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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




スワロウテイル。1






最近、僕は眠るのが怖い。
もし、眠ったまま、目覚めることが出来なかったら・・・

夢の中で、僕は必死にユンホさんに向かって手を伸ばす。
けれど、彼の温かい手には、届くことなく遠ざかってゆく。


〝ユンホさん、助けて、、、独りにしないで、、、〟


夢の中の僕は、泣き叫びながら彼の後を追うけれど、
どこからか伸びてきた灰色の腕に身体を捕らえられ、
闇の奥深くに引きずり込まれてしまう。


もう、二度と太陽の光に包まれることもない。

暗く冷たい闇の中で、永遠に彷徨い歩く自分の姿は、
哀しく、そして残酷だった。



気が付くと、僕は病院のベッドの上。
冷たい感触が、頬から感じる。

そっと、手の甲で頬をなぞると、
その時初めて、自分が泣いていたことに気が付いた。


・・・・・「うっ、、、、」


身も震える夢に、声を上げて泣きたいけれど、
僕は、震える手で口元を塞ぎ、漏れ出る声を押し殺した。





--- チャンミン、少しいい? ---


午前中に検査を終えた僕は、ベッドから起き上がり、
窓の外の景色を眺めていた。

粉雪がハラハラと舞う。
その冷たさを感じたくて、思わず窓を少しだけ開き、掌を差し出した。

けれど、僕の手は、雪には届かなかった。


--- チャンミン? ---


振り向くと、母が立っていた。

ベッドに半身を起こした状態で身体を休め、
椅子に座った母と向き合う。


--- チャンミン、あのね。お父さんと話したんだけど・・・---


母の表情で、なにを言いたいのか分かる。
けれど、僕は自分から言葉を発することなく、母の言葉を待った。


--- 手術、受けよう。そうしよう、ね? チャンミン---


きっと母は、ずっと我慢していたんだろう。
僕の手を強く握りしめ、大きな瞳に涙を浮かべてる。


--- 手術を受けて、お母さんと家に帰ろう---

・・・・・「母さん」

--- きっとよくなるから、、、ね? ---








・・・・・「先生、もし、手術を受けたら必ず治りますか?」


僕のその言葉に、担当医は合わせていた視線を揺らした後、
小さく息を吐き、そして、逸らせた。



--- 正直に言うと、手術を成功させたとしても完治は難しい。
今の状態を少しでも改善する為の手術だと思ってほしい---

・・・・・「・・・・・」

--- もちろん、手術には危険も伴う。けれど、何もしないでいるよりは、
君の将来は開ける可能性がある。分かるかい?---



僕の将来
僕の未来


--- 君の未来は、君だけのものじゃない。
君を愛してくれる人、君が愛している人、、、そんな人たちのものでもあるんだよ---



僕を愛してくれる人
僕が愛する人


--- それをよく考えて、結論を出してほしい。リスクが少しでも小さいうちに---

・・・・・「分かりました。暫く時間を下さい。」








母さんがとても小さく見える。

いつかは、こんな日が来るんじゃないかと、
心の隅で考えていた。

自分の人生は、退屈で、いつも病気に怯えていて、希望もない。
誰かに愛されることもなく、そして、愛することもない。

なくすものなど何もない、つまらない人生・・・
そんな人生が、命尽きるまで続くんだと、そんな風に諦めていた。


けれど・・・


「愛してる、チャンミナ・・・」


どうでもいいと思っていた自分の人生が、終わってしまうことを考えると、
怖くて震えてしまう。

彼に出会ってしまったから・・・
ユンホさんを愛してしまったから・・・

彼をなくすことが、こんなにも怖い・・・・・




・・・・・「母さん、、、僕・・・」

--- ・・・・・ ---

・・・・・「大切な人がいるんだ」

--- えっ? ---


予想外の言葉に、母は驚きを隠せない。


・・・・・「その人を愛してる」

--- チャンミン---

・・・・・「あと少しだけ、僕に時間を・・・」



母は、無理に笑みを浮かべて、そして小さく頷いた。




それから数日後の午後・・・


「チャンミン」


2日前から、出張で釜山へ行っていたユンホさんが、
久しぶりに顔を見せてくれた。


・・・・・「ユンホさん」

「調子はどうだ?」


彼の顔を見たら、どうしても甘えたくなってしまう。
ベッドの上から、両腕を伸ばした。

ギュッと抱きしめられると、それだけで身体がじんわりと熱を持つ。
久しぶりのユンホさんの匂いを、胸いっぱいに吸い込んだ。


「寂しかったか?」

・・・・・「はい、とっても、、、」


ぐるりと僕の身体を包む腕に、身体を預けていると、
大きな掌が、僕の髪を優しく撫でる。


「チャンミン、お前に話がある」


少し声が硬い。
不安になって、ユンホさんの身体から腕を解く。


・・・・・「・・・・・」


視線を合わせると、ユンホさんは、優しく笑みを浮かべながら、僕の頬に触れる。


「手術を受けろ」









33へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

この「スワロウテイル。32」が、こころ日和。平成最後の更新になります(予定)
元号が変わっても、このお部屋の何かが変わるわけでもないのですが、
明日から始まる新しい時代も、変わらずマイペースで皆さんと楽しみながら
愛する2人のお話を綴っていきたいと思いますので、
これからもどうぞ、こころ日和。をよろしくお願いいたします♪



それでは、午後も素敵なひと時を♪
いつもご訪問ありがとうございます。




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読者の皆さま、こんばんは。
管理人のこころ。 です。

明日からの数日、毎朝更新の『アネモネ。』が鍵記事になりますと
お知らせしましたら、
システム自体をご存知ない読者さまから、数件お問い合わせがありましたので、
そちらをお知らせしておきます。

