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私の心の中のお話です。
ご了承ください。



この恋はニセモノ? 1




--- へぇ、、、それはそれは、、、大変だったな? ---


駅前のハンバーガーショップでキュヒョンと待ち合わせる。
久しぶりに会うキュヒョンに、事の成り行きを初めから終わりまで一気に話し終わると、
テーブルの上に置いたままだった、一度も口を付けていないコーラをゴクゴクと喉に流し込んだ。

ふーっ、、、と一息ついて・・・


・・・・・「まぁ、とりあえず落ち着いたんだけどさ、、、」

--- うん ---

・・・・・「ユノがさぁ、、、」


白けた顔をしながら、ポテトフライを次々と口に運んでいる。


・・・・・「おい、、、キュヒョン、真剣に聞いてるのか?」

--- ちゃんと聞いてるよ、、、で、お前はどうなんだよ? ---

・・・・・「どうって?」

--- ユンホさんの事、ちゃんと本気で考えてんの? ---




あの日・・・
ドーナツと焼酎を買って、ユノのアパートへ行って・・・

なんとなく、真面目な話をするのが気恥ずかしくて、
俺は買って帰った焼酎と、ユノの部屋の冷蔵庫にあった缶ビールをがぶ飲みして、、、

悪酔いしたのか、そのままぐっすりと眠ってしまった。


次に目が覚めたら、もう朝になっていて、、、

ユノは、俺の身体をギュッと抱き締めながら眠っていた。

狭いベッドの上、、、
目の前には、伏せられたユノの睫毛。
少し笑ってるように見えるのは、俺の目の錯覚かな?

なんだかそんなユノを見ていると、
らしくないけど、幸せだなぁ、、、
何て、思ってしまった俺。

その後、目を覚ましたユノにヤラれちゃったわけだけど、、、




--- 何ニヤついてんの? キモイんだけど---

・・・・・「い、いや、、、何でもないよ、、、」


キモイって、最近よく言われるな、、、


キュヒョンは、食べ終わったポテトフライの袋をクシャッと丸めて、
トレイの上にポイっと放り投げる。


--- お前さぁ、ユンホさん大切にしろ ---

・・・・・「なんだよ、それ、、、」

--- お前みたいなテキトーなやつに、本気で恋してくれるなんてさ、、、---

・・・・・「テキトーは余計なんだよ、、、」

--- ならさ、ユンホさんにちゃんと伝えろ、お前の口でさ、、、喜ぶぞ、ユンホさん、、、---


ちゃんと、、、、、か、、、


・・・・・「ん、、、そう、、、だよな、、、」

--- あっ! 来た来た!! ユンホさんっ! ---


キュヒョンのその声に振り向くと、ハァハァと息を切らしながら、
ゆっくり開く自動ドア・・・
もどかし気に、隙間をすり抜けて、、、


「チャンミン、、、ごめん、、、遅刻、、、」

・・・・・「ユノ、、、いいよ、、、ほら、飲んで?」


俺の隣りに腰を下ろしたユノに、コーラの入った紙コップの蓋を外し、手渡す。

一気に喉に流し込んで、プハーッと息を注いだ。



「キュヒョン、久しぶり」

--- お久しぶりです、ユンホさん ---

「元気にしてた? 」

--- はい。ユンホさんは、、、いろいろと大変だったようですね ---

「あぁ、、、まぁね、、、」


ユノとキュヒョン、、、
2人して、俺の顔を見てニヤニヤと笑う。

何なんだよ、、、ったく、、、


--- ということで、俺はバイトへ行ってきます ---

「そっか、、、またゆっくりな。飯でも行こう」

--- はい、楽しみにしてます。それじゃあ、、、---

・・・・・「おぉ、またなっ」


席を立ち、キュヒョンが歩き出す。


その背中を見送っていると、突然足を止めて振り向いた。


--- ユンホさん---

「ん?」

トレイの上の、俺のポテトフライを摘まんだまま、ユノはキュヒョンに視線を向ける。


--- チャンミンが、ユンホさんに大事な話があるそうです。
聞いてやってくださいね、じゃあ ---


えっ?

