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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



真夜中の観覧車-scene10- 完結話




「おめでとう、チャンミン」

・・・・・「ありがとう、ヒョン」


グラスが重なる音が、小さく響く。


〝ちょっとオシャレして来て?〟


そう言われて、ヒョンに連れてこられたこの場所。
ソウルでも結構有名なホテルの高層階にあるレストラン。

ガラス張りの向こう側には、ソウルの街が一望できる。
ネオンがとても綺麗だ。


・・・・・「ヒョン、、、」

「ん?」

・・・・・「大丈夫?」

「なにが?」


キョロキョロと周りを見渡す。

僕達と同じようにテーブルに座って食事を楽しんでいる人たちは、
大人のカップルばかりだ。

自分がここにいる事がなんだか場違いな気がして、、、


・・・・・「お給料1か月分、叩いたんじゃないの?」

少し身体を前のめりにして、小さな声でそう言うと、


「はははは」

・・・・・「ヒョ、ヒョンっ、静かにっ!」

「ふふふ、、、大丈夫だって、、、」


卒業のお祝いだと、ヒョンが連れてきてくれたけど、
高そうな食事は、緊張で味がよく分からなかった。


食事を終え、テーブルの上にはいい香りがするコーヒーが置かれる。


「暫くしたら、また忙しくなるな」

・・・・・「うん、、、」

「あのさ、チャンミン、、、」

・・・・・「うん、、、」

「お前に相談があってさ、、、」

・・・・・「相談?」

「うん、、、これからの俺たちの事、、、」


ユノヒョンは、そういうと少し硬い表情でコーヒーを一口飲む。
そして、僕を真っすぐ見据えた。


「チャンミン、、、お、、、」

・・・・・「待って!!」


ヒョンが何を言おうとしたのかは分からないけれど、
きっと、とっても大切なこと。

これからの僕達の事、、、
それを聞く前に、、、


・・・・・「ヒョン、、、ヒョンの話を聞く前に、これを、、、」


僕は、ポケットから〝ある物〟を取り出し、ヒョンの目の前にスーッと滑らせた。


「これは?」

・・・・・「うん、実はね、、、」





親愛なるチャンミンへ

ソン・ユンス




ユンスヒョンからの手紙には、続きがあった。



追伸。

同封の物をチャンミンに贈ります。
憶えてる?
あのジンクスは、僕達には効かなかったけれど、
今度は大丈夫。きっと、、、ね。





「真夜中の観覧車、、、?」


それは、今日の日付が指定されたあのテーマパークの観覧車への招待状。


〝チョン・ユンホ様
 シム・チャンミン様〟



僕達の名前が、並んで記されている。


・・・・・「ヒョン、、、ユンスさんがこれを、、、」


僕は、その手紙をユノヒョンに手渡した。

ユノヒョンは、僕が差し出した手紙をすぐには受け取らず、
暫く考えて、ゆっくりと手を伸ばす。


「俺が読んでもいいのか?」

・・・・・「ヒョンにも読んで欲しいんだ」


そう言うと、ユノヒョンは封筒の中から取り出した手紙を広げ、
静かに読み始めた。


読み終えたヒョンは、手紙を元通りにし僕に差し出す。
そして、少し冷めかけたコーヒーを飲み干した。


「行こう、、、」


僕を見ないまま、ヒョンは椅子から立ち上がる。

やっぱり、気分を悪くさせてしまったかな、、、
けど、ユンスヒョンの気持ちを無駄に出来ないってそう思ったから、、、

僕は、どうしていいのか分からず、
座ったまま俯いた。


すると、、、


「ジンクスが本物だって、俺たちが証明してやろう、チャンミン、、、」


その言葉に驚いて顔をあげた。
ユノヒョンは、いつもの優しい顔でフワリと笑って僕に手を差し出した。








その場所に来るのは、あのクリスマス以来、、、

僕は、ライトアップされ、美しく輝いている観覧車を見上げながら、
あの日を思い出していた。


〝僕は、永遠に君を愛する〟


あの時のユンスヒョンの言葉、、、
指に嵌めてもらったお揃いのリング、、、

きっと、忘れることは無い。
僕の心のずっと奥に、大切にしまってある宝物だ。


フッと視線を戻すと、ユノヒョンが僕を睨むように見つめてて、、、


「行くぞ、、、」


少し低い声でそう言うと、僕を置いたままスタスタと歩きだした。


