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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




ヒョンのばか。




何時間も経ってるし、さすがにもう帰ってるだろ?
そう思いながらも、ヒョンのことだ、もしかしたら・・・

こんな時に限ってエレベーターは随分と離れた階にあって
下を指すボタンを何度も押したりして。

いつもこんなに遅かったっけ?


気持ちが焦る・・・
ようやくやってきたエレベーターに乗り込んで、階を示すランプが徐々に降りて行くのを眺めてた。

やっと下までたどり着いて、急いでエントランスを抜けて表に出る。
辺りを見回してもヒョンの姿はなくて・・・


・・・・・「だよな、、、」


戻ろうと思ってふり返った時、、、


「チャンミン・・・」


・・・・・「えっ・・・」


後ろから聞こえた声に驚いて、もう一度振り返ると・・・
ヒョンが立ってた。


・・・・・「ヒョン、、、まさかずっと居ましたか?」

「メッセージ聞かなかったのか?お前が来てくれるまで居るって言っただろ?」

・・・・・「でも、、、もう何時間も経ってるし・・・」

「何時間でも待つよ。」

・・・・・「ヒョン、、、」

「チャンミン、、、お前に話があるんだ」

・・・・・「うん、分ってる。ヒョン、ここで話すわけにはいかないから上がって」



僕はヒョンと一緒に部屋に戻った。

部屋に戻る間、2人とも無言で、、、
きっとヒョンは僕にどう伝えようかと悩んでるんだね。

僕の中で覚悟はできてた。

ヒョンと僕の関係が変わってしまうかもしれないという・・・それをヒョンの口からきくという覚悟。
2人のあんな姿を見てしまったら、僕には何も言えない。


リビングのソファにヒョンが座って、


・・・・・「お茶、入れるよ、コーヒーでいい?」

「チャンミン、お茶はいいよ、、座って」

・・・・・「はい・・・」


ヒョンと少し間を開けて、ゆっくりと腰を下ろした。


「チャンミン、隠さずに話すよ。あの子に、、、好きだって言われたんだ。」


怖い・・・・・
怖いよヒョン。


・・・・・「うん。分かってる。」

「いや、分ってない。お前は何も分ってないよ。」



どういうこと?
ヒョン・・・・



〝何も分ってない〟


そうヒョンに言われて、、、

分かってないことなんてない。
だってそうじゃないか。

真っ赤に染めた頬
ヒョンを見つめる潤んだ瞳

それに、ヒョンの腕が優しく彼女を抱いてた。

それだけでも僕が今から、、、
最愛の人から告げられる言葉は容易に想像できる。


・・・・・「ヒョン、もう、いいよ。僕もその方がいいと思う」


ガマンできなくて溢れてきた涙、、、
ヒョンに見られないように僕は俯いた。

心にもないことだけれど、自分の愛する人が願うことなら・・・


「何がいいの? お前、勘違いしてるよ。」

・・・・・「なにを? 僕、見たんだよ。抱き合ってた。」

「違うよ、、、違うんだ。」

・・・・・「何が違うの?」

「・・・・・」


しばらくの沈黙が続いて、大きなため息の後、ヒョンが切り出す。


「好きだと言われたのは、俺じゃなくてお前だよ、チャンミン。」

・・・・・「えっ??」

「ゴメン、彼女が好きなのは、チャンミンなんだ。」


ヒョンの言う言葉が理解できない。


・・・・・「分からないよ、ヒョン、どういうこと?」

「少し前から、相談を受けてたんだ。彼女がお前の事、好きだって。」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミンには好きな奴がいるって言ったんだけど、、でも、彼女、諦められないって・・・
ダメでもいいからお前に伝えたいって・・・」

