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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



星の欠片、月の雫。- season 2 -





--- チャンミンくん、チョンくん、本当にありがとう。
彼にきちんと、自分の気持ちを伝えてみようと思う---


もう時間も遅かったこともあって、チョンくんの車でナレを家まで送り届けた。


・・・・・「ナレ、頑張って。また、連絡して」

--- うん、ごめんね。チョンくんも、ありがとね---

「ああ・・・」


別れ際のナレの顔は、さっきとは別人のように優しく穏やかだった。


深夜の大通りなんて、車で走るのは久しぶりだ。
少し開いてる車の窓から入り込む風が、とても気持ち良かった。


・・・・・「室長、ありがとうございました。ナレ、なんだか吹っ切れてたみたいです」

「別に・・・」


そっけない態度のチョンくんが、少し照れてるように見えた。

あ、そうだ。


・・・・・「あの、そう言えば室長はどうして僕のマンションに?」

「・・・・・」

・・・・・「室長?」

「あいつに偉そうなこと言えないよな」


程なく僕のマンションの前に到着して、
サイドブレーキを引いて、そのまま俯いてる。


「お前に言いたいことがあって、それで来たんだ」

・・・・・「・・・はい」

「韓国に戻ってきたのは、お前がいたからだ」

・・・・・「・・・・・」

「お前がいたから、だから・・・」






何も変わってない。

真っ直ぐで、自分の気持ちに正直で、
偽りのない気持ちを僕にぶつけてくる。

チョンくんをじっと見ていると、すごく恥ずかしそうにして・・・



今なら、いいかな?


・・・・・「室長、1つだけ聞いてもいいですか?ずっと前から、聞きたかったんです」

「なんだよ」

・・・・・「僕だって、知ってましたか?」

「えっ?」

・・・・・「あの時、自分が助けたのが僕だって・・・」



鍵をかけて、閉じ込めたはずの僕の気持ちがいつの間にか溢れてきて、
言わずにはいられなかった。


チョンくんは、少し考えるようなそぶりを見せて、、、
そして、ふっと笑って・・・


「ああ、初めて教室でお前を見た時、すぐに分かったよ」

・・・・・「僕は、室長が残してくれたあのペンダント、、、
あれを見ても、暫く気が付かなかったんです。けど、どこか記憶の隅にあって・・・」

「あのペンダント、知ってたのか?」

・・・・・「はい。助けてもらった時、逆光で室長の顔は見えなかったんです。
けど、胸にあのペンダントが、、、それだけ覚えてて・・・」

「そっか・・・」

・・・・・「なのに、ずっと思い出せなくて、、、ごめんなさい」

「そんなこと、別にいいよ」



暫くの沈黙。
静かな車内で、お互いの心臓の鼓動まで伝わってくるようだ。




「なぁ、笑うかもしれないけれど・・・」


・・・・・「・・・・・」

チョンくんは僕の方へ向きなおして、僕の目をちゃんと見てくれた。
その顔は、なんだか懐かしくて・・・

上司と部下として再会してからとは違う、あの時の、幼いころのチョンくんに見えた。




「お前が好きだ。ずっと前から、、、何年も前から、好きなんだ」




本当は、少しだけ期待してた。
チョンくんがまだ、僕の事を想っていてくれるんじゃないかって・・・

けれど、長い年月、想いは変わる。人も変わる。
なのに、この人は・・・

少しも変わってない。
僕が好きだったあの頃のまま・・・



僕がこの人をもう一度好きになっても、、、
好きだと言ってもいいの?




