FC2ブログ






※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください




私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ボクたちの関係。①






〝僕と付き合ってください〟


ユンホさんのあの告白。

僕は、迷うことなく〝はい〟と、そう答えた。
ユンホさんは、とても照れくさそうに微笑んでいた。




あれから暫くは、ユンホさんの時間のある時に、時間の許す限り会って話したり、
会えない日は、いつも電話で声を聴かせてくれる。


あの日、ユンホさんが言っていた、、、


〝ゆっくりと、1つづつ、チャンミンを知っていきたい〟


あの言葉通り、 これから僕たちは、ゆっくりと時間をかけてお互いを知っていく。
だって、僕たちには、期限のない沢山の時間があるのだから、、、



なんて、そう思っていたのに、、、、、




・・・・・「こんな広い部屋、、、」

「いいだろ? 俺一人で、毎日寂しくて、、、な? な?」


チラリと隣に立つユンホさんの顔を見る。
目じりを下げ、懇願するように僕を見つめていた。



ユンホさんは、凄く寂しがり屋で甘えん坊だ。
スアからそう教えてもらってはいたけれど、それは僕の想像以上で、、、

2日も会えない日が続くと、真夜中だってお構いなしに僕のアパートにやってくるし、
たまたまユンホさんからの電話に出られないことが何度か続くと、、、



--- 社長の命令で、チャンミンさんの様子を見て来いと、、、---


なんてこともしばしばで、、、


・・・・・「ユンホさん、言ってたじゃないですか? ゆっくり進もうって、、、」

「チャンミンは、寂しくないの? 」

・・・・・「そうじゃなくて、、、」

「家に戻ったら、チャンミンがいるなんて、夢みたいだ」

・・・・・「ユンホさん、、、」

「大学だって、僕のマンションの方がぐんと近いし、、、」

・・・・・「・・・・・」

「朝起きるとチャンミンがいて、夜眠るときにもチャンミンがいるって、、、」

・・・・・「・・・・・」

「そんな毎日、素敵だなって、、、」



そんなこんなで、僕はそんなユンホさんに絆されて、、、





・・・・・「よろしくお願いします」

「こちらこそ、チャンミン、、、よろしくね」


ユンホさんのマンション、、、
あのアパートに住んでいたのが嘘のよう、、、

高層マンションからの眺めは、まるで神様にでもなった気分だ。
僕のために用意してくれた部屋も、アパートよりも随分と広い。


・・・・・「あの、、、ユンホさん、、、」

「ん?」

・・・・・「僕の部屋に、、、その、、、」


家具もすべて、ユンホさんが揃えてくれていた。
けど、、、ない、、、


「ん?なに?どうしたの?」

・・・・・「僕の部屋に、ベッドがなくて、、、」


ベッド以外の物は、全て揃ってる。
なのに、、、


「あぁ、、、それはこっち、、、」


腕を取られて、ユンホさんの後をついて行く。
廊下の一番奥の部屋。

ユンホさんが扉を開く、、、



「ほら、ベッドルームはここだよ?」


広すぎる部屋の真ん中に、5人くらいは眠ることが出来そうな、見たこともない大きなベッド。
壁は、全面ガラス張りになっていて、その向こう側には、、、


・・・・・「今日は空がとっても澄んでいますね、、、」


見上げた空は、冬とは思えないほど青く澄んでいる。


「うん、、、きっと僕たち2人の再出発を、神様がお祝いしてくれてるんだよ」

・・・・・「だといいですね、、、」


隣に立つユンホさんと視線を合わせる。