・・・・・「・・・・・」

「でも、もし、、、もしお前が・・・彼女、純粋でいい子だから、、、もしもお前が・・・」

・・・・・「もしも、僕がその気になったら・・・って、そう思ったんですか?」

「いつも思ってた。お前だって普通の男で、、俺なんかがいなけりゃ普通の女の子と普通に恋をして、
こんな、誰にも言えない辛い恋愛じゃなくて・・・」

・・・・・「ヒョン、、、」

「でも・・・でも、どうしてもダメで、、、お前を手放すことになったらって怖くなってそれで・・・」

・・・・・「・・・・・」

「彼女に嘘ついたんだ。チャンミンに伝えたけど、やっぱりダメだったって・・・・」




・・・・・「ヒョンのばか」




大馬鹿野郎だよ、ヒョン・・・
僕と同じこと考えてたなんて、、、

僕なんかがいなければ、ヒョンだって普通に女の子と恋愛して結婚して、子供も出来て・・・


・・・・・「ヒョン、ヒョンはばかだよ」

「ゴメンな、チャンミナ」

・・・・・「僕は、、、ヒョンじゃなきゃダメなのに・・・」

「チャンミナ・・・」

・・・・・「他の誰かなんてイヤだよ。僕が好きなのはヒョンだけだよ」

「・・・・・」

・・・・・「ヒョンは、辛いの?」

「えっ?」

・・・・・「僕との恋愛が辛いの?そう思ってるの?」


ヒョン、貴方が辛いなら
本当にそう思っているのなら

僕はいつだってマンネに戻るよ・・・





・・・・・「ヒョン、もし、そう思ってるなら・・・」

「チャンミン、、、辛いよ、辛いに決まってる」

・・・・・「・・・・・」

「誰にも、愛してるのはお前だって、、、お前だけだって言えない。
お前に何も与えてやることも出来ない。俺たちの間になにも生まれない。」

・・・・・「それ、本気で言ってる?」


そんな悲しい事、、、


・・・・・「ヒョン、僕だっていつも思ってたよ。僕なんかいなければヒョンも普通の恋愛をして
普通に結婚して子供もできて、、、ヒョンの人生には僕が邪魔なんじゃないかって」

「・・・・・」

・・・・・「でも、僕たちの間に何も生まれないなんて・・・そんな悲しい事思ったことは無いよ。」

「でも、チャンミナ」

・・・・・「ヒョン、僕たちの間には本当に何もないの?何も生まれない?」

「・・・・・」

・・・・・「ううん、たとえそうだとしても、それでも僕はヒョンを・・・
ヒョンだけを愛してる。それだけじゃダメなの?」


ヒョンは俯いたまま答えない。
きっと、考えあぐねてるんだろう。

でも、僕の心は決まってる。

ヒョンを愛してる。

ただ、それだけ。
ほかには何もない。


「チャンミナ、いつの間にか俺より大人になってたんだな」


言いながらヒョンは静かに微笑んでた。


・・・・・「今頃気づいたんですか?」


僕もヒョンに笑って見せた。


「チャンミナ、愛してるよ、誰よりもお前を愛してる。」

・・・・・「・・・・・」

「それだけで、、、それだけでいいんだよな?」


ヒョンは大きく腕を伸ばして僕をグッと引き寄せて・・・
力いっぱい抱きしめてくれた。


・・・・・「ヒョン、僕にはヒョンしかいないんだ、だからずっと一緒だよ、絶対に離れたりしない」


ヒョンの胸にギュッとしがみついたら僕の大好きなヒョンの匂いがした。
幸せだった。



それから数日たって、番組の収録先で、彼女とばったり出会った。

少しだけ時間をもらえるようにお願いして、
収録後、人気の少ない廊下の隅で彼女に謝った。

気持ちに応えられなくて申し訳ないということ。
キチンと自分で話さなかったということ。

彼女は笑って許してくれた。


--- ユノさんにもとても迷惑をかけてしまって申し訳ないです。
でも、とても親身になってくださって・・・感謝しています。
それに・・・チャンミンさん、ユノさんにとても大切にされてるんですね。少し、、、羨ましかったです---

・・・・・「そんな、、、」

--- 私、ますますお二人のファンになりました。これからも応援してます---



そう言って彼女は笑って戻っていった。


さぁ、僕もそろそろ戻らないと・・・
ヒョンが探してるかも?

少し早足で控室に向かって廊下を歩く。
ふっと、曲がり角の奥まった階段へ続く狭い踊り場の辺りで何かが目に留まった。


んん?? ヒョン?

確かにヒョンの背中だ。
あんなところで何してるんだろ?

僕は少し角度を変えて遠目に見てみる。


!!! ネコミミ !!!