なんの迷いもなく、ただストレートに僕に想いをぶつけてくる。
チョンくんの瞳は、真っすぐに僕に向かっている。


あれから長い月日が僕たちの間には流れていて、
当たり前だけど、時間の流れの中で僕たちは大人になった。

普通なら、この人が〝好きだ〟と告げる相手は、美しくて聡明な女性なんだろう。
そう、さっきチョンくんが一緒にいた、あの女性のような人・・・

それなのに、目の前のこの人は、
僕の目をまっすぐに見据え、想いと情熱を必死で伝えようとしてる。

こんな目を向けられて、気持ちを奪われない人がいるだろうか・・・



・・・・・「室長、覚えてますか?」

「・・・・・」

・・・・・「あの時、ホールの下駄箱まで追いかけてきてくれた時・・・
僕、本当はとても嬉しかったんです」




〝キスしてたじゃないか!!! 〟



今でも鮮明に覚えている。



・・・・・「教室で、室長とミンジがキスしているのを見てすごくショックでした」

「あ、あれは・・・」

・・・・・「あの時、僕が泣いてたのは、室長が・・・」

「なに? 言えよ?」

・・・・・「あの時、僕は、室長の事が好きだったんです」


この人相手に、嘘と誤魔化しは効かない。


「あの時、アイツに別れてくれって言ったんだ」


えっ?


「自分だけの欠片を見つけたから、だから別れてほしいって。でも、いやだって・・・
そしたら、1度だけキスしてくれたら、別れてくれるって、、、だから・・・」


・・・・・「・・・・・」


自分だけのかけら、、、星の欠片?


「お前の事だよ、チャンミン。俺だけの欠片・・・」



チョンくんが、僕の手にそっと自分の手を重ねる。


「あの時、好きでいてくれたんだろ? な? 今は? 俺の事、キライか?」


僕の手を包むチョンくんの掌に、
ぎゅっと力が入るのが分かった。


・・・・・「あの時も、僕に同じように聞きましたね」



〝俺がキライか? 〟



・・・・・「あの時は、なんだか自分の気持ちを踏みにじられたような気がして・・・」



〝僕がどう思ってようとチョンくんには関係ないだろ〟



・・・・・「あんな態度を、、、ずっと後悔してました。どうして素直に言えなかったんだろうって」


だから・・・
だから、もう二度と後悔はしたくない。


・・・・・「僕も、室長が、、、チョンくんが好きです」



人の想いなんて、空しくて儚くて・・・
いくら願っても祈っても、どうにもならないものだと、そう思ってた。

ましてや僕たちは、男と男、上司と部下・・・

現実を前にして、心を隠して、閉じ込めて・・・

それでも上手くやれるとそう思っていた。
自分に暗示をかけるようにそう思おうとしていた。

けれど、そんな僕の暗示は、この人が僕にまっすぐに向けるこの瞳で、
あっけなく解放されてしまった。



「チャンミン、、、」


僕の名を呼ぶこの低く響く声が、また別の暗示を僕にかけようとしていた・・・







22へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨夜、娘が満足げな顔をしてライブから戻ってきました。
暑い中、4時間近くグッズ列に並んで、缶バッチが被って交換してもらったり、
なんだか私とやってる事同じで笑っちゃいました(笑)フフ

とにかく、推しグループの初ライブは夏休みのいい想い出になったようです。
私のトン活資金が、結構な額、流出してしまいましたけれども(涙)





それでは、今日も1日いい日になりますように。
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星の欠片、月の雫。- season 2 -






・・・・・「ナレ、何かあったの?」

--- ごめんなさい。チャンミンくんにしか言えなくて・・・---


今にも声を上げて泣き出しそうなナレを、放っておけるはずもなかった。


・・・・・「とにかく行こう」


ナレの背中を促すように手を添えて、僕はマンションへ向かった。


しばらく歩いて、マンションの前まで来たとき、
少し先の道路の脇に止まっている車にもたれ掛るように、誰かが立っている。


こんな時間に誰だろう。

気になったけれど、僕はそのままナレを連れてエントランスに向かう。
その時・・・


「おい、シム・チャンミン」


えっ?

