさんは真剣だった。

でも、不思議なんだ。

ドンヘさんになら、きっと本当の事を、、、今の僕の気持ちを正直に話せそうな気がした。
僕が何を話しても、大きく手を広げて、心ごと包んでくれるんじゃないかって・・・


--- ごめん、ちょっと俺、しつこかったよな---


僕は小さく首を横に振った。


・・・・・「高校の時の同級生なんです」


それから僕は、ゆっくりと、少しずつ話を進めた。


同じ高校の同級生だったこと。
ユノとは転校で離れ離れになってしまったこと。
月日が流れてから、ソウルの本社で上司と部下として再会したこと。

そして・・・

ユノにとって、僕と同様に大切な人、、、ウンジュさんの存在を知ったこと。




--- チャンミンにとって、とても大切な人なんだな---

・・・・・「はい、大切に思っています」


ドンヘさんは、手に持っていたリンゴを皿に戻して顔を上げた。


--- けどさ、そいつはどうなの?
お前を泣かせたりして、そいつはお前の事どう思ってんの?---

・・・・・「・・・・・」

--- チャンミン、お前が居るのに、別の女と一緒にいるって・・・---

・・・・・「信じてます。僕は彼を信じてます」


僕は、ドンヘさんの言葉の続きを遮ってそう答えた。


〝信じてます〟


きっとこの言葉は、ドンヘさんに向けて放った言葉じゃない。

これは自分の・・・
自分の気持ちを確認してる。

そして・・・
そう、自分の心に言い聞かせるため。


僕はユノを信じてる。

だから、大丈夫だって・・・
辛くはないって・・・


--- 辛いんだろ? ---

・・・・・「えっ?」

--- 泣きたいくらい辛いんだろ? だったら泣けばいい。俺がいてやるから・・・---


ドンヘさんの指が、そっと僕の頬に触れた。


--- 泣くなよ---


そう言われて、初めて自分が泣いてることに気が付いた。
ドンヘさんの指が、僕の涙を拭う。


--- そいつの前で泣けないなら、俺の前で泣けばいい。
全部がそいつの代わりってわけにはいかないだろうけど・・・---

・・・・・「ドンヘさん、、、」

---俺でよかったら、お前の全部を受け止めてやるから---


ドンヘさんの言葉が、僕の胸を打つ。

こんな時に・・・
ピンと張りつめていた糸が、何の前触れもなく突然切れたかのように、僕の目からは涙が溢れた。


--- 泣くなよ、チャンミン---


ドンヘさんの腕が、僕の背中に回って、
熱のある弱った身体で、精一杯僕を抱きしめてくれる。

ドンへさんの気持ちが嬉しくて、温かくて・・・


ごめん、ユノ。

少しだけ、、、
ほんの少し、、、

貴方から解放されたい。
貴方を想うこの心から少しだけ、、、



ごめん、ユノ・・・







59へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

2009.09.26

昨日は1日バタバタと出掛けていたので、凄く疲れました。
夕方、西の空が印象深かったので、パチッと1枚。
夕空を見ると、季節の移り変わりを感じますね。

今日は出掛ける予定を入れず、
午後から関東のお友だちと長電話予定です。

沢山お喋りして沢山笑って、
疲れた心と身体に、元気を沢山貰おう♪フフ



それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。





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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



