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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



純愛。1




・・・・・「先生、、、」

--- ん? ---

・・・・・「話があるんだ」


授業が終わって、先生が帰り支度を始める。
支度が終えたのを見計らって、俺は先生にそう告げた。

俺の表情が真剣なのを見たからか、
すでに部屋を出ようと立ち上がっていた先生は、もう一度俺の隣の椅子に腰を下ろした。


--- 改まって、どうした? ---

・・・・・「先生に言っておきたいことがある」

--- ん、、、いいよ。聞こう ---


俺は、椅子に座ったまま背を正し、真っすぐに先生を見つめる。

そして、、、


・・・・・「俺、ヒョンが、、、ユノヒョンが好きだから」


面食らったような顔をした先生は、
すぐに表情を戻し、俺に向かってニコッと笑う。


--- うん、、、知ってるけど? ---

・・・・・「えっ?」


今度は俺が面食らった。


・・・・・「えっ? し、知ってるって、、、どうして?」


動揺する俺に、ニヤニヤと笑いながらも、
先生は、涼しい顔をして、、、


--- そんなの、初めて会った時から知ってるけど? ---


あれ?
おかしいな、、、先生に話したっけ?

けど、記憶を何度辿っても、覚えはなかった。


--- というか、何? どうしたの?突然、、、---


特に驚きもしないで、
平静なまま俺にそう問う。

そうだよな、、、
先生が〝そっちの人〟だってことを忘れてた。

しかも、(嘘かほんとか分からないけど)先生はヒョンと付き合っていたみたいだから、、、


・・・・・「俺、ヒョンに告った」

--- えっ? それは意外な展開だな、、、---


さっきよりも目を輝かせる先生。
興味深々と言った感じだ。


・・・・・「で、彼女とも別れた」

--- わぁお! ほんとに? ---

・・・・・「うん、、、中途半端は出来ないと思って、、、」


ヒョンが好きなのに、ジミンと付き合った俺が悪い。

どんなに目を逸らしてよそ見をしても、それはやっぱり〝よそ見〟でしかない。
それがようやく、分かったから・・・


--- すごいなぁ、、、---

・・・・・「えっ? 何が?」

--- 僕がチャンミンくらいの時なんて、毎日よそ見してたよ ---

・・・・・「・・・・・」

--- 僕の周りは、いい男だらけだったからね ---


いい男、、、


・・・・・「ヒョンもそのうちの1人だったの?」

--- うーーん、、、ユンホさんはちょっと違うな、、、---

・・・・・「違うって?」

--- 珍しく真剣だったの、僕がね、、、---


そう言った瞬間、先生は少しだけ瞳を伏せて、
寂しそう顔をした。

先生って、もしかしてまだ、、、


・・・・・「先生はもしかしてまだ、ヒョンの事が好きなの?」

-- えっ? 僕? ---

・・・・・「うん、、、もしそうなら、ライバルじゃん、、、」

--- ふふ、ふふふ ---


暫く笑った先生は、
ふぅーっ、、、と小さく息を吐いて、俺を真っすぐに見つめる。


--- ライバルなわけないだろ? 言わなかったか? 僕がユンホさんに言われた、別れの理由、、、---


そう言われて、
記憶を辿る。


あ、、、、
もしかして、、、


〝愛する人が残していった大切なものを、一生かけて守っていくためって、、、〟



--- チャンミンの事だよね、愛する人が残していったもの、、、って、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- そんなチャンミンと僕が、ライバルになんてなるわけないだろ? ---


けど、、、
ヒョンのその言葉は、俺を愛しているということじゃない。
愛されてるのは、俺じゃない。


嬉しいような、切ないような、なんだかとても複雑だ、、、

そんな俺の気持ちを知ってか、
先生は、俺の髪にクシャっと触れて、、、


--- 心配ない。チャンミンはユンホさんに愛されてる。応援するよ ---

・・・・・「でも、、、」

--- ・・・・・ ---

・・・・・「俺は、〝愛する人〟の子供でしかないし、、、」


同じ〝愛〟でも、意味が違う。


--- まぁ、今はね。けど、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- 〝愛していた人〟になるよ、いずれ、、、大丈夫 ---


先生は、そう言うとすくっと立ち上がり、
荷物を手に部屋を出た。



1人部屋でベッドに横になって考える。


〝愛していた人〟 か、、、


今の俺には、先生の言った言葉の意味がよくは分からない。
それは、やっぱりまだ、俺が子供だってこと、、、


早く大人になりたい、、、





けど、近道はない。
大人になるのにも、大学に合格して夢を叶える事にも、
どちらにも近道はない。

夢を叶えるには、1日少しずつ前に進まないと、、、

ジミンともけじめをつけた。
先生にも気持ちを打ち明けた。

これであとは進むだけ。


ガバッと身体を起こし、立ち上がると、
俺は窓を開け、通りを覗き込んだ。

丁度、道の脇に止めた車に、
先生が乗り込もうとしていた。



・・・・・「せんせっ!! ユせんせっ!!」


声をあげて先生を呼ぶ。


気が付いた先生が、振り向いた。


・・・・・「俺、頑張るよ! 大学もヒョンもっ!」


別に、今言わなくてもいいこと。
しかも、アパートの窓から大声で、、、

けど、宣言したかった。
誰かに聞いてもらいたかった。


--- おーーーっ、頑張れよーーー!! ---


大きく手を振って、先生は帰って行った。


まさか、店の入り口で、ヒョンが俺たちの様子を見ていたなんて思いもせずに、、、







51へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

iphoneを思い付きで変えたので、色んなアプリのIDやらパスワードやらが
全く分からなくて(ノД`)・゜・。
1日かかりっきりでした。つかれた、、、(ノД`)・゜・。
使いこなせば、いろいろと便利で楽しい機能があるんでしょうけど、
もうこの歳になると全然ついて行けません(笑)
取り合えず、自分のブログの管理画面にはログインできるようになりました。

