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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



淋しい熱帯魚。11





--- 彼は、さっきまで、ここに居たんだ・・・ほんの1時間前まで・・・---


チャンミンが?


「う、、、嘘だろ?」

--- 嘘をついてどうする? ソウルのお兄さんのところに寄ってから、釜山に戻ると言っていた。---


チャンミン・・・
1時間前、、、まだ間に合う・・・


「悪い、親父、、、俺・・・」


言い終わらないうちに、駆けだそうとすると・・・


---ユンホ、、、待ちなさい---

「親父、話しは後に・・・」

--- 私の話しを聞きなさい。チャンミンくんを追いかけてはダメだ ---


俺は、苛立ちを隠せなかった。


「親父、、、チャンミンに何を言った? あ? 」

--- ・・・・・ ---

「俺は、言ったはずだ」


--- チャンミンと生きてゆく。一緒に生きてゆく人は、自分で決める---
--- あいつが必要なんだ。チャンミンがいないと、息が出来ないんだよ---



「あいつを傷つけたら、、、許さない・・・」


親父は、睨みつける俺から視線を外し、また、窓の外の空を眺める。
小さくため息を吐きながら、口を開いた。


--- 私の手術が近づいているのを心配して、釜山から来てくれたんだ。
お前に会って行けと言ったが、それはできないと・・・---


チャンミン、、、どうして・・・


--- 彼は、釜山へ向かった時にはもう、戻ってこないと決めていたんだ。お前の為だと、そう言っていた---


なぁ、チャンミン・・・


--- お前には光の当たる人生を歩んでほしいと・・・---


今までの俺たちは、なんだったんだよ・・・


--- 自分の我儘な気持ちに、お前を、、、お前の人生を巻きこめないと・・・---


俺たち、そんなに簡単じゃないだろ?


--- 彼は、とても晴れ晴れとした顔をしていたよ。もう、迷いはないと、、、そう言っていた。---



・・・・・「お父さま、僕は、ユンホさんに〝光〟という大切な宝物をもらいました。
それなのに、僕が・・・僕がユンホさんの未来の光を奪うことはできません。よく考えた結論です。」



--- 私が、彼に養子になるよう勧めたのは、例え、兄弟という形でも、
お前たちが共に生きてゆけるのならと・・・---

「親父・・・」

--- あんな聡明で純粋な息子を持ってみたいと、そう思ったことも事実だがな・・・---


親父は、視線を変わらず窓の外に向けたまま、頬を緩めて笑っていた。


「悪かったな、聡明でも、純粋でもなくて・・・」


つられて、俺も笑う。




--- ありがとうと、、、お前に伝えてほしいと・・・---




なぁ、チャンミン

お前は、息が出来るのか?
俺は、苦しくて・・・


「親父、、、親父の期待通りの息子になれなくて・・・ホントはずっと、悪かったって思ってた。」


チャンミン・・・


「母さんの事も、シヨンのことも、、、どうしても許せなかったんだ。」


チャンミン・・・


親父に言いたいことは、たくさんあったはずなのに、
それ以上は、言葉にならなかった。


〝共に生きてゆけるのならと・・・〟


チャンミン・・・
お前の傍にいると、こんなにも心が穏やかになるんだな・・・

俺とお前が、一緒に生きてゆくことを親父が許してくれていたなんて・・・


チャンミン・・・
お前、すごいよ・・・


空を見つめる親父の横顔は、見たことのないような柔らかい表情をしていた。

痩せた頬
落ちた肩

親父は、小さくなってた。
会社に居た頃とは、まるで別人のように・・・

そんな親父を、見捨てるわけにはいかない・・・



「戻るよ・・・」

--- ユンホ・・・---


足を踏み出した俺を、親父が心配げな声で呼びとめる。


「明後日の手術、きっとうまくいく。また、来るから・・・」

--- ユンホ・・・---



ゴメンな、チャンミン・・・


俺は振り向いて、親父の目を見た。


「心配するなよ、あいつを追いかけたりしない・・・」


ゴメンな・・・・


チャンミン・・・






85へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

最近、ダイエットが中だるみしてきて、
昨日はチョコパイ食べてしまった(-_-;)
そりゃ、体重が減るわけない。

穿いてたズボンとか緩くなっているので、
見た目は分からなくても痩せていることは間違いないようだけど、
そろそろ白米食べたくなってきたなぁ、、、(笑)

