FC2ブログ






※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください



私の心の中のお話です。
ご了承ください。



寂しい夜には傍にいて。






~ LAST STORY  僕が傍にいるよ ~




・・・・・「今日は、とても温かいですね、ユンホさん」


窓から暖かい陽射しが射しこむ。
穏やかな表情を浮べながら眠るユンホさんの傍で、本を読むのが僕の日課だ。







--- ユンホは、あの事故以来、ずっと、、、眠ったままなんです ---



あの日、雨に濡れながら、メモに書かれてあった場所へ走った。
そこは、事故以来ずっと、ユンホさんが眠る病院。


病室に入ると、冷たい空気の中・・・
ひっそりとベッドに横たわるユンホさんがそこにいた。



・・・・・「ユンホさん」


そっと、彼の頬に触れる。
冷たくて、、、色もない。


--- お別れを言いに来ました ---


彼の残した言葉が、頭を過る。


ダメです、
そんなこと絶対に・・・


・・・・・「ユンホさん、僕です。チャンミンです。分かるでしょ?」


もちろん、返事はない。

けれど、ユンホさんには聞こえているはず。
きっと、僕の声が聞こえている。


・・・・・「もう、会えないなんて、、、そんなこと言わないで。こうやってまた会えたじゃないですか?」


静かな病室。
さっきより一層激しくなった雨が、ガラス窓を叩く音が響く。


・・・・・「ユンホさん、いつも僕を見ててくれたんでしょ? 」


ユンホさんの手を握ると、彼に触れた時を思い出す。
とても冷たい・・・


・・・・・「僕が辛くて寂しいときは、いつも傍にいてくれたじゃないですか?」


あの夜・・・

目覚めたときに、貴方が傍にいてくれて、僕がどれだけ救われたのか・・・
貴方は知っているんだろうか・・・


・・・・・「これからも、居てくれるんでしょ? 」


いや、そうじゃない・・・


・・・・・「ユンホさん、、、これからは僕が傍にいます。いいでしょ?」


もう、寂しくないよ。
僕も、ユンホさんも・・・


そうでしょ?

これからは、朝も昼も、夜も、、、ずっと一緒に・・・




ねぇ、ユンホさん・・・

貴方は、今、どこにいるんですか?
貴方がいるその場所に、陽は射しますか?

夜には、月明りが見えますか?

1人ぼっちで、寂しくないですか?


ねぇ、ユンホさん・・・

貴方がいるその場所が、例え永遠の闇夜でも・・・
もう寂しくないよ。

僕が傍にいるよ。
ずっとずっと・・・


貴方の手を握っているから・・・




傍にいるから・・・











夢を見た

あの公園のベンチで、貴方と寄り添いながら大好きな本を読む。
暖かい陽射しを浴びて微睡む貴方・・・


「チャンミンさん」

・・・・・「なんですか? ユンホさん」


意識を半分夢の中に置いたまま、僕の名を呼ぶ貴方・・・


「チャンミンさん」


僕たち2人をそっと包むかのように、優しく温かい風が吹く。
クスノキが、ハラハラと葉を揺らした。









目覚めると、ベッドに眠る貴方が笑っているように見えた。
握った掌は、もう冷たくはない。


きっといつか、夢じゃないこの現実で、僕の名を呼んでくれると信じている。
その日が来るまで、こうやって貴方の手を取って夢の中へと会いに行くよ。



だから、ユンホさん




いつものベンチで待ってて・・・








「チャンミンさん」

・・・・・「なんですか? ユンホさん」









「寂しい夜には傍にいて。」 ・・・ fin

読者の皆様、こんばんは。
短編 「寂しい夜には傍にいて。」本日で完結です。

このお話を旧館で更新した頃、
読者さまから沢山ユンホさんの正体は何だろうと、
面白い推理をいただきました。

天使とか、妖精とか、公園のクスノキの精霊とか(笑)
そんな皆さんからのコメントを、とても楽しく読ませていただいた記憶が蘇ってきました。

結局、ユンホさんの正体は、「ユンホさん自身のチャンミンを強く愛する気持ち」だったのではないでしょうか?
少し切ないお話の中にも、個人的には心に残るお話になりました。
最後までお付き合いくださった読者さまに、心より感謝いたします。
ありがとうございました(*^_^*)