アメブロのアメンバーなどと違い、こころ日和。が使っているFC2ブログは、
どなたでもパスワードさえ入力していただいたら、閲覧できるようになっています。


お部屋の鍵記事には、下記のような表示になっています。 ↓

鍵記事入力画面

※ ちょっと見ずらい画像でごめんなさい。


上記画像のように、お話のタイトルの下に、『パスワード入力』というところがあります。
そこから進んでいただくと、パスワード入力画面がありますので、
そちらにアクセスしていただき、そこに書かれているパスのヒントを解いていただき、
指定のパスを入力していただいたら、入室、閲覧できるようになっています。


尚、パスワードについてのお問い合わせは、お応えいたしかねますので、
全力でパスを解いて(笑)お部屋にお越しくださいね。

お待ちしています♪




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スワロウテイル。1







「どうだ、チャンミナ」


病室の窓から、ぼんやりと外の景色を見ていた。

白い雪で覆われた外の世界は、幻想的で美しい。
けれど、とても儚くて悲し気に見えるのはどうしてなんだろう。

チクリと痛む胸に手を当てて、小さくため息をついた時だった。

待ちわびた声に振り向くと、
扉に手をかけたまま、優しい笑みを浮かべて僕を見つめるその人・・・


・・・・・「ユンホさん、、、」


駆け寄って、広げられた腕の中に納まる。
この温もりに包まれている時だけが、僕の心が安らぐ時・・・


「あれ? 少し身体が熱いな、、、」

・・・・・「大丈夫です、、、ねぇ、ユンホさん、散歩に行きたい」

「ダメだ。ほら、ベッドに戻ろう」


長い腕が僕の背に回る。
僕の身体を抱え込むようにしてベッドに誘導すると、そのまま僕はベッドに寝かされた。

首までしっかりと布団をかけると、椅子に腰を下ろし僕の髪をふわりと撫でた。


・・・・・「ユンホさんと散歩に行きたかった」

「顏色もあんまりよくないな」


心配そうな顔をして、僕の頬に掌をあてる。


「今日はとても冷えてるし、今度にしよう」

・・・・・「はい、、、」


布団からそっと手を出し、ユンホさんに差し出すと、
苦笑いしながら大きな掌で包んでくれた。


「チャンミナ、休職届はちゃんと受理されたそうだ」

・・・・・「そうですか」


少しでも早く退院して、早く仕事に復帰しようと思っていたけれど、
自分の身体の状態を考えると、そう簡単に戻れそうもないことはうすうす感じていた。

父と母と相談し、僕は仕方なく休職という形をとった。

いつ戻れるか分からない。
普通ならきっと、退職を余儀なくされるのだろう、、、

父に感謝した。


「ゆっくり調べてもらって、治療して、元気になったら戻ればいい」


微笑むユンホさんを見ていたら、言えなくて・・・
泣きそうになる気持ちを抑えるように、僕は話題を変えた。


・・・・・「ユンホさん、ちゃんと食事してますか?」


ここに入院して、もうずいぶんと日が過ぎた。

忙しく日々を過ごしているであろうユンホさんが、
僕はとても心配だった。


「ああ、俺は大丈夫だから心配しなくていい」


溶けるような瞳で僕を見つめる。

少し痩せた。
仕事が忙しいのに、いつも無理に時間を作って、こうやって僕に逢いに来てくれる。

きっと僕が、無理をさせてる。


ふっと、ユンホさんが腕の時計に目をやった。
会話の途中に、何度かそれを繰り返す。

そして、小さくため息をついたあと、申し訳なさそうに呟く。


「チャンミナ、ごめん、、、これから打ち合わせで・・・」

・・・・・「うん、僕は大丈夫。行ってください、、、気を付けて」


ユンホさんが、椅子からすっと立ち上がる瞬間、繋がれていた2つの手が離れる。
僕の身体の熱が、一気に冷めていくのを感じた。

泣き出しそうな気持ちをぐっと抑えて、僕は無理にでも笑顔を浮かべる。


「また来るから、、、いい子にしてるんだぞ」


僕が小さく頷くのを確認すると、


「じゃあな、また来るから・・・」


カバンを手に取り僕に背を向ける。


行かないで、、、
傍にいて、、、


グッと言葉を飲み込んだつもりだったのに、
僕を襲う不安と恐怖が、溢れる言葉を抑えられない。


・・・・・「ユンホさん、待って、、、」


もうすでに、扉に手をかけていた彼が、
僕の発した言葉に振り向く。

我慢しきれず、頬を伝う涙を見て、
彼は驚いて目を見開いた。


「どうした? チャンミナ」


僕のもとへと舞い戻り、伸ばした手を握りしめてくれる。


・・・・・「ご、ごめんなさ、、、」

「チャンミナ、ずっと傍にいてやれなくて、ごめんな」


違う・・・
僕の我がまま・・・


貴方に無理をさせて、、、
なのに少しでも貴方に触れていないと、不安で・・・







--- チャンミンくん、自分でも感じているだろうけど、君の心臓は、随分と無理をしているようだね。
これからのことを考えると、少しでも危険を回避するために、手術をした方がいいと、そう思う---


・・・・・「手術って、先生・・・」


--- 今のままで、薬に頼って進行の悪化を防ぐのはそろそろ限界が来てる。君の心臓は、正直・・・
今、とても危険な状態にある---


・・・・・「先生、、、それは、、、手術をしないと、、、僕は、死んじゃうって、、、そういうことですか?」


--- 絶対にそうとは限らない。ただ、これからはその可能性が大きくなってゆくと、そういうことだ。---


・・・・・「そんな・・・」


--- 出来るだけ早く決断してほしい。いいね? ---







ユンホさん、、、
怖いよ、、、、、


「チャンミナ、、、」


半身を起こした僕の身体を、ゆっくりとベッドに寝かせる。
前髪をそっと横に流すと、柔らかい唇が額に落ちてきた。


・・・・・「忙しいのに、ごめんなさい」

「愛してる、チャンミナ」



僕を気にしながら、扉の向こうに消えたユンホさん。
パタンと扉の閉まる音が、静かな病室に響く。


僕はベッドに横たわったまま、
ユンホさんの足音が遠ざかっていくのを聞いていた・・・








32へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

連休真っ最中ですが、皆さまどのようにお過ごしですか?