皆さまも、計画立てて機種変更してください(笑)フフ



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を、、、♪







こころ。

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私の心の中のお話です。
ご了承ください。


※ 微R18 閲覧ご注意
  閲覧は、自己責任にて、よろしくお願いいたします。





       こんな恋の始まり方。-y side-




・・・・・「あっ、、、ゃ、やめて・・・いや・・・」


シルクのシーツが波打つ。

きめ細かなすべる肌・・・
俺の手を動かすと、彼の口から洩れる喘ぎ・・・

「ほら、じっとして・・・・いい子だから・・・」

全てが欲しくて、掌で、唇で、舌で・・・・
彼の全身を探る。

こんなに征服欲を掻き立てられることは、今までに一度だってなかった。

全部欲しい
彼のすべてを・・・

身体も、心も・・・


最初こそ抵抗したものの、
俺の手が彼自身を包んだ頃には、彼の身体と、そして心にも少し変化を感じた。

「いいんだよ・・・声出して・・・聞かせて・・・可愛いよ・・・」





遊びで男を抱いたこともあった。

今までに体を重ねた相手に、愛情や征服欲など感じたことは無い。
ただの性欲処理・・・

けど・・・
これは何だろう。
この昂る気持ち・・・熱くなる身体・・・

彼に苦痛を与えたくないと思った。
出来るなら感じさせてやりたいと、そう思った。

俺で感じてほしいと・・・

無理やり奪おうとしているくせに、勝手な話だ。
けれど・・・


・・・・・「あっ、あ、、ん、、、はっ、、」

ゆっくりと、彼に埋め込んで彼の中を味わうように律動を始める。

暫くすると、彼の中も徐々に熱くなり、俺をきつく締め付ける。

濡れるはずのないその部分から聞こえる水音が、静かな室内に響く。


・・・・・「い、いや・・・」

・・・・・「いや・・・」


身体の反応とは裏腹な彼の言葉に、胸が締め付けられた。

彼の心は拒否している。
あたりまえだ・・・


「大切にするから・・・俺を受け入れて・・・お願いだよ・・・」


受け入れてほしい・・・

酷いことをしながらも、心がそう叫んでいる。

気持を抑えられず、昂る自分自身で彼を強く、大きく揺さぶった。






長い間、俺はシャワー室の前で立ちすくんでいる。

聞こえる彼の声が、鋭いナイフの刃のようで俺の心に突き刺さる。


耐えられず、ドアを開けた。
シャワーに打たれたまま、しゃがみ込んで慟哭する彼の姿。

突き刺さったナイフがじりじりと奥深くに入り込むように胸が痛む。

シャワーを止めて、彼の腕を掴んだ。

何の抵抗もしない。
ただ、俺にされるがまま・・・


清潔なタオルで、丁寧に体を優しくなぞって雫をはらい、ベッドで彼を抱きしめた。

漏れ出る彼のすすり泣く声。



「悪かった・・・」


こんなに打ちひしがれている彼を目の当たりにしても、
自分がしたことへの罪悪感と、
無理やりにでも、自分の物に出来たという満足感が俺の心の中で入り混じっている。

泣きながら、それでも自分を傷つけた男に抱かれているのはどうして?


「悪かったと思ってる・・・けど・・・どうしても欲しかったんだ。自分のものにしたかった。
大切にするから・・・お願いだ、俺を許して受け入れてほしい・・・。」


本当の気持ちを口に出した。
飾ることなく、気負うことなく、ただ、本当の俺の想いを・・・

彼は、泣く事を止めず、けれどその美しい顔を上げて俺をじっと見つめている。

俺は、それ以上は何も言えず、ただ見つめ返すのが精一杯だった。
こんな荒んだ人間の俺には、眩しすぎる純粋で汚れのない彼を・・・

だからなのか?

だからこそ、彼に惹かれ、彼を求め、彼を欲したのか?
天使のような無垢な心に憧れたのか・・・

俺は・・・

この瞳に、この身体に、この心に・・・
癒してほしいと・・・
救ってほしいと・・・

そう願っているのか?


・・・・・「僕は、チャンミンです。シム・チャンミン・・・」


小さく囁くように、彼が名を口にした。

夢かと思った。
もし・・・
もし夢なら、このまま覚めないでくれ・・・


「俺は、チョン・ユンホ・・・」

・・・・・「ユンホ・・・さん・・・・・」


俺の名を呼ぶ・・・
今まで感じたことのない感情が胸にこみあげてきて、思わず目頭が熱くなった。
それを隠したくて・・・

愛おしいその赤い唇に、優しくキスを落とした・・・・







・・・・・「ユンホさん!!」

いつもの笑顔で俺のもとに走り寄る。


あの日から、どの位の時間が過ぎただろう。
俺の隣にはいつもチャンミンがいてくれる。

チャンミンと出会ってから、たくさんの事を知った。

歓び、悲しみ、慈しみ、怒り、嫉妬、慈悲、、、そして愛・・・
全てチャンミンが教えてくれた。


チャンミンはきっと俺をまだ許してはいないだろう。
もしかしたら、一生許されないのかもしれない。

なのに・・・

俺の傍にいてくれる。
笑っていてくれる。
そして、ときに温かい胸で抱きしめてくれる・・・


俺は、彼の身体を、心を傷つけてしまった罪を生涯をかけて償いたいと思っている。



覚えたての、ありったけの俺の愛を込めて・・・・・



「さぁ、行こうか」

・・・・・「はい」



ありったけの愛を込めて・・・・・







こんな恋の始まり方。・・・・・fin

読者の皆さま、おはようございます。

『こんな恋の始まり方。』 シリーズ7作ありますが、
とりあえず今回の- y side - 2で完結です。
鍵を付けようかと思いましたが、
そんなでもなさそうなので、通常記事にさせていただきました。

お付き合い下さった読者さま、ありがとうございました。

実は、今朝はいつもの連載を更新予定でしたが、
昨日、昼過ぎから21時まで、docomoに監禁されてました(笑)
娘2の新規契約と、私と娘1の機種変更の手続きで、
もうヘロヘロ(ノД`)・゜・。

帰りにお弁当を買って帰るという不始末(~_~;)
という事情で、今朝はこちらのお話を更新させていただきました。

今夜からは、連載に戻ります。



それでは、今日も1日いい日になりますように(^^♪
いつもありがとうございます♪



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私の心の中のお話です。
ご了承ください。


       こんな恋の始まり方。-y side-



その人を初めて見かけたのは、今から1か月前・・・

「はい、そうですね、、、えぇ、分かりました。明日伺います。では・・・」

仕事の電話で、大通りの脇に車を止めて話している最中だった。
ふと、窓の外に目をやる。

街路樹の下・・・
目を閉じて気持ちよさそうに空を仰いで・・・

柔らかい太陽の光を浴びて、その人はキラキラと輝いてた。

息をのむ・・・
一目で・・・心を奪われた。

車のドアを開けて、外に出る。

もたれ掛り、少しの間その人を見ていた。

暫くすると、辺りを見回して、何かを見つけると途端、その人の顔に花が咲く。
大きく手を振りながら、駆け寄ってきた友人らしき人と足早に去って行った・・・。


彼は・・・誰なんだろう。

なんていう名前で、どこに住んでて、何をしてる人なんだろう・・・

知りたい・・・
自分以外の人間なんて、ずっとどうでもいいと思っていた。
何にも誰にも興味を持てない。

人間関係で付き合っているのは仕事であって、
俺の人生において、自分以外の人間は必要ないとそう思って生きてきた。

もちろん・・・女も・・・
ただ、抱くだけで、その女に興味があるわけじゃなかった。

俺の心まで見ようとする人間なんてどこにもいない。
そんな女ばかりが、興味本位で俺に近づいてくる。

他人なんて、どうでもいいと・・・・
ずっとそう思ってきたのに・・・・


どうしてだろう・・・こんなに誰かに惹かれるなんて・・・

こんな感情・・・俺は知らない・・・




その日から、彼の事が頭から離れない。

仕事をしていても、食事をしていても、そして、眠りの中までも・・・

こんなに、誰かの事を考えたことなんてない。
胸が苦しい・・・

どうにもならないことがこんなにも苦しいなんて・・・
初めて知った。

彼を探す手立てもなく・・・
焦がれたまま、時間が過ぎてゆく。




そんなある日だった・・・。

部下達と打ち合わせを終えて、食事をするために会社近くを歩いていた時だった。

前方から、あの彼が歩いてくる。
隣りには、友人だろう、楽しそうに話しながら俺の隣を過ぎてゆく。


「な、悪い・・・お前たちだけで行って来い・・・」

財布から、カードを抜き取って隣りに居た部下に手渡す。

--- えっ? 社長は、どうなさるんですか?---

「悪い、、ちょっと、急用・・・」

--- しゃ、社長・・・!!---





まるでストーカーだな・・・
苦笑しながら、彼の後を追いかける。


彼の足は、すぐに止まった。

友人に引っ張られるようにして彼が足を踏み入れたのは・・・
お世辞でも品があるとは言えないバーだった。

こんな近くに、こんな店・・・あったか?