けど、ツアーも近づいているので、
気合を入れ直そう (9`・ω・)9

それでは、今日も1日いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがとうございます(^-^)





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淋しい熱帯魚。11





少し変だと感じはじめたのは、チャンミンがソウルを離れて1か月が経った頃だった。


--- 少し、ゆっくりしておいで? ---


そう言ったとはいえ、もう1か月・・・
けれど、電話の向こうのチャミンからは、戻ってくる様子など少しも感じられなかった。

痺れを切らせて遠回しに聞いてみても、チャンミンは話をはぐらかすように話題を変える。
まさかとは思ったけれど、俺からなんて到底聞けなくて・・・


それが、決定的になったのは、施設長の言葉だった。


--- 今日やっと、こちらにチャンミンの荷物が全部届いたんですよ? ---


その後、チャンミンと電話で繋がって、、、問い詰めた。


あいつは黙ったまま、
たった一言・・・


・・・・・「ユンホさん、幸せに・・・なってください。」


震える声・・・
絞るように出したその声は、確かにそう聞こえた。

その言葉の意味を問う時間を俺に与えず、切れた電話。
その後、何度かけ直しても、チャンミンの声が俺の耳に届くことはなかった。





「お願いします、チャンミンと、、、話しをさせてください。」


あの日以来、携帯電話も繋がらない。
仕方なく、釜山の施設に直接連絡しても・・・


--- ユンホさん、ゴメンなさい。あの子がどうしても話したくないと・・・---


どうしてなんだよ? どうして・・・
チャンミン・・・



すぐにすべてを放り出し、あいつのもとへ、、、
何度そう思ったか・・・

けれど、日々のハードスケジュールに重なり、親父の手術の日が近づいていた。



久し振りの休日。
朝食も口にせず、俺は釜山へ向かうための準備をしていた。

そんな時に限って、邪魔をするかのように鳴り響く携帯電話。



--- 兄さん、朝早くにゴメン ---

「何だ、シヨ、、、悪いが、急いで・・・」


--- 兄さん、父さんが呼んでるんだ。---

「親父が?」

--- うん、きっと手術前だし、兄さんに何か話しておきたいことでもあるんだと思う。 来てくれるよね? ---

「、、、、、分かったよ・・・」


俺は、電話を切ってから、大きなため息をついた。
どうしてこうも上手くいかないんだろう。

もどかしさに耐え切れず、手にしていた車のキーをカーペットに力いっぱい叩きつけた。
そのまま、背中からソファにドカリと沈む。

天井をぼんやりと眺めて、あの夜のチャンミンを思い浮かべた。


--- 今、どうしても・・・ユンホさんに・・・抱いて欲しいんです---


どうしてあの時、気付いてやれなかったんだろう。


--- ユンホさん・・・行ってきます ---


どうして・・・

なぁ、チャンミン。
お前は、俺がいなくても・・・

息が出来るのか?

