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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



family 1




--- そうか~やっとか~---

・・・・・「うん。テミンのおかげ。ありがと」

--- 僕は何もしてないよ---

・・・・・「ううん、テミンの言葉が僕の背中を押してくれたんだよ」


晴れて僕はヒョンの〝家族〟となり、
今日は、その報告をするべく、テミンとランチの約束をした。


そして、もう一人、、、


「お待たせ、チャンミン」

約束の時間を5分過ぎて現れたのは、、、


・・・・・「ヒョン、、、大丈夫だよ。僕もさっき着いたところだから、、、」

--- ちょっと、僕もお待たせなんですけど? ユノ先輩 ---

「お前は良いの」

--- ったく、、、信じらんない、、、シム先輩、こんな男止めた方が良いです---

・・・・・「ふふ、、、」



--- いらっしゃいませ、、、---


注文を取りに来たウエイトレスが、
おしぼりと水の入ったグラスをテーブルに置く。


・・・・・「ヒョン、何にする?」

「お前は?」

・・・・・「う~ん、、、僕はキノコのオムライスにしようかな、、、」

「じゃあ俺も」

・・・・・「あと、グリーンサラダも。ヒョンもね?」

「俺は、野菜は、、、」

・・・・・「だめっ、野菜もちゃんと食べないと、、、」


そんなやり取りをヒョンとしていたら、
感じる痛い視線、、、


--- あの、、、---

・・・・・「あ、、、テミンは? もう決まった?」

--- お腹いっぱいだ ---

・・・・・「えっ? 食べないの? さっき、お腹空いたって、、、」

--- 先輩たちのイチャイチャ見てたら、満腹だよ、、、---


頬をぷくっと膨らませて、並んで座るヒョンと僕を睨みつけている。


「妬くなって、、、な? テミン」

--- 何に妬くんだよ、、、ふふ、、、でも、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- よかったよ。2人がとっても幸せそうで、、、---