昨日、友達と電話で話してて、
世間ではGWだとか10連休だとか騒いでますけど、
主婦には関係ないって。

旦那や子供が休みだと、
昼ご飯だって考えなきゃならないし、掃除や洗濯は休めないし。

なので、私は思うのです。
主婦こそ、過酷な職業だと。

主婦にも真のGWを!! (笑)



それでは、午後も素敵なひと時を♪
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アネモネ。Later story





チャンミンからのキスは、触れるだけの優しいキス。
さわさわと、静かな風が俺とチャンミンの頬を掠める。


触れた唇が、ゆっくりと離れてゆく。
恥ずかしそうに瞳を揺らして、俯くチャンミンが可愛くて、、、

いつになく積極的なチャンミンに、
俺の小さな理性は、あっけなく崩れ去った。


両の手を伸ばして、チャンミンの頬を捕らえる。
俯いた顏を、そっと持ち上げて・・・


「チャンミン、俺、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」


ずっと、チャンミンは俺の弟だった。
そう、可愛い弟。

そんなチャンミンを、傷つけたくなくて、
気持ちを繋げて一緒に暮らすようになっても、
俺は必死で理性を保ち続けた。


・・・・・「ヒョン、覚えてる?」

「ん?」



〝ヒョンと一つになりたいです〟



チャンミンの口から出たその言葉。
忘れるはずない。

今でも、あの時のチャンミンの表情まではっきりと覚えている。



「憶えてるよ。チャンミンが留学する時、、、だったよな?」

・・・・・「うん、、、じゃあさ、、、」

「うん」

・・・・・「あの時の約束も、、、覚えてる?」



〝お前が帰ってきたら、俺たち1つになろう〟

〝俺、ちゃんと勉強しておくからさ〟




あの時、俺もチャンミンもまだ子供だった。
3年も離れ離れになることが怖くて、不安で、、、




「うん、、、憶えてる」

・・・・・「勉強、してくれた?」

「チャンミン」

・・・・・「ずっと待ってたのに、ヒョン、何も、、、してくれないから、、、」

「・・・・・」

・・・・・「僕、待ちくたびれちゃった」



少し悲しそうに眉を下げて、チャンミンはふっと笑った。
その顔を見たら、もう堪らなくなった。



チャンミンの顏を引き寄せ、強く唇を重ねる。


・・・・・「んっ、、、、」


今までの、子供のようなキスじゃない。
舌先で、チャンミンの唇をなぞって、その隙間に少し強引に差し込む。

息を継ごうと、開かれたその唇を割って侵入して、
歯列をなぞって舌を探す。

チャンミンの口内で、2つの舌が重なり絡まって、、、


「んっ、、、、」

・・・・・「んはぁっ、、、」


夢中になった。

チャンミンから漏れる吐息に、、、
絡まる舌に、、、


くちゅっ、、、と、音を立てて唇を離す。
チャンミンの口元は、溢れた唾液で濡れていた。


「ベッド、、、行こう、、、」

・・・・・「うん、、、」


身体が熱い。
大きく息を吐いて、どうにか昂る身体と心を落ち着かせる。

自分の唇を手の甲で拭いながら、
俺は、チャンミンの腕を引いて、部屋に戻る。


そのまま、よそ見をすることなく寝室に向かって、
チャンミンを先に寝室に誘導して、その後に続き、後ろ手に扉を閉めた。



〝パタン〟



と、扉の閉まる乾いた音が寝室に響く。


どうしていいのか、立ち尽くすチャンミンにそっと近づいて、
視線を合わせて向き合う。


今の気持ちを、どう言葉に表せばいいか分からなくて、
俺は、何も言わず、チャンミンのシャツのボタンに手を伸ばした。


1つ1つ、ボタンを外してゆく。


チャンミンは、何も言わず俺を見つめたまま・・・


はだけたシャツ、、、
するりと肩をすり抜けて、音もたてずに床に落ちた。




確かに、チャンミンは〝男〟だった。


長い首筋、、、
しなやかで美しい肌と、薄くついた筋肉の曲面、、、

思わず手を伸ばし触れてみる。
チャンミンの身体が、ピクリと緊張して強張るのを感じた。


・・・・・「ヒョン、、、恥ずかしい、、、」


隠そうとする手を遮って、指を這わせた。


「恥ずかしくなんてないよ」

・・・・・「でも、、、」

「これから、もっと恥ずかしいこと、、、するんだろ?」


そう言いながら、チャンミンと視線を合わせると、
まるで、火が付いたかのようにポッと顔を赤く染めて俯いた。


「しないの?」

・・・・・「・・・・・」


自分から誘っておいて、今更恥ずかしそうにするとか、、、
余計に、俺を煽ってることに気が付かないのだろうか?


