FC2ブログ




※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください




私の心の中のお話です。
ご了承ください。




ウソみたいなホントの恋。






・・・・・「お借りしました。ありがとうございます」

「ん、、、スッキリしたか?」

・・・・・「はい」


シャワーを浴びて、スッキリした顔でリビングに戻って来たチャンミン。
寝癖は綺麗に直ってる。


「腹、減っただろ? 何もなくてさ、、、」

・・・・・「あぁ、、、じゃあ、僕、買い物に、、、」

「いや、折角だし出掛けよう。ほら、クリスマスだしさ」

・・・・・「でも、二日酔いは大丈夫ですか?」

「二日酔い? あぁ、、、」

・・・・・「あっ、そうだ。ちょっとだけ待っててください」


ハッと、何かを思い出したチャンミンは、
手にしていたタオルをソファに置くと、キッチンに向かう。


・・・・・「ユンホさん、冷蔵庫の物、使っても?」


大したものもないであろう冷蔵庫の中を覗き込んで、
ふんふんと1人頷きながら、、、


「あぁ、いいけど、、、何もないだろ?」

・・・・・「すぐですから、待っててください」


そう言うと、冷蔵庫を開け、ごそごそと何かを取り出す。

何かあったっけ?
浮かぶのは、使いかけの野菜と牛乳、、、あと、、、

とにかく、俺はチャンミンに言われた通り、
ソファに座って待った。

キッチンに立つチャンミンはご機嫌なようで、鼻歌なんか歌ってる。
時々、手を止めて自分の唇に触れては、恥ずかしそうに微笑んだりして、、、


あ、、、

もしかして、さっきのキス、思い出してんのかな?
ふふ、、、可愛いな、、、

くるくる変わるその表情は、愛らしい小動物みたいで、
見ているだけで気持ちが温まる。


窓の向こうは、とてもいい天気だ。
いつもより光が眩しいのは、きっと昨夜降った雪に、太陽の光が反射しているから。

ソファの隅に置いたままにしてあった、
チャンミンが俺のために徹夜してまで編んでくれた、ブルーのマフラー。

手に取ってよく見ると、網目が細かで複雑な模様になってて、、、
これを数日で完成させるのは、大変だっただろうに、、、

フワフワでとても柔らかい。
頬に当てると、チャンミンの匂いがしたような気がした。


・・・・・「ユンホさん? 出来ましたよ?」


コトン、、、と、テーブルの上に置かれたグラス。


・・・・・「冷蔵庫にトマトがあったので、シム家特製のトマトジュースです」

「トマトジュース?」

・・・・・「ハチミツが入ってます。
母が、よく父がお酒を飲んできたときに、このジュースを作ってたのを思い出して、、、」


グラスを手にして、こくりと一口喉に通す。


「ん、美味い、、、」

・・・・・「ホントに? 良かった、、、」


トマトの酸っぱさとはちみつの甘さがちょうど良くて、
俺は、ごくごくと一気に飲み干した。


「んーっ、、、最高」

・・・・・「あーっ、ほらほらユンホさん、、、」

「ん?」


チャンミンが、慌てて部屋をキョロキョロと見渡して、
テーブルの上のティッシュを手にすると、俺の口元に優しく当てる。


・・・・・「こぼさないで」

「ごめん、、、」

・・・・・「ふふ、ユンホさんって時々子供みたいですね」

「えっ? そっか?」

・・・・・「はい」


2人で顔を見合わせて笑う。


「さぁ、チャンミン。今日はどこへ行こうか?」

・・・・・「うーん、そうだなぁ、、、」

「お前の行きたいところ、、、」

・・・・・「じゃあ、ボウリング行きませんか?」

「おっ、いいねぇ」

・・・・・「その後、見たい映画があります」

「映画か。ホラーじゃないなら付き合うけど?」

・・・・・「じゃあ、ボーリングに負けた方が、今日の夕飯奢るってどうですか?」

「よしっ! 受けて立とう!」


今まで、女の子とはいろいろと付き合ったことはあるけれど、
こんな気持ちは初めてだ。

傍にいるだけで、楽しくて笑みがこぼれて、、、
きっとそれは、チャンミンがこんな風に笑うから。

チャンミンの笑顔が、雪に反射して光る太陽の光のように、
キラキラ光って眩しい、、、



・・・・・「ユンホさん、、、僕が巻いてあげます」


器用に、俺の首元にくるくるとマフラーを巻いてくれる。