扉を開けると、一瞬にして頭の奥が痛くなる、騒音のような音。
店にふさわしいと言える、品のない連中が騒ぎたててる賑やか過ぎる店内。

あぁ、オープンしたばっかりってことか・・・


カウンターの隅に座って、ウーロン茶を注文する。

バーテンダーは、俺を場違いだと言わんばかりの顔をして作り笑いをしながらグラスを差し出した。

店内を見回す。

彼は・・・すぐに見つかった。
俺とは反対のカウンターの隅。

怪訝な顔をしながら、店の中をきょろきょろと見回している。

俺は、グラスを片手に持ち彼の傍に近づいた。







「なぁ、良かったらさ、ここ出ないか?」

驚いた顔・・・
無理もない、見ず知らずの、しかも男だ。

けれど、自分でも可笑しいけれど、引けなかった・・・

「何処かもっと静かな所で飲み直さないか?」

こんなところ・・・君には似合わない。

まさかとは思っていた。
まさか、答えてくれるなんて・・・

・・・・・「ええ、いいですよ・・・」

心が躍った。



「どうぞ・・・」

直ぐ近くのパーキングに止めてあった車に彼を乗せた。
少し途惑っている様子の彼、乗り込む前に俺の顔をじっと見る。

「さぁ、」

促すと、しぶしぶ助手席に腰を下ろした。
他人を乗せるなんて、もしかして初めてじゃないだろうか・・・

仕事以外の私的な自分だけの空間に、他人を寄せつけることを今まで一度もしたことがなかった。

車を発進させる。
少し心配そうにしている彼がぽつりとつぶやく・・・

・・・・・「あの・・・何処へ行くんですか?」


最初は知り合いの経営するバーへ向かうつもりだった。

けど・・・

「静かなところ・・・」

車の向かう先は、別の場所に向かっていた。

盗むように見る彼の横顔。
大きな瞳に被る長い睫・・・滑るような肌・・・






どうしても、欲しかった。
こんなに誰かが欲しいと・・・切望したことなど今までに一度もなかった。


部屋に入るなり、心が我慢できず、キスを仕掛ける。


「じっとして・・・」

「そう、そのまま・・・」

驚いて動けなくなっている彼の唇に強く自分を重ねた・・・






2へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

先日、皆さんからのリクが多かった短編のこちらのお話を更新させていただいたら、
とても喜んでいただけて、私もとても嬉しかったです。

本日の更新は、「こんな恋の始まり方。 - c side -」 の ユンホさんsideのお話です。
こちらは2話完結なので、あと1話、折を見て更新させていただきます。

4年以上前のお話なんですけど、
自分でもとても新鮮というか、一生懸命書いてる(笑)フフ

読まれたことのある方も、初めて読んでいただける方も、
楽しんでいただけたら嬉しいです。




それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・♪

いつもありがとうございます。




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鍵はただいま考え中(笑)

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横恋慕。 8




67話~68話のチャンミン視点です。




授業を終え、友達との約束の場所に急ぐ。


--- チャンミン、チケット貰ったんだ。一緒に行かないか? ---


数日前、そう言いながら差し出されたのは、
今話題のSF映画のチケット。

正直、見たいと思う映画じゃなかったけれど、
少し気分転換がしたかった僕は、友人の誘いを受けた。


待ち合わせたのは、正門前。
すでに時間は5分ほど過ぎていて、僕は少し焦りながら速足で歩いていた。


長い廊下を歩くと、窓から眩しい光が射しこむ。

いつの間にか、季節は移る。
桜が散り、新緑の季節もあっという間に過ぎ去った。

気が付けば、夏の太陽が眩しく地を照らし、
むせ返るような湿気を含んだ重い空気が身体に纏わりついて、
背中にはジワリと汗が馴染む。

もう、夏も終わりに差し掛かったというのに、
今だに蝉の声が賑やかだ。


ふと、、、脚が止まる。


窓の向こうに、緑が生い茂る大樹。
夕日のオレンジに照らされ、キラキラと輝いている。

その美しさに、時間を忘れて魅入ってしまう。



思い出すのは、愛するあの人。
元気だろうか、、、

愛する人と手を繋ぎ、微笑みあっているだろうか、、、


けれど、それを知ることは無い。
今は、心で祈るだけ。

ヒョンが幸せでありますように、、、
心を預けて安らげる人と共に、生きていけますように、、、




ぼんやりと、外の景色を眺めていると、、、

ズボンのポケットに入れていたスマホが震える。
驚いて身体をビクリと震わせた。


・・・・・「ゴメン、、、すぐ行くっ!!」


応答して、それだけ告げると、
僕は、美しい景色に背を向け、僕を待つ友人の元に向かって駆けだした。




--- じゃあな、チャンミン! ---

・・・・・「うん、気を付けてね。またね、、、」



予想していた通り、映画は僕の趣味じゃなかったけれど、
友人はとても面白かったようで、大満足していた。

映画の後、2人で食事をしながらいろいろと話し込んでいると、
地下鉄の最寄り駅に着いたのは、もう23時を回った頃だった。

友人と別れて、駅から一人。
夜の街をすり抜けて、家に向かう。

その道には、今も忘れられない愛するあの人との思い出が、
溢れている。


フッと、目に留まったのは、
通りの向こう側にある、賑やかな場所。


初めて連れて行ってもらった、ゲームセンター。
ヒョンと一緒に行ったところは、もっと大きくて賑やかだったな、、、

懐かしい、、、

全部憶えてる。

2人で撮ったあの写真、、、
ヒョンのスマホに、無理やり貼り付けたっけ、、、

忘れたいのに、なかなかそうはさせてくれない。


ようやく辺りが静かになったのは、歩き出して15分経った頃。
街の広い通りは賑やかでも、1本中道に入れば、
人通りも少なく、街灯だけが辺りを灯す住宅街になる。

とぼとぼと、少し傾斜になっている道を歩いてゆく。



遠くの家が、視界に入る。


目に留まったのは、車のテールランプ。

遠くてよく見えなかったけれど、
僕の家の前に停まっているようだ。

そのうち、車は発進し、
闇の向こうに消えていった。

何だろう、、、


少し気になって、歩く脚を早める。


そして、、、、


閉じた外門の前に置かれた、
美しい花束、、、


何だろう、、、
カードを探してみたけれど、見当たらない。


さっきの車の人が、ここに置いて行ったのだろうか、、、?


送り主はともかく、
誰に、、、?


母さん、、、ではないよね?


不思議に思いながらも、
僕は、その花束の香りに引き寄せられるようにぎゅっと胸に抱きしめる。


その時、、、



・・・・・「ヒョン?」



漂う花の甘い香りに紛れて香る、、、


・・・・・「ヒョンの匂い、、、」


うそ、、、ヒョン?  ヒョンなの?