・・・・・「ヒョン、、、待って、、、」


追いついた先は、観覧車の真下。


チケットを渡すと、係員の男性が、
小さく頭を下げる。


--- お待ちしていました。チョン・ユンホ様、シム・チャンミン様、、、---

「あの、、、もしかして、僕達だけですか?」

--- はい。本日は、お2人の貸し切りとなっています ---


確かに、不思議に思ってた。
辺りには誰も居なくて、、、


--- 本日はごゆっくり景色を楽しんでいただけるように、いつもよりも時間をかけて1周しますので、、、---

「凄いな、、、」


ふっと笑って、ヒョンは僕を見ると、、、


「お前の好きなヒョンは、カッコいい男だな、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」

「じゃあ、お願いします」



手を引かれて、観覧車に乗り込む。



--- ごゆっくりお楽しみください、、、---


係りの人は、そういうと扉をパタン、、、と閉めた。


一瞬で、空気が緊張で張りつめた。



ゆっくり、、、ゆっくりと、、、僕達の乗ったゴンドラが昇っていく。

次第に、辺りの景色が視界に広がり、テーマパークの美しい光や、
遠くに見える街のネオンが眼下に広がり始める。


「思い出すか?」

・・・・・「えっ?」

「聞いたことある。この観覧車に乗った恋人は永遠だとかなんとか、、、」

・・・・・「・・・・・」

「2人で乗ったんだろ? 手紙の〝今度は〟っていうのは、、、」

・・・・・「うん、、、」


それだけ話すと、ユノヒョンは口を噤んだ。
何を考えているのか、ずっと景色を眺めているだけで、
黙ったまま、、、


どのくらいの時間、沈黙が続いただろう、、、


あと少しで、頂上に着く。
外を見下ろせば、余りの高さに足が竦む。


その時、、、


「チャンミン、、、」

・・・・・「・・・・・」

「俺が1番じゃないってーのは、ちょっと悔しいけどさ、、、」

・・・・・「・・・・・」

「もう、振り返るのは止める」

・・・・・「ヒョン、、、」

「これからは、前だけ、、、未来だけ見ようと思う。お前と2人で、、、」



ヒョンの声が、狭いゴンドラの中に響く。

僕の胸の鼓動は、どんどん強くなっていくばかりで、、、、
ドキドキと、打つ音がユノヒョンに聞こえはしないだろうかと恥ずかしくなる。


「お前が覚えているかどうか分からないんだけど、、、」


ポケットに手を突っ込んで、そして、ギュッと握られた手が差し出される。


「これ、、、」


僕の目の前で、ゆっくり広げられたユノヒョンの大きな掌。
そこには・・・

鍵?


「昔さ、一緒に住もうって話したことあっただろ?」



〝一緒に住もうぜ。ルームシェア、、、ってやつ。どう?〟



憶えてる。
ヒョンも覚えてたんだ、、、


・・・・・「うん、覚えてるよ」

「これ、俺のマンションの鍵なんだ」

・・・・・「ヒョン、、、」

「俺と一緒に暮らそう、、、もう、離れたくない」





グラリと揺れたゴンドラ、、、

辺りには何も見えない。
まるで、僕達のゴンドラだけが、ポッカリと宙に浮いているよう、、、

地上よりも空の方が近いとさえ思う2人だけの場所で、
僕達は口づけを交わす。


それは、僕達の静かな誓い。

これからもずっと、2人で歩いて行こう。
手を取り合って、未来を歩こう。

ヒョンとなら、、、
きっとどこまでも歩いて行ける。




僕は、ヒョンの掌にある鍵を、震える手で受けとる。



〝夜の観覧車に乗った恋人は、強い絆で結ばれ、離れることは無い〟



きっと、このジンクスは本物になる。
僕とユノヒョンが、本物にしてみせる。



・・・・・「ユノ、、、」

「ん?」

・・・・・「これからも、よろしくね」

「こちらこそ、、、よろしくな、チャンミン、、、」





掌の鍵を、ギュッと握りしめた・・・・・












真夜中の観覧車。・・・ fin

読者の皆さま、こんばんは。
長きにわたり連載してきました「真夜中の観覧車。」本日で完結です。
余り皆さんには人気がなかったお話でしたが、
それでも読んで応援してくださる方がいたので、ここまで続けて来れました。
最後までお付き合いくださった皆様に、感謝申し上げます。
ありがとうございました。
ちなみに、ユンスさんはすっごく人気がありました(笑)フフフ