ユンホさんは、少し瞳を揺らせた後、
大きな掌を僕の頬に当て、触れるだけのキスをくれた。


「ゴメン、、、」

・・・・・「どうして謝るの?」

「そうじゃなくて、、、」

・・・・・「・・・・・」

「騙すつもりはなかったんだ。ただ、、、話せば、チャンミンに嫌われるとそう思って、、、」

・・・・・「・・・・・」

「誰かをこんなに好きになったことは初めてで、どうしていいのか分からなくて、、、」

・・・・・「ユンホさん、、、」

「ゴメン、、、」

・・・・・「今、、、」

「・・・・・」

・・・・・「今、2人でいるんだから、もういいんです」

「・・・・・」

・・・・・「過去は僕たちには意味はないです。未来が大切」

「チャンミン、、、」

・・・・・「この空みたいに、ずっとずっと2人の時間が続くといいですね、、、」



窓の向こうに広がる空の向こうは、きっと僕たち2人の未来。
晴れの日も雨の日も雪の日も、そして、嵐の日だってあるだろう。

けど、、、


「そうだね、、、きっと続くよ。僕はそう信じてる」


ユンホさんとなら、きっとどんな日だって、楽しく笑って歩いて行ける。


顔を見合わせて微笑みあう。
そして、僕たちは自然に唇を重ね合う。

こんなに穏やかな2人だけの時間が、、、





--- あのーーーーっ、、、---


突然聞えたその声に、僕たち2人は唇を合わせたまま目を開く。
そして、慌てて身体を離した。


振り返ると、そこには、、、、



「スア、、、お前、どうして、、、」

--- お取込み中、申し訳ないんですけど、、、
何度もインターホンを押したけれど応答がなかったので、パパから預かっていたキーで勝手に入ってきました ---


スアは、特に動じることもなく部屋にスタスタと足を踏み入れる。
そして、、、


--- パパ、お兄ちゃん 、、、---

「ど、どうした?」


僕たち2人の前に立ち、小さく頭を下げる。


・・・・・「スア、、、どうしたの?」

--- 私、ママのところから出てきたの。だから、今日からここに住むことにします---

「えっ、、、ど、どういうことだ、、、スア、、、」



聞くと、スアの母親は、新しい彼氏を家に連れてきたとか、、、
けれど、その彼氏がスアのお気に召さなかったようで、、、


--- という事で、ママにもお許しは貰ってる。いいでしょ? ---

「そ、そんな、、、」

--- 何なの? 私が居ちゃ邪魔だとでも? ---


ツン、、、とした顔をしながらも、
今にも笑い出しそうなスアが面白くて、、、


・・・・・「ふふ、、、」

--- ふふ、、、---


僕が笑うと、スアもつられて笑い始めた。


「ちょ、、、ちょっと、チャンミン、、、」

・・・・・「いいじゃないですか?  こんなに広いマンション、、、スアがいてくれたら、きっともっと楽しくなります」

「チャンミン、、、それはないって、、、」

・・・・・「ねっ?スア」

--- うんっ! ---



思いがけないスアの登場で、
ユンホさんは少し戸惑っているようだけど、
僕は何だがワクワクしてる自分に気がついた。


--- パパっ! スアのお部屋は何処? ---


大きなバックを引きずりながら、寝室を出ていくスア。
追いかけようと足を踏み出した僕の腕が、後ろ手にユンホさんに取られる。


「チャンミン、、、」

・・・・・「・・・・・」

「ごめんね、、、」


なんだかすごく残念そうにしているユンホさんが、
とってもとっても可愛く見えて、、、


僕は、ユンホさんに自分からキスをして、
そして、腕を背に回し、ギュッと抱き締めた。


「チャンミン?」

・・・・・「きっと、楽しい毎日になります」