思わず車が走り去った方に目を向ける。
けど、そこにいるわけ無くて、、、


分かってはいたけれど、
追いつけるはずなんてないと分っていたけれど、、、


気が付けば僕は、花を手にしたまま走り出していた。


ヒョン、、、

ヒョン、、、


ただ、会いたいと願う、その一心で、、、、、





72へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
もう3月も明日で終わりですね。

最近、1日が過ぎるのが凄く早くて、、、
こんな調子だと、日産なんてあっという間ですね。

昨日のMカのステージ、素敵でしたね。
iTunesでダウンロードして、ツベ回して、♡いっぱい押して、
アルバム3枚買うくらいしか出来ないんですけどね。
自分の出来る限りの応援、したいです♪



それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもありがとうございます。




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真夜中の観覧車。-scene10-



・・・・・「先輩、おめでとうございます、、、」

--- おう、チャンミン、、、サンキュ---


重ね合わせたグラスから、透明な心地よい音が響く。

ユノヒョンと訪れたのは、いつもの居酒屋。
お誕生日のお祝いなら、もう少しオシャレなところで、、、と思たことは先輩たちには内緒だ。

集まったのは、いつものメンバー。
とても気楽で、後輩の僕も緊張せずにいられる場所。

何てったって先輩たちは、僕がユノヒョンと付き合ってることを知ってる。


ユノヒョンはいつになくご機嫌で、
そんなに強くないお酒を、いつもより早いペースで飲んでいる。


・・・・・「ヒョン、あんまり飲んじゃダメだよ、、、」

「ん、、、分かってる」


そんな風に言いながらも、
先輩たちに次々とグラスに注がれ、その度に顔を赤くしながら飲み干してゆく。

そんなことを繰り返して、暫く経った頃、
耳まで真っ赤に染まったユノヒョンは、急に口数が少なくなって、
コクリ、、、コクリ、、、と頭を揺らし始めた。


僕は、店員さんにウーロン茶を注文して、
ユノヒョンの焼酎のグラスと交換した。


・・・・・「ヒョン、飲み過ぎだって、、、もうこれにしておきなよ、、、」


そう言うと、ユノヒョンはなにを思ったのが、
すくっと顔を上げ、僕を見てニヤリと笑って、、、


「チャンミナーーー」


僕の名前を叫びながら抱きついて来た。


・・・・・「ちょ、、、ヒョンっ! 止めろって! 離れろっ!」


けど、抵抗しても抵抗しても、
果然、僕よりもユノヒョンの力は強くて、、、


--- ユノのやつ、もう酔ってるぜ ---

ユノヒョンからどうにか逃れようと暴れる僕。

--- いいだろ、チャンミン、、、甘えさせてやれって、、、---


僕達の様子を見て、先輩たちは何故か嬉しそうにニコニコと笑ってる。


・・・・・「でも、、、」

「チャンミ、、、ナ、、、」


僕の名前を呼びながら、ユノヒョンはそのままスーーーーっと眠りに落ちてしまった。


僕の膝に頭を置いて、その逞しい腕は、僕の身体にぐるりと巻き付いてる。
みんな居るっていうのに、、、全くヒョンは、、、


--- チャンミン、、、ほら、、、---


先輩が、僕の空になったグラスに焼酎を注いでくれる。


--- なんかさ、、、こんなユノ、初めて見るかも ---

・・・・・「こんな、、、って?」

--- 誰かにこんなに甘えてるユノ、、、---


ユノヒョンは、どちらかと言えば甘えん坊だと思うけどな、、、


--- チャンミン、俺たちさ、凄くホッとしてるよ ---

・・・・・「・・・・・」

--- 前にも言ったけど、お前が居てくれて本当によかった---


ユノヒョンって、こんな風に誰からも愛される人。


--- ユノってさ、誰にでも優しいだろ? 正直、女は勿論だけど、男からもモテるしさ---


へぇ、、、そうなんだ、、、


--- だからチャンミンも、誤解するようなこともあるかもしれないけどさ、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- こいつは、確実にお前に惚れてるから、、、---


時々、ユノヒョンよりも先輩たちの方が、
僕の気持ちを理解してくれてるんじゃないかって、そう思うときがある。

ユノヒョン、、ヒョンの友達は、みんなとっても温かいね。
ユノヒョンの温かさや優しさが、こんなにいい人たちを呼び寄せているんだろうね。

だから僕は、時々ユノヒョンの周りにいる人に嫉妬したり、
誤解して拗ねたりしてしまうんだけど、、、


でも、こんな風に僕の膝の上で、小さな寝息を立てながら眠るユノヒョンは、
僕だけのものだよね?

感じる温もりは、僕だけのものだよね?



・・・・・「先輩、、、」

--- ん? ---

・・・・・「今後とも、ヒョンと僕の事、よろしくお願いします」


小さく頭を下げると、
先輩たちは、一瞬、ポカン、、、と口を開けて、そして、、、


--- あはははは ---

--- さすが、チャンミン! 出来た嫁さんだな---


先輩たちにつられた僕も、大きな声で笑う。
テーブル全体が、笑顔に包まれた。



とても幸せで、心が温かくなった・・・・・






151へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

長い間、コメントのお返事が出来ていません。
初めてコメントを下さった読者さまも沢山いてくださるのに、ごめんなさい。
少しずつですが、お話を書く合間の時間を取って、御返事させていただいてます。
遅くなりますが、書き込んでくださった皆さま、お時間のある時にでも覗いてみてくださいね。

それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・・・♪





こころ。

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純愛。1




「ジョンソクに何か、、、聞いたのか?」



〝うん、聞いたよ〟

って、言えなかった。
きっと、ヒョンは俺に知られたくないって、そう思ってる。

ユ先生にも、口止めされてるし、
俺は瞬時に、今は言うべき時じゃないって、そう判断した。


・・・・・「何か、、、って? 」

「いや、だからその、、、」

・・・・・「特に何もないけど?」

「そうか、、、なら、いいんだ、、、」

・・・・・「もういい?」

「あぁ、、、」


平静を装い、くるりとヒョンに背を向ける。
そのまま速足で、アパートの自分の部屋に向かった。


ポケットから鍵を取り出し、扉を開ける。
後ろ手に扉を閉めると、身体の力が一気に抜けて、俺はその場にへたり込んでしまった。



〝俺、ヒョンが好きだから、、、〟


1人になった途端、思い出す。
自分が口にした言葉・・・


・・・・・「あーぁ、言っちゃった、、、」


玄関先に座ったままで、天を仰ぐ。
目を閉じると、あの時のヒョンの困惑した表情が浮かんできた。

つい勢いで告っちゃったけど、、、
やっぱりマズかったかな?


でも、やっぱり俺はヒョンが好き。

父さんが眠るあの場所で見た、ヒョンのあの表情。

今の俺に勝ち目があるとは到底思えないけれど、
でも、やっぱり俺は父さんに負けたくない。

今は俺はまだ子供で、
ヒョンにとっては、〝親友の子ども〟、、、いや、〝愛する人の子供〟でしかないのかもしれない。

けど、いつか大人になってヒョンに認めてもらえたら、、、
そして、願わくばヒョンの特別になれたら、、、


・・・・・「よしっ!」


自分に気合を入れ、俺は立ち上がる。


とにかく、ウダウダ思ってても仕方ない。

俺は今、〝やるべきこと〟を精一杯やろう。


今俺に出来る事。
それは、大学に合格して建築士の資格を取る。

一人前になって、ヒョンの店を建てる。


本当に本当に大きな夢だけど、
俺はやる。

絶対に、ヒョンに認めてもらう。
そして、その時もう一度、ヒョンに気持ちを伝えよう。


この時から、俺の気持と決心は、揺らぐことなく前に進んだ気がする。


俺は、冷蔵庫を開けてペットボトルの水を取り出し、
それを手に、デスクに向かう。

蓋を開け、ごくりと喉を潤すと、
そのままテキストを開き、集中した。







--- で、どういう事? ---


次の日の放課後、、、


いつものハンバーガーショップに、キュヒョンと2人。

俺は、コーラの入ったカップに突き刺さっているストローを、
チューっと音を立てて吸い込む。

それを、怖い顔をして見つめているキュヒョン、、、


・・・・・「だから、ジミンと別れた、、、」

--- お前さ、、、知ってるさ、知ってるけどさ、、、お前が思い立ったら即行動な奴ってことは、、、---

・・・・・「だってさ、、、」

--- 昼休み、ギリギリで戻ってきたけど、泣き出して保健室に行ったよ、ジミン、、、---






その日の昼休みの時間、、、

2人でよく時間を過ごした屋上に、ジミンを呼び出した。


・・・・・「ゴメン、、、俺と別れてほしい、、、」

--- えっ? ---


ジミンが嫌いになったわけじゃない。
いや、むしろどちらかと言えば好きだと思う。

けど、、、


--- チャンミンくん、私、何かした? ---

・・・・・「違うよ、ジミンは何も悪くない。ただ、、、」


ヒョンの事を好きだと思う気持ちを持ち続けたまま、
ジミンとはこのままじゃダメだって、そう思ったんだ。


--- ただ? なに? 言ってよ、チャンミンくん、、、---


誤魔化す事なんて、いくらでも出来た。

例えばそう、、、

〝受験に集中したい〟 なんて、今の俺たちにはありがちな理由でも、、、

けど、、、

俺は、ジミンに嘘をつきたくなかった。
2人で過ごした時間は、そう長くはなかったけれど、
ジミンは、いつも俺の隣で明るく笑って癒してくれた。
太陽みたいな人だった。

