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読者の皆様、いつも「晴れ、ときどき雨・・・こころ日和。」に来て下さってありがとうございます。


こころ日和。お知らせ画像 2019.07.16


突然ですが、ブログの更新を暫くお休みさせていただきます。

少し前から、調子の悪かった腰がどうも良くない感じで、
昨日の夜から、痛くて動けなくなってしまいました。

トイレ行くのも大変(;´Д`)

立ってるよりも、横になっているよりも、何より座ってる姿勢が辛くて、
PCに向かえそうにありません。

朝と昼の更新だけでも、、、と、さっきまで悩んでたのですが、
来月、SMTとエイネを控えているので、無理してこれ以上悪くなって行けなくなっちゃったら困るので、
大事を取ってお休みする事に決めました。

お話を楽しみに待ってくださっている方には、
本当に申し訳ないです。ごめんね。

腰痛とは長い付き合いで、若い時からの持病みたいなものなので、
暫く安静にしていれば大丈夫だと思います。

が、とりあえず痛いので、誰かに病院へ連れて行ってもらおう(笑)


数日で、シラっと戻るかもしれませんが、
暫くかかるかもしれません。

戻ってきたときには、変わらずお越しいただけたらと思います。
急なお知らせでごめんなさい。

これから暫くすると暑くなるそうなので、
気温の変化で体調を崩されませんように。

いつも元気でいてくださいね。



それでは、次回の更新までごきげんよう♪






こころ。

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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



星の欠片、月の雫。2





新学期が始まって2週間が過ぎた。


「な、委員長、教科書見せて?」


毎時間、そう言いながら机を引きずって僕の机とピッタリくっつける。

僕の隣の席、転校生のチョン・ユンホくんは、初登校初日こそ大人しかったけれど、
最近はやたらと僕にちょっかいをかけてくる。

教科書は絶対に忘れてくる。
というか、、、持ってきてない??


・・・・・「チョンくん、教科書はそろそろ持って来た方がいいと思います」

「いいんだよ、委員長が忘れなきゃさ」


いつの間にか僕の事を 〝委員長〟と呼び、


「それとさ、チョンくんっていうのは、、、ユノって呼べって言っただろ?」

--- こら、そこ! 最近仲良しすぎるぞ---


ほらっ!!

僕はすっかりこのチョンくんのペースに振り回されてしまって・・・


--- ほら、チョン・ユンホ、前に出てこの難題解いてみろ---


大きなため息をついて、邪魔くさそうに立ち上がる。


!!!


驚いた・・・

教科書も持ってこないし、授業中もほとんど机に伏せて寝てるのに・・・
僕も、、、きっとこのクラスの誰もが頭を捻るような問題を、何の迷いもなくスラスラ解いて、静かにチョークを置く。

そして、自分の机に戻ってまた寝てしまう。


--- や、やればできるじゃないか、、、---


嫌われ者の数学教師も何も言えず舌を巻いた。



そんなことがあってから、クラスの女の子はもちろん、別のクラスの女の子も、
休み時間になるとチョンくんを一目見ようと集まってきて、廊下は女の子の黄色い声でいっぱいになる。


--- カッコいいよね、、、それにすごく頭いいって!! ---

--- ねぇ、彼女いるのかな? ---

---もしいないなら、私、立候補しようかな---


チョンくんがちょっと廊下を向こうものなら、女の子の甲高い声が廊下中に響き渡る。



「な、委員長、、、あいつらどうにかなんない?」


当の本人は、そんなことに一切興味ないようで・・・


・・・・・「自分でなんとかしてください。僕にはどうもできません」

「お前、委員長で副会長なんだろ? どうにかしろよ」

・・・・・「無理です。僕には・・・」


出来ません・・・
そう、僕が言い終わる前にガッと椅子を引いて立ち上がり・・・

廊下の女の子達の方へ足を向けて歩き出した。


そして、廊下に出て女の子たちに向かって・・・



「悪いけど、俺、好きな奴いるから・・・」


茶色の長い髪が風で揺らめいて・・・
何故だか僕の胸がドキっとした。






〝悪いけど、俺、好きな奴いるから・・・〟


先日のチョンくんの廊下での告白は、女の子たちの格好の話題となっていた。


--- 前の学校で付き合ってた子かな?---

--- 転校してきたばっかりだもん、きっとそうよ---


休み時間ごとの廊下での女の子の黄色い声は、
あの時以来ピタッと止まった。

けれど、放課後の呼び出しとか、下駄箱の手紙とかは相変わらずのようで・・・


「な、委員長、お前、彼女いるの?」

・・・・・「いいえ、いませんが」


正直、チョンくんほどではないけれど、僕もまぁそこそこ女の子からの告白は受けたことがある。

ただ、、僕のタイプじゃなかっただけで・・・


「ふ~ん、そっか・・・」

・・・・・「チョンくんは、、、チョンくんの好きな人って前の学校の?」

「うん、まぁね」


髪をかきあげながら、窓の外の青空を仰ぎ見る。

シャープな顔のライン、プックリした下唇、通った鼻筋。
時々、チョンくんを見るとなぜか僕の心臓が早鐘を打つ。


・・・・・「綺麗、、、だね」

「ん?」


つい、口に出してしまった。


・・・・・「い、いえ、、、何でもありません」



その時、


「あっ!」


窓から校庭に向かってチョンくんが手を振ってる。
少しだけ、机から身を乗り出して外の様子を見ると・・・


校庭のその向こう・・・
学校の正門の前で、こちらに向かって手を振る人がいる。


見たことない制服。
長い髪、、、女の子??


