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※ このお話は、以前更新しました『恋の予感。』シリーズの番外編です。
  『恋の予感。』をまだ読んでおられない読者さまは、こちらのお話を読む前に、
  『恋の予感。』をお読みになってからお進みください。





私の心の中のお話です。
ご了承ください。




クリスマスの夜。~恋の予感。番外編~





--- あれ? 1人? ---


開放感のあるホテルのロビー。

中央に飾られた巨大なクリスマスツリーを、
僕は1人で眺めていた。


聞き覚えのある声に振り向くと、


・・・・・「ソンホさん、、、」


微笑んだ顔は、やっぱりユンホさんに似ていて、
不意打ちだと、胸がドキッと音を立てる。


--- どうしたの? 兄さんは? ---

・・・・・「朝早かったので、疲れてるんだと、、、よく眠ってます」


激しく愛しあった後、目覚めたら外はすっかり夜の色に染まっていた。
僕の身体を包むように静かに眠るユンホさんを起こさないようにして、ベッドから抜け出た。

ふと、このツリーを思い出した僕は、
シャワーを浴びて着替えを済ませると、そっと部屋を出た。


--- 恋人を独りにして、悪い男だな ---


少しお道化た顔をしてそんなことを言うソンホさんを見て、
僕はクスっと笑ってしまう。


--- 食事は? ---

・・・・・「いえ、、、」

--- 少し遅いけど、今からどう? ---

・・・・・「あ、でも、、、」

--- いいじゃん、ほら、行こう ---



腕を取られて、速足で歩くソンホさんの後を駆けるように追う。
乗り込んだエレベーターの中で、ようやく僕の腕は開放された。







・・・・・「わぁ、、、綺麗、、、」



済州の街を見下ろす、高層階のレストラン。
ソンホさんと向かい合って、ワイングラスを傾ける。


--- ちょっと感激してる ---

・・・・・「感激?」

--- 兄さんの大切な人と、こんな風に食事が出来るなんて、、、---



ふと、思い出した。


〝お前との約束を守ったまでだ〟


・・・・・「あの、、、」

--- ん? ---

・・・・・「聞いてもいいですか?」

--- 何だろ? いいよ---

・・・・・「ユンホさんとソンホさんの約束って、、、」


そこまで言うと、ソンホさんは何かを思い出したのか、
ニヤッと笑ってワインを口に含んだ。

こくっと、ソンホさんの喉が上下して、、、


--- このホテル、、、正確に言うと、父の事業は全て兄さんが継ぐはずだったんだ ---

・・・・・「・・・・・」

--- けど、兄さんはどうしても僕にって、、、---

・・・・・「それは、どうして、、、」

--- 兄さんは、自分には経営なんて出来ないって、、、お前の方が向いてるってそう言ってたけど、、、---

・・・・・「・・・・・」

--- 父の残した資産も、カフェをやれるだけの最低限しか受け取らなかった ---

・・・・・「・・・・・」

--- 一度、兄さんに聞いたことがあったんだよ ---


〝それで兄さんは幸せなのか?〟


--- 父から受け継いだ事業、資産、そして、必ず手に出来る富と名声、、、
そんなもの全てを僕に委ねて、なのに自分は何もなくて、、、---

・・・・・「そんな話、全然知らなくて、、、それでユンホさんは、何て?」

--- うん、、、---


〝それを今から探そうと思う〟


--- 笑ってそう言ってた。その表情が凄く穏やかで、、、笑った顔を見たのは久しぶりだった。
きっと、色んなことで疲れ果てていたんだろう---

・・・・・「・・・・・」

--- だから、僕は兄さんの言うことに従った。兄さんのしたいようにさせてあげたかったから。
そして、その時約束したんだ ---



〝兄さんが本当の幸せを手に入れたら、その姿を僕に見せて欲しい。
それまで僕が、このホテルを、、、父が兄さんに残した全部を守るから〟



--- 初めてなんだよ、兄さんが〝誰か〟を僕に合わせてくれたのは、、、---

・・・・・「もしかして、僕、、、ですか?」

--- そうだよ、君だ ---

・・・・・「・・・・・」

--- 兄さんが君を見つめる目を見て、本当に幸せなんだとそう思った ---



ユンホさん、、、



--- 安心したよ。見た所、兄さんは君に夢中みたいだ。そこで、君に聞きたい ---


突然、目の前のソンホさんが、ナイフとフォークを置いて、
真剣な顔をして僕を見つめた。


・・・・・「はい」


思わず背筋を正す。


--- 兄さんとのこと、、、君は真剣に考えてくれている? ---

・・・・・「・・・・・」

--- 普通の恋人と違うし、いろいろと、、、問題もあるだろう。けど、それでも、、、