「チャンミン、、、」

・・・・・「今日の夜、、、お祝いしましょう」

「お祝い?」

・・・・・「僕たち3人の新しい出発を祝って、、、」




--- お兄ちゃーーーーん、手伝ってーーーっ---

・・・・・「はーい」




・・・・・「行きましょう、ユンホさん」

「うん、、、」




お隣さんから始まった、僕とユンホさんの可笑しな関係。

色んなことがあったけれど、もう過去は振り返らない。
隣りに立って手を繋いで、僕たちだけの特別な関係を作りたい。


・・・・・「ユンホさん?」

「ん?」


僕の瞳に、いつまでもこの笑顔が映りますように、、、


・・・・・「いえ、、、なんでもありません」

「えっ、、、な、何? なんだよ、チャンミンっ!!」




きっと、僕らの青空は続く、、、、、







ボクたちの関係。・・・fin

読者の皆さま、こんにちは。

「ボクたちの関係。」21話で完結です。
おつきあいくださった読者さまに感謝申し上げます。

お昼の更新にも関わらず、
リアルタイムで読んで下さる読者さまが多くて、とても嬉しかったです。

ある読者さまから設定のリクエストを頂き、書き始めたお話でしたが、
きっと、リクエストくださった読者さまが思っていたお話とは違っていたと思います(;・∀・)
その時、2つリクを頂いたので、次の新しいお話は、もう1つの設定で書き始めたいなと思っています。

新しいお話、楽しみにして下さい♪

それでは、完結話ですので、昨夜の「横恋慕。」同様、
コメント欄開けさせていただきます。
感想など、寄せていただけたら嬉しいです。
お待ちしています。




それでは皆さま、午後も素敵なひと時を♪

22時に「微熱。」でお待ちしています。
いつもご訪問ありがとうございます。




こころ。

ランキングに参加しています。
ただいま、アクティブ更新中♪


にほんブログ村

応援いつもありがとうございます♪




スポンサーサイト







※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください




私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ボクたちの関係。①





--- もうすぐですので、、、---

・・・・・「は、はい、、、」


車が向ったのは、ソウルの中心街にほど近いオフィスビルが立ち並ぶ賑やかな場所。
こんなところにユンホさんが?

見上げたら首を傷めそうなほど高いビルの地下に、車は入ってゆく。
駐車場で、ようやく車は止まった。


助手席に乗車していた黒いスーツの男が、車を下車してぐるりと回り込み、
後部座席の扉を丁寧に開いた。


--- どうぞ、、、---

・・・・・「はい、、、」


促されて車を降りる。


--- こちらへ、、、---


男の後を追い、歩き出す。
ビルの中に脚を踏み入れ、エスカレーターに乗り込んだ。


男と僕の2人だけ。

まだ、状況がよく分かっていない僕の心臓は、
静かなこの狭い空間で音が響くほどに、ドキドキと高鳴っていた。


エスカレーターの重い空気からようやく解放され、
男の後をついてゆく。

脚が止まったのは、重厚で大きな扉の前。


男が小さくノックし、扉を開く。
そこには、とても綺麗な女性が待っていた。


--- お連れしました。取次お願いします ---


男がそう言うと、女性は僕に軽く頭を下げ、
部屋のその奥にある扉に向かって歩く。


そして、ノックした後、、、


--- 社長、シム・チャンミンさまがお越しです ---


社長?


どういう事?

