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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



アネモネ。Later story






--- おーっ! ユノ!  ---


暑い夏が過ぎようとしている。

あんなに煩かった蝉の声は、いつの間にか消え、
街路樹の葉が、黄色く色付き始めている。

久しぶりに、3人で顔を合わせることになった。
ドンへのしつこ過ぎる誘いに、半ば押された俺、、、



仕事を終えて、待ち合わせの駅に降りると、
ドンヘはすでに到着していた。



「早かったのか?」

--- いや、久しぶりにチャンミンの顏見れると思ったら興奮しちゃって、、、---

「なんでお前が興奮すんだよ」

--- まぁまぁ、、、そう妬くなって、、、---

「誰が妬くか、、、」


金曜日の夕刻。
久し振りに定時で仕事を終えた。


--- で、チャンミンは? ---

「ああ、、、さっき連絡あったから、もうすぐ、、、」

--- あっ、、、来た来た ---


人波の中に見つけた、愛しい人の姿。
俺を見つけて、ニコッと笑って大きく手を振る。


・・・・・「ユノっ!」

--- ん? ---

「チャンミン!」


手を振り返して、ふっとドンヘを見ると、、、


「なんだよ、、、」

--- いいや、、、別に、、、---


ニヤッと意味深な笑みを浮かべたかと思うと、
すぐに視線を戻し、駆けてきたチャンミンをさっきとは違う爽やかな笑顔で迎えた。


--- 久し振りだな、チャンミン---

・・・・・「ドンヘさん、、、遅れてすいません」

「仕事、大丈夫だったのか?」

・・・・・「うん。今日はノー残業デーだから」

--- 流石大手だな、、、俺んとこみたいな中小企業は、そんな流行りもん一切ないよ---

「お前とチャンミンを一緒にするな」

--- 悪かったな、中小企業で、、、---


3人が顔を見合わせて笑う。


・・・・・「ユノは? 大丈夫だった?」

「ん、、、速攻で済ませてきた」

--- よし、行こう---


チャンミンが、嬉しそうに脚を踏み出す。
まるで子供のように、小さくスキップしながら、、、

その姿を微笑ましく思いながら、ドンヘと並んで歩き出す。



--- しかし、チャンミンは全然変わんねぇよな---

「そうだな」

--- ってか、、、お前さ、、、---

「ん?」

--- チャンミンとヤっただろ?---


思わずピタリと足が止まる。


「は、、、は? な、何言ってんだよ、、、」

--- その動揺が、ヤったって言ってる---


ガキの頃から変わってないのは、チャンミンだけじゃなかった。
普段はボーっとしてるくせに、こう言う事にはやたらと勘が働くこいつも、、、全然変わってない。


--- ようやく〝ヒョン〟を卒業したんだな、、、---


〝ヒョン〟?


あぁ、、、そう言う事か、、、


---俺の可愛いチャンミンに、手ぇ付けやがって、、、---


そんな口をききながらも、
ドンヘは優しい表情で、目を細めながら前を行くチャンミンを見つめていた。


--- ガキの頃の事、最近よく思い出すんだよ---

「なんだよ、じいさんみたいなこと言うなよ」

--- 俺、子供持つならチャンミンみたいな男の子がいいなって---

「なんだ、それ、、、」

--- いや、、、フッとね、そう思って、、、---

「ふーん」

--- なぁ、ユノ、、、---

「ん?」

--- 再来月の連休、時間あるか? ---

「は? 再来月?」

--- 急で悪いんだけどさ、チャンミンと一緒に来てくれよ。
で、悪いついでに、代表で挨拶も頼みたいんだけど、、、---


代表?
挨拶?


「何の話だよ、ドンヘ」


もう一度脚を止めて、そう問いかけた俺に、
ドンヘは真剣な表情をして、、、


--- 結婚すんだよ。子供、、、出来たんだ---


結婚?
子供?