完結しましたので、感想などお聞かせ頂ければ嬉しいです。
コメント欄開けます。






それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・・・♪




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私の心の中のお話です。
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真夜中の観覧車。-scene10-





耳に届くのは、さわさわと風に揺れる桜の花たち・・・
時折、その花びらが切なげに舞い落ちる。

僕は、ユンスさんからの手紙を手に、
もう一度中庭に戻ってきた。

誰も居ない静かなその場所。
ベンチに腰を掛けて、懐かしい文字を見つめる。


ユンスさんとの楽しかった日々。
心の弱い僕を、いつも笑顔で励まし、そして支えてくれた。

冷たく彼の元を去った、自分勝手な僕を許してくれた。
あれから、もう随分と時間が経った。

この手紙の中には、どんなメッセージが書かれているのだろう。


怖くて、封を切ることができない。


〝シム・チャンミン様〟


真っ白な封筒に書かれた自分の名前を、
指でそっとなぞった。


何度、それを繰り返したか、、、
僕は、大きく深呼吸して、ようやく封を切る。



・・・・・「ヒョン、、、」


変わらず美しい文字が、整然と並んでいる。
胸に込み上げるものは、懐かしさか、それとも、、、







シム・チャンミン様

チャンミン、卒業おめでとう。
4年間の大学生活を終え、きっと君は、立派な大人に成長していると思う。

その姿をこの目で見届けられなかったのはとても残念なことだけれど、
僕はそう信じているよ。


君がこの手紙を読んでいる頃、
僕はこの国を離れるため、遠い空の上に居る。

やりたいことを見つけたんだ。
その夢を叶えるため、この国を離れる決意をした。

最後に君の顔を見て行きたかったけれど、
まだ、僕の心は完全に君を忘れてはいないから、
だからやっぱりこのまま行くよ。


チャンミン、、、

ありがとう。

君と過ごした時間は、そう長いものではなかったけれど、
僕にとって、キラキラと輝いた素晴らしい時だった。

長い一生の中で、忘れられない宝物だよ。
その宝物を胸に、僕は新しい地で頑張ってみようと思う。

もし、長い時が経って、いつかどこかの街で偶然出会うことがあったら、
その時はまた、僕を〝ヒョン〟って、呼んでくれるかい?

そんな時がもし来たら、笑って会えるように、僕はもっと成長したいとそう思う。
だからチャンミンも、、、。


元気で、、、
いつかまた、必ず会えると信じてる。


親愛なるチャンミンへ



ソン・ユンス






白い便せんに、涙が落ちる。
空を仰いで、瞬きをすると幾粒もの涙が、頬を伝って落ちてゆく。


この広い空のどこかに、ユンスさんがいる。


きっと、、、

きっとまた、会えるよね?


ヒョン、、、
僕の大切な、、、大切なヒョン、、、

元気で、、、頑張って、、、



・・・・・「ヒョン、、、ありがとう、、、」


僕は手紙を胸に抱き、もう一度空を仰いだ。




風が吹く。
僕の髪に、桜の花びらが舞い落ちた、、、



「チャンミン、、、」


桜が風に靡く音と共に、僕の耳に届いたその声。

振り向くと、、、


・・・・・「ヒョン、、、」


スーツ姿のユノヒョンが立っていた。



「卒業おめでとう、チャンミン、、、」






158 完結話 へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
次回158話で、「真夜中の観覧車。」完結します。
長い間お付き合い頂きましたが、観覧車の2人ともお別れです。
最後までおつきあいくださいね。