そんなジミンに、適当な理由を口にできなかった。
正直でありたいと、そう思ったんだ、、、


・・・・・「好きな人が、、、いるんだ、、、」


ジミンは、何も言わずただ泣いていた。
思わず手を伸ばしかけたけど、触れることはできなかった。

それを見たジミンは、そのまま俺に背を向け、行ってしまった。




--- 可愛そうに、、、いい子なのに、、、---

・・・・・「うん、、、でも、俺、、、」

--- ユンホさん、、、とか言うんじゃないだろうな? ---

・・・・・「・・・・・」

--- そんなの、傷つくだけに決まってるだろ? ---

・・・・・「・・・・・」

--- ジミンを傷付けて、その上自分も傷つけるのかよ? ---



キュヒョンの言葉が、
俺の胸を深く刺した・・・・・








50へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
昨夜、更新する予定だった「純愛。49」無事に保存できました(笑)

このお話も、次回で50話になります。
カテゴリーも中編から長編に変更しました。
全く、計画性なしで恥ずかしい限りです(;・∀・)

昨夜は、急いで夜ご飯の片づけを済ませ、
スマホ片手にスタンバイ。
何を話しているのか、よく分からないながらもめっちゃ楽しみました♥
けど、一番印象に残ってしまった(←笑)のは、やっぱり司会の彼女(笑)(笑)
さて、今日も一生懸命回しまーす(*ノωノ)




それでは、今日も1日いい日になりますように♪




こころ。

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ご了承ください。




※ 微R18 閲覧ご注意 ※  
閲覧は、自己責任にて、よろしくお願いいたします。




こんな恋の始まり方。





・・・・・「なぁ、もう帰ろうよ・・・」

耳の奥が痛くなるような騒々しいだけの音楽・・・
いや、これは音楽じゃない、、、まさしく騒音だ。

--- ちょっと待てって・・・---

親友の先輩がオープンしたバーに無理やり連れてこられた。
僕は、こういうところが苦手だ。

どうせお酒を飲むなら静かで落ち着いたところがいい。

--- あ! いたいた、先輩!! チャンミン、悪いな、ちょっと待ってて---

・・・・・「ああ・・・」

カウンターの隅の椅子に座って、氷だけになったグラスを揺らしながらため息をついた。

こんな事なら、早く帰って観たい映画があったのに・・・
そんなことを思っていた時だった。

「1人?」

顔を上げて隣を見ると、いつの間にか1つ椅子を挟んで男が座っていた。

・・・・・「いえ、連れが・・・」

「そう・・・」

その男は、俯いたままグラスを片手に微笑している。

はぁ、アイツ・・・なかなか戻ってこない・・・
店内を見回してみても、見当たらなくて・・・

スマホをポケットから取り出して電話をかけてみる。
予想はしてたけど、応答はない。

・・・・・「はぁ・・・・」

「こう言うところで電話は役に立たないよ・・・」

さっきの男が、僕の溜息を感じ取ったのか苦笑いしながらまた声をかけてきた。

・・・・・「そうですよね・・・」

よく見ると、端正な顔立ち。
切れ長の目に、微笑む唇は少し厚くて目を惹く。

薄暗い店内でも分かる、品のいいスーツに身を包んで腕にさりげなく巻きつく高級時計。

なんだかこの人がこんな店に居るのが不思議だった。

「なんだか、騒々しい店だね。」

・・・・・「僕もそう思いました。友達の先輩がオーナーらしいのでついてきたんですけれど・・・」

「なぁ、良かったらさ、ここ出ないか?」

・・・・・「えっ?」

彼の方に顔を向けると・・・

「何処かもっと静かな所で飲み直さないか?」

そう言いながら、まだ半分も減っていない自分のグラスを僕に向けて小さく揺らす。
その仕草が、何故だかすごく・・・

すごく綺麗で・・・

・・・・・「ええ、いいですよ・・・」


気が付くと、僕は彼の運転する車に乗っていた。

・・・・・「あの・・・運転・・・」

「ん? どうした?」

高級外車のハンドルを操るその人は、その動きのすべてに無駄がなくてしなやかで美しい。

・・・・・「お酒・・・」

「あぁ、あれね、お茶だよ、ウーロン茶」

・・・・・「えっ?」

「俺、あんまり飲めないから・・・」

言いながら、クスッと笑った。

確かに彼からはお酒の匂いは漂ってこない・・・。

・・・・・「あの・・・何処へ行くんですか?」

「静かなところ・・・」


その一言だけ呟くと、彼は黙って車を運転していた。
車内は、心地いいジャズの音楽が耳を掠めるくらいの音量で流れていて、
窓の外に見える景色から、少しずつネオンが消えてゆく・・・


「降りて・・・」

ここは・・・・どこ?