呼ばれたような気がして顔向けると、そこにチョンくんが立っていた。


・・・・・「室長?」








・・・・・「ナレ、座ってて。室長もどうぞ」


外で話すわけにもいかなくて、僕は、2人を部屋に招き入れた。
2人をソファに座らせて、温かいお茶を入れる。


・・・・・「もう遅い時間だから、お茶にしたよ。熱いから気を付けて・・・」


ナレに温かいお茶の入ったマグカップを手渡す。


---ありがとう---

・・・・・「室長も、どうぞ」


ナレは、僕が帰ってくるまでの間、暗くて寂しい場所で1人で泣いてたんだろう。
目を真っ赤に染めた顔が、とても痛々しかった。


---ごめんね、こんなに遅く・・・---

・・・・・「あんなところでこんな時間に、危ないよ。電話くれればよかったのに」

--- お仕事だと悪いと思って・・・---


なんだか・・・
ナレとチョンくんが僕の部屋にいるなんて変な気分だ。

チョンくんは、部屋に入ってからずっと無言で、何故だか僕を怖い顔で睨んでる。


--- あの、チョン・ユンホくん、、、だよね?---


ナレが少し伺うようにチョンくんに話しかける。


「そうですけど、、、」


なんで自分の事を知っているのか。
そんな風に訝しげな顔をしているチョンくんが可笑しくて・・・

僕は吹きだして笑ってしまった。
つられてナレも笑う。


「なんだよ」


自分だけが訳が分からなくて、拗ねてるチョンくんが可愛かった。


・・・・・「覚えてませんか? 高校の時、一緒だったカン・ナレです」

「カン・ナレ?」

--- チョンくんと付き合ってた、マドンナの友達です。一緒に映画見たじゃない?---


しばらく考えている風なチョンくんの反応を静かに待った。


「あぁ!! 想い出したよ、ごめん、、、全然気が付かなかった」

・・・・・「お久しぶりだね。チョンくん、いつ帰ってきたの?」


まるで、さっきまで泣いていたのがウソのように、
ナレは楽しそうにチョンくんと昔話に花を咲かせていた。

僕はそんな2人をキッチンから見ていた。
自然と頬が綻んだ。


そんな僕にナレが気付いて・・・


--- ごめん、チャンミンくん。久しぶりでつい・・・---

・・・・・「ううん、少しは気が晴れた? で、なにか、、、あった?」

--- うん、、あの・・・---


ナレがチラッとチョンくんを見る。


「あ、、ゴメン。俺は帰るよ」


チョンくんが気を利かせて立ち上がったのを見て、
ナレが慌てたように、、、


--- チョンくん、もしよかったらチャンミンくんと一緒に、私の話を聞いてもらえる?---


ナレの言葉に、チョンくんは少し考えて、
そして、静かに腰を下ろした。


--- チャンミンくんには前に話した思うけど、大学時代に付き合ってた人がいてね。
その人には、奥さんがいたの---


ナレの話によると、


〝大学卒業の時に別れた男が突然現れて、ナレにプロポーズしてきた〟


そう、ナレは僕たちに話してくれた。

卒業して2年も経ってる。
そりゃあ、驚くだろう。


・・・・・「それで、ナレはどうしたいの?」

--- 分らない。どうしていいか分からなくて・・・---


小さなため息とともに、ナレは僕から視線を外し、俯いた。
すると、それまで僕とナレの会話を黙って聞いていたチョンくんが、おもむろに口を開く。


「そんなこと、別に深く考えなくてもいいんじゃないか?」

・・・・・「・・・・・」

「お前が、そのおっさんの事好きなら、イエス、嫌いならノー。それだけだろ?」

--- でも、、、---

「でもも、へったくれもねぇよ。好きなら自分の気持に蓋するのはやめろ。
どうせ、そんなの長続きしねぇよ」


ドキッとした。


チョンくんのセリフが、僕の胸にグサリと突き刺さる。
僕を見つめるチョンくんの視線が、とても痛かった。



「好きなもんは好き。仕方ねぇだろ?」








21へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

今日は下の娘が友達と2人で、初の推しグループのライブに参戦します。
今まで16年間、電車に乗ったことも数えるほどしかないので、
無事に城ホールまでたどり着けるか、めっちゃ心配なんです(;・∀・)

