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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ひぐらしの鳴く、あの夏。5



前回のお話はこちらから →  ひぐらしの鳴く、あの夏。81





・・・・・「ソヨン、、、」


思わず「ソヨン」と、その名を呼んでしまう。
ソヨンはふっと笑って、花束を手にしたまま僕の隣りをすり抜ける。

その姿を追うように振り向くと、父さんと母さんの前に跪いて、手を合わせていた。


父さん、母さん、、、
分かるだろ? ソヨンだよ。

あんなに小さかったソヨンが、こんなに大きく美しく成長したんだ。



さっきと同じ、春のような温かい風が、
僕とソヨンの間をすり抜けてゆく。



ソヨンの背中は、小さく震えている。
スッと立ち上がり、振り向いたソヨンの頬には、いくつもの涙の筋が見えた。



--- 少し話しましょう---


僕は、小さく頷いた。





霊園を見わたせる小さな丘の上のベンチ。
そこに、ソヨンと並んで腰を下ろす。

見上げた空は、冬には珍しく、青く眩しく光る。



--- 兄さん、、、で、いいんですよね? ---


突然のソヨンの言葉に、視線を空からソヨンに移す。

大きな瞳が潤んでいる。
泣き出しそうなその表情は、父さんと母さんが恋しくて泣いていた幼いソヨンそのものだった。

ソヨンが真実を知った今、誤魔化すこともできない。
そして、誤魔化す意味もなくなってしまった。


・・・・・「そうだよ、僕が君の兄だ」

--- いつ、、、いつ私が妹だと? ---


ソヨンの瞳から零れた涙が、陶器のような美しい肌を滑り落ちてゆく。

思わず伸ばした手、、、
頬に触れ、涙を拭う。

ソヨンは、嫌がることなく、触れる僕の手を受け入れた。


・・・・・「初めて会った時から、、、知ってたよ」


そう言うと、ふっと僕から視線を外す。

自分が養子であること。
今まで疑うこともなく一緒に暮らしてきた両親が、
本当の父と母でなかったという事。

そして、本当の親は、もう、この世にはいないという事。


それを知ったソヨンの心は、どんなに傷ついただろう。
それを想うと、息が苦しくなるほど、胸が痛む。


--- 私、何も憶えていないんです。本当の父と母の事、、、---

・・・・・「ソヨンは、まだ幼かったからね」

--- 教えてもらえませんか? 私の父と母の事を、、、---


膝の上で震えるソヨンの手に、自分の手を重ね合わせる。
ぎゅっと握ると、ソヨンが声をあげて泣き出した。








「そ、それで? 」


その夜、僕はヒョンに電話を入れた。

霊園でソヨンと出逢ったこと。
ソヨンと話したこと。


・・・・・「ん、、、いろいろ話を聞かせてあげたかったんだけど、、、、」

「・・・・・」

・・・・・「よく考えたら、僕もあまり覚えてないことに気がついて、、、」

「そりゃ、チャンミンだって子供だったし、、、」

・・・・・「僕が知ってることはそう多くはないけど、出来る限りをソヨンに話したよ」

「そうか、、、」



電話の向こうのヒョンが、大きな溜息を零す。
きっと、僕と同じことを考えているんだろう。

これからの、僕たち、、、
僕たち3人の事、、、

けれど、僕はそれを分かったうえで、
口を開いた。



・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「ソヨンに優しくしてあげて欲しい」

「・・・・・」

・・・・・「今の父母には、何も言うつもりはないって、ソヨンがそう言ってた」

「うん、、、」

・・・・・「きっと、1人で抱え込んで苦しんでる。だから、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ソヨンの兄として、ヒョンに頼みたいんだ」

「チャンミン、、、」

・・・・・「お願いします」



暫くの沈黙。
僕は、じっとヒョンの言葉を待つ。

すると、絞り出すような小さな声で、、、


「ん、分かったよ」

・・・・・「・・・・・」

「お前がそう言うなら、、、」

・・・・・「ありがとう、ヒョン、、、」


そして、心の中で、、、


〝ゴメン〟


そう呟いた。






あれから、1か月が過ぎた。
ヒョンからの連絡は、あの日以来ない、、、、、






83へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

昨日消えてしまったお話の内容を、ほぼ拾えたと思います。
8割くらいかな?(;・∀・)
一度消えちゃうと、なかなか同じものは書けません。
そして、大体の場合、初めの方がしっくりいい物が書けてたりするんです。
あ、私の記憶力の問題なのかも、、、( ;∀;)ナク