兄さんのことを愛してる? それが聞きたい---


ソンホさんは真剣だ。
兄を想うその心に、真摯に応えたいとそう思った。


・・・・・「僕は、、、」



その時、、、




「2人で何をしてる」


僕の隣りの椅子がスーッと引かれ、視界にユンホさんが現れた。


・・・・・「ユンホさん、、、」

「捜したぞ」

・・・・・「ごめんなさい、、、」

--- あーっ、兄さんはどうしていつも肝心な時に僕の邪魔をするんだよ ---



ウエイターが滑るように置いたワイングラスに、
深紅のワインが注がれて、、、

香りを楽しみ、コクリと一口喉に通すと、、、



「別に邪魔はしない。続けて?」

・・・・・「えっ?」

「話の続きだよ」

・・・・・「あっ、、、そ、それは、、、」


僕とユンホさんのやり取りをじっと聞いていたソンホさんが、
ニヤリと笑って、、、


--- いいねぇ、、、よし、続き、聞かせて?---


チラリとユンホさんを覗き見ると、
目の前のソンホさんと2人、目配せしながら笑ってる。


2人とも、、、僕を揶揄って、酷い兄弟だな、、、


--- ほら、早く、、、---


促されて、、、


・・・・・「僕は、、、その、、、」

「・・・・・」

・・・・・「僕は、、、真剣です」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさんのこと、愛しています」



顏は上げられなかった。
俯いたまま、蚊の鳴くようなか細い声で何とか最後まで言葉を口にした。

きっと、今の僕の顔は真っ赤に染まっているに違いない。


--- ふふ、、、愛されてるね、兄さん ---


僕のことなんてお構いなしで、
2人はグラスを重ね、ワインをグッと飲み干した。


--- チャンミン、、、だったよね。兄さんをよろしく ---

「チャンミン、、、」


その声に、少しだけ顔を上げ、隣のユンホさんを見る。


「ありがとう」


ユンホさんのその笑顔が、キラキラと輝くクリスマスツリーと重なって見えた。





・・・・・「ユンホさん、、、」

「ん?」

・・・・・「素敵なクリスマスイブをありがとうございます」



部屋に戻って、2人でバルコニーから街の灯りを眺めた。
空から白い雪がちらちらと舞い落ちる。

ジングルベルのメロディーに乗せて、
今にもサンタがトナカイのそりに乗って、姿を現しそうな、そんなイブの夜の空。



「来年も来ようか」

・・・・・「そうですね」

「あぁ、でも、、、」

・・・・・「?」

「どうやらソンホが、チャンミンのことを気に入ったようだ」

・・・・・「えっ?」

「2人きりで、食事なんてしてるしな、、、」

・・・・・「そ、それは、、、」


ごめんなさい、、、

俯いて小さく呟いた僕の肩に、
ユンホさんの逞しい腕がぐるりと回って、引き寄せられる。


「でも、、、」

・・・・・「・・・・・」

「嬉しかったよ、ありがとうチャンミン」



〝ユンホさんのこと、愛しています〟



自分が口にした言葉を思い出して、
僕はまた、頬を赤く染めた。





2人で過ごすクリスマスイブの夜。

肩に回されたユンホさんの腕から、その温度を感じ取る。
夜が明けるまでの時間、貴方の熱をもっと感じていたい。


・・・・・「ユンホさん、、、」


冷えた空気に晒された2つの冷たい唇を重ね合わせる。
そのまま腕を引かれ、僕たちは再び白いシーツの波に身を委ねる。



来年のイブも、こんな風に、
僕たち愛しあっていよう。




窓の外、、、

降り出した雪が、きらめく街を白く染め始めた・・・










クリスマスの夜。 ~恋の予感。番外編~ ・・・ fin

読者の皆さま、こんばんは。
クリスマスは終わっているのに、お話は終わらず(笑)
3話で無理やり感満載で完結しました(笑)

最後までお付き合いくださった皆様に、
お礼申し上げます。

ありがとうございました。

明日から再び、朝と午後の更新に戻ります。
お時間ある時に覗いてみてくださいね。


それでは、本日はこのへんで。
おやすみなさい♪






こころ。

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※ このお話は、以前更新しました『恋の予感。』シリーズの番外編です。
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※ 微R18 閲覧ご注意!

管理人 こころ。です。
いつも、こころ日和。にお立ち寄りくださってありがとうございます。
本日更新のお話は 微R18 記事になっています。
管理人の判断で、通常公開させていただきますが、
BL要素大ですので、そういう表現の無理な方は、ここから先へはお進みになりませんよう、
閲覧はご自身の自己責任でお願いいたします。

