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私の心の中のお話です。
ご了承ください。


雪の new year's eve。




※  こちらのお話は、「ユンホ先生、急患です!」 の二人が登場します。






静かな機内・・・

僕の隣で眠るその人は、疲れた顔で小さな寝息を立てている。



〝皆様、当機は間もなく仁川国際空港に到着いたします。今一度、お座席のシートベルトをご確認ください〟



現地を発つ寸前まで、患者さんに向き合っていた。
きっと、患者さんや、現地の人たちにあんなにも別れを惜しまれた医師は他に居ないだろう。

この数年間、先生の傍に居て得られたものは計り知れないほど多く、そして僕の宝物になった。


・・・・・「先生、、、ユンホ先生、、、そろそろ起きてください。」

「うーーん、、、チャンミン、、、」


耳元でそう囁くと、まるで二人でいるときのように身を捩り、
僕に腕を巻きつけようとする。


・・・・・「先生、、、もうすぐ着きますよ? ほら、シートベルト、、、」

「ん? あ、ああ、、、、ごめん、、、」


トロンとした瞳で、僕に微笑む。
こういう顔を見るのは、とても久しぶりな気がする。

ずっと、気を張り詰めながら日々を過ごしてきた。
傍に居たから、分かる。

気を休めることなく、患者さんの治療に全力を捧げてきた。

だからこそ、こんな風に先生の心からの柔らかな表情は、
やっと母国に戻ってきたんだと、実感できて・・・

僕自身も先生と共に、大きな仕事をやり遂げた安堵感が心に広がった。


「チャンミン、、、」

・・・・・「はい」

「帰って来たね、、、やっと、、、」

・・・・・「はい。先生、、、?」

「ん?」


先生の大きな掌が、僕の手に重なる。


・・・・・「長い間、お疲れ様でした。」


先生は、にっこり笑って・・・


「ありがとう。チャンミン・・・君が居てくれたから、頑張れたんだ。」

・・・・・「先生が僕を傍に置いてくださったから、自分が少し成長したように感じます。」

「これからも、、、僕の傍に居てくれるよね?」

・・・・・「はい・・・」


この経験を糧に、もっと看護師として成長できるように・・・
ユンホ先生の傍で、頑張れるように・・・



「ずっと一緒だよ・・・」








・・・・・「キム先生が、迎えに来てくださる予定なんですけど・・・」


久しぶりの母国・・・

降り立って、二人で大きく深呼吸をした。


「チャンミン、寒くない?」

・・・・・「なんだかとても心地いいです。はーってすると、息が白いです。」


ずっと暑い国に居たから、この冷えて張り詰めた空気が懐かしくて・・・
この季節の韓国は、厳しい寒さなのに・・・


「チャンミン、、、真っ白だね、、、」

・・・・・「はい、、、雪ってこんなに白かったんですね。」


なんだかユンホ先生の瞳が、幼い子供のように輝いてる。


一面ガラス張りの向こうの景色は、
辺り一面真っ白で・・・


「行こう、チャンミン!」


腕を掴まれて、ユンホ先生が駆け出した。


・・・・・「ま、待って、、、、」







「わぁ、、、」

・・・・・「冷たいです、、、」


空港を出て、夜空を仰ぐと、きらきらと光る白い雪が次から次へと舞い落ちてくる。

先生が掌を差し出すと、綿のような雪が、掌に落ちては消えた。


「チャンミンも、ほら、、、」


僕の手を掴んで、二人の掌が仲良く並ぶ。


「冷たい?」

・・・・・「すごく冷たいです」


ふっと笑みをこぼして、先生を見ると・・・


「チャンミン、、、すごく冷たそう、、、温めてあげる」


その瞬間、目の前が何も見えなくなって・・・

僕の冷えた唇に、先生の暖かい唇が重なった。



「チャンミン、、、来年もよろしくね。」

・・・・・「ユンホ先生、来年もどうぞよろしくお願いします。」


僕たちは、もうすぐ新年を迎える。


新しい未来がまた始まる・・・・・




--- おーい、チャンミン!! ユンホ!! ---

・・・・・「キム先生!! 遅いです!」




ユンホ先生と僕・・・
2人で未来を歩いてゆく・・・・・







雪のNew year's Eve。 ・・・・・  fin