そう、テミンに言われて少し恥ずかしかったけれど、
僕は今、とても幸せだ。



・・・・・「あーっ、ほらほらヒョン、、、ソースついてるって、、、」

「えっ? どこ?」

・・・・・「ほら、こっち向いて?」



同級生とか、クラスメイトとか、
友達とか、恋人とか、、、

人と人との関係を表す言葉は沢山あるけれど、
今の僕たちは、そのどれにも当てはまらない。


僕たちは、「家族」


どんなことがあったとしても、決して離れることはない。
無条件で、心を許し合い、愛することのできる関係。

それは、心と心が繋がっているから、、、




--- でさ、、、あの話、、、どうなった? シム先輩っ---

・・・・・「あ、うん、、、あれね、、、」

「なんだよ、、、あれって、、、」

--- ユノ先輩には教えないよ ---

・・・・・「テミン、実はね、今日、、、」

「ちょ、、、ちょっと待てって、、、俺にも教えろよ」




その時、、、

お店の扉が開き、ドアベルの音が〝カラン、、、〟と、美しい音色を店内に響かせた。



振り返ると、そこには僕の知った顔がいて、、、


--- ごめん、、、遅くなっちゃった ---

・・・・・「ミノっ! こっちこっち」


中腰になって、手招きをする。


店内のお客さんの視線が、一瞬で彼に集中した。

僕たちの座るテーブルに姿を見せたその人は、、、


「えっ? チェ・ミンホ?」


同じ大学に通う僕の友達、チェ・ミンホ。
ファッション雑誌なんかにモデルとして登場してたりする、ちょっとした有名人。

もちろん、ヒョンも知ってる。



・・・・・「テミン、、、知ってると思うけど、彼がミノ」

--- えっ? うそ、、、ホントに? あ、あの? あのミンホ、、、さん?---

・・・・・「ご注文の通り、かなりのイケメンだろ?」


テミンの顏が、薄く桃色に色付いてゆく。


--- イケメンかどうかは分かんないけど、、、チェ・ミンホです。よろしく---


差し出された彼の手に、
戸惑いながら、そっと手を重ねるテミン。


--- あ、あの、、、僕は、イ・テミンです。よろしくお願いします---


さっきまでの勢いは何処へやら、、、
テミンがやけにしおらしく見える。



「なぁ、どうなってんの?」


ヒョンが僕に耳打ちをした。


・・・・・「テミンに頼まれてたんです」

「何を?」

・・・・・「ユノ先輩よりも、カッコいい〝家族〟を紹介してって、、、」

「は?」

・・・・・「ん?」

「聞き捨てならないな、、、チャンミン、、、」

・・・・・「えっ? 何が?」

「俺よりミンホの方がカッコいいって?」

・・・・・「あっ、ち、違うよ、、、そうじゃなくて、、、」

「どういうことだ、説明しろ、チャンミンっ!」

・・・・・「馬鹿だな、、、分かってるくせに、、、ヒョンが一番に決まってるでしょ♡」

「///////」



僕たちは、以前よりもずっと、強い絆で結ばれている。

例えば、指先が触れたりとか、
視線が合ったりとか、、、

たったそれだけのことでも、
お互いの心を感じられるようになった。

本物の家族になったと、、、
そう思うんだ。



「あ、そうそう、忘れてた」

・・・・・「何?」

「次の日曜、みんなで集まることになったんだ」

・・・・・「みんなって、、、もしかして、、、」

「ん、、、全員顔をそろえるのは久しぶりなんだ」

・・・・・「ホント? よかったね 」

「ん、、、でさ、スジンがチャンミンに会いたいって、、、」

・・・・・「うん、、、僕も会いたいよ、、、」

「あ、それと、テミン、、、」

--- ん? ---

「弟たちがお前に会いたいって」

--- さてはプロレスごっこのリベンジだな、、、日曜だね。了解---

「ミノ、お前も良かったら、、、」

--- パーティか、、、何か? ---


事情を何も知らないミノがそう言うと、、、



「家族がみんな集まるんだ、な、チャンミン」

・・・・・「ん、、、だよね、テミン」

--- そう、家族がね、、、---




次の日曜がとても待ち遠しい。

きっと、楽しい1日になる。



「で、、、お前らどうするの?」

--- どうするって? ---

「いや、だから、、、付き合うの?」


ヒョンの言葉に、テミンの顏がみるみる赤く染まってゆく。


・・・・・「ヒョン、、、今さっき、会ったばかりなんだから、、、」

--- ユノ先輩のバカっ、、、---


俯いて、ボソッと呟いたテミンに、、、


--- 僕は良いよ。テミンくんさえ良ければ、、、、---

・・・・・「えっ?」

--- えっ? ---

「えっ?」

--- 僕と付き合ってくれる? ---






「なぁ、チャンミン、、、」

・・・・・「ん?」

「この調子だと、家族がまた増えそうだな」

・・・・・「ふふ、、、そうだね」









family !  ・・・・・  fin

読者の皆さま、こんにちは。

広島参戦のどさくさに紛れて、「family ! 」 完結です。

本当は、もっとfamily感を醸し出したかったんですけど、
「family」つまり、「家族」という言葉の意味に重点を置いてお話を書いてみました。
ちょっと、書ききれず悔いが残るお話になってしまいましたが、
お許しください。

リクエストくださったくるみんさま、
きっと、全くリクエストにはお応えできてないお話になってしまってると思います。
ごめんなさい。けど、リクエストいただけて、とっても嬉しかったです。
これに懲りず、ぜひまた(^^♪
待ってます♪

明日からのお昼の更新ですが、以前お伝えした通り、
「ひぐらしの鳴く、あの夏。」の続きを書く予定です。
ですが、参戦でバタバタしているので、数日お時間頂くことになるかもしれません。
ご了承ください。


それでは、拙いお話、最後までお付き合い下さり、
ありがとうございました。



午後も素敵な時間をお過ごしくださいね♪
ユノとチャンミンに会ってきます♪

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〝好きだ〟  


その言葉を、ヒョンの口から聞くのは2度目。

あれから随分時間が流れたけれど、
ヒョンの気持ちは、僕と同じ。 変わっていなかった。

そのことがとても嬉しくて、、、


けど、、、
分からないことが、1つ。


〝家族〟


好きだ、、、の後なら、普通は 〝家族〟じゃなくて〝恋人〟なんじゃないかな?