読者さまから、5周年のお祝いを頂きました。

読者さまより5周年お祝い③

zuki さま、いつも気にかけて下さり、ありがとうございます♪
昨日も読者さまからお花を頂いたので、今、部屋の中が凄くいい香りです(^-^)


※ くるみんさま、ちぃちさま、bechami さま  お祝いのコメントありがとうございました(^-^)




それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
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真夜中の観覧車。-scene10-




・・・・・「んん、、、」


瞼の向こうが、ぼんやりと明るい。
意識が奥深くから次第に覚醒していく。

ゆっくりと、瞼を開けようとしたその瞬間、、、

頬に冷たい感触を覚える。


「おはよう、チャンミン、、、」


チュッ、、、というリップ音と共に、
耳元から、少し掠れた声が聞こえた。


・・・・・「ヒョン?」


薄明るい寝室に目が慣れると、
至近距離にユノヒョンの顏・・・


「俺、寝ちゃってた?」

・・・・・「ん、、、ぐっすり眠ってたから起こさなかった」

「ゴメン、、、」

・・・・・「ううん、、、疲れてるのに僕に付き合わせちゃって、、、ごめんね」



寝起きの声で僕がそう言うと、
ユノヒョンはにっこり笑って僕の身体に逞しい腕をぐるりと回す。

起きたばっかりで、力の入らない僕の身体は、
呆気なくユノヒョンの胸の中に納まった。


「あーーっ、残念、、、」

・・・・・「残念?」

「寝ちゃうとか、俺って最悪、、、」


ユノヒョンの言いたいことが、なんとなく理解できて、
僕は何も言えず、ユノヒョンの腕の中で一人顏を赤らめていた。


「なぁ、チャンミン、、、」

・・・・・「ん?」

「今日も泊ってけよ」

・・・・・「ヒョン、明日仕事だろ?」

「有給休暇、、、」

・・・・・「ダメっ! 仕事は真面目にしろっ」


恥ずかしいのもあって、
ちょっとふざけた感じでそう言うと、
ユノヒョンは、僕の身体を解いて、恨めしそうな顔をして僕を見つめる。


・・・・・「なんだよ、、、」

「・・・・・」

・・・・・「仕方ないだろ? ヒョンが寝ちゃうから、、、だから、、、」


そうだよ、僕だってかなりドキドキしてたんだぞ。
ああだこうだと考えまくって、やっと決心がついたっていうのに、、、


寝ちゃってたから、、、



・・・・・「だから、ヒョンが悪い、、、」



視線を外す。
自分で言いつつも、恥ずかしすぎて、どうしていいのか分からない。
まるで、僕も期待してたみたいだし、、、

まぁ、、、ちょっとはそうなんだけど、、、



「じゃあさ、、、」

・・・・・「・・・・・」

「じゃあさ、今から、、、ダメ?」

・・・・・「はぁっ?」



何を言い出すんだと驚いて、
思わず顔を上げると、ユノヒョンは目じりを下げ、今にも泣きそうな顔をしている。

そんな顔したら、まるで僕が悪いみたいじゃないか!


・・・・・「な、何言ってんだよ、、、バカヒョンっ!」


僕は慌てて、ベッドから飛び起きる。


・・・・・「あ、朝ご飯作ってくるっ!」


僕を捕まえようとするユノヒョンの手をするりと交わし、
急いで寝室を出た。

バタン、、、と音を立てて閉まった扉の向こうから、
ユノヒョンの笑い声が聞こえる。

全く、、、僕を揶揄って楽しんでる。



ヒョンのバカっ!!