読者の皆さま、こんばんは。
昨日完結しました「ユンホ先生、急患です!」の、その後の小さなエピソードです。

季節外れのお話なんですが、更新させていただきますね。
これで、〝ユンホ先生と看護師チャンミンくん〟のお話は全て完結です。

昨日の完結話にコメントくださった皆さま、
ありがとうございました。

本日、22時には別のお話を更新します。
よろしかったら、覗きに来てくださいね。


それでは、後ほど、、、(^-^)




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私の心の中のお話です。
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ユンホ先生、急患です!








・・・・・「ユンホさん、ま、待ってください・・・・パ、パスポートが・・・」

「ゆっくりでいいよ、まだ時間があるから・・・焦らなくてもいいよ。」

・・・・・「で、でも僕・・・飛行機に乗るの初めてだから・・・」

「心配しなくていい。僕が居るだろ?」


僕の不安を吹き消すような、先生の笑顔。
ざわつく心がゆっくりと静まってゆく・・・








---チャンミン・・・実はさ・・・---



以前から、先生は 「国際医療」という分野での活動を希望していたらしく、
キム先生の先輩が立ち上げたボランティア団体で、すぐに活躍できる医師を探している・・・

それで、あの時・・・



「実は・・・アフリカへ・・・」

・・・・・「ア、アフリカ???」

「取りあえず・・・3年・・・」


そう告げられた時は、頭が真っ白になった。
折角、2人で幸せに暮らしていけると・・・そう思っていた僕には、衝撃的な告白だった。


それからは数日、食事も喉を通らない。


--- チャンミンせんせー、どうしたの? 元気ないね・・・---


子供たちや、患者さんたちの前でも、笑顔さえ取り繕うことも出来ない。


・・・・・「そんなことないよ、ほら、早く宿題やっちゃおう」

--- うん・・・元気出してね・・・---

・・・・・「ん、ありがとう」


心配そうに僕の顔を覗きこむ子供達が、とても愛おしかった。

ダメだ、ダメだ・・・しっかりしないと・・・

けれど・・・



診察時間が終わって、部屋で2人になると、どうしてもそのことばかり考えてしまう。


「チャンミン・・・ご飯、食べないと・・・」

・・・・・「ごめんなさい、食欲がなくて・・・」


ユンホさんにまで、心配をかけちゃダメなのに・・・
笑って・・・笑顔で・・・


〝 行ってらっしゃい・・・〟 


そう言わないと、ユンホさんが安心して旅立てないじゃないか・・・

布団に入っても、どうしてもそればかり。
いつから、ユンホさんに背中を向けて眠るようになったんだろう・・・



「チャンミン、もう、、寝ちゃった?」

・・・・・「・・・・・」

「おやすみ、チャンミン・・・」



おやすみなさい、ユンホさん・・・






3年・・・
先生がいない3年・・・

僕は、何処で何をすればいいんだろう。
ここにはいられない。
先生の後任の医師が、代わりに来てくれることになったと聞いた。

じゃあ、僕は・・・



ソウルに戻ろう・・・
何処かアパートを借りて、仕事も見つけないと・・・

1人で・・・やれるかな・・・
先生がいなくても、やっていけるかな・・・


冷たい涙が零れ落ちる。
可笑しいな、ずっと我慢してきたのに・・・


隣りで、ユンホさんが眠ってるのに・・・
起しちゃダメだ・・・


僕は必死で声を殺した。


「チャンミン・・・」


ふわりと、僕の背中に温かい温度が広がる。
そっと、包むように優しく・・・ユンホさんが僕を抱いてくれた。


「チャンミン・・・どうして泣いてるの?」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン・・・顔見せて?」

・・・・・「いや、です・・・うっ、、っ、、、」


先生の声を聞いたら・・・ダメだ、余計に涙が止まらなくなってきた。


「じゃあ、そのままでいいから、聞いてほしい・・・」

・・・・・「・・・・・」

「僕と、一緒に行かないか?」


えっ? ・・・なんて・・・なんて言ったの?