それでは、今日も1日いい日になりますように♪
ご訪問ありがとうございます。




こころ。

ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします♪

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村







スポンサーサイト







※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください



私の心の中のお話です。
ご了承ください。



寂しい夜には傍にいて。






--- あの日は、、、そう、今日みたいに雨がしとしと降ってました。---


店のオーナーと言うその人は、僕に軽く頭を下げて、前の席に腰を下ろした。
そして、窓の外に視線を移し、言葉を選ぶようにゆっくりと話し始めた。


--- 店の前で、小さな傘を差した女の子が迷子になってたんです。
泣きながら、母親を探していたんでしょう。
子供を見つけた母親が、道路の向こう側から、女の子の名前を呼んだんです。---

・・・・・「・・・・・」

--- 母親を見つけた女の子は、一目散に道路に飛び出しました。
この道は、いつもは車の通りが少ないんですが、その時、たまたま隣の通りで工事が行われていたらしくて・・・
その日は工事を避けるため、迂回してくる車が頻繁に通っていたんです。その中の1台に・・・---

・・・・・「その女の子は、事故に遭ったんですか?」

--- いえ、女の子は、無事でした。ただ・・・---

・・・・・「ただ?」

--- その子を助けようとして、ユンホが・・・---

・・・・・「えっ? ユンホさんが?」

--- ちょうど、ユンホの出勤時間でした。助けようとして、車に、、、---

・・・・・「う、そ・・・」



嘘だ・・・

そんなの・・・



・・・・・「そ、それは、いつ頃の話ですか?」

--- もうすぐ、1年になります---


1年・・・
そんな・・・

じゃあ、、、僕がいつも出会っていた彼は・・・


・・・・・「僕、彼に何度も会っています。じゃあ、あの人は誰なんですか?」

--- あの、失礼ですが、お名前は?---

・・・・・「シム・チャンミンと言います。」

--- シムさん、、、貴方が今、座ってらっしゃるその席に、、、ユンホもいつも座ってました。---

・・・・・「えっ?」

--- シムさんが、あのベンチに座って本を読んでいる姿を、ユンホはいつも眺めていました。---


店のオーナーは、もう一度、窓の外に視線を向ける。
それを追うように、僕もベンチに目を向けた。


--- 声を掛けたいけれど、勇気がないと、、、切なげな瞳でずっと、貴方を・・・---

・・・・・「・・・・・」

--- ここから、貴方の姿を眺めているだけで、とても幸せだと---


ユンホさん・・・


--- 貴方が、楽しそうに笑っていたら、あいつも笑ってて・・・貴方が悲しそうにしていたら、あいつも・・・---


そんな・・・


--- あいつの強い想いが、貴方の前に形となって姿を現したのかもしれませんね---




カップの中の冷めたコーヒーが、ゆらゆらと揺れていた・・・ 









ポツポツと、差した傘に堕ちる雨の音・・・

水たまりを避けることもせず、ただ足を前に進めるだけ。



僕の前に現れた彼は、一体なんだったんだろう。
僕がついさっき聞いた話は、とても信じがたく、そして受け入れられなくて・・・



--- もう、チャンミンさんに会うことは出来なくなりそうです ---



僕は、オーナーに貰ったメモを大切にポケットにしまいこんで・・・


・・・・・「行かないと、、、早く・・・」


傘を閉じて、駆けだした。

まだ、空は暗く、冷たい雫が落ちる。
けれど、僕は走った。



彼が眠る、その場所に・・・・・

今から行くよ、ユンホさん、、、待ってて・・・・・








8へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

『寂しい夜には傍にいて。』

明日の8話で完結です。
お部屋でお待ちしていますので、
ぜひ最後までおつきあいください。
おやすみ前の、こころ。の最終話です(笑)


それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがどうございます。




こころ。

ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします♪

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村












※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください



私の心の中のお話です。
ご了承ください。



寂しい夜には傍にいて。






その夜、夢を見た。


僕の額の傷を、悲しそうな顔をして指で撫でている彼・・・


「チャンミンさん」


今にも泣きそうな声。


・・・・・「ユンホさん、どうしたんですか?」


夢の中の僕が、そう言うと、


「今日は、お別れを言いに来ました。」

・・・・・「お別れ?」

「もう、チャンミンさんに会うことは出来なくなりそうです。」

・・・・・「どうしてですか?」



彼は、何も言わず、ただ微笑みながら涙を流していた。



息苦しさを憶えて、目を覚ます。

ベッドから半身を起こし、辺りを見回して夢だったと気付く。
大きく息を吐いた。


まだ、部屋は暗く、月明りだけが薄く差し込んでいる。


--- お別れを言いに来ました ---


ここに居た。
確かに彼は、さっきまでここに居た。

額の傷に触れる。

ひんやりとした感触が、自分の指にも伝わる。

感じるんだ。
彼の掌のあの冷たい感触・・・


・・・・・「ユンホさん・・・」


もう、会えないのだろうか・・・


彼が、本当にお別れを言いに来たのなら、
もう、会えないのかも・・・


そう思うと、涙が止めどなく溢れてきて・・・
その時初めて、気が付いたんだ。



僕は・・・

僕は彼が・・・
彼のことが好きなんだ・・・




いつも、辛いとき、苦しい時、悲しいとき、
僕を励ましてくれた。


---チャンミンさん、大丈夫です---
---きっと、いいことあります---



会いたい。
もう一度だけでもいいから、会って気持ちを伝えたい。


けれど、僕は彼の事を何も知らない。

知っていることと言えば・・・



僕は、貴方より2つ年上です
公園近くのカフェで働いてます
家族は、父と母、妹が1人



そのくらいで・・・


公園近くのカフェ?
公園っていうのは、僕がいつも通っているあの公園なんだろうか?

とにかく、今の僕にはそれくらいしか分らない。


僕は、はやる気持ちをグッと抑えて、夜が明けるのを待った。








次の日・・・
外は、しとしと雨が降っていた。

少し身体が痛むけれど、僕は午後からあの公園に向かった。

公園のある通りは、人通りもそれほどなく、静かで時間がゆっくり流れている場所だ。


--- 公園近くのカフェで働いてます ---


この通りには、雰囲気のいいカフェが数件・・・


僕は、一番公園にほど近いカフェの扉を開いた。


--- いらっしゃい、、、ま、せ---


店内は、あちらこちらにいろいろな種類のグリーンが飾られていて、
落ち着いた雰囲気の静かな空間。

雨が降っているせいだろうか・・・
店内の客はまばらだった。

足を踏み入れた途端、何故だろう・・・
きっとここだと感じた。


この店の雰囲気から、彼の気配を感じる。


窓辺の席に腰を下ろして、外の景色に視線を向ける。

そこから、あの公園のベンチが視界に入った。

やっぱり、ここだ。
間違いない。


--- いらっしゃいませ---


店員が、オーダーを聞きにやって来た。


・・・・・「コーヒーを・・・」

「はい、かしこまりました。」


ふと、その店員に目を向けると、
僕の顔をじっと凝視している。


・・・・・「あの、、、なにか?」

--- い、いえ、、、少々お待ちください---


なんとなく、おかしな雰囲気を感じ取ったけれど、
僕は気にせず、公園の方にまた視線を戻す。

ユンホさん・・・

どこに行けば、貴方に会えますか?

このまま、居なくならないで・・・
もっと、貴方の事を知りたいんだ。


--- お待たせしました---


先ほどの店員が、テーブルにオシャレなカップをゆっくりと置く。
コーヒーのいい香りが辺りに広がる。

僕は、そのコーヒーを味わう前に、店員に話しかけた。


「あの、すいません、少しお尋ねしたいことが・・・」

--- はい、なんでしょうか?---

「こちらのお店に、チョン・ユンホさんとおっしゃる方がいらっしゃいませんか?」



僕のその言葉に、店員の顔色が一瞬にして変わった。


--- どうして、ユンホの事を・・・---

・・・・・「やっぱりここだったんですね。公園近くのカフェで仕事してるって聞いたもので・・・」

--- えっ? それは、誰からお聞きになったんですか? ---

・・・・・「彼から、、、ユンホさんからです。」


僕のその言葉に、その店員がゴクリと喉を鳴らす。
瞳が定まらず、泳いでいる。

その様子は、とても動揺しているようで・・・


・・・・・「あの、ユンホさんは、今日は?」

--- 僕は、この店のオーナーです。よろしかったら少しお話させていただいてもよろしいですか?---

・・・・・「えぇ、、、構いませんが、、、」


どうしてだろう・・・
重い空気が僕たちの周りを包む。


苦しいほどの胸騒ぎがした・・・








7へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

今日から名古屋ですね。
今回のアリーナツアーで、名古屋が最もチケットが取りにくかったのではないかな?
地元なのに、参戦出来ない方が沢山居ると聞きました。
お留守番組の分まで、参戦される方、沢山応援よろしくお願いします♪
楽しんで来てください(^-^)



それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがどうございます。




こころ。

ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします♪

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村








※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください



私の心の中のお話です。
ご了承ください。



寂しい夜には傍にいて。






彼が僕の前に現れなくなってから、数か月が過ぎた。


僕は相変わらず、彼女と曖昧な関係を続けている。
けれど本当は、以前のように彼女の事を大切に思えなくなっている自分に気が付いていた。


--- ねぇ、チャンミン、、、ねぇったら!!---

・・・・・「あ、ごめん、、、何?」


はぁ・・・っと、彼女が大きなため息を吐く。


--- つまんない。この頃、チャンミンといても楽しくない---

・・・・・「ごめん」

--- ごめんって、どういう意味? ---

・・・・・「・・・・・」


あんなに夢中だったのに。
僕は、絶対に自分から女の子にアプローチなんてする性格じゃない。

けど、彼女は違った。

彼女の周りだけがキラキラと輝いて見えて、
初めて僕に向けられた彼女の笑顔が忘れられなかった。

ずっと好きで、大切で・・・
彼女の為ならなんだってできるって、、、そう思ってた。


けど・・・

どうしてなんだろう。
考えるのは、彼の、、、チョン・ユンホさんのことばかりで・・・


初めて会った時の彼。

僕に向けられた溶けるような甘い視線
僕を抱き寄せる腕
頬を包む冷たい掌


--- 貴方は、僕と寝てなんかないです ---


あんな風に言われて、本当なら安堵するはずなのに・・・
なのに僕は、とても傷ついたんだ。

それに、僕は確信してる。
僕は、彼と身体を重ねてる。

だって、身体が覚えてた。

あの時感じた重い違和感。
自分の体の中に、誰かが入り込んでる、、、そんな感覚・・・

嫌じゃ、、、なかった。


どうしよう

彼に会いたい。





--- チャンミン、聞いてる?---

・・・・・「ごめん、、、もう、君とは会えないよ」






彼女に別れを告げてからも、考えるのは彼の事ばかりで、
いつも、ふらりと現れて、そしていつの間にか消えてゆく。


彼女にフラれて傷ついていた夜
レポートが上手く書けなくて悩んでいた時
コンビニのレジで、財布を忘れて困った時
電車の中で、パスケースを落とした時
友達とケンカして、飲み過ぎて道端でうずくまっていた時

彼女の夢を見て、泣いてた僕の涙を指でそっと拭ってくれた。


考えてみると、彼は僕が落ち込んでいたり、苦しかったり、困っていたり・・・
そんな時ばかり現れている。


どうしてだろう・・・


そんなことを考えながら、僕はふらふらと歩いていた。

横断歩道の信号が、赤に変わっていたことにも気づかないで・・・





「チャンミンさん!!! 危ないっ!!」



その声で我に返った瞬間、
僕は身体を何かに強く押されて・・・



ドン!!!



と、大きな音が辺りに響く。
通行人の悲鳴・・・

車の急ブレーキの音・・・


何が起こった???



--- 大丈夫ですか!!!!---



車から、慌てて降りてきた男性が僕に駆け寄る。


--- だ、誰か、救急車を!!---

・・・・・「いえ、、、大丈夫です。少し、手の甲にかすり傷だけですから・・・」

--- えっ? 今、車にぶつかったでしょ?---

・・・・・「いえ、誰かが僕を・・・」


辺りを見回したけれど、誰もいない。

どうして?