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪

また明日ね(^-^)





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ひぐらしの鳴く、あの夏。5





暦はもう10月だというのに、空に浮かぶ太陽の光が、
夏に戻ったように、ぎらぎらと地面を照らす。


〝何があっても、俺はお前を諦めない〟


微笑みながら、そう言ったヒョン。

あれから、何度かヒョンから電話があったけれど、
お互いの近況を少し話す程度で、なんとなくぎこちなく電話を切ることを繰り返していた。

いや、ぎこちないの僕だけなのかもしれない。

ヒョンの声を聞くと、どうしてもソヨンの顏が浮かんでくる。

言いようのない後ろめたさを感じるのは、
自分の妹の幸せと、そして自分の幸せを秤にかけているという罪悪感からなのか、、、




陽が落ちかけ、空がオレンジ色に染まる頃には、
秋の虫たちが、一斉に鳴き始める。


--- チャンミン、お疲れ ---

・・・・・「お疲れ様です、先輩」


仕事の時間を終え、工場を出ると、
さわさわと吹いた風が、僕の首元を掠める。

少しの涼しさに、昼間の暑さを忘れ、
秋の訪れを感じられた。


一旦、アパートに戻ってシャワーを浴びてから、
社長の自宅に向かう。


休日に買い込んでいた食材を、冷蔵庫から取り出し、
幾つかのおかずを作る。

食事が出来上がる頃、社長が工場から戻ってくる。

テーブルに並べるのは、社長と僕の2人分。
そして、部屋の隅で綺麗な花に囲まれた奥さんの写真の前に同じおかずを置く。


・・・・・「奥さん、美味しく出来ていたらいいんですけど、、、」


手を合わせながら、奥さんに話しかける。

その日あったことや、社長の様子や体調。
きっと奥さんは、天国で笑って聞いてくれているはず。


これが、最近の僕の日課だ。


--- チャンミン、、、---

・・・・・「社長、お疲れ様でした」

--- お、美味そうだな ---

・・・・・「社長、シャワー浴びてきてください」

--- ん、、、---


社長の背中を見送って、食事の準備を進める。
冷蔵庫から冷えたビールを取り出し、テーブルに置くと、シャワーを浴び終えた社長が戻ってきた。


向かい合って腰を下ろし、社長のグラスにビールを注ぐ。


--- はぁ、、、美味い、、、---


美味しそうにグラスのビールを飲み干した社長。

最近、少し笑顔を見せてくれるようになった。
奥さんが亡くなってから、社長は随分と痩せてしまった。


・・・・・「これ、、、社長の好物でしたよね?」

--- ん、、、母さんがよく作ってくれたよ---


おかずを箸でつまみながら、
奥さんを想い出しているのか、、、

その瞳が、今も寂しそうで心がチクチクと痛む。


・・・・・「奥さんみたいに上手く出来ないですけど、、、」


僕がそう言うと、摘まんだおかずを口に入れて、小さく首を振る。


--- いや、美味いよ、、、ありがとな、チャンミン ---


奥さんにはどうやったって敵わない。
けど、少しでも社長が元気になってくれるなら、、、

毎日、そう思いながら1日1日を過ごしている。


・・・・・「そう言えば社長、来週社長のお誕生日ですよね」

--- あぁ、、、そうだったか、、、すっかり忘れてたよ ---

・・・・・「先輩たちと話してたんです。みんなで食事でもしようかって、、、」


先輩たちも、社長の事を気にかけている。 
みんな、社長の事を父のように慕っているから、、、


--- 気を使わなくていい ---

・・・・・「いいじゃないですか、たまには、、、ねぇ、奥さん」


振り返って奥さんの写真を見る。
懐かしい笑顔が、いつも社長を見守っている。


--- チャンミン、、、---

・・・・・「はい」

--- この前の話だが、やっぱり、、、---

・・・・・「・・・・・」


数日前、僕は社長に改めて申し出た。