な、なんだよあいつ、、、


キュヒョンが店から出て行くと、
ユノがにっこりと笑って、、、


「話って何? チャンミン、、、」




〝ユンホさんにちゃんと伝えろ、お前の口でさ、、、〟


キュヒョンのあの言葉が、脳裏をかすめた。


「チャンミン?」


隣りに座るユノが、俺を心配そうに見つめてる。

そうだよな、、、
キュヒョンの言う通りだ、、、

自分の気持ちにも、ユノに対しても、きちんとけじめをつけないと、、、な、、、


・・・・・「ユノ、、、」

「ん?なに?チャンミン、、、」

・・・・・「俺さ、、、その、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ユノが、、、」

「なに? チャンミン、、、聞こえない、、、」


俯いて、ごにょごにょと囁く俺に、
ユノは耳を近づけてくる。

俺は、ユノの耳に手を当ててそっと唇を寄せる。


誰にも聞こえないように、、、
ユノにだけ、俺の声が届くように、、、


「ユノのこと、好きだから、、、」

・・・・・「チャ、、、チャンミン、、、」


ユノは、ポカンと口を開け、暫く固まっていた。

そして、、、



「チャンミーーーーン!!!」



・・・・・「いっ、、、痛いっ、、、離せよ、ユノっ!!」


賑わうハンバーガーショップの店内で、
ユノは人目をはばかることなく、俺を思いっきり抱きしめた。


店内の客は、チラチラと俺達を見ながらクスクス笑ってる。

気恥ずかしくて、俺はユノの手を振り払う。
けれど、ユノは俺を離さない。


以前なら、そんなユノが煩わしくて、、、
けど、今はなんだか心が温かくて、幸せだなって、そう思うんだ、、、


ユノと俺の恋・・・


時間は掛かったけれど、ようやく、、、


〝ホンモノ〟


になったんだな、、、なーんて、、、
ユノには恥ずかしくて言えないけど、、、



・・・・・「ユノ、、、」

「ん?」

・・・・・「今から映画でも観よっか、、、」

「うーん、、、じゃあさ、DVDレンタルしてアパートに帰ろう」

・・・・・「え?」

「チャンミンとソファでくっついて観たい」

・・・・・「ば、ばかやろ、、、」

「ふふ、、、いいじゃん、、、な?」







この恋はニセモノ? ・・・・・ Fin

読者の皆さま、こんばんは。
「この恋はニセモノ? 」 無事に完結しました。
思っていたよりも長くなってしまいましたが、
楽しんで頂けたならとても嬉しいです。

それでは、今までお付き合いありがとうございました。
また(*´꒳`*)




