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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




--- 私は、あの子に全てを奪われた ---


悲しい瞳で、写真を見つめるソユンさんは、
指で写真の中のユジンさんに触れながら、小さな声で話を続ける。


--- 生まれながらに重い病気を背負っていたユジンは、生まれ落ちたその瞬間から私から両親の愛を奪った ---

・・・・・「愛、、、」


〝ソユンはお姉ちゃんなんだから、大丈夫よね〟

〝我儘言うんじゃない、ソユン。ユジンは病気なんだよ〟



父も母も、誰も私を見てくれなくなった。




映画みたいな恋をした。8



--- 私はずっと、独りぼっちだった。幼い頃は、そんな両親の気を引くために悪い事も沢山したし、
反対に、とりつかれたように勉強をして、成績トップになったこともあった。


けど、、、ある時気がついた。両親は私が何をしても私を見ない。

困らせるようなことをしても、叱ってくれない。
どんなに努力していい成績をとっても、褒めてくれない。

2人の目には、ユジンしか映らない。


ここに、私の居場所はない。



それを悟ったとき、私は家を出る決心をした。
父も母も妹も、誰も居ない場所に行こうって、、、

それで、高校を卒業した私は、LAの大学に留学したの。

そこで必死に勉強して、仕事も手に入れた。
もう、韓国へ戻るつもりはなかった。


けど、、、


ある時、母から連絡が、、、


〝ユジンが、、、〟


ユジンが危ない状態だって、、、
それで、私を、、、私を呼んでるって、、、


私はそんな状況でも、母国に帰ることを戸惑った。
何度もかかってくる母からの電話に根負けして、仕方なく韓国に戻ったの。


そうしたら、、、


〝姉さん、、、会いたかった〟



随分と痩せて、、、
けれど、私を見てユジンは嬉しそうに微笑んだ。

途切れ途切れの声で、何度も私の名前を呼んで、、、
伸びてきた細い腕、、、

その手を取ったら、涙が溢れた。

余りにもか細く、力ないその手、、、
その手が懸命に、私の手を握りしめてきた。


〝姉さん、、、ごめんなさい。私のせいで、、、姉さん、寂しかったでしょう。私、ずっと、謝りたかったの〟


ユジンは、私の気持ちを知っていてくれた。
父でもなく、母でもなく、ユジンが、、、ユジンだけが、、、


私は、、、

痩せたユジンの身体を抱きしめた。


〝ごめんね、ユジン、、、〟


これからはずっとユジンの傍に居よう。
離れていた時間を埋めることができるかどうか、それは分からないけれど、
それが、私がユジンにしてあげられる唯一のことだと、そう思った。


けど、、、



数日後、、、
ユジンはあまりにもあっけなく、天に召されてしまった。


後悔に苛まれたままの私を残して、、、










ソユンさんの瞳から、ポタポタといくつもの涙が零れ落ちる。
写真の上に落ちた涙の粒が、ソユンさんとユジンさん、2人の笑顔を滲ませてゆく。


・・・・・「これ、、、」


僕がハンカチを差し出すと、
ソユンさんは顔を上げて、少し無理をして笑った。


僕は、その笑顔を見て胸が苦しくなって、、、
ハンカチを手にしたまま、手を伸ばしてソユンさんの頬の涙をそっと拭った。


・・・・・「泣かないでください」

--- 貴方に初めて出逢った時、なんて素敵な笑顔なんだろうって、、、---



〝とても素敵な人だったって、、、笑ってた〟


確か、ヒョンがそう言ってた。


--- あの時、雑誌の星占いで、あの日出逢う人は私にとってとても大切な人だって、、、そう書いてあって、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- 何故そう思ったのかはよく分からないんだけど、きっとこの人は私にとって重要な人だってそう思ったの---

・・・・・「僕が、、、ですか?」

--- あの雑誌、何だったかしら? 本当に当たるからビックリ ---


頬に涙の痕を残したまま、
ふふっと笑みを浮かべたソユンさんは、やっぱりどこか寂しそうで、、、


--- ユノが釜山に発つ前、、、こう言われたの---



〝お前が愛しているのは俺じゃない。もう、分ってるんだろ?〟



--- 私は、ユノに愛されたかった。愛されたいと思っていた。
けど、本当に愛されたかったのは私じゃない---

・・・・・「・・・・・」

--- 本当に愛されたかったのは、ユジン。私は、彼を愛していると思い込んでいた。
本当は、ユジンの代わり。ユジンになって、彼に愛されたかった。そうすれば、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- そうすれば、彼への想いを残したまま旅立ったユジンが報われると、そう思ったの---


