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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



星の欠片、月の雫。 7-2





「なぁ、チャンミン」


カーテンの向こうはまだ暗くて、月明りだけがぼんやりと室内を照らしている。
僕は、懐かしい温もりと匂いに包まれて、夢と現実の間を行ったり来たりしていた。


「チャンミン」


貴方に名前を呼ばれて目を開けると、
ようやくそれが夢ではないことを認識できた。

隣には、溶けるような優しい目をしながら、
僕をジッと見ているユノがそこにいたから・・・


「チャンミン、辛くないか? ゴメン、ちょっと強引だったな」


恥ずかしさを隠すように、僕の髪を撫でながら額に軽くキスを落とす。


「チャンミン、覚えてるか? 俺が守れなかった約束」



〝俺が守ってやる〟



「守ってやるって、お前を俺が守るって・・・」

・・・・・「もちろん、覚えてるよ」

「今からでも間に合うかな? 俺たち、遅くないよな?」


僕は、ユノに抱かれたまま小さく頷いた。


「もう一度約束するよ。俺がお前をずっと、、、これからもずっと守ってやるから・・・」


僕を抱くユノの腕に、ギュッと力が入る。


「今までごめんな。ずっと1人にして・・・」


このまま、呼吸が止まってもいいとさえ思う。
何も考えず、ユノと2人で抱き合いながら永遠にこのままでいたかったから・・・



でも、現実はそうじゃないことを僕もユノも知っている。


・・・・・「ユノ、いつまでソウルにいるの?」


聞きたいわけじゃない。
けれど、聞かないと・・・

僕たちは本当の意味で繋がることが出来ないから・・・


「お前に会いたくて、1日早く来たんだ。テミンに聞いてるか? 明日、専務と会う」

・・・・・「・・・ウンジュさん、、、とのこと?」


現実をちゃんと知らないと・・・


「結婚しろって言われてる」


僕たちは前には進めない。


・・・・・「そう、なんだ」


身体が震える。

ついさっき、貴方に抱かれたばかりなのに、ずっと守るって言われたばかりなのに・・・
怖くて身体が震える。

抱きしめていた腕の力を緩めて、ユノが僕の顔を覗き込んだ。


「チャンミン。俺とウンジュさんは結婚はしない。お互いそう思ってるんだ」

・・・・・「でも、、、」

「ニューヨークへ一緒に行ったのは、同情だって彼女にそうに言われたよ」

・・・・・「・・・・・」

「もちろん、自分が招いてしまった事故で、彼女があんなことになって・・・
責任を感じたことも理由の1つだよ。でも、それだけじゃない。彼女には、本当に感謝してるんだ」

・・・・・「うん、分かってる」

「お前と離れて、知らない国で心が壊れそうなとき俺を救ってくれた大切な人だ。
俺が傍にいて、彼女の力になれるなら、、、そう思ったんだ」

・・・・・「知ってるよ。ユノがそういう人だって」

「同情じゃないよ。俺は、彼女を愛してた」



分かってるよ、ユノ・・・





「ある日彼女にさ、病院へ呼び出されて、俺の目の前で・・・」



〝ユンホさん、そのままそこにいて。
もし、私がユンホさんのところまで歩くことが出来たら、私のお願いを聞いてくれる?〟




「彼女がゆっくりと、、、けれどしっかりと足を踏みしめて、俺のところまで歩いてきたんだ。
嬉しくて、、、目の前に彼女の顔が見えたとき、思わず彼女を抱きしめた」

・・・・・「・・・・・」

「〝頑張ったね〟って、それしか言えない俺にさ・・・」



〝ユンホさん、見たでしょ? 私、もう1人で歩けるの。ユンホさんがいてくれたから・・・
傍で見守ってくれたから〟


〝けれど、私たちのこれからの人生を一緒に歩くのはお互い別の人でしょ?そうでしょ? ユンホさん。
ずっと長い間、貴方を信じて待ってる人がいるはず。早く行ってあげて。それが私からの最後のお願いよ〟