俺は
俺は苦しくて
苦しくてたまらないよ・・・

目を閉じて、浮かぶのはチャンミンの姿。

あの夜、、、

可愛い唇に触れた。
白くて柔らかい素肌、、、何度も何度も指を滑らせた。

あいつの熱い中に、俺のすべてを打ち付けて、溶け合って、感じ合ったのに・・・


もう、3か月も触れてない・・・

〝ユンホさん・・・〟

声も、聞いてない・・・


チャンミン・・・お前が恋しいよ・・・


窓から吹き込む柔らかな風。

どうしてだろう。
チャンミンの匂いを感じたんだ、、、







午後から、病院へ向かう。
ここに来るのは、どのくらい振りだろう。


病室に入ると、親父はベッドに横たわり、窓の外の空を眺めていた。
久し振りに見るその横顔は、以前とはまるで別人のように痩せていて・・・

胸がチクリと痛んだ。


--- 来たか・・・---

「具合、どうなんだよ?」

--- まぁな、特に変わりはない ---


見るからに生気のない顔。


--- ユンホ、話がある・・・---

「あぁ、分ってる。会社の事なら・・・」

--- いや、違う。そうじゃない---

「えっ?」


親父が、会社のこと以外で俺に話すことって・・・
皆目見当もつかない。


「なら、、、なんだよ?、、、姉ちゃんとジュオンさんのことかよ? それとも、シヨ・・・」


--- チャンミンくんのことだ・・・---

「は? チャン、、、ミン?」



ふと、ベッドの隣りのサイドテーブルに視線を取られる。

淡い色の美しい花が、まるでその存在を隠すかのようにひっそりと置かれている。



チャンミンの花束。



まるで・・・
まるでその花は、あいつのようで・・・

何故だろう、、、ふと、そう思ったんだ。



「まさか、、、チャンミン・・・」

--- 彼はさっきまで、ここに居たんだ。ほんの1時間前まで・・・---


なんだって?


「う、、、嘘だろ?」







84へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

今日は午前中に病院ヘ行って、
昼からはTBちゃんゲットの為に家で待機(笑)

お話ポチポチ書きながら、
過ごしたいと思います。

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※ 微R18 閲覧ご注意!

管理人 こころ。です。
いつも、こころ日和。にお立ち寄りくださってありがとうございます。
本日更新のお話は 微R18 記事になっています。
通常公開いたしますが、BL要素大ですので、そういう表現の無理な方は、ここから先へはお進みになりませんよう、
閲覧はご自身の自己責任でお願いいたします。

なお、閲覧後の苦情や中傷は一切受け付けません。
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私の心の中のお話です。
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淋しい熱帯魚。11






「明日、このまま行くのか?」


マンションに戻り、改めて灯りの下でチャンミンを見ると、
小さめの旅行カバンを手にしているのに気が付いた。


・・・・・「はい、高速バスを予約してます」

「釜山まで送って行くよ?」

・・・・・「いえ・・・大丈夫です、ありがとうございます」


部屋の隅に鞄を置いて、何故かその場に立ち尽くす。



「どうした? 」

始終俯いて、俺と目を合わせようとしない。


「チャンミン? 」


ソファから腰を上げて、チャンミンの前に立ち、顔を覗き込む。

泣いてる?