「ジナーーーーーーっ、待ってろよーっ」


チョンくんがその人に向かって叫ぶ。
途端、くるりとこちらに向きやり、鞄を手に取って・・・


「委員長、この後のHR サボりますので、よろしくっ」


お道化た風にそう言って足早に教室を出て行った。


しばらくすると、校庭を走ってその人の元へ向かうチョンくんの姿が見えた。
それを見ていたクラスの女の子達から、黄色い悲鳴のような声が上がる。


--- あれじゃない? チョンくんの彼女---

--- ホントに居たんだ。なーんだ---


チョンくんは、その人の肩に腕を回して、学校から消えていった。



その時、いつものように僕の心臓はドクンドクンと鼓動を強める。

けれど、いつもとは少し違う。

不思議な感覚で、、、
チョンくんと女の子の姿を見て、何故かとても胸が締め付けられたんだ。







3へつづく

読者の皆様、おはようございます。

暫くコメント欄を閉じます。
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私の心の中のお話です。
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〝あげないよ、貸してあげるだけ〟


あの人のあの美しい瞳が、頭に焼き付いて離れない。
小さなアパートのベッドの上で、彼のハンカチを手に天井を見つめる。

あの日、映画館を出るころには、
僕はもう、彼女のことを忘れていた。




映画みたいな恋をした。2



---で、少しは落ち着いたのか? ---

・・・・・「ん、、、」


久し振りに親友のキュヒョンと会う。
ソウルの賑やかな街中のカフェ。

テーブルを挟んで向かい合うキュヒョンは、
コーヒーを飲みながら、少し拍子抜けしたような顔をして僕を見た。


--- あれ? 思ってたより元気だ ---

・・・・・「うん、まぁ、、、」


彼女にフラれて、落ち込んでいると思ったのだろう。


--- もしかして、よりを戻した、、、とか? ---

・・・・・「まさか、、、いつまでも落ち込んでるわけにはいかないからさ」

--- ふーーーん、、、---


なんてカッコよく言ってみたけれど、
まさか彼女にフラれたその日に出逢った人のことが、頭から離れないなんて、、、

しかも、その人は僕と同じ男。

そんなこと、いくら親友だとしても、言えるはずもない。


--- ま、チャンミンが元気ならそれでいいけど、、、---

・・・・・「うん、、、ゴメン、心配かけて」

--- あのさ、、、---

・・・・・「ん?」

--- お前が前向きになってるから言うけど、、、---

・・・・・「うん、、、」

--- 別に男がいたみたいだぜ、お前の他に、、、---


別れの原因をこんな風に知るなんて、
思ってもみなかった。


・・・・・「そっか、、、」

--- 俺に任せとけよ、そのうちもっといい女紹介してやるからさ、、、---


そう言うと、カップに残っていたコーヒーを飲み干す。
スマホで時間を確認すると、慌てたように立ちあがって、、、


--- わるいな、チャンミン。俺、これから彼女と待ち合わせ---

・・・・・「えっ? そうなの?」

--- 今日は俺が奢るからさ、またなっ! ---


テーブルの隅に置いてあった伝票を手に、
キュヒョンは風のように去って行った。


きっと、予定があったのに、
僕のことを心配して声を掛けてくれたんだろう。

親友の優しさに心がジンワリと温かくなった。





・・・・・「さて、これからどうしようか、、、」


カフェを出て、脚が止まる。

夕飯をキュヒョンと一緒に、、、と思っていたから、
思わず空いてしまった時間を、どうしようかと持て余す。


ふと、思い出した。


〝次は楽しい映画、観に来なよ〟


背中のリュックの中には、あの人から借りたままのハンカチが入っている。


・・・・・「そろそろハンカチ、返さなきゃな、、、」


少し考えて、僕は、歩く方向をくるりと方向転換する。
そして、あの映画館に向かって歩き始めた。


〝ハンカチを返す〟


それはただの、自分に対する、口実、そして言い訳。
本当は分かっていた。


〝ハンカチを返す〟
〝空いた時間を映画で埋める〟


けれど、本当は彼に会いたい。
心の中はそんな気持ちが占めていた。

踏み出す脚が、いつの間にかスピードを上げていた。







平日の夕方。

食事時だからか、人はとても少ない。

上映されている映画案内を前に、
頭を悩ませる。

あのときに見た、恋愛映画はもう上映を終えていた。


楽しい映画、、、


彼の言葉が何度も頭を反復する。

上映中のいくつかの映画の中から、
僕はロングラン上映されているイタリアのコメディ映画を選んだ。


切符を買って、入場する。

館内には、あのときの彼と同じユニフォームを着た清掃員がいる。
けど、あの人は見当たらない。

映画が始まるまであと5分。
仕方なく、僕は彼を探すことを諦め、スクリーンに入り席に着いた。








3へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

今日は、家の階段でこけました(;・∀・)
手にアイスコーヒーが入ったマグカップとスマホ(←kieちゃんと電話中)を持っていたので、
階段にアイスコーヒーを派手にこぼしました。
脚が縺れるんですよね、最近、、、
腰と膝が悪化の一途を辿るし、老化ですね(;・∀・)



