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私の心の中のお話です。
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藍の月。2






--- はい、どうぞ、、、---

「・・・ん、サンキュ」

--- 今日はそれで終わりだよ、ユノさん---



週に2度か、多い時で3度・・・

仕事が行き詰った時、1人で寂しいとき、眠れない時・・・
そんな時、俺はテミンの店で時間を過ごすようになっていた。


--- 最近、どう? 進んでるの? ---

「ん、そうだな、、、いい感じで進んでると思う」

--- 良かった。この前、ユノさんにもらった本、すごく良かったよ---

「もう、何年も前のお宝だぞ? 骨董品だ」


穏やかなテミンの微笑み。
今の、俺の唯一の安らぎだ。



チャンミンとの別れから1年が経った。


あれから暫くは、
ただ、ドクドクと心臓が動いているだけ。

何を見ても、何を聞いても、何を口にしても、、、、
何も感じない。

ただの、生ける屍・・・


そんな俺を、叱咤したのはテミンだった。


〝ユノさんは、逃げてばっかりだ。そんなだから、セヨンさんにチャンミン兄さんを取られちゃうんだよ〟

〝そんなに愛してるなら、、、忘れられないなら、もっと強くなれよ!! 
強くなって、セヨンさんから、兄さんを奪って来いよ!!!〟

〝兄さんはきっと、ユノさんを待ってる〟




俺を愛してると言った。
けど、俺は愛してはやれなかった。

そんな俺を、テミンは見捨てずに、手を差し伸べてくれた。








〝こんな僕を愛してくれて、ありがとう〟


あの時、どうしてあいつの手を離してしまったんだろう。
引き寄せた身体を、もっときつく抱いてやれなかったんだろう。

後になって、あいつを行かせてしまったことを後悔しても、それはもう遅かった。


気持ちの持って行き場所がない。
この、持て余すほどのチャンミンへの想いは、日に日に心から溢れ出る。

自分から溢れる思いが、自分の心を締め付ける。
見えない何かに、がんじがらめの毎日・・・

それでも俺は、そんな自分から抜け出せる方法を模索した。

けど、自分にできること・・・
思いつくことなんて、ただ1つしかない。


--- ううん、絶対にいい作品になる。僕、自信あるもん---


カウンターに頬杖ついて、微笑むテミンの髪を優しく撫でた。


「そうだな、そうだといいな・・・」










「ふーっ、、、少し休憩するか」


手を止めて、キッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す。
窓辺に立ち、空を仰ぐと、暗い夜空に沢山の星達が煌めいていた。

チャンミンも、この夜空を見てるだろうか。

泣いてないだろうか
辛い思いをしていないだろうか

俺を忘れただろうか・・・


チャンミン、、、
俺は、忘れてないよ。

お前が俺の傍からいなくなってからも、
何故だかこの部屋に、お前を感じるんだ。



〝ただいま〟 


外から戻ると、
 

〝ユノさん、お帰りなさい〟


そう言って、微笑みながら出迎えてくれるお前がいる。



テーブルで、1人食事していても、


〝ほら、ユノさん、、、こぼさないで?〟


まるで母親のように、不器用な俺の世話してくれる。



〝おはよう〟
 
〝おはよう、ユノさん、朝ご飯出来てるよ〟



温かい朝食と、お前の笑顔で目覚める。


〝おやすみ、チャンミン〟


1人、冷たいシーツで眠る夜・・・


〝ユノさん、、、大丈夫だよ? 僕は、ユノさんの傍に居る〟


震える俺を、温かい腕で抱きしめてくれる。



お前は、この部屋に何を置いて行ったんだ?


