FC2ブログ




※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください





私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ネコの気持ちが分かるかい?






温かいベッドの中、、、
朝の光を感じて目を覚ます。

僕の身体を、大切に包むように、ユノの腕がぐるりと回されている。

僕は、毎朝神様に感謝する。

この幸せを下さって、ありがとうと、、、

気持ちよさそうに眠っているユノを起こさないように、温かい腕から抜け出ると、
いつものおまじない。


〝ユノ、今日も僕を好きでいてね、、、〟


心の中でそう唱えながら、自分の鼻先を、ちょこんとユノのそれとすり合せる。


・・・・・「ユノ、おはよう」


小さな声でごあいさつ。

すると、、、

突然、ユノの瞳がパッチリ見開いた。

!!!


「こら、、、俺のかわいい子ネコちゃん、いたずらしてるのか?」


そのまま身体を取られ、ぐるりと目が回ったかと思うと、
僕はベッドにもう一度沈み、上からユノが僕をじっと見ている。


・・・・・「起きてた、、、ズルい、、、ユノ、、、」

「ズルくないよ。いたずらするチャンミンが悪い。」

・・・・・「いたずらじゃないよ。おまじないだよ。」

首を何度も横に振った。


「おまじない?」

・・・・・「今日もユノが僕を好きでいてくれるように・・・」


そういうと、ユノはとてもうれしそうに微笑んだ。
大きな手が、僕の髪をやさしく撫でる。

僕は、そうされると、とても気持ち良くて、、、


〝にゃあ、、、〟


時々、ネコだった頃のしぐさや言葉が、ついつい出てしまう。


「そんなことしなくても、いつもチャンミンが好きだよ。」


そういうと、ぐっとユノの顔が近づいてきて、、、
ユノの柔らかい唇が、そっと僕の頬に触れた。


--- チャンミン、、、俺と結婚して欲しい。チャンミンを愛してるんだ---


僕とユノは〝結婚〟 した。


〝愛し合うもの同士が、お互いを大切にしながら一生仲よく一緒に暮らすこと〟


ユノがそう教えてくれた。

ユノは、僕がネコだった頃から、僕を見ててくれた。

僕が〝ユノ〟って呼んだこと・・・
足の傷も・・・
窓からのお見送りも・・・
カレンダーの丸印も・・・

そして、おまじないのことも・・・


全部全部、見ていてくれた。
知っていてくれた。


〝 お前があの時のネコだと、彼が気が付いた時、お前のその姿は、真の姿となるだろう 〟


神様は、約束を守ってくださった。
僕は、ネコから〝チャンミン〟になった。


「チャンミン、、、今日も俺を好きでいて、、、」


ユノの鼻先が、僕のそれにそっと合わさった。


・・・・・「ずっと好きだよ、、、ユノ」


僕たちの毎日は、ベッドの中でこんな風に始まる。


なかなかユノが、僕を離してくれなくて、
いつも朝ごはんは大慌て。


「チャンミン、行ってくるな。今日は、イチゴのケーキ、買ってくるから・・・」

・・・・・「うん。早く帰ってきてね。」


玄関先で、靴を履き終わると、ユノはいつも僕の唇にキスをくれる。


「行ってきます。いい子にしてろよ? 」


僕は、笑顔で頷く。

扉を開けると、ユノはいつも振り向いて・・・


「いいか? ベランダに来るメスネコと話したらダメだぞ」

・・・・・「うん」


必ずそう言ってから、扉を閉める。


カチャリと音がすると、僕は急いで窓辺に向かう。
しばらく外を見ていたら、ユノの姿が見えて・・・

僕を見つけたら、大きく手を振ってくれる。

僕も、ユノに手を振る。
ユノの姿が見えなくなるまで、僕は通りの先までずっと眺めているんだ。



毎日が、楽しくて幸せだ。


こんな奇跡が、自分の身に起こるなんて・・・
僕はきっと、世界一幸せなネコに違いない。

ベランダに続くガラスドアを開けて、お日様を浴びる。