ソユンさん、、、


--- ユノにも貴方にも、本当に申し訳なかったと思ってる---

・・・・・「いえ、僕は何も、、、」

--- ううん。貴方にも、、、ユノに聞いたの ---



〝チャンミンを愛してる。何よりも誰よりも大切なんだ〟


・・・・・「ヒョンが、、、」

--- ユノが言ってた。貴方が自分に勇気をくれたって---


〝お前に、、、ユジンに正直に気持ちをぶつける勇気を、、、チャンミンがくれたんだ〟



ヒョン、、、









91へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

私の書きたいことが上手く伝わったかどうか、、、
語力がないので、自信はないです。
ほんの少しだけでも、ソユンさんの気持ちが皆さんに伝わればいいなと思います。

さて、ある一定の需要のみで何とか更新を続けている〝映画みたいな~〟ですが(笑)
気がつけば90話。
もう少し上手く纏められたらなぁ、、、と反省しつつまだ続きます。

さぁ、週末ですね。

あ、そうでした。
明日、明後日は『チーズバーガーとコーラとあなた。』の更新日ですね。

続 チーズバーガーとコーラとあなた。1

よろしかったらお付き合いくださいね♪
お部屋でお待ちしています。



※昨日の記事に頂いたコメントの御返事しています。



それでは、午後も素敵なお時間をお過ごしください。
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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




--- お久しぶりです。私のこと、、、憶えてくれてますか? ---


昨夜から降り続いていた雪が、ようやく止んだ休日の午後、、、

突然のその電話に、一瞬応答することを迷ったけれど、
暫く悩んで、、、


・・・・・「はい、もちろんです」


〝ハン・ソユン〟


その声を聴くのは、とても久し振りだった。




映画みたいな恋をした。8


〝よかったら一緒にお茶でも、、、〟


気が進むわけはない。
けれど、この先ずっと、彼女を避けるわけにはいかない。

そう思っていた僕は、彼女の申し出を受けた。


待ち合わせたのは、、、


--- お待たせしました ---


ヒョンがバイトしていた映画館の前。
この場所を指定した彼女に、何か意図したものがあるのだろうか。

そんな風に、歪んだ目で彼女を見てしまう自分いた。


久しぶりに会った彼女は、以前とは違う雰囲気だった。
髪を短く切ったせいだろうか、、、



--- あ、、、おかしいですか? ---

・・・・・「えっ?」

--- だってさっきからずっと、私の髪ばかり見てるから、、、 ---


近くのカフェに入って、テーブルを挟んで向かい合う。

余りにも違うその雰囲気に、
つい、髪ばかり凝視してしまった。


・・・・・「あ、、、すいません。なんだか、雰囲気が違ってて、、、」

--- 変、、、かな? ---


自分の髪に手をやり、恥ずかしそうに首筋に触れる。


・・・・・「いえ、、、とても似合ってますよ。なんだか、、、」


そう、なんだか、、、


・・・・・「明るくなったみたいで、素敵です」


なんだろう、髪のせいだけじゃない。

彼女から感じる、以前とは違う、柔らかくて温かい空気、、、
まるで、別人だ。



--- ユノと連絡は?---


ヒョンの名前が、彼女の口から出るのは分かってた。
いや、逆に、それ以外の話などあるわけがなかった。

分かってはいたけれど、改めて彼女の声でヒョンの名前を耳にすると、
心臓がドクドクと音を鳴らし始める。

白い湯気が立つ、目の前のコーヒーカップ。
カップを持ち上げ、心を落ち着かせるようにコーヒーを喉に通した。


・・・・・「はい、時々電話で、、、」


本当のことは言えなかった。
そんな僕の心の動揺を、ソユンさんは感じたのだろうか、、、


--- ほんと? ---

・・・・・「えっ?」


少し意味ありげにふっと笑う。
その所作が、まるで僕の心を見透かされているように感じて、、、

思わず視線を逸らした。


すると突然、、、


--- 私はね、、、---


ソユンさんの言いかけた言葉、、、
僕がずっと、気になっていたこと、、、


ヒョンは、僕にソユンさんの話はしない。
だから、2人が今、どうなっているのか、、、

ずっと気になっていたんだ。


--- ユノが釜山へ発って以来、連絡は取ってないの ---

・・・・・「えっ?」


連絡を取ってない?
どういうこと?