〝私は歩けるようになったの。だから、、、だからね、心も一歩踏み出そうと思ってる〟

〝ドンヘさんに、会いに行くわ〟





・・・・・「ドンヘさん、、、」

「彼女がずっと愛してる人だよ」









78へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨日は、渋谷のタワレコとTSUTAYAへ行ったお友達が、
いろいろと写メを送ってくれました。
さながら実況中継のようにトントラの動画もリアタイで見たりして、まるで気持ちは渋谷なう(笑)

フラゲしたアルバムのジャケカを報告し合ったりで、家に居ながらも
1日楽しい時間を過ごしました(笑)

アルバムは、驚きのsurprise songもあったりして、期待以上のすっごくいいアルバムです。
これからたっぷり聞き込んで、ツアー参戦したいと思ってます。

初回限定盤とギフト盤が今日到着予定なので、
それも楽しみです♪


夜は、うたコン。
けど、正直、ユノを直視できませんでした。
あんな色のないユノ、見てられなくて、、、
でも、そんなユノを隣でカバーしようとチャンミンが少し無理して笑ってて、、、
(私にはそんな風に見えました)
パフォーマンスは最高でしたね。
胸が凄く熱くなって、涙が出ました。
何も出来ない、応援することしか出来ないけれど、
一生懸命私に出来る応援をしようと思いました。


それでは、今日も穏やかな1日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。





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星の欠片、月の雫。 7-2





「俺さ・・・」



「俺、やっぱり無理なんだ」

・・・・・「・・・・・」

「ゴメン、チャンミン。お前をどうしても諦めきれない」

・・・・・「ユノ」


僕の顔をじっと見つめながら、ユノは少し恥ずかしそうに微笑んだ。
僕は、そんなユノを見て目を逸らせた。


「なぁ、チャンミン。聞かせてほしい。お前の今の気持ち・・・
嘘のない、本当の気持ち」

・・・・・「僕は・・・」


僕の言葉で、この先の僕たちの未来が変わってしまうのかな?


それでも
そうだとしても

僕は正直でいたい。
貴方の前で、もう自分の心に嘘はつかないって決めたんだ。

僕達は心に鍵をかけて生きてきた。
本当の気持ちを隠し合って、嘘を付き合って、遠回りの道を歩いてきた。

それでも、僕はユノが好きで・・・
貴方しか考えられなくて・・・

そして、貴方も・・・
貴方も僕と同じ気持ちだと・・・

ユノ、僕は自分に正直になりたい。

もう、いいよね?
いいんだよね?

例え、誰かを苦しめることになっても・・・


・・・・・「僕は、ユノと一緒に生きていきたい。それで、もし他の誰かが悲しむとしても・・・
それでも、僕は貴方と生きていきたい」

「チャンミン」

・・・・・「罰なら、いくらだって受ける。ユノと一緒なら何も怖くない。だって・・・
だって、高校生の時からずっと、、、ずっと愛してるんだ。 誰よりも一番貴方を愛してる」