「はーーーーーーーーーぁっ?」


余りの驚きに、デカい声が出てしまう。
けど、その時、、、




・・・・・「ユノっ!  見て!」


前を歩いていたチャンミンが脚を止めて振り向いた。


・・・・・「空が燃えてるみたい」

「チャンミン、、、」


西の空が、夏の名残のように鮮やかなオレンジ色に染まっている。


あの頃のチャンミンの姿が、
今、俺の目に映るチャンミンと重なって見えた。


・・・・・「綺麗だね、、、夕日の向こう側って、何があるのかな?」


〝ヒョン〟は卒業したけれど、
お前は、どんなに時が経っても、ガキの頃と変わらず純粋なままだから、、、


「よし、チャンミン! 」


時々は、お前の〝ヒョン〟に、戻ってもいいだろ?
あの頃の、チャンミンを大好きだった〝ヒョン〟に・・・


俺は、チャンミンの手を取り、ギュッと握りしめる。


「今から何があるのか、探しに行こうか、チャンミン」


チャンミンは、ふふっと笑って、、、


・・・・・「うんっ!行こう」



俺はチャンミンの手を引いて、速足で歩き出す。



--- お、おいっ! 聞いてるのかよっ! ユノっ!! ---

「聞いてるよっ! 仕方ないから、行ってやる!」

--- ま、待てって、、、2人とも、待てよっ!! ---






真っすぐ続く道の向こうには、一体何があるんだろう。

それは俺にも分からないけれど、それでもこれだけは誓える。


例え、何があろうともチャンミン、、、
俺は、この手を離さない。


離さないから、、、


これからもずっと、2人で探し続けよう。
俺たちの未来にある〝何か〟を、、、




・・・・・「ユノ?」

「ん?」

・・・・・「ずっと僕の手を離さないでね?」

「あぁ、、、」








アネモネ。- Later story -  ・・・  Fin

読者のみなさま、おはようございます。

アネモネ。- Later story -  全9話で無事に完結です。
短い話数でしたが、アネモネ。の2人の成長を少しでも感じて頂けたら嬉しいです。

この 『アネモネ。』というお話は、2人が小学3年生の出会いから始まりました。
幼い2人が、兄弟として成長してゆく過程で、お互いを大切に思う心を育み、
紆余曲折を経て心を繋げ、大人になりました。
本編を終えた後、続編を、、、というお声も頂いてましたが、
この『アネモネ。』の2人はここまででいいんじゃないかな、、、という思いがあって、
長い間続編を考えずにいました。
ですが、長い時間経っても、あの後、2人はどうしているだろう、、、と、皆さんからそんな声を多数いただいて、
続編をご要望していただいたのをきっかけに、ある時私も気になり初め、
ようやくその気になって、2年以上も経った後、キーボードの上に手を置いたわけです(笑)

きっと、心と身体が結ばれた2人は、
この先も苦難にぶつかりながらも手を取り支え合って、
一緒に生きていくのではないかと、そう思っています。

最後に、このお話を愛して下さった皆さま
続編をずっと待っていてくださった皆さま
全9話、最後までお付き合いくださった皆さま
初めから、1話1話読み返してくださった皆さま

全ての皆様に、感謝いたします。
ありがとうございました。

そして、明日からはどうしよう(;・∀・)
前回、皆さんから頂いたアンケートを参考に、今日1日悩みます(笑)


それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもご訪問ありがとうございます。




こころ。

ランキング参加しています。
アネモネ。の2人に、沢山の応援ありがとうございました♪
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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