・・・・・「ヒョン、、、」

「・・・・・」

・・・・・「あの、、、か、家族って、、、」


僕の表情を読み取ったヒョンが、、、


「チャンミン、俺さ、、、」

・・・・・「うん」

「心から好きになった人には、こんな風に気持ちを伝えようって、ずっと前から決めてたんだ」

・・・・・「〝家族〟って事?」


ヒョンは、小さく頷いて微笑む。


「上手く説明できるかどうか、、、俺にとってさ、世界で一番大切なものって、母さんや妹や弟なんだ」

・・・・・「うん」

「どんなに酷いケンカしたって、憎まれ口を叩かれたって、絶対に離れたり別れたりしない。
だって、家族だから、、、」

・・・・・「・・・・・」

「もちろん、それは血が繋がっているってこともあると思う。でも、俺、思うんだ」

・・・・・「・・・・・」

「家族以上に、自分にとって大切な存在はないって、、、どんな時だって、家族は自分の味方だろ?」

・・・・・「・・・・・」

「それは、心が繋がってるからだと思う。家族を信じる心。家族を愛する心、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」


ヒョンは、とても穏やかな表情で言葉を続ける。


「高校生の時にさ、俺、チャンミンに気持ちを打ち明けただろ?」

・・・・・「うん、、、」

「もちろん、あの時だって今と変わらないくらいお前の事好きだった。けど、、、」

・・・・・「・・・・・」

「すぐに離れてしまう事、分かってたからさ、、、言えなかったんだ」

・・・・・「・・・・・」

「〝家族〟になってくれって、、、」



ヒョンは、本当に思慮深い人だ。

1つの言葉を口にするのでさえ、深く考え責任を持つ。
だから、その言葉に嘘はなく、心からの言葉だと信用できる。

そんな人だから、皆が惹きつけられる。


「けど、今は違う。もう、俺は何処にも行かない」

・・・・・「うん」

「あのときとは違う。信じてほしい」


ヒョンの大きな掌が、テーブルの上の僕の手にそっと重なる。


「家族に、、、俺の家族になってくれないか?チャンミン、、、」


重なったヒョンの手から、ドクドクと高鳴る鼓動を感じる。


・・・・・「ヒョン、、、」

「・・・・・」

・・・・・「返事をする前に、僕の話を聞いて欲しい」

「もちろんだ」

・・・・・「ヒョンが突然いなくなって、ずっと後悔してた」

「後悔?」

・・・・・「どうして、僕は自分の気持ちを言葉にしてヒョンに伝えなかったんだろうって、、、」

「チャンミン、、、」



口にしていたら、何かが変わっていたのかもしれない。

黙っていなく何てならなかったかも?
行き先くらい教えてくれたかも?

そんな風に、思い悩み続けた。



・・・・・「もし、、、もし、これから先、いつかどこかでヒョンに逢えたら、
あの時の自分の気持ちを伝えようって、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ヒョンが好きでした。きっと、初めて出逢った時から、、、」

「チャンミン、、、」

・・・・・「それと、、、」

「うん」

・・・・・「今は、あの時よりももっともっと、ヒョンが、、、好き、、、」


恥ずかしさで、顏を上げていられない。
思わず俯いた。

ヒョンは、僕の手をギュッと握りしめて離さなかった。


そして、、、


・・・・・「ぼ、僕でよかったら、、、本当に僕でいいなら、、、」

「・・・・・」

・・・・・「僕をヒョンの家族にして下さい」



ヒョンは黙ったまま、、、

恐る恐る俯いた顏を上げると、、、


フワリとヒョンが音もなく立ち上がり、中腰になって、、、

テーブルを挟んだこちら側に居る僕に近付いてくる。
まるで、スローモーションを見ているように、少しずつ、少しずつ、、、



そして、、、



「チャンミン、、、目を閉じて?」

・・・・・「えっ?」

「早く、、、」


至近距離でそう言われ、訳が分からないまま目を閉じると、、、


唇に触れた感触。

暖かくて、柔らかくて、優しい、、、

たった数秒、、、
その感触が何なのか知りたくて、目を開けたけど、、、


「ありがとう、チャンミン、、、」


優しく僕に微笑みかけるヒョンを見て、
頬が赤く色づいていくのを感じる。

思わず、指で唇に触れた。




熱く熱を持った僕の唇は、
まだ、ジン、、、と痺れたよう。

ヒョンの唇から伝わった感触を、
捉えて離してはいなかった・・・・・






26へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

お天気も良さそうで良かった(^^♪
本日グリーンアリーナに参戦される皆さま、
楽しんできてくださいね。



それでは、午後も素敵な時間をお過ごしください。
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・・・・・「ヒョン、僕だよ、チャンミンだよ、、、」