なお、閲覧後の苦情や中傷は一切受け付けません。
いつも応援してくださってありがとうございます♪




クリスマスの夜。~恋の予感。番外編~





・・・・・「はぁっ、、、」


ユンホさんの指が身体に触れると、
それだけで、自分の身体の芯が、ジワリと熱を持ち始める。

ユンホさんと身体を重ねる時、いつも感じるこの高揚感。

けれど、今日はなんだか少し違う。
開放されたこの場所と、何処からともなく香る甘い香りが、そうさせるのだろうか。


「チャンミン、、、」


ただ、名前を呼ばれただけなのに、
ドクン、、、と心臓が躍る。


僕の身体を這いずるユンホさんの唇と指、、、
胸の尖りを、ぬるりと熱い舌が這う。


・・・・・「あっ、、、んっ、、、」


その快感に、思わず身体を逸らせると、
その隙間に、ユンホさんの逞しい腕が、僕の背中とシーツの隙間に侵入して、
僕の腰を抱えるようにして引き寄せた。


「綺麗だ、、、」


男の僕に綺麗だなんて、
最初はその言葉に違和感を感じていたけれど、、、

何度もユンホさんと身体を重ねているうちに、
何時しかその言葉が僕の心をより欲情させ、興奮させるようになっていた。


・・・・・「ユンホさん、、、」

「ん?」

・・・・・「もっと、、、」

「・・・・・」

・・・・・「もっと、強く、、、して、、、」


僕の中心は、すでに大きく立ちあがっている。

早く欲しかった。
ユンホさんの燃えるような熱を、早く自分の身体の奥で感じたかった。


その刹那、、、


僕の腰に回されていたユンホさんの腕がぐるりと動き、
僕の身体はユンホさんに背中を見せるようにうつぶせにされた。


そして、覆いかぶさるようにして、肌と肌が重なる。
背中に感じるユンホさんの身体の重みが、とても心地よくて、、、



「よくしてやる」



ふっと、耳元に息を吹きかけるように囁かれたユンホさんの声、、、

再び、ドクン、、、と心臓が跳ねた。





ユンホさんの舌が、僕の背骨の上をなぞり、
じっとりと濡らしてゆく。

その快感に、僕は背を逸らせる。


「お前は天使だ、、、」

・・・・・「んっ、、、」

「真っ白な美しい羽根が見えるよ、チャンミン、、、」








背後から衝かれ、大きく身体を揺さぶられる。

余りの快感に、崩れそうになる僕の身体を、
ユンホさんの逞しい腕が支えてくれる。


「どうだ、、、いいか? チャンミン」

・・・・・「ん、、、いい、、、もっと、、、」


自分でも感じていた。
こんなにも求めて、乱れる自分が少し怖かった。

けど、身体の奥から沸き起こるどうしようもない熱が、
僕をいつもよりも大胆にさせてゆく。


「今日のチャンミンは凄いな、、、」


ユンホさんは小さい声でそう呟くと、動きを止め、僕の中からゆっくりと出てゆく。
突然の喪失感に思わず振り向くと、僕の隣りにその身体を横たえた。


・・・・・「ユンホさん?」

「来いよ、、、」

・・・・・「えっ?」

「自分で挿れてみろ」


そんなことは初めてで、、、
僕は、戸惑いを隠せず瞳を揺らせる。

けど、ユンホさんは許してはくれない。
それ以上何も言わず、ただ、僕をじっと見つめていた。


ゴクリと息をのむ。


そして、僕はゆっくりと身体を起こし、
ユンホさんの身体を跨ぎ、意地悪く僕を見つめるその瞳を見下ろした。


・・・・・「意地悪ばっかり、、、」


少し拗ねてそう言うと、ユンホさんはふっと笑って、僕の頬に手を伸ばす。


「可愛いから、意地悪したくなるんだよ」

・・・・・「・・・・・」

「ほら、自分で挿れてみろ」


僕の後ろは、未だ疼きが止まらない。


・・・・・「でも、、、」

「出来るだろ?」


見つめるその美しく深い黒の瞳に、
我慢が出来なかった。


腰を浮かせ、ユンホさんの張りつめた中心に手を添える。
そして、、、


・・・・・「うっ、、、あぁっ、あっ、、、」


疼く自分の後ろに宛がい、ゆっくりと腰を沈めた。


身体を割広げながら、
僕の身体の奥深くに、ユンホさんの熱が侵入してくる。

少し痛みを伴いながらも、
ジンジンと痺れるような快感が、身体中に広がってゆく。


「いいよ、チャンミン、、、すごくいい、、、」


深いところまでユンホさんが入り込んで、、、


・・・・・「凄い、、、」


その快感に、身体を逸らせ、天を仰ぐ。


「チャンミン、、、」

・・・・・「・・・・・」


視線を下げて、ユンホさんを見つめる。


「動いて?」

・・・・・「ん、、、」


僕の腰に添えられたユンホさんの手に促されるように、
身体を上下に揺らす。


「上手だよ、チャンミン、、、」

・・・・・「はぁっ、、、はぁっ、、、」


次第にその動きは強くなり、
ジワリと汗が滲み、漏れ出る声が大きくなってゆく。


「あぁ、、、ダメだ」


突然、動きを止められたかと思うと、
繋がったまま、半身を起こしたユンホさんに強く抱き締められる。


・・・・・「ユンホさん?」

「チャンミン、、、」

・・・・・「はい」

「もう、お前無しでは、、、」

・・・・・「・・・・・」

「お前無しでは生きていけない」

・・・・・「ユンホさん、、、」


僕の胸に顔を埋めたまま、そんなことを言うユンホさんが、
凄く愛おしくて、、、


僕は、優しくユンホさんの髪を撫で、
その小さな頭を腕の中に引き寄せた。


・・・・・「ずっと傍に居ます」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさんだけ、、、僕も貴方だけです」