「チャンミン? 」

・・・・・「す、する、、、」



小さな小さな、、、
耳を澄まさないと、聞き逃してしまいそうな声で、チャンミンはそう言った。

そのチャンミンの小さな声が、俺の心にさらに火を付ける。

俺は、自分の着ていたシャツをガバッと脱ぎ捨て、
チャンミンの腕を引く。


2つ並んだ大きなベッド。
けど、必要なのは1つだけだ。


チャンミンの身体を、そっとベッドに横たえ、
覆い被さるようにして、チャンミンを上から見下ろした。


・・・・・「ヒョン、、、」

「チャンミン、、、今からお前を抱く」

・・・・・「う、うん、、、」

「怖いか?」

・・・・・「ううん。怖くなんかない。ずっと、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ずっと待ってたもん」


ぎこちなく笑うチャンミンの頬に触れる。


「チャンミン、、、俺は、お前を傷つけたくない。
嫌だったり、痛かったりしたらちゃんと言う事。分かったか?」

・・・・・「分かった」

「それと、、、」

・・・・・「・・・・・」

「今、この瞬間から、、、」

・・・・・「・・・・・」

「ヒョンは終わりだ」


俺の言葉の意味が分からなかったのだろう。
チャンミンは、小さく頸を傾げた。


額の髪に触れ、そっと流す。
丸い額が可愛くて、たまらずキスを落とした。


「今日から、〝ユノ〟って、、、」

・・・・・「・・・・・」

「そう呼ぶんだ」



そう、、、

お前の兄はもう卒業だ。


チャンミンは、俺の言葉で少し緊張が解けたのか、、、
いつもと変わらない優しい笑みで、小さく頷く。


・・・・・「ユノ、、、」


チャンミンの唇が、俺の名前を呼ぶ。
その声には、いつもとは違う色が混じっている。


・・・・・「好き、、、ユノ、、、」


余りにも新鮮な響き
余りにも妖艶な囁き


俺はそのまま、チャンミンに覆いかぶさり、
誘う首筋に、唇を這わせた。









6へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

幼かった2人が、ようやく・・・( ;∀;)
母目線で緊張(笑)

「アネモネ。- Later story -」 は、明日から4日間、鍵記事になります。
パスワードを入力し、お部屋に入室してください。
閲覧はご自身の判断でお願いします。
お部屋でお待ちしています♪




それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。



※ 本日、ブログ村が13時から16時までメンテナンスに入るようです。
新着記事に14時のお話の更新が表示されないようですが、
今日も14時に『スワロウテイル。』を更新しますので、
よかったらお部屋にご訪問してくださいね。
お待ちしています♪





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スワロウテイル。1







長い間、何もない暗いトンネルを彷徨っていた。

疲れ果てて、身体が動かない。
蹲ったまま、震えていた僕の耳に届いた小さな小さな声・・・

ぼんやりと響くようなその声は、次第に大きくはっきりと聞えだす。



「チャンミナ、チャンミナ・・・」



何度も何度も繰り返すその声は、誰かを呼んでいるのだろうか?

いつしか、暗い空間に光が射しはじめ、
僕の身体を包み込む。

とても暖かく、柔らかいその光に僕は身を任せた。


次に目が覚めたとき、ぼんやりした僕の視界に
哀しげな顔をした人が、映りこんだ。

その人の頬に、涙が伝っている。

貴方は誰?
どうして泣いてるの?

僕の手を、その人の温かい掌が優しく、、、けれど強く包んでくれる。
何故だかその感触がとても心地よく、そして安心できて・・・

僕はまた、眠りの中に意識を落とした。





それから数日、目が覚めて、そして眠りに引き込まれることを何度も繰り返した。

身体が痛み、思うように動くこともできなかったけれど、
その痛みも闇と光の間を行き来するたびに、次第に消えてなくなっていった。

そして、その間に、少しずつこの状況を理解するようになった。


あの人のことが、頭から離れなかった。
僕の手を強く握りしめ、涙を流していたあの人・・・


「チャンミナ」


最初は、自分の事すら思い出せなかった。

けれど・・・
時間が経つにつれ、自分が誰なのか、どうして病院のベッドで眠っているのか、、、

そして・・・
彼が誰なのか・・・



・・・・・「ユンホさん」



思い出した。



久しぶりにベッドから起き上がった。

窓の外・・・
白く染まった景色を見つめる。

空は、グレーの雲に覆われて今にも雪が降りだしそうだった。



「チャンミナ」


背後から聞えたその声・・・
酷く懐かしく感じる。


「寝てなぎゃダメだろ? ほら、ベッド行こう」


何も言わず、僕を気遣うその言葉に、
泣きたいほど恋しさが募った。

彼の胸にもたれ掛り、その温度を感じた。
僕の手を握ってくれたあの温もりと同じだった。


彼はいつも、僕の傍にいてくれた。
そして、僕を暗闇の中から救い出してくれた。


・・・・・「寂しかった、ユンホさん」


彼は、僕をその腕で抱きしめてくれた。
そして、たった一言・・・


「ごめんな」


僕は、何度も何度も彼の名を呼び続けた。






「あ、チャンミナ、、、雪が降って来たぞ」


ユンホさんと2人・・・
病院の中庭に、粉雪がハラハラと落ちる様を眺めていた。



「早く元気になって、クリスマスイブの続きをしよう」


僕の瞳をじっと見つめながら、ユンホさんは柔らかく僕に微笑む。
その笑顔を見て、僕の胸がチクリと痛む。


何故だろう、、、
ユンホさんのその言葉に、僕は素直に返事が出来なかった。


自分の身体の奥に潜む冷たく黒い何かが、少しずつ僕の身体を支配してゆく。


怖い・・・

とてつもない恐怖に、身体が震える。

彼にしがみ付き、助けて、、、と、
心の内をさらけ出して縋りつきたい。


でも・・・


でも、もうこれ以上、彼を不安にさせたくない。
心配をかけたくない。

彼の言葉に、僕は微笑むことしか出来なかった。
それが、精一杯だった。

上手く笑えない僕を見て、彼はそれ以上何も言わなかった。


ただ、僕の手を強く握りしめながら、
窓の外のハラハラと舞う雪を、静かに眺めていた・・・







31へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

昨日、朝早くから夜遅くまで出かけていたためか、
今朝、身体が怠くて午前中はダラダラと過ごしました。

2019.04.27

末娘のライブ参戦デビュー(笑)
ライブハウスなんて行ったの、どのくらいぶりだろう。
あ、TILLで行ったな。

とても楽しかったようで、いい想い出が出来たみたいです。
次は夏に城ホだとか(;・∀・)