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この恋はニセモノ? 1




「ソユル、、、その手を離せ、、、」

--- はぁ? ---


なんだ? この状況・・・

俺の左手は、隣に座ったソユルに、
そして右手は、テーブルの横で立つユノに掴まれてる。

身動きが取れない・・・


・・・・・「あの、、、」


「それに、チャンミンにキスするとか、そんなの予定にないだろ?」

--- いいじゃん、昔は私の男だったんだし、、、ユノのケチ ---

「ケチとかそういう問題じゃないだろ? 契約違反だぞ?」



・・・・・「あの、、、」


俺の頭上をユノとソユルの言葉が飛び交う。
どうにか止めたかったけど、余りにも激しい応酬に言葉が出てこない。



--- はぁ? 何言ってんの? 大体、姑息な手を使って女と別れようとするチャンミンが悪い ---

「チャンミンは悪くない! チャンミンの悪口を言うなんてお前、、、
おばさんにバラしてやるっ!」

--- いいわよ、別に、、、その代わり、私だってユノのおばさんにバラしてやるから、、、
ユノがゲイだって!!---

「ゲイじゃないって言っただろ! 俺は男が好きじゃなくて、チャンミンが好きなんだっ!!!」



昼間の静かなカフェで、
こいつら何言ってんだ、、、



--- あーーーーーーのーーーーっ、、、---


その声にハッとして顔を向ける。

騒ぐ俺たちの前で、冷めた目をしてこちらを向いているスジョン、、、


・・・・・「あ、あの、、、スジョン、これには訳が、、、」


苦し紛れに言い訳をしようとした俺に、スジョンはパッと掌を向けて首を振る。


--- 要するに、、、---


人差し指を立て、ソユルを指さして、、、


--- この女はチャンミンくんの元カノで、、、
チャンミンくんが私と別れたいがために、用意されたダミーって訳ね? ---


〝ダミー〟と言われたスジョンは、分かりやすく顔をしかめる。


--- で、この人が、、、---


ソユルに向けられていたスジョンの人差し指が、俺の前をゆっくりと通り過ぎ、
ユノの前でピタリと止まる。


--- チャンミンくんの新しい彼女、、、いや、、、彼氏、、、ってことね?  ---



ニヤリと笑ったスジョンは、
何度も何度も頷きながら、俺とユノに交互に視線を向ける。


すると、左側の俺の腕が、するりと解放され、、、
すくっと立ち上がったソユルが、はーっと、大きなため息をついた。


--- はい。その通り。私、頼まれただけなの?後の話は、3人でどうぞ、、、---


そう言い残すと、何事もなかったかのように、店を出ていった。
おい、ソユル、、、後始末どうしてくれる?


ソユルの背中を見送ると、ユノがようやく、俺の腕を離す。


「ごめん、チャンミン、、、」


申し訳なさそうに目じりを下げて、
分かりやすくガクン、、、と肩を落とす。

落ち込みたいのはこっちだよ、、、


「でも、チャンミンにキスとか、、、そんなの許せなくて、、、」

・・・・・「ユノ、、、」


立ち尽くすユノに、思わず手を伸ばしかけた時、、、


--- ちょっと、私の前でイチャつかないでくれる? キモイんだけど、、、---

・・・・・「あっ、ゴ、ゴメン、、、」

伸ばしかけた手を引き戻した。


--- はぁっ、、、もういいよ、、、---

・・・・・「えっ?」

--- おかしいと思ってたんだよね、、、---

・・・・・「おかしい?」

--- だって、チャンミンくん、、、誘ってもノってこなかったし、、、---

・・・・・「あぁ、、、それは、その、、、」

--- すごく私の好みだったから、残念だけど、男が好きとか、、、---

・・・・・「いや、、、そうじゃなくて、、、」


言い訳は、スジョンには聞いてもらえなかった。
隣りの席に置いた鞄を手にして立ち上がる。

そして、ニッコリと笑う。


あーやっぱいい女だ。
もったいねぇ、、、と、ちょっと思ってしまったことはユノには秘密。


--- お幸せにね? チャンミンくん---


そう言うと、小さく手を振り歩き出す。
改めて見ると、細くて白い脚、キュッと閉まった腰と、揺れる胸、、、
ヤっときゃよかった、せめて1度くらい・・・


そんなことを、スジョンの背中を見ながら思っていると、、、


「スジョンさん!」


突然ユノが、スジョンを呼び止めた。

そして、、、


「すいませんでした」


そう言いながら、スジョンに深々と頭を下げた。

その姿を見たスジョンは、ふわりと笑って、、、


--- 今思い出した。貴方と1度会ったこと、、、---

「はい、、、」

--- チャンミンくん、彼、凄くいい男ね、、、---


そう言い残して、颯爽と店を出ていった。





「結局、バレちゃったね、、、」

・・・・・「うん、、、」



ユノと2人、並んで通りを歩く。
街路樹の葉は、黄色く色付いて、弱い風が吹くと、
ハラハラと舞い落ちてくる。

もう少ししたら、凍える冬がやってくる。


「ごめんね、チャンミン、、、」


さっきから、何度も謝るユノに、
俺は足を止めて、秋の空を仰ぐ。


・・・・・「ユノ、、、」

「・・・・・」

・・・・・「もうすぐ冬が来るな、、、」

「うん、、、」

・・・・・「スノボ、、、」

「ん?」

「俺、やったことなくて、、、教えてくれる?」


ユノの顏が、ぱーっと明るくなって、、、


「うんっ! もちろんっ!」



冬は苦手な俺だけど、
今年はちょっと、楽しみかも、、、


・・・・・「帰ろっか?」

「チャンミン、ドーナツ買って帰ろうよ」

・・・・・「そうだな、、、」


伸びてきたユノの腕が、俺の肩にぐるりと回る。
いつもなら、人の目をして振り払うけど、、、


・・・・・「焼酎も!」


秋の冷やりとした風が、
俺達を包んでいた・・・・・








最終話へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
次回28話で完結します。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・・・