「今度は俺に愛させて?」


そう言うと、ユンホさんは僕の身体をくるりと反転させ、
今度は僕を上から見おろした。


「愛してるよ、チャンミン、、、」


静かに落ちてきたその唇を、
眼を閉じて迎え入れた。








今日は、クリスマスイプ。

聖なるこの日は、少しだけ僕たちを素直にさせる。
お互いの想いを言葉に乗せて、僕たちはふっと微笑みあう。


もしもこの世にサンタクロースがいるならば、
僕は、プレゼントはいらない。

その代わり、、、


どうかこの幸せが永遠に続くように、、、
この愛おしい人が、僕だけを愛し続けてくれるように、、、


そう祈りたい。



・・・・・「ユンホさん、メリークリスマス」








3へつづく

読者の皆さま、こんばんは。
今日も覗きに来て下さった読者さま、ありがとうございます。

カギを付けようか悩みましたが、
クリスマスプレゼントとして、皆さんに読んでいただけたらと思い、
通常公開にしました。

クリスマスも今日で終わりなので、
ここで完結にしようかと思いましたが、
あと1話、書きたいと思います。

明日の3話もぜひ、お付き合いくださいね。


それでは、今日はここまで♪
おやすみなさい。
素敵な夢を♡








こころ。

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クリスマスの夜。~恋の予感。番外編~




「久し振りに来たけれど、随分と雰囲気が変わったな」


朝早く乗り込んだ飛行機は、1時間程で目的地に辿り着いた。

そこからタクシーに乗り込み、ようやく到着したのは、
済州島にある高級ホテルの一室。

ガラスの扉を開くと、冷たい空気が室内に入り込む。
ソウルとは違う空気が、僕たちを歓迎してくれているように感じた。



〝今年のイヴを俺と一緒に過ごしてくれないか?〟



ユンホさんは、あの言葉通りに店を臨時休業し、
僕をこの旅行に誘ってくれた。

けど、僕はただ〝済州に行く〟と、それだけ聞かされているだけ。
何か目的があるのか、それはよく分からなかった。


「チャンミンは、済州には?」


バルコニーに出て、外の景色を眺めていた僕の後ろに、
いつの間にかユンホさんが立っている。


・・・・・「子供の頃、家族で来た記憶があるんですけど、なんだか様子が変わっていて、、、」

「すっかり観光地になってしまったな。この時期でも、観光客は多いから、、、」


少し冷えた僕の身体を、背後からそっと抱き締めてくれる。
ユンホさんの温度と、静かに打つ鼓動が背中越しに伝わってくる。


・・・・・「ユンホさん」

「ん?」

・・・・・「ここに何か?」


短い言葉でも、僕の意図をくみ取ってくれたユンホさんは、


「ん、、、実はチャンミンに、会ってほしい人がいるんだ」

・・・・・「僕に、、、ですか?」

「あぁ、、、」

・・・・・「誰ですか?」

「・・・・・」



それ以上何も言わないユンホさんに、少し心がザワザワしたけれど、、、

でも、振り向いて視界に映ったユンホさんの顔がいつもよりも穏やかに見えたから、
僕は、〝会わせたい人〟に会うのを、楽しみにしようとそう思ったんだ。



「さ、身体が冷える。入ろう」

・・・・・「はい、、、」




部屋に戻って、荷物の整理をしていると、
部屋の電話が音を立てる。


「はい、、、」


受話器を取ったユンホさんは、電話の向こうの相手と何か暫く話していた。
1分、、、いや、2分ほどだろうか、、、

ようやく受話器を置くと、、、


「チャンミン、悪いが少し出掛けてくる。すぐに戻るよ。待ってて」

・・・・・「分りました」

「戻ったら食事にしよう」

・・・・・「はい、、、」


そう言うと、スマホを手に部屋を出て行った。


しん、、、と静まり返った広い部屋。


・・・・・「凄いな、、、ここって、、、」


ここはいわゆる〝スイートルーム〟じゃないだろうか。

使われている家具、さりげなく置かれている調度品はどれも高級そうで、
何しろ部屋が広い。

扉の向こうには、見たこともない大きなベッドがあるし、、、、

そしてなにより、僕の心をときめかせたのは、、、



・・・・・「綺麗だな、、、」



部屋の隅に置かれた大きなクリスマスツリー。

イルミネーションが点滅し、飾られたモールに反射している。

まるで、1年に1度のこの日を彩っているようだ。
キラキラと輝いているその様に、大人の僕でも、その美しさに目を細め、心がときめいてしまう。

今夜、この部屋でユンホさんと2人だけで過ごす時間に、
早くも僕の心は、ドキドキと早鐘を打ち始めた。



その時、、、


部屋の中に響く、美しく澄んだベルの音。

その時僕は、勝手にユンホさんが戻ってきたのだろうと思い込み、
急いで部屋の扉に急ぎ、内側から扉を開いた。


・・・・・「ユンホさ、、、」


アレ?