正式に、社長の息子になってこの工場を手伝っていきたいと。


--- 嬉しかったよ。きっと、母さんも天国で喜んでる。でも、、、---

・・・・・「僕じゃ、社長の役に立ちませんか?」

--- 何を言うんだ。お前がここに戻ってきてくれて、どんなに心強いか、、、---

・・・・・「なら、、、」

--- チャンミン、チョン専務のところに戻れ ---

・・・・・「社長、、、」

--- お前には、もっと広い世界を見て欲しい ---


ポツリとそう言うと、社長は箸でおかずを摘まみ、口に入れる。


--- 美味いな、、、---

・・・・・「僕は、戻りません。ここに居ます」


目の前の社長をまっすぐに見つめ、僕ははっきりとそう答えた。
社長は、ただ、微笑むだけで、それ以上何も言わなかった。






それから、何も変わらないまま、更に時間は過ぎた。


街を歩く人たちが、分厚いコートを羽織り始めたある冬の日。
僕は、久しぶりに父と母の眠る場所に脚を向けた。



・・・・・「父さん、母さん、なかなか逢いに来れなくてごめんね」


手にした花は、母さんの好きだったカスミソウ。


・・・・・「父さん、母さん、今日は話したいことがあってきたんだ。僕ね、、、」


ずっと考えていた。

そして、ようやく決心がついた。
そのことを、父さんと母さんに知らせておきたかった。


・・・・・「僕、社長の息子になろうと思ってる。僕のもう一人の父さんなんだ。
支えてあげたいと思ってる。いいよね、父さん、母さん、、、」


その時、フワリと春のような風が吹いて、
僕の隣りを吹き抜けていく。

まるで、父さんと母さんが優しく髪を撫でてくれたように感じた。

きっと、理解してくれる。
父さん、母さん、これでいいんだよね。

これで、きっとソヨンも幸せに、、、








--- やっぱり、貴方だったんですね、、、---



背中から聞こえた声に、身体が反応して動きを止める。


どうして、、、どうして、、、
どうして、ここに、、、


ゆっくりと振り返る。

そこに居たのは、、、



・・・・・「ソヨン、、、」



白いカスミソウの花束を手にしたソヨンが、そこに立っていた・・・・・









82へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

さて、昨日の私のつまんない(笑)クイズに、
結構な読者さまがエントリーして下さって、あらぴっくり。
中にはコメント欄に「〇〇」と、それだけ書かれてあったりして、
出来たらお話の感想も付け加えて頂けたらさらに嬉しゅうございます(*'▽')


さて、クイズの答えを発表します!

私の妄想の邪魔をするものは・・・・


チャンミンの 「筋肉」 が正解でしたーー!!


スジュから始まりトンに夢中 さん
読み人 さん
ひろちゃみん  さん
love  さん
あ~たん さん
miri さん
さとニャン子 さん
すえか さん
ろぼ さん
ぴょんこ♪  さん
ゆのゆの さん
u_u さん
bechami  さん
ramchy さん
けいこ さん
かこ さん
kann  さん
zuki  さん
momo さん
ゆのん さん
moa  さん
しむしえ  さん

なんと、22名もの方が正解でした(/・ω・)/スバラシイ
胸筋とか腹筋とか背筋なんかも仕方ないから正解にします←上から(笑)ププ

まぁ、これはかなり簡単なクイズでしたね。

中には〝青髭〟って答えもあったんですけど、一瞬、えっ?チャンミンなのに?って思ってしまいました。
ちょっと前まで青髭はユノのトレードマーク(?)だったのに、
今やつるつるピカピカですもんね。
懐かしいよ、ユノの青髭( ;∀;)カエッテコイ

正解して下さった皆さん、何も賞品がなくてごめんね(笑)
いろんな答えやその理由が、読んでてとても楽しかったです。
付き合ってくれてありがとう(^^♪ダイスキ♡



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪

また明日(^-^)