・・・・・「あの・・・ここは・・・」

「俺のマンション・・・行こう」

・・・・・「えっ、でも・・・」

「静かだよ、テラスから見える景色は綺麗だし、いい酒もある・・・・どうする?」

甘くて響く声・・・
僕を見つめるその瞳が妖しく輝いてる。


まるで僕は呪文にでもかかってしまったかのように、言葉を発せずにゆっくりと車を降りた。

彼が胸ポケットから出したカードを翳して、素早く降りてきたエレベーターに乗り込む。



目的の階に着くと、静かにドアが開いた。






「入って・・・」

・・・・・「お邪魔します・・・」

彼に促されて、部屋に足を踏み入れる。


僕の後ろで、パタン・・と静かにドアが閉まる音がした。



「なぁ・・・」

・・・・・「はい・・・」

返事をして振り向いた途端・・・


彼の両手が、僕の頬を包み込んで・・・

・・・・・「なっ・・・」

「じっとして・・・」


驚く僕の唇に・・・

「そう、そのまま・・・」

彼の熱い唇が、強く押し付けられた・・・












薄暗いベッドルーム・・・
広い室内にシンプルなキングサイズのベッドと、ほのかにベッドを照らすコーナーライト。


・・・・・「あっ、、、ゃ、やめて・・・いや・・・」

「ほら、じっとして・・・・いい子だから・・・」


清潔なシルクのシーツ。
広すぎるベッドの上・・・
すべてを剥ぎ取られた僕の身体に彼の手が、唇が、舌が、、、隙間なく這い回る。


・・・・・「ん、、んんん、、、あっ・・・」


信じたくない・・・
イヤだ・・・

どうして・・・

「思ったとおり・・・・綺麗だ・・・」

僕をうつ伏せにして覆いかぶさり、彼の唇が耳から首筋、そして背中へと
味わうようにゆっくりと降りてくる・・・

・・・・・「あっ、、あぁぁぁぁ、、、」

「いい? ん? 」


助けて・・・・
イヤだ・・・嫌なのに、、、どうして・・・

「ほら、もうこんなになってる・・・感じてるんだろ?」

自分の感情とは裏腹に、僕のそこは熱く昂りを見せる。

「ほら・・・」

彼の手に、後ろからキツく握られて、今まで経験したことのない感覚が
僕の心と頭を支配しようとしていた。

彼の手がゆっくりと上下に動く・・・

・・・・・「いいんだよ・・・声出して・・・聞かせて・・・可愛いよ・・・」





・・・・・「あっ、あっ、、、い、痛い・・・」

あり得ない場所に、彼自身を押し込められて、生まれて初めての激しい痛み・・・

「少しだけ、我慢して・・・すぐによくしてあげるから・・・」

大きく足を割られて、打ち付けられる熱い楔。

・・・・・「どうし、、て、、、」

「あぁ、、いいよ・・・どう? いい?」


涙が止まらない・・・
どうして・・・


・・・・・「あっ、あ、、ん、、、はっ、、」

激しい痛みが、快感に変わっていったのは暫くしてからの事だった。

「ほら、良くなって来ただろ? ん?」

・・・・・「い、いや・・・」

首を横に振って否定してみても、自分でも耳をふさぎたくなるような吐息と喘ぎが漏れ出る。

「うそ・・・すごく熱くて締め付けてるのに?」

・・・・・「いや・・・」

「大切にするから・・・俺を受け入れて・・・お願いだよ・・・」

・・・・・「あっ、、、あ、、、あぁぁ、、、」



女の人との経験もさほどあるわけじゃなかった。
なのに、今僕は名前も知らない見ず知らずの男に、抱かれて喘いでる・・・


「あっ・・あぁぁぁぁぁ・・・」


彼に突かれて、貫かれて・・・
揺さぶられるまま、身を預けて・・・


僕たちは2人同時に欲を吐き出した・・・・







・・・・・「うっっっっ、、うっ・・・・」

シャワーを浴びながら、僕は泣いた。
聞こえたっていい。

声を上げて、うずくまって・・・

どの位そうしていただろう・・・


扉が開く音・・・

何も言わず、僕を抱え上げてふわふわのバスタオルで水滴を拭う。

身体に力の入らない僕に、バスローブを着せて、ベッドに運ぶ。
僕はされるがままで、もう抵抗する力も残っていなかった。


ベッドの中で・・・温かな腕に抱かれて僕は泣いた。

広い室内、僕のすすり泣く音と衣擦れの音・・・

無理やりに僕の身体を傷つけた男に、僕は今、全身を預けている。



静かすぎる部屋に、彼の声が響いた。


「悪かった・・・」

・・・・・「うっ、、、、」

「悪かったと思ってる・・・けど・・・どうしても欲しかったんだ。自分のものにしたかった。
大切にするから・・・お願いだ、俺を許して受け入れてほしい・・・。」

切なげな声・・・
僕の耳が彼の早い鼓動の音を聞き取っていた。

胸に預けていた顔を上げると、溶けそうな顔で僕を見つめてる。
その顔は、とても悲しげで・・・
どうしてだろう、この人は本当は悪い人じゃなくて・・・
きっと心が寂しい人なんじゃないかって・・・そう思ったんだ。
愛されることを渇望してる、、、まるで子供みたいに・・・

僕の髪を撫でる大きな掌が、すごく心地よくて・・・

あんな酷いことをされたのに、いつのまにか僕の心は彼を許していた。


・・・・・「僕は、チャンミンです。シム・チャンミン・・・」

小さな声でそう言いながら、もう一度顔を見上げると彼の瞳が潤んでるように見えた。

「俺は、チョン・ユンホ・・・」

・・・・・「ユンホ・・・さん・・・・・」










・・・・・「ユンホさん!!」

アルバイト先のカフェの店の前で、いつものようにユンホさんが待っててくれる。

「遅かったな、もう終わったのか?」

・・・・・「はい、待ちましたか?」

「いや・・・さぁ、行こうか」

・・・・・「はい」


すっかり僕の指定席になった彼の車の助手席・・・



あれから・・・


僕たちの可笑しな出会いからずいぶんと月日が流れた。

ユンホさんは・・・


〝大切にするから・・・〟 そう言ったとおりに、僕をとても大切にして、優しくしてくれる。


僕とユンホさんの出逢いは、きっと何かの間違いで・・・
普通ならあり得なくて考えられない・・・


けど、それでも僕たちは出会って、そして惹かれあった。


こんな恋、誰にも言えなくて、
時には 一人で泣くこともある。時には一人で苦しむこともある。

けれど、それ以上にユンホさんは心から僕を愛してくれる。
そして、僕も・・・


僕たちは、少しだけ順序を間違ってしまっただけ。



最悪な恋の始まり


けれど、これが僕たちの始まり、、、

こんな恋の始まり・・・









fin

読者の皆さま、こんばんは。

実は、今日の夕方、更新予定の〝純愛。〟を書き終えて、
保存したら、全部消えてしまいました(ノД`)・゜・。

もう再び書く気力が湧きませんでした。ごめんなさい。

ということで、こんな時のために、
少し前に、読者さまに御意見を頂いたんだ!! と思い、
早速、いそいそと旧館へ行ってまいりました(笑)


このお話は、今から4年4か月前に旧館で書いた、
私の初期のお話です。
正直、恥ずかしいです////

1度読まれたことのある方、初めて読まれる方。
今日はこれでご勘弁をm(__)m
っていうか、鍵つけた方が良かったかな(;・∀・)

ちなみに、皆さんに頂いた50件のコメントですが、
9割近くが〝長編〟のお話でした(ノД`)・゜・。ヘヘ

あと、何故かわかりませんが、私のブログではないお部屋のお話の続きをご希望の旨、
書き込んでいらっしゃる方が居ましたけど、
そちらは私にはどうしようもないので、ご容赦ください(笑)

ちなみに、私は『こころ。』以外のH.Nでお部屋は持っていません。
お間違いのないようにお願いします。

このお話、実はユンホさんsideの続きもあります。
折を見て、更新しますので楽しみにして頂けたらと思います。

よかったら感想ください。
コメント欄開けます♪







それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。

素敵な夢を・・・・・




こころ。

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横恋慕。 8




67話~68話のチャンミン視点です。




・・・・・「えっ? 今、なんて?」

--- ユンホさんよ、さっき偶然会ったの---


ユナの誘いで、待ち合わせたレストラン。

薄明りの店内は、レストランというよりも、
大人の恋人が静かにお酒を楽しむバーのような雰囲気だ。

すでに食事を済ませていた僕は、
仕方なく甘めのカクテルを注文した。


--- 最近、会ってないの? ---

・・・・・「えっ?」

--- ユンホさんよ。今からチャンミンくんに会うって言ったら、
なんだか変な顔してた。動揺してるというか、、、---


ヒョン、、、


・・・・・「お互い、忙しくて会えてないだけだよ」

--- そう、、、---

・・・・・「あの、、、」

--- ん?---

・・・・・「ヒョンと、、、ヒョンと何を話したの? ヒョンは、元気そう、、、だった?」


ヒョンのスマホから聞こえてきた、ユナの声、、、
今もまだ、頭に残ってる。

今もユナが、何を考えているのか分からない。

付き合ってほしいと言った僕に、
余りにも軽く 〝いいよ〟と、返事をしたユナ。

ヒョンの事、好きじゃなかったのかな、、、
僕の思い違いだろうか、、、


--- 別に、特に何も、、、あいさつ程度よ 、、、---

・・・・・「そう、、、」


もう、どのくらいヒョンの顏を見ていないだろう。

会いたい、、、
けど、会っちゃダメだ。


--- そうね、、、そう言えば、少し痩せてたような気がする ---

・・・・・「・・・・・えっ?」

--- あ、でも心配しなくていいかも? ---

・・・・・「どうして?」

--- すっごく綺麗な女の人と、仲良さそうに腕組んで歩いてたから、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- きっとあれは、彼女ね。結婚、、、とか? ---




・・・・・・・・ヒョン、、、




カクテルグラスを持つ手が、小さく震える。

ゆらりと揺れるグラスの中のカクテルが、
ヒョンと一緒に見た海に漂う波のように見える。



ヒョン、、、



ヒョンは、手の届かないと言ってた愛する人に、
触れる事が出来たの?