少し強引に、頬に手を当て顔を上げさせて視線を合わせる。
チャンミンの瞳が潤んで揺れている。


「なにか、あったのか? ん?」


チャンミンは言葉無く、首を横に何度も振る。


「どうして泣いてる?」


何を言っても返事はなくただ、大きな瞳からポロポロと涙が溢れるだけ・・・


「おいで・・・」


チャンミンの震える身体を腕に納める。


「俺には言えないのか?」


俺の肩口に顔を埋めて、必死で声を殺しているのが分かる。
俺は、それ以上何も言わず、ただ、チャンミンの髪をゆっくりと撫でていた。


・・・・・「ユンホさん・・・」


ようやく届く、囁くような小さな愛しい声・・・


「ん? どうした?」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン? 休むか?」


チャンミンの涙で濡れた俺のシャツの肩口に、
頬を擦りつけるように、いやいやと頭を振る。


・・・・・「・・・抱いて・・・ください」

「えっ?」

・・・・・「今、どうしても、、、ユンホさんに・・・抱いて欲しいんです。

「チャンミン・・・」


顔を上げて、俺の瞳を捕える。

赤く染まった瞳
その瞳の奥に、俺が映る


・・・・・「お願い、ユンホさん・・・」


そう言いながら、腕を伸ばし、俺の首に回す。

そのまま、そっと、
震える冷たい唇が、俺のそれと重なった。

触れるだけの優しいキス。

チャンミンが、離れてゆくその瞬間、
2人の間の熱が覚めてゆくような気がして・・・

思わずチャンミンの頭を引き寄せて、もう一度唇を重ねた。

冷たい唇を舌でなぞり、少し強引に中に差し込む。
チャンミンの口内を掻きまわすように舌で刺激して、ようやく見つけたチャンミンのそれと絡め合った。


・・・・・「んっ、、、んん、、、も、、っと・・・」


呼吸するのも忘れ、混ざり合う、2人の唾液と吐息・・・
頬を赤く染め、色付いた吐息を吐き、潤んだ瞳でチャンミンが俺を誘う。


ようやく2人の唇が、ゆっくりと離れて・・・

息を乱しながら、俺を見つめるチャンミンは、
今まで出会ったどんな女よりも、妖艶で刺激的だ。


「来いよ、抱いてやる・・・」


強く腕を握り、寝室へ引き入れた。




・・・・・「あっ、、、んっ、、、んん、、、あぁ、、」

「ほら、どこがいい? 言えよ? 」


邪魔なものすべてをはぎ取り、チャンミンの柔らかな美しい肌に舌を這わす。

胸の突起を、クルクルと刺激しながら、
すでに昂りを見せているチャンミンのそれをゆっくりと刺激してゆく。


・・・・・「や、、、い、や・・・ユン、ホさん・・・」

「イヤじゃないだろ?」

・・・・・「あっ、、、あっ、、」

「気持ちいいか? ん? 言えよ、チャンミン・・・ 」

・・・・・「い、いい、、、気持ち、、、い、い・・・」

「いいよ、このままイケよ・・・」

・・・・・「ヤ、、ヤです・・・ユンホ、さん、と・・・一緒に・・・」

「どうして欲しいんだ? 言えよ、チャンミン」

・・・・・「ヤ、、、」


虚ろな目で、俺に訴えてくる。
けど、許してやれずに・・・


「言わないと分からないだろ?」

・・・・・「欲しい、、、い、い、入れて、、、」


頬を上気させ、瞳で誘う。


「いい子だ。待ってろ?すぐに入れてやる。」






・・・・・「あっ、、あぁぁ、、、あっ、んっ、、、」


深く深く、チャンミンの中へ突き立てる。


・・・・「もっと、、、もっと・・・ユン、ホさ・・・あっ・・・」



貪欲に俺を求めるチャンミンの言葉に刺激されて、
そそり立つ自分のそれを、何度も何度も打ち付けた。

恍惚の表情で、喘ぎ声を漏らすチャンミンのその姿は、
夜空に輝く星よりも、闇夜に浮かぶ月よりもはるかに美しい。


カーテンの向こうからぼんやりと感じる月の光が
暗い寝室で重なる俺たちを包んでいるようだ。



どのくらいの時間抱き合って、
どのくらいの欲を吐きだしただろう・・・


気が付くと、俺の腕にしがみ付くようにして、小さな寝息を立てているチャンミンがいた。

気怠い身体をそっと起こして、チャンミンの頬にキスを落とす。


「ゴメンな、チャンミン、、、乱暴過ぎたな・・・」



立ち上がり、上着を羽織って窓辺に立つ。
薄紫の月が、眠らない街をぼんやりと照らしている。


振り返って、ベッドで眠るチャンミンを見る。


今夜のチャンミンはいつもと違った。
あんなにも、自分から積極的に俺を求めるなんて・・・

嫌な胸騒ぎは、俺の考え過ぎだろうか?