・・・・・「い、今・・・なんて?」

「僕の我儘だ。だから、断ってくれても構わない。ずっとやりたかった夢なんだ。経験して得るものもたくさんあると思ってる。
戻ってきたら、その経験を生かしてもっともっと患者と向き合える、患者の心を理解できる医師になれるんじゃないかと思ってる。
けど・・・チャンミンを置いてゆくのは辛いんだ。3年も離れていられる自信がない。そんなに長い間、触れられないなんて・・・」



僕は、先生の真意を確かめたくて、ゆっくりと身体を先生の方へ向けた。


「チャンミン・・・」


先生が僕の頬の涙を拭ってくれる。


「勝手な事を言ってるのは分ってる。けど、仕事も・・・それにチャンミンも諦めたくない。どうかな?」


心配そうな僕を見つめる先生・・・
どうして、そんなに不安なの?

僕の気持ちを・・・心を・・・分ってないの?



・・・・・「僕なんかが、一緒に行けば邪魔になるんじゃ・・・」

「何を言うんだ。 僕の相棒はチャンミンしかいないだろ? 優秀な看護師だよ。」


そっと、先生の唇が僕に重なる。


「向こうは、大変な所だよ。正直、連れて行ってもいいのか・・・
君が僕に付き合って苦労することはないんじゃないかって・・・そう思ったりもしてる。」

・・・・・「僕・・・」

「うん・・・」

・・・・・「ユンホさんと一緒に行きます・・・僕を連れて行ってください・・・」










あれから2か月・・・

小さな港町のみんなと名残惜しくお別れをして、
僕たちは、2人して遠い遠い国へ旅立つ。




「チャンミン・・・そろそろ行こうか・・・」

・・・・・「はい・・・」



今度、この国に・・・僕たちの母国に降り立つときは、
もっともっと立派な看護師になっていたいと心からそう思う。


「チャンミン・・・行くよ・・・」


キム先生、ルナさん、先輩、婦長さん、そして、僕を温かく歓迎してくれた村の皆さん・・・


行ってきます。
お元気で・・・









韓国を発ってどのくらいの時間が経っただろう・・・

消灯した薄暗くて静かな機内に、微かに聞こえる苦しそうな誰かの声・・・


僕の隣りで小さな寝息を立てているユンホさんを起さないように、そっと席を立って、
声の主を探しながら、ゆっくりと歩いた。

その人と目線を合わせるようにしゃがみ込んで・・・


・・・・・「どうかなさいましたか?」


小さな声で、問いかける。


--- さっきから、少し胸が痛くて・・・---

・・・・・「持病などお持ちですか? 何か、薬は飲んでらっしゃいますか?」

--- いえ、、、特には・・・---

・・・・・「分りました、心配はないと思いますが、少しこのままで・・・念のために先生を呼んできますね。」




まるで子供のように眠るユンホさん・・・


その寝顔を見たら、熱い思いが込み上げてきた。
ちゅっと、頬にキスを落とす・・・


先生、隣りに居させてくれて・・・ありがとう。


そして、耳元でそっと囁いた。



---  先生・・・ユンホ先生、急患です ---









ユンホ先生、急患です ! ・・・ fin

読者の皆さま、こんばんは。
「ユンホ先生、急患です!」 23話で完結です。
お付き合いくださった読者さま、ありがとうございました。

よろしかったら、お話の感想など、お聞かせいただければうれしいです。
コメント欄開けます。

明日からは、う~~ん、、、ちょっとお悩み中デス。
楽しみにしていてください(^-^)





それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪





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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ユンホ先生、急患です!