そんなチャンミンの首には、俺とお揃いの赤いマフラー。


「さ、行こうか」


部屋の戸締りを済ませ、玄関で靴を履いて振り向く。


・・・・・「チャンミン?」


チャンミンは靴も履かずに俺をじっと見つめて、、、


「どした?」

・・・・・「ユンホさん、大丈夫ですか?」

「もう大丈夫だって、、、シム家特製ジュースも飲んだし、、、」

・・・・・「違います。そうじゃなくて、、、」

「なに?」

・・・・・「その、、、お揃いとか、、、恥ずかしくないですか?」


俺を見つめるその瞳は、
少し不安そうで、、、


「何言ってんだよ」

・・・・・「でも、、、」

「お揃いのマフラーして、手を繋いで歩こう」

・・・・・「・・・・・」

「俺達、なんてったって恋人なんだからさ」

・・・・・「ユンホさん」



アパートを出ると、冬の張りつめた冷たい空気が、
俺達を包む。


「ふーっ、、、さむっ、、、」

・・・・・「雪が降ったんですね。知らなかった」

「ホワイトクリスマスだな」


チャンミンに向かって手を差し出す。

恥ずかし気に、もぞもぞさせているチャンミンの手には、俺がプレゼントしたブレスレットが光ってる。
その手を少し強引に掬い取って、俺のコートのポケットに突っ込んだ。

確か、指を絡めて繋ぐのって〝恋人繋ぎ〟って言うんだよな?



「さぁ、、、ボーリング、負けらんねぇな」

・・・・・「僕だって、負けませんから」


俺の歩幅に合わせて、隣を歩くチャンミンに気が付いて、
今度は俺が、チャンミンの歩幅に合わせる。





きっと、誰かが聞けば、〝そんなウソみたいな話、あるわけない〟って、そう言うだろう。
だって、俺達の出会いは、小説にもならない最悪の出会い。


けど、、、


「寒くないか?チャンミン」

・・・・・「うん。とっても温かいです」


そう言いながら、赤いマフラーに首を竦めて笑う。


ウソみたいな出会いは、気が付けば本物の出会いになっていた。
ウソみたいな恋は、気が付けばホントの恋になった。

もしかしたら、神様のイタズラなのかもな、、、



「チャンミン、見たい映画って何?」

・・・・・「それが、昨日公開されたばかりなんですけど、、、」

「まさか、この季節にホラーじゃないよな?」

・・・・・「さぁ、、、どうかな、、、ふふ、、、」



これが、ウソみたいなホントの俺の恋の話、、、







ウソみたいなホントの恋。 ・・・ fin

読者の皆さま、こんにちは。
本日18話で 〝ウソみたいなホントの恋。〟完結です。
最後まで読んで下さった皆さまに感謝いたします。

このお話は、こころ日和。4周年の記念に書いたものです。
なので、約2年前ですね。

初めましての方も、2度目ましての方も楽しんでいただけたなら嬉しいです。


さて、明日からの更新ですが、
少し思うことあり、今、非常に悩み中です。
別館の方で、読者さまに御意見を伺ったりしていますが、
まだ決めかねています。

明日の更新時間までに悩みに悩みたいと思います。
もしかしたら更新が途切れるかもしれませんが、
お時間ある時にでも覗いてみてくださいね。
お待ちしています。



それでは、午後も素敵なひとときを♪
いつもご訪問ありがとうございます。



こころ。

ランキングに参加しています。
私の書く気スイッチです。
応援ポチっとよろしくお願いしますm(__)m

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




スポンサーサイト







※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください




私の心の中のお話です。
ご了承ください。




ウソみたいなホントの恋。






チュンチュン、、、と、いつもと変わらない聞きなれた小鳥の囀りが、
窓の向こう側から聞こえてくる。

冷えた空気が漂う寝室。
ぶるっと身体を震わせる。


いつもと同じ朝・。
もう少しだけ、寝かせてくれよ、、、

そんな風に思いながら、
腹までずり落ちた布団を引き戻して、身体をくるりと丸めた。


ふっと、、、
何か大切なことを忘れている気がして、ゆっくりと瞼を開く。


あれ?
なんだ?