扉の向こう側に居たのは、ユンホさん、、、

けれど、可笑しなことに、この部屋を出て行った時と服装が違う。
高級スーツに身を包み、僕を見て微笑むその人、、、

何かが違う。
ユンホさんだけど、、、何だろう、、、

上手く言えないけれど、その人の纏っている空気が、僕の知ってるユンホさんじゃない。


・・・・・「あの、、、」

--- もしかして、会わせたい人って、、、君?---

・・・・・「えっ?」


ほんの少し、ユンホさんよりも少しキーが高い。

その声を聴いて、確信した。
目の前のこの人は、ユンホさんじゃない。



・・・・・「あの、、、ど、どちら様、、、」

--- 少し、お邪魔しても? ---


その人は、僕の返事を聞くこともせず、
強引に部屋に脚を進める。


・・・・・「ま、待ってください、、、」


その背中を追いかけて部屋に戻ると、
その人は、ソファにドスン、、、と身体を落とし、長い脚を組んでふっと笑った。


・・・・・「貴方は、、、」

「凄いな、、、僕がチョン・ユンホじゃないって、分かるんですね」


何、この人、、、


・・・・・「当たり前です。貴方は一体、、、」


警戒するように、少し強張った声でそう言う僕を見て、
再びふっと頬を緩めて笑う。

そして、すーっと音もなく立ち上がり、ゆっくりと僕に向って歩いてくる。


--- 可愛いね、、、分かるよ、何となく、、、---


意味の分からないその言葉と、真っすぐに僕の目を見つめてくるその人に、
僕は思わず息をのむ。


・・・・・「な、なんですか、、、」

--- ユンホだよ、、、---

・・・・・「違います、ユンホさんじゃない、、、」


詰め寄ってくるその人から逃げるように後退る。
その脚が止まったのは、僕の背後に、ベッドルームに続く扉が邪魔をしたから、、、

少しずつ、その人との距離が縮まってゆく。


脚を止めたその人との距離は、ほんの数十センチ、、、


その人の手が、僕の頬に触れる。

その長くて美しい指は、ユンホさんと同じ、、、
僕を見つめる漆黒の瞳も、、、


--- また、僕の悪い癖だ、、、---

・・・・・「やめ、、止めて、、、」


身体が硬直して動かなくなった僕の唇を、
その人の指がゆっくりとなぞってゆく。



その時、、、


「そこまでだ、ソンホ」


開いた扉から、もう1人のユンホさんが姿を現した。


・・・・「ユ、ユンホ、、、さん?」

--- あぁーっ、、、見つかっちゃった ---

「チャンミンから離れろ」


低く響く声、、、
間違いなく、僕のユンホさんだ。


僕は慌てて駆け出し、その胸に飛び込んだ。



「お前ってやつは、少しも成長していないのか、、、」

--- どうしてだろうな、、、子供の頃から、兄さんの持ってるものは何でも美味しそうに見えちゃうんだよ---

「ったく、、、いい加減にしろ」


僕は、夢を見ているようだった。
目の前に、ユンホさんが2人、、、


「チャンミン」


しがみついていた手を少しだけ緩め、ユンホさんの顔を見ると、、、


「驚かせてしまったな」

・・・・・「ユンホさん、、、あの、、、」

「こいつは、俺の弟」


えっ?