- y side -



あの時、俺は大学に入学したばかりで、
夢だった弁護士になるために、毎日必死で勉強してた。


「お前、なにやってんだよ」

--- ちょっと躓いただけなのに、まさか骨折なんてさ、、、---


暑い夏がようやく過ぎて、秋の虫の音が、
耳に届き始めた頃だった。



映画みたいな恋をした。4



怪我をした友人を見舞った帰り、
病院の談話室の自動販売機の前で、
車いすに座ったまま、床に落としたコインに手を伸ばしているその人に出逢った。


「大丈夫ですか?」

--- あ、、、ごめんなさい ---


真っすぐに伸びた艶やかな黒髪と、透き通るような白い肌。
瞳の色は少し色素が薄くて、口元に印象的な小さなホクロがあった。


「良かったら、俺が、、、どれにします?」

--- すいません、あの、オレンジジュースを、、、---


拾い上げたコインを投入して、ボタンを押す。
音を立てて出てきたオレンジジュースを彼女に手渡すと、


--- ありがとうございます ---


嬉しそうに笑みを浮かべ、俺に向かって頭を下げた。


「いえ、、、それじゃあ、、、」


俺も同じように頭を下げ、
俺は病院のエントランスへ、そして、彼女は病棟の方向へそれぞれ向かう。


暫く歩いて、ふと、脚が止まる。
俺は振り向いて、さっきの彼女の姿を探した。

見つけた彼女の後姿。

か細い白い腕で、車椅子を動かしながら、俺の視界からゆっくりと消えた。


その後ろ姿が、暫くの間、脳裏に焼き付いて忘れられなかった。





その数日後、、、

俺と彼女は再会した。


友人に頼まれたレポートの写しを手に、病院を訪れた時、、、


--- あ、、、---

「こんにちは。また会いましたね」


予感はしていた。
あの背中を見た時から、きっと俺たちはまた出会う。

そんな不思議な予感・・・



「今日は何にします? リンゴジュース?」

--- ふふふ---


俺の冗談に、彼女は少し大げさに笑う。


--- 私、ハン・ユジン と言います。東側の入院病棟に居ます ---

「俺は、チョン・ユンホです。大学1年です。友人が骨折して今、この病院に入院してます」





その日から俺たちは少しずつ距離を縮めていった。

友人を見舞ったあと、時々ユジンの病室に行くようになって、
気がつけば、、、


--- おい、ユンホ。まさか病院で女作るなんて、、、お前って奴は、、、---

「そんなんじゃないって。ただの友達だよ」


友人が回復して退院した後も、俺は週に1度、ユジンの病室へ通うようになっていた。


--- 嘘つけ、あんな美人、、、上手くやりやがって、、、---

「ホントだって、、、妹みたいなもんだよ」


実際、ユジンは俺よりも2つ年下で、
本当なら、沢山の友達と高校生活を楽しんでいる歳だ。

けれど、長い病院生活で友達もいないユジンにとっては、
病室から見える景色だけが、彼女の全ての世界だった。

彼女を知れば知るほど、
俺は、彼女を放っては置けなくなった。

ただ、ユジンが笑うと俺も嬉しかった。

〝好き〟という感情はもちろんあったけれど、
彼女を元気にしてやりたい、少しでもいい、心の支えになってやりたい。

俺はただ純粋に、そう思っていた。




秋が過ぎ、冷たい白い季節がやってきて、、、


窓の向こうの景色が、白く染まる。
ユジンの病室は、加湿器の回る音と、彼女の好きなピアノの音楽が静かに流れていて、、、


「寒くないか?」

--- うん、、、---


その日のユジンは、いつもと少し違っていた。
窓の向こうをじっと見つめ、溜息をつく。

そればかりを何度も繰り返していた。

見かねた俺は、、、


「ユジン、どうした? 何かあったのか?」

--- ・・・・・ ---


俺の問いに、彼女は視線をゆっくりと俺に向け、
少し無理をして笑った。


そして、、、


--- 検査結果があまりよくなかったの ---

「ユジン、、、」

--- オッパ、私、死んじゃうのかな? ---



ユジンは、重い心臓の病に侵されていたんだ。








36へつづく

今日は、ユンホさんsideからのお話をお届けしました。
明日も続きます。

そして、先日の検査の結果ですが、
特に異常は見られないということで、
かかりつけの先生に、「事故のショックというか精神的なものもあると思うし、とにかく日にち薬だな」
と言われました。

まぁ、今は車の運転自体が、生活の中の小さなストレスみたいになってしまってるので、
身体には異常もないし、のんびりと経過を見たいと思います。
ご心配をおかけしてすいませんでした。
声を掛けてくださった皆さん、ありがとうございました。


それでは、午後も素敵なひと時を♪



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星の欠片 月の雫 6






--- あの、、、シムさん、確か寮にいらっしゃいますよね? ---


昨日とは打って変って、陽射しが眩しい晴天の午後。
隣りのフロアの名前も知らない女子社員から声をかけられた。


・・・・・「はい、そうですけど」

--- イ・ドンヘさん、ご存知ですよね。確か、シムさん、お部屋が向かいだって・・・---

・・・・・「そうですけど、ドンヘさんがどうかしたんですか?」

--- 今日、体調を崩されてお休みしてらっしゃるんですけど、
どうしてもドンヘさんにお渡ししたい書類があって、、、申し訳ないんですけど、お願いしてもいいですか? ---