「うわっ!!!」


思わず声を上げて、身体をずらせる。

その瞬間、ベッドから落ちそうになった俺は、
瞬時に身体に力をいれ、ベッドのシーツを掴んで身体を持ち上げた。


えっ?
ま、待てよ、、、

こ、これって、、、


チャ、、、チャンミン?


俺の目の前。

チャンミンが、少し笑みを浮かべたような顔をして、
気持ちよさそうに眠っている。

すーっ、、、と、静かな寝息。


えーっと、、、
ま、待てよ、、、昨日確か、、、


頭に浮かんだのは、酒に酔って赤い顔をした友人たちの顏。


そうそう、、、
確かあいつらと飲んで、それで、アパートに戻って、、、


チャンミンが居て、、、


あっ!!


そうだった。


頭の中、昨夜の出来事が蘇る。
俺の腕の中で、眠ってしまったチャンミン、、、

必死でベッドまで運んで、その可愛い寝顔を眺めながら、
いつの間にか、俺も眠ってしまったんだ。

けど、どうして俺もベッドに?


まさか、寝ぼけてチャンミンに変なことしてないよな?



思わず布団を捲って自分の姿を確認する。
大丈夫だ、、、パンツ履いてる。



・・・・・「ユンホさん?」

「わぁっ!!」


少し掠れたようなその声に、
俺はまた驚いて、、、


・・・・・「大丈夫ですか!」


今度は派手に、ベッドから転がり落ちた。


「痛ってぇ、、、」


床で強く打った頭を撫でながら、
体勢を整え、床の上に胡坐をかいた。


見ると、ベッドの上で驚いた顏をしたチャンミンが、
ちょこん、、、と正座して座っている。

そしてさらによく見ると、髪があちらこちらピン、と跳ねていて、、、


「ははっ」


可愛くて、思わず声に出して笑ってしまった。


・・・・・「えっ?」


チャンミンの髪を指差して、、


「寝癖、付いてる」

・・・・・「えっ?」


両手で恥ずかしそうに自分の髪を整えようとするけど、、、


「大丈夫、可愛いから、、、」


身体を起こして、ベッドの脇に腰を下ろした。


・・・・・「僕、いつの間に眠ってしまって、、、ベッド、ごめんなさい」

「そんなのいいって、、、それより、声が掠れてる」

・・・・・「大丈夫です」

「長い間、表で待たせたから、風邪、、、引いちまったかな?」


伸ばした腕、、、
掌をチャンミンの額にそっと当てた。

途端、耳まで真っ赤に染まったチャンミン。
可愛いな、、、

出逢った頃とは、随分と印象が変わった。
2人の距離が、少しずつ近づくたび、チャンミンが可愛く思えて、、、

俺、どんどん惹かれてる。

チャンミンに、、、



「熱は、ないけど、、、」

・・・・・「・・・・・」

「顏が真っ赤だ」

・・・・・「そ、それは、その、、、」

「チャンミン」


カーテンの隙間から、冬の陽の光が弱く差し込む。

一筋のその光が、ベッドの上のチャンミンを優しく照らして、
俺にはまるで、チャンミンが天使のように見えたんだ。


気が付いたら、俺はチャンミンの頬に触れていて、、、


・・・・・「ユンホさん?」

「俺達、付き合ってるんだよな?」

・・・・・「はい、、、」

「恋人、、、だよな?」

・・・・・「はい、、、」



良かった、、、




〝俺の、恋人になってくれるだろ? な? チャンミン〟

〝はい、、、〟




あれは、夢じゃなかった。



「好きだよ、チャンミン」


そのまま、チャンミンを優しく引き寄せて、
そっと唇を重ね合わせた。










18(完結話)につづく

読者の皆さま、こんにちは。
沢山の読者さまに楽しんでいただけたこのお話も、次回で完結です。
ぜひ、最後までおつきあいくださいね。

今日は朝から夕方まで1人でゆっくり過ごす予定だったのに、
いつのまにか旦那が有休取って休んでて、
観ようと思ってた映画も観られない。
最悪(~_~;)