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪




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午後のひととき、、、
お昼のミニホミン劇場でお楽しみください(^-^)




私の心の中のお話です。
ご了承ください。



レンタル彼氏。1






「ヒョン、待ちましたか?」

--- いや、ぜーんぜん---


と、俺の質問に答えながら、
視線は全く俺の元にはない。


--- 初めまして、キム・ヒチョルと言います---


すました顔をして立ち上がると、すっと流れるように差し出された手。
よそ行きの顏してやがるな、ヒョン、、、


・・・・・「初めまして、私は、、、シム、、、」

「・・・・・」

・・・・・「シム・チャンスクと言います」


あ、焦った、、、
女になった時の本名なんて、考えてなかった。

流石、チャンスニ。


ヒョンは、チャンスニの白くて細い手をギュッと握って、ニヤッと嫌な笑みを浮かべた。


「チャンスニ、、、座って?」

・・・・・「はい、ユンホさん」


2人の手を早く解きたくて、
ちょっと強引に、チャンスニの身体を引きよせて椅子に座らせた。


「チャンスニ、何飲む?」

・・・・・「私は、ユンホさんと同じのを、、、」


余りアルコールが得意ではない俺。
ミギョンの時のように、失敗は出来ない。

ウェイターに、ビールとグラスを2つ頼んで、
ようやく落ち着いてヒョンと向き合った。


--- チャンスニちゃん、、、って呼んでもいい? ---


ほらほら、もう始まった。


・・・・・「はい。もちろん」

--- チャンスニちゃんは大学生? ---

・・・・・「はい。S女子大に通っています」

--- S女? 凄い。頭いいんだね---

・・・・・「いえ、、、そんなことないです」


違和感のないこの会話。
2人の話を、俺はチャンスニの隣りに座って、黙って静かに聞いていた。


--- ユンホと付き合ってるって、、、---

・・・・・「はい」

--- もう長いの?  ---


チラチラと俺の反応を見ながら、
ヒョンが次々とチャンスニに質問を浴びせる。


・・・・・「んー、、、ユンホさん、もうどの位かしら?」


っと、ここで振られるとは、、、


「んーっと、そうだな、半年くらいかな?」

--- へーっ、全く知らなかったな。ユンホにこんな可愛い彼女がいるなんて、、、---

・・・・・「可愛いだなんて、そんな、、、」


恥ずかしそうに頬をうっすらと赤く染めて俯くところなんて、
マジで演技なのかって、疑ってしまう。


--- ところで、チャンスニちゃんは、ユンホが浮気したの知ってる? ---


はぁ?
なんてこと言うんだよ、ヒョン、、、

まぁ、それが原因で、チャンスニが今、ここに居るわけだけど、、、

さぁ、チャンスニ、、、どうする?


・・・・・「はい。ユンホさんから、、、」

--- そう。で、別れるの? ---

・・・・・「別れる?」

--- だって、浮気されたんだよ? いいの? ---



ちょっと、ヒョン、、、まさか本気で口説き始めてんじゃないだろな?