--- けど、車が・・・---


振り返って、その人の車を見ると・・・


・・・・・「うそ・・・」


何かに激しくぶつかったような衝撃の後が残っていた。

その時・・・


〝大丈夫です、、、チャンミンさん〟


彼の声
感じる気配、視線・・・


・・・・・「ユンホさん、、、何処ですか?」


立ちあがって、辺りを必死で探したけれど、
彼の姿はどこにもなかった。




結局、僕は手の甲と額に少しのかすり傷と、腕の打ち身だけで済んだ。
車のあの衝撃の後の原因は、、、分らなかった。



「チャンミンさん!!! 危ないっ!!」

〝大丈夫です、、、チャンミンさん〟




間違いない。
彼が僕を助けてくれたんだ。

少し痛む身体を、ベッドに横たえる。



彼はいったい何者なんだろう。
どこに行けば、彼に会えるんだろう。


彼のことばかり考えながら、僕は眠りについた。
やけに身体が寒く感じて、あの時の彼の温もりを思い出した。

その温もりが苦しいほどに恋しかった。

まるで、自分で自分を抱くように腕を回す。

事故に遭ったからなのか、
なんだかとても・・・


悲しくて、寂しい夜・・・


1人の夜・・・

誰か・・・
傍にいて・・・


ユンホさん・・・







6へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

数日前から痛んでいた奥歯ですけど、
昨日の夕方、ようやくかかりつけの歯医者さんに診てもらいました。
朝一で電話したけど、夕方まで予約一杯で、何時間も我慢するのが辛かった( ;∀;)

12月まで様子見だったんですけど、これからちょっと頻繁に通うことになりそうです。
歯医者って、1度通い始めるとすごく長くて(;・∀・)



それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがどうございます。




こころ。

ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします♪

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村








※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください



私の心の中のお話です。
ご了承ください。



寂しい夜には傍にいて。





〝 チョン・ユンホ 〟


そう名乗る彼は、公園で会って以来、度々現れるようになった。
けれど、それはいつもフッと風のように現れては、気付かぬうちに消えて・・・

まるで、天使か、妖精か、、、
まさか、、、、な。

僕は自分の事は何一つ話さない彼に、少し興味を持つようになっていた。

だって、僕は彼と寝たんだ。

成り行きと言えど、一度そういう関係になったんだ。
男なんて興味ないけれど・・・

彼は、少し気になる・・・

どこに住んでて、どんな仕事をしてて、

歳は・・・
家族は・・・
恋人は・・・

時折、そんなことを考えるようになっていた。





その日は、遅くまで友達につき合わされて飲んでいた。
何とかギリギリ、終電に間に合って・・・

乗り込んだ車両には、酔っぱらったサラリーマンが寝入っている姿と、
そして、この駅で一緒に乗り込んだ若い男性と僕だけ。

目的の駅までは、3駅。

1つ目の駅で、酔っ払いのサラリーマンがムクッと起きだして慌てて降りて行った。
そして、2つ目の駅で、一緒に乗り込んだ男性が降りる。


車両には僕1人。
電車が動き出して、ポケットのパスを出そうとしたときだった。




入れたはずのパスケースがない。
鞄の中も調べてみたが見当たらない。


・・・・・「あれ? おかしいな。さっきまで、、、落としちゃったかな」


座ったまま、腰を折り曲げ屈んでみた。
通路のどこにも見当たらない。

通路をキョロキョロ何度も見回す。

その時、突然、フッと、視線の中に入ってきた、
僕の前の座席に、いつの間にか座っている、誰かの足元・・・


えっ????