グッズに並ぶとか言って、18時開演なのに朝早く出掛ける予定だし、、、
あーめっちゃ心配。
母なら全く慣れているので大丈夫なんだけど(笑)

けど、このライブチケット当てたのは何を隠そう、母の私。
しかもアリーナAブロックメンステ前方・・・なんて羨ましい(;・∀・)

次は自分のチケットで!!(笑)フフフ





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星の欠片、月の雫。- season 2 -






--- な、あれって室長じゃね? すっげぇ美人連れてるぜ ---


薄暗い店内でも、際立っている2人・・・

ふと、ナレの言葉を思い出した。


〝すっごい美人と並んで歩いてた 〟


--- な、挨拶してこよっか?---


また、こいつはどうしてこうも、ったく・・・


・・・・・「室長の邪魔するな、、、」

--- ちょっと、待ってろ---

・・・・・「おい! キュヒョン!!」


僕の静止を振り切って、ニヤニヤしながら室長の方へ歩いてゆく。
急いであとを追って・・・

キュヒョンの腕を掴んだ時には、すでに遅かった。


--- 室長、こんばんは。こんなところで、偶然ですね---


突然背後から声をかけられたチョンくんは、振り返ってその主を確認した。


「営業担当、チョ・ギュヒョンか。チョンくんに何か用か?」


チョンくんが僕をちらっと見て、またキュヒョンに視線を戻す。


--- 室長、もうそれは勘弁してくださ。チャンミンと一緒なんですよ---


3人の視線が一斉に僕に向く。
けれど、チョンくんは僕と目を合わせることなく、テーブルのグラスに視線を戻した。


チョンくんの隣に寄り添うように座るその女性は、僕たちの方を見てふっと微笑んだ。


--- ユンホさん、会社の方? ---

「そうです、おなじフロアの・・・」

--- 初めまして、私、、、---


きっとその女性は、僕たちに挨拶をしようとしたんだろう。
けれど、それをチョンくんが遮った。


「ウンジュさん、もう、出ましょう」

--- えっ?ユンホさん、、でも・・・---

「じゃ、お先に・・・」


キュヒョンの肩をポンと叩いて、
そのまま彼女と店を出て行った。


彼女は、申し訳なさそうに何度も僕たちの方を振り返って、そして、何度もお辞儀をしていた。





--- あぁ、ヤバかったかな?---

・・・・・「だから言ったろ? 室長の邪魔するんじゃないって」

--- 俺さ、絶対に室長に嫌われてるよな、、、はぁぁぁ---


違うよ、キュヒョン。
嫌われてるのは僕・・・


--- チャンミン、しかしすっごい美人だったよな。室長の恋人かな?---


恋人・・・

そうだよ。

チョンくんみたいに仕事が出来て、男の僕から見てもカッコよくて・・・
あんな人に恋人がいないわけはないよな。


そのあと、運ばれてきたビールと少しの食事をして、僕たちは店を出た。

細い裏通りを出て、駅に向かうために大通りへ向かう。


・・・・・「そう言えば、お前のスゴイ情報ってなんだったの?」


室長出現ですっかり忘れていた。


--- そうそう、それなんだけど、本人がいたからびっくりしたよ---

・・・・・「室長の事なの?」

--- 室長の今回の本社栄転さ、、、どうも専務が絡んでるらしくて・・・
詳しくは分らないんだけど、どうしても本社へ戻したかったらしいぜ---



専務・・・

そう言えば、チョンくんはよく専務に呼び出されてる。


・・・・・「キュヒョン、まだよく分からない状況で噂を広めるの止めろよな」

---分ってるって、、、おー怖い怖い。さすが、チョンくんの委員長---



まさか、酔ってもいないだろうに・・・




---じゃ! また明日な!!---


地下鉄の入り口でキュヒョンと別れて、僕は自分の乗る駅を目指した。


大通りを横切る横断歩道を足早に渡りきって、