・・・・・「いえ、、、正直に話してくれましたし、誠実に謝ってくれたから、、、それに、、、」

--- それに? ---

・・・・・「私、ユンホさんの事、大好きだから、、、」


そう言いながら、隣の俺の方を向いて、
フワリと優しく笑ってみせる。

心臓が、、、跳ねた、、、


か、か、カワエェ、、、♡♡♡





--- そう、、、---


冷たい口調のヒョンの一言で、ハッと我に返る。

ヒョンは、いつのまにか前屈みになっていた身体を、
どさりと背中から椅子に預けて、俺とチャンスニをチラチラと交互に見ている。


--- はぁっ、、、---


大きなため息を1つついて、身体を起こすと、
俺の目の前にあるビールグラスを手にして、一気に飲み干した。


「ヒョン?」

--- ユンホ、、、---

「はい」

--ミギョンの事は、俺に任せとけ---

「えっ? ホントに?」

--- ああ、このキム・ヒチョルに二言は無い--

「助かります。ありがとうございます」

--- ただ、、、1つ、条件がある---

「条件?」

--- あぁ、その条件をのんでくれたら、ミギョンの事は俺がきっちりかたを付けてやる---

「条件って、、、」





静かな店内・・・

ヒョンの一言を待つ時間が、とてつもなく長い気がした。


ヒョンは、俺に向けていた視線をゆっくりと隣のチャンスニに移す。

そして・・・・



--- チャンスニちゃんを1日、俺に貸してほしい ---

「はぁ?」

--- たった1日、、、それで、ミギョンはもうお前にしつこく言い寄ってこなくなる。どうだ? ---

「ちょ、ちょっと、、、ま、待って、、、」







・・・・・「いいですよ」




チャンスニは、真っすぐヒョンの方を向いて、




・・・・・「1日、ヒチョルさんにお付き合いします」



そう言って、ニコリと笑った・。



ウソだろ、、、、、








17へつづく

午後も素敵なひとときを♪
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星の欠片、月の雫。2






---可愛い顔してるね、へへ、、高校生? 学校なんかサボってさ、俺と遊ぼう---

・・・・・「や、やめてください」


夏休みも終盤に差し掛かった、8月のある日の午後。
空にはぎらぎらと熱を放つ太陽がまだまだ終わらない夏を物語っていた。



生徒会の副会長を務める僕は、3年生の先輩に呼び出されて学校へ向かって歩いていた。


---いいじゃないか、なぁ、付き合えよ---


僕よりも2つか3つ上。
大学生だろうか、、、

しつこく声をかけてくる。

この手の誘いは日常茶飯事、、、とまではいかないけれど、
僕はなぜかよく男の人に誘われたりする。


〝チャンミンは女の子みたいに可愛いからな〟


友達によくそう言われる。
れっきとした男なんだけどな、、、


・・・・・「僕、今から学校へ行かなくちゃならないんです。ごめんなさい」


いつもなら人目もあったりしてすぐに逃げられるんだけど・・・


--- 学校なんかいいだろ、、、な? ---


腕を強引にとられて、グイッと引っ張られる。


・・・・・「や、やめてください」


周りの通行人は、見て見ぬふりで・・・


どうしよう・・・


---可愛がってやるからさ---


顔を僕の耳元へ近づけてそう言うと、ふっと耳元に息を吹きかけられた。

いや、、、誰か助けて・・・


「いい加減にしろよ、嫌がってるだろ?」


僕の腕に巻きついた男の腕を捻るように引きはがす。
僕の前に背中を向けて立ち、僕の視界から男を遮っている。


---はぁ? お前は誰だ、かんけーねぇだろ? どけよ!---


男がまた僕の方へ腕を伸ばそうとしたその時、
腕を捻りあげ、少しだけ身体を僕の方へ向けて・・・


「早く、行け」


えっ?


「ここはいいから、早く逃げろ」

・・・・・「は、はい・・・」


僕は、落とした鞄を拾い上げてその場から走って逃げた。

すれ違いざま、その人を見ようとして少しだけ横を向いた。
けれど太陽の光が逆光になって顔は見えなかった。


ただひとつ、、、
その人の白いシャツが肌蹴た隙間から、星のペンダントが光っているのが見えた。


それが、僕と彼の運命の出会いだなんて、
その時は知る由もなかった。








--- チャンミン、おはよう---

・・・・・「おはよう」


青々と葉が茂る校庭の木々から、煩いくらいのセミの鳴き声が聞こえる。
まだ朝なのに、太陽の光が燦々と降り注ぎ、じっとりと汗が滲み出る。



長かった夏休みも終わって、久しぶりの学校。



--- な、チャンミン、聞いた?---


噂好きの友達が、新学期早々に夏休み中に仕入れたネタを披露しにやってくる。
誰かと誰かが付き合いだしただの、別れただの・・・

正直、僕はそんなことどうでもよくて・・・


--- おい、聞いてんの? 学園のマドンナのイ・ミンジがさぁ---


ミンジ? ああ、隣のクラスのあの派手な女の子・・・


・・・・・「あの子がマドンナなの?」

--- おい、チャンミン。学園祭でミンジが選ばれたの知ってんだろ?---

・・・・・「そうだったっけ?」

--- お前なぁ、よくそれで副会長が務まってるよな---

・・・・・「まぁ、、、」

--- お、担任来たぜ---



久しぶりのクラスの友達との対面で、話込んでいた友達たちも、
担任の登場で個々の机に戻る。

一番後ろの角の席に座り、熱すぎる太陽をみやると、大きなため息をついた。

教室の引き戸が開き、担任が入ってくる。
途端、クラスの女子たちがざわめき出す。


--- やだ、カッコいい---

--- 転校生? すっごくいいじゃん!!---



転校生??