〝ユノさん、愛してる〟


お前の声が聞こえたような気がして、思わず後ろを振り返った。
いるはずのないお前を、求め続けている俺の心が聞かせた幻聴なのか・・・


苦笑して、もう一度空を見やる。




チャンミン・・・

どの位時間がかかるか、、、
けど、俺は、、、

お前をいつか迎えに行く。

待ってろ、チャンミン。


「チャンミン、あの時の約束、覚えてるだろう?」




いつか、必ず・・・









55 - 第3章-へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

ここまで 『藍の月。』 にお付き合い下さった読者さま、
ありがとうございました。

明日から第3章に入ります。
よろしかったら、引き続きお付き合い下さい。

ようやくチケットが落ち着きました(笑)
入金もサイトで確認できたし、お譲りの方とも無事に連絡が取れました。

落ち着いたのでお話書きます(笑)
『KISSをちょうだい』 『ひぐらしの鳴く、あの夏。』  頑張ります♪




※ 福岡 ヤフオクドーム  11月10日(日) S席一般指定 ペンライト付き  3枚

お譲りできるチケットがあります。
ご入用の方がいらっしゃいましたら、ご連絡先をコメント欄でお知らせください。
お待ちしています。




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藍の月。2





- c side -





ただ、僕は愛されたかっただけ・・・



・・・・・「そうやって僕は、いろんな男のところを転々としながら、今まで生きてきた」

「あいつは、、、お前の兄さんは、お前のことを捜しただろう?」

・・・・・「もちろん、何度も連れ戻されたよ」


そう、連れ戻されるたびに、、、




・・・・・「イヤだ、やめて、、、兄さん、、、」

---うるさい、、、黙れ、裏切り者、、、男なら、誰でもいいんだろ?---




僕を裏切ったのは兄さんなのに、、、


けれど、ある日、


・・・・・「あの夜も、強引に連れ戻されて、乱暴に抱かれた後、僕はいつの間にか意識を失ってた。
目覚めると、何処からか微かに聞こえてきた、、、」


月明りだけが差し込む薄暗い部屋。
ベッドの向こうにある窓辺のチェアに座って、セヨンさんが声を殺して泣いていた。



--- ご、め、、、チャン、、ミ、、、兄さんを、、、どう、か・・・許し、て、、、---



・・・・・「今でも思い出す。セヨンさんの小さく蹲った姿・・・
その窓の向こうに、藍色の月がぽっかり浮かんでた。とっても、綺麗だった」


そんな姿、見なければ良かった。

僕の身体だけじゃなく、心まで傷つけた憎い人・・・
ずっと憎んだままでいたかったのに・・・


〝ごめん〟 


セヨンさんの真意が、僕は理解できなかった。

何に許しを請う?
誰に許しを請う?

後悔、、、しているの?

僕を抱いたことを
僕を愛したことを


・・・・・「それから僕は、セヨンさんからの電話に出るようになった。帰ってこいと言われれば、
素直に屋敷に戻った。そんな僕の変化に、セヨンさんもまた、僕が家を出ることを止めようとしなくなった」