目の前に目指す駅が見えた時だった。



胸ポケットに入れていた携帯が震える。

こんな時間に誰だろう・・・


取り出してディスプレイを見たら・・・


〝チョン室長〟


その名前を目にしただけで、心臓が高鳴った。



・・・・・「はい・・・」



さっきのチョンくんの態度、、、

それを考えると電話に出ることを少しためらったけれど、
結局僕は、5度目のコールで画面をタップした。


「俺、、、だけど・・・」

・・・・・「はい、室長、、どうされましたか?」

「まだあいつと一緒なのか?」

・・・・・「いえ、今、駅に向かってるところです」

「あのさ、さっきの・・・」

・・・・・「えっ?」

「さっきのは、違うから・・・」

・・・・・「さっきの、、、とは?」

「だから、さっき連れてた人・・・」


あぁ、あの綺麗な女性のことかな?


・・・・・「はい。とても綺麗な方でしたね。大丈夫です。社では話しませんし、
キュヒョンにもちゃんと口止めしておきましたから・・・」


赴任してきて間もないのに、社内の噂になりでもしたら・・・


「違う、そうじゃなくて・・・」

・・・・・「えっ?」

「だから! 違うんだ。こ、恋人とか、、、そんなんじゃないから・・・」

・・・・・「えっ?・あ、はい・・・」

「はいって、それだけなのかよ」

・・・・・「あの・・・」

「気にならないのかよ、、、だよな、やっぱ、俺だけなんだな・・・」

・・・・・「室長?」

「悪かったな、忘れて、じゃ、」

・・・・・「あ、室長、あの、、」



突然、通話が途切れた。
ツーツーと、空しい音が耳に響く。

何かおかしなこと言ったかな・・・



携帯を胸のポケットに納めて、
僕は最終電車の時間を気にしながら駅へと足を進めた。




何とか終電に間に合って、車内は帰宅途中のサラリーマンが数名乗車しているだけで、
電車の車輪とレールが軋みあう音だけが、車内に響いていた。



ふと、考える。
チョンくんは、僕に何を・・・



〝恋人とか、、、そんなんじゃないから〟
〝ガキの頃の気持ち引きずってるのは俺だけだって、分かってる〟
〝こいつは俺の物だ・・・手ぇ出すなよ〟
〝むこうで自由気ままにやって来たからさ。でも、お前がいるならって〟




まさか・・・

まさか、、、、けど・・・


子供の時のあの気持ちをまだ、、、チョンくんが?

もう、5年以上経ってて・・・
僕たちは男同士で・・・
今は上司と部下・・・

あんなに綺麗な人も傍にいて・・・


今までのチョンくんの態度は、冗談だと思ってた。

久しぶりに再会して、懐かしくて・・・
あの頃を思い出して、照れくささを隠すためだって・・・


だから、自分がこれ以上入り込まないように気を付けようとそう思った。

あの小さな小箱に閉じ込めた、
僕の幼い日の想いが溢れだしてしまわないように・・・



駅に降り立って、マンションまでの道のりを歩く。
途中、コンビニに寄ってビールを買った。


比較的、街灯が明るい通りをマンションに向かって歩く。

マンションにほど近い公園の前を通り過ぎようとしたとき、


--- チャンミンくん? ---


静まり返った通り。
小さな声も、僕の耳には響くように耳に聞こえた。

驚いて振り向くと、


・・・・・「ナレ?」


公園の暗がりから、知った顔が見えた。


・・・・・「ナレ、、、何してるの、こんな時間に・・・」

---ごめんなさい。チャンミンくんに会いたくて・・・---



街灯の薄暗い光の下で見たナレは、真っ赤に目を染めていた。


・・・・・「ナレ、何かあったの?」








20へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨日は、ほんっとに暑かったんですが、
ユノはカッコいいし(いつも)チャンミンは可愛いし(いつも)
やっぱりエイネは最高に良いっ!(笑)