今年の夏は

お姉ちゃん → 嵐(京セラ)
末っ子    → 浦島坂田船(城ホ) ※予定
母      → SMT(東京D)  ※予定 エイネ(長居) ※予定


お姉ちゃんの嵐のチケットは確保済。
末っ子は激戦でちょっと難しいかも? (浦島坂田船って知ってます? 凄い人気なんですよ)
私はSMT悩み中。エイネはトンが来るなら参戦決定。
とにかく、何か楽しい予定が無いと日々生きていく意欲がわきません(笑)フフ


それでは、午後も素敵なひと時を♪
いつもご訪問ありがとうございます。




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アネモネ。Later story




会場に居る時は気が付かなかったけれど、
チャンミンは、皆に進められた酒を断り切れなかったらしく、
いつもよりも随分と飲み過ぎたようだった。


・・・・・「あのね、ヒョン、、、皆がね、、、」


いつになく、ご機嫌なチャンミンは、
さっきから俺の隣りで喋り続けてる。


「そうか、、、楽しかったな、チャンミン」


会場を出て30分程車で走った場所にある、高台の静かなホテル。

少し足がふらつくチャンミンを支えるようにして、チェックインを済ませ、
ようやく部屋にたどり着く。


「ほら、チャンミン、、、座って?」

・・・・・「ヒョン、、、」


まるで、小学生だ。
ソファに座ると同時に、俺に向って腕を伸ばす。


・・・・・「ねぇ、、ヒョン」

「お前、飲み過ぎだって、、、」


半ば、呆れて、、、
けど、こんなに甘えるチャンミンは珍しい。

トロン、、、とした大きな瞳に見つめられて、
冷静を保つのに、俺は必死だった。


「これでいいか?」


チャンミンの腕を掬い取り、ギュッと抱き締める。


・・・・・「ヒョン、、、あったかい、、、」

「チャンミン、、、シャワー浴びておいで」

・・・・・「ヒョンは?」

「俺は、チャンミンのあと」

・・・・・「一緒はダメ?」


自分が何を言ってるのか、分かってるのだろうか、、、


「ダメ。ほら、、、着替え、置いておくから」

・・・・・「ん、、、」


シャワーに向かったチャンミンの背中を見送って、
ようやくソファに身体を投げ出した。


「ふーーーっ」


久し振りのクラスメイト達との再会は、
とても楽しくて、子供の頃に戻ったような気持ちになった。


起業して社長になったもの、結婚して子供に恵まれたもの、
役者の卵や、親の事業を継いだもの、、、

皆の話を聞いていると、自分はまだまだこれからで、
皆に負けないように、懸命に頑張らないと、と、そんな風に思った。


ソファから立ち上がり、2人分の荷物が入った大きな旅行カバンを開く。
奥からチャンミンの着替えを引っ張り出し、シャワー室へ向かった。










「ふぅっ、、、」


チャンミンに続いてシャワーを浴び、部屋に戻ると、、、


「チャンミン? 」

チャンミンの姿がどこにもない。
隣りの寝室に続く扉を、そっと開く。


「チャンミン」


ベッドに身体を投げ出すようにして、
チャンミンは静かに眠っていた。


「疲れたな」


チャンミンの眠るベッドに腰かけて、足元のケットを引っ張り上げ、そっと掛けてやる。
前髪を指で流すと、伏せられた長い睫毛がフワリと揺れた。


「チャンミン」


チャンミンは、大きな製薬会社の研究室で働いていて、
日頃の多忙さは、俺の比ではない。

けれど、出来の悪い俺の世話もちゃんとやってくれる。

時折、ぐったりと疲れて眠るチャンミンを見ると、
もしかしたら、俺が負担になっているんじゃないかって、、、



「ごめんな、チャンミン」


お前を守るって、誓ったのに、
もしかしたら、守られてるのは俺の方かもな、、、


火照ったチャンミンの柔らかい頬に、
そっと唇を落とす。


・・・・・「んっ、、、、ヒョン、、、」


夢の中に、俺がいるのか?