「・・・・・」

・・・・・「そのうち、セヨンさんが僕を無理やり抱くこともなくなった。
屋敷に戻ると、ただ何も話さず、僕を傍に置くだけ・・・」


セヨンさんを愛していたわけじゃなかった。
ただ、彼を救ってあげたいと、そう思ったんだ。

セヨンさんもまた、僕と同じように孤独を抱えて生きていることを知ってしまったから、、、



あの夜のセヨンさんの姿が、、、震える声が、、、
僕の脳裏から離れなかった。








そんな時・・・

貴方に出会った。


〝すいません、ここ、通してもらえます?〟


・・・・・「僕の誘いに、真っ赤な顔をして怒る貴方がとても可愛くて・・・」


忘れない。
あの時の貴方・・・


「そうだったか?」

・・・・・「行くところがなくて、貴方なら助けてくれるかもって、、、」

「だからちゃんと、公園に迎えに行っただろ?」

・・・・・「傘があったのに、2人で濡れたね」

「お前が雷にビビったからだろ?」



優しい瞳で、貴方が僕を見つめる。


ねぇ、ユノさん。
貴方にもっと、もっともっと早くに出会ってたら・・・


僕は、こんな・・・
汚れた人間にならなかった。

綺麗なままで、貴方に出会いたかった。



・・・・・「貴方と一緒の時間は、とても温かくて、幸せで、、、貴方がいないと、とても寒くて・・・」

「これからも一緒に居ればいい。それなら、ずっと寒くないだろ?」



そうできたら、なんて幸せなんだろう。



・・・・・「ただ、傍に居るだけでよかった。他には何もいらない。なにも、、、、」

「チャンミン、、、俺だってそうだ。他には何もいらない。お前だけ・・・」

・・・・・「ずっと探してた。僕を、、、僕の全部を愛してくれる人。ユノさんを捜してた・・・」


やっと、見つけた。

けど・・・


僕達は結ばれない。


それは、自分勝手に生きてきた、罰なのかもしれない。
自分自身の身体を傷つけ、自分勝手に愛を求めた僕への罰なのかもしれない。



・・・・・「ゴメンね、ユノさん。僕を、、、こんな僕を、愛してくれてありがとう・・・」

「チャンミン、行くな・・・」


貴方の腕が、僕をきつく引き寄せる。
まるで、2人の身体が1つになるように、重なり合う。

このまま、溶け合いたい。
貴方と2人、ドロドロに溶け合って、消えてなくなってしまいたい。

貴方を僕のものにしたい。
僕を貴方のものにしてほしい。



ユノさん、、、愛してる・・・



けど・・・
やっぱり、セヨンさんは僕を離してはくれなかった。



・・・・・「セヨンさん、、、病院のベッドで眠ってるんだ」

「病院?」

・・・・・「僕を、僕を追って事故に・・・」






・・・・・「セヨンさん!!!」

---チャ、ミ、、、ご、め・・・---

・・・・・「話さないで、、だ、誰か、、救急車を!!!」

--- チャ、、、ミン、、、あ、愛して、、、る、、、---








・・・・・「真赤に染まった手を、僕の頬に、、、〝愛してる〟って、、、」


頬を伝う涙が、とても温かく感じた。


・・・・・「僕が傍に居てあげないと・・・」

「チャンミン、お前・・・」





ユノさん・・・

僕はここに、、、
貴方の傍に、僕の愛を置いてゆくよ。


永遠に、

僕の心は、、、
僕の愛は、、、


貴方の傍に居るから・・・・


忘れないで。




僕を・・・




忘れないで、、、、、








54へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

チャンミンが生きてきた道は、とても孤独だったんですね。
今日でチャンミンの告白は終わりです。
そして、明日更新の54話で第2章が終わります。

またお話が動き始めますので、第3章も楽しみにしてください(*'▽')


お譲りのチケット、沢山声かけてくださってありがとうございます。

あと、福岡 11月10日 3枚、まとめてお嫁に貰ってくださる方、募集しています♡
迷っておられる方、是非2人を応援に行きましょう! 私も行くよっ!!(*ノωノ)フフフ


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藍の月。2





- c side -




・・・・・「ユノさんに聞いて欲しいんだ。ずっと、、、僕を忘れないでほしいから・・・」


ユノさんは、黙って小さく頷いた。




眩しい陽が差し込む、温かいはずの部屋。
なのに、どうしてだか震えるほどの寒さを感じる。

いや、震えているのはきっと、心が泣いてるせい、、、
僕は今、貴方に、、、僕という人間の浅はかさと愚かさを、自ら明かそうとしている。

それが例え、ユノさんとの別れを意味しているとしても、
それでも僕は、知ってほしかった。



僕のすべてを
僕という人間の全部を





・・・・・「僕とセヨンさんの関係が狂ってしまってからも、彼はいつもと変わらず僕に接してきた。
弟思いの兄、、、いつも優しくて僕を守ってくれる。何も変わらず、笑顔を向けてくれる」


そう、まるで、あの悪夢のような夜のことなんて、何もなかったかのように・・・


・・・・・「母がいなくなってから、僕に無関心になった父。
2人目の母は、次第にまるで最初から僕なんて存在していないかのように振る舞うようになった。僕の味方は、誰もいなかった」


こんな話をしながらも、僕は貴方の温もりを感じてる。
貴方の愛が、抱き寄せられた身体にダイレクトに伝わってくる。


・・・・・「けれど、セヨンさんは違った。僕を大切に扱ってくれた。誰も僕のことなんて、気にも留めない。
けど、セヨンさんはいつも僕の傍に居てくれた。優しい言葉をかけてくれた」



〝チャンミン、、、大丈夫か?〟

〝僕が守ってやるから、、、、ずっとそばに居るから〟




・・・・・「そのうち、僕は、、、本当にこの世の中で僕を愛してくれるのはセヨンさんだけだと、
そう思うようになった。時々訪れる、震えるような恐怖の夜さえ、愛の為だと受け入れるようになった」

「チャンミン、お前・・・」


ユノさんが、震えてる・・・


・・・・・「僕にはセヨンさんしかいなかった。彼に、心も身体も依存していった」



〝チャンミン、、、僕をもっと受け入れて?こんなに愛してるんだよ? 分かるだろ? 
こんな風に抱くのは、お前だけなんだよ〟




・・・・・「そんな日々が長く続いた。そして、僕が大学の卒業式を控えていたある日、屋敷に戻ると・・・」



〝ほらっ、静かにしろって。声出すなよ、指でも噛んでろ?〟
〝や、やだ、、、、あっ、、、あっ、、、んっ、、、、〟




兄さん、、、?