そこには、頭に黒いネコミミを付けた女の子が、、、

はぁ・・・
全く、ウサギの次はネコか・・・

僕はヒョンに気付かれないようにそっとその場を後にした。
先に控室に戻って事務所に戻る準備をする。


「チャンミナ~」

戻ってきたヒョンは、どことなくぎこちない。
隠すつもりか?? ふん!!


・・・・・「ヒョン、どこ行ってましたか?」

「えっ? あぁ、ちょっと挨拶に・・・」

・・・・・「そうですか、、、まさか、、、クロネコさんに挨拶に行ってたんじゃないですよね?」

「えっ!! な、なんでそれを、、、」

・・・・・「で、、、ネコさんのご用事は僕ですか? それとも、、、ヒョン・・・ですか?? お??」

「ネコさんのご用事は・・・」


ヒョ・・・ヒョンです



・・・・・「もういいです!! ヒョンのばかっ!!!!

「チャンミナ~~(T_T)」



ふふっ♡


きっとこれからも、僕は何度もこう言うんだろうな・・・



ヒョンのばかっ!!!!






ヒョンのばか。・・・・・fin

リアルタイムで読んで下さっている読者さま、真夜中にこんばんは。
朝、目覚めてから読んで下さっている読者さま、おはようございます。


ヒョンのばか。 全4話(9話) これにて完結です。
おつきあいありがとうございまとした。

旧館では、全9話のこのお話。
こちらでは4話に調整して更新させていだきました。

明日からは、お知らせさせていただいた通り、
「ちいさな落としもの。」を更新させていただきます。
こちらのお話も、是非おつきあい下さい♪

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ヒョンのばか。





結局、あの日から一度も話せずに撮影の日を迎えた。

なんて話そう・・・
そればかり考えて、昨日は疲れているのにぐっすりと眠れなかった。


・・・・・「おはようございます」


控室に入ると一足先にヒョンが到着してたようで、


「おはよう」


僕の方は見てはくれない。
ヒョン、すごく疲れてるみたい。

体調悪いのかな?


・・・・・「ヒョン、、あの、、」


言いかけたとき、、、ドアが開いて、、、


---お、チャンミン、すぐに打ち合わせだから---


そう、マネヒョンが告げる。


・・・・・「はい、わかりました。」


結局、部屋で二人だけになる時間がなくって、
関係者と打ち合わせを済ませて撮影に臨んだ。

仕事では、私生活でのイザコザは微塵も見せず、僕らは完璧にこなす。

でも、、、、

撮影中に僕に向けられるヒョンの視線は、どこか冷たくて・・・
そう感じながらもスムーズに撮影は終わった。


〝お疲れ様でした〟


スタッフの皆さんに挨拶を済ませ、控室に2人で戻る。
今日の仕事はこの撮影だけだから、ヒョンと話せるはず・・・

部屋に戻った僕は思い切って話を切り出した。
これ以上長引かせたくなかったし、
正直言うと、、、ヒョン不足で寂しかった。


・・・・・「あの、ヒョン、この後、時間ありますか? 少し話せませんか?」

「・・・・・」

・・・・・「ヒョン?」

「今日は、疲れてるから、、、戻って休むよ、ゴメン」


ヒョンは、、、、そう言って素早く着替えを済ませると、


「おつかれ」


振り向きもせず、部屋を出て行った。


どうしよう・・・
でも、、明日も明後日も別行動だし・・・

僕はとにかく少しだけでもヒョンと話したくて、、、
ヒョンを追いかけようと急いでドアを開けた。


ヒョンの姿はもう見えなくて、駐車場に向かうために廊下を走る。
エレベーターは別の階から動かなくて、仕方なく階段でヒョンを追いかける。
どうか間に合いますように・・・

ようやく地下駐車場への扉まで駆け下りてドアを開けた。


そこで僕の目に入った光景は・・・


広い駐車場からは死角になってる隅の奥まった場所。
そこに、ヒョンとあの子が隠れるように立っていた。

頭にウサミミもないし、ヒラヒラのミニスカートでもないし、
メイクも濃くはなかったけれど間違いない。

あのウサミミの女の子。


彼女の顔はなぜか真っ赤になってて、、、泣いていた。

そんな彼女の肩にはヒョンの腕が回っていて、
そっと包むように、彼女の肩を優しく抱いている。






疲れすぎて、、、幻覚を見てるのかな?