気持ちがよくて、瞳を閉じて背伸びする。

ふっと、気配を感じて、目を開けると
そこには、、、


---いいか? ベランダに来るメスネコと話したらダメだぞ---


いつものメスネコ・・・


けれど、、、


--- にゃあ、にゃあ---


ユノには秘密にしてるけど、、、、
僕は、ネコの言葉を忘れてしまった。

だから、お話はできない、、、

そして、、、

ユノも僕に秘密がある。


偶然、聞いてしまったんだ。
ユノが、ベランダで、このメスネコと話しているのを・・・


「いいか、俺は、人間だ。ネコのお前の相手はできないんだよ? かっこいいオスネコを探すんだ。わかったか?」


どうやらユノは、ネコの気持ちがわかるようになったらしい、、、

そして、このメスネコ・・・

ユノに会いに、このベランダに来ているみたいだってこと、、、


・・・・・「知ってるんだよ? ユノは僕のだから、もうここには来ちゃダメ、、、」


そう、メスネコに向かって言うと、、、


--- にゃあ、にゃあ、にゃあ、、、---


女の子のくせに、低い声で僕を威嚇した。


・・・・・「ユノは、僕が好きなんだよ? 僕たち、結婚してるんだからね!!」


ふんっと、鼻を鳴らして、僕はガラス戸をパタンと閉めた。




お日様が差し込む温かいお部屋の床に、ゴロリと寝転んで微睡む毎日・・・


ユノが戻ってくるまでに、夕飯の支度をしておかなくちゃ・・・
今日はきっと、真っ白のクリームの上に、おっきなイチゴが沢山乗ってるケーキをユノが買ってきてくれる。



ユノがプレゼントしてくれた、ネコエプロンをつけて、今日も僕はキッチンに立つ。

大好きなユノのために♡



ネコの言葉がわからないネコだった僕・・・
人間なのに、ネコの気持ちがわかるユノ・・・



僕たちはこれからも一生仲良く一緒に暮らす。
だって、僕とユノは〝結婚〟したんだから、、、





「チャンミーーーン、ただいま。ケーキ買ってきたぞ。」

・・・・・「ユノ、おかえりなさい!」





あ、僕がネコとお話しできないのは、ユノには秘密にしておいてね♡







ネコの気持ちが分かるかい? ・・・ fin

読者のみなさま、おはようございます。
本日で、『ネコの気持ちが分かるかい? 』 完結です。

更新していくにつれて、徐々にたくさんの方に応援していただけるようになって、
とてもうれしかったです。
こころ。日和には、少し珍しいテイストのお話でしたが、
皆さんに楽しんでいただけたら嬉しく思います。

お時間がありましたら、感想お寄せください。
コメント欄開けます。

明日から、、、実はまだ決めていなくて(リクエストあります?)
明日の朝を、楽しみにしてください(^^♪

それでは、今日も1日いい日になりますように。
いつもありがとうございます。






こころ。

ランキングに参加しています。
最後のネコチャンミン♡応援してください♡

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


スポンサーサイト







※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください





私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ネコの気持ちが分かるかい?






- y side 3 - 



俺のこの不安な気持ちは、日増しに大きくなってゆく。


--- ネコと話すな。分ったか?---


あの日から、チャンミンの小さな仕草や瞳の動きさえも、気になりだして仕方ない。
このままだと、もっとバカなことをチャンミンに口走ってしまいそうだ。

食欲も無くなってきて、チャンミンがせっかく作ってくれた食事も、
あまり喉を通らない。

俺って、こんなちっちゃな男だったっけ?