盛大なため息をついて、僕は洗面室に向かった。









僕達は、小さな喧嘩と仲直りを繰り返しながら、
2人一緒に季節を過ごす。

秋が過ぎ、凍てつく冬が過ぎ、そしてまた、桜の季節がやってくる。


ユノヒョンと出逢って、10度目の春・・・




僕は、無事に卒業の日を迎えた。



中庭に咲く桜が、
弱い風に吹かれて、さわさわと揺れる。

ハラハラと舞い散る桜の花びらが、とても綺麗だ。


もう、この桜の木ともお別れだ・・・




--- チャンミン! ---


振り向くと、寮で長い時間を共に過ごした友人が駆けてくる。


--- チャンミン、今日の飲み会、欠席だって? ---

・・・・・「うん、ごめんね。約束があって、、、」

--- そっか、、、残念。また連絡して来いよ。みんなで飲もうぜ? ---

・・・・・「うん」

--- あ、、、そうそう、、、さっき寮の管理人さんが、チャンミンを探してたぜ? ---

・・・・・「管理人さん?」

--- ん、、、渡したいものがあるって、、、---



友人と別れて、寮の管理人室に急ぐ。


そこで、管理人さんに手渡されたものは、、、




・・・・・「ヒョン?」


1通の手紙。


〝ソン・ユンス〟


差出人の欄に、ヒョンの名前があった・・・・・







157へつづく

読者の皆さま、こんばんは。

私の大好きな書き手さんが、お部屋を閉じるというお知らせを目にしました。
自分が書くようになってから、他のお部屋のお話は読まないことにしていたんですけど、
そのお部屋だけはどうしてもやめる事が出来なくて、100%読者として何年も通ってました。

更新もあったりなかったりだったんですけど、
なくても過去のお話を、何度も何度も何度も繰り返し読んで、何度も泣いて笑って、、、
本当に好きで好きで大好きで、私にとって、お話の宝箱みたいな、そんなお部屋でした。

暫くすると、お部屋も閉じられてもうお邪魔することもできなくなるようです。
こんな風に書いてても、泣けてきます。
私、滅多に泣くことなんてないんですけど(笑)

辛い時とか、気持ちが落ちてしまった時は、そのお部屋に行って、お話を読んで元気をもらってました。
なくなっちゃうと、私の行くところがなくなってしまうと思うと、本当に悲しいです。

4月は本当にいいことないな、、、(ノД`)・゜・。


それと、先日の記事で、お騒がせして申し訳ありませんでした。
アドバイスくださった、

yukayukaさま
あーちゃんさま

丁寧に教えていただいて、本当にありがとうございましたm(__)m
お礼申し上げます。

そして、皆さんからの沢山のコメントに、とても励まされ元気を頂きました。
本当にありがとうございます。
嬉しかったです。



今日もご訪問ありがとうございました。
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おやすみなさい。






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真夜中の観覧車。-scene10-





・・・・・「わぁ、、、なんだこれ、、、」


久し振りに訪れたユノヒョンの部屋。
まぁ、期待していたわけじゃないけど、これほどとは、、、


「いや、、あのさ、、、言い訳するとだな、、、」

・・・・・「・・・・・」


僕は、唯一空いているソファの一部分に荷物を置き、上着を脱ぐ。
そして、とりあえず床に散乱している雑誌やら洋服なんかを拾い始めた。


「ここんとこマジ忙しくて、眠るだけに戻ってくるような状態だったんだ。だから、、、」

・・・・・「はいはい。分かったから、ヒョンは先にシャワーを浴びて来てください」

「俺も手伝うよ、、、」

・・・・・「いいから、、、余計時間が掛かるんだって、、、」


ユノヒョンには視線を合わさず、ちょっと強い言い方でそう言うと、
まるで悪戯をして叱られた子犬のようにしょぼんとして、、、


「はい、、、」


そう返事をすると、寝室から着替えを手にし、そのまま浴室に消えた。


パタン、、、と、ユノヒョンが扉を閉めたのを確認すると、
僕は手を止め、大きくため息をついた。



どうしよう、、、
ドキドキしてきた、、、



〝恋人として、傍に居てほしい、、、〟



ユノヒョンのあの言葉、、、
そう言う、、、意味だよね?