---僕の全部・・・ユンホさんにあげる・・・---


僕の大好きな先生の指・・・

長くて綺麗な形・・・
美しい爪のライン・・・

一度だけ、先生の手術をモニター越しに見たことがある。

あんな細かくて繊細で、
無駄のない完璧な動き・・・

まるで、細かな彫刻を彫る美術家の指先のようだと思った。


その指が、今僕の中に・・・




「チャンミン・・・」


名前を呼ばれて、はっと我に返った。
先生が、驚いた顔で僕を見ている。


僕は・・・何を・・・

すぐに先生の手を自分から離して・・・


・・・・・「ご、ごめんなさい・・・つい・・・」


恥ずかしすぎて・・・
僕は先生の腕からすり抜けて、お布団から出ようともがいた。


「チャンミン・・・いいんだよ、じっとして・・・」

・・・・・「も、戻ります。ごめんなさい・・・」

「いいから、じっとして・・・」


先生に後ろからきつく抱きしめられた・・・


「一瞬、チャンミンじゃないかと思った・・・すごく・・・色っぽくて・・・ドキドキしたよ・・・」

・・・・・「・・・・・ごめんなさい

「どうして謝るの・・・チャンミン・・・こっち向いて?」


僕は恥ずかしくて・・・首を横に何度も振った。


「チャンミン・・・お願いだよ」

・・・・・「・・・・・」


ゆっくりと身体を動かして先生と向き合った。俯いたまま・・・


・・・・・「・・・・・」

「チャンミン・・・好きだよ・・・僕の知らないチャンミンをもっともっと知りたい。」


覗き込むようにして先生の唇が僕に重なる。
先生の熱がそこから僕の中に入り込んで・・・


誘われるまま、僕は舌を差し出す。

絡み合う熱と熱。
激しいキス・・・

クラクラと眩暈がしそうなくらい・・・


・・・・・「んっ・・・」


ダメ・・・声が漏れてしまう。
息も苦しくて、漏れ出る僕の声で、先生がゆっくりと離れてゆく。


「ゴメン、つい夢中になった」

・・・・・「先、生・・・」

「先生じゃないだろ? ん?」

・・・・・「・・・ユンホさん・・・」


そう呼んだら、先生が溶けそうな瞳で僕を見つめる。


「今から、お前を抱くよ・・・いいだろ?」

・・・・・「はい・・・ユンホさん・・・」




その夜、先生は僕をとても大切に大切に愛してくれた。

僕が傷つかないように、ゆっくりと時間をかけて・・・


・・・・・「あっ、あん、、、んん、、、」

「痛くないか? 」

・・・・・「痛く、、、な、いで、す・・・ユンホさん、を、、、感じ、ます・・・」


初めて受け入れるその行為は、想像以上に痛みを伴った。
けど・・・僕は幸せだった。

その痛みは、ユンホさんに愛されているからこそ、感じられる痛み・・・

愛する人をこの身に受け入れる。
それに伴う痛みなら、僕はいくらでも・・・


「チャンミン・・・愛してる・・・」

・・・・・「ぼ、僕も・・・ユンホさん・・・愛して、ます・・・」


激しい痛みが、やがて今までに感じたことのない快感に変わってゆく。


・・・・・「あっ、、あっ、、んふっ、、、あん、、、」

「可愛いよ・・・チャンミン・・・すごく・・いい・・・」


ユンホさんに揺さぶられて、僕は全身でその熱を愛を受け取る。


・・・・・「も、もう・・・・ダメ・・・」

「ん、、、一緒に・・・」


目の前に白い光が走る・・・
その瞬間、身体が浮き上がるように力が抜けて・・・


僕はそのまま意識を手放した・・・






目が覚めたら、先生が僕の髪をそっと撫でてくれていた。
何度も何度も・・・


「大丈夫か? 辛くない?」


僕は小さく頷いた。


・・・・・「ユンホさん・・・」

「ん?」

・・・・・「もっともっと、僕を好きになって・・・?」


この温もりを誰にも渡したくない。
僕だけで、先生の心を満たしてほしい。

先生は笑ってた・・・


「これ以上好きになったら、僕の心がチャンミンで溺れてしまうよ・・・」