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ひぐらしの鳴く、あの夏。5




〝ソヨンを幸せにしてやってほしい〟


この時の僕は、ソヨンの〝兄〟だった。

〝兄〟であるならば、
僕のこの言葉は、当たり前だったと思う。


小さなソヨンが、知らない大人に手を引かれ、
僕から遠ざかってゆく。

どんなに時が過ぎても、忘れられなかった僕の後悔。
ソヨンが幸せになるなら、僕の気持ちなんて、どうなったっていい。


けど、、、


「チャンミン、、、」



僕は、目の前にいる人の事を考えてはいなかった。
僕にとって、ソヨンと同じように大切で愛おしい人。


なのに、その人の気持ちを考えもせず、、、



「お前、、、何言ってんの?」


ヒョンの表情が、硬く尖ってゆくのが分かる。
見ているのが怖くて、視線を逸らせた。


「それって、俺に、ソヨンと結婚しろって、そう言ってんのか?」

・・・・・「・・・・・」

「意味が分からない。説明しろよ、チャンミン、、、」

・・・・・「僕じゃ、、、僕じゃソヨンを幸せにしてあげることは出来ない」

「だから? だから、俺にあいつと結婚しろって? 幸せにしてやれって?」

・・・・・「・・・・・」

「じゃあ、お前に聞きたい。俺は? 俺はどうなるんだ?」


俯いたままの僕の視界に、ヒョンの手が入り込む。
ギュッと握った僕の手に、その大きな手が重ねられる。

ヒョンの手は、震えていた。


「俺の気持ちはどうだっていいのか? 」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン、答えろよ」


僕に何が言えるのだろう。
幼い頃の兄としての〝後悔〟を、ヒョンに押し付けようとしている僕に。

けど、、、

分かってはいても、
自分ではどうにもならないことも、痛いくらい分かっているから、、、



「チャンミン、俺を見ろ」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン、、、」


ゆっくりと、視線を上げる。
僕を見つめるヒョンの瞳に、戸惑いながらも自分の視線を重ね合わせた。

ヒョンの瞳は深く、そして悲しい色をしている。
僕が、そうさせている。



「いくらお前の頼みだからと言っても、それは無理だ」

・・・・・「ヒョン、、、」

「俺は、お前を愛してる。ソヨンじゃない」

・・・・・「でも、、、」

「例え、俺とソヨンが一緒になったとしても、ソヨンは幸せにはなれない」

・・・・・「・・・・・」

「分かってるだろ? チャンミン」



--- お待たせいたしました、、、---



僕の手に重なっていたヒョンの手が、
そっと離れてゆく。



運ばれてきた料理が、
テーブルに並べられる。


--- ごゆっくりどうぞ、、、---


ウエイターが去ってゆくと、
ヒョンは大きな溜息をついた。



「さ、チャンミン、食べよう」



ヒョンはそう言うと、ワインのボトルを手に、
グラスに注ぎ始める。


「ほら、チャンミン、、、」


僕に向かって差し出されるグラス。
手に取ってヒョンのグラスと重ねると、カン、、、と高い音が響く。

深紅のワインが、ゆらゆらと揺れた。







美味しいはずの食事は、ほとんど味がしなかった。

ヒョンは、仕事の話や友人との旅行の話をいろいろと聞かせてくれた。
けれど、殆どは頭の中に入っては来なかった。




「じゃあ、チャンミン」

・・・・・「うん」


僕のアパート近くの道で停車したタクシー。


「また連絡する」


僕は小さく頷いて、タクシーを降りる。
扉はすぐに閉まり、ゆっくりと動き出す。

窓ガラスの向こうのヒョンは、僕に向かって手を振ってる。
それに応えるように、僕も手を振り返した。


スピードを上げ、去ってゆくタクシー。
僕はその場で、小さくなってゆくタクシーを見つめたまま立ち尽くしていた。


すると、、、


突然、タクシーのブレーキランプが眩しく光る。
後部座席からヒョンが降りてきて、こちらに向かって駆けてくる。


・・・・・「ヒョン、、、どうしたの?」

「チャンミン、、、」

・・・・・「・・・・・」

「何も心配するな」

・・・・・「・・・・・」

「ソヨンの事は、俺に任せて?」

・・・・・「うん、、、」

「それと、、、」

・・・・・「・・・・・」

「もう一度言っておく。何があっても、俺はお前を諦めない」

・・・・・「ヒョン、、、」

「お前が好きなんだ。知ってるだろ?」


微笑みながら、ヒョンはそう言うと、
大きな掌で、僕の髪をクシャっと撫でる。


「じゃあな、、、早く寝ろよ」


くるりと踵を返し、ヒョンは走り出す。

思わず、その背中に声をあげた。



・・・・・「ヒョンっ!」


ヒョンの脚が止まる。
振り返ったヒョンに僕は、、、


「・・・・・」

・・・・・「ヒョン、、、ゴメン」


今にも泣きだしそうな僕を見て、
ヒョンはやさしく微笑んだ。


「おやすみ、チャンミン」





タクシーのテールランプが小さくなってゆく。



〝ゴメン〟


短いその言葉の意味を、ヒョンは分かってくれただろうか、、、


ヒョン、、、
愛してるよ。

ヒョン、、、
ゴメン、、、




81へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

今日は午後から、来月の東京行きの新幹線のチケットを、
kieちゃんとワイワイ言いながら、ネットで購入しました。
私達、乗下車する駅が違うので、お互い電話しながら、PCで隣の席を確保します。