しばらく動けなくて・・・
とにかくこの場所から逃げ出したかった。

僕は、ヒョンに気付かれないようにそっと後退りしてドアを閉めようと思ったけれど、
足が絡まってしまってうまく動けなくて・・・

ドアの段差に躓いてしまった。


・・・・・「あっ!」


思わず声が出てしまって・・・


「チャンミン?」


ヒョンが、さっと彼女から離れて僕の方へ近寄ってこようとしたけれど<

僕は・・・


・・・・・「来るな」


小さな声だったけれど、咄嗟にそう言ってしまった。

ヒョンは、、、
聞こえたんだろう、、その場で足を止めて・・・


・・・・・「スイマセン、邪魔してしまって、、、ヒョン、僕、お先に帰りますね。」


わざとらしく彼女にも聞こえるように言い放って、
ドアを大きく開けて、広い駐車場を横切って表の通りまで足早に歩いた。

ヒョンは、追いかけては来てくれなかった。

携帯を取り出して・・・


・・・・・「あ、マネヒョン? ゴメン、ちょっと約束があって、一人で向かいます。お疲れ様でした」


心配していたであろうマネヒョンに連絡を入れて、僕はタクシーに乗った。


自宅に戻って一人になりたくなくて、ギュラインの連中に連絡するけれど、
一向に誰も捕まらない。


・・・・・「はぁ・・・」


大きなため息がでた。
仕方なく、ドライバーに自宅の場所を告げて・・・


陽が落ちかけた夕刻時。

いつもなら街の景色を眺めるけれど、今日はそれすらも見たくなかった。
きっと僕以外のすべての人が幸せそうに見えるだろうから。

目を閉じて、なにも考えたくなかった。


マンションに戻って、シャワーを浴びた。
冷蔵庫からビールを出して、ふとテーブルに置いた携帯を見ると
着信を知らせる点灯。

でも、、なんとなく見る気にはなれず僕は一気にビールを飲み干して
ソファに横になった。


どのくらい眠っていただろう・・・

気が付くと随分と時間が経っていた。
時計を見ると、日付が変わろうとしていた。

小さなコーナーライトだけが灯っている薄暗いリビング。

テーブルの携帯の点滅する明りが、なんだか僕を呼んでいるようで
手に取ってタップした。

着信はやっぱりヒョンからだった。
留守電話にメッセージ。


〝チャンミン、、、下にいるよ。出てきてくれるまで待ってる。ずっと待ってるから・・・〟


えっ?