けど、僕にはその疑問を考える時間はなかった。


女性が扉を開き、僕に視線を向ける。


--- どうぞ、、、---

・・・・・「は、はい、、、」


訳の分からないまま、僕は言われるままに奥の部屋に脚を踏み入れた。

背中の方から、バタン、、、と扉が閉まる音が聞える。

広い部屋、、、
目の前は、一面ガラス張り、、、
その向こうにはグレーの空からチラチラと雪が降る光景が広がっている。

そして、その景色を眺めている大きな背中、、、


見覚えのあるその背中が、ゆっくりと振り向いて僕を捉えた。



「チャンミン、、、」

・・・・・「ユンホさん、、、」



久しぶりのユンホさんは、ほんの少し痩せたように見えた。


「驚かせてごめんね」


逢いたくて、、、
声が聞きたくて、、、

正直、離れている間に、ユンホさんはもしかして気が変わってしまったのかも、、、
何て、そんな風に思うこともあった。

我に返ったら、男の僕なんか、、、そんな風に、我に返ったのかもしれないと、、、



けど、、、


「チャンミン、、、会いたかった、、、」


僕に駆け寄り、その腕に抱きしめられると、

その温もりが、
その香りが、


つまらない疑心だったとそう教えてくれる。


・・・・・「僕も、、、会いたかったです、、、」









--- 社長、、、ですか? ---

「うん、、、そう、、、」


部屋の真ん中に置かれた立派なソファに座って、ユンホさんと向き合う。

テーブルの上には、さっき〝秘書〟の女性が淹れてくれた、いい香りのするコーヒーが、
高そうなカップに入れられ、僕の目の前に置かれている。


聞けば、ユンホさんは大きな会社の社長さんらしく、、、
少し前まで、お父様が代表を務めておられた会社を、お父様の引退と同時に引き継いだらしい。

そして、奥さんとは、、、


「まぁ、もともと見合いで結婚したからね、、、上手くいかなくて当然だったんだ。
妻、、、あ、元妻にも、心に想う人がいたらしくて、、、」

・・・・・「そうですか、、、」

「けど、僕たちにはスアがいてくれたから、、、」


この1ヶ月ほどで、奥さんと話し合いを重ね、
ようやく、お互いが納得のいく形で話が付いたという。


・・・・・「あの、、、それでスアは、、、」

「ん、、、」


スアは、、、


〝スアは、ママと居る。ママは、本当はとっても寂しん坊なんだよ〟


「パパだって、スアがいないと寂しいって、そう言ったんだけど、、、」

・・・・・「スアは、なんて?」


〝パパにはお兄ちゃんがいるから大丈夫。スアが、パパの事お願いしてあげたから、、、ね?〟


「そう言われたよ、、、」


コーヒーカップを手に、ユンホさは俯いたまま、とても寂しそうにそう言った。



・・・・・「なんだか、、、」

「ん?」

・・・・・「スアが一番、大人なのかもしれませんね、、、」

「そうだね、、、本当に、、、」



窓に視線を向ける。

今頃はスアは、雪が降る空を見上げて笑っているだろうか、、、



「とにかく、、、いろいろあったけど、ようやく、、、」

・・・・・「・・・・・」

「ようやくチャンミンに堂々と会えることが出来た」

・・・・・「はい、、、」

「まだまだ僕ら、お互い知らないことが沢山あると思う」

・・・・・「・・・・・」

「ゆっくりと、1つづつ、チャンミンを知っていきたい。それに、僕を知ってほしい」

・・・・・「はい」

「僕は、父から受け継いだこの会社を守って行かなきゃならない。
だから、仕事でチャンミンに寂しい想いをさせてしまうかもしれないし、、、」

・・・・・「・・・・・」

「仕事の付き合いで、女性とお酒を飲んだりゴルフしたり、、、
そういう付き合いもあったりして、チャンミンに嫌な思いをさせてしまうこともあるかも、、、」


ユンホさん、、、


「それに、バツイチで子供もいる」

・・・・・「・・・・・」

「けど、これだけは誓う」






「もう、チャンミンに隠し事はしない。嘘もつかない。
チャンミンの前では、ありのままの僕でいる。君を誰よりも大切にする。だから、、、」






顔を上げて、僕を優しい瞳で見つめる。

美しいその漆黒の瞳に、
僕はまた、惹かれてゆく。


ユンホさんは、ソファから立ち上がると、
目を閉じて小さく息を吐く。

そして、ゆっくりと目を開けて、、、



「僕と付き合ってください、、、」








21へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

陽射しが出たり、雲が遮ったりと、
安定しない こころ。地方です。

エアコンをつけると冷えてしまうくらいの温度ですが、
子供たちは暑い暑いと言うので、私は我慢(笑)
ブランケット使用で、お話を書いてます(笑)

