※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。
ご了承ください。

--- 本当にいい男なんでしょうね? ---
「俺が保証するって、、、それに、、、」
--- それに? ---
「お前がつい最近までキャバクラで働いてたこと、
おじさんとおばさんに黙っててやるからさ、、、な? 」
--- ちょ!!! ちょっと!! どうしてユノがそれを知ってんのよっ!---
ユノは、何故か得意げな表情を浮かべて、、、
「俺に知らないことは無い」
ふんっ、、、と鼻を鳴らして胸を張るユノに、
思わず俺は、疑いの目を向ける。
ソユルがキャバクラ?
ってか、それよりも俺が気になったこと、、、
・・・・・「ユノ、、、まさか、そのキャバクラへ行ったんじゃねぇだろうな?」
--- あーっ!! そうだ、そうだよ、ユノ、、、さては行ったね? ---
目の前のソユルと合わせるように、
2人して目を細めてユノを凝視する。
「ま、まさか!! ちょ、、、チャンミン、、、」
--- ユノ、、、怪しい、、、---
「そんな、、、俺、ずっとチャンミン一筋だったのに、、、酷いよ、、、」
・・・・・「・・・・・ホントかよ、、、」
「ホントだってば、、、信じてよ、チャンミン」
目じりを下げて、俺を見つめるユノの瞳は、
まるで少女漫画に出てくる恋する乙女のように、キラキラと輝いてる。
ベッドの中でのユノとは、余りにも違う。
まぁ、そのギャップに持ってかれるんだけどね、俺も、、、
--- ちょっと、、、あんたたち、、、---
「ん?」
--- 私がいる事、忘れてる? イチャつくなら家帰ってからにしてよ、キモい、、、---
「と、とにかくだな、、、協力してくれたら、お前のもろもろの悪行は、
墓場まで持っていく。どうだ?」
--- そうね、、、まさかあんた達がゲイだったとは、、、驚きだけど、、、---
・・・・・「ちょ、、、言っとくけど俺達はゲイではない」
「そうだそうだ!」
--- でも、男が好きなんでしょ? ---
「男が好きなわけじゃない、チャンミンが好きなんだ」
---もうそんな事どっちでもいい。兎に角、私にチャンミンよりもいい男を紹介すること。
それと、その、、、---
「口チャックな? 」
--- いいわ。契約成立ね---
テーブルの向こうのソユルの手と、俺の隣りのユノの手が、
俺の目の前でがっしりと組まれる。
なんだか微妙な気持ちだけど、
とりあえず安心していいのか?
そんなこんなで、ユノはソユルに事情を話し、
俺はスジョンに連絡を入れる。
スジョンの希望で、会うのは2日後。
今日と同じカフェでの約束を取り付けた。
そして、2日後・・・・・
--- 初めまして。 私、チャンミンさんとお付き合いしています、キム・ソユルと申します---
ソユルは、いつもとは違う清楚なワンピースを着て、
落ち着いた大人の化粧と佇まい、、、
正直、まるで別人だ。
こいつ、女優になれるかも?
俺の隣りで、小さくスジョンに向って頭を下げるソユルを見ながら、
そんなことを思っていた。
--- ふーーーん、、、貴女が、、、---
スジョンは、冷たい視線でソユルを値踏みしている。
そして、最後にふっと、意味ありげな笑みを浮かべた。
自分の方が格上、、、
そんな風に思ったんだろう。
・・・・・「スジョン、、、」
--- チャンミンくんは黙ってて---
強い口調でスジョンに窘められた俺は、その迫力に思わず口を噤む。
--- ソユル、、さん? とか言ったわね、、、貴女、大学は? ---
--- はい、、、今、K大経済学部の2年です---
ソユルの発言に驚いた俺は、思わず隣りのソユルに目を向ける。
K大と言えば、ここらじゃかなりの有名大学。
大きく出たな、ソユルの奴、、、
--- へぇ、、、そんな風に見えないけど、、、---
スジョンの言葉に、
ソユルの目じりが、ピクピクと動く。
--- で、チャンミンくんとは、何処で知り合ったの? ---
・・・・・「ちょっと、スジョン、、、そんな事どうでもいいだろ?」
--- 良くないよ、、、聞きたいんだもん---
なんだか思っていたのと違う、、、
このまま、スジョンに根掘り葉掘り聞かれれば、
ぜったいにソユルはボロを出しそうだ。
・・・・・「俺の大学の近くのコンビニで、アルバイトしてたんだよ、な? ソユル?」
--- スジョンさん、、、とかおっしゃいましたね? ---
ソユルは、俺の話をまるっきり無視して、スジョンを強い視線で見つめる。
表情と声のトーンが明らかにさっきとは違う。
--- そうだけど? ---
スジョンも負けてはいない。
流石、ミスS女。
根性が座っている。
--- いちいち煩い。ああだこうだと言ってみても、
チャンミンはもうあんたなんか好きじゃないって、そう言ってんの。馬鹿じゃない? ---
--- はぁ? ---
これはヤバイ、、、
まさかのこの展開に、俺は慌てふためいてオロオロしていたその時、、、
--- チャンミン、、、---
隣りのソユルに名前を呼ばれて、顏を上げると、、
・・・・・「んっ!!」
ソユルの両手が、俺の頬をガッと掴み、
薄桃色のリップが付いた唇を、ギュッと俺の唇に押し付けられた。
呆然と固まる俺、、、
目を丸くして驚くスジョンに、ニヤリと笑うソユル。
自分の腕を、俺の腕にぐるりと絡めて、、、
--- チャンミンは私のだから ---
「ちがーーーーーーーうっ!!!」
えっ?
ソユルと絡めた腕とは逆の腕、、、
大きな手が、グイっと乱暴に俺を引き寄せようとする。
・・・・・・「ユノ、、、」
俺の後ろの席で、さっきまで大人しく成り行きを見つめていたユノが、
ソユルを睨みつけるようにして、俺の腕を掴んでいた・・・・・
27へつづく
読者の皆さま、こんばんは。
いつもお部屋に遊びに来て下さって、ありがとうございます。
こちらのお話も、予定通りあと2話で完結出来そうです。
いつも読みに来て下さる読者さま、
ありがとうございます(*^^*)
それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい。
素敵な夢を・・・
こころ。
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