驚いた僕を見て、ソユンさんは小さな声をあげて笑う。


--- その様子だと、ユノから何も聞いていないのね ---

・・・・・「僕は、、なにも、、、」


自分の瞳が、揺れているのが分かる。


ソユンさんは、コーヒーをコクリと一口飲むと、
隣りの席に置いた鞄の中から、手帳を取り出す。

そして、そこから何かを取り出し、
僕の目の前に滑らせた。


--- これ、、、ユジンが生きていた頃の写真なの ---


それは、1枚の写真。


写真の中には、病衣を来たユジンさんと、その細い身体を支えるように、
ソユンさんが隣りにそっと寄り添っている。


--- チャンミンさん、私ね、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- ずっと、妹が憎かった ---

・・・・・「憎、、、い?」


写真を手に取り、そして彼女は小さく呟いた。


--- 私は、ずっと、、、ユジンに嫉妬して生きてきたの---



どういう、、、こと?


ティータイムのカフェは、多くのお客さんで賑わっている。
けれど、僕たちの座るテーブルだけが、まるで別の空間に置かれているように静かで、、、


そんな静けさの中、ソユンさんは俯いて写真を見つめたままで、ゆっくりと話を始めた。



--- 私は、、、---








90へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

皆さんがご心配してくださったソユンさん登場です。
どうですか?
皆さんが思っていた展開とは少し違いますか?

前にも書きましたが、このお話の着地点(完結)はすでに決まっています。
ソユン&ユジンの件は、実はもう少し尺を取って(笑)ユノとチャンミンに絡ませる予定だったんですが、
私の心が、今、ソジュンさんでいっぱいいっぱいで(;・∀・)

なので、ここは予定よりも少しさらっとお話を進めていきたいと思います。
ネバネバするのは止めておきます(笑)


そして、、、、

皆さんもご存知だと思いますが、私、誤字脱字がめっちゃ多いです(;・∀・)
書き終わって、何度も読みかえして修正してから更新しますが、
それでもどこかしら間違っていたり、変換ミスだったり・・・(;・∀・)
(たまに、読者さまから教えていただいて、訂正することも)
本当にお恥ずかしい限りです。

以後、気を付けます。
小さいミスは、スルーっとスルーしてね(笑)
気がついたら訂正します(;・∀・)



※昨日の記事に頂いたコメントの御返事しています。





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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