「ゆっくりおやすみ、チャンミン」


ベッドサイドのライトの灯りを少し絞って、
俺はチャンミンを起こさないように、静かに寝室を出た。




少し涼みたくて、窓を開けてテラスに出る。

遠くに俺の故郷の街が見える。
ソウルのような賑やかさはないけれど、昔に比べたら随分と賑やかになった。

手にした缶ビールのプルタブを開けて、グッと喉に流し込む。
スーッとした感触が、喉を刺激する。


「美味い」


高台にあるこのホテル。
吹く風が、少し涼しく感じる。

その風がとても気持ちよくて、
ビールを飲みながら、いい気持ちで街の灯りを眺めていた。

その時、部屋の中から微かに聞こえる、携帯の着信の音。

部屋に戻り、携帯を手にもう一度テラスに出る。


メッセージは、ドンヘからだった。


〝2次会終了。皆がお前とチャンミンによろしくだと〟


添えられた1枚の写真には、
ドンヘを中心に楽しそうに笑ってる皆の顔が写っている。


〝今夜はチャンミンに無理させるなよ(笑)〟


「何言ってんだ、アイツ」


携帯をポケットに入れ、大きく息を吐いたその時、、、




予想していなかった気配に、身体がビクリと跳ねる。


「チャンミン?」


背中からぐるりと回して、俺の腹の上で交差しているのは、
チャンミンの細い腕、、、

しがみつく腕には、ギュッと力がこもっている。


「起こしちゃったか?」

・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「まだ寝ない?」

「いや、もう休むよ」

・・・・・「ねぇ、、ヒョン、、、、」

「ん?」

・・・・・「一緒に寝よう」



一緒に暮らしてても、俺たちはいつもそれぞれ別の部屋で眠っている。
そのことが、俺たちの関係に進展がないことの原因の1つだと、そう感じてはいたけれど、、、


「お前、、、まだ酔ってるのか?」


今夜のチャンミンは、素面じゃない。
チャンミンの腕を解き、振り返ると、、、


解いたばかりのチャンミンの腕が、
今度はぐるりと俺の首に回って、、、


・・・・・「酔ってないよ」


そのまま引き寄せられ、2つの唇がそっと重なった・・・







5へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

子供の時と変わらず、
こういう肝心な時はやっぱりチャンミンの方が積極的です♡

ちょっといい雰囲気になってまいりましたが、
まだ鍵記事ではありません(笑)ププ
もうちょっとだけ、お待ちくださいね♡


それでは、今日も1日いい日になりますように。
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私の心の中のお話です。
ご了承ください。