ついてきてしまったけど、
この部屋に足を踏み入れてから、大きく打つ鼓動が鳴りやまない。


僕だって、考えていなかったわけじゃない。
〝恋人〟なら、当たり前のこと。

けど、僕らは男同士。

勿論、同性同士の愛し方って言うのがあることくらい知ってるし、
一度は、ヒョンと、、、ユンスさんとそうなることも考えたこともあった。

ユノヒョンは、どうなんだろう、、、

まさか〝男同士〟はないと思いたいけど、
勿論、ミファさんというちゃんとした恋人だっていたから、、、

けど、僕は全くそういう経験もない訳で、、、


・・・・・「はぁぁぁぁ、、、」


何度かの溜息、、、

まぁ、考えたって仕方ない。
とにかく、この部屋をどうにかしよう。

僕は、部屋を片付けることに集中した。





「あ、、、綺麗になってる」


シャワーを浴びてスッキリした風なユノヒョンが、
濡れた髪をタオルで拭きながら、リビングに戻ってきた。


・・・・・「もう遅いから、掃除機は近所迷惑。明日の朝にするよ」

「ん、、、ゴメン、、、」

・・・・「さ、、、僕もシャワー浴びてこよーーーっと」


ドキドキの感情を誤魔化すようにそう言うと、
ソファから立ち上がり、寝室に向かう。

ここに泊まるのは初めてじゃない。
だから、クローゼットの中には、僕の着替えやら下着もいくつか入ってる。

薄暗い寝室。

着替えを取り出し、そのまま部屋を出ようとしたけれど、
なんとなくベッドのシーツの皺が気になって、着替えを置いてシーツを直す。

フワリと香る、ユノヒョンの匂い。


僕は、ユノヒョンの匂いが大好きだ。
しゃがみこんで、そっと、シーツに頬を寄せる。

ここでこうしいてると、まるでユノヒョンに抱きしめられているようで、
凄く安心する。

その心地よさに思わず目を閉じた時、、、



「チャンミーーン、着替えないのか?」


その声に慌てて立ち上がり、着替えを手にする。


・・・・・「ううん、大丈夫。あったよ」


大きく揺れる鼓動が、さらに強さを増す。


・・・・・「静まれ、、、」


胸に手を当て、そう呟く。
大きく深呼吸して、寝室を出た・・・・・








・・・・・「あれ? ヒョン?」


シャワーを終えて、髪を乾かし、リビングに戻ってくると、
ユノヒョンの姿がない。

キッチンに向かい、ペットボトルの水を取り出して、
リビングの窓際に立つ。

夜の空に、星が光るさまを見つめながら、
乾いた喉に、水を流し込んだ。

そしてまた、ぼんやりと考える。


シャワーを浴びながら、あれやこれやと考えてみたものの、
考えたって答えが出るわけじゃない。

僕は、ユノヒョンと、そうなることが嫌なわけじゃない。

だって好きだから、、、

好きな人と繋がりたいって思うことは、人間として当たり前の感情だ。
ただ、僕達は世間一般で言う〝ふつう〟とはちょっと違うから、、、

戸惑うのも仕方のないこと。

結局、なるようにしかならない。




僕は考えるのを止め、リビングの灯りを消して、寝室に向かった。



・・・・・「ヒョン?」

ベッドの上でこちらに背中向けて転がっているユノヒョンがいた。
扉を閉めて、そっと近づく。

ベッドに上がり、背中の向こうのユノヒョンを覗き込む。


・・・・・「ヒョン、、、」


ヒョンは、小さな寝息を立てて眠っていた。
きっと、とても疲れていたんだろう。

なのに、僕に付き合ってくれたんだね、、、
ごめんね、ヒョン、、、

そっと、髪を撫でると、まだ少し湿ってる。
ちゃんと乾かさないと風邪引くのに、、、


ヒョンが、ベッドの半分を開けてくれている。
僕は、そこに身体を静かに潜り込ませ、ヒョンの大きな背中に、ギュッとしがみ付いた。


温かいね、ヒョン、、、


なんだか、いろいろと深く考えてた自分が凄く恥ずかしいけど・・・・・



ヒョン、、、僕達いつか、そうなれるといいね。


ちょっと、残念な気持ちを心に想いながら、
僕は大好きなヒョンの匂いに包まれ、静かに目を閉じた・・・・・










156へつづく

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真夜中の観覧車。-scene10-




4年になり、就活も本格化する。