そうしているうちに、俺はチャンミンと視線を合わせられなくなった。
チャンミンが、そんな俺の事を気にしていることも感じていた。

けど、このますます膨らんでゆく可笑しな気持ちを、どうやって伝えたらいいのか、、、

分らなかったんだ。


同じベッドで並んでいても、
触れられない、、、

改めて、自分が本当にチャンミンを想っていることを痛感した。


怖くて、触れられない・・・



そんな時、、、


まただ・・・


壁にかけてあるカレンダーをじっと見つめている。
少し前から気が付いていた。

それは、小さな 〝印〟・・・・・
よく見ないと分らないくらいの、小さな丸印。

その印を指でなぞりながら、悲しい表情をしている。

思わず言葉にした。


--- 明日、なにかあるのか?--- 


その印が付いた日付けは、明日だ。

思いつめた顔で、小さく首を振る。

その印は、なんだ?
チャンミンにとって、特別な何か、、、?

じわりと涙を浮かべて、、、

どうしてそんなに悲しい顔をする?

まるで、永遠のお別れのように・・・


お別れ、、、?
ちがうよな? チャンミン・・・


溢れ出た涙を拭ってやりたくて、
俺はゆっくりとチャンミンに歩み寄る。

手を差し出そうとした瞬間、、、

チャンミンは、俺を振り払い、マンションを出て行ってしまった。


どうして、、、どうして、、、?
チャンミン、、、

まさか、、、お前は明日になれば、あの時のように消えてしまうのか、、、?


ぞっとするような、嫌な悪寒が背中を伝う。

追いかけないと、、、

俺は急いで、チャンミンの後を追った。




マンションから勢いよく飛び出すと、前方にチャンミンの姿が見えた。
薄暗い街灯に、チャンミンの影が揺らりと浮かんでいる。


「チャンミン!!!」


そう、あいつを呼んだその瞬間、、、、


そこで俺の記憶は途絶えた。

チャンミン、、、
行くなよ、、、

俺の傍に居て、、、、、




どのくらいの時間、俺は眠っていたのだろう、、、

瞼を開くと、眩しい光が俺の瞳を射す。

慣らすようにゆっくりと開くと、、、、


「大丈夫ですか? 御気分はどうですか?」


病院のベッドの上だった。

どうやら俺は、車にはねられたらしい。
厳密に言うと、接触して、転んだ時に打ち所が悪く、気を失っていたらしい。

詳しい検査を進める医者を振り切って、俺はマンションに走った。




「チャンミン、、、」


マンションの廊下・・・
扉にもたれ掛るようにして、チャンミンは眠っていた。

思わず駆け寄って抱きしめた。


ここに居てくれた・・・
俺を待っててくれた・・・


けれど、チャンミンは目を覚まさなかった。
何処か怪我をしているわけでもなく、小さな寝息が聞こえるだけ・・・


ベッドで眠るチャンミンの髪を撫でながら、
ふと、、、あの不思議な夢を思い出した。



--- 小さな命を救った心優しき青年よ、、、そなたの願いを叶えよう・・・---


「俺の願い?」


--- 心と心が重なった時、奇跡は起きるであろう・・・---



俺の願い・・・
俺の願いは、、、そう、、、

チャンミンが、ずっと俺の傍に居てくれること・・・

それだけでいい。
他には何もない。


神様、、、本当に俺の願いを聞き入れてくれるのなら、
こいつを、、、チャンミンを俺にください。


チャンミンの手を握りしめ、そう祈りながら、俺は毎日夢の中に落ちた。





チャンミンが目覚めたのは1週間後だった。

チャンミンを驚かせないように、まるで何亊もなかったかのように普通に接した。
仕事から戻ったら、自分の気持ちを正直に話そう。


・・・心と心が重なった時・・・


俺の気持ちとチャンミンの気持ちは重なるのだろうか、、、、?
チャンミンも、俺と同じように思っていてくれるんだろうか、、、、?


ここに戻って来てくれたんだ。
俺のところに・・・

大丈夫、、、

きっと、、、





--- チャンミン、、、俺と結婚して欲しい。チャンミンを愛してるんだ---









20(最終話)へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
次回の更新で完結します。
最後までお付き合いよろしくお願いします。

それでは、
今日も1日、いい日になりますように♪

いつもありがとうございます。





こころ。

ランキングに参加しています。
ネコチャンミンも応援してください♡

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村






※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください





私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ネコの気持ちが分かるかい?






