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*2013年09月05日 旧館での作品です*




私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ヒョンのいじわる。




久しぶりにヒョンのマンションにやって来た。

夕食を手早く作って、2人で済ませてから、
ヒョンはゲームに夢中になってる。


僕は、キッチンを片づけてから、散らかし放題のリビングを前に頭を抱えていた。


ソファに寝そべりながら、夢中になっているヒョン。


・・・・・「ヒョン、少しは片づけたらどうなんです?」

「う~ん、分ってる、、、」


言いつつも、視線は手元のゲームに向けられていて・・・


・・・・・「はぁ、、、来るんじゃなかった、帰ろっかな」


そんな風に呟いてみても、
僕の言葉なんて全然耳に入ってない。

いいさ、別に、、、



僕は、黙々とリビングの掃除をはじめた。

テーブルの上の飲みかけのペットボトル、出しっぱなしのゲームソフト、
読みかけの雑誌、、、

床に散乱してるCDとDVD、、、


「よし! やった~ 攻略~!!」


楽しそうに夢中になって、僕のことなんてまったく眼中にない。


--- くそ、、、ヒョンのやつ・・・---


僕は、片づけているふりをして自分の荷物をこっそり手に持ち、
ヒョンに気づかれないようにリビングを出た。


振り返ってそっとヒョンの様子を窺う。
ケームに夢中だ。


ふんっ、ヒョンのバカ!!


僕は音をたてないように、そのまま玄関へ向かって靴を手に取り、
寝室へ向かった。


そして、荷物と一緒にクローゼットの中へ身を隠した。


ふんっ、僕が帰ったと思って慌ててるヒョンを脅かしてやる。
僕を無視した罰だ。


しばらくすると、リビングの方からドタバタと音がする。


「チャンミナ~チャンミナ~どこぉ~~?」


おっと、、、

僕は暗闇の中、そして動きずらいクローゼットの中で何とか鞄から携帯を取り出し、
着信音をマナーモードに切り替えた。

直後、案の定ヒョンからの着信を知らせるディスプレイ。

長い間コールを止めない。
ふん、ざまぁみろ、、、


それから、どのくらい経っただろう。
寝室のドアが開く音が聞こえた。


「当たり前だろ? もちろん・・・」


どうやらヒョンは誰かと電話で話してるみたいだった。


「もちろん、決まってるよ、愛してるのはお前だけだよ・・・」

--- えっ?---

「そうだよ、どこにいたって何してたってお前の事で頭が一杯なんだよ」

--- ヒョン?? 誰と、、、誰と話してるの??---

「今、どこにいるの? 逢いたいよ」

--- うそ、、、嘘だよね、、、ヒョン・・・イヤだ---


体が震えた。
どうして・・・?

ヒョン、、、誰か、僕の他に誰かいるの?
ヒョンの心に別の誰かが・・・


・・・・・「うっ、、、っっ、、、」


僕は自分が寝室のクローゼツトに隠れていたことも、
僕を無視したヒョンを脅かしてやろうと思っていたことも、

全て忘れて泣いた。


「逢いたいよ、今から迎えに行くから、、、待ってて」


でも、唇を噛んで泣くのをグッと堪えた。
ヒョンが出たら、家に戻ろう。


帰ったら泣けばいい。
思いっきり泣いて・・・




その時・・・眩しい光が僕の目の前に広がった。
眩しくて、顔上げられない。


「おまたせ。迎えに来たよ、チャンミナ」

--- えっ?---


顔を上げて、何度も瞬きをして、、、
ようやく光になれた目、、、

視界に映った、ヒョンの姿、、、


・・・・・「ヒョン?」


微笑みながら、僕に手を差し出してる。


「どした? 泣いてるのか? 誰だよ! 俺のチャンミナ泣かす奴は!!」

・・・・・「うっ、、ヒョン」

「怒ってる?」

・・・・・「バカっ! 浮気して、、る、、、の、かと、、おも、っ、、、」

「バカだな、チャンミナが居るのに誰と浮気なんかするかよ、ほら、立って」


僕の手を取って立ち上がらせ、そのままギュッと抱きしめる。


「こんなところに隠れて、、、ったく子供かよ・・・」

・・・・・「だって、、だっ、、、て、、、うっっ・・・」

「ほら、こっち向いて・・・」


僕の頬に両手を添えて、指で涙を拭う。


僕の唇にそっとヒョンのそれが重なる、、、



「ゴメンな、チャンミナ・・・」

・・・・・「ヒョンのいじわるっ」


ヒョンを脅かしてやろうと思っていた僕の作戦は大失敗だった。
逆にヒョンのお芝居に騙されちゃったけど、、、


悔しいけど、僕はまだまだヒョンには敵いそうにない。


ま、いいか、、、


だって、今・・・
ヒョンが僕を見る目は色を帯びていて、、、


「チャンミナ・・・いい?」

・・・・・「んん、、あ、、、、、ヒョン、シャワー」

「そのままでいいよ・・・」


今夜はいつもより熱い夜になりそうだから・・・・・♡





fin


おまけ


・・・・・「ヒョン、どうして僕がまだ居るって分かったの?」

「だって、テーブルの上に車のキー、、、置きっぱなしだったよ・・・」

・・・・・「ははは・・・」





丁度5年前の2013年9月5日に、こころ日和。旧館にて更新したSSです。
今日、読者さまからコメント欄にリク頂いたので、突発で更新です。
お話を書き始めて、まだ5か月も経たないうちの作品なんで、
ちょっと幼稚で言葉足らずで恥ずかしいんですが、
5年も前に書いた1話完結のSSを憶えていてくださったのが嬉しくて、
今回更新させていただきました。
台風で、お家に監禁されているので(笑)
少しだけ、加筆修正しています。

そらさん、リクエストありがとうございました。



それでは、お付き合い下さった読者さま、
ありがとうございました(^^♪




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