けど、とにかく2人ともおばちゃんなので(笑)
何度も何度も確認しながら、「これでええんやな」「え?違う?」と
しつこいぐらいに電話で復唱します(笑)

席を決める時も、

6号車の12番とか?
18号車の6番とか?

2、6、12、18 そんな番号の席が埋まってたら、
これ、絶対にトンペンやな~ なんて(笑)

馬鹿なことばっかり言いながら、新幹線の切符を購入するだけなのに、
めっちゃ笑います(笑)

こんな楽しいことも、2人がいてこそ。
2人が日本で活動してくれるからこそ。

だから、応援する。
東方神起を応援する。

それだけです。
そうですよね? (←チャンミン風 笑)





それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪

また明日(^-^)





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ひぐらしの鳴く、あの夏。5




〝ソヨンの事だ。時間を貰えないか?〟


いつもとは違う声のトーンに、
その話が、余りいい話ではないのだと悟る。


その3日後、僕は、ヒョンに指定されたレストランに足を運んだ。



「ゴメン、待ったか?」


約束の時間に5分遅れて現れたヒョンは、
僕と向かい合って座ると、首元のネクタイを少し緩めた。


・・・・・「ううん、僕も今来たところだよ」


そう答えると、ウエイターが運んできたグラスを手に取り、
ゴクゴク、、、と音を立てながら一気に水を飲み干した。


「そっか、よかった」


ようやく、ヒョンが僕と視線を合わせる。
額に汗を滲ませて、伸びた髪が少し乱れている。


僕は、ポケットからハンカチを取り出し、
ヒョンにそっと差し出した。


・・・・・「ヒョン、暑かったでしょ?」


一瞬、ヒョンは僕をじっと見つめて、、、
でもすぐに、ふっと笑って差し出したハンカチを受け取った。


「サンキュ、、、」


汗を拭うヒョンを見つめていると、
僕の視線に気がついたヒョンが、その手を止め、僕と視線を重ねた。


「なんだかさ、、、」

・・・・・「ん?」

「やっぱりお前だなって、、、」

・・・・・「・・・・・」

「こんな風に、何も言わなくても、そっとハンカチを差し出してくれるなんて、お前だけだなって、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」



寂し気にそっと瞳を伏せて、
ヒョンは手にしているハンカチを見ている。


ヒョン、、、

ごめんね。
傍に居てあげられなくて、ゴメン、、、



空になったグラスに、ウエイターがゆっくりと水を注ぐ。
注文を済ませ、再びヒョンと向き合った。


静かな店内には、どこかで聞いたことのあるピアノ曲が、
会話の邪魔にならないボリュームで流れている。


「仕事はどうだ?」

・・・・・「うん。順調だよ。ヒョンは?」

「ん、、、毎日忙しくしてる」

・・・・・「少し痩せたみたい。ちゃんと食事してる?」

「ん、、、」


少し顔色も悪いように見える。
きっと、とても疲れてる。


・・・・・「ヒョン、ソヨンの事って、、、よくなってないの?」


ソヨンとは、病院で会ったきり。

あれから足の具合はよくなったのだろうか?
ずっと、気に掛かっていたけれど、もう、僕は関わらない方が良んだと、
そう自分に言い聞かせた。


「脚はもう良くなってる。退院して元の生活に戻ってるよ」

・・・・・「そう、よかった、、、」

「あのな、チャンミン、、、」


ヒョンの表情が変わる。
何故か、嫌な胸騒ぎがした。


「ソヨンに気付かれたんだ」

・・・・・「えっ?」

「あいつ、自分が養子だってことを、、、」


えっ?