昨日の夜、雨に打たれて悲しげな顔していたドンヘさんが頭に浮かぶ。


〝俺に構うな〟


あんなドンヘさんを見たことがなかった。

あんな悲しげな表情をさせたのは、、、僕のせい?
僕があんな、、、あんな態度をとったから。


・・・・・「分りました。ドンヘさんにお渡しすればいいんですね? 夜になりますがいいですか?」


もしかしたら、雨に打たれて風邪を引いたかも知れない。
僕はドンヘさんの様子が気になったこともあって、書類を届けることにした。





こんな日に限って残業になって、寮に戻ったのは午後9時になろうとしていた頃だった。
取りあえず、部屋に戻って着替えだけ済ませて。

携帯電話をポケットに突っこんで、テーブルに置いてあったリンゴを1つだけ手に取ると、
僕は向いのドンヘさんの部屋に向かった。


もう、休んでるだろうか。
とにかく、書類だけでも、、、そう思ってインターホンを押した。


暫く待って、ゆっくりとドアが開く。


・・・・・「ドンヘさん、チャンミンです。あの、、、」

--- 何の用だ---


突き放すような冷たい声。


・・・・・「あの、書類を渡してほしいと頼まれて・・・」


そう言いながら、少しだけ開いたドアの隙間からそっと差し出すと、
奪い取るように僕の手から書類を捥ぎ取る。

そのまま、何も言わずドアを閉めようとするから、
僕は思わずドアに手をかけて・・・


・・・・・「ドンヘさん、具合悪いんですか?」

--- 何でもない---

・・・・・「待ってください」


ドアにかけていた手を少し強く引いたら・・・


・・・・・「ドンヘさん!! 大丈夫ですか?」


フラっと倒れ込んだドンヘさんを支えると、


・・・・・「すごい熱じゃないですか!!」


触れたドンヘさんの身体から、普通ではない熱を感じた。


--- うるさい、帰れ!---


僕の身体を振り払おうとする。
そして、玄関に僕を残したまま部屋に向かって足を進める。

けど・・・


ドンヘさんは、僕の目の前で床に倒れ込んだ。







--- チャンミン---

・・・・・「ドンヘさん、目が覚めましたか?」


お布団の中から、じっと僕を見つめてる。


・・・・・「お薬持ってきました。飲んでください」


起き上がろうとするドンヘさんに手を貸して、グラスの水と薬を手渡す。


大人しく薬を飲んだドンヘさんを見て、僕は少し安心した。


・・・・・「大丈夫ですか? 何か食べますか? あ、リンゴならあります。僕のオゴリですよ」


片手に真っ赤なリンゴを翳して、笑って見せる。
そんな僕を見て、つられたドンヘさんがクスっと笑った。


・・・・・「やっと笑った」


ドンヘさんの笑い顔。
久しぶりに見るその笑顔に、僕は自分の心がフワっと温かくなるのを感じた。


--- チャンミン、リンゴ食いたい---

・・・・・「待っててください、すぐにウサギさんにしてあげます」


ドンヘさんは何も言わず、頬を緩めて小さく頷いた。




・・・・・「少しだけでも食べてください。元気になりませんよ」


ウサギに変身したリンゴを少し口にしながら、


--- ん、うまいよ---

・・・・・「良かったです。他に何か食べたいものはありますか?」


そう言って微笑むと、ドンヘさんは僕から目を逸らして・・・



---なぁ、チャンミン---

・・・・・「はい」

--- お前の欠片ってさ、いや、あの・・・---

・・・・・「・・・・・」

---チャンミンの好きな奴ってどんな奴? 男なんだろ?---


えっ?


--- この前電話で、ユノって、、、そいつだろ?---

・・・・・「・・・・・」

---よかったら、俺に話を聞かせてくれないか? お前、どうして泣いてたんだ?---








58へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨日、これ↓ 観に行ってきました。

人間失格

観た感想は、あぁ、蜷川さんの作品だなぁと。
2時間少しあったんですけど、最初から終わりまで、
小栗旬、小栗旬、小栗旬(笑)
小栗旬を贅沢に堪能してきました。
昨日はレディースDAYだったんですけど、
通常料金で見ても後悔しないとてもいい作品でした。

もし、観るのを迷っている方がいらっしゃったら、是非♪


今日は、午後から娘の進路説明会です。
まだ入学してから半年ですけど、
大まかな進路を決めないといけなくて、母子でお悩み中(~_~;)


それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。






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