--- なになに、それ、お前、まさか??---


新しい年が明け、久し振りの大学の教室。


・・・・・「別に、なんでもないよ、、、」

--- なんでもないわけないだろ、見せろよ ---

・・・・・「止めろって、、、」


出席者の少ない広い教室。
隣に座る友人が、僕の左手の薬指に光るリングを見つけて、騒ぎ始める。


講師の視線が、一瞬こちらに向けられたけれど、
興味のないつまらない話は、中断せずにそのまま続けられた。



映画みたいな恋をした。8




〝来年も再来年も、イブの夜は一緒にいよう〟


ヒョンの言葉を思い出して、思わず頬が緩む。


--- 思い出し笑いするなって、チャンミン、、、---

・・・・・「そんなのじゃないって、、、」

--- 休みの間に、彼女が出来たんだろ? あとで話聞かせろよ---



右の手で、リングに触れる。
特別な夜を2人で過ごしてから、ヒョンは以前よりも頻繁に電話やメールをくれるようになった。

僕は相変わらず時間がある時は、
なるべくソジュンさんの病院へ行くことにしている。



--- チャンミン、僕なら大丈夫だから、、、ちゃんと勉強しないとダメだよ? ---



病室に向かうと、
ソジュンさんは、いつも変わらない笑顔で僕を迎えてくれる。


ただ、最近はぼんやりと窓の向こうを見つめていたり、
ベッドに横になって眠っている時間が増えたように思う。

担当さんから、発作が何度かあったと聞いたし、
ベッドの隣りのサイドテーブルに置いてあるソジュンさんの薬が、なんだかとても増えたみたいだ。


・・・・・「うん。そろそろ卒業した後のことを考えないといけないしね」

--- チャンミンは、何か夢とかあるの? ---


ソジュンさんにそう言われて、僕は、ヒョンと出逢ったばかりの頃を思い出していた。


〝弁護士になりたいんだ〟


確実に、夢に突き進んでいるヒョン。


〝チャンミンは?〟


あの時、ヒョンに聞かれて、


〝僕は、何もないです。何も見えなくて、、、〟



僕は今でも、あの時と同じ。
何も見えていない。

将来なんて、何も、、、


・・・・・「僕は、何もないんです」

--- ・・・・・ ---

・・・・・「まだ将来も何も、、、」

--- そうか。けど、まだこれからだよ ---


〝まだこれからなんじゃない?〟
 

ヒョンと同じセリフ、、、


・・・・・「ふふ、、、」


思わず笑ってしまう。


--- 何? どうかした? ---

・・・・・「だって、ユノヒョンと同じこと言うんだもん」

--- ユノ、、、ヒョン? ---



えっ?


・・・・・「あ、、、うん、僕の大学の先輩だよ」

--- そっか、、、---


僕は上手く笑えているだろうか?


「チャンミン、、、」

・・・・・「・・・・・」

「春になって桜が咲いたら、チャンミンと一緒にお花見したいな」


そう言いながら、ソジュンさんは窓の向こうの空を見つめる。
冬の空は、晴れていてもどこか悲しげで、、、


・・・・・「お花見するなら、僕がお弁当を作るよ」

--- チャンミンが? ---

・・・・・「うん、ソジュンさんの好きなおかずを沢山、、、あ、担当さんも呼ぼうよ」

--- そうだね、楽しみだな、、、---


けど、、、

ソジュンさんの瞳は、今にも泣きだしそうにゆらゆらと揺れていた。
ベッドの上のソジュンさんの手に、自分の手を重ね合わせる。


--- だから早く良くなってよ、ソジュンさん ---


重ねた手を、強く握りしめた。







「大丈夫か?」

・・・・・「うん、、、けど、たまにぼんやりして、、、」

「いや、違うよ」

・・・・・「えっ?」

「俺が心配してるのは、お前だよ、チャンミン、、、」


時計は午後10時を指している。

アパートの窓辺に立ち、空を見上げながら、
ヒョンと話すのが、最近の日課だ。


・・・・・「僕?」

「辛いだろ、、、俺はお前が心配だよ、チャンミン、、、」


ヒョン、、、

ヒョンはいつでも僕を想っていてくれる。


この時思ったんだ。

ソジュンさんの傍で、僕がいつも笑顔で気丈にいられるのも、
ヒョンが居てくれるからだと、、、



指のリングに触れると、ヒョンの温もりを感じられる。
肌を重ねたときのヒョンの鼓動も、僕を呼ぶ低い声も、、、


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「僕は大丈夫だよ、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ヒョンが居るから、、、」

「チャンミン、、、」

・・・・・「ヒョン、月がきれいだね」

「あぁ、、、本当だ。綺麗だな」




空に浮かぶ月が、きらりと光った。







89へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

こころ。からのお願いです。

最近、皆さんから沢山感想等のコメントいただいています。
楽しく読ませていただいてます。
ありがとうございます。
なのですが、時々お名前(HN)のない方がいらっしゃいます。
以前、コメントを頂いたことのある読者さまであれば、
こちらで調べる事が可能ですが、お久しぶりな方、初めましての方だと、どなたか分からないままです。
コメントを書き込んで下さる際、お名前(HN)をお忘れなく、よろしくお願いいたします。


いつもお部屋にご訪問、ありがとうございます。
午後も素敵な時間をお過ごしくださいね。

また明日♪



※昨日の記事に頂いたコメントの御返事しています。





こころ。

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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