こころ。


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この恋はニセモノ? 1





--- 本当にいい男なんでしょうね? ---

「俺が保証するって、、、それに、、、」

--- それに? ---

「お前がつい最近までキャバクラで働いてたこと、
おじさんとおばさんに黙っててやるからさ、、、な? 」

--- ちょ!!! ちょっと!! どうしてユノがそれを知ってんのよっ!---


ユノは、何故か得意げな表情を浮かべて、、、


「俺に知らないことは無い」


ふんっ、、、と鼻を鳴らして胸を張るユノに、
思わず俺は、疑いの目を向ける。

ソユルがキャバクラ?
ってか、それよりも俺が気になったこと、、、


・・・・・「ユノ、、、まさか、そのキャバクラへ行ったんじゃねぇだろうな?」

--- あーっ!! そうだ、そうだよ、ユノ、、、さては行ったね? ---


目の前のソユルと合わせるように、
2人して目を細めてユノを凝視する。


「ま、まさか!! ちょ、、、チャンミン、、、」

--- ユノ、、、怪しい、、、---

「そんな、、、俺、ずっとチャンミン一筋だったのに、、、酷いよ、、、」

・・・・・「・・・・・ホントかよ、、、」

「ホントだってば、、、信じてよ、チャンミン」


目じりを下げて、俺を見つめるユノの瞳は、
まるで少女漫画に出てくる恋する乙女のように、キラキラと輝いてる。

ベッドの中でのユノとは、余りにも違う。
まぁ、そのギャップに持ってかれるんだけどね、俺も、、、


--- ちょっと、、、あんたたち、、、---

「ん?」

--- 私がいる事、忘れてる? イチャつくなら家帰ってからにしてよ、キモい、、、---

「と、とにかくだな、、、協力してくれたら、お前のもろもろの悪行は、
墓場まで持っていく。どうだ?」

--- そうね、、、まさかあんた達がゲイだったとは、、、驚きだけど、、、---

・・・・・「ちょ、、、言っとくけど俺達はゲイではない」

「そうだそうだ!」

--- でも、男が好きなんでしょ? ---

「男が好きなわけじゃない、チャンミンが好きなんだ」

---もうそんな事どっちでもいい。兎に角、私にチャンミンよりもいい男を紹介すること。
それと、その、、、---

「口チャックな? 」

--- いいわ。契約成立ね---



テーブルの向こうのソユルの手と、俺の隣りのユノの手が、
俺の目の前でがっしりと組まれる。

なんだか微妙な気持ちだけど、
とりあえず安心していいのか?



そんなこんなで、ユノはソユルに事情を話し、
俺はスジョンに連絡を入れる。

スジョンの希望で、会うのは2日後。
今日と同じカフェでの約束を取り付けた。




そして、2日後・・・・・






--- 初めまして。 私、チャンミンさんとお付き合いしています、キム・ソユルと申します---


ソユルは、いつもとは違う清楚なワンピースを着て、
落ち着いた大人の化粧と佇まい、、、

正直、まるで別人だ。
こいつ、女優になれるかも?