僕たちは、お布団の中で2人してクスクス笑い合った。






--- チャンミンせんせー、行ってきます!---

いつもの朝・・・

子供達の明るい声が、今日も僕に1日の元気をくれる。


・・・・・「行ってらっしゃい、気を付けるんだよ」


僕は毎日がとても充実してて、、、そして、とても幸せだった。


朝ご飯の準備をして、いつものように先生を起す。


・・・・・「ユンホさん、起きてください。朝ご飯出来ましたよ~」


その時・・・
テーブルの上に置いてあった先生の携帯電話が、着信を知らせる音を響かせる。


「ん、、、、こんな朝早くから、誰・・?」

・・・・・「あ、キム先生です・・・出ますね」


ディスプレイには、〝兄さん・・・〟


「ん、、頼む・・・」

・・・・・「はい、もしもし・・・」

--- おーーーっ! チャンミンか? 久し振りだな! 元気か?---


相変わらず、キム先生のテンションは高い・・・


・・・・・「はい、元気です。キム先生は、お変わりありませんか?」

「ん、元気だよ・・・お前ら、俺の結婚式に出てくれるんだろ・・・・?」


キム先生は・・・
あれから暫くして、婚約者と寄りを戻して、あの病院を継ぐことになったらしい。


--- どうしても俺が好きだって言うから、仕方なくさ、、、---


なんて、キム先生は言ってたけど、、、
先生はとても幸せそうだ。


・・・・・「はい、そのつもり・・・」

--- あ、けど・・・もしかして、ユンホは来れなくなるかも・・・? ユンホ、居る?---


その後、2人は長い間、電話で話していたけど・・・


・・・・・「ユンホさん、キム先生・・・なんて?」


僕がそう聞くと・・・
先生は、なんだか困ったような、そうでいて嬉しそうな顔をして・・・


「チャンミン・・・実はさ・・・」




・・・・・「えっ????? うそ・・・・・」







23へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
昔書いたのって、本当に恥ずかしいですね///
全部書き直したい衝動にかられましたが、何とか抑えて更新します(笑)

「ユンホ先生、急患です!」 は、明日の23話で完結します。
最後まで是非、お付き合いください。

そして、本日日曜日はkieちゃんとのコラボ企画の日です。
第7話は、くる*くるり のお部屋でkieちゃんが更新してくれています。
ぜひ、読みに行ってみてくださいね。




それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。





こころ。

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ユンホ先生、急患です!







「チャンミン・・・」


程なくして、診察が終わって、チョン先生が戻ってきた。


・・・・・「・・・・・」

「怒ってる?」


本当に僕を気にしているんだろうか・・・チョン先生の顔は少し笑ってる。


・・・・・「こんな小さな町で、変な噂になったら・・・チョン先生に迷惑がかかります。」

「どうして? 僕たち、恋人だろ? 何も隠す必要なんてないんだよ?」

・・・・・「でも、みんなが・・・」

「チャンミン、みんなが君を歓迎してくれてる。チャンミンがここに来てくれてから、・・・その・・・」


少し、照れたような顔のチョン先生・・・。
どうしたんだろう・・・


・・・・・「なんですか?」

「じつはさ・・・みんなに言われたんだ。」


〝 ユンホ先生が、明るくなった・・・〟 って・・・


先生が僕の手を取って自分の頬にそっと添える。


「海を眺めては、君のことを考えてた。その姿が、いつも悲しそうで見ていて辛かったって・・・
けど、チャンミンが来てから、1人で海を眺めることが無くなったから・・・」