・・・・・「弟?」

「あぁ、このホテルのオーナーで、俺の実の、、、俺の双子の弟だ」



--- ソンホです。よろしく、バンビちゃん---


僕に向って差し出された、もう一人の〝ユンホさん〟の手を、
本物のユンホさんが、素早く跳ねのけた。






・・・・・「双子、、、知りませんでした」

--- 兄さんは昔から秘密主義だったもんね、、、---


僕の隣りにはユンホさん。

そして、目の前にはユンホさんの双子の弟の〝ソンホ〟さん。


ソファに腰かけた2人。
僕は左右に視線を泳がせる。


・・・・・「本当に、良く似てます」

「そうでもないだろ、、、」

--- 似てるよね? さっき、一瞬、僕のこと兄さんだと思っただろ? ---

・・・・・「えっ?い、いえ、そんな、、、」

「・・・・・」

--- 兄さんがもう少し遅かったら、きっとバンビちゃんは、俺と恋に落ちてたかもね---

「いい加減にしろ。それと、そのバンビちゃんって言うのは止めろ」


チラリと隣のユンホさんを覗き見る。

怒ってる、、、


---だって可愛いしさ、、、---

「いいからやめろ、、、」


ようやくユンホさんの怒りがソンホさんに伝わったのか、
ソンホさんは、口を閉じ、ユンホさんには分からないように、僕に向って小さくウインクした。

思わず目を逸らす。

顔はほとんど同じなのに、
どうしてこんなにも性格が違うんだろう。


--- しかし驚いたな、、、まさか兄さんがねぇ、、、---


そう言いながら、ソンホさんは改めて僕をまじまじと見つめる。


--- ミヨン姉さんだって、一度も連れてこなかったのに、、、---

「お前との約束を守ったまでだ」

--- ん、、、まぁ、兄さんが幸せなら僕はそれで、、、---


2人の会話を、僕はユンホさんの隣りで静かに聞いていた。

ユンホさんは、ソンホさんにぶっきらぼうに話すけれど、
その言葉の端々に、優しさが見え隠れする。

とてもいい兄弟なんだなって、そう思った。
 

--- とにかく、来てくれて嬉しいよ。今日は僕がごちそうするから、、、---

「あぁ、楽しみにしてるよ」

--- じゃあ、またあとで ---



ソンホさんが部屋を出ると、ユンホさんは、ふぅ、、、と大きく息を吐いた。
そして、ちらりと僕に視線を向けて、、、


「いい男だろ?」

・・・・・「えっ?」

「俺と違って、あいつは子供の頃からとても明るくて社交的で、昔から誰にでも好かれる奴だった」

・・・・・「・・・・・」

「さっき、、、」

・・・・・「?」

「俺が戻ってこなかったら、、、」


何となく、ユンホさんの言いたいことが理解できて、、、


・・・・・「意地悪ですね、ユンホさんって、、、」

「・・・・・」

・・・・・「双子だなんて全然知らなかったし、それに、結婚してたことだって、、、」

「そんなこと、いちいち言うことでもないだろ?」

・・・・・「好きな人のこと、知りたくないですか?」

「・・・・・」

・・・・・「僕は知りたいです。ユンホさんのこと、もっと沢山、、、」


視線が合うと、自然とお互いに手が伸びてゆく。
その手が触れると、今度はその身体を引き寄せ合い、唇を重ねる。

お互い言葉にしなくても、心が通じてる。
だから、きっとユンホさんも今、、、


「食事の前に、デザートを食べるのはルール違反かな?」



ほら、やっぱり、、、


僕は、ユンホさんのその言葉に、小さく首を横に振った。


「おいで、、、」


腕を引かれて向かったのは、カーテンが引かれた薄暗いベッドルーム。

大きなベッドの上に広がる真っ白なシーツの波の上に、
縺れるようにして沈む2つの身体。

もどかし気に、お互いの服を脱がせ合い、
貪るようなキスをする。


夜まで待てない、、、








2へつづく

読者の皆さま、メリークリスマス♡
去年のクリスマスは何をしていたのか、、、
全く思い出せませんが、子供たちもクリスマスプレゼントをあげる歳ではなくなり、
クリスマスケーキを買うことも今年はやめました。
なんて悲しい家族(笑)

しかし、私にはクリスマスプレゼントが届きましたよ♪

クリスマスプレゼント

持ってないワッペンブローチとかステッカーとかetc、、、
お友達が送ってくれました♪

あと、美味しそうなお菓子とか、すっごく可愛い絵本など頂きました。

この歳になってもサンタが来るとか、幸せです。
皆さん本当にありがとうございました。

さて、こちらのお話のお2人さんのクリスマスは、もう暫く続きそうですね。
明日の同時刻、続きを更新しますので、是非お部屋にお越しくださいね。

しかし、このお話のユンホさん、バツイチだったり、双子の弟が居たり、
まだまだ何かありそう? (笑) フフフ

そして、こちらで先日の京セラのお礼を♡

お時間を割いて、私に会いに来て下さった読者さま、
楽しいお喋りの時間をありがとうございました。

読者さまからの頂きもの 1 読者さまからの頂きもの 2

読者さまからの頂きもの 3 読者さまからの頂きもの 4

いつも沢山のお土産を頂きます。
お話の感想や、ユノとチャンミンへの熱い気持ちが綴られたお手紙を頂きます。

いつもお会いしてお話をすると、書いている自分が思っているよりもずっと、
読者さまがこころ日和。のお話を好きでいてくれるんだなと痛感します。
頂くお手紙でも、同じように感じます。