翌朝・・・


・・・・・「ユンホさん、行ってきます」

「気を付けてな・・・」



車を降りて、ターミナルに向かうチャンミンの背中がやけに寂しく見えて・・・
突然、得体のしれない不安が、俺の心を支配する。


思わず・・・


「チャンミン!!」


呼び止めて・・・


「早く、帰ってこいよ?」


振り向いたチャンミンは、何も言わず、微笑みだけを残して消えた・・・




あの日から、3か月が経つ。


チャンミンは戻ってこない・・・・・







83へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

気が付けば、熱帯魚も83話です。
熱帯魚のチャンミンは、読者さまの中でも人気ベスト5に入るので、
楽しんでいただけていたらいいなと、思っています。

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淋しい熱帯魚。11




暫くして、姉ちゃんは無事に退院して、
それからもチャンミンは親父の世話を続けている。


「チャンミン、もう親父のところへは行くな」


何度そう言っても、チャンミンは足繁く親父のもとに通っていた。

俺は、相変わらず仕事に追われ、ゆっくりとチャンミンの話を聞いてやる時間もない。
朝早く家を出て、マンションに戻るのは日付がとうに変わった頃・・・



週末・・・



溜息を吐きながら薄暗い部屋に戻ると、
1週間に数日、ダイニングのテーブルに美味しそうなおかずが並んでいる。


「チャンミン・・・」


親父の世話で、疲れているだろうに・・・
少しでも時間があれば、ここに寄って食事を準備してくれている。

着替えを済ませて、美味しそうな食事を温める。
俺の身体を気にしてくれたであろう、野菜中心の優しいメニュー。

ゆっくりと味わいながら、
そして、もう1つの俺の楽しみ・・・

食事に添えられている、チャンミンからのメッセージ。




--- ユンホさんへ ---


今日も1日、御仕事お疲れさまでした。

今日のお父様は、僕のお弁当を全部食べてくださいました。

担当の先生に許可をもらって、2人で中庭のお散歩をしました。
お父様の車椅子は僕が押したんですよ(^_^)

お父様は、始終、ユンホさんのことを話してくださいました。
とても、楽しかったです。

ユンホさん。
もう何日も会ってないです。

会いたい・・・

御仕事無理しないで、身体を大切にしてください。
食事も毎日きちんと摂っ下さい。

明日、釜山の施設へ行ってきます。
キチンとお話をしてきます。

ユンホさんのお父様のことが心配です。


愛するユンホさんへ


--- チャンミンより---





「チャンミン、、、俺より親父が心配なのか? ったく・・・」


そんな言葉を吐きながらも、頬を緩めて笑っている自分が可笑しかった。

〝会いたい・・・〟

その一言が、俺の心をくすぐるのが分かる。


チャンミン、俺も会いたいよ。

けど、突然の〝釜山〟の文字に少し胸騒ぎを憶える。


ふと、時計を見るとすでに日付は変わり、1時間が経過していた。


「もう眠ってるか・・・」


声に出して、諦めの悪い自分に言い聞かす。
暫く携帯を手に考え、、、


 〝チャンミン、もう眠ってるだろ?。遅くにごめん。食事、とても上手かったよ。
それが言いたくて。それと、明日・・・いや、もう今日だな、気を付けて釜山へ行くんだよ。
先生たちによろしく。早く帰ってこい、会いたいよ〟