「ボクたちの関係。」も、そろそろ完結です。
最後までおつきあいよろしくお願い致します♪



それでは皆さま、午後も素敵なひと時を♪

22時に「微熱。」でお待ちしています。
いつもご訪問ありがとうございます。




こころ。

ランキングに参加しています。
ただいま、アクティブ更新中♪


にほんブログ村

応援いつもありがとうございます♪









※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください






私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ボクたちの関係。①




〝ここで待ってて、チャンミン〟


あの日、ユンホさんが約束してくれた。


〝妻ときちんとけじめをつけたら、もう一度、チャンミンに気持ちを伝えに来るから、、、〟


あの日から1か月が過ぎようとしている。
寒さは一段と増し、街は薄雪で白く染められてゆく。

アパートの窓から、ハラハラと舞い散る雪を見つめていた。

ユンホさんはどうしているだろう。

〝けじめ〟なんて言葉にすれば、簡単なように感じるけれど、
実際、そう簡単には行かないことは、第三者の立場の僕にだって容易に分かる。

ユンホさんとは、あれ以来会っていない。
電話もない。

きっと、全て今までと同じように、
中途半端な関係で僕に接することを、良しとしないのだろう。

ユンホさんはそういう人だ。


会いたいな、、、
声だけでも、、、


そんな風に思って、何度もスマホを手にしたけれど、
その度に思いとどまり、ため息をついた。

ユンホさんの気持ちを尊重したい。
今、僕に出来ることはそのくらいしかないから、、、


・・・・・「さむっ、、、今日は冷えそうだな、、、」


カーテンに手をかけ、閉めようとしたその時だった。


アパートの前の道路脇に、一台の車が停車する。
こんな場所には似つかわしくない、立派な高級車だ。

手を止め、暫くその様子を見ていると、
助手席のドアが開き、黒いスーツを着た強面の男性が現れた。

そして、アパートを見上げると、部屋を確認するように
1つ1つの部屋に視線を向ける。


・・・・・「何だろう、、、」


なんだか少し嫌な予感がして、
僕はカーテンを引こうと手を動かした瞬間、、、


・・・・・「うっ、、、」


男性の視線が、僕の部屋でピタリと止まる。
タイミングが悪かったのか、僕はその男性とガッツリ視線が合ってしまった。

慌ててカーテンを引く。

そして、キッチンに向かい、マグカップにコーヒーを注いだ。


・・・・・「誰だろう、、、」


気になりながらも、カップを手に部屋に戻ってテレビのリモコンを手にした。


その刹那、、、


えっ?


静かな部屋に、響く僕を呼ぶ音、、、
まさか、、、

ついさっき見た、あの強面の男性が脳裏に浮かぶ。
そっと、足音を立てないように玄関に向かう。


・・・・・「は、はい、、、どちら様でしょうか?」


聞えていないのか、返事がない。
仕方なく、ゆっくり扉を開くと、、、


僕よりも背の高い黒いスーツの男、、、
やっぱり、さっきの男だ。


・・・・・「あの、、、部屋をお間違えでは、、、」

--- シム・チャンミンさんのお部屋では? ---

・・・・・「えっ? そ、そうですが、、、」


その男は、僕を値踏みするように頭の先から集ま先まで、視線を流すと、
ふーっと小さく息を吐く。

そして、、、


--- わたくし、チョン・ユンホの代理でお迎えに上がりました ---

・・・・・「えっ? ユンホさんの?」

--- はい。お連れするようにと、、、---


どういうことだ?