俺の隣りで、小さくスジョンに向って頭を下げるソユルを見ながら、
そんなことを思っていた。


--- ふーーーん、、、貴女が、、、---


スジョンは、冷たい視線でソユルを値踏みしている。
そして、最後にふっと、意味ありげな笑みを浮かべた。

自分の方が格上、、、
そんな風に思ったんだろう。


・・・・・「スジョン、、、」

--- チャンミンくんは黙ってて---


強い口調でスジョンに窘められた俺は、その迫力に思わず口を噤む。


--- ソユル、、さん? とか言ったわね、、、貴女、大学は? ---

--- はい、、、今、K大経済学部の2年です---


ソユルの発言に驚いた俺は、思わず隣りのソユルに目を向ける。

K大と言えば、ここらじゃかなりの有名大学。
大きく出たな、ソユルの奴、、、


--- へぇ、、、そんな風に見えないけど、、、---


スジョンの言葉に、
ソユルの目じりが、ピクピクと動く。


--- で、チャンミンくんとは、何処で知り合ったの? ---

・・・・・「ちょっと、スジョン、、、そんな事どうでもいいだろ?」

--- 良くないよ、、、聞きたいんだもん---


なんだか思っていたのと違う、、、
このまま、スジョンに根掘り葉掘り聞かれれば、
ぜったいにソユルはボロを出しそうだ。


・・・・・「俺の大学の近くのコンビニで、アルバイトしてたんだよ、な? ソユル?」

--- スジョンさん、、、とかおっしゃいましたね? ---


ソユルは、俺の話をまるっきり無視して、スジョンを強い視線で見つめる。
表情と声のトーンが明らかにさっきとは違う。


--- そうだけど? ---


スジョンも負けてはいない。
流石、ミスS女。
根性が座っている。


--- いちいち煩い。ああだこうだと言ってみても、
チャンミンはもうあんたなんか好きじゃないって、そう言ってんの。馬鹿じゃない? ---

--- はぁ? ---


これはヤバイ、、、
まさかのこの展開に、俺は慌てふためいてオロオロしていたその時、、、


--- チャンミン、、、---


隣りのソユルに名前を呼ばれて、顏を上げると、、


・・・・・「んっ!!」


ソユルの両手が、俺の頬をガッと掴み、
薄桃色のリップが付いた唇を、ギュッと俺の唇に押し付けられた。

呆然と固まる俺、、、

目を丸くして驚くスジョンに、ニヤリと笑うソユル。
自分の腕を、俺の腕にぐるりと絡めて、、、


--- チャンミンは私のだから ---



「ちがーーーーーーーうっ!!!」


えっ?


ソユルと絡めた腕とは逆の腕、、、
大きな手が、グイっと乱暴に俺を引き寄せようとする。


・・・・・・「ユノ、、、」


俺の後ろの席で、さっきまで大人しく成り行きを見つめていたユノが、
ソユルを睨みつけるようにして、俺の腕を掴んでいた・・・・・







27へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
いつもお部屋に遊びに来て下さって、ありがとうございます。
こちらのお話も、予定通りあと2話で完結出来そうです。

いつも読みに来て下さる読者さま、
ありがとうございます(*^^*)


それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・





こころ。


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「で、どうするの?」

スジョンが居なくなって、ガックリと肩を落とす俺の目の前に、
ニヤついた顏で、腰を下ろすユノ、、、

しっかりと、ココアの入ったカップを手にしている。


・・・・・「どうするって言っても、、、」

「まさか男と付き合うからって、、、、」

・・・・・「馬鹿!! そんな事言えるわけねぇだろ?」

「だろうね、、、チャンミンは、、、」


なんだよ、その言い方、、、
まるで、ユノは男の俺と付き合ってることを公言出来るとでもいうのかよ、、、


カップに口を付けて、コクリ、、、と一口喉に通す。
ユノの喉仏が、隆起するのをじっと見つめていた。


「いいよ、、、俺がどうにかする」

・・・・・「ユノが? どうにかって、どうするんだよ?」

「要するに、チャンミンの彼女の役を引き受けてくれる女の子を連れてくればいいんだろ?」

・・・・・「まぁ、、、そうだけど、、、」


そりゃあ、俺にも女友達くらいいるけれど、、、
事情を話さずその役を買って出てくれるなんて、、、
そんな都合のいい女はいないだろうな、、、


「心当たりがある、、、」

・・・・・「えっ? マジで?」

「うん」

・・・・・「言っとくけど、ややこしい女はゴメンだからな、、、」


出来る事なら、全く面識のない女で、
何も事情は聴かず、頼んだ事だけ的確にしてくれて、
そして、その後は全く無関係になれる、、、そんな女、、、


「あ、もしもし? お前、今どこにいるんだよ?」


突然のユノの声に驚いて顔を上げると、
ユノはいつの間にか誰かに電話を掛けている。


「なら、今から時間あるだろ? お前に頼みたいことがある。」


話の内容から、
ユノは早速心当たりの女に、連絡を入れたようだ。

その口調から、随分親しい間柄だと思った。
誰なんだろう、、、
ユノの女関係なんて、今の今まで気に掛けたこともなかったから、、、


「よし、じゃあ待ってるから、、、」


電話を切り、ユノは俺に向って小さく頷く。


・・・・・「大丈夫なんだろうな、その女、、、」

「ん、よく知ってる子だし、ちょっと、、、」

・・・・・「なに?」

「その子のちょっとした秘密を握ってるからね、、、」


そういうと、ちょっと不敵な笑みを浮かべたユノは、
カップに残ったココアを飲み干し、スマホを手に黙り込んだ。

それから、どの位経ったか、、、


カラン、、、とドアベルが鳴り、
ユノがスマホから視線を上げる。


「おーっ、こっちこっち!!」


手を挙げて、手招きするユノを見て、
俺も思わず振り返った、、、


えっ?えっ?

どうして?