それでは、午後も素敵なひとときを♪
いつもご訪問ありがとうございます。



こころ。

ランキングに参加しています。
私の書く気スイッチです。
応援ポチっとよろしくお願いしますm(__)m

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村





※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください




私の心の中のお話です。
ご了承ください。




ウソみたいなホントの恋。





「お前、あの時そのブレスレット、素敵だって、そう言ってただろ?」

・・・・・「はい」

「俺、そういうジンクスとか何も知らなくて、、、」

・・・・・「・・・・・」

「最後の1つだって、そう聞いて、これは絶対にお前にプレゼントしないとって、そう思って、、、」

・・・・・「・・・・・」

「1ヶ月分のバイト代、全部つぎ込んだんだぜ?」

・・・・・「ユンホさん、、、」


重い空気をどうにかしたくて、
少しお道化て笑って見せた。


俯いたままの顔を、ようやく上げたチャンミンの顔を見て、、、


「お、お前、、、その顔、どうしたんだよ、、、」


驚いた。
瞼が腫れて、瞳が赤く染まってる。


・・・・・「な、何でもないです、、、」

「何でもないわけないだろ?」


急いで洗面所に向かって、
新しいタオルを引っ張り出す。

冷たい水にくぐらせて、チャンミンの元に戻ると、
腫れた目に、冷たいタオルをそっと当てた。


・・・・・「ユンホさん」

「じっとして、、、」


そのままチャンミンの肩に腕を回してそっと抱き寄せる。


「チャンミン」

・・・・・「はい」

「カード、見たか?」

・・・・・「はい」

「返事、、聞かせてくれよ?」

・・・・・「・・・・・」

「俺、イヴの夜にさ、お前と一緒に居られなくて、、、すんげぇショックで、、、」

・・・・・「・・・・・」

「勝手に、一緒に居るんだって、そう思い込んでたから、、、」

・・・・・「・・・・・」

「あれから、家で1人でいるのは嫌でさ、、、通りで出会った友達とずっと飲んでた」


チャンミンが、身体をずらせて俺の背中に腕を回す。


・・・・・「お酒の匂い、、、します」

「うん、、、」

・・・・・「大丈夫ですか? ユンホさん、お酒、そんなに強くないって、、、」

「お前の顏見たら、酔いが冷めたよ」

・・・・・「ごめんなさい」



チャンミンの腕に力がこもる。



・・・・・「あのブレスレットが買えなくて、、、でも、他のプレゼントが思いつかなくて、、、」

「プレゼントなんていらないよ」


そう言うと、チャンミンは小さく頭を振る。


・・・・・「それで、、、」

「・・・・・」


言葉を詰まらせたチャンミンは、ゆっくりと俺から離れてゆく。

目に当てたタオルを取ると、ゆっくりと重い瞼を開いて、
ソファの上に置いた自分の鞄の中から、何やらごそごそと取り出した。


・・・・・「これ、、、」


差し出された包み。
綺麗に包装され、赤と金色のリボンが巻かれている。


「俺に?」

・・・・・「はい」

「開けてもいい?」


受け取ってそう言うと、チャンミンは小さく頷いた。

丁寧にリボンを外し、包みを開く。


「これ、、、、」


中には、鮮やかなブルーの、、、


「マフラー?」


ふっと気が付いた。

これって、チャンミンが巻いていた赤いマフラーと同じじゃないか?
もしかして、お揃いとか、、、しかも、、、


「手編み? チャンミンが?」

・・・・・「どうしてもイブに渡したくて、徹夜して、、、」

「ばっ、バカヤロ、、、」


だからこんなに目を腫らしてるのか?


・・・・・「時計台で約束した時に渡したかったけど、あの時まだ完成してなくて、
あれから家に戻って、、、それで、、、ここで待ってました」

「バカだな、お前って奴は、、、」

・・・・・「ユンホさん、知らなかったでしょ? 僕、編み物得意なんですよ?」


俺を見て、チャンミンは少し無理して笑った。
その顔を見たら、たまんなくなって、、、


・・・・・「ユンホさん、、、」


チャンミンを、腕の中に包んで抱きしめた。


「返事聞かせてくれよ」

・・・・・「・・・・」

「俺の、恋人になってくれるだろ? な? チャンミン」



〝はい〟


俺の肩口に埋めたチャンミンの口から聞こえたのは、
囁くような、小さな小さな声だった。


「ありがとな、チャンミン」

・・・・・「ユンホさん、あったかい、、、」

「マフラー、大切にする」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン?」

・・・・・「・・・・・」

「おいっ、チャンミン? おい、、、」



ダラリと俺の身体にもたれ掛り、
チャンミンは眠っていた。


すぅーっ、、、と、、、
小さな寝息が耳に届いて、、、



「おやすみ、チャンミン、、、」




その夜が、
俺達2人だけの聖なる夜だ。


俺は、一晩中、愛しい人の可愛い寝顔を見つめていた。







17へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

朝からまた、酷い事件が起きてしまいましたね。
私達の地域でも、保護者の見回り隊や朝の挨拶運動等、
地域の大人が子供たちの安全を守る活動が盛んですが、
予想できない、防ぎようのない事件はどのように対策すればいいのでしょう。
怪我を負われた子供たち、保護者の方、はやく回復されますように。