メッセージを打ち込んで、そして、また暫く考えて・・・送信した。

小さくため息をつき、キッチンへ立とうとしたその時・・・



携帯の着信音が、静かな夜の部屋に響く。

慌てて覗き込むと・・・



「チャンミン?」

・・・・・「もしもし、ユンホさん。チャンミンです」

「ゴメン、起こしたか?」

・・・・・「いえ、眠れなくて起きていました。」


なんだか少し、元気がない。
声が霞んでいて・・・


「チャンミン、具合でも悪いのか? 風邪、引いたか?」

・・・・・「僕は元気です。大丈夫です。」


何か、あったのだろうか?
確かに、いつもと少し違う。

その時は、俺は、親父の世話で少し無理をさせているんじゃないかと、そのくらいにしか思っていなかった。


「なぁ、チャンミン。親父のことは心配いらないから、釜山で先生たちに甘えてくるといい。」

・・・・・「・・・・・」

「少し、ゆっくりしておいで? ん?」

・・・・・「ユンホさん、会いたい・・・」

「お前が戻ったら、ここに来ればいい。」

・・・・・「ユンホさん。今から行ってもいいですか?」

「えっ? 今から・・・?」

・・・・・「タクシーで行きます。いいですか?」


何だろ、少し切羽詰った声・・・


「ダメだよ、チャンミン、、、もう遅いし、明日は釜山だろ? 早く眠らないと・・・」

・・・・・「眠れないんです。ユンホさんに会いたいです」


続く沈黙・・・


「わかったよ、迎えに行くから、待ってろ?」


電話を切って、すぐにテーブルの上の携帯と車のキーを掴む。
ソファに置いたままの上着を手にとり、慌てて部屋を出た。




深夜の通りは、
昼間とは全く違う姿を見せる。

行き交う車も、数えるほどで、
いつもは人で溢れる横断歩道も、通り過ぎる人影はまばらだ。



「待った?」


店の前でポツンと立つその姿を見つけて・・・
慌てて車の中に引き入れる。

チャンミンは、何故か俯いたまま小さく首を横に振った。


・・・・・「ユンホさん、お疲れなのに、ごめんなさい。」

「ホントだ、悪い奴・・・」


そう言いながら、チャンミンの髪をクシャリと撫でる。


「行こう・・・どこかに寄る?」

・・・・・「いいえ、早くユンホさんのお家へ・・・」



そう急かされて、俺は少しだけアクセルを踏み込んだ・・・・・







82へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
よく考えたら、あと2週間でツアーの初日なんですね。
リビングのカレンダーに書き込んでいたのを見て驚きました。
ついこの間、日産が終わったのに(笑)
3か月前か、、、
全てが早く進みすぎ(苦笑)
アルバムもあと1週間。楽しみです♡