・・・・・「セヨンさんの部屋の扉を開けようとしたら、中から女の人の声が・・・」

「・・・・・」

・・・・・「信じていたんだ。セヨンさんは、僕だけを愛してくれている。ずっと傍にいてくれる。そう信じてた。けど、、、」

「・・・・・」

・・・・・「信じていたものに裏切られて、僕の心は行き場を失った。もう、セヨンさんは僕を愛してはいない。
僕はこの世でたった1人、、、独りぼっち・・・」

「チャンミン、、、」

・・・・・「僕の何が悪いんだろう。どうして、みんな、僕のことを愛してはくれないんだろう。
自分を責める自分が、心の中に生まれ始めた」

「・・・・・」



ユノさんは、もう、何も話さない。
きっと愚かな僕を、嫌悪しているに違いない。

それでも僕は、話すことを止めなかった。


・・・・・「それから僕は卒業と同時に家を出た。 父も継母も止めることもなかった。
もちろん、セヨンさんは反対したけれど、、、僕は、家族には行先も言わず逃げるように家を出た」

「・・・・・」

・・・・・「わずかなお金と、少しの荷物。それだけを抱えて、当てもなく、ふらふらと彷徨ううちに、、、」

「チャンミン、もういい。分かったから、、、もう、、、」



その時ようやく、ユンホさんが言葉を発する。

そうだよね。
誰もこんなバカげた僕の話しなんて、聞きたくもないよね。


でも、、、
でも、聞いて欲しい。

ユノさん、、、最後まで・・・
バカな僕の生きてきた道・・・

貴方にどうしても、知っていてほしい。
こんな風に話すのは、話したいと思ったのは、、、

貴方だけ。
今までも、そして、これからも・・・


貴方だけ・・・・・



・・・・・「僕は、誰かに抱かれるたびに、愛されていると感じてた。
その瞬間だけは、僕は独りじゃないんだって・・・」


誰かが、、、
この世の中の誰か、、、たった一人だけでも、僕を必要としてくれると・・・




僕を愛してくれていると・・・・・








53へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

チャンミンの告白、切なくて苦しいですね。
明日も告白が続きます。

ユノと一緒に、チャンミンの話に耳を傾けてあげてください。



こころ日和。の読者さまも、お友だちも、
皆さん大体の方が、希望のチケットゲットされたようです。

上手くビギさんたちに行き渡っているということなのかな?
明日コンのDVDシリアルエントリーも済ませたし(まだするのかっ!)
まだまだチケットゲットのチャンスはあると思いますので、
最後まで皆さま、頑張りましょうね♪(๑•̀ㅂ•́)و