- y side 2 - 




チャンミンが、あの時のネコ・・・

まさかとは思いながらも、
チャンミンの何気ないしぐさや行動を注意深く見ていると、間違いなくそうだと確信した。


そして、ある日の朝・・・


チュンチュンと、窓の外から小鳥のさえずりが聞こえる。
閉じた瞼の向こう側が眩しくて、朝が来たことを光の温かさで感じる。

けれど、なんとなくもう少しだけ微睡んでいたくて、
俺は暫くそのまま目を閉じていた。

すると、ベッドの隣りがもそもそと動き出す。

そして、小さく聞こえる息遣い。
そのままじっとしていると、鼻の先に冷たいものを感じた。

いつものチャンミンの不思議な行動。
これで何度目だろう、、、

小さなあいつを抱き上げてしていた行動を、
チャンミンが真似ている。


俺たちしか知らない、2人だけの挨拶・・・


俺を起さないように、そっとベッドから出て行く。

扉が閉まる音を聞いた後、俺は瞼を開いた。
小さく息を吐き、心を落ち着かせる。

本人に確認するべきか、、、
いや、もし間違っていたら、おかしな奴だと思われやしないだろうか、、、

そんなことを思い悩みながら、俺もチャンミンの後を追うようにベッドを後にした。


ゆっくりと扉を開ける。

俺の目に映ったチャンミンの姿を見て、愕然とした。

カーテンから差し込む朝の光を浴びながら、
大きく伸びをして身体を反らせている。

その様子が、まさにネコにそっくりなわけで・・・

その上、、、


・・・・・「にゃぁーーーーーっ、、」


もう、これは間違いないだろ?