・・・・・「あの、、、ユンホさんからは何も聞いて、、、」


〝聞いてない〟


そう口にしようとしたその時、
部屋の奥から、スマホの呼び出し音が耳に届く。


・・・・・「あの、、、ちょっと待ってください、、、」


男にそう伝え、部屋に戻ってスマホを手に取る。


・・・・・「ユンホさん、、、」


ディスプレイを見て、慌てて応答した。



「チャンミン?」

・・・・・「ユ、ユンホさん? あ、あの、今、、、」


僕の慌てぶりが余程面白かったのか、
電話の向こうから、ユンホさんの笑い声が聞こえてくる。


「チャンミン、、、待ってるから、、、」

・・・・・「ユンホさん、、、」


その言葉で、玄関先の男の言うことが嘘じゃないと理解した。


「待ってるから、早く来て?」

・・・・・「はい、、、すぐ、、、行きます、、、」



僕は、使いの男に暫く時間を貰って、
身なりを整え、準備を済ませた。


・・・・・「よしっ」


鏡の向こうのシム・チャンミンに、気合を入れて、、、


・・・・・「お待たせしました」



やっとユンホさんに会える、、、

動き出した車の助手席で、
僕の鼓動は、爆発しそうなほど高鳴っていった・・・・・






20へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

なんだかジメジメとしたお天気で、
スッキリしませんね。

お洗濯も外に干せないし、
空はどんよりしています。

連休の1日目、皆さまどのようにお過ごしですか?
私は今から、娘の買い物に付き合わされてきます(笑)