・・・・・「先生・・・」

「今の僕は、幸せの海に溺れそうなんだよ。それがきっと、ここの人たちにも伝わってるんだ・・・」

・・・・・「・・・・・」

「チャンミン・・・僕は幸せ者だよ。一生、僕のパートナーでいてほしい・・・」

・・・・・「チョン先生・・・」


先生は、白衣を着たままで、僕をギュッと抱きしめた。

いつもの消毒液の匂い・・・
その匂いに混じって、先生の髪から微かに香るシャンプーの香りが、僕と同じだってことにとてもテレてしまう。


「愛してる、チャンミン・・・〝ユンホさん〟って、呼んでみて?」

・・・・・「えっ? ム、ムリです・・・そんな・・・」

「そう呼んでほしい・・・2人の時だけでもいいから・・・ダメ?」


ユンホさん・・・
心の中で呼んでみ。

けど・・・


「チャンミン・・・俺たち、これからもずっと一緒だろ? ずっとチョン先生って・・・そう呼ぶつもりなのか?」


僕を抱く両腕にさらに力がこもる。


・・・・・「・・・ユン、ホさん・・・」


「ん? 聞こえないよ、、、もう一回・・・」


腕を解いて、僕の顔を覗きこむ。
先生はちょっと意地悪だ。


・・・・・「ユンホさん・・・」


溶けそうな笑顔。
嬉しそうに、ちょっとだけ頬をピンクに染めて・・・

顔を見合わせて、笑い合った。
そんな何気ないことが、とても幸せだった。



その夜、僕たちは何時もよりお布団をくっつけて・・・
手を繋いで向い合った。


月明りがやけに明るくて・・・
ソウルと違って、空一面の星が、落ちてくるかと思うほどキラキラ輝いてる。


「チャンミン・・・」

・・・・・「はい・・・」

「あのさ・・・その・・・」

・・・・・「どうしたんですか? ユンホさん・・・


なんだか慣れるまで大変だな・・・
恥ずかしくて、お布団を口元まで被った。


「もし・・・」

・・・・・「・・・」

「もしよかったら・・・だけど・・・」

・・・・・「はい・・・なんでしょう?」

「一緒に・・・」

・・・・・「えっ?」

「こっちの布団で、一緒に寝ませんか?」


・・・・・・?


えっ? いきなり・・・敬語?


・・・・・「ぷっ・・・どうしたんですか? いきなり敬語なんて・・・」


話の内容より、先生が突然敬語なんて使うから、なんだか可笑しくて・・・
笑いが止まらなくて・・・

気のすむまで笑って、気が付いたら・・・
いつの間にか繋いでた手は離れてしまって、先生は、僕に背中を向けてお布団にもぐっていた。


・・・・・「先生・・・チョンせんせ・・・・ユンホさん・・・」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさん、怒ってますか?」


先生は、なにも答えてくれない。



一緒に住むようになってから僕の知らなかった先生をたくさん知った。

とてもカッコよくて、大人でクールな人だと思っていたけれど、時々子供のように甘えたり拗ねたりするんだ。
今がまさにその時・・・


・・・・・「ユンホさん、ごめんなさい・・・少し驚きました。」

「もういい、寝る。」

・・・・・「こっち向いてください。お願い・・・」

「・・・・・」



困ったな・・・僕が笑ってしまったから・・・


・・・・・「・・・お邪魔します・・・」


自分のお布団から出て、ピタリとくっつけた先生のお布団にそっと入り込んだ。
大きな背中にギュッとしがみ付く。


・・・・・「とても、温かいです。ユンホさん・・・ご機嫌直してください。」

「・・・・・」


暫くそうしていたら、先生は何も言わずに体を反転させて・・・
大きな腕に僕を包み込んでくれた。


「寒くないか?」

・・・・・「とても、温かいです。」

「チャンミン・・・」

・・・・・「はい・・・」

「・・・抱きたい・・・チャンミンを抱きたい。」






僕たちは愛し合ってる。

だから・・・

いつかは、そうなるんじゃないかって、そう言われるんじゃないかって心のどこかで思ってた。
そうなりたいって・・・なれたらいいなって・・・




僕の身体にぐるりと巻いていた腕を解いて、瞳を合わせる。
僕の髪を撫でる先生の大きな掌が、ゆっくりと降りてきて・・・

額に、耳に、頬に、ゆっくりと添うようにして・・・
その手が1本の指に代わって・・・


温かい指先が、ゆっくりと僕の唇をなぞった。


「チャンミンが・・・欲しいんだ・・・早く自分のものにして安心したい。もう、誰にも渡したくない。
また、僕のもとからいなくなっちゃうんじゃないかって・・・怖いんだ。」