・・・・・「ど、どうして、、、」

「事故で入院した時、自分の血液型が、両親と合わないことに気がついたらしい」

・・・・・「血液型、、、」

「退院してから、誰にも言わず人を雇って調べたらしくて、、、」

・・・・・「誰にも言わず?」

「あぁ、、、俺にも何も、、、」

・・・・・「そ、それでソヨンは何処まで、、、」

「チャンミンが一番最初に居た施設まで、、、」

・・・・・「・・・・・」

「けど、アイツ、自分に兄がいることを知って、、、」

・・・・・「・・・・・」

「探すって、そう言ってる」


ソヨン、、、



オッパ、私、凄く悲しかったの。
お父様とお母様が、本当の両親じゃないって、、、
けど、2人は私をとても愛してくれてる。
だから、黙っていようって、そう思ったの。

でも、、、本当の自分を知りたくなって、、、
私は、何処の誰なのか、本当の両親はどんな人なのか、
今、どうしているのか、、、
どうしても知りたくなったの。




・・・・・「ヒョン、ダメだよ」


ヒョンが何を言おうとているのか、僕にはすぐに分かった。


「チャンミン、でも、俺、あいつの気持ち、少し分かるんだ」

・・・・・「ヒョン、、、」

「俺も、同じだからさ、、、」


そう言って、笑うヒョンは今にも泣き出しそうな顔をしている。
けど、、、

ダメだ、ダメだよ、ヒョン、、、



・・・・・「ヒョン、、、きっといつか知ることになる。けど、今はまだ、知らない方が良い」


父さんと母さんが、もうこの世に居ないことを、
ソヨンはいつか知ることになったとしても、それは今じゃない。

ソヨンが心から愛する人と結ばれて、
幸せを掴んだとき、、、


心から、愛する人、、、



〝チャンミンさん、私、彼が好きなんです。彼を愛しています〟




泣きながら、そう言っていたソヨンを想い出す。


ソヨンが、自分の過去をすべて知った時、
その悲しみを支えてくれる人が必要だ。

ソヨンにとって、全てを預け頼れる人は、、、



・・・・・「ヒョン、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ずっと、迷ってた」

「・・・・・」

・・・・・「僕が言わないといけないって、ずっと、、、分かってたけれど、言えなかった」

「チャンミン?」

・・・・・「ヒョンが好きだから、、、だから、、、でも、、、」


口にしたら、僕たちはもう二度と傍に居られなくなってしまう。

けど、、、


僕がソヨンにしてあげられること。
幼いソヨンを、守ってあげられなかった僕に唯一出来る事、、、


だから、、、


・・・・・「どうかソヨンを、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ソヨンを幸せにしてやって欲しい」

「チャンミン、、、」




ヒョンと僕の本当の別れが、
音もなく、静かに忍び寄っていた・・・・・









80へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
今夜はひぐらしをお届けしました。
ひぐらしマニアの方(笑)如何でしたか?

今日、シリアルが当選したのですぐにセブンに行って支払ってきたんですけど、
いつもなら会計を終え、店を出るころに来るメールが、
支払ってレシート貰って財布に入れる時点でメールが届いた(笑)

だんだん早くなってきてる入金確認完了のお知らせ(笑)フフ





それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪

また明日(^-^)





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ひぐらしの鳴く、あの夏。5




・・・・・「暑い、、、」


つい最近まで、コートの襟に肩をすぼめていたのに、
いつの間にか、青い空からは燦燦と太陽の光が降り注いでいる。

額に滲む汗を、手の甲で拭う。


--- チャンミン、ほら、、、---


振り向くと、先輩がペットボトルを僕に差し出していた。


・・・・・「ありがとうございます」


受取って乾いた喉に流し込む。
冷えた水が、喉元から僕の身体を冷やしていく。


暑い空気が充満した工場を出ると、
眩しい太陽が容赦なく僕を照らす。

それでも、時折吹く風に心地よさを感じる。


空を仰ぐ。


翼を広げた鳥が、真っ青な夏の空を横切ってゆく。

夏が来ると、施設に居た頃をよく想い出す。
白い波に脚を取られながら、ヒョンと一緒に砂浜を歩いた。

あの頃の太陽は、今よりももっと眩しかったように思う。



〝どんなに時間が掛かったとしても、もう一度お前の手を掴むまでは、、、〟



ヒョン、、、
何してる?


ちゃんと食事してる?
ちゃんと眠れてる?