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藍の月。2





- c side -



数か月ぶりに、この部屋の扉の前に立つ。


〝僕なんかが、こんなに幸せでも、、、、いいの?〟
〝お前が幸せなら、俺も幸せなんだ。それだけでいいだろ? あとは何もいらない〟


きっと、この扉の向こうには、あんな置手紙だけを残して突然いなくなったこんな僕のことを、
何も言わず、温かい胸で受け止めてくれる人がいる。


全ての僕の理不尽な行為を、何一つ責めず、語らず、愛してくれる人がいる。


そんな貴方に甘えて、何も言わず、全てを投げ出して飛びこんで行けたなら、、、
なんて幸せなんだろう。

今までの僕の行いや、生き方や、人生すべてをリセットして、
貴方にもう一度出会うことが出来たなら・・・


ユノさん・・・
ゴメンね。


僕はまた、貴方を傷つけなければならない。

愛する人を、僕は何度、、、傷付けなければならないんだろう。


けれど、これで最後、、、
これで終わる・・・





扉をノックしようと、手を伸ばした時だった。
少し乱暴に開きかけた扉から、急ぐようにユノさんが・・・


「チャンミン、お前・・・」


ユノさん、随分痩せてる。
きっと、僕のせいだ。

顔が強張る。

最後なのに、、、
貴方と会うのはきっと最後なのに・・・

もっとあなたに笑顔を見せたいのに・・・


・・・・・「ユノさん、話したいことがあるんだ」


絞り出すような声で、こう言うのが精一杯だった。







「元気だったか?」

「少し、痩せたんじゃないか?」


思っていた通り、貴方は僕に避難の言葉の1つも浴びせることなく、
僕に向ってかけられる言葉は、優しくて貴方らしい、そんな温かい言葉だけだった。


いっそ、責めて欲しかった。


どうして、勝手に出て行ったんだと・・・
自分勝手に、戻って来たりしたんだと・・・

隣りに居るのに・・・

恋しくて、毎夜夢に見た愛する人が隣りに居るのに、
手が届かない。

なんて遠くに感じるんだろう。




「俺に、話があるんだろ?」


貴方と僕の別れの時間は、確実に近づいてる。
止められない、時間の流れ、、、


・・・・・「僕、もう、ここには・・・ユノさんのところに戻れない・・・」


泣いちゃダメだと、絶対に泣かないと心に決めていたのに、
どうしても、溢れ出る涙を止めることはできなかった。

ユノさんは何も言わず、そっと僕の肩を抱きしめてくれる。



ユノさん、僕は忘れない。
僕のような人間を、貴方は無性の愛で包み込んでくれた。


貴方の優しさを
貴方の温もりを


決して僕は忘れない。



・・・・・「僕と、ユ・セヨンは、兄弟なんだ」


伝えなくてもよかった。

このまま、何も言わずに貴方から去ってしまっても、、、
本当は、その方がよかったのかもしれない。

僕は、きっと悪あがきをしてる。
言い訳を口にして、僕がここを去っても、ユノさんの傍からいなくなっても、、、

それでも、僕を忘れてほしくない。
嫌われたとしても、、、最低だと思われたとしても・・・

僕をユノさんの記憶の中に留めて置きたいと、そう思った。
そんな自分勝手な僕の心が、言葉となって溢れだす。



・・・・・「僕がまだ小学生の時、母が病気で亡くなった。 
数年後、新しく母になる人と一緒に僕の屋敷に来たのが、セヨンさんだった」

「・・・・・」

・・・・・「気が小さくて、苛められっ子だった僕に、セヨンさんはとても優しくしてくれた。
いじめっ子からも、僕を守ってくれた」

・・・・・「僕達はずっと一緒だった。仕事で忙しくて、僕のことなんて気にも留めていない父、他人行儀な継母、、、
けど、セヨンさんは違った。僕を愛してくれていた。本当の兄のように、誰よりも、大切にしてくれた」

「・・・・・」


ユノさんは、僕の震える肩を抱きしめたまま、何も言わずじっと耳を傾けてくれる。


・・・・・「けど、僕が高校2年のある日。その日、父と母は、会社の取引で海外に出かけて留守にしてた。」


そう、あの日から、僕の人生が狂い始めた。


・・・・・「兄さん、どうしたの? こんな時間に、、、眠れな、、んっ、、、」


〝チャンミン、、、静かにして? 俺がお前をどんなに愛してるか、教えてあげるから〟


・・・・・「自分の身に何が起こったのか、理解できなかった」


僕の肩を抱く、ユノさんの手に力が入る。


・・・・・「大好きだったのに、、、兄さんが大好きだったのに・・・」


昂る感情が、抑えられない。
僕は声を上げながら、泣いた。


「もう、いい。もう、言わなくていい、、、」


僕は首を横に振る。



・・・・・「ユノさんに聞いて欲しいんだ。ずっと、、、僕を忘れないでほしいから・・・」








52へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
今日はチャンミンsideのお話をお届けしました。
このまま暫くチャンミンの告白が続きます。

お付き合いください。


そして、ついに今日という日がやってきました。
発表が正午と言うことで、万全の体制で結果を待ちたいと思うのに、
今日は家族全員集合。

12時って、みんなのお昼ご飯を作るのに、忙しくしないといけなくて、、、(~_~;)
今日は、15分早くお昼ご飯にしよう。
そして、後片付けは個々でやってもらおう(笑)