スワロウテイル。2




- y side -



--- 一時的な記憶の混乱でしょう。暫く様子を見ましょう---


ベッドに横になったチャンミンは、ぼんやりと天井を見つめたままで、
時折ゆっくりと瞬きをするだけ・・・


「チャンミナ? 」


呼びかけると、その瞳が隣で見つめる俺の瞳と重なる。
けど、それだけ・・・

チャンミンが目覚めて今日で3日目。

けれど、俺の名前を呼んではくれない。
それでも、目覚めてくれたことが嬉しくて、出来る限りチャンミンの傍に付き添っていた。


--- ユンホさん、チャンミンね、、、---


病院から受けた説明では、チャンミンは暫く様子を見た後、詳しい検査をすることになり、
入院を余儀なくされることになったらしい。


「どのくらい、、、長くかかるんでしょうか?」

--- 検査の結果にもよるんだけど、とりあえず今は身体を休めることが必要らしいの。
本人も気が付かない間に、身体に負担がかかっていたのね、きっと、、、---

「僕で出来ることがあれば、、、」


チャンミンの母親は、少し寂しそうな笑みを浮かべながら、
俺の手を取り強く握った。


--- ありがとう。私、とても嬉しくて・・・---


ジワリと滲む涙・・・

大きな瞳が潤む様は、どこかチャンミンに似ている。
当たり前だ、親子なんだから・・・


--- こんなにいいお友達が、チャンミンの傍にいてくれるなんて---

「なんでも言ってください。出来るだけ、チャンミンの傍に居たいと思ってます」

--- あの子もきっと、嬉しいと思うわ。でも、無理はしないでくださいね。
主人に叱られたの。ユンホさんはとてもお忙しい方なんですって?---

「いえ・・・」

--- これからも、チャンミンを助けてやってくださいね---

「もちろんです」

--- ありがとう、ユンホさん---
 

ベッドの上で、小さな寝息を立てながら眠るチャンミンを、
愛おしそうに見つめながら、


--- ありがとう ---


そう、何度も繰り返していた。



とはいえ、俺も仕事が忙しくて、ゆっくりとチャンミンについててやることはなかなか難しく、
面会時間が終わるころに、眠っている顔を見るだけの日々が続いていた。

その日は、身体の芯まで冷えるような冷たい風が吹く日だった。

いつものように病室の扉をそっと開ける。

出張で暫く留守にしていた俺は、ソウルに戻り、そのままの足で病院に向かった。
チャンミンの顔を見るのは3日ぶりだった。


音なく開く扉・・・
その向こうに、久しぶりに目に映る背中があった。

室内は静かで、加湿器の音だけが弱く響いている。
ベッドを降りて立ち上がり、窓の外の雪空を眺めている。

雪雲に覆われた空・・・
今にも降り出しそうな白い雪を、チャンミンは静かに待っているようだった。


「チャンミナ・・・」


驚かさないように、小さく名を呼ぶ。
すると、振り向いたその顔には、柔らかな笑みが浮かんでいた。


「チャンミナ? とても顔色がいい。気分は?」


小さく頷くと、チャンミンはそのままゆっくりと歩き出す。
手の届く距離で足を止めると、ふっと微笑んだ。

思わず、愛おしいその頬に触れてしまいそうになる。
けれど、逸る気持ちをどうにか押さえつけ、震える掌をぎゅっと握りしめた。


「寝てなぎゃダメだろ? ほら、ベッド行こう」


促すように、、、
けれど怖がらせないように、そっとチャンミンの手を取り、歩き出そうとしたその時・・・

力なく寄りかかるように、チャンミンの身体が俺に重なる。


ゆっくりと回される腕・・・
背中に感じる、チャンミンの掌の温もり・・・


「チャン、、、ミナ?」


俺の肩口に顔を埋め、そのままじっと動かない。
お互いの鼓動が、触れ合った肌から伝わるくらい、俺たちの間に隙間はなかった。


・・・・・「・・・・・」

「どうした、チャンミナ?」


出来るだけ、チャンミンを不安にさせないように普段接していたよう話しかける。


・・・・・「どこ、、、」

「ん?」


久しぶりに聞くチャンミンの声に、
胸が詰まりそうになった。

なのに、チャンミンの口から続けられた言葉が・・・


・・・・・「どこへ、、、行ってたの?」


俺の胸を、、、心を焦がす、、、


「チャンミン・・・」

・・・・・「寂しかった、、、ユンホさん・・・」


冷静でいたくても、気持ちも心も抑えられなかった。
華奢な身体を、思いっきり抱きしめる。


随分痩せた・・・


「ごめんな、、、」

・・・・・「ユンホさん」


チャンミンの香りを胸いっぱいに感じながら、
愛しい人が自分の名を呼ぶその声に、俺は酔いしれていた。




看護師に許可をもらい、チャンミンを車いすに乗せて、
病院内の中庭が見える大きなホールへ向かった。

ガラス張りのその場所からは、真っ白に染まった中庭が広がっている。


「あ、チャンミナ、、、雪が降って来たぞ」

・・・・・「うん、、、」


車いすの隣にしゃがみこみ、チャンミンと目線を合わせる。
キラキラと光るチャンミンの瞳は、窓の外をはらはらと舞う粉雪を追っていた。


・・・・・「ユンホさん」

「ん?」


膝の上に置かれたチャンミンの手に自分の手を重ね合わせる。


・・・・・「会いたかった」


そういうと、俺の方に顔を向け、視線を合わせる。


「ああ、俺もチャンミナに早く会いたかったよ」


頬に掌を当てると、恥ずかしそうに俯いた。


・・・・・「心配ばかりかけて、、、ごめんなさい」

「何も謝らなくていい。それよりも早く元気になって、クリスマスイブの続きをしよう」


チャンミンは、それには答えず、
何故だかふっと、、、悲しそうな笑みを浮かべただけだった。





何一つ、疑うことなどなかった。
いや、俺はただ、無知なだけだったのかもしれない。


もう一度・・・
あのイブの夜の続きを、チャンミンとやり直せるとそう思っていた。


けれど、チャンミンは、もしかしたらあの時・・・
自分の運命を・・・

俺とチャンミン、2人の運命を、、、
悟っていたのだろうか・・・・


悲し気なあの笑みは、あいつの予感だったのだろうか・・・・・






30へつづく

読者の皆さま、こんにちは。
連休初日ですが、いかがお過ごしですか?
お仕事の方もおられますね。

私は、このお話が更新される頃、
大阪で漫才観てます(笑)