桜が散り終わり、初夏の風が吹くころには、早い内定を決める学生も居た。

僕は、特に焦らずじっくり考えるつもりで就活に取り組んでいた。

そして、いい知らせが届いたのは、暑い夏が過ぎ、
秋の虫たちが賑やかに泣き始めた頃だった。



「チャンミン、おめでとう」

・・・・・「ありがとう、ヒョン」


会社帰りのユノヒョンと待ち合わせして、
居酒屋でテーブルを挟んで向かい合う。

ユノヒョンと会うのは1ヶ月ぶりだ。
お互い忙しくて、最近はなかなか会えない。

久し振りに会うスーツ姿のユノヒョンは、少し痩せたように見える。


・・・・・「ヒョン、少し痩せた?」

「そうか?」

・・・・・「食事、ちゃんと摂ってる?」

「うーーーん、昼はあまり時間ないし、夜は疲れてベッドに直行、、、」

・・・・・「そんなんじゃ身体壊しちゃうよ?」


小皿におかずを取り分けて、ユノヒョンに差し出す。


「で、お前は? 確か希望してた会社だよな?」

・・・・・「うん、、、ヒョンのところみたいに大きくはないけどね、、、」


僕は、以前から希望していた、主にソフトウエア開発を専門にしている会社に内定をもらった。

どうしてその会社を選んだのかというと、
勿論、やりたい仕事っていう事が一番の理由だけど、
実は、本社がユノヒョンの勤務する会社と結構近い距離にあったりする。

そんな理由で決めたって言うと、ユノヒョンに叱られるから言わないけどね。


「そうか、、、チャンミンがもう社会人か、、、」


僕が取り分けたおかずを箸で突きながら、
感慨深そうにそう言った。


・・・・・「何それ?」

「だって、ついこの前までお前、中学生だったじゃないか、、、」

・・・・・「ヒョン、僕達1つしか違わないんだけど?」

「分かってるって、、、でもさ、、、」

・・・・・「・・・・・」

「どんなに時間が経ったって、お前は俺の可愛い弟なんだよ、、、」


なんだよ、弟って、、、


「弟で、後輩で、親友で、、、、」

・・・・・「・・・・・」

「で、恋人、、、」


そう言うと、顏を上げてニコッと笑う。


・・・・・「僕は、弟になったり後輩になったり親友になったり、、、」

「・・・・・」

・・・・・「で、恋人になったり、ホント、忙しいね、、、」

「なんだよ、嫌なのかよ」

・・・・・「ま、ヒョンのお世話は僕じゃないと務まらないから、、、」

「ふふふ、、、」

・・・・・「ふふ、、、」




僕達は、今、とても穏やかな関係だ。

正直、ユノヒョンが大学を卒業して、離れることになったら、
僕達の関係が崩れるんじゃないかと心配になったけど、
僕達は自分たちが思っているよりも、もっと強い絆で結ばれていたんだと、改めて知った気がする。


「なぁ、チャンミン、、、」

・・・・・「ん?」

「今日さ、、、、」

・・・・・「うん、、、」

「泊まってくだろ? 明日、久しぶりに俺1日休みだしさ、、、」

・・・・・「うん、、、でも、疲れてるんじゃない? 僕が居たら、ゆっくり出来ないでしょ?」


そりゃ、僕だって久し振りにユノヒョンと一緒に居たいけど、、、

たまの休みだ。
ユノヒョンにはゆっくりして少しでも身体を休めてほしいと思う。


「最近、ぐっすり眠れないんだ、、、お前がいてくれたら眠れるかも?」


時々、ユノヒョンはこんな風に僕に甘えてくる事がある。
きっと、余程疲れているんだと思う。

ユノヒョンに甘えられるのは、悪い気がしない。
むしろ、僕を少しでも頼ってくれるんだと思うと、とても嬉しく感じてしまう。


・・・・・「仕方ないな、、、いいよ」

「あのさ、、、」

・・・・・「うん、、、」

「今日は、、、弟でも後輩でも親友でもなくて、、、」

・・・・・「・・・・・」

「その、、、」

・・・・・「なに?」

「うん、、、だから、その、、、」

・・・・・「なんだよ、、、」

「俺の恋人として、、、」

・・・・・「・・・・・」

「恋人として、傍に居てほしい、、、」

・・・・・「ヒョン、、、」

「ダメか?」




綺麗なヒョンの瞳が、
真っすぐに僕を射貫いていた・・・・・








155へつづく

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