僕は、毎日汗を掻きながら仕事を頑張ってる。

ヒョンは、少し夏が苦手だったよね。
いつも体調を崩していたから、とても心配だよ。



--- チャンミン、、、---


名前を呼ばれて振り向くと、作業着を脱いで白いTシャツを汗だくにした先輩が立っていた。


・・・・・「お疲れ様です、先輩」

--- あのさ、チャンミン、これなんだけど、、、---


差し出されたのは、真っ白い封筒。


先輩は何故か、僕と目を合わそうとせず、
恥ずかしそうに瞳を泳がせている。


・・・・・「何ですか?」


受取って、中身を見ると、、、


・・・・・「招待状、、、」


白いカードには、とても丁寧な美しい文字で、〝シム・チャンミン さま〟 と書かれている。


--- 実はさ、俺、結婚することになって、、、

・・・・・「えっ? 結婚?」

--- ん、、、ほら、随分前だけど、工場の新年会に連れてきたことあっただろ? ---


そう言われて、微かな記憶が蘇る。

確か、あれは僕がこの工場に来て初めての新年会だったように思う。
先輩の隣りに静かに寄り添っていたとても綺麗な女性。


・・・・・「はい、憶えてます」

--- もう、長く付き合ってて、、、仕事もなんとか落ち着いたし、そろそろいいかなって、、、---


額に滲む汗を、タオルで拭いながら、
幸せそうに微笑んでいる。

先輩の指には、シンプルな指輪が光っていた。


・・・・・「おめでとうございます」

--- ん、、、でも、俺ら金ないからさ、簡単なパーティなんだけど、、、---

・・・・・「僕が行っても?」

--- もちろん、お前が来てくれたら嬉しいよ ---

・・・・・「行きます。喜んで」

--- ん、、、---




その夜、、、

僕はアパートに戻り、長い間触れる事のなかった小さな引き出しを開いた。


取り出したのは、小さな小箱。

そっと開くと、長い間、暗い場所で眠っていた指輪が、
寂しそうに弱く光った。



手に取って、指にはめてみる。
久し振りのその感触が、とても懐かしく感じた。


この指輪をヒョンに貰った頃、
僕たちは、いつの日か2人で手を取り合って、並んで生きてゆくことを夢見ていた。

あの頃のように、僕は指輪をはめた手を夜の空にそっとかざす。


・・・・・「ヒョン、、、」


夏の虫たちが賑やかに鳴いている。
かざした先に見える夜の空には、沢山の星たちが瞬いていた。


・・・・・「ヒョン、、、」








・・・・・「ユノ、、、」



小さな声で、ヒョンの名を呼んだ。
ちょっと恥ずかしくなって、笑みが零れた。



その時、、、


長い間、静まり返ったままだった僕の携帯電話が、
堰を切ったように音を鳴らし、僕を呼ぶ。


テーブルの上に手を伸ばし、ディスプレイを見てると、
僕の身体が、動きを止める。


・・・・・「ヒョン、、、」


長いコールが続く。
戸惑う心が、僕を動けなくする。

コール音が途切れても、すぐにまた、僕を呼ぶ。


繰り返される僕を呼ぶ音。
意を決し、小さく深呼吸して応答した。



・・・・・「はい、、、」

「・・・・・チャンミン?」

・・・・・「うん、、、」

「元気でやってるか?」

・・・・・「うん、ヒョンは?」

「あぁ、、、俺は大丈夫だ」


久し振りに聴くヒョンの声。


「あのな、チャンミン、、、」

・・・・・「うん、、、」

「お前に話さなきゃならないことがあるんだ」

・・・・・「僕に?」

「いつでもいい。いや、出来るだけ早いうちに、、、」

・・・・・「何かあったの?」


電話の向こう、、、
ヒョンの戸惑いが僕にも伝わる。


・・・・・「ヒョン?」

「ソヨンの事だ。時間を貰えないか?」





窓から吹き込む夏の湿気を含んだ生温い風が、
僕の髪を、小さく揺らした・・・








79へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
今日は、ひぐらしを更新しました。
このお話を待っていてくださる少数派(笑)の読者さま、お待たせ♪フフ

二次BL小説というカテに居るはずなのに、
BL感全くないのが不人気の理由とみました。
最近少し考えたのが、ここのお話ってBL感あんまりないですよね。
一応、参加させてもらってるブログ村(いつも応援ありがとう)では、
「二次BL小説」ってカテゴリーに住まわせていただいてますけど、
変更したほうがいい?(笑)プププ

でもどこへ行ったらいいの?
カテゴリー迷子(笑)(笑)






それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪




こころ。

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