そして、私の体調を気にかけてくださったり、
嵐ペンの娘のために、嵐グッズを頂いたりもします。

皆さん、本当に温かくて優しい読者さまです。
そんな読者さまに自分のお部屋が愛されていることを嬉しく思うと同時に、誇らしく思います。

その気持ちを忘れないように、
これからも自分のペースで、精進していきたいと思います。

これからも、こころ日和。をどうぞよろしくお願いします。
簡単ですが、お礼まで。


それでは、皆さま素敵なイヴを♡





こころ。

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だってすきだから。 ~恋の予感。番外編 2~




・・・・・「ありがとうございました」


ユンホさんの風邪もようやく治り、
お店には、いつもと変わらない空気と、ユンホさんの淹れたコーヒーの香りが戻ってきた。


金曜の夜。

最後のお客様を見送って、店の灯りを落とす。



「チャンミン、コーヒー飲むか?」

・・・・・「はい、、、」



エプロンを外してカウンターの椅子に座る。
薄暗い店内。

頭上のライトが、まるでスポットライトのように僕たちだけを照らす。

頬杖をついて、
カウンターの向こう側でコーヒーを淹れるユンホさんの背中を見つめていた。


「いい香りだ、、、」


差し出されたコーヒーカップから、白い湯気と共に、
コーヒーの香りが立ち上る。


・・・・・「いただきます」


カップを手にし、香りを確かめる。

変わらないこの香り。
まるで、ユンホさんに包まれているように、1日の疲れを癒し、僕をホッと安心させてくれる。

コクリと喉に通すと、その温もりと香りが、スーッと身体にしみ込んでいった。


・・・・・「とっても美味しいです」

「そうか、、、」


静かな店内で、こうやってユンホさんと過ごす時間は、
僕の大切な時間。

こんな時間が、いつまでも続くといいな、、、


「あ、、、チャンミン」


顔を上げ、ユンホさんを見ると、
その瞳はガラス窓の向こうに向けられている。

視線を追うと、、、


・・・・・「あっ、、、」


窓の向こう側、、、

ちらちらと、白い雪が舞い落ちている。


思わず椅子から立ち、表通りが見える窓に向かった。


・・・・・「わぁ、初雪だ」

「どおりで今夜は冷えると思った」


僕の隣りに立ち、ユンホさんは夜の空を仰いでいる。
その腕が、僕の肩に回り、そして優しく引き寄せられた。


・・・・・「ユンホさん、、、」


窓の向こう側には、まだ多くの人たちが歩いている。


足早に家路を急ぐサラリーマン。
楽しそうに話しながら腕を組んで歩く恋人たち。

制服を着た学生も、、、


「大丈夫。誰も俺たちのことなんて見てやしないよ」


僕を引き寄せるユンホさんの腕に、ぎゅっと力が籠る。
自分の頬が、熱を持つのを感じた。


僕たちは、暫くそのまま夜の空を見つめていた。
舞い落ちる白い雪と、キラキラと光る街のネオンが、幻想的で、、、


「チャンミン、知ってるか?」

・・・・・「・・・・・」

「一緒に初雪を見た恋人は、その先一生をともにするって、、、」

・・・・・「えっ?」

「俺が若い頃、そんなジンクスがあったのを思い出した。お前にはちょっと古臭いな、、、」


ユンホさんは、そう言って苦笑いした。



一生をともに、、、
なんて素敵なジンクスだろう。



・・・・・「じゃあ、僕たちこれからもずっと一緒に居られるんですね」


少し恥ずかしかったけれど、
そのジンクスを信じたいとそう思ったんだ。


そんな願いを込めて、僕はユンホさんの肩にそっと頭を預けた。


その刹那、、、


ユンホさんの指が、僕の顎を捉え、
そのまま誘導され、顏を上げると、、、


「愛してる、、、」



初雪の舞う冷えた冬の夜。


僕たちは、舞い落ちる雪に誓うように唇をそっと重ね合わせた。







「イブは臨時休業だ」


店を閉め、通りを並んで歩きながら、
街のイルミネーションを見た僕が発した〝もうすぐクリスマスですね〟
その一言に、ユンホさんがそう呟いた。


・・・・・「え? どうしてですか?」


クリスマスは、お店も毎年賑やかに飾り立てて、
常連のお客さま達と一緒に、小さなパーティを開いている。

去年のクリスマスは、僕のその賑やかな輪の中に居た。

それを楽しみにしてくださってるお客さまもいらっしゃるのに、、、



驚いて脚を止めると、2,3歩進んだユンホさんも脚を止めて振り向く。



「もう少し言わずにいようと思ってたんだが、、、」

・・・・・「・・・・・」

「今年のイブを俺と一緒に過ごしてくれないか?」


枯れた葉が、カサカサと音を立てる街路樹の下、、、


・・・・・「えっ?」

「お前と一緒に行きたいところがある。ダメか?」



街がクリスマスを待ちわびるようにイルミネーションが輝きだすと、
腕を組んで恋人達を見るたびに、羨ましいとそう思っていた。

2人きりで過ごすクリスマス、、、



・・・・・「でも、お店が、、、」

「店は365日、いつでも開けられる。けど、イブという日は年に1度だ」

・・・・・「・・・・・」

「今年のイブは、お前と過ごしたい」