「・・・・・」


この前の事、まだ怒ってるのかな、、、

電話の向こうのヒョンから、とても硬い空気を感じる。
それでも、もう引き返すことは出来ない。

僕は、心の中で大きく深呼吸して、気持ちを整えた。


そして、、、


・・・・「ヒョンに話があるんだ」

「・・・・・」

・・・・・「いつでもいい、時間くれるかな?」

僕の言葉に、すぐには返事が返ってこなかった。
けど、僕は焦らずヒョンの返事を待つ。

すると、、、



「俺も、、、」

・・・・・「ん?」

「俺も、お前に話すことが、、、」


意外な言葉が返ってきた。
ヒョンの話? 何だろう、、、

けど、ヒョンの口ぶりから、なんとなくだけど、
それは〝いい話〟ではない気がした。

何だろう、気になる、、、
気持ちがモヤモヤする、、、


・・・・・「僕に話って、、、何?」

「会って話す。けど、今日は今からバイトだから、、、」

・・・・・「うん、、、」

「明日でも、、、」


明日、、、
明日まで、このモヤモヤを、、、

そんなことしたら、きっと今夜は眠れなくなる。
僕は、意を決してヒョンに尋ねる。


・・・・・「バイトは? いつ終わるの?」

「あ、今日は11時まで、、、」

・・・・・「なら待ってる」

「けど、そんな時間まで、遅いだろ、、、」

・・・・・「じゃあ、ヒョンのお店で待ってるから、、、それならいい?」


電話の向こうで、
ヒョンが小さく小さくため息をついた。


「分かった。じゃあ、、、」

・・・・・「うん、、、じゃあ、、、」


なんとかヒョンと約束を取り付けて、電話を切る。



ヒョンの話の内容が気になるけれど、
とにかく、僕は伝えるべきことをヒョンに伝えよう。

僕は、テミンのアドバイスを頭の中で思い出しながら、
通りの人の波に逆らうようにして、その場を後にした。









ヒョンのお店の、一番奥の二人掛けのテーブル。

時計を見ると、ヒョンのアルバイトが終わるまで、あと10分。
テーブルの上には、飲みかけのコーラが1つ。

窓の向こうは、街のネオンがきらきらと輝いていて、
通りを明るく照らしてる。

こんな時間なのに、まだ、街には沢山の人がいて、とても賑やかだ。




「ゴメン、待たせたな」

窓の向こう側に向けていた視線を戻すと、
いつの間にかテーブルの向こう側にヒョンが座っていた。


・・・・・「ヒョン、お疲れさま」

「ん、、、あ、何か食べるか?」

・・・・・「ううん、夕飯食べてきたから、、、」

「そっか、、、」


店内は、こんな時間になってもお客さんが沢山居て、
話し声や笑い声でとても賑やかだ。

それを気にしたのか、


「チャンミン、出ようか」

・・・・・「うん」


立ち上がって歩き出したヒョンの後について、店を出た。


・・・・・「ヒョン、何処へ行くの?」

「ん、、、友達がバイトしてる店があるから、そこで話そう」

・・・・・「うん」


それきり話さなくなったヒョンの隣りに並んで、
すれ違う人を避けながら、10分ほど歩いただろうか、、、


「ここ、、、」

・・・・・「・・・・・」


ヒョンが脚を止めたのは、
通りから少し奥まった場所にある小さなお店。


「ここなら静かだし、遅くまでやってるからゆっくり話せる」

・・・・・「うん」

「お前、時間大丈夫か?」

・・・・・「大丈夫だよ、、、、」


僕がそう言うと、ヒョンは店の扉をゆっくりと開けた。



落ち着いた雰囲気の静かな店内。

一番奥のテーブルに通された僕たちは、