私は、PCの横にスマホを置き、その前で正座して来るその時を待ちます(笑)フフ


皆さんから、いい報告が聞けますように♪
そして、私もいい報告が出来ますように♪


それでは、素敵な12時が来ますように(笑)
いつもご訪問ありがとうございます。





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藍の月。2






「コーヒーで、いいか?」

・・・・・「・・・・・」



ソファに腰を下ろし、少し俯き加減のチャンミンは何も話さない。

俺は、あいつがこのアパートに居る頃にずっと使ってたマグカップを取り出して、
ゆっくりとコーヒーを注いだ。


「ほら・・・」


差し出したけど、あいつは受け取らない。
小さな溜息を落して、テーブルの上に静かに置いた。


あいつと少しの距離を置いて、俺もソファに座る。

さっきとは違う空気が、部屋全体を包む。
自分の部屋なのに、そうじゃないような錯覚に陥りそうだ。

何故だか、外からの音も聞こえず、室内は静まり返る。


時折、ドクドクと微かに耳に届く音は、
俺とチャンミンの揺れる鼓動の音なのか・・・





「元気だったか?」


あまりの静けさに耐え兼ねて、口を開いたのは俺の方だった。

チャンミンを見ると、いつの間にか俺の方を向いていたあいつと視線が重なった。
慌てたように、逸らされる。


・・・・・「うん」

「少し、痩せたんじゃないか?」


横顔からも、そう感じる。


・・・・・「そう、かな?」

「ちゃんと、飯食ってたのか?」


そういうと、ゆっくりと俺の方に顔を向けて・・・


・・・・・「ユノさんこそ、、、すごく痩せてる」




同じソファに腰を下ろして、手を伸ばせばすぐにも届く距離。

なのに・・・

なのにどうして、こんなに遠くに感じるんだろう。


ずっと恋焦がれていたあいつが、すぐ傍に居るというのに、
触れることすら躊躇ってしまうのは、どうしてなんだろう。


俺たちは見つめ合ったまま、お互いフッと小さな笑みを零した。
けれどそれは、心からのものじゃなく、戸惑いを隠す笑み。



「あれから、どうしてた?」


〝僕なんかが、こんなに幸せでも、、、、いいの?〟
〝お前が幸せなら、俺も幸せなんだ。あとは何もいらない〟




あんな熱を俺に残して・・・


〝貴方を愛してるから、、、戻る場所は貴方のところしかないから、、、〟
〝必ず戻ります。僕を信じていて・・・〟



あんな言葉を、俺に残して、
お前はあれから、どう呼吸してたんだ。


見つめ合った瞳を、伏せるようにして逸らせたのはチャンミンだった。


「チャンミン、話して?」

・・・・・「・・・・・」

「俺に、話があるんだろ?」

・・・・・「ユノさんに、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ユノさんに謝らないといけないんだ」

「謝る?」


チャンミンは、俯いたまま、小さく頷いた。


・・・・・「僕、、、」

「・・・・・」


瞳を泳がせながら、言葉を慎重に選んでる。
焦らずに、俺はチャンミンの次の言葉を待った。




・・・・・「僕、もう、ここには、、、ユノさんのところに戻れない・・・」




その言葉に、驚かなかったのはどうしてだろう。

ついさっき、アパートのドアを開けて、チャンミンを見た瞬間に感じた言いようもない気持ち。
あれは、こう告げられることの予感だったのかもしれない。


「チャンミン、、、」


帰ってくると、言ったじゃないか。
俺を愛してると、そう言ったじゃないか。



そんな言葉は、不思議と出ては来なかった。

それは、チャンミンが・・・・・



「チャンミン、泣くな」



肩を震わせながら、泣いていたから・・・

俺は、そっとチャンミンの隣りに腰を下ろし、ゆっくりと震える肩を抱き寄せた。







51へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

最近のユノ、なんだかとても美しいですよね。

2019.06.20

私、何度も言いますけど、この角度から見るユノが一番好きなんです。
それに、最近少しだけ、痩せすぎから脱出しつつあるのかな?
少しだけ体重が戻りつつあるんじゃないかと思うんです。

ユノのがっちりした逞しい胸板が好きなんです。
カムバック! 胸板!! (笑)ププ



昨日、ちょっと皆さんにご心配おかけしてしまったようです。
多くを語らなくても、私の発する言葉を受け止めてくださる読者さま、本当にいつもありがとう。
普段はあまり考えないようにしてるんですけど、ため込むとダメですね。
時々こんな風にボソッと弱音を吐いたする私ですけど、
これからもどうか、仲よくしてください。
よろしくお願いします(^^)




それでは、皆さまも素敵な1日をお過ごし下さい♪
いつもご訪問ありがとうございます。







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