・・・・・「まさか、、、もう帰ってるよね」


でも・・・

僕は急いでソファにかけてあった上着を掴んで、部屋を出た。







4へつづく

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ヒョンのばか。





はぁ、、、

咄嗟に飛び出してきたものの、マネヒョンもいないし、、、
仕方ない、タクシーでも拾って帰ろう。

通りへ出て、タクシーを捕まえて乗り込んだ。
ドライバーに行先を告げたその時、鞄の中から携帯の着信音。 


ヒョンからだ・・・


でも、僕はヒョンと話す気にはなれず、そのまま電話には出なかった。
何度かコールがあったけれど、ヒョンも諦めたのか、、、

暫くして車内は静まり返った。

見慣れた景色。
なんだかすべてがグレーに見える。

街を行き交う人々
オフィスビルの明り
賑わうショップのネオ

みんな楽しそうだな、、、

恋人たちは楽しそうに見つめ合って腕を組んで・・・

ヒョンと僕には絶対にできない。
誰にも言えない秘密の恋。


もしかしたら・・・・
ヒョンも普通の恋がしたいのかな。

男の僕じゃなくて、、小さくて丸くて柔らかい女の子。
僕じゃない誰か・・・

ヒョンはカッコいいから、その気になればいくらだって相手はいるし。
ヒョンを好きな女の子なんて、星の数くらいいるはずだ。

なにも僕じゃなくったって・・・


そんなことを考えて気持ちが沈む。

とにかく、今日は家に帰って早く休もう。
今は、何も考えたくない。

マンションの前でタクシーを降りて、振り返ってエントランスに向かおうとしたら、
入口のところに、、、ヒョンが立ってた。


暗がりに立つその姿は、はっきりとは見えないけれど、
僕には分かる。


ずっとずっと、ヒョンだけを見ているから・・・・




マンションの暗がりに立つその人。

壁にもたれて、腕を組んで俯き加減で、、、
暗くてもわかる、その凛とした姿を見ただけで僕の心はギュっと掴まれたようになる。


・・・・・「ヒョン、、、」

「・・・・・」


ゆっくりとヒョンが顔を上げる。


「チャンミン、少し話さないか?」

・・・・・「・・・・・」


今ヒョンと話したら、きっと心無いことを口走ってしまいそうで・・・
うまく話せる自信がない。


・・・・・「今日は、、疲れてるから休みたい」


僕はヒョンの顔がまともに見れず、俯いたままそう答えた。


「そうか、分かった」


ヒョンの口から出た予想外の返答に驚いて顔を上げると
じっと僕の顔を見て、


「おやすみ・・・」


そう言って、マンション前の道路を走って横切ると、
向かいに止めてあったヒョンの車に乗り込んで、、、行ってしまった。


・・・・「ヒョン・・・」


飛び出した僕よりも早くここに居るってことは、
あれからすぐに僕のところに向かってくれたんだね。

やっぱり、話すべきだったのかな。

どんな理由があるにせよ、仕事に集中していなかった僕が悪いわけだし。
ウサミミのことだって、、、僕の勘違いってこともある。

マンションの部屋の鍵を開けて、リュックを下ろしてソファに座る。

明日からまたしばらく別々の仕事が続く。

どのくらい会えないのかな? 
今日は楽しみにしてたのに、こんなことになっちゃって・・・

とにかく、明日も早いし今日はもう寝よう。
明日になれば、きっとヒョンが連絡くれる。



そう思っていた僕の予想は見事にハズれた。



あの日から1週間、ヒョンからは電話もメールも何もない。

あの時・・・

話そうと言ったヒョンを拒否したのは僕だから、
自分から連絡するのも気が引けてしまって・・・

次に会えるのは3日後の雑誌の撮影。
その時にちゃんと話そう。

きっとヒョンも忙しくて電話する時間もないんだよ。
きっと、そうだ・・・・


ヒョン・・・
早く会いたいよ・・・






3へつづく

リアルタイムで読んで下さっている読者さま、真夜中にこんばんは。
朝、目覚めてから読んで下さっている読者さま、おはようございます。

看護の実習に入っている娘が、
毎日疲れて帰ってきます。
けど、食事してお風呂に入ると、レポート書いたり次の日の準備をしたりして、
毎日遅くまで頑張ってます。

娘は、放っておいたら24時間でも寝てるような子なので、
何よりも睡眠不足が辛いようです。
けれど、現場指導の看護師さんに恵まれているのか、
〝行きたくない〟とは言わないので、3週間頑張ってくれたら、と思ってます。

それでは、いつもご訪問ありがとうございます♪






こころ。

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ヒョンのばか。




今日は、2人一緒のバラエティ番組の収録。


2人揃っての仕事で、しかもバラエティなんて久しぶりってことで、
僕はちょっと、、いや、かなりワクワクしてる。


でも、このワクワク感をヒョンに覚られないように努めて冷静に表情を作って、
バックルームに脚を踏み入れた。


・・・・・「ヒョン、おは・・・」


!!!

だれっ???!!!


どこかのガールズグループの子なんだろう。
あぁ、今日一緒に撮影する子かな?

濃いメイクにヒラヒラのミニスカート。
頭の上にはピンクのウサミミ。



--- お忙しいのに、申し訳ありませんでした。失礼します---

「あぁ、、じゃあまた・・・」


そのウサミミは、ヒョンに向かってそう言うと、ぺこっとお辞儀をして、
そして、、なぜか頬を真っ赤にして、、、

僕とすれ違う時にも小さなウサ頭をペコッと下げて、部屋を出て行った。



2人きりになった部屋に何とも言えない空気が漂っている。
沈黙がつづく・・・


ヒョンを見ると、なんだか落ち着きがなくって僕の方を見ようともしない。

ふん! どうせまた告白でもされたんだろ?

〝じゃあまた〟ってなんだよ。

またどうするんだよ!!!