さて、こちらのお話も、そろそろ完結に近付いてきました。

前回、旧館で公開した時よりも、今回の方が沢山の読者さまに読んでいただいて、
そして気に入っていただけたように感じています。

あと少し、最後までおつきあいくださいね。


そして、6月12日。
ユノのソロデビュー おめでとう ヽ(〃∀〃)ノ



それでは、お天気はイマイチですが、午後も素敵なひとときを♪
いつもご訪問ありがとうございます。



こころ。

ランキングに参加しています。
私の書く気スイッチです。
応援ポチっとよろしくお願いしますm(__)m

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村







※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください




私の心の中のお話です。
ご了承ください。




ウソみたいなホントの恋。





「ユンホさん、、、」


まだ平気だと思っていたけれど、
俺はかなり酔っているらしい。

俺のアパートの玄関の前に、チャンミンが居る。
いや、正確に言うと、チャンミンの幻影が見える。

もしかしたら、今夜の俺は、
自分が思っていた以上に、心にダメージを受けているのかも?


クリスマスイヴの夜。
恋人達は、この聖なる夜を愛する人と過ごすというのに、、、



「はぁっ、そうだよな、、、」


俺達は、〝特別な関係〟というだけで、ちゃんと付き合ってるわけじゃない。

それは、俺がちゃんとあいつに返事をしていないからで、、、
曖昧にしていたのは、俺だ。

分かってたのに、俺はいつの間にこんなにチャンミンの事、、、
自分でも気づかないうちに、こんなにも自分の心の中がチャンミンで溢れていたなんて、、、


大きなため息が出た。


チャンミンの幻影は、未だ俺をジッと見つめてて、、、


けど、お前が俺の事好きだって、、、そう言ったんじゃないか、、、


「なんだよ、チャンミンのバカ野郎、、、」


悔しくなって、思わずそう口にした。
すると、チャンミンの幻影は、ハッと目を大きく見開いて、、、


・・・・・「ご、、、ごめんなさい、、、」


震える声で、そう呟いた。


あれ?
幻が喋った。

俯いて、肩を震わせて、、、


「あ、、、あれ?」

・・・・・「ごめんなさい、、、僕、、、」

「チャ、、、チャンミン?」


幻影じゃなかった。
本物のチャンミン、、、


慌てて駆け寄って、チャンミンの前に立ち向かい合う。


こんな寒い中、いつからこんなところに居たんだろう。
その唇は色を失くし、小さく震えている。


「お前、いつから、、、」

・・・・「・・・・・」


手を取ると、指先が凍ったように冷たくなってて、、、


「バカヤロ、こんなに冷えて、、、待ってろ?」


慌てて鍵を取り出し、扉を開いてチャンミンを引き入れた。


「ほら、来い、、、」


ソファに座らせ、暖房を入れる。
ベッドの上に投げ出してあった毛布を手にして、チャンミンの身体にぐるりと巻き付けた。

そのままキッチンへ向かい、冷蔵庫から取り出したミルクを温める。

甘ったるいココアしかなかったけれど、とにかくチャンミンを温めないと、、、
そう思って、カップにココアを入れてミルクを注いだ。


「ほら、これ飲んで」


チャンミンの元に向かって、カップを差し出す。


・・・・・「すいません」


白い湯気が立つカップを受け取り、チャンミンはコクリ、、、と一口喉に通した。


「大丈夫か?」

・・・・・「はい、甘いです」


チャンミンの唇が、少し赤く色好き始めたのを見て、ホッと安堵した。
そのまま、チャンミンの隣りに腰を下ろして、、、


「何時から待ってた?」

・・・・・「ユンホさんと、別れた後、、、」

「えっ?」


チャンミンと別れたのは、午後の7時過ぎ。
もう、日付が変わってる、、、ってことは、、、


「お前、なんで連絡してこない?」

・・・・・「ユンホさん、誰かと約束があるのかと思って、、、」


あーっ、、、なんてことしたんだ。

あのまま真っすぐ、アパートに戻ってれば、