もし、、、

もしそうなら、僕はとても嬉しいよ。


ヒョンの瞳は、出逢った時からいつも寂しそうに揺れていた。
なんだかね、初めてヒョンにあった時、自分を見ているような気がしたんだ。

だからなのかな?
思わず声を掛けてしまった。

綺麗に結ばれたネクタイに手を伸ばして、
直すふりして、ヒョンに近づいた。

一目惚れ、、、

だったのかもしれないね、、、


でも、僕のこの想いは、ヒョンを困らせるだけ。
分かってる。

だからもう、ヒョンには会わない。
ヒョンの傍に、ヒョンの愛する美しい人がいるならなおさら、、、


--- チャンミンくん、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- ねぇ、チャンミンくん、、、---

・・・・・「ん?」

--- 今日ね、家、誰も居ないの、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- ここを出たら、うちに来ない? ---


テーブルの向こうから僕に微笑みかけるユナは、
いつものユナじゃなかった。

グラスを持つ指先は、赤く染まり、
微笑む唇も、艶を持ち僕に何かを語り掛ける。


これでいいんだ、、、

僕が、ユナを繋ぎとめる。

この赤く染まる指先がヒョンに触れないように、、、
誘う唇が、ヒョンに触れないように、、、



僕がヒョンを守る、、、



・・・・・「うん、、、いいよ、、、」



ヒョン、、、

心配しないで、、、
僕がヒョンを守るから、、、
ヒョンの幸せを、誰にも邪魔させないから、、、







71へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
ついに待ちに待ったカムバ当日です(*'▽')
アルバムが届くのはきっとまだ少し先だと思いますが、
すっごく楽しみに待ってます♡

それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもありがとうございます。




こころ。

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真夜中の観覧車。-scene10-



・・・・・「暑っ、、、」


まだ、〝夏〟というには随分と早い5月、、、

なのに、朝から照り付ける太陽の光で、
寮の部屋で静かに本を読んでいた僕の額には、
ジワリと汗がにじんでいた。

人よりは暑がりなことを自覚してはいるけれど、
まだ5月なのに、この暑さはないよな、、、


デスクの上の時計に目をやる。


今日の夜は、ユノヒョンと先輩たちとの飲み会。
ユノヒョンの一番の親友のキム先輩の誕生日らしい。


〝隣りの奴も誘って来いよ〟


昨日、そんなメッセージがユノヒョンから送られてきた。

けれど、イソンは彼女と久し振りのデートだとかで、
結局、僕だけが参加することになった。


〝授業終わったら一緒に行こう。すぐ戻るから部屋で待ってろ〟


ユノヒョンからメッセージが届いたのは、
約束の時間の1時間前。

僕は着替えをして準備を済ませると、
3年生の部屋がある棟に向かって歩き出した。

途中、知った顔に何度か会って挨拶を交わす。


---チャンミン、何処行くの? ---

・・・・・「これから先輩たちと飲み会なんだ」

--- 先輩って、チョン先輩たち? ---

・・・・・「うん、、、」

--- いいな~、俺もまたチョン先輩に紹介してよ、、、---


ユノヒョンの名前が出ると、必ずこんな返事が帰ってくる。

イソンによると、〝チョン先輩〟は後輩たちの憧れで、
お近づきになりたい後輩が沢山居るとか。

まぁ、そんな話は幾度となく耳にしたことはあるけれど、、、


--- チャンミンは、ずっと近くにいるから分からないんだって---


このセリフだって、一体何度目だか、、、


・・・・・「そうかな、、、よくわかんないけど、、、」


その度に、僕はこう答える。


--- お前にくっついて先輩たちと顔見知りになった俺ですら、
みんなに羨ましがられたりするんだぜ? ---

・・・・・「ふーーーん、、、そうなんだ、、、」


ユノヒョンは皆の憧れ、、、か、、、


そんなことを考えながら、ようやくユノヒョンの部屋の前に立つ。
ドアノブを回すと、案の定、鍵は掛かっていなかった。

不用心だな、、、

部屋に足を踏み入れる。


相変わらず、散らかったままの部屋。


・・・・・「ったく、もう、、、」


背中のリュックを下ろして、
適当に片づけ始める。

ほっとけばいいのに、それが出来ない僕もどうなんだか、、、

子供の頃からちっとも変わらない。
世話の掛るユノヒョン、、、

どうしてみんなに人気があるのか、
僕には全く分からない。

まぁ、そんなユノヒョンの事をずっと好きだった僕が言うのもおかしいけど、、、


床に落ちたままのごみを捨てて、
テーブルの下に積み上げられた雑誌に手を伸ばす。

綺麗に揃えながら、本棚に並べていると、、、


・・・・・「これは、、、」


沢山の雑誌に混ざって、1冊のアルバムが出てきた。


可愛いピンク色の表紙・・・

それを見た瞬間、なんとなく中身が想像出来て、、、
表紙を開きかけた手を止めた。

そのまま本立てに立て掛けて、
また、テーブルの下に積まれた雑誌に手を戻す。

けど、、、

そうじゃないか、、、と思えば思うほど、気になって仕方なくて、、、
結局、僕はまた立ち上がり、そのアルバムを手にベッドに腰を下ろした。

表紙に手を掛け、そっと開く。

僕の目に飛び込んで来たのは、
美しい文字で書かれた


<ユンホ&ミファ>


きっと、これはミファさんの文字。
見覚えがあるのは、彼女からもらった手紙に書かれていた文字と同じだから。


ゆっくりと、ページを捲ってゆく。

そこには、ユノヒョンとミファさんの長い時間が詰まっていた。
輝く笑顔と、お互いを愛おしそうに見つめる瞳。

1枚の写真から、思いあう2人の心が溢れていた。


キュンっと、胸が痛む。

この痛みは、嫉妬なんだろうか、、、
美しい心と、輝く思い出だけを残して逝ってしまったミファさんに、僕は嫉妬しているんだろうか、、、

もしそうだとしたら、僕が彼女に敵うわけがない。


彼女は永遠に美しい姿のまま、ユノヒョンの記憶に残り続ける。
そんな彼女に、僕が敵うわけない、、、

自分でも、意味のよく分からない想いが込み上げてきて、
その想いは涙になって溢れてくる。


馬鹿だな、、、僕、、、


ミファさんの隣りで、楽しそうに笑ってるヒョンの写真に指で触れた。





「チャンミン?」



夢中になっていて、
ヒョンが戻ってきたことに気が付かなかった。

慌ててアルバムを閉じて、ヒョンに背を向けると、手の甲で涙を拭う。


・・・・・「ヒョン、、、遅いよ、、、随分待ったのに、、、」


誤魔化すようにそう言いながら振り向く。

大丈夫だよね?
泣いていたことを、ヒョンには知られたくない。

ヒョンは、テーブルの下の雑誌やら、置きっぱなしだったゴミが片付けられていることに気を取られていて、
僕が泣いていたことには気付いていないようだった。


「なんだよ、お前片付けてくれたの?」

・・・・・「ヒョンってば、相変わらず片付けられないんだね」

「そう簡単に人の性格なんて変わるわけないだろ、、、」

・・・・・「そういうのは、性格の問題じゃない、やる気の問題だ」


僕の言葉に、ヒョンは肩を揺らして笑う。

よかった、、、
ヒョンに、つまんない心配をかけたくないから、、、



僕は、残りの雑誌を片づけながら、
ベッドの上のアルバムも一緒に本棚に立て掛けた。


「行こうか、、、アイツら待ってる」

・・・・・「うん、、、」


ヒョンの後に続いて部屋を出る。


ヒョンがポケットから取り出した部屋の鍵に、青いリボンを付けたコアラのキーホルダーが揺れている。


〝俺と、チャンミンと3人でお揃いなんだぞ〟


この部屋にも、そしてユノヒョン自身にも、
余りにも沢山のミファさんの面影が残っていて、、、


「どうした、チャンミン、、、」

・・・・・「ううん、、、なんでもないよ、行こう、、、」


僕はこの先、
こんな気持ちを胸に持ち続けたまま、ヒョンの隣りに居続ける事が出来るだろうか、、、


僕の前を歩くヒョンの背中に、心で話しかける。


ねぇ、ヒョン、、、

大丈夫だよね?


ヒョンは、今、僕のことが好きなんだよね?
何度も、そう言ってくれたもんね?


その背中に触れたら、ヒョンの気持ちが分かる気がして手を伸ばす。

けれど、、、

知るのが怖い、、、
伸ばしかけた手を、ゆっくりと引き戻した・・・・・








150へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
チャンミンくん、また勝手に一人でゆらゆらしてます(;・∀・)

さて、珍しく午前中に手元にやってきました。

ビギアゲBlu-ray 2018.03.27

田舎住まい故、いつも荷物の到着が遅いんですけど、
今回はフラゲ出来ました。
ゆっくり見たいんですけど、自分以外の誰かがいると気が散って集中できなくて、
皆が寝静まった真夜中か、もしくは昼間の誰も居ないときか、、、
しかし現在春休み中(;・∀・)
明日は待ちに待ったカムバですし、
ゆっくり見るのは、暫くお預けかも?(;・∀・)


それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・♪






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純愛。1



「S大の建築学科を受験すると言い出したのは、俺の店を建てるためなのか?」

・・・・・「そうだけど、何か?」


父さんに挨拶を済ませ、家に帰るまでの道すがら入ったレストランで、
怖い顔をしたヒョンと向き合った。

テーブルの上には、トロトロの卵が乗ったオムライスがスタンバっているというのに・・・
スプーンを持ったまま、何故か俺はヒョンに説教されていた。


「チャンミン、、、お前なぁ、、、」

・・・・・「別にいいだろ? どんな理由でも、俺が初めてやる気になったんだから、、、」

「だからって、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」

「・・・・・なんだ」

・・・・・「言いたいことがある」


この時の俺は、頭の中がショートして思考回路が停止していたに違いない。



「なんだよ、、、」

・・・・・「俺、ヒョンが好きだから、、、」

「・・・・・」


ヒョンの顏が固まってる。
瞬きもせず、俺をじっと見つめたままで、、、


・・・・・「好きっていうのは、兄弟とかそういうのじゃなくて、、、」

「・・・・・」

・・・・・「いわゆる、ヒョンを恋愛対象として好きだから、、、」


固まったまま、ヒョンはピクリとも動かない。


まぁいい。
宣言したら、俺もあとには引けない。

前進あるのみ!

絶対に、父さんからヒョンを奪ってやる、、、


俺はこの時、心の中で可笑しな〝闘志〟を燃やしていた。
メラメラと、、、


・・・・「ってことで、食ってもいい?」


スプーンを持った手を、ぐっと伸ばしてヒョンの目の前に差し出す。


「・・・・・」

・・・・・「ヒョン?」

「あ、あぁ、、、」

ふんっ、、、と鼻を鳴らして、ようやくオムライスにあり付いた。


・・・・・「うんまーーーいっ!」


トロトロの卵が、口の中でとろける。
ケチャップと溶けたチーズのコラボレーションが絶妙な味わいだ。


・・・・・「ヒョンも早く食えば? 冷めるよ?」

「あ、あぁ、、、そうだな、、、」


ヒョンの目が泳いでる。
勢いで告っちゃったけど、ま、いいさ。

俺の心の中に長い間燻っていた小さな煙が、
いきなり炎を上げ燃えだしたんだ。

この炎は、もう誰にも消すことはできない。



腹が減っていた俺は、皿の上のオムライスを一気に平らげた。


・・・・・「こちそうさまーっ。あー美味かった」


テーブルの向こうのヒョンが、
スプーンで掬ったオムライスを口に運びながら、チラチラと俺を気にしてる。


俺は、コーラの入ったグラスを手に、椅子の背もたれに身体を預けて、
ストローを吸いながら、そんなヒョンを見つめていた。


暫くすると、ヒョンがカチャ、、と音を立ててスプーンを置いた。

皿の上には、まだ半分オムライスが残ってる。


・・・・・「あれ? ヒョン、もういいの?」

「ん、、、」

・・・・・「勿体ない、俺が食う!」


身体を起こし、グラスを置いて、ヒョンの前の皿を手にとった。
残ったオムライスもぺろりと平らげ、ふぅ、、、と息を吐く。


・・・・・「ごちそうさまっ」

「・・・・・」

・・・・・「ヒョン、コーヒー飲んだ?」

「あ、あぁ、、、」


ヒョン、さっきから〝あぁ、、、〟しか言わないな。
目が泳いだままだし、、、

俺の告白、ちゃんと通じてるよな?


・・・・・「じゃあ帰ろう」

「あぁ、、、」


そのまま店を出て、車に乗り込む。
家に着くまでの1時間。
ヒョンは一言も話さなかった。


気まずい空気が漂う車内。
余程、居心地が悪かったのか、
ヒョンがオーディオのスイッチを入れる。

特に興味もない知らないアイドルの歌が流れてきて、
余計に可笑しな空気が、俺たちを包んだ。


・・・・・「ヒョン、今日はありがとう」

「あぁ、、、」


ようやく到着した店の前。
車が停止して、助手席のドアから降りると、やっと息が出来た気がした。

そのまま、アパートに向かって歩き出す。
背中に、ヒョンの視線を感じる。


と、その時、、、それは歩き出してすぐの事だった。



「チャンミン、、、」


呼ばれて、脚を止める。
ゆっくり振り向くと、ヒョンが運転席の扉の横に立っていて、、、


「お前、もしかして、、、」

・・・・・「・・・・・」

「もしかしてさ、、、」


言葉を選んでいるのだろうか、、、
なかなかその続きがヒョンの口から出で来ない。

痺れを切らした俺は、ヒョンを促す。


・・・・・「もしかして、、、なに?」


そう言うと・・・


「アイツに、、、ジョンソクに何か、、、聞いたのか?」


さっきまで泳いでいたヒョンの瞳は、
真っすぐに俺を見つめていた・・・・・








49へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

正直ね、負けると思ってたんですよね、ボーリング(笑)
若いパワーには勝てないって、kieちゃんと言ってたんだけど~(笑)
いやー勝ったね(;・∀・)
ちょっと、思ってたよりレベルが、、、だったけど(;・∀・)フフフ
すっごく楽しかった~♡

と言うことで、見終わってからこのお話を書いたので、
書き終わったのは、1時半(笑)

誤字脱字、お許しくださいm(__)m
後々訂正します♪



それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもありがとうございます。





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