顔を上げて、隣りの貴方の顔を見た。
涙で滲んでよく見えないけれど、そっと貴方が拭ってくれるから・・・


「チャンミン。俺も、ずっと愛してる。 あの夏の日に、お前と出会ってからずっと・・・
俺の星の欠片は、あの時からお前だけなんだ」


貴方の温かい掌が、
僕の髪に触れ、優しく引き寄せられる。


「初めてキスしたのを思い出す。今、あの時と同じ気持ちだよ」

・・・・・「室長のデスク?ムードも何もなかったのに、あの時と同じなの?」


触れるか触れないか・・・


「お前が好きで好きで仕方ないってことだよ。チャンミン、俺の気持ち、分かるか?」

・・・・・・「ん、、、ふっ、、、」


僕の返事も聞かずに、貴方の唇が落ちてくる。

もっと・・・
もっと・・・

もっと僕に触れて、触って・・・

ユノ・・・
ユノ・・・


きっと、こうなると心のどこかで思っていた。

忘れてと言ったって、貴方はきっと僕の事を忘れはしない。
別れようと言ったって、きっと貴方の心のどこかに僕がいる。


そして・・・


テミンに、貴方がソウルに来るとそう聞いた時、
きっと、こうやって貴方と抱き合えるんじゃないかって、、、そう思っていた。


どこにそんな自信があったんだろうって、自分でもそう思うけれど・・・


いや、違う。
自信じゃなくて・・・

そう、きっと僕たちはそう決まってたんだ。

出会う前から
生まれる前から

僕たち2人の運命だから・・・



「チャンミン、俺を見ろ。お前を抱いてるのは、誰? 分かるか?」

・・・・・「あっ、、、ユノ、、、」


貴方から与えられる激しい感情と溶けそうな熱を僕はもて余す。


貴方に貫かれ、揺さぶられ、何度もいかされて・・・
離れていた長い時間を取り戻すかのように、僕たちは時間を忘れて愛し合った。


僕の胸で揺れる星と月が対であるように、
ユノと僕もお互いがいなければ完全にはなれない。


これから先の僕たちが歩く道。

交わることがないと思っていた2つの道が、今、1つになった気がした。


・・・・・「ユノ、お願い、、、僕のところに戻ってきて・・・」



長い月日、僕は1人だった。

それは貴方もきっと同じ。

ねぇ、ユノ・・・

きっと、僕の心の傷は貴方にしか埋められなくて・・・
そして、同じように貴方の心の傷は僕にしか埋められない。

こんなに長く時間をかけて、やっとそれが分かった気がするよ。


まだ、、、遅くはないよね?

きっとまた、僕達は一緒に歩いて行ける。
今なら、それを本当に強く信じられるんだ。


そうだよね、ユノ・・・


出会った頃と同じように、
僕たち2人、、、今からまた始めよう。








77へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
連休が終わりましたね。

2人、大変な時に来てくれたんですね。
テレビ出演はとっても嬉しいけど、
2人がどんな気持ちでいるのかを考えると、ちょっと複雑です。
2人が身を置いている世界がどんなに厳しいものか、
改めて考えました。

こんな時、別々じゃなく2人一緒にいてくれて、
良かったと思います。

今日はアルバムをフラゲできる予定です。
トントラ情報も。
一生懸命、自分が出来る応援をしようと思います。


それでは、今日も穏やかな1日になりますように。
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星の欠片、月の雫。 7-2