あまりの驚きように、俺は視線をチャンミンから離せず、
そして、固まって動けなくなった。

チャンミンは、そんな俺には全然気が付かず、
嬉しそうに、俺がプレゼントしたネコエプロンをつけている。

その時、やっと俺の存在に気が付いたチャンミンが振り向き、
俺に視線をあわせた。

そこでようやく、俺も我に返る。


「チャンミン、おはよう」


咄嗟に口から出たのは、朝の挨拶だった。
ニッコリと微笑んだチャンミンを見て、俺の心が一気に不安に染まっていく。


居なくなっちゃうんじゃないか、、、
いつかの時のように、俺のところから突然消えてしまうんじゃないか、、、

そう思ったら怖くなって、
いつの間にか、チャンミンを引き寄せて抱きしめていた。

そして、つい、気持ちを吐露してしまった。


---チャンミン・・・何処へも行かないで・・・ここに居て・・・---
---また、俺を置いて行くな、、、---



チャンミンの身体が、一瞬強張った。
俺、やっぱりおかしいんだろうか、、、

チャンミンの身体を手放し、少し無理して笑った。
気持ちを落ち着かせたくて、シャワーを浴びた。


リビングに戻ると、テーブルの上にご馳走が並んでいた。
一緒に食事をしながら、俺はチャンミンを買い物に誘った。


---色々とさ、、、チャンミンの物買いたくて・・・ずっと、俺の服着てるわけには行かないしさ、、、な?---


そんな風に言いながら、けれど本当は、、、

本当は、チャンミンの居場所を作りたかったんだ。

本当の、本物の居場所・・・

ここがチャンミンの家なんだと、、、、
戻ってくる場所は、ここなんだと、、、


手を引いて、マンションを出た。

チャンミンは、今にも鼻歌を歌いそうなくらい楽しそうだ。
俺の手を握りしめたまま、スキップしてる。


可愛い、、、


今日はきっといい1日になると、、、そう思っていたのに・・・



チャンミンが何かに気が付き、俺の手を振りほどいて駆け寄っていく。
その様子をジッと見ていた。

しゃがみ込み、何かと一生懸命話している。

よく見ると、小さな子ネコだった・・・

会話までは聞こえないけれど、ネコを相手に愛おしそうな視線を向け、
頭を撫でている。

どうしてだか、、、
その様子を見ていて、無性に腹立たしさを感じた。

俺は、そんなおかしな感情を抑えきれずに、チャンミンの手を強く握りしめ、
早足で歩きだした。



不安だったんだ・・・
怖かったんだ・・・


居なくなったら、、、
こいつが・・・チャンミンがいなくなったら、、、


--- ネコと話すな。分ったか?---



俺は真剣だった。




ネコに恋してしまった・・・




本気で・・・・・








19へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
今日も1日、いい日になりますように♪

いつもありがとうございます。





こころ。

ランキングに参加しています。
ネコチャンミンも応援してください♡

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村



※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください





私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ネコの気持ちが分かるかい?






- y side 1 - 



ネコに恋をした・・・


雨の中、その小さなネコは震えていた。

車にはねられたのか、、、?
ケガをして、呼吸も小さい。

そっとネコを抱き、家に連れて帰る。
思っていたよりも怪我は軽そうで、ホッと胸をなでおろした。

怪我も徐々に癒え、暫くするとネコは元気を取り戻した。

そして、そのネコと一緒に時間を過ごすうちに、
俺はそのネコに次第に夢中になっていった。


「お前が人間だったら、、、きっと美人だろうな」


しなやかに動く姿と、
大きくて、ガラス玉のように光る美しく透明な瞳・・・

勝手にメスだと思っていたそのネコは、、、


---お前、オスなのか?・・・・可愛い顔してっから、てっきりメスだと思ってたよ、、、---


可愛くて、どうしようもなくて・・・

怪我が治っても一緒に居たくて、放せなくなった。
ペット禁止のマンションを出て、一緒に暮らせる部屋を捜していたのに、、、

〝彼〟は突然居なくなった。

バカげているとは思いながら、近所の野良猫にも・・・


---なぁ、お前たち、白と黒のブチのネコ、知らないか? 目がとっても大きくて、クリッとしてる美人のネコ・・・
あ、でもオスなんだ・・・知ってるか?---



〝彼〟の行方を聞いてみたけど、、答えるはずもない・・・


なにやってんだ、俺、、、



それからというもの、、、夢にまで、あいつが出てくる始末・・・



俺、どうかしちゃったんだろうか、、、
口から出るのは、大きなため息ばかりで・・・

あいつがいなくなってから、なんだか食欲まで・・・ない。
何考えてんだ。

相手はネコだぞ?
しかも、オスだ、オス!!!

俺、最後にシタの、いつだったっけ?
、、、いやいや、それとこれとは、、、まさか、ネコ相手に、、、しかも、オスだ、オス!!!

とはいっても、あいつは突然居なくなってしまって・・・

きっともう、戻っては来ない。


家族のところに帰ったんだろうか、、、
怪我はもう、大丈夫なんだろうか・・・



そんなある日、俺は不思議な夢を見た。


--- 小さな命を救った心優しき青年よ、、、そなたの願いを叶えよう・・・---


「俺の願い?」


--- 心と心が重なった時、奇跡は起きるであろう・・・---




それから数日後、、、

マンションの花壇の脇で、俺はまたしても〝拾い物〟をした。


---痛いか? 大丈夫か?---


その拾い物は、ネコではなく人間だった。

不思議なことに、初めて会ったはずなのに、
なんだかとてもドキドキして、、、

初めてじゃない、、、何処かで会ったことがある。
自分の心が、そう叫んでいた。

3日も眠りつづけたその人は、とても美しい人だった。
目覚めないことをいいことに、俺は眠る彼をいつも見つめていた。

何処かで会ったことがある。
けど、思い出せない。

もやもやした気持ちが払拭されたのは、
彼が目覚めた時だった。

その瞳は、あいつにそっくりで、、、
その瞳にじっと見つめられて、ドキリとした。


ネコに恋した俺と、俺が恋したネコにそっくりな〝彼〟との奇妙な時間が始まった。


暫くすると、〝彼〟は元気になり、食事の世話をしたり家事をしてくれるようになった。
朝のテーブルには、ずらりとご馳走が並ぶ。

こんなにキチンとした朝食なんて、どのくらい振りだろう。
俺の好きなものが、まるで分っているかのようだ。

ただ、、、

彼は話をしようとはしなかった。
話せないのだろうか・・・?