少し緊張した面持ちで向かい合って座った。


--- 珍しいな、ユノ、こんな時間に、、、---


案内してくれたヒョンの友達に、小さく頭を下げる。


--- お、可愛いな、、、ユノの彼氏? ---

「馬鹿言うな、、、俺、ビール、チャンミンは?」

・・・・・「あ、僕はウーロン茶を、、、」

--- 了解。他、何か適当に持ってくるわ ---



ヒョンの友達が、僕に小さく手を振りながら戻って行く。


「ごめんな、チャンミン」

・・・・・「ううん、、、」

「小学ん時からの友達なんだ」


ヒョンは、僕と違ってとても友達が多い。
ヒョンの人柄が、周りの人を惹きつけるんだと思う。
そんな魅力がある人だ。


「それで、、、チャンミン、話って?」

・・・・・「あ、、、うん、、、」


僕は、頭の中でいろんな言葉を並べる。

どう言えばヒョンに伝わるか
どんな言葉が正確なのか


考えているうちに、気がつけばテーブルの上には、
幾つかの料理が並んでいて、、、


--- 俺の奢り。食べて ---

「悪いな、サンキュ」

・・・・・「ありがとうございます。いただきます」


ヒョンの目の前に置かれたグラス。
ビールの泡が、シュワシュワと微かに音を立てている。


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「僕ね、、、ヒョンに言いたいことがあるんだけど、、、」

「うん、、、何?」

・・・・・「今、頭の中でいろんな言葉を並べてる。どんな言葉が一番ヒョンに伝わるだろうかって、、、」

「・・・・・」


緊張しているのか、喉がカラカラだ。

目の前のウーロン茶のグラスを手に取り、
ゴクゴクと喉を鳴らしながら飲み干した。


・・・・・「ふーっ、、、」

「チャンミン、、、」


よし、、、
テミンのアドバイス通りに、口にすればいい。

カーブや変化球はいらない。
ストレートで行こう。


・・・・・「けど、もう余計なことは言うのを止める。言いたいことを1つだけ、、、」

「・・・・・」


ゴクリ、、、と息をのみ、口を開いたその刹那、、、


「お前が好きだ、チャンミン、、、」

・・・・・「えっ?」

「前にも言ったけど、もう一度、今度はお前から返事が欲しい」


突然のヒョンの言葉に驚いて、
口を開いたまま、唖然とする僕。

けど、ヒョンはお構いなしに言葉を続けた。


「俺の、、、」

・・・・・「・・・・・」

「俺の家族になってくれ」


さっきまであったグラスの中のビールは、すでに一滴も残っていなかった。
目の前には、真剣な顔をして僕を見つめるヒョン。


自分が口にしようとした言葉、、、

〝好き〟

それをそのまま、ヒョンはさらりと言ってのけた。


・・・・・「か、、、ぞく?」

「そう、家族、、、」



家族、、、って、、、
どういう事?








25へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

今日は朝からしとしと雨が降っています。
とても肌寒いです。

中学生のチビは、今日から冬服で登校です。
昨日までは少し蒸し暑かったりしたんですが、
そろそろ本格的にタンスも衣替えでしょうか。

明日から広島ですね。
お天気も悪くなさそうですし、
久し振りのグリーンアリーナ、とても楽しみです♪




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--- あぁ、、、分かる、、、ユノ先輩の気持ち、、、---