「さっきはごめんな、驚かせて・・・」


少し落ち着いたユノと一緒に会社を出て、僕は通りでタクシーを止めた。


・・・・・「ユノ、お腹すいてない? 何処か行く?」


ユノは、少し考えるような顔をして、そして・・・


「久し振りにチャンミンの部屋に行きたい。お前の作ったチゲが食いたい」

・・・・・「えっ?」

「あ、やっぱダメだよな?ゴメン、、、そうだな、チャンミンの行きたいところで・・・」


--- あの~、お客さん、どこまで・・・---


タクシーの運転手が、
行先を決められない僕達に痺れを切らせて声をかけてきた。


・・・・・「すいません」


僕は、運転手にマンションの住所を告げる。

ドアが閉まり、静かに車が走り出す。
僕は、流れる窓の外の景色を眺めていた。

オフィスの窓から見る景色とはまた違う、ソウルの街並み。
目に映るさまざまな色のネオンが通り過ぎてゆく。

窓に映るユノの顔が、少し不安そうで・・・


・・・・・「ユノ、どうしたの?」

「いや、ゴメン。俺、、、なんか変なこと言っちゃって・・・」

・・・・・「ううん。冷蔵庫の中に何かあればいいんだけど、、、あんまり期待しないで」


僕のその言葉に、ユノの頬が少しだけ緩んだ気がした。



マンションの前でタクシーを降りて、
ユノは、懐かしそうに辺りを見回していた。


・・・・・「ユノ、行こう」


どのくらい振りだろう。
こうやってマンションの廊下を一緒に歩くのは・・・

僕の後ろを歩いていたユノの足音がピタリと止まった。
振り向くと、ユノは、以前自分が住んでいた部屋の前で足を止めて、、、


「誰か、いるんだな」

・・・・・「うん、何処かの学生さんみたいだよ」


懐かしいね、ユノ。
毎朝、ドアを開けると、笑顔の貴方がそこに立っていた。

今でも、想像するんだ。
このドアを開けて、そこに貴方が立っていたらどんなに幸せだろうって・・・







・・・・・「ユノ、座ってて」


着替えを済ませて、僕はキッチンに立つ。
ユノは、懐かしそうに僕の部屋を見渡して・・・


「ここで、お前と一緒にウサギのリンゴ、食べたの覚えてる」


テーブルを指でなぞりながら、少し微笑んで・・・
キッチンにいる僕に目を向けてくる。


・・・・・「そうだね、僕も覚えてるよ。ユノが、たしか、、、車から?とってきたリンゴだったよね」

「あー、そう、だったかな?」


顔を見合わせて笑いあった。





・・・・・「ごめんね、チゲくらいしか作れなくて」


テーブルに、チゲを挟んでユノと向き合う。


「チゲ食うの、久しぶりだよ。ありがとう、チャンミン」

・・・・・「熱いから、気を付けてね」


ふうふうしながら、まるで子供のように頬を膨らませて食べるユノが、
すごく愛おしいと思った。


・・・・・「どう? 美味しい?」

「ん、最高、美味い」


長い間、離れていたとは思えないくらいに、僕たちは自然だった。
つまらない事で笑い合って、昔話に花を咲かせる。


けれど、どうしても肝心の話を切り出せない。
きっとユノも口に出すことを躊躇っているんだろう。




・・・・・「はい、ユノ。温かいよ」


温かいカフェオレが入ったマグカップをユノに手渡す。
食事を終えて僕たちは、並んでソファに腰を下ろした。


・・・・・「ユノ」


お互いが、言葉を発することが出来ない。
話さなくてはいけないことが、聞かなくちゃいけないことが沢山あって・・・

僕たちの間に静かな沈黙が続く。

マンションの前の通りを、
何台かの車が通り過ぎる音だけが響いてる。


僕は、自分の気持ちを全部話すつもりだった。
そして、知りたいことすべてをユノから聞くつもりだった。


「チャンミン、、、」


その沈黙を破ったのは、ユノだった。


「話したいことが沢山あるんだ。暫く、俺の話に付き合ってくれるか?」


僕は、隣に座るユノの手に自分の手を重ねた。

そして、小さく頷いた。



「俺さ・・・」








76へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

先日の世界陸上で競歩とリレーでメダルを獲得しましたね。
最近では、ラグビーやバレーボール、体操の日本チームが、
とても活躍していますよね。

ラグビーなんて、今まで全く触れる機会もなかったので、
ルールもよく理解していませんが、日本チームの活躍に、
あまりよく分かっていない私でも、とても感動するし嬉しく思います。

ここのところ、大きな自然災害が続いていて、
日本全体が元気がなく沈みがちですが、
一生懸命にプレーする選手の皆さんを見ていると、凄く勇気付けられる気がします。


今日も穏やかな1日になりますように。
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星の欠片、月の雫。 7 ~再会~





「チャンミン・・・」


僕の耳に届く、酷く懐かしい声。

ガラスに映る貴方の姿さえ、怖くてまともに見れなくて、
僕は咄嗟に俯いた。

近づいてくる靴音。
歩くリズムが、心の奥に大切にしまっておいた記憶を呼び起こす。

待って、待って、ユノ。
怖いよ。

お願い・・・


俯いたままの僕のすぐ傍で、室内に響いていた靴音がピタリと止まった。


「チャンミン」


無理だ
動けない

どうしよう・・・
怖くて、震える・・・


会いたくて、夢でもいいから会いたくて。

そんな風に思いながらも、
やっと夢に出てきた貴方は、僕にサヨナラを告げた。

どうして・・・
どうして貴方は今、ここにいるの?

夢の中の貴方の様に、僕に本当の別れを告げに来たの?