教卓に目を向けると、
担任の隣に、少し俯き加減で立つ背の高い人。


少し茶色の肩まで伸ばした髪。

背が高くて、そんなに小さいわけでもない担任の頭一つ分くらい上に顔があるだろうか?
白いカッターシャツのボタンをいくつか開けたままで、、、


--- みんな、転校生を紹介する。チョン・ユンホくんだ。仲よくしろよ---


担任にそう紹介された彼は
俯いていた顔をゆっくりと上げて・・・


「チョン・ユンホです。よろしく」


ちいさな顔、切れ長の目。
僕たちとは同い年とは思えない大人びた印象。


女の子たちが、こそこそと品定めするように彼を観察している。


--- やだ、どうしよう、カッコいいじゃん---

--- ね、彼女いるかな? ---


すでにそんな言葉が教室中に飛び交っている。


--- チョン・ユンホ、一番後ろの席が空いてるから、、、おい、シム・チャンミン---

・・・・・「は、はい」

--- お前の隣だ、頼むぞ ---

・・・・・「はい、わかりました」



ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。
女の子たちの熱い視線を浴びながら・・・

手にしていたカバンを机の上に置いて、イスにドカリと座る。


--- おい、チョン・ユンホ、隣のシム・チャンミンはクラスの委員長兼生徒会の副会長だ。
分らないことがあったら何でも聞くんだぞ---


彼は、担任に向かって小さく頷くと、僕の方を向いて・・・・


「お前、大丈夫だったか?」


とても小さな声でそう呟いた。


・・・・・「えっ?」


意味が分らず首を傾げると、フッと笑みを漏らして・・・


「ユノって呼んで」


何故かその声がとても心地よく感じて、
僕は、しばらくの間、彼から目を離せなくなっていた。









2へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
今日から『星の欠片、月の雫。』を更新します。

このお話は、私がお話を書き始めて2つ目の長編のお話です。
かなり初期のものですので、極端に1話のお話が短いです。
(書き始めは、本当に1話が短かったんです)

それで、こちらに再更新するにあたり、
推敲しながら、更新することにしました。
(今日の第1話も、オリジナルでは1話と2話分です)

ですので、オリジナルは(番外編も含め) 112話ですが、少し話数が減る予定です。
御了承ください。

楽しんでいただけたら嬉しいです。




それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。





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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ひぐらしの鳴く、あの夏。5



前回のお話はこちらから →  ひぐらしの鳴く、あの夏。81





・・・・・「ソヨン、、、」


思わず「ソヨン」と、その名を呼んでしまう。
ソヨンはふっと笑って、花束を手にしたまま僕の隣りをすり抜ける。

その姿を追うように振り向くと、父さんと母さんの前に跪いて、手を合わせていた。


父さん、母さん、、、
分かるだろ? ソヨンだよ。

あんなに小さかったソヨンが、こんなに大きく美しく成長したんだ。



さっきと同じ、春のような温かい風が、
僕とソヨンの間をすり抜けてゆく。



ソヨンの背中は、小さく震えている。
スッと立ち上がり、振り向いたソヨンの頬には、いくつもの涙の筋が見えた。



--- 少し話しましょう---


僕は、小さく頷いた。





霊園を見わたせる小さな丘の上のベンチ。
そこに、ソヨンと並んで腰を下ろす。

見上げた空は、冬には珍しく、青く眩しく光る。



--- 兄さん、、、で、いいんですよね? ---


突然のソヨンの言葉に、視線を空からソヨンに移す。

大きな瞳が潤んでいる。
泣き出しそうなその表情は、父さんと母さんが恋しくて泣いていた幼いソヨンそのものだった。

ソヨンが真実を知った今、誤魔化すこともできない。
そして、誤魔化す意味もなくなってしまった。


・・・・・「そうだよ、僕が君の兄だ」

--- いつ、、、いつ私が妹だと? ---


ソヨンの瞳から零れた涙が、陶器のような美しい肌を滑り落ちてゆく。

思わず伸ばした手、、、
頬に触れ、涙を拭う。

ソヨンは、嫌がることなく、触れる僕の手を受け入れた。


・・・・・「初めて会った時から、、、知ってたよ」


そう言うと、ふっと僕から視線を外す。

自分が養子であること。
今まで疑うこともなく一緒に暮らしてきた両親が、
本当の父と母でなかったという事。

そして、本当の親は、もう、この世にはいないという事。


それを知ったソヨンの心は、どんなに傷ついただろう。
それを想うと、息が苦しくなるほど、胸が痛む。


--- 私、何も憶えていないんです。本当の父と母の事、、、---

・・・・・「ソヨンは、まだ幼かったからね」

--- 教えてもらえませんか? 私の父と母の事を、、、---


膝の上で震えるソヨンの手に、自分の手を重ね合わせる。
ぎゅっと握ると、ソヨンが声をあげて泣き出した。








「そ、それで? 」


その夜、僕はヒョンに電話を入れた。

霊園でソヨンと出逢ったこと。
ソヨンと話したこと。


・・・・・「ん、、、いろいろ話を聞かせてあげたかったんだけど、、、、」

「・・・・・」

・・・・・「よく考えたら、僕もあまり覚えてないことに気がついて、、、」

「そりゃ、チャンミンだって子供だったし、、、」

・・・・・「僕が知ってることはそう多くはないけど、出来る限りをソヨンに話したよ」

「そうか、、、」



電話の向こうのヒョンが、大きな溜息を零す。
きっと、僕と同じことを考えているんだろう。

これからの、僕たち、、、
僕たち3人の事、、、

けれど、僕はそれを分かったうえで、
口を開いた。



・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「ソヨンに優しくしてあげて欲しい」

「・・・・・」

・・・・・「今の父母には、何も言うつもりはないって、ソヨンがそう言ってた」

「うん、、、」

・・・・・「きっと、1人で抱え込んで苦しんでる。だから、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ソヨンの兄として、ヒョンに頼みたいんだ」