チャンミンをこんなに待たせなくて済んだのに、、、

すっかり、酔いは覚めてしまった。


ふっと見ると、チャンミンの手には、俺が渡したプレゼントの包み。


「で、、、どうしたんだ? なにかあったのか?」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン?」



ココアの入ったカップをテーブルの上に置くと、
そのプレゼントの包みを両手で大切そうに持って、、、


・・・・・「これ、、、僕が、、、」

「えっ?」


チャンミンは、手の中のプレゼントの包みをゆっくりと開いて、
箱の中から、ブレスレットを取り出した。


・・・・・「ユンホさん、知ってますか?」

「・・・・・」

・・・・・「このブレスレットを告白の時に手渡したら、結ばれるって、、、」



〝このシリーズはとても人気で、告白の時にプレゼントしたら、必ず結ばれるって、、、〟


知ってる。
あの店の店員が、そう言ってた。


・・・・・「僕、どうしてもこのブレスレットをユンホさんにプレゼントしたくて、、、
その時に、もう一度自分の想いを伝えようって、、、」

「チャンミン、、、」

・・・・・「それで、数日前、あのショップへ行ったら、、、」


〝つい1時間ほど前に、最後の1つが売れてしまったんです〟


・・・・・「そう言われて、、、」


まさか、
それが、このブレスレット?


・・・・・「悔しくて、でもどうしようもなくて、、、」

「じゃあ、これって、、、」

・・・・・「まさかユンホさんが、、、信じられなくて、嬉しくて、、、」


ブレスレットの箱の中には、小さなカード。



〝俺の恋人になってくれ〟



チャンミンは、そのカードを手にして、
大きな瞳にジワリと涙を滲ませた。






16へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

今日は朝から夕方までお独りでゆっくり出来ると思っていたのに、
よくよく考えたら、先週土曜日運動会で出勤した息子が、振り替えで休みでした。

しかも、docomoへ連れて行けという。
昨日も、ホームセンターに付き合わされたのに、
どうして一人で行かないのか?
ゆっくりさせてくれ(笑)




それでは、暑さに気を付けて、
皆さま素敵な午後を♪




こころ。

ランキングに参加しています。
私の書く気スイッチです。
応援ポチっとよろしくお願いしますm(__)m

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村







※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください




私の心の中のお話です。
ご了承ください。




ウソみたいなホントの恋。




チャンミンとの約束の場所は、イブだということもあり、
沢山の人で賑わっていた。

辺りを見回すと、ここで待ち合わせをしているカップルが沢山いて、、、

みんな、これから大切な人との時間をどんなふうに過ごすんだろう、、、
そんなことを、俺はぼんやりと考えていた。


ふっと見上げた時計台。
クリスマス仕様のイルミネーションが眩しい。

時間は、約束の7時を5分ほど過ぎていた。


「チャンミン、どうしたんだろう」


弱く吹く風が、身体に纏わりつく。

恋人たちは、手を繋いだり肩を組んだりして、、、
こんな凍える夜も、恋人と一緒だととても暖かそうだ。

ほんの少し、羨ましいと、そう思った。


「はーっ」


吐く息は、真っ白。

俺は、手にした小さなペーパーバックを抱え込むようにして、
チャンミンを待った。




・・・・・「すいません、遅れてしまって、、、」


背中から聞こえた声に、振り向くと、


「チャンミン?」


コートの上に、グルグルと巻いたマフラーは、
口元まで隠している。

そして、ニットの帽子を深くかぶっていて、、、


「お前、どうした?」

・・・・・「さ、寒くて、、、」


掠れた声、、、


顔を隠すように巻かれたマフラーで、
その表情は見て取れない。


「何か、あったの、、、」


あったのか?