・・・・・「えっ? ど、どういう事?」

--- シム先輩って、鈍感なんだね、、、---

・・・・・「なんだよ、それ、、、」

--- いい人過ぎるのは、時に罪深い、、、---


お昼のファミレス。

パスタをくるくるとフォークに巻き付けながら、
テミンが言葉に含みを持たせる。


・・・・・「なんだよ、、、はっきり言えって、、、」


テミンは、ニコッと微笑んで、
くるくるに巻き付けたパスタを口に入れる。

大きく膨らんだ口をモグモグさせて、喉に通すと、
グラスの中の水を飲んだ。


--- 僕がユノ先輩の言葉や行動を分析するとですね ---

・・・・・「うん、、、」



〝俺の事、好きじゃないの? 〟


・・・・・「えっ?」

--- そう言いたいんですよ、ユノ先輩は、、、分かるなぁユノ先輩の気持ち ---

・・・・・「意味、分かんない」

--- だーかーら----

・・・・・「・・・・・」


---彼女が可哀想だとか、冷たくするなだとかさ、、、---

・・・・・「それは、、、」

--- じゃあ、聞きますけど、、、もしその幼馴染とユノ先輩がホントに付き合うことになったら? ---

・・・・・「そ、それは、、、」

--- いいんですか? 自分の心を確認してみてください ---




ヒョンと、彼女が、、、

想像してみる。

けど、やっぱり想像でも嫌で、僕はその残像を消すかのように、
頭を何度も振った。


--- それに、僕とユノ先輩の時だってさ、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- 覚えてる? 僕の言ったこと、、、---



〝シム先輩も、ユノ先輩の事、、、好きですよね?〟

〝もし僕がユノ先輩と付き合うことになったら、歓迎してもらえるんですね〟



憶えてる。

あのとき、僕は自分の気持ちを押し殺して、
必死で誤魔化して平気な振りをした。


--- ユノ先輩は、こう言いたいんです---

・・・・・「うん、、、」



〝俺が、お前じゃない他のやつに優しくしたり、付き合ったりしても平気なのかよっ〟



ってね。



ヒョン、、、


--- 曖昧にしてるのもどうかと思いますよ、シム先輩 ---

・・・・・「でも、、、」

--- はっきり気持ちを打ち明けて、お互い恋人だと認め合ったらどうですか? ---

・・・・・「恋人、、、」

--- そう、友達でもなく、同級生でもなく、同じ大学の知り合いでもなく、高校の時の同級生でもなくて、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- 特別な存在、、、です--- 



そう言うと、テミンは再びパスタに視線を落とし、
器用に巻き付けて食べている。


特別な存在、、、か、、、

ヒョンと僕
僕とヒョン


--- 不安にさせたら、ユノヒョンまたどこかへ行っちゃうよ?---

・・・・・「えっ?」

--- とにかく、2人の関係性をこのまま曖昧にしておかない方がよい、、、と思います ---

・・・・・「テミン、、、」






--- 僕はいつでも2人の味方だよ? ---



帰り際、テミンはそう言いながら、
耳元で話すふりをして、僕の耳朶にチュッと唇を当てた。


・・・・・「こ、こらっ」

--- シム先輩じゃない他の誰かが、こんな風にユノ先輩にしたら、、、どう? ---

・・・・・「えっ?」

--- よーく考えてねっ、じゃあ、またねっ---



テミンの大きくて綺麗な瞳、、、

悪戯っ子のように、少しお道化ながら僕に向かってウインクすると、
通りを歩く人の波に逆らって走ってゆく。



・・・・・「テミン、ありがとう」


去ってゆくテミンの背中にそう言って、、、


・・・・・「よし、、、」


ポケットからスマホを取り出し、
ヒョンのナンバーを呼び出す。


僕じゃない人が、ヒョンにキス、、、
そんなこと、絶対に嫌だ。


意を決して、コールする。



「はい、、、」


コールは3回。


・・・・・「ヒョン、僕だよ、チャンミンだよ、、、」








24へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

このお話が更新される頃、
私は美容室です。
ユノに会いに行くので、綺麗にしてきます(笑)フフ

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--- 正々堂々と戦いなさいよ、シム・チャンミン ---