皆さま、午後も素敵なひと時を♪



22時に「微熱。」でお待ちしています。
いつもご訪問ありがとうございます。






こころ。

ランキングに参加しています。
ただいま、アクティブ更新中♪


にほんブログ村

応援いつもありがとうございます♪








※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください






私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ボクたちの関係。①




・・・・・「あっ、、、」

追いかけて、あんなに大きな声でユンホさんを呼んだくせに、
いざ、目の前に現れると、言葉に詰まり瞳が泳ぐ。


そんな僕を見て、ユンホさんは車のドアを閉じ、
ゆっくりと僕に近付いてくる。

僕はというと、心臓がバクバクと大きくうねり、脚からまるで根が生えたように、
その場から動けなくなった。

俯く僕の視界に、ユンホさんの足もとが映る。


「チャンミン、、、僕を追いかけてきてくれたの?」

・・・・・「・・・・・」

「何も言わないで、、、ごめんね」


僕は、俯いたまま頭を横に振る。


「挨拶しようかとそう思ったんだけど、顔を見たら、また未練たらしくなっちゃいそうだったから、、、」

・・・・・「・・・・・」

「今までありがとう。チャンミンと出逢えてよかった」

・・・・・「・・・・・」


そう言いながら、差し出されたユンホさんの大きな手、、、

反射的に伸ばしかけた自分の手が、宙で動きを止めた。
この手に自分の手を重ねたら、ユンホさんは行ってしまう。

今度こそ本当に、いなくなってしまう、、、


俯いたままだった顔を上げると、
動きを止めた僕を、ユンホさんは不思議そうに見つめていた。


そんなのは、、、
そんなのは、イヤだ。


「チャンミン?」

・・・・・「スアが、、、」

「・・・・・」

・・・・・「スアが教えてくれたんです」


僕は、動きを止めていた手を再び動かす。
けれど、その行先は、ユンホさんの手じゃない。


少し腕を伸ばして、僕はユンホさんの柔らかな髪をそっと撫でた。


「チャンミン、、、」





〝パパをどうかよろしくお願いします。   スアより〟


あの手紙には、続きがあった。


〝パパが悲しい顔をしている時、優しく髪を撫でてあげてね。
そうすると、パパはすぐに笑顔になるから〟


・・・・・「スアがそう、僕に教えてくれたんです」

「・・・・・」

・・・・・「だから、、だからそんなに悲しい顔、しないでください、、、」

「チャンミン、それって、、、」

・・・・・「そ、その、、、」

「うん、、、」

・・・・・「ぼ、僕で、、、」

「うん、、、」

・・・・・「僕でよかったら、、、」

「うん、、、」


チラリとユンホさんの顔を見る。
その顔には、もうすでに笑みが漏れていて、、、

それを見ると、なんだか僕も嬉しくなってきて、、、


・・・・・「ふふ、、、」

「チャンミン、、、続き、、、」

・・・・・「だって、、、」

「聞かせてよ、、、でないと落ち着かない」



僕は、笑いを堪え、小さく息を吐いて、、、


・・・・・「僕でよかったら、ユンホさんの傍に居させて、、、」


〝ください〟


最後まで、僕の言葉を聞くことなく、
ユンホさんは、伸ばした手で僕を引き寄せ、強く抱きしめる。


「よかった、、、もう、会えないかもって、、、」

・・・・・「スアの、、、お陰です」

「・・・・・」

・・・・・「スアが僕に、勇気をくれました」


スア、、、ありがとう。



人通りの少ない静かな通りで、
僕たちは暫く抱きあっていた。


遠くから、車のエンジン音が耳に届いて、
僕たちは、とっさに身体を離す。

けど、ユンホさんは僕の手を握って離さなかった。


そして、僕にこう言った。



「全部、きちんと片づけてくる。だから、、、」

・・・・・「・・・・・」

「ここで待ってて、チャンミン、、、、、」







19へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

嵐ペン(今はお笑いに嵌ってて、やたら若手芸人に詳しい)の娘が、
昨日、「ママ、やっとライブのエントリー始まったわ」と言いながら、
名古屋だの東京だの頭を悩ませていました。
どうやら嵐のライブ日程が、実習(娘は看護学校生)と被っているようです。
20周年の記念ライブとかで、またチケット争奪戦が繰り広げられるんだろうな。
頑張れ、娘よ。実習をな(笑)