・・・・・「ヒョン、さっきのなに?」


わざと機嫌悪く言ってみた。


「え? 何って、、、挨拶だよ、挨拶に来てくれたんだよ」

・・・・・「1人で? 今日一緒に出演のグループの子だろ?」

「さぁ、、、俺に聞いても知らないよ・・・」


なに??!! 逆切れか??
怒りたいのは僕の方なのに!!


・・・・・「ふん、どうせまた好きです~とか言われて、鼻の下伸ばしてたんだろ!!」

「は?? そんなんじゃないよ、なんだよ、チャンミン」


いつもだ。

もう、見慣れてる。

僕の知らないところでも、きっとヒョンは・・・
ヒョンはカッコいいし、みんなに優しいから・・・
僕だけじゃなくて、、、みんなに、、、


何だろう、、いつもと違う。
胸が、、、心がチクチクと痛いよ・・・





いやな雰囲気が漂ったまま、僕たちは収録に向かった。

どんなに気まずい空気でも、カメラが回れば僕たちはプロだから、
それなりに笑い合って、触れ合って仕事モードになる。

僕だって、ヒョンが女の子に告白されたからっていちいち気にしてられない。

そんな光景、今までだって何度も目撃してきたし、、
ヒョンはカッコいいからね、モテて当然。
なんてったって、僕のヒョンだからね。

いつもはそう開き直って、なるべく気にしないようにしてる。


けれど、今回のは違った。

ヒョンが明らかにオカシイ。

いつもと違う。
そこは女の勘・・・いや、シム・チャンミンの勘。


そして、僕はあることに気が付いた。

さっきのあのウサミミ。
こっちばっかり見てる。

チラチラと、ヒョンのほう見てる。


ふっとヒョンの方を見ると 

 !!!

ヒョンもウサミミの方をガン見してるじゃないかっ!!!

どういうこと?


バラエティー番組でのトークの時間も、僕は面白い事の1つも言えず、
ただ時間が過ぎるのをひたすら待っていた。

収録が終わったら、ヒョンを問いただしてやる!!!


長く感じた収録も何とか終えて、ヒョンは出演者のみんなに挨拶してる。

僕は、頭を軽くみんなに下げてバックルームに戻って、先に着替えを済ませた。
しばらくして戻ってきたヒョンが真剣な面持ちで口を開く。


「チャンミン、真面目に仕事しろよ」

・・・・・「なんだよっ!! 真面目にやったよ! 僕が何か失敗でもした?」

「心ここに有らずって感じだったじゃないか。なぜ仕事に集中しないんだ?」


確かに、今日の僕は集中出来てはいなかった。
ヒョンとウサミミばかり気になって、、、


「チャンミン、何かあったのか? チャンミンらしくないよ、あんなの・・・」


なんだよ、、、ヒョンが悪いんじゃないか。

ちょっと可愛い女の子から告白されたからって、、、
どうせ僕はヒョンよりデカいし、可愛くないし、どうせ、、、どうせ、、、男だよっ。


・・・・・「どうせ僕は・・・」

「なに? 言いたいことがあるならハッキリ言えよ」

・・・・・「どうせ僕は、ヒョンよりデカいし、、、可愛くない

「は?」

・・・・・「どうせ、どうせ、、、、僕は男だよっ!!!」



悔しくて悲しくて、、
僕は自分のカバンと上着を掴んで部屋を飛び出した。



「チャンミン!!!」



ヒョンが僕を何度も呼んでいたけれど、
僕は振り向くことなく、廊下を走った・・・・・







2へつづく

リアルタイムで読んで下さっている読者さま、真夜中にこんばんは。
朝、目覚めてから読んで下さっている読者さま、おはようございます。

昨日の夕方、お知らせ記事を更新させていただきました通り、
本日から、こちらのお話を更新します。

実は、今日の第1話。
旧館での1話と2話を合体(笑)させました。

書き始めた当初は、1話が物凄く短かったんです。
ビックリするほどに(笑)

ですので、旧館ではこのお話は全9話ですが、
こちらでの再更新では、4~5話の予定です。

その後、「ちいさな落としもの。」を更新します。
書き始めてから5年経った今となっては、とても貴重なリアル設定です(笑)
続けてお付き合いくださいね♪




それでは、いつもお部屋にご訪問下さり、
ありがとうございます。




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