そして、1番面白かったのは倖田來未だった(笑)

昨日のコメント欄に、皆さんが私の腰のことを気にかけてくださっていて、
LINEくださった読者さまも、現地でお会いできた読者さまも、
私の体調を気にしてくださって、声をかけてくださったことが、
とても嬉しくて有り難かったです。

ありがとうございました。

腰は不思議と楽しい事をしているときは、そんなに痛まなくて(笑)
けど帰りの電車はいち早く座る(笑)

そうそう、帰りの電車、座ってる私のとなりに、
ホットドックTシャツを着たカップルが立ってたんですが、
混み合う満員電車で、めっちゃイチャついてました(・・;)

同じTシャツ着てなくてよかった( ̄◇ ̄;)フフ

明日、下の娘が推しの初ライブ参戦(城ホ)なので、
今日はその準備のお手伝いに頑張ります。



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星の欠片、月の雫。- season 2 -






〝迷惑かけるのは今日限りにする〟



あの日、僕にそう言ったことを、チョンくんは確実に守っていた。

朝食もカフェにも僕を誘うことがなくなって、
なによりも僕の事を 〝委員長〟と呼ばなくなった。


--- な? チャンミン。室長のご機嫌損ねたのか? ---

・・・・・「別に。どうして?」


こういうことはすぐに感づくから、ホントにキュヒョンって厄介だ。


--- だってさ、変だろ。ついこの間までベタベタくっついてて、あげく 〝こいつは俺の物だ〟なんて
言っておきながらさ、、、驚いたよ、〝シムくん〟って・・・---

・・・・・「あんなの、室長のアメリカンジョークだって。本気にするなよ」

--- ん? アメリカンジョークって、そういう意味だっけ? ---

・・・・・「もう、そんなことどうでもいいよ。ヘンな噂立てるなよな」


念を押したけど、怪しいもんだ。


--- おい、チャンミン、、室長がお呼びだぞ---


室長の扉の前で、先輩が僕を呼んだ。


・・・・・「はい、すぐ行きます。キュヒョン、今日帰り開けといて」

--- 了解! ---


僕は、資料を手に持ち、チョンくんの部屋に向かった。


・・・・・「室長、シム・チャンミンです」


軽くノックする。


「入って・・・」

・・・・・「失礼します」


「どうだ、昨日の件、間に合いそうか?」

・・・・・「はい、なんとか期日までにはいけそうです、これなんですが、、、」


頼まれていた資料を手に、チョンくんの方へ足を進めたその時、


「後で目を通すから、そこに置いといてくれ」


突き放すような声・・・

まるで、〝それ以上俺には近づくな〟そう言われているように感じる。

僕がこの部屋に入ってから、チョンくんは僕の方を見ようともせず、
顔を伏せて何かの書類に目を通している。


・・・・・「はい、では、ここに・・・」


迷惑をかけないって、
僕を無視するってことか。

何もそこまで、あからさまにしなくてもいいのに・・・


「まだ、何か?」


そう僕に問いかける時でさえ、俯いている。

僕の顔を見るのも、イヤなのだろうか、、、


・・・・・「いえ・・・」

「じゃあ、戻って」

・・・・・「失礼、、、します」


軽く頭を下げて部屋を出た。






外回りで、帰社するのが遅いキュヒョンを待ちながら、
僕は本格的に動き出すプロジェクトの最終的なプランを纏めていた。


--- ん、、、ここは室長と相談だな ---


室長の部屋に視線を向けると、ブラインドの隙間からチョンくんが見える。


〝ガキの頃の気持ち引きずってるのは俺だけだって〟



気持を引きずってる?