それでは、午後も素敵なひと時を♪

22時に「微熱。」でお待ちしています。
いつもご訪問ありがとうございます。





こころ。

ランキングに参加しています。
ただいま、アクティブ更新中♪


にほんブログ村

応援いつもありがとうございます♪







※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください






私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ボクたちの関係。①




〝ユンホさんはもう、僕を気にしないで〟


僕のその言葉に、ユンホさんは寂しそうに瞳を伏せ、口を噤んだ。


あの日から3日後、スアが再び僕の部屋を訪れる。


--- ママのところに帰るの ---


そう言いながら、手渡された手紙。
封筒には、丁寧な文字で 〝お兄ちゃんへ〟と書かれてある。


・・・・・「スア、、、」

--- ・・・・・ ---


ほんの少しの時間だったけれど、
スアと過ごした時間は、僕にとってとても大切な思い出になった。

会えなくなるのは、とても寂しい。

膝を折り、スアと視線を合わせる。


・・・・・「また会えるよね? スア、、、いつでも遊びにおいで」

--- うん。お兄ちゃん、遊んでくれてありがとう ---


サラサラの髪に触れ、そっと撫でた。


キーっと、扉が開く音が聞え、
顔を上げると、スアの後ろにユンホさんが立っている。

立ち上がり、小さく頭を下げる。


「チャンミン、スアが本当にお世話になったね」

・・・・・「いえ、、、僕は何も、、、」

「じゃあ、、、」

・・・・・「・・・・・」

「スア、行こうか、、、」

--- うん、、、お兄ちゃん、またね ---

・・・・・「またね、スア」


ユンホさんの後について、去ってゆくスア。
その背中を見送っていると、スアが突然足を止め、振り向いた。

そして、、、


--- お兄ちゃん、パパをよろしくね ---


ユンホさんは、振り向かなかった。
僕は、言葉にせず、ただ、スアに小さく手を振る。

スアは、笑って手を振り返してくれた。



そして、それからさらに2週間が過ぎた。

その日は、冷たい風が吹く凍えるような冬の日。



いつもより遅く目が覚めると、
何やら表が賑やかだ。

ベッドから抜け出し、上着を羽織ってカーテンの隙間から外の様子を伺うと、、、



その光景、、、

見覚えがある。

同じ業者のトラックと、同じ従業員。
ユンホさんがこのアパートに越してきた日と、同じ風景。

いや、、、
そうじゃない。

今度は、違う。
ユンホさんは、このアパートから越していく。

ユンホさんが、ここから居なくなる。
胸が痛んで、思わず掌をそっと当てた。



カーテンをもう一度閉じて、部屋の隅の本棚の隙間に置いてあったスアからの手紙を手に、
ベッドに腰を下ろす。


〝お兄ちゃん、パパをよろしくね〟


あの日から、何度も何度も読み返した。
けど、僕は何もしなかった。
出来なかった。


手紙を取り出し、そっと広げる。



お兄ちゃんへ

お兄ちゃん、スアと遊んでくれてありがとう。
とってもとっても楽しかったです。

もっと、お兄ちゃんとゲームもしたかったし、勉強も教えてもらいたかった。
けど、スアがいるとパパがとっても大変そうなので、スアはママのところに帰ります。

あのね、お兄ちゃん。

スアは、パパにこう言ったの。

〝お兄ちゃんが大好きだから、スアは大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんにしてもらう〟って。

そうしたら、パパがすごく怒ったの。
お兄ちゃんは、パパのだからスアにはあげないって。

スアはとっても残念だけど、
パパが大好きだから、お兄ちゃんをあきらめるめることにしました。

だからお兄ちゃん、パパと結婚してあげてね。

パパは、いつもスアを大切にしてくれます。
きっと、お兄ちゃんのことも大切にしてくれると思います。

パパをどうか、よろしくお願いします。


スアより



読み終え、ため息を零す。
こんなことを、何度も繰り返してきた。

スア、、、
ごめんね。

お兄ちゃん、何も出来なかったよ、、、


その時、、、

表の賑やかな声が、さらに大きく聞こえてくる。


--- よーし、、、行きましょうか、、、 ---


立ち上がり、カーテンを引いて覗くと、
荷物を載せたトラックの傍に、ユンホさんが立っていた。


「よろしくお願いします、、、」


ユンホさんが行ってしまう、、、

何処に行くのかも、僕は知らない。
このまま見過ごせば、もう、会うこともない。

その時、ユンホさんが振り向き、アパートを見上げた。
僕は咄嗟に、カーテンの陰に身を隠す。


これでいいんだろうか、、、



〝僕の気持ちは変わらない。君が好きだ〟



じゃあ、僕は?

奥さんがいる事、、、それが許せない?
それを黙っていた事、、、それが許せない?

ユンホさんの事、、、好きじゃない?



もう、会えなくなっても、、、いい?



気が付けば、僕は駆けだしていた。
表から、トラックのエンジン音が聞こえてくる。

駄目だ、、、
このままだと、僕は絶対に後悔することになる。


部屋の扉を乱暴に駆け抜け、
ギシギシと軋む階段を駆け下りる。


ようやく表に出たけれど、
ユンホさんの乗ったトラックは、僕を待つことなく走り去った。


・・・・・「ユンホさんっ!!」


叫んでみても、僕の声が届くはず、、、




「チャンミン、、、?」



その声に驚いて振り向くと、
道路脇に止めてある車から降りてきたユンホさんが、
僕と同じように驚いた顔をして立っていた・・・・・








18へつづく

読者の皆さま、こんにちは。

今朝、中3の娘が突然 「ママ、今日挨拶当番やで」
えーーーっ!! ってなりました(笑)

※ 挨拶当番とは、保護者が学校の集中下駄箱前にずらりと並び、
登校してくる生徒に挨拶をするという、ただそれだけの当番。
朝8時からの30分間、ひたすら生徒たちに〝おはようございます〟と挨拶をする。
年に1度、当番が回ってくる。

事前に当番表を貰ってくるんですけど、
私がすっかり忘れてて、、、
急いで化粧して着替えてチャリンコで学校へGO!

お兄ちゃんの時もお姉ちゃんの時もサボらず毎年頑張りました。
チビが今年で卒業なので、挨拶当番も今年で最後。
遅刻しないでよかった(笑)

学校行事はサボらず頑張ろう(笑)



それでは、午後も素敵なひと時を♪

22時に「微熱。」でお待ちしています。
いつもご訪問ありがとうございます。





こころ。

ランキングに参加しています。
ただいま、アクティブ更新中♪


にほんブログ村

応援いつもありがとうございます♪






最新記事