アネモネ。Later story





チャンミンからのキスは、触れるだけの優しいキス。
さわさわと、静かな風が俺とチャンミンの頬を掠める。


触れた唇が、ゆっくりと離れてゆく。
恥ずかしそうに瞳を揺らして、俯くチャンミンが可愛くて、、、

いつになく積極的なチャンミンに、
俺の小さな理性は、あっけなく崩れ去った。


両の手を伸ばして、チャンミンの頬を捕らえる。
俯いた顏を、そっと持ち上げて・・・


「チャンミン、俺、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」


ずっと、チャンミンは俺の弟だった。
そう、可愛い弟。

そんなチャンミンを、傷つけたくなくて、
気持ちを繋げて一緒に暮らすようになっても、
俺は必死で理性を保ち続けた。


・・・・・「ヒョン、覚えてる?」

「ん?」



〝ヒョンと一つになりたいです〟



チャンミンの口から出たその言葉。
忘れるはずない。

今でも、あの時のチャンミンの表情まではっきりと覚えている。



「憶えてるよ。チャンミンが留学する時、、、だったよな?」

・・・・・「うん、、、じゃあさ、、、」

「うん」

・・・・・「あの時の約束も、、、覚えてる?」



〝お前が帰ってきたら、俺たち1つになろう〟

〝俺、ちゃんと勉強しておくからさ〟




あの時、俺もチャンミンもまだ子供だった。
3年も離れ離れになることが怖くて、不安で、、、




「うん、、、憶えてる」

・・・・・「勉強、してくれた?」

「チャンミン」

・・・・・「ずっと待ってたのに、ヒョン、何も、、、してくれないから、、、」

「・・・・・」

・・・・・「僕、待ちくたびれちゃった」



少し悲しそうに眉を下げて、チャンミンはふっと笑った。
その顔を見たら、もう堪らなくなった。



チャンミンの顏を引き寄せ、強く唇を重ねる。


・・・・・「んっ、、、、」


今までの、子供のようなキスじゃない。
舌先で、チャンミンの唇をなぞって、その隙間に少し強引に差し込む。

息を継ごうと、開かれたその唇を割って侵入して、
歯列をなぞって舌を探す。

チャンミンの口内で、2つの舌が重なり絡まって、、、


「んっ、、、、」

・・・・・「んはぁっ、、、」


夢中になった。

チャンミンから漏れる吐息に、、、
絡まる舌に、、、


くちゅっ、、、と、音を立てて唇を離す。
チャンミンの口元は、溢れた唾液で濡れていた。


「ベッド、、、行こう、、、」

・・・・・「うん、、、」


身体が熱い。
大きく息を吐いて、どうにか昂る身体と心を落ち着かせる。

自分の唇を手の甲で拭いながら、
俺は、チャンミンの腕を引いて、部屋に戻る。


そのまま、よそ見をすることなく寝室に向かって、
チャンミンを先に寝室に誘導して、その後に続き、後ろ手に扉を閉めた。



〝パタン〟



と、扉の閉まる乾いた音が寝室に響く。


どうしていいのか、立ち尽くすチャンミンにそっと近づいて、
視線を合わせて向き合う。


今の気持ちを、どう言葉に表せばいいか分からなくて、
俺は、何も言わず、チャンミンのシャツのボタンに手を伸ばした。


1つ1つ、ボタンを外してゆく。


チャンミンは、何も言わず俺を見つめたまま・・・


はだけたシャツ、、、
するりと肩をすり抜けて、音もたてずに床に落ちた。




確かに、チャンミンは〝男〟だった。


長い首筋、、、
しなやかで美しい肌と、薄くついた筋肉の曲面、、、

思わず手を伸ばし触れてみる。
チャンミンの身体が、ピクリと緊張して強張るのを感じた。


・・・・・「ヒョン、、、恥ずかしい、、、」


隠そうとする手を遮って、指を這わせた。


「恥ずかしくなんてないよ」

・・・・・「でも、、、」

「これから、もっと恥ずかしいこと、、、するんだろ?」


そう言いながら、チャンミンと視線を合わせると、
まるで、火が付いたかのようにポッと顔を赤く染めて俯いた。


「しないの?」

・・・・・「・・・・・」


自分から誘っておいて、今更恥ずかしそうにするとか、、、
余計に、俺を煽ってることに気が付かないのだろうか?


「チャンミン? 」

・・・・・「す、する、、、」



小さな小さな、、、
耳を澄まさないと、聞き逃してしまいそうな声で、チャンミンはそう言った。

そのチャンミンの小さな声が、俺の心にさらに火を付ける。

俺は、自分の着ていたシャツをガバッと脱ぎ捨て、
チャンミンの腕を引く。


2つ並んだ大きなベッド。
けど、必要なのは1つだけだ。


チャンミンの身体を、そっとベッドに横たえ、
覆い被さるようにして、チャンミンを上から見下ろした。


・・・・・「ヒョン、、、」

「チャンミン、、、今からお前を抱く」

・・・・・「う、うん、、、」

「怖いか?」

・・・・・「ううん。怖くなんかない。ずっと、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ずっと待ってたもん」


ぎこちなく笑うチャンミンの頬に触れる。


「チャンミン、、、俺は、お前を傷つけたくない。
嫌だったり、痛かったりしたらちゃんと言う事。分かったか?」

・・・・・「分かった」

「それと、、、」

・・・・・「・・・・・」

「今、この瞬間から、、、」

・・・・・「・・・・・」

「ヒョンは終わりだ」


俺の言葉の意味が分からなかったのだろう。
チャンミンは、小さく頸を傾げた。


額の髪に触れ、そっと流す。
丸い額が可愛くて、たまらずキスを落とした。


「今日から、〝ユノ〟って、、、」

・・・・・「・・・・・」

「そう呼ぶんだ」



そう、、、

お前の兄はもう卒業だ。


チャンミンは、俺の言葉で少し緊張が解けたのか、、、
いつもと変わらない優しい笑みで、小さく頷く。


・・・・・「ユノ、、、」


チャンミンの唇が、俺の名前を呼ぶ。
その声には、いつもとは違う色が混じっている。


・・・・・「好き、、、ユノ、、、」


余りにも新鮮な響き
余りにも妖艶な囁き


俺はそのまま、チャンミンに覆いかぶさり、
誘う首筋に、唇を這わせた。









6へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

幼かった2人が、ようやく・・・( ;∀;)
母目線で緊張(笑)

「アネモネ。- Later story -」 は、明日から4日間、鍵記事になります。
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