ユンホさんの髪に、白い雪がハラハラと舞い落ちる。
そっと手を伸ばして、雪を払った。


・・・・・「僕で良かったら、、、」

「・・・・・」

・・・・・「楽しみにしてます」



それから僕たちは、すれ違う人たちに隠れるようにして、
手を繋いで歩き始める。


今年のクリスマスは、ユンホさんと2人きり。


済んだ空気の夜の空を仰ぎながら、未来のその日に想いを馳せた。



「寒くないか?」

・・・・・「はい、、、」









だってすきだから。~恋の予感。番外編~ ・・・  fin

読者の皆さま、こんにちは。

「だってすきだから。」10話で完結です。
過去のお話からの番外編だったんですが、
皆さんから思ってもみなかった沢山の応援を頂きまして、10話まで引っ張ってしまいました(笑)

で、ある読者さまに、このお話の2人のクリスマスを、、、とリクエストいただいて、
最後にクリスマスに続く流れを作って、今回の番外編を完結しました。

最後までおつきあい下さった読者さまに感謝いたします。
ありがとうございました。

そして、いつもコメントを寄せてくださる皆さま、
なかなか御返事もままならない私を許して下さってありがとうございます。

今年のクリスマスには、「恋の予感。」の2人のお話をお届けしたいと思っています。
楽しみにして頂けたら嬉しいです。



※ 昨日頂いたコメントに御返事させていただいてます♪



それでは、午後も素敵なひと時を♪
いつもご訪問、応援ありがとうございます。





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※ こちらのお話は、「恋の予感。」の番外編です。
「恋の予感。」をまだ読まれていない読者さまは、是非そちらからご覧になってください。





私の心の中のお話です。
ご了承ください。




だってすきだから。 ~恋の予感。番外編 2~




「隠していたわけじゃないんだ。けど、、、」

・・・・・「いいんです。もう、、、」


ユンホさんの話を聞いて、自分が取った態度がなんだかとても恥ずかしく思えた。
僕は、子供だったんだ。



・・・・・「僕、嫉妬しました。ユンホさんの過去に、、、」

「チャンミン、、、」

・・・・・「僕の知らないユンホさんを、彼女は知ってて、、、
過去なんて、どうにもならない事だと分ってても、悔しかった」

「・・・・・」

・・・・・「僕よりもユンホさんのことを知ってる彼女に、嫉妬しました」



自分の気持ちを全部曝け出した。
そうしたら、モヤモヤしていた気持ちが、すーっと楽になった。



「お前だけなんだ、、、」

・・・・・「・・・・・」

「離れていたら、いつもお前のことを考えているし、、
店で客と楽しそうに話していたら、何を話しているんだろうって、気になって、、、」

・・・・・「ユンホさん、、、」

「会いたい、声が聞きたい、触れたい、抱きたいって、、、そう思うのはお前だけなんだ」

・・・・・「・・・・・」

「お前以外の女にも、もちろん男にも、、、興味が無い」

・・・・・「ユンホさん」

「嘘じゃない、本当だ」




嬉しかった。


もしかしたら、僕は自分で思っているよりもずっと、
ユンホさんに愛されているかもしれない、、、


重なった手にギュッと力を入れると、
ユンホさんの長い腕が延びてきて、僕の身体をその腕の中に包み込んだ。



「お粥、、、」

・・・・・「えっ?」

「卵がゆ、美味かったよ」

・・・・・「でも、苦手だって、、、」



ユンホさんの温もりを感じながらそう言うと、
ふっと笑ったユンホさんは、僕を抱きしめる腕に力を入れて、、、



「甘かったり、塩辛かったり、、、食えたもんじゃなかったんだよ」

・・・・・「・・・・・」

「料理なんて一切しない女だったし、、、塩と砂糖の区別も出来ない奴だったからさ、、、」



〝卵がゆは苦手よ〟



なんだ、、、そういうことか、、、


・・・・・「ふふ、、、」

「けど、これからは風邪を引いても美味いお粥が食えるなら、いつ風邪を引いても大丈夫だな」

・・・・・「ダメですよ。いつも元気でいてください」

「ん、そうだな、、、」



ユンホさん

いつか時が経って、ふと振り返った時、
貴方の過去のいつの時間も、隣に僕が居ればいいな。

そんな未来が来ると信じて、、、




・・・・・「忘れてました。ユンホさんの好きなイチゴを買ってきたんですよ」




いつも貴方の傍に、、、








10へつづく

読者の皆さま、こんにちは。
日曜の午後、如何お過ごしですか?

お話短くなってしまいましたが、「だってすきだから。」 次回完結します。
最後までお付き合いよろしくお願いします。

昨日1日歩き回ったせいか、腰が痛いです(笑)
腰と言うか、お尻?←なんでかな?
ロボットみたいにカクカク1日を過ごします(笑)フフフフ


※ 昨日頂いたコメントに御返事させていただいてます♪



それでは、午後も素敵なひと時を♪
いつもご訪問、応援ありがとうございます。





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