先生・・・僕は何処へも・・・行かないのに・・・


大丈夫です。
僕は先生のものです。

ずっとずっと前から・・・



・・・・・「僕の全部・・・ユンホさんにあげる・・・」


唇をなぞる先生の指を、僕は薄く唇を開いて口内に招き入れた・・・







22へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
読みかえしながら、ちょっとドキドキしてしまった(笑)

今日は1日ジメジメしたスッキリしないお天気だったからか、
朝から頭痛で辛かったです。

6月も今日で終わりですね。
1年の半分があっという間に過ぎていきました。
今年後半も、トン活忙しくなりそうです(笑)





それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を♪





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ご了承ください。



ユンホ先生、急患です!








---どう、、、して?---


暫く2人とも動けずに、ただ、僕は見上げるようにしてチョン先生を見つめていた。


・・・・・「チョン先生に会いたくて・・・来てしまいました。」

「チャンミン・・・」


先生が、身体をくるりとこちらに向けて、
ひらりと僕の前に舞い降りる。


「本物・・・?」


僕は何も言わず小さく頷いた。

チョン先生の掌が、ゆっくりと優しく僕の頬を包む。

先生の瞳が、揺れてる・・・


「今・・・いや、ここに来てからずっと・・・海を見ながら君の事・・・チャンミンの事、考えてた。」

・・・・・「・・・・・」

「仕事、頑張ってるだろうか・・・風邪引いたりしてないだろうか・・・泣いてないだろうか・・・笑ってるだろうかって・・・」

・・・・・「僕は・・・ずっと先生に謝りたかった。先生の事を信じてあげられなくて、我儘ばかりで、先生の事を傷つけて・・・」

「違うよ・・・チャンミン・・・傷つけたのは僕の方だよ。ルナの事をキチンと最初に話しておけば・・・」


頬に添えられたチョン先生の手はとても暖かくて・・・
その温かさに、緊張していた僕の心がゆっくりと、じんわりと熱を持って行く・・・

冷たい心が溶けてゆく・・・


・・・・・「先生、僕・・・ここに来て先生に会えたら・・・伝えたいことがあったんです。」


チョン先生は、小さく頷いて・・・


「言って? チャンミン・・・聞きたい・・・」

・・・・・「あの・・・僕・・・」


伝えるために、ここに来た。

先生に・・・チョン先生に・・・好きだって・・・
傍に居たいって・・・


俯いて言い淀んでいる僕の顔を覗きこむようにして、僕の言葉を待っている。

波の音が、僕の心を後押しする。
勇気を出して、伝えないと・・・


顔を上げて、チョン先生の瞳を見つめた。
真正面から・・・最後まで目を逸らさずに言えたら、きっと・・・


・・・・・「僕、チョン先生が好きです。先生の傍に居たい・・・」


心臓が痛いくらいに早鐘を打つ・・・


「・・・チャンミン・・・」


ほら・・・
最後まで言えたら・・・先生がきっと抱きしめてくれる・・・


「夢みたいだ・・・」


僕は今・・・先生の温かい腕の中にいる。
大きくて、温かくて・・・僕の大好きな匂い・・・


「僕の腕の中に、チャンミンがいるなんて・・・」

・・・・・「チョン先生・・・」

「夢じゃないよな・・・?」


僕を腕から解放して、両の掌で僕の頬を包む。


・・・・・「僕です。先生・・・夢じゃありま・・・」


言い終わる前に、唇を塞がれた。

海風に長く当たっていたからか、チョン先生の唇はとても冷たかった。

名残惜しげに離れてゆくチョン先生。


「俺と一緒に、ここに居てくれるの?」

・・・・・「僕でよければ・・・」


チョン先生の顔に真夏のような明るい陽が射した。


「僕はチャンミンじゃなきゃダメなんだよ。チャンミンが・・・好きなんだよ・・・」