「ソユル! こっち!!」


スタスタと表情を変えず歩いてきたのは、、、
例のストーカー、、、

そう、、、前カノの キム・ソユルだった。


・・・・・「な、、、なんでお前が、、、」

--- 知らないわよ、ユノに呼び出されたから、、、---

・・・・・「えっ?」


2人して、ユノの方に視線を向ける。

ユノはにっこり笑って、すくっと立ち上がり、
テーブルをぐるりと回って、俺の隣りに腰を下ろした。


「ソユル、とにかく座れって、、、」


不機嫌丸出しの顔をしたソユルは、
はーっ、と短く息を吐いて、ドカリと俺達の前に座る。


--- 早くしてよ、忙しいんだから、、、---

「実は、、、」


話しかけたユノの腕を、俺は隣りからガッ、、、と掴んだ。
こいつに何を話すつもりだ?


・・・・・「ユノ、、、まさか、、、ソユルに? 」

「うん、、、そうだけど、、、?」

・・・・・「止めよう、ユノ、、、」


こんな女に、俺達のことを暴露するだなんて、、、
いくらユノが秘密を握っているとしても、、、

想像しただけで、恐ろしい、、、


・・・・・「俺が、どうにかする、、、だから、、、」

「大丈夫だって、、、心配ないよ、チャンミン、、、」

・・・・・「いや、、、やっぱり、、、」


ああだこうだと、言いあう俺達を、ソユルは冷めた目で見つめている。
暫くすると、、、


--- あんたたち、なにイチャついてんの? キモいんだけど? ---


ソユルのその声で、俺達はピタリと言葉と動きを止める。
ユノと見つめあって、、、

どうする気だ、ユノ、、、


すると、ユノはガシッと俺の手を握りしめて、、、
ソユルの方を見た。


「ソユル、実は俺達、付き合ってるんだ」

・・・・・「ば、バカッ! ユノ!!!」


必死で掴まれた手を離そうとするけれど、
そうすればするほど余計に2人の手は絡まり、最後には恋人繋ぎになってしまう。


--- で? ---


ソユルの反応は意外なものだった。

全く表情を変えず、それがどうしたと言わんばかりに、
目の前の俺達を冷めた目で見つめる。


「それで、ちょっとややこしいことになってて、、、」

--- ・・・・・ ---

「お前に協力してほしい」


ソユルは、俺とユノ、、、
交互に視線を動かして、、、


--- いいわよ、、、けど、、、---

「・・・・・」

--- 私にも、もちろん、メリットはあるんでしょうね? ---


意味ありげにニヤリと笑うソユル・・・
ユノもまた、同じように不敵な笑いを返して、、、


「じゃあさ、、、」


まるで、準備していたかのように、
ソユルへの交換条件を話し始めた・・・・・








26へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
お引越ししてからも、旧館の方に通ってくださっている読者さまが沢山いてくださって、
とても嬉しく思っています。

その際、過去のお話にもコメントを頂いたりしていますが、
なかなかお返事を返せなくて、申し訳ないです。
なるべくお返事を返せるように努めますが、
出来ないこともあるかと思います。
ご了承くださいm(__)m




それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・・・




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この恋はニセモノ? 1




--- ごめん、、、待った? ---

・・・・・「いや、、、俺も今来たところ、、、」


スジョンといつも待ち合わせるカフェ。
ゆっくりと話せるように、一番奥まった静かな場所に腰を下ろした。

相変わらずスジョンはいい女だ。

ほら、、、

店の入り口から俺が座るテーブルまでの短い距離、、、
何人の男が、スジョンに視線を送っただろう、、、

ヘアスタイルを変えたのか、
自慢の髪は、クルクルとカールしていた。

真っ赤な口紅と、長い睫毛、、、
ヒールの音が、ピタリと俺の前で止まった。


--- どうしたの、急に、、、---

・・・・・「忙しかったか? ごめん、、、」

--- 1時間後には、行かなくちゃ、、、友達と約束してて、、、---

・・・・・「そうか、、、時間は取らせないよ、、、」


俺の話に、スジョンが納得してくれれば、、、の話だけど、、、


オーダーを取りに来たウエイトレスに、
アイスオーレとホットコーヒーを注文する。

スジョンは、スマホをちらりと覗いた後、
ふぅっ、、と小さく息を吐いて、俺と向き合った。


--- で、、、話って? ---

俺は、ちらりと腕時計を確認する。

後10分か、、、


・・・・・「あの、、、あと10分だけ、待ってくれないか?」

--- えっ? ---

・・・・・「だから、、、あと10分、、、」


呼び出した時間までは、あと10分あった。
けど、、、

カラン、、、と、店のドアベルの音が耳に届いて、
自然と向けた視線、、、

そこに立っていたのは、、、


ユノ、、、


アパートを出るとき、このカフェにユノを呼び出した。
予定より少し早いけど、作戦決行だ、、、

打ち合わせした通り、ユノは何気ない顔をして、俺が座るテーブルの隣りの席に腰を下ろす。

俺の背中の向こうに、ユノが居る。


ユノは、ウエイトレスにココアを注文すると、
フーッと大きく息を吐いた。

よし、、、


--- ねぇ、チャンミンくん、、、---

・・・・・「あの、、、話っていうのはさ、、、」

--- うん、、、---

・・・・・「あの、、、」

--- ・・・・・ ---

・・・・・「俺と、別れて、、、くれないか?」

--- えっ? 今、、、何て? ---

・・・・・「だから、、、俺と別れてほしい」


スジョンは、口をポカンと開けたまま、
俺を凝視している。

そりゃそうだろう、、、ほんの数日前まで、
一緒に旅行に行こうなんて、話してたんだから、、、


--- ちょっと待ってよ、、、何なのそれ?---

・・・・・「いや、、、その、、、悪いと思ってる、、、ごめん、、、」


今回だけは、俺が悪い。

ユノと別れて、なんとなく付き合いだして、
ダラダラと続けてきたうえに、別れてくれって、、、

ただ。
救いなのは、スジョンとヤってないってこと、、、

まぁ、そんな事、今は関係ないよな、、、


--- 何が悪いの? 私、何かした?---

・・・・・「スジョンは、何も悪くないよ、、、」

--- なら、どうして? ハッキリとした理由を聞かせてよ ---


綺麗な顔が、怒りで歪んでる。
曖昧に流して、納得してはくれないだろう、、、


・・・・・「その、、、実は、好きな人が、、、」

--- は? なにそれ、、、好きな女? --


いや、、、女じゃないんだけど、、、

心の中でそう思っていると、背後から聞える、ユノの微かな笑い声、、、
必死で笑いを堪えてる。

ったく、、、誰のためにこんなことやってんだよ、、、
ユノの奴め、、、


・・・・・「お前には申し訳ないと思ってる」


そう言うと、歪んだスジョンの目が、みるみる潤みだして、、、


・・・・・「ス、スジョン、、、泣くなって、、、」


まさか泣き出すなんて、そんな事想像すらしてなかった。
俺の事、そんなに好きで、、、


--- バカにしないでよ、、、私を誰だと思ってんの? ---

・・・・・「・・・・・」


ん?


--- S女子大で一番美しいって、そう言われてる女なのよっ!
どうして私が、、、ミスS女の私が、、、フラれなきゃならないのよっ!!!---


あぁ、、、なるほど、、、

目の前で流れてる涙は、俺への気持ちじゃなくて、
自分の自尊心を傷つけられたことによる怒りの涙って訳か、、、


なーんだ、、、


・・・・・「そういうことは、どちらからとか、、、黙ってりゃいい話だろ?」

--- バカね、あんた、、、---

・・・・・「ミスS女なのよ? そんな情報、すぐに流れてあっという間に広がっていくんだって!!」


別に、自分が言わなきゃいいだけなのに、、、
よく分かんないな、、、

けど、とにかく逆らうことはやめておこう。


--- いいわよ、、、別れてあげる---

・・・・・「ホント?」

--- 但し、2つ、、、条件がある---

・・・・・「条件、、、なんだよ?」

--- 1つは、私からフったことにすること---


プライドの高さも、さすがミスS女だよな、、、
俺も相当だけど、こいつには叶いそうもない。
仕方ない、、、


・・・・・「分かった。」

--- あと1つは、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- その女に会わせて---

・・・・・「はぁ?」

--- 私をフッてまで、貴方が付き合いたい女、、、---


げ?
マジで?


--- その女を見て、納得出来たら別れてあげる、、、どう?---


これは、非常にマズイ状況じゃないだろうか、、、


背中がゾクッと震えた・・・・・








25へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
こちらのお話も、あと3話くらいで完結かな~と思っています。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。



それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・・・




こころ。

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