声が聴いてみたいと思ったけれど、俺は強制することなく、
彼が話してくれるのを待った。

そんな生活の中で、俺は少しずつ〝彼〟に惹かれて行った。

まるで、あの時と同じ・・・
あいつがいた時と同じ・・・

それは、〝彼〟があいつに似ているからなのか・・・?


そして、日々〝彼〟と接するようになって、
ある疑問が沸き起こっていた。


まさか・・・


自分は、ついに頭がおかしくなったのか、、、
そんな風に思いながらも、どうしてもその疑問が拭いきれなかった。

一旦そう思うようになると、〝彼〟の行動や仕草、、俺を見つめる視線、、、
全てがそうだと物語っているように感じる。

心の奥に、おかしな感情が芽生え始めた。

〝彼〟もまた、、、消えてしまうんじゃないだろうか・・・


あいつと同じように・・・


--- お前が好きなんだ。だから、お前さえよければ、その、ここに、俺の傍に居てほしい---


何処の誰かもわからない、名前も知らない、何一つ分らない・・・
そんな〝彼〟に、想いを告げた。

ここに居てほしかった。
何も知らなくてもいい。
ただ、ここに居てほしかった。

あいつへの想いと似た感情・・・

俺の言葉を聞いた〝彼〟が、小さな声で・・・


・・・・・「、、、ス、キ・・・・・」


嬉しかった・・・

俺の気持ちを、受け入れてくれたであろう〝彼〟に、名前をプレゼントした。


チャンミン・・・


気に入ってくれたのか、チャンミンは嬉しそうに笑みを浮かべて・・・



・・・・・「ス、、、キ・・・・・ユ、ノ・・・・・」


えっ、、、?

、、、今、、、なんて?





その時、心の中で思ったんだ。


間違いない。



チャンミンは、あいつだ、、、


---にゃあ、にゃあ・・・・・---



俺が恋したあのネコ・・・







18へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
せっかくの連休(出かける予定はないけれど)なのに、お天気が良くないですね。
お出かけ予定の皆様、お気をつけてください。

今日も1日、いい日になりますように♪





こころ。

ランキングに参加しています。
ネコチャンミンも応援してください♡

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




※ 無断転載禁止 ! ※

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください





私の心の中のお話です。
ご了承ください。



ネコの気持ちが分かるかい?






---大丈夫、夢じゃないよ、、、---


ユノ・・・・・?


「俺、ネコの気持ちが分かるんだよ、チャンミン・・・」


えっ? 

ネコの、、、気持ち・・・?


ユノは、ニコッと笑って席を立ち、
テーブルをぐるりと回って、僕の隣りの椅子に座った。

そして、もう一度、向き合った僕の手を取り、優しく包んでくれる。


「最初、花壇の脇に倒れていたお前を見つけた時、初めて会った気がしなかったんだ。
不思議な感覚だった。 とにかく、助けないと、、、そう思った。」


ユノ・・・
何を言うの、、、少し怖いよ・・・


「あの頃、ネコが・・・うちに居たネコがいなくなって寂しくてさ、、、
毎日お前を見てたら、あいつみたいに思えてきたんだ。」


あいつ・・・?
分らなくて首を傾げると、、、


「オスなのに、俺好みの美人なブチのネコ・・・お前だろ?」


ユノ・・・・
僕の事、、、分ってたの?

ホントに・・・・・?