・・・・・「ヒョン?」


次の朝、、、
目覚めると、隣にヒョンが居ない。

昨夜、離れていた時間を取り戻すように深く愛しあった身体は、
ギシギシと痛む。

ゆっくりと半身を起こすと、
少しだけカーテンを開けて、窓の向こうを見つめるヒョンがいた。


僕の呼びかけに振り向いたヒョンは、
差し込む弱い冬の光を背に、穏やかに笑って、、、


「おはよう、チャンミン」


キラキラと輝いていた。



映画みたいな恋をした。8



「痛むか?」

・・・・・「少しだけ、、、でも大丈夫」


ベッドを抜け出し、ヒョンの隣りに立つ。
おぼつかない僕の身体を、逞しい腕がそっと支えてくれた。


カーテンを開くと、真っ白な雪に覆われた景色が現れる。
まだ、朝早い時間。

通りはまるで、白い絨毯が惹かれているかのように、
誰の足跡もなく、ただ、〝白〟が広がっていた。


「あ、、、チャンミン、ちょっと待ってて」


ヒョンは少し忙しなさそうに寝室を出てゆく。
そして、すぐに僕の隣りに戻ってきた。


「チャンミン、目を瞑って?」

・・・・・「えっ?」

「いいから、早く、、、」


ヒョンに言われるまま、僕はヒョンと向かい合い、目を閉じる。


「手を、、、」


そう言われ、右手を差し出すと、、、


「そうじゃない、、、こっち、、、」


そう言って、左手をグッと握られた。


・・・・・「ヒョン、何、、、」

「そのままだよ。目を開けちゃダメだ」


少し緊張しながら、次のヒョンの言葉を待つ。

すると、、、


「ん、、、ピッタリ」


左手の指に、一瞬だけ、冷たい感触が走って、、、


「いいよ、目を開けて?」


言われて、ゆっくりと瞼を開いた。


・・・・・「ヒョン、これ、、、」

「クリスマスプレゼント」

・・・・・「僕に?」

「お前じゃなきゃ、誰に? ほら、、、見て?」


僕の視界に映ったのは、ヒョンの薬指に光るリング。
そして、それと同じものが、僕の指にも、、、


「どう? 気に入った?」




その時僕は、思い出していた。


ヒョンの薬指に光っていた、あのリング、、、


〝愛しています〟


ヒョンを心に想ったまま、空に旅立ったユジンさん。
そんな彼女からの、想いの込められたリング。


気がついていた。

何時しかあのリングはヒョンの指から、消えていた。
外されたリングの痕が、暫くヒョンの指から消えなかったことも、、、



「チャンミン?」


その指に今、僕と同じリングが光ってて、、、


「チャンミン、、、気に入らなかったか? ん?」

・・・・・「違うよ、そうじゃない」


嬉しかった。
けど、それと同時に、言葉では表せないとても複雑な感情が僕を支配し始めて、、、


・・・・・「だって、、、ユジンさんが、、、」

「えっ?」

・・・・・「その指に、、、」


言葉に詰まって俯いた僕。

それ以上言葉にならなくて、、、
けれど、ヒョンは僕の言いたかったことをすぐに理解してくれて、、、


「バカだな、、、」


身体を引き寄せられ、強く抱きしめられる。
ヒョンの匂いが、泣き出しそうな僕を優しく慰めてくれる。


「お前に言ってなかったよな。ユジンのところに行ってきた」

・・・・・「・・・・・」

「心から愛したいと思える人と出逢ったって、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」

「だから、指輪を外すことを許してくれって、、、」



ユジンさんは、ヒョンの言葉をどう思っただろう。


ユジンさん、、、
僕はヒョンが好きです。

ヒョンを大切にします。
貴方に負けないくらいヒョンを愛します。

だから、どうか、、、
僕たちを見守ってください。


「今更だけどさ、俺、ユジンを愛してたんだと思う。大切だった。誰よりも、、、」

・・・・・「うん、、、」

「きっと、ユジンにも伝わってるさ」



きっとユジンさんには伝わってる。
ユジンさんのことを話すヒョンの瞳は何時だって、穏やかで愛に満ちていた。



重なる身体をそっと解いて、僕たちは向かい合う。


「来年も再来年も、イブの夜は一緒にいよう」

・・・・・「うん」


気がつけば、窓の外には再び雪が降り始めていた。
窓を開けて、澄んだ冷たい空気を感じる。

僕たちは、左手をくっつけ合って、雪空に向けて手を伸ばした。


きらりと光る指のリングに、
小さな雪が落ちて、スーッと溶けた。








88へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

東方神起、新曲来ましたね。
しかもバラード、そして、タイトルがもう私のめっちゃ好み!! (ひらがな好きです)

15周年を記念して、、、

なのに、またジャニーズと発売日が被ったらしい(-_-)
しかも、ジャニーズの大型新人のデビューシングル。
さらに、あのYOSHIKI が楽曲提供・・・

嘘だろ、エイベックス。

はぁぁぁぁぁぁぁっ、、、
出来るだけ買おう。
応援しよう。

折角の15周年だもの(/・ω・)/

しかし、エイベ何しとんねん、腹立つ(`・ω・´)