--- ユンホせんせー、算数が分かんないよ・・・---


僕がチョン先生の所にやってきてから1か月が経った。
診療所は、まるで村の集会所みたいに普段はとても賑やかだ。

子供達が宿題を持って集まって来たり、お年寄りがおかずを作って持ってきてくれたり・・・
もちろん、怪我をしたり、身体の不調を訴えてここに来る患者さんたちも・・・

小さな待合室は、いつも明るく、笑い声で溢れていた。
きっと、チョン先生の人柄がそうさせるんだろう。


--- ねぇ、チャンミンせんせー、ここは、これで合ってる?---

・・・・・「そうですね、これは正解です。けれど、ほら、ここが間違っていますよ。」


僕もいつの間にか、子供たちの先生になってて・・・


・・・・・「チョン先生、お部屋にお食事用意していますから、先に食べてきて下さい。」

「ん~、、いい、あとでチャンミンと一緒に食べる。そのほうが美味いし・・・」


そんなことをみんなの前で平気で言うもんだから、僕はいつも途惑って俯いてしまう。



--- ねぇ、チャンミンせんせー・・・どうして、ユンホせんせーは、チャンミンせんせーの事を名前で呼ぶのに・・・---

・・・・・「?」

---チャンミンせんせーは、〝チョン先生〟って、呼ぶの?---


子供のいう事は、時にドキリとして、答えを言うのに戸惑ってしまう。


・・・・・「それは・・・僕よりもずっと偉い先生だからです。」

--- ふーん、ヘンなの・・・だって、この前さ・・・---

・・・・・「はい・・・」

--- 堤防のところで、チュウしてたじゃないか・・・---


!!!!!!!



・・・・・「・・・・・・え、そ、そんなこと・・・し、してないです・・・」


ど、どうして・・・?

それまで賑やかだった待合室が、急に静まり返る。

待合室にいた、子供達・・・そして、おじいちゃん、おばあちゃん・・・
沢山の人の視線が僕に集中して・・・


・・・・・「あ、あの・・・っと・・・」


ああ!! ど、どうしよう・・・
きっと今、僕の顔は湯だったタコみたいに真っ赤に違いない・・・


「あははははははは~」


突然、チョン先生がいつものように大きな口を開けて豪快に笑いだす。


「ん、そうだよな・・・恋人なのに、チョン先生って呼ぶのは可笑しいよな?」

--- そうじゃよ、新しい先生・・・えーっと・・・---

--- じいちゃん、チャンミンせんせーだよ---


おじいちゃんまでもが・・・


--- そうじゃ、チャンミン先生・・・そうじゃな・・・〝ユンホさん〟ってな感じでどうじゃ?---


ユンホさん・・・


む、無理・・・僕には絶対に無理・・・

さらに赤くなって熱を持つ僕の顔・・・

待合室に居た村の人たちが一斉に拍手する。


--- そうですよ、チャンミン先生、呼んでみて下さいよ---

--- ほら、チャンミンせんせー、呼んでみてよ~---


ダメだ・・・恥ずかしすぎて・・・


・・・・・「ご、ごめんなさい・・・僕・・・」


言葉を最後まで言えないまま、僕は奥の部屋に逃げ込んだ。


「チャンミン!!」


みんなが僕を呼んでいたけれど、僕は・・・

どうしよう・・・先生に迷惑がかかっちゃう・・・







21へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
蒸し暑い日が続いていますが、
体調崩しておられませんか?

もう6月も明日で終わりですね。
暑さはこれからが本番なので、
食事や睡眠に気を付けて、暑い夏を乗り切りましょう。

そういう私は、ただいまダイエット中(笑)フフフ






それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。

素敵な夢を♪





こころ。

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