〝ずっと好きだったんだ 〟


今も、好きってこと?

5年以上経った今も、僕の事が好きってこと?

まさか・・・

あの日からずっと、そればかりが頭の中をぐるぐる廻る。


室長の部屋で、チョンくんは空を眺めていた。
その姿を見て、懐かしい光景を思い出した。


チョンくんが転校してきた頃・・・
ああやって、教室の窓から2人で空を仰いだ。

いつからか、僕は隣で空を見上げるチョンくんの横顔を盗み見るようになった。

少し長めの茶色の髪が、風に靡くのが好きだった。
眩しい太陽の光に照らされて、キラキラと輝くチョンくんの横顔が好きだった。


僕は、チョンくんが好きだった。

今は?
今は・・・


--- お待たせ、チャンミン、終わる?---


後ろからかけられたキュヒョンの声で我に返った。


・・・・・「ん、すぐに終わる」


僕はパソコンの電源を落として、帰り支度をし、フロアを後にした。






--- で、今日はどうする? ---

・・・・・「いい店ある? 僕は何でもいいけど・・・」

--- じゃあさ、付き合ってほしい店あるんだけど---



そうキュヒョンに言われて、
居酒屋か定食屋だろうと思っていた僕の予想は大外れだった。


・・・・・「なぁ、ここって普通さ。スーツを着たサラリーマンが、しかも2人で来るような店じゃなくない?」


いかにも女性誌の特集に出てきそうな、シャレたカフェバー。

木目調で統一された店内。

昼間は、OL達で賑わいそうな感じだけど、
夜は灯りを絞ってるのと、店内を流れるジャズの音楽が、大人の雰囲気を十分に醸し出してる。


--- 実はさ、今度デートでさ---

・・・・・「なんだよ、僕は下見につき合わされたってこと?」

--- ま、そう言わず、ここ、食いもんも美味いらしいぜ---


仕方ないとばかりに、僕は大きなため息をついて・・・
軽い感じの食事と、ビールを注文した。


--- で、何の話?---


キュヒョンが何故か目を輝かせて身を乗り出してくる。


・・・・「別に、、、話なんかないけど?」


乗り出してた身を引いて、ポスッと椅子に腰を沈めたキュヒョン。


--- なんだよ、室長との面白い話、聞けるのかと思ってたのにさ---

・・・・・「なんだよ、面白い話って」


キュヒョンの顔が二ヤついてる。


--- 今日、スゴイ情報仕入れて来たんだ---

・・・・・「なに? もったいぶらないで早く教えろよ」

--- 実はさ、、、---


そう言いながら、キュヒョンの視線が僕を通り越してその先にあるものを捉える。


--- あっ、、、室長?---


その言葉に、咄嗟に振り向いたら・・・

僕たちのテーブルの少し先に見えるカウンターに、
チョンくんと女の人が、並んで座る姿が見えた。








19へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

今日は待ちに待ったエイネの日です。
夏の暑さにはからっきし弱い私ですが、
毎年、暑さで溶けそうになりながらも、エイネは楽しみに参戦しています。

最後の花火を見ると、夏ももうすぐ終わるんだなぁ、、、と、実感します。

参戦される皆さま、熱中症対策を万全に、
楽しく参戦しましょう♪

お留守番の皆さまの分も、2人を応援してきますね(*'▽')