「仕草とか、俺を見つめる瞳とか、、、、あいつにそっくりで、、、
あり得ないし、バカげてるって心で否定し続けてた。ネコがいなくなって寂しく思ってるからだって、、、けど・・・」

・・・・・「・・・・・」

「確信したんだ、、、あの時・・・」




・・・・・「ス、、、キ・・・・・ユ、ノ・・・・・」




「あの時、、、お前、俺の事を 〝ユノ〟って呼んだだろ?」


ユノ・・・・・
そうだよ?  


「確か、俺、、、」


--- 俺は、チョン・ユンホって言うんだ---


「俺の事〝ユノ〟って呼ぶのは、親しい友人か、、、自分でそう相手に名乗った人だけ・・・」

「あいつには、、、ネコのお前には確かに〝ユノ〟って名乗ったけど、、、」



--- お前、名前・・・・ある? 俺は、ユノって言うんだ---



「人間の姿のお前には言ってない。それに・・・」


ユノが、視線を落として、僕の足を指さす。


「足に、、、」


足?
足がどうかしたの?


「あいつが、ケガをして包帯巻いてたところ・・・同じところに、、、傷跡があるだろ? 同じ形だ・・・」


けが・・・
きずあと・・・


「それに・・・朝起きたら、必ず自分の鼻と俺の鼻をくっつけてる。」


知ってたんだ・・・
知ってくれてたんだ・・・


「ネコのお前を抱き上げて、いつもそうしてた。 冷たい感覚が、同じなんだ。証拠はまだあるぞ、、、」



ユノ・・・・・

涙が滲む。


「俺が仕事に出かけたら、必ず窓から見送ってくれてるだろ? あいつもそうだった。」


知っていてくれた・・・
ユノが、知ってくれていた・・・


「あいつは、あの窓のところから、俺が歩いて行くのをじっと見てた。 チャンミンも・・・」


ネコの僕も、人間の僕も・・・


「同じ格好で、同じ場所でひたなぼっこしてるし、、、たまに、ベランダにやってくるメスネコと、、、話してただろ?」


ユノ・・・
いつも見てくれてたの?

ユノ・・・
涙でユノの顔が見えないよ・・・・・


「あーーーっ、泣くな泣くな、、、」


ユノの温かい指が、そっと僕の涙を拭う。





「あの時、、、気が付いたら病院のベッドに寝かされてた。 でもな、チャンミン・・・ほら、、、」


ユノは、ズボンのすそを少しめくり上げて、脚を僕にみせる。


「怪我はこれだけ。 大げさなんだよ、、、ちょっとぶつかって気を失っただけなのに・・・」


ユノ、、、
そうだったんだね、ユノ、、、
よかった、、、


「次の日、急いで戻ってきたら、玄関の前でお前が倒れてて、、、」


ユノが、元気でよかった・・・


「焦ったよ、、、またお前が、居なくなるかもって・・・」


よかった・・・


「ゴメンな、、、俺、、、お前がネコに優しくしてるの見て・・・もしかしたら、帰りたいのかって、、、
また、行っちゃうのかって、、、」

「意地悪だったよな、ゴメンな、、、」


僕とユノの繋がった手・・・
そこから、ユノの気持ちが伝わってくる。


「チャンミン、、、俺の名前、呼んでほしい」

?

「話せるだろ?、、、お前の声、聴きたい。俺の名前、呼んで?」


話せる?
僕、話せる?


そうだ、、、
そうだよ、、、

練習もたくさんしたんだ。

ユノが喜んでくれるから・・・
ユノに喜んでほしいから・・・

大好きだから・・・

僕、頑張ったんだ。




・・・・・「・・・・・ユ、ユノ、、、ス、、キ、、、すき、、、だよ」




その瞬間、僕はユノにギューーって抱きしめられたんだ。



ああ、、、
夢なら覚めないで・・・・・







17へつづく

読者の皆さま、おはようございます。
今日も1日、いい日になりますように♪





こころ。

ランキングに参加しています。
ネコチャンミンも応援してください♡

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村




最新記事