明日はチャンミンsideに戻ります。
お時間のある時に、お部屋を覗きに来てくださいね。
お待ちしています。


それでは、午後も素敵なひと時を♪
いつもご訪問ありがとうございます。





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アネモネ。Later story







「言っとくけど、向こうに着いたら別行動だからな」

--- 分かってるって、、、---


バックミラーで、後部座席をちらりと覗く。
デカい態度で踏ん反り返って、鼻歌なんか歌ってやがる。


「ったく、空気読めよな?」

--- えっ? なんの空気? なんかあったの? チャンミン---

・・・・・「い、いえ、、、何もないです」


突然やって来たドンヘを、渋々車に同乗させた俺とチャンミンは、
運転席と助手席に並んで座って苦笑した。


途中、イタリアンのレストランで食事を取って、
実家への土産なんかを買ったりしていたら、
予定していた時間よりも、少し遅くなってしまった。






--- チャンミンくーーーん!!  あら? ドンヘくんも? ---


久し振りの実家。
なのに、俺の帰宅よりも、チャンミンとドンヘの顔を見て大喜びの母さん。


・・・・・「ご無沙汰しています」

--- おばさん、お久しぶりです ---

「ったく、可愛い息子が久しぶりに戻ったっていうのに、俺よりチャンミンかよ、、、」

--- ほらほら、入って? 食事は? ---


母さんが、とても嬉しそうに笑っている。
チャンミンは、ガキの頃からの母さんのお気に入りだからな、、、


「ごめん、母さん、食事はいいよ」

--- あら、そう? ゆっくりできないの? ---

「ん、、、」

--- じゃあ、チーズケーキどう? ---

「母さんのケーキか、久しぶりだな」

--- 美味しく出来たのよ。ちょっと待っててね ---


足取り軽く、母さんはキッチンへ向かう。

リビングのカーテンが、夏用の鮮やかなブルーに変わっている。

けれど、その他は何も変わっていない。
どうしてだかそれが、ちょっと嬉しかったりした。


・・・・・「ヒョン、これ、、、」

「ああ」


暫くすると、紅茶のいい香りが鼻に届く。
大きなトレイに、カップとケーキを乗せて、母さんが戻って来た。


--- ドンヘくん、仕事頑張ってる? ---


テーブルの上に、手際よくカップとケーキを並べながら、


---はい。もう後輩も出来たので、頑張ってます ---

「母さん、これ」

--- あら? なぁに? ---

「土産。チャンミンとドンヘから」

・・・・・「甘いもの、おばさん好きですよね?
これ、有名なパティシエのお店のお菓子です。とっても美味しくて、、、」

--- わぁ、ありがとうね、チャンミンくん、ドンヘくん---


ほんの1時間だけだったけど、
母さんは始終ご機嫌だった。

いつも忙しくしてて、なかなか家に戻れないけれど、
今日の母さんを見て、たまには時間を見つけて、母さんの顔を見に戻ってこよう、、、
そう思った。



--- チャンミンくん、ユノがいろいろと迷惑かけてると思うけど、、、---

「かけてねぇって」

・・・・・「いえ、そんな、、、僕もいろいろと助けてもらってます」

--- そう? ならいいけど、、、ユノの事、よろしく頼むわね ---

・・・・・「はい。また、おばさんの顏見に戻ります」

--- うん。待ってるから、、、ドンヘくんもね? ---



本当に、誰が息子が分かったもんじゃない。


「ほら、遅れるぞ」

--- じゃあ、おばさん、また、、、---



何故か、後部座席に並んで座ってるチャンミンとドンヘは、
母さんの姿が見えなくなるまで、振り向いて手を振っていた。



--- おばさん、ホントにいい人だよな~美人だし---

・・・・・「僕も、子供の時から御世話になってて、本当のお母さんのように思ってます」

--- なのに子供がユノってどうよ、チャンミン? ---

・・・・・「ふふふ、ホントに、、、」


盛り上がる後部座席の話を受け流しながら、
俺は、目的の会場まで車を急いで走らせた。






--- おーっ!!! ユノっ!!!---

「おっ! 久し振りっ!!」


会場は、この街で一番大きなホテル。
立食パーティのようで、広い会場には、すでに沢山の懐かしい顔が集まっていた。


--- おーーーっ、3年1組の仲良し夫婦の登場だぜ! ---


誰かがどこからか、そんな声を上げる。

俺の隣りに立っていたチャンミンが、恥ずかしそうにポッと頬を赤く染めて、
隣りにいる俺を見て、ふわりと微笑んだ。


・・・・・「ヒョン、仲良し夫婦だって」

「ある意味、間違ってないだろ?」




〝3年1組の仲良し夫婦〟



そんな風に言われてたっけ、、、
懐かしくて、思わず笑みが漏れた。


--- そう言えば、お前ら一緒に暮らしてるんだって? ---


当時、よく一緒にサッカーをしていた友人が、
手にした2つのグラスを、俺とチャンミンに差し出してそう言った。

どうして知ってる?

俺とチャンミンが一緒に暮らしてることを知ってるのは、
ドンヘだけのはず、、、


「あぁ、、、そうだけど?」


グラスを受け取りながら、、、


--- 幹事に聞いた。招待状の送り先が同じだったって、、、---


あぁ、なるほど、、、


--- お前ら、マジかよ? 本物の夫婦じゃん---


回りに居たクラスメイト達が、冷やかすように笑い出した。


「悪いかよ、な、チャンミン?」


恥ずかしそうに眉を下げて笑うチャンミンの肩に、少し強引に腕を回して、
グッと抱き寄せた。


・・・・・「ヒョ、、、ヒョン、、、」

「俺たちの絆は、そう簡単に壊れたりしねぇんだよ」

--- 相変わらずだねぇ、ユノは、、、---

「そっか?」

--- お前はいいけど、大変なのはチャンミンだろ? な、チャンミン?---

・・・・・「はい。僕は毎日、ヒョンのお世話で大変なんです」

「えっ? マジ? チャンミン、、、」

・・・・・「ふふふ、、、ウソですよ、ヒョン」



会場に笑いが溢れる。

みんなの笑顔が、とても懐かしかった。
このクラスの皆とは、1年間、お互いに励まし合いながら受験に向けて戦っていた。

中学3年、15歳だった俺達も、
今はもう、立派に成長した大人だ。

それぞれがそれぞれの道を迷いながらも懸命に生きている。

時間は止まらない。
こうしている間も、時間は刻々と進んで行く。

長い時間の中で、変わってしまったものも沢山あるけれど、
この笑い声とみんなの笑顔は、いつまでも変わらずにいてほしい。

そんな風に思った。



その夜は、あっという間に時間が進んだ。
懐かしい顔と、当時の笑い話に花を咲かせた。



「それじゃあ」

--- あぁ、たまには連絡しろよ、チャンミンも ---

・・・・・「はい。今日はとても楽しかったです」

「ドンヘ、悪いけど、、、」

--- ああ、俺は、今夜は実家に戻るから、、、---

「おばさんに挨拶できなくて悪かったな。よろしく伝えて」

--- ああ、気を付けてな ---


ここから少し離れたホテルを予約していた俺たちは、
2次会の誘いを断って、みんなより先に会場を後にした。


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」


車に乗り込んで、エンジンをかけた瞬間、、、


・・・・・「やっと2人になれたね」


酒のせいか、、、
頬を赤く染めたチャンミンが、俺の肩にしな垂れかかった。


甘い香りが、ふわりと香る。

いつもとは少し違う、チャンミンから漂うその香りに、
クラリと眩暈を起こしそうになった・・・







4へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

3年1組の仲良し夫婦♡(笑)
あんなに小さかったのに、2人とも大きくなって~~って、
読み返しながら何故か母目線(笑)


さて、GWが始まりましたね。
今日は朝早くから夜遅くまでお出かけです。
GWで、都会の人混みが怖いけど(笑)
娘がずっと楽しみにしていたライブなので1日頑張ってきます♪

それでは、今日も1日いい日になりますように。
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TOHOSHINKI 14th Anniversary


14th Anniversary.




東方神起 日本デビュー14周年おめでとう♪


いつもカッコよくて可愛くて、
驕ることなく、礼を尽くし、どんなことにも真っすぐで努力を惜しまず全力で挑む。

そんな2人を好きになって、好きになれてとても幸せです。
15周年も20周年も30周年も、私の命が枯れ果てるまで(笑)
ずっとずっと2人の傍でお祝いが言えますように♪


このお部屋で出会えた皆さんと、
これからも楽しく仲良く、2人を応援していきたいです。


そして、忘れてはならない。
今日は可愛いこの子のお誕生日でもありますね。

TBちゃん お誕生日おめでとう2019.04.27

初めて会ったのは、10周年のイベントの時。
絶対にあのぬいぐるみが販売されるな~なんて思ってました(笑)

最初の頃、ユノが「赤クマ」って言ってたのを思い出す(笑)
ようやく「TBちゃん」って覚えてもらえたね♪(笑)フフ


TBちゃん♥
お誕生日おめでとう♪




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エイネ出るよね? 長居に来るよね?
早く情報プリーズ(/・ω・)/

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