そう言いながら、一歩足を踏み出すと、
何故かチャンミンは、俺から距離を取るように後退りをした。


・・・・・「な、何もありません。大丈夫です」

「そ、そうか、、、」


なんだか、これ以上は聞かない方がいいような気がして、
俺は、言いたい言葉をグッと飲みこんだ。


「忙しいのに悪かったな。これなんだけど、、、」


手にしていたチャンミンへのプレゼント。
袋のまま、チャンミンに差し出した。


「どうかな? 喜んでもらえたらいいんだけど、、、」


迷いながらも、その袋をチャンミンは受け取る。


・・・・・「ありがとうございます」

「うん、、、」


回りはとても賑やかで、
幸せそうな恋人たちが、見つめあいながら手を繋いで歩いてゆく。

なのにどうしてだろう。

俺とチャンミンの周りだけ、妙に静かで、
大きな時計の針が、止まってしまったかのようだ。



「じゃあ、俺、、、帰るよ」

・・・・・「ユンホさん、、、あ、あの、、、」

「わざわざ悪かったな。じゃあ、、、」


〝メリークリスマス!〟


その空気に耐え切れなくなった俺は、
チャンミンにそう言いながら手を上げ、その場を駆けだした。




どの位走ったか、、、
ようやく脚を止め、息を整えながら空を仰いだ。

冬の街路樹は、纏う緑の葉もなく寒そうだ。
まるで、俺の心のよう、、、

指の先が、ジーンと寒さで痺れている。
急いでコートのポケットに突っ込んだ。





--- アレ?  ユノ? ---


聞き覚えのある声に、視線を向ける。


「アレ? お前たち何してんの?」


大学の仲間が3人。


--- このイブの夜にさ、女がいない寂しい男3人で、飲みに行こうって---

「寂しい奴らだな」

--- そう言うユノは? まさかお前が俺たちのお仲間ってことはないよな? ---



こんな日に、独りは確かに寂しいよな。
このままアパートに戻ったって、あれやこれやと思い悩むだけに決まってる。


「仕方ない、付き合ってやるよ、お前らに」

--- マジかよ、ユノ---

「ほら、どこ行くんだよっ!!」

--- 近くにいい店見つけてんだよ、行こうぜ---

「よしっ!」


友人と肩を組んで、通りを歩く。
行きついた居酒屋で、やけになって飲みに飲んで、、、


気が付けば、日付も変わっている。



--- ほら、ユノ、、、大丈夫か?---

「らいじょうぶらって、、、」

--- 上まで送ろうか? ---

「いいからいいから、、、」

--- ったく、、、早く寝るんだぞ。またな---

「おぅ、、、」



友人に、タクシーでアパートまで送ってもらった。

手を振りながら、タクシーを見送って、
フラフラの脚をどうにか前に出し、自室に向かう。


こんなに酔うのは久しぶりだ。
友人たちのお陰で、楽しい時間を過ごせた。


このままベッドにダイブして眠ってしまおう。
明日になったら、きっと、、、


そんなことを考えながら、
ふっと、自分の部屋の扉に視線をやると、、、



「あれ?」



ぼんやりとした視界に、見覚えのある姿。


ダッフルコートとマフラー。
そして、ニット帽。

扉の前にしゃがみ込んで、、、


「チャンミン?」


真夜中の静まりかえったアパートの廊下。
小さな俺の声も、透明な空気に乗ってその人に届く。


俺の姿を見つけたチャンミンは、スーッと立ち上がって、、、



・・・・・「ユンホさん、、、」



俺の名を、小さな小さな声で、呟いた。







15へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

実は、前々から関東住まいのお友だちに逢いに、
東京旅行を計画していたのですが、出来ればツアーまでに、、、と計画してて、
パンフレットを貰ってきたりしていたところに、SMTのお知らせが届いたんです。
正直、SMTが東京なら今回はエントリーを止めようと思ってたんですけど、
お友達が、せっかくだしSMTの時に来たら?と、言ってくれて。
kieちゃんに相談して、今回は参戦することになりました。

エイネのお知らせもなかなか来ないし、
いろいろ頭の中で考えちゃうんですよね。
SMTを諦めて、エイネに、、、と思っていても、もしかしたらエイネ出ないかも、、、
そしたら、11月、、、下手したら12月まで会えないかも、、、なんて思ったりして。

なので、今回は旅行がてら(笑)SMTに参戦します。
読者さまに行かれますか?と沢山聴かれたので、お知らせしておきますね。
もちろん、エイネに出演するなら絶対に行きます~~♪



それでは、暑さに気を付けて、
皆さま素敵な午後を♪




こころ。

ランキングに参加しています。
私の書く気スイッチです。
応援ポチっとよろしくお願いしますm(__)m

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村






最新記事