顔を上げると・・・


「はい、落ちてましたよ。大丈夫です」

・・・・・「あ、貴方・・・」

「こんばんは、チャンミンさん」


驚いた。
さっきまで、確かに誰もいなかった。

車両には僕だけだったのに・・・

そこには、あの彼が僕のパスケースを持って、ニコニコ笑っていた。
僕は身体を起し、立ちあがってそれを受け取った。


・・・・・「チョン・ユンホさん、どこから・・・」

「隣りの車両にいたんです。チャンミンさんを見かけたものですから、、、落ちてました。」


そう言いながら、僕の手元のパスケースに視線を移す。


・・・・・「良かったです。チョンさんがみつけてくださって、、、ありがとうございます。
チョンさんも、次の駅ですか? 終点ですよ」


彼は、その問いには答えず、いつもの笑顔で僕を見つめていた。
暫くすると、終点のアナウンスが車両に響く。


「チャンミンさん、家まで送りますね。」

・・・・・「いえ、大丈夫です。子供じゃないですよ」

「迷惑でなければ、送らせてください」


出入り口に立つ僕ら。
真剣なまなざしで、そう言われて・・・

可笑しいな、心臓が、、、跳ねた。

どうしてドキドキしてるんだろう。
恥ずかしさを覚えて、目を逸らした。


・・・・・「はい・・・」


駅を出て、並んで歩く。
綺麗な三日月が、緩い光を放っている。

こんな時間でも、通りはまだ人影がちらほら・・・
なんとなく話ずらくて、僕らは黙って歩いてた。

そうだ、聞きたいことが沢山ある。
気まずさもあって、何か話さないと・・・僕は、彼に勇気を出して聞いてみた。


・・・・・「あの」

「はい・・・」

・・・・・「チョンさんは、その・・・」


住所とか、仕事とか、そんなのはいちいちじれったくて、


・・・・・「貴方の事を教えてもらえませんか?」

「僕の事?」

・・・・・「はい、その、、、いつも突然現れて、突然いなくなっちゃって・・・」

「・・・・・」

・・・・・「名前しか知らないし」

「僕の事、気にしてくれるんですか?」


そう言われて、一気に顔に熱が集まる。


・・・・・「気にするっていうか、その・・・」

「寝た相手だから? 興味ある?」

・・・・・「い、いえ・・・・」


フッと笑って、彼はしばらく黙っていた。
歩く通りも、人影はなく、静まり返っている。

マンションまでの道のりは、嫌に長く感じた。

気まずいまま、ようやくたどり着く。


・・・・・「あの、ありがとうございました。」

「僕は、貴方より2つ年上です。公園近くのカフェで働いてます。家族は、父と母、妹が1人。」

・・・・・「・・・・・」

「あとは? 何が聞きたいですか?」


マンション前の薄暗い灯りの下、彼の姿だけが浮かび上がって見える。
その姿を見ていたら、なんだかとても悲しくなって・・・


「どうしましたか? チャンミンさん、、、泣かないでください。」


彼の手が、頬に伸びてくる。

何度目だろう。
無意識に涙を流す僕・・・

こうやって、彼の冷たい掌に包まれるのは・・・


・・・・・「ごめんなさい。なんだか可笑しいな、僕・・・」

「大丈夫です。きっとうまくいきます。」

・・・・・「えっ?」

「それじゃあ、僕はこれで、、、おやすみなさい」


クルリと踵を返し、もと来た道を帰ってゆく。


・・・・・「あの・・・」


どうしてだか、思わず呼び止めた。
彼の足が、ピタリと止まる。

ゆっくりと振り返った彼は、こう言った。



「チャンミンさん、大丈夫です。貴方は、僕と寝てなんかないです。」

・・・・・「えっ? それは、どういう・・・」


それだけを言い残して、彼はまた振り返って歩き出した。
その後ろ姿を、僕は何も言えず見送ることしかできなかった。







それから、暫くして・・・


--- チャンミン、、、会いたい。ダメ?---


それは、別れた彼女からの電話だった。

結局、彼女は好きになった人とはうまくいかず、
僕の所へ戻りたいと言ってきた。

少し前の僕なら、二つ返事をしていただろう。

けれど、どうしてだか・・・

ずっと、心の隅に、彼のことが引っかかっていた。


〝きっとうまくいきます〟


彼のその言葉は、僕と彼女のことだったんだろうか?
いや、そんなこと、彼が知る由もない。

彼女には、あやふやな返事をしながら、
以前と変わらないように食事したり、休日にはデートをしたり・・・


不思議なことに、彼女とそうなってから、
彼は僕の前に現れなくなった。



いつもの公園・・・
ふわりと温かい風が僕を包む。

いつの間にか、彼を探している僕・・・

視線を感じる。
気配を感じる。

けれど、彼の姿はどこにもなかった。



〝 チャンミンさん、大丈夫です・・・〟







5へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

一昨日から歯が痛いです。
6月まで治療していた奥歯なんですけど、
半年経過を見るということで、次の診察は12月なんです。

けど、ズキズキ痛むので今日診察してもらえるか聞いて、
行ってきたいと思います。

頭痛も辛いけど、歯痛はもっと辛い( ;∀;)




それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがどうございます。




こころ。

ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします♪


にほんブログ村





最新記事