心が揺れる・・・

貴方の口から発せられる言葉が、どんなものだって、今の僕にはとても怖くて・・・
一度そう思うと、僕の頭の中に警告音が鳴り響く。


聞きたくない
イヤだ

忘れたくない
許すなって言ったじゃないか


その場にいることが耐えられなくなった僕は、手にしていたマグを机に置くと、
ユノを避けるようにして、部屋を出るために歩き出した。


「チャンミン、待って」


追いかけてきたユノに、簡単に腕を掴まれる。


触れた部分から感じる貴方の温度。
他の誰とも違う貴方の感覚が、僕の身体中を駆け巡る。


「チャンミン、俺を忘れた? ん?」


切なげな貴方の声。
それでも僕は耳を塞ぐ。

いやだ
聞きたくない


・・・・・「は、はな、して、、、離してください」

「チャンミン? なぁ、顔見せて?会いたかったよ」

・・・・・「や、やめ、て・・・」  

「お願いだよ、チャンミン。やっと、、、なぁ、会いた、かっ、、、」


強く僕の腕を掴んでいた貴方の手が、ゆっくりと力なく離れてゆく。


「チャンミン、、、俺だよ・・・」

・・・・・「・・・・・」

「ゴメン。会いに来ちゃ、、、いけなかったな。ゴメン」





思わず振り向いた。
僕の目に映った貴方は、美しく澄んだ瞳から、一筋の涙を流している。


思い出した。

ユノを想いながら見上げた、、、教室の窓から見たひっそりと光る真昼の月。
その月から、光がキラキラと舞っていた。


太陽の光に隠れるようにして、ひっそりと輝いて・・・
まるで、月が寂しげに涙を流しているようで・・・

あの時の、月の雫。


ユノの瞳から流れ落ちる月の雫に導かれるように、僕はそっとユノの頬に手を伸ばす。


・・・・・「ユノ、そうじゃないよ。泣かないで」


頬の雫を拭いたかったのに、それは叶わなかった。


その瞬間、僕の身体は、、、
愛する人に、強く抱きしめられていた。




もしかしたら、もう二度と感じることは無いかもしれないと、そう思っていた。

貴方の温もりが・・・
貴方の匂いが・・・

今、僕の身体のすべてを包んでる。



強く鼓動を刻みながら震える貴方を抱きしめてあげたいけれど、
僕の腕は、空を彷徨う。

どれだけ離れても、どれだけ忘れようとしても、どれだけ憎みたくても・・・
ただ、愛することしか出来なかった。


今、この腕を貴方の背中に回してしまえば、もう離れては生きられない。
貴方が、僕の元に戻って来たんじゃないってことは、そんなことは分ってる。

だから、だから余計・・・


けど・・・


震える貴方を・・・
僕の肩に顔を埋めるようにして、声を殺して泣く貴方を・・・


誰が癒してあげるの?
誰が温めてあげるの?



それなら・・・

この瞬間だけでもいい。
ほんの一瞬だけでもいい。

この人の心を優しく包んであげたい。

例えそれが、これからの僕たちを苦しめることになったとしても・・・





そっと、貴方の背中に腕を回す。


・・・・・「ユノ、、、僕は今でも、貴方を憎んでる」


ねぇ、そうだよ、ユノ。
僕は、今でも貴方を忘れてはいない。


僕は、今でも貴方を・・・



愛しているんだよ、ユノ・・・


「チャンミン、チャンミン」


何度も何度も僕の名を呼ぶユノを、
回した腕で、強く抱きしめた。








75へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨夜遅くまでニュースを見ていましたが、
皆さま被害なく過ごされたでしょうか?

私にもご心配頂いた読者さまからいくつか連絡をいただきましたが、
私は思っていたよりも雨風が酷くならず、被害なく過ぎました。

どうか皆さまが被害なくご無事でいらっしゃいますように。




こころ。

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星の欠片、月の雫。 7-2







--- ユノがソウルに来るって・・・---


ユノが?