「チャンミン、、、」

・・・・・「お願いします」



暫くの沈黙。
僕は、じっとヒョンの言葉を待つ。

すると、絞り出すような小さな声で、、、


「ん、分かったよ」

・・・・・「・・・・・」

「お前がそう言うなら、、、」

・・・・・「ありがとう、ヒョン、、、」


そして、心の中で、、、


〝ゴメン〟


そう呟いた。






あれから、1か月が過ぎた。
ヒョンからの連絡は、あの日以来ない、、、、、






83へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

昨日消えてしまったお話の内容を、ほぼ拾えたと思います。
8割くらいかな?(;・∀・)
一度消えちゃうと、なかなか同じものは書けません。
そして、大体の場合、初めの方がしっくりいい物が書けてたりするんです。
あ、私の記憶力の問題なのかも、、、( ;∀;)ナク



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪

また明日ね(^-^)





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読者の皆さま、こんにちは。
いつもこころ日和。にお立ち寄りくださってありがとうございます。

昨夜、事情で急遽、予告なく更新させていただいた「映画みたいな恋をした。」というお話について。
少しお知らせいたします。



映画みたいな恋をした。3



お知らせと言っても、ごく一部の方に向けたお知らせになることを
お許しください。




このお話は、ツアーやイベントなどでお逢いした、
ごく少数の読者さまに向けてのお礼のお話でした。

本館(こころ日和。)、別館(にじいろ)以外の別のお部屋で、暫く更新させていただきましたが、
お部屋の運営が難しくなり、勝手ながらお部屋を閉鎖し、本館のこちらのお部屋で更新することになりました。

そういう事情のあるお話なので、
実はすでに数話、読まれた事のある方がいらっしゃいます。

と言っても、決まった時間の更新ではなく、
書けた時のみの更新だったので、読まれた方が内容を覚えていてくださるのか、
分からないのですが、此方にお話の続きを更新していくにあたり、少しお話の内容を、変更させていただく事にしました。

大きなあらすじは変りませんが、多少設定の変更をさせていただきます。
読んだことのある読者さまは、ん? と感じられるかも、、、と思い、こちらでお知らせさせていただくことにしました。

ご了承ください。


これから初めて読み進めていただく読者さまにも楽しんでいただけるようなお話に出来るように
頑張ります。

沢山のご訪問をお待ちしています。



それでは、お知らせでした。
いつもご訪問ありがとうございます。




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午後のひととき、、、
お昼のミニホミン劇場でお楽しみください(^-^)




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レンタル彼氏。1






「あっ、チャンスニ! こっちこっち!!」


待ち合わせたのは、大学から二離れた場所にある、大きな時計塔の前。
時間は、夜の7時。


・・・・・「ユンホさん。お待たせしました」


少し肩の開いた白いシャツに、細身のデニム。

スタイルがいいから、こういう飾り気のないシンプルなスタイルが、
余計チャンスニを美しく見せる。


「いや、俺もさっき着いたところ」


それは嘘。
落ち着かなくて、俺は30分も前にこの場所に到着していた。


・・・・・「良かった。ちょっと、お化粧に手こずってしまって、、、」


肌が綺麗だから、何もしなくてもいい感じだけど、
やっぱり女の子はそうはいかないのかな、、、

ってか、男だけど、、、


しかし、見れば見るほど女の子なんだよな、、、


素肌なんじゃないかと思うほどの薄化粧。

長い睫毛は偽物じゃなくて、正真正銘の本物、自前。
うっすらとピンク色した唇は、ツヤツヤ光っている。


・・・・・「ユンホさん? 」

「えっ?あ、あぁ、、、」

・・・・・「あの、、、何処かおかしいですか?」


俺が凝視していたからだろう。
チャンスニは、自分の容姿が気になって、キョロキョロと自分の服装をチェックし始めた。


「あぁ、違うよ違うよ」

・・・・・「・・・・・」

「いや、マジで女の子みたいだなって、、、」


正直に言う俺もどうだか・・・・・


・・・・・「ホント?」

「うん、、、」

・・・・・「良かった。じゃあ、行きましょう? ユンホさん」


そういうと、チャンスニはそっと、俺の腕に自分の腕を絡ませた。


「お、おぉ、、、行こう、、、」



こうやって、腕組んで街を歩くとか、
何も知らない人が見ると、俺たちは完全に恋人同士なわけで、、、

視線を感じてちらりと隣を見ると、
チャンスニが歩きながら、俺を見てにっこりと笑っていた。

なんだか恥ずかしくなって、すぐに目を逸らせて前を向く。


「ほら、よそ見してちゃ危ないぞ」

・・・・・「はい。ユンホさん」


ヤバいぞ、、、
男だぞ、、、、

隣りにいるのは、男なんだ。
男相手に本気になるなよ、チョン・ユンホ。

これはお芝居なんだからな、、、

そう、頭の中で何度も繰り返した。



次第に、空が夜の藍に包まれてゆく。

ヒョンとの約束の場所に到着する頃には、
すっかり夜空に代わり、星がいくつかキラキラと輝いていた。


約束の場所に選んだのは、地味で目立たない小さなバー。

友達に連れられて、何度か来たことがあるこの店は、
こじんまりしていて、落ち着いた雰囲気だし、なにより店内が若干薄暗い。

明るくて賑やかなカフェでは、どうしても目立ってしまう。
ここなら、チャンスニも少しはリラックスできるんじゃないかと、、、


・・・・・「ここですか?」

「うん、行こう」


チャンスニに分からないように、俺は小さく深呼吸して店の扉を開いた。






--- おっ! ユンホ!! ---


店内にいくつかあるテーブル席。
その一つに、ヒョンは待ち構えるように腰をドンと下ろしていた。


・・・・・「大丈夫です。ユンホさん」

「うん」

・・・・・「私とユンホさんは恋人です」



俺の隣り、、、
小さな声で、チャンスニがそう囁いた。




いざ!! 決戦!!!








16へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

チャンスニ、とっても頼もしいですね(^^♪
次回の更新では、強敵「ヒチョルヒョン」登場です。
強敵との対決、お楽しみに(^^♪



それでは、午後も素敵なひとときを♪
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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



※ このお話は、 『藍の月。』 の ユノさんとチャンミンの愛の一夜のお話です。



愛の月。





「チャンミン、ごめん、、、」


ベッドの隣で、天使のように柔らかい表情を浮かべて眠るお前。

久しぶりのチャンミンを、絶対に傷つけたくなかったのに、
途中から夢中になって、思うがままに揺さぶってしまった。

乱れた前髪をそっと流して、頬に触れる。
少し熱く上気しているのは、情事の名残なのか・・・


〝ユノさん、嫌いにならないで、、、〟


意識を手放す寸前、チャンミンが絞り出すように発した言葉・・・


俺は、いまだチャンミンを不安にさせているのだろうか、、、

なぁ、チャンミン。

どう言えば、どうすれば、
お前の心の中の不安を取り除いてやれるんだろう。


「愛してるよ、チャンミン」


丸い額にキスを落とす。


・・・・・「んんん、、、」


俺の冷たい唇の感触が、チャンミンを目覚めさせてしまったのか・・・


・・・・・「ユノさん?」

「チャンミン、辛くないか?」

・・・・・「うん、大丈夫、、、」


けれど、少し身体を動かすのも辛そうで、、、


「ごめんな、痛かったろ? ん?」


自分の気持ちが抑えきれなかったことを自覚している。


・・・・・「ユノさん、、、」

「ん?」


ゆっくりと、身体を俺に向けて腕を伸ばす。
その腕を受け取り、チャンミンの温かい身体を胸に収めた。


・・・・・「あのね、ユノさんが僕の中にいるとき、、、すごく幸せだった。
初めて、ユノさんに抱かれた時のこと、思い出した」


あの頃・・・

お前の気持ちが俺にないことを知りながら、俺はお前を抱いていた。
心が手に入らないなら、せめて身体だけでも、、、そんな風に思っていた。


「チャンミン、お前、まだ不安なのか?」

・・・・・「分からないんだ。自分がどう思ってるのか、、、」

「なぁ、初めて会った時の事、憶えてるだろ?」

・・・・・「うん、憶えてる。キムさんを待ってた」


ふっと笑いながら・・・


「お前、俺になんて言ったか、覚えてるか?」



〝セックスしようよ?〟



・・・・・「うん」


チャンミンが、いっそう俺にしがみ付く。


「俺さ、思うんだ。あの時のチャンミンも、今のチャンミンも、、、いつだってお前はお前でさ、、、」

・・・・・「うん」

「俺にとっては〝チャンミン〟はお前しかいなくて、、、あーっ、、、うまく言えないな。とにかく、、、」

・・・・・「・・・・・」

「出会ってからずっと、お前だけなんだ」

・・・・・「僕だけ?離れてる時も?」

「ああ、もちろん。お前だけとしか、セックスもしてない」


目を丸くしたチャンミンが、顔を起こし、俺をじっと見つめる。


・・・・・「ホント?」

「嘘はつかないよ。お前だけだ」


頭を引き寄せて、胸に抱え込んだ。


「お前に何も望むものはない。そのままでいてくれれば、それだけでいい。
ただ、1つだけ、、、」

・・・・・「うん、、、」

「俺を信じろ? それだけでいい」

・・・・・「それだけ、、、」

「そうだ、俺を信じるだけだ。信じ続けるだけだ」

・・・・・「信じる、、、ユノさんを・・・」

「出来るか?」

・・・・・「うん、ずっと信じてる」



人を信じることはきっと簡単だ。
けれど、その心を保つこと・・・信じ続けることは難しい。

けれど、きっと、俺たちなら越えられる。

出会ってから今まで、いくつもの辛い出来事を越えてきた。
これからもずっと・・・


2人なら、きっと大丈夫。



その時、、、
扉の向こうから、サランの声が聞こえた。

寂しそうに、チャンミンを呼んでいるように聞こえる。


「サランが呼んでるよ」


身体を起こそうとすると、チャンミンがそれを止めるように
俺の腕を掴んだ。



・・・・・「ユノさん、、、」

「どうした、チャンミン・・・」

・・・・・「・・・・・たい、、、」


「えっ?」

・・・・・「もう一度、、、」


〝セックスしよ?〟


潤んだ瞳で俺を見つめて微笑む表情は、まるであの時のチャンミンのようで、、、


「お前ってやつは、、、」


フッと苦笑いして、チャンミンと見つめあう。


「サラン、もう少し待ってろ」


身体を横に向けていたチャンミンを抱え上げて、
仰向けに寝かせる。

その上に跨り、唇を重ね合せる。


深く絡まる二つの舌、、、
唾液が交じり合う、、、


深く深く・・・

息苦しそうなチャンミンを、名残惜しく解放して・・・



「チャンミン、セックスしよう」



俺たちの2度目の夜が始まる

俺たちの2度目の人生が始まる




〝お兄さん、僕のタイプだよ〟