※ 昨日いただいたコメントに御返事させていただいてます。



いつもお部屋にご訪問、ありがとうございます。
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また明日♪





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私の心の中のお話です。
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「積もりそうだな」

・・・・・「ホワイトクリスマスだね」


食事を終えた後、2人並んで、窓の外の冬の空を眺めていた。

音もなく、ただ、しんしんと降り積もる雪に、
2人とも、それ以上言葉もない。


ふと、頭をよぎるのは、
病室を出るときに見た、ソジュンさんの寝顔。

イブの夜、どうか静かに穏やかに眠れますように。



映画みたいな恋をした。8



「ソジュンのこと、考えてるだろ?」

・・・・・「えっ?」


ソジュンさんの名前に驚いて隣りのヒョンを見る。
ふっと微笑んで、僕を優しく見つめている。


・・・・・「ごめんなさい、、、」


〝違うよ〟 って、そう言えばいいのに、、、


けど、イブの夜に、時間を作って僕に会いに来てくれたヒョンに、
嘘は付けなかった。


「お前ってやつは、、、」

・・・・・「・・・・・」

「そういう時は〝違うよ、ヒョンの事考えてたんだよ〟って、嘘でもそう言えよ」

・・・・・「ゴメン、、、」


泣き出しそうになった僕の髪に、ヒョンの大きな掌が触れる。
クシャっと撫でられると、その掌の温もりに、胸がチクッと痛んだ。


「あいつ、悪いのか?」


僕の表情一つで、ヒョンはなんでも見抜いてしまう。


・・・・・「うん、、、良くないんだ」

「・・・・・」

・・・・・「担当さんに聞いた。治療の効果が見られなくて、このままだと、、、」

「・・・・・」

・・・・・「長くて1年、早かったら、、、半年だって、、、」

「うそだろ、、、だってこの前、電話で調子がいいって、、、そう言ってたろ?」

・・・・・「僕、全然知らなかったんだ。以前から発作を起こしたり酷い頭痛に苦しんでたみたいで、、、」

「そんな、、、」

・・・・・「傍に居たのに、気付いてあげられなかった」


どんなに苦しかっただろう。
どんなに辛かっただろう。

なのに、僕が病室に行くと、
いつも笑って迎えてくれた。


〝チャンミン〟


僕を呼ぶその声に、どれだけ僕が救われたか、、、


「きっとあいつは、チャンミンを悲しませたくなかったんだろうな」

・・・・・「・・・・・」

「お前のことを愛してるんだよ」

・・・・・「ヒョン、、、」



我慢できなくて泣き出した僕を、ヒョンがそっと抱き締めてくれる。
他の人を想って泣く僕を、ヒョンは温かい腕の中に包んでくれる。


・・・・・「ごめんね、ヒョン、、、」

「謝る必要なんてないよ」

・・・・・「でも、、、」

「俺はきっと、そんなチャンミンを好きになったんだって、、、」

・・・・・「・・・・・」

「今のソジュンを見放すようなお前なら、俺は好きになってない。」

・・・・・「ヒョン、、、」

「最近、そう思えるようになったんだ。俺はお前を信じてるから、、、」



顔を上げて、ヒョンと視線を重ねる。


「けど、今夜だけ、、、」

・・・・・「・・・・・」

「今夜だけは、ソジュンじゃなくて俺を、、、」

・・・・・「・・・・・」

「俺だけを想ってくれないか?」


ヒョンは、僕の返事を待たずに唇を重ねた。



今日は、クリスマスイブ。

煌びやかな光と、賑やかな音楽が街を包む。
家族が、恋人達が、寄り添いあって過ごす特別な一夜。






しん、、、と静まり返った寝室で、
言葉なく、僕たちは抱きあった。


何も考えず、頭の中を空っぽにして、
ただ、ヒョンの温もりを感じながら、、、



聖なる夜に、ただ、愛する人の鼓動だけを聞きながら、、、








87へつづく

読者の皆さま、こんにちは。
コメントお返事させて頂いてます。

お天気が、良くないですね。
そのせいか、身体が凄く怠くて朝からダラダラしてます。
久しぶりにお昼寝しようかと思います。

それでは、午後も素敵なひと時をお過ごし下さいね。
いつもお部屋にご訪問、ありがとうございます。




こころ。

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