手渡された挑戦状は、
激怒したヒョンの手によって、彼女に突き返された。


「お前、いい加減にしろ。どんな理由であれ、
チャンミンに近付いたら俺はお前を許さない。分かったな」


鬼の形相とは、ああいう顔の事を言うんだろう。
いつも僕に向けられる穏やかな表情とは180度違うその硬く冷たい顏に、
僕自身も、少し怖くて後退りしてしまった。


あれから、ヒョンは彼女を無視して、
僕の手を取り映画館に向かった。



「で、チャンミンの観たいのって、どれだ?」


まるで、彼女のことは何もなかったかのように、
それ以降のヒョンは、いつもと何も変わらず僕に優しく微笑んでくれた。


けど、、、


僕は、観たかった映画も、
なんだか彼女のことが気になって、集中できずにいた。

隣りでヒョンは、楽しそうに笑ってて、、、



幼馴染って、そう言ってたけど、
彼女はそう思ってはいないみたいだ。

ヒョンの事、とても好きなんだろう。
彼女の表情から、それはひしひしと僕に伝わってきたから、、、






「なぁ、チャンミン、面白かったな?」


2時間ちょっとの映画を観終えて、
映画館を出ると、初夏の眩しい太陽が西に傾きかけている。

季節がゆっくりと移ろいで行く。


・・・・・「うん、、、」

「あれ? どうした、チャンミン、、、面白くなかったのか?」


なんだか、このままじゃダメな気がした。

別れ際の、彼女の悲しそうな顔が、
ずっと頭に残ってる。


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「今日、アルバイトは?」

「今日は休みだよ。心配しなくていい」

・・・・・「あのね、少し2人だけで話したい」

「あぁ、、、そうか、、、なら、、、」

・・・・・「ヒョンの部屋、行ってもいい?」



ヒョンは、大学からほど近い学生寮で暮らしてる。


〝母さんが暫く遠くで仕事することになって、、、〟


ヒョンの弟や妹たちは、それぞれ親戚の家に預けられて、
今はバラバラに暮らしているらしい。


とても悲しい目をして、僕にそう話してくれた。




「俺は構わないけど、チャンミンが、、、」

・・・・・「僕が?」



その理由は、ヒョンの寮の部屋の扉を開いた瞬間、
分かった。


「俺、片づけは苦手、、、」

・・・・・「みたいだね」


さほど広くない1人部屋。
洋服や雑誌が床に散乱している。


「ちょ、、、ちょっと待って、、、」


慌てて部屋の隅に荷物を寄せて、、、


「ほら、ここ座って?」

・・・・・「うん」


小さなテーブルを前に、並んで座る。


「で、、、話って?」

・・・・・「うん、、、」

「何? 」

・・・・・「彼女の事、、、」

「えっ?」

・・・・・「幼馴染の彼女だよ」

「あぁ、アイツがどうかしたか?」


彼女のことには、触れられたくなかったのか、
表情を落として、小さくため息を吐く。


・・・・・「あんな冷たい態度、可哀想だよ、、、」

「えっ?」

・・・・・「きっと、僕が突然現れて、彼女も戸惑ってるんだと思う」

「戸惑う?」

・・・・・「だって、僕がヒョンの前に現れるまでは、彼女と仲良くしてたでしょ?」

「・・・・・」

・・・・・「なのに、突然あんなふうに冷たくされたら、、、」





「お前って、、、」

・・・・・「・・・・・」

「よく分からない、、、」

・・・・・「えっ?」

「じゃあ、どうしたらいい? アイツと付き合えばいいのか?」


ヒョンの言っている意味が分からなくて、、、

僕の隣りで、俯いたままそう話すヒョンは、
掌を強く握って震わせている。


・・・・・「ヒョン、、、」

「テミンの時も、、、そうだった」

・・・・・「・・・・・」

「俺は、、、俺は、、、」



その時、、、


バンっ!!  と、勢いよく部屋の扉が開く。


--- ユンホーーーーっ、ゲームしよう、、、、あ、、、お客さん? ---


現れたその人は、ゲームソフトを手にしている。

きっと、ヒョンの寮仲間なんだろう。
知らない僕を見て、バツが悪そうな顔をしてる。


・・・・・「あ、、、僕はそろそろ帰りますので、、、」

--- え、、、---

・・・・・「失礼します、、、」


立ち上がって、小さく頭を下げると、
その人も、申し訳なさそうに頭を下げた。


・・・・・「じゃあ、ヒョン、、、またね」


ヒョンは何も言わなかった。


背中を向けて、扉に手を掛ける。
ヒョンの視線が、僕の背中に突き刺さっていた・・・・・










22へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

連休もようやく終わりました。
今、長男は近くの小学校で、教育実習生として毎日通っています。
長女は、看護の実習3週間の最後の週を迎えました。
どちらも毎日大変そうで、疲れた表情で戻ってきますが、
無事に終える事が出来ますようにと祈る母です。


それでは、午後も素敵なひと時を♪
いつもご訪問ありがとうございます。





こころ。

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