〝セックスしようよ?〟








愛の月。  ・・・ fin

読者の皆さま、おはようございます。
早朝から、何回も何回も、セッ、、、(;・∀・)スイマセン

本日の更新で、『藍の月。』全て完結いたしました。
長きに渡り、お付き合い下さった読者さまに、お礼申し上げます。

明日からは、お知らせいたしました通り、
「星の欠片、月の雫。」を更新させていただきます。
よろしかったら、今まで同様、お付き合いくださいね。



それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがとうございます。





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私の心の中のお話です。
ご了承ください。





あの日の僕は、深い悲しみの底に沈んでいた。


〝ごめんね。私と、別れてほしいの〟


けれど、神様は僕を見捨てはしなかった。

3年も付き合った彼女に捨てられたその数時間後、
僕は、本物の運命の人と出逢うことになる。



映画みたいな恋をした。2



彼女に別れを告げられた後、
彷徨うように街を歩く。

見慣れた景色なのに、全てが灰色に映った。



ふらりと脚を踏み入れた映画館。

目の前の大きなスクリーンに映るのは、
愛しあう恋人同士が抱きあう姿。

馬鹿だな、、、

僕はどうして、選りにも寄ってこんな映画を選んだのだろう。
きっとこの映画は、今の僕が最も見てはいけない映画だと思う。


〝愛してる〟


幸せそうな女性の笑顔が、余計に僕を切なく悲しくさせる。

僕の何がいけなかったのだろう。
結局、別れの理由を知ることなく、僕たちは終わってしまった。

まぁ、今更それを聞いたとしても、
彼女の心はどうしたって戻っては来ない。



スクリーンに映る空の色と、風に揺れる緑の葉。
愛する人に触れる、幸せそうな主人公の2人。

ほんの少し前までは、僕もそんな景色の中に居たはずなのに、、、



涙が頬を伝った。



どの位の時間が経ったのだろう。

ハッと気がつけば、いつの間にか場内は灯りが灯り、
数人しかいなかった観客達は、映画の感想を話しながら場内を後にする。


映画の内容は全く覚えていない。
静まりかえったその場所に、僕は独り。


早く出ないと、、、

分かってはいても、立ち上がる力がない。



俯いたまま小さくため息を零す。
頬は涙で濡れているけれど、僕にはもう、拭う気力も起らなかった。



ふと、微かに耳に届く足音。
視界に誰かの足先が映る。

顔を上げると、、、


そこには、帽子を目深に被った1人の清掃員が立っていた。
そして、僕の顔をチラリと見ると、ポケットからハンカチを取り出す。

その白いハンカチが、僕の目の前に差し出される。



「ハッピーエンドだったのに、そんなに悲しかった?」

・・・・・「あ、い、いえ、、、」


慌てて手の甲で涙を拭う。
女の子のように泣いている所を見られてしまって、恥ずかしさで顔に熱が集まる。

荷物を手に立ち上がり、
この場から去ろうとする僕の前に、立ちはだかる清掃員。


・・・・・「す、すいません、帰ります、、、」

「はい、これ、、、」


ぐいっと押し付けられるハンカチ。


・・・・・「いえ、結構です」

「いいから、ほら、、、」


半ば強引に渡されたハンカチを、戸惑いながら見ていると、、、


「泣くと心が落ち着いてスッキリするんだよ。知ってる?」

・・・・・「・・・・・」


そう言いながらフワリと笑う彼の瞳は、
引き込まれそうなほど深く美しい。

思わず見とれてしまうほど、、、



その時、、、



--- おーい、ユンホっ! ---

「あ、はい、今行きます」


そして、そのまま彼は背中を向けて去って行く。


・・・・・「あ、あの、、、これ、、、」


僕の声に、立ち止まり振り向いた彼は、


「あげないよ、貸してあげるだけ。次は楽しい映画、観に来なよ」


そう言って、再び背中を向けると、
急いで駆けて行った。



僕は、彼に渡されたハンカチをギュッと握りしめる。
何故だか心臓が、ドクンドクン、、、と、痛いくらいの鼓動を打っていた。





神様は、僕を見捨てたわけじゃなかった。


僕の運命の人は、何の前触れもなく突然、僕の前に現れた・・・・・







2へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

今日は、お昼から『ひぐらしの鳴く、あの夏。』をポチポチ書いて、
書き終わって〝保存〟を押したら何故か全部綺麗に消えました(ノД`)・゜・。ナク

そうなると、初めから書き直す気力がなくなって、
今日はお休みさせていただこうかと思いましたが、KISSもひぐらしもまだ少し続きそうなので、
以前お知らせしましたお話を、更新することにしました。

こころ日和。のお話の仲間入りをしますので、
以後、お見知りおきを♡





それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪




こころ。

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