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星の欠片、月の雫。- season 2 -







週が明けると同時に、来月からの仕事の件で、僕と室長は準備に追われていた。


「俺もこの歳でさ、正直本社の室長なんて、荷が重いよ」


そう言いながら、ふふっと笑う。
僕にはどう見ても〝余裕の笑み〟に見えるのだけれど・・・


〝こいつは俺の物だ〟

〝手紙、読んだだろ? 忘れた?〟



あんなことがあってから、変に意識してしまって仕事に集中できない。
なのに、その張本人は、まるで変身したかの様に仕事に没頭してる。

定時になるとすぐに連れ出されて、食事とお酒、カラオケにボーリング、、、
そんな日々が嘘のように連日残業の日々・・・

今日も変わらず朝から根を詰めていて、
気が付くと時計はすでに午後10時を回っていた。


「ふう、、、疲れた・・・」


肩をぐるぐる回しながら大きなため息をつく。


・・・・・「室長、お疲れでしょう? 今日はこのへんにしましょう」

「ああ、そうだな」


隣りのフロアも、すでに灯りが落ちて静まり返っている。


室長の部屋から見下ろす都会の景色は、ネオンが華やかで美しかった。
夜空には、そのネオンに負けないくらいの月が明るい光を放っている。


「なぁ、委員長。あれからどうしてた?」


窓の外を見ながら、不意にチョンくんが言う。


「俺が居なくなってから・・・」

・・・・・「そうですね、、、」

「・・・・・」

・・・・・「普通に勉強して、普通の大学生になって・・・
一言で言うと普通の人生を送ってましたよ」

「そっか・・・」

・・・・・「室長はどうでしたか? アメリカ・・・」

「そうだな、高校生だったから、それなりに刺激的だったよ。けど、すぐに飽きちまった」

・・・・・「自由奔放に生きてたんでしょ?」

「そうだな、たくさん遊んだけど、たくさん勉強もして、、、で、空ばっかり見てたような気がする」

・・・・・「空?」

「あぁ、空」


言いながら、振り返って僕をじっと見てる。


ああ、そうだ・・・


〝ずっと空を見てるよ。お前の事ずっと忘れない〟


チョンくんにもらった手紙を思い出して恥ずかしくなって、、、
僕はチョンくんから視線を逸らせた。


「なぁ、委員長・・・」


ゆっくりと僕の方へ歩いてくるチョンくんに、心臓が怖いくらいに高鳴っている。
僕の目の前に立って、黙ってるからどうしていいか分からなくて・・・


・・・・・「室長、あの・・・」

「なぁ、せめて2人の時くらい、その室長ってーのやめろよ」

・・・・・「でも・・・」

「チャンミン、、、」

・・・・・「あ、あの、、、室長・・・」


突然名前で呼ばれて、目の前にチョンくんがいて・・・
俯くことしかできない・・・


そんな僕を見て、チョンくんがふっと笑う。


「腹減ったろ? 飯食いに行こう」


ポンと僕の肩を叩いて、帰り支度を始めた。



おかしなことを考えてた僕は、無性に恥ずかしくて・・・
早くこの場から立ち去りたかった。


・・・・・「室長、僕は、今日はこれで失礼します」


小さく頭を下げて、足早にフロアに向かう。
自分のデスクに戻って、上着と鞄を掴んで、部屋を出ようとしたその時・・・


ふわっと、背中から温かい空気に包まれる。


・・・・・「し、室長・・・」


僕の身体は、伸びてきたチョンくんの腕の中、、、
ぎゅっと、抱きしめられた。


チョンくんが室長となって赴任してきた日。

あの日もみんなの前で抱きしめられたけど、その時とは全く違う・・・
なんだかよく分からないけれど、明らかにあの時とは違っていた。


「ごめん、少しの間だけ・・・」

・・・・・「室長?」

「分ってるから、、、ガキの頃の気持ち引きずってるのは俺だけだって分かってる。
迷惑かけるのは今日限りにする。だから、少しだけ・・・」



チョンくんの腕が痛いくらい僕の身体を締め付ける。


心のずっと奥深くに眠っている静かな感情が、
少しずつ熱を持って動き出した気がした・・・







18へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨日は、久しぶりに実家でゆっくりのんびりしてきました。
私は料理下手なので、自分で作った料理はあまり食べる気もしないのですが(笑)
料理上手の母の手料理はとても美味しくて、お腹いっぱい食べてきました。
ダイエットなんてあったもんじゃない(苦笑)




それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。




こころ。

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