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淋しい熱帯魚。11






・・・・・「や、やめて・・・ユ、、、」


震える身体を押さえつけて、全てを剥ぎ取る。

チャンミンの瞳が怯えている。
それでも俺は、止まらない。


「うるさい・・・黙ってろ・・・」


首筋から順に唇を這わす、、、

震えを止められないチャンミンは、ギュッと身を固くして、
声を殺して・・・

それでも漏れ出る悲しみを含んだ声が耳に届く。

これじゃあ、無理やり、、、

チャンミンを無理やり、、、
そんなこと・・・出来ない・・・
こいつを傷つけるなんて・・・

出来ない
出来るわけない・・・


何やってんだ、俺は、、、


覆いかぶさっていた身体を起して、チャンミンにシーツを被せる。



「悪かった・・・」


ベッドから降りて、扉に向かう。


・・・・・「ユ、ンホさ・・・・」


俺を呼ぶ小さな声・・・

足が止まる。


振り向けない。
チャンミンの顔が、見れない。


「・・・・・」

・・・・・「い、行かない、で、、、こ、ここにいて・・・」

「ちょっと、頭を冷やしてくるよ。お前は寝てろ。帰るなら、、、悪い、タクシーで・・・送ってやれない」

・・・・・「や、ユ、ユンホさん!!」


今、ここに居たら、何をするか、、、自分でも分らない。


俺を呼ぶチャンミンの声に耳を塞いで、
後ろ手に、ドアを閉めた。

リビングで、上着と車のキーを手に取って、
携帯電話をズボンのポケットに入れる。


そのまま玄関に向かって、扉を開ける瞬間・・・


・・・・・「ユンホさん!!!」


恐々振り返ると、シーツを身体に巻きつけて、涙で顔をグチャグチャにしたチャンミンが立っていた。

そのまま、駆けて来たチャンミンは、俺の身体にしがみ付く。


・・・・・「イヤだ、どこへ行くの? ここに居て、、、」

「風邪ひくから、服着て寝てろ」


何度も何度も首を横に振る。


・・・・・「イヤ・・・」


しがみ付くチャンミンの手の力が一層強くなる。


「チャンミン・・・離せ・・・」

・・・・・「イヤ・・・」


止めどなく流れる涙。
けれど、俺に向けられる視線は真っ直ぐで・・・


チャンミン・・・


お前のその瞳に見つめられると、
いつも俺は、自分の心を見透かされたように、動けなくなる。

何故だろうな?

そうだ。
きっと、何の汚れもない真っ直ぐで澄んだその瞳に嘘がないからだ。
ただひたむきに、想いをぶつけてくるお前・・・

ときどき怖くなるよ、チャンミン・・・



「分かったよ、、、、」

・・・・・「ほんと? ここに居てくれますか?」

「あぁ、ほら、風邪ひくぞ、行こう」



ベッドルームへ戻って、2人して着替え、
そのままベッドに潜り込む。

俺の胸に頬を寄せて、まるで母親にしがみ付く小さな子供のように甘えるチャンミン。


・・・・・「ユンホさん、怒ってますか?」

「ん、怒ってる」

・・・・・「・・・・・」

「お前は、俺がいなくてもいいのか?」


言葉の代わりに、小さく首を横に何度も振る。


「でも、俺を置いて行くんだろ?」

・・・・・「僕には父さんがいません。母さんは、施設の先生が僕の母さんでした。けど、父さんは・・・」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさんのお父さまのお世話をしてて、、、なんだか僕の父さんみたいに思えてきて・・・」

「お前が、そんなだから、、、誰も疑わずに信じるから・・・親父はそれを利用してる。分かるだろ?」

・・・・・「違います。お父さまは、本当にユンホさんを愛してらっしゃいます。本当です。」


大きなため息が出た。


「チャンミン・・・」


抱え込んだ小さな頭。
上を向いて、目を合わす。


「親父が何を言ったかは知らないが、何でも簡単に信じちゃいけない。」

・・・・・「どうしてですか? ユンホさんのお父さまはとてもいい人です。」


親父の奴・・・


もう一度、チャンミンを抱え込む。


「いいか、チャンミン。お前は俺のことだけ信じてればいい・・・」

・・・・・「ユンホさん・・・だけ?」

「そうだ。俺が信じられないか?」

・・・・・「いいえ、ユンホさんは僕をだましたり嘘ついたりしません。」

「だろ? なら、俺の言うことを聞け。分かったな? ん?」


納得したのか・・・
今度は縦に首を振った。

「ん、読む側し・・・じゃあ、寝よう? な?」

・・・・・「僕が眠っても何処にも行きませんか?」

「行かないよ、ここに居る。チャンミンの傍にいるよ」


チャンミンは、俺のその言葉を聞いて安心したのか、
さっきまでの小さな震えをようやく治めて・・・


暫くすると、小さな寝息が聞こえてきた。
ギュッと俺にしがみ付いたまま・・・




丸いおでこにチュッとキスを落として、
チャンミンの寝息を子守唄にして、俺もようやく眠りについた。


穏やかで静かな夜だった・・・・








81へつづく

読者の皆さま、おはようございます♪
昨日は、大雨洪水警報が1日出たままで、昨夜も時折激しく雨が降りました。
今日も予報では、お昼まで雨予報です。
庭が水浸しなんですけど、ここ数日で、雑草が驚くほど伸びて、
再びジャングルに(~_~;)
次に晴れたら、少しだけでも草引きしよう、、、(~_~;)



それでは、今日も1日、いい日になりますように♪
いつもご訪問ありがとうございます。




こころ。

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