僕が日本からソウルに戻ってきてからも、もちろんそんな話は一度もなくて・・・
仕事? じゃないよね。


--- シム? 聞いてる? ---


広くて静かな室内。
自分の心臓が、突然、猛スピードで鼓動を打ち始める。


ドクン、、、ドクン、、、


思わず、空いてる手の平で胸を抑えた。

壊れそうなほど、痛くて・・・



・・・・・「はい、聞いてます」


心の中で深呼吸する。


--- こっちに来るって。ユノが来るよ、シム? ---

・・・・・「仕事、、、ですか?」

--- それがね、、、---


テミンの声のトーンが、分りやすいくらいにガクンと落ちる。


〝ユンホさんがソウルへ行くって、、、よく事情は分からないんだけれど、お父様とお話があるからって。
テミナ、お父様から何か聞いてる?---



--- 姉ちゃんがそう言ってたんだけど、、、---


専務と話?
仕事以外で?

そんなの・・・
そんなの・・・

何の話かなんて、決まってる。


・・・・・「そう、専務と・・・」

--- とにかくさ、シム。ユノと話さないと、、、ね?---

・・・・・「ありがとう、テミン」


僕は、それしか口には出来なかった。



テミンとの電話を切って、少し鼓動が落ち着いた胸にもう一度手を当ててみる。

ユノ・・・
会いたい、けど・・・

怖い・・・

ユノ・・・

僕の事、覚えてる?
僕の顔、覚えてる?

僕の声を・・・
僕の名前を・・・

覚えていてくれてる?

それを知るのが怖い・・・


怖いよ・・・

ユノ・・・







--- 明日、こっちに来るって。ねぇ、シム、今日の夜、時間ある?---

・・・・・「あ、ごめんなさい。僕は今日はどうしても明日までに仕上げたい資料があって・・・」


もちろん嘘ではなかったけれど、なんとなく誰かと話す気にはなれなくて・・・

いつも、僕とユノの事を気にかけてくれてるテミンに申しわけない気持ちになりながらも、
彼の誘いを断った。



--- では、お先に失礼します ---

・・・・・「お疲れさまでした。あ、コーヒーありがとう」

--- いえ、ではまた明日---


気が付けば、企画室にはいつもと同じ、僕だけがいて・・・


・・・・・「あ、もうこんな時間か・・・」


時計の針は午後9時過ぎを指していた。



帰り際に、女の子が入れてくれたコーヒーのマグを手に取って、
デスクから立ち上がり、後ろを振り向く。


いつもの光景。


煌めくネオン。
行き交う車のテールランプとヘッドライトが、小さく小さく目に映る。

今日も一日が終わる。

目線を空に向けると・・・


・・・・・「あ、星、、、見えないな・・・」


明日は天気が悪いのか、うっすらと空全体に雲がかかっていて、
いつも見える星も、意地悪な雲に遮られ、見ることが出来なかった。


手に持っていたマグを口元へやる。
コーヒーを一口啜って、大きなため息を吐いた。


その時・・・



カチャリ・・・・
と、室内にドアの開く音が響いた。


僕の視線は、動かない。
さっきと同じ。


オフィスのガラス窓。

その外の景色に・・・
眼下に広がるソウルの夜景。
広がる薄雲に光を遮られた星達。


じゃない・・・・


ついさっきまで、それらに目を奪われていた僕の視線は・・・



一瞬で、そのガラスに映る、ある人の姿にすべてを奪われた。



ユノ・・・



「チャンミン・・・」







74へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

朝の記事は予約投稿なので、
更新される午前6時に、台風がどうなっているのか分からないのですが、
こころ。地方は、今日の午後に最接近するようなので、
今日は、1日外出を避け、家で過ごすつもりです。

何年前かの大きな台風で、近くの工場のシャッターが強風で飛ばされ、
家に飛んできて、リビングの窓ガラスを直撃して割れてしまったという怖い経験をしているので、
風が凄く怖いです。

どうか日本各地に大きな被害なく、無事に過ぎますように。
皆さん、お気をつけてお過ごしくださいね。

いつもご訪問ありがとうございます。





こころ。

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