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私の心の中のお話です。
ご了承ください。




Shangri-La 5





慌てて後を追ったけれど、チャンミンの姿はすでに見つけることが出来なかった。
ポケットから携帯を取り出し、チャンミンを呼ぶ。

けれど応答はなく、コールする音だけが耳の奥に重く響く。


「はぁ、ったく、、、」


小さなため息をつき、フロアのソファに腰を下ろした。

つまらないことで、拗ねて泣き出すなんて・・・
そんな風に思いながらも、つい顔が緩んでしまう。


そうだな、、、チャンミンの好きな店のケーキでも買って家に戻ろう。


きっと、着替えもせずにベッドに潜りこんでいるに違いない。
想像しただけで、小さな笑みがこぼれる。

携帯をポケットに戻し、ソファから立ち上がった。

屋敷に戻ろう。
きっと、俺の帰りを待ってるはず・・・


車のキーを握りしめ、俺は地下の駐車場に向った。





ソウルの街の渋滞を何とか潜り抜け、
屋敷に着いたのは、チャンミンと社で別れてから、1時間以上を過ぎた頃だった。


上着を脱ぎ、ネクタイを外す。
キッチンにも、リビングにもチャンミンの姿はない。

きっと戻ってそのまま、寝室に向ったのだろう。

どうしてご機嫌を取ろうか、、、
そんなことを考えながら、寝室に向かった。


小さくノックをしてから、扉を開く。

思った通りだ。
ベッドの上には、小さく丸く、シーツの山が出来ている。

子供みたいに、、、
なんて愛おしいんだろう。

ベッドに腰を下ろし、そっと手を添える。


「チャンミン」

・・・・・「・・・・・」

「拗ねてないで、チャンミンの好きなケーキ買ってきたぞ」

・・・・・「・・・・・」

「一緒に食べよう、な?」


返事もなく、ピクリとも動かない。
ゆっくりと、シーツを持ち上げて覗き込むと、


「チャンミン?」


頬に涙を流した痕が見える。
小さな寝息を立てて、チャンミンは眠っていた。

そっと、頬に指を当てて涙の痕をなぞる。


「悪かったよチャンミン。許してくれ」


起こさないように小さな声で囁き、頬を包んだ。

チャンミンの純粋さに、胸が痛む。
身体を屈ませ、そっと頬にキスを落とし、静かに部屋を出た。






そのまま俺は、シャワーを浴びる。
いつもよりも温度を上げて、熱めの湯を被った。



その時・・・

シャワー室の扉が音もなく開く。
冷たい空気を肌で感じ、驚いて見やると・・・


「チャンミン?」


掌で顔の湯を掃い、視線を向ける。
そこには、裸のチャンミンが立っていた。

俯いて、俺と視線を合わせようとしない。


「どうした? チャンミン?」


シャワーを止めようと手を伸ばしかけたら、
手が届く前に、チャンミンが俺の胸にしがみついてきた。


・・・・・「・・・・・」

「チャンミン?」


俺の問いかけには答えず、ゆっくりと顔を上げると、
恥かしそうに、おずおずと唇を重ねてきた。

いつの間にか、チャンミンの腕は俺の首にぐるりと回り、
その腕に身体を引き寄せられる。

シャワーに打たれながら、素肌を合わせ、唇を重ねる。
角度を変え、まるで〝もっと、、、〟と強請られているようだ。

俺たちの交わりは、どちらかと言えばいつも求めるのは俺で・・・
チャンミンはそんな俺の心を、何も言わず丸ごと受け止めてくれる。

こんな風にチャンミンからなんて・・・


・・・・・「んっ、、、」


愛する人の、こんなにも激しい感情を見せられて、
冷静でいられるわけはない。

俺のスイッチが入るのに、そう時間はかからなかった。


チャンミンの頬を包み、唇を少し離す。
そして、もう一度重ねあわせると同時に、小さく開いたその隙間に舌を差し込んだ。

歯列を割り、チャンミンの口内を隅まで嘗め尽くす。
味わいながら、チャンミンの舌先を誘い、遠慮がちに差し出された舌を絡め取る。


「っ、、、、」

・・・・・「っ、、、はっ、、」


時折、チャンミンの口から漏れ出る吐息が、
シャワーの音をかき消すようにして、俺の耳に届く。

キスで犯しながら、チャンミンの肌を掌で感じる。

もう、お互いのそれは、十分に反応している。



・・・・・「ユンホさ、、、」


キスの合間・・・


「なんだ?」


鼻先が、触れるくらいの距離・・・


・・・・・「僕、弟じゃない。だって、弟ならこんなことしない、、、そうでしょ?」


そう言って、俺の唇を小さく啄む。
軽く触れるだけのキス・・・


「そうだな、チャンミン。俺が兄なら、こんなことは弟にはしない」


キスを返すと、、、


・・・・・「ホント?」

「ああ、本当だ。チャンミン」



その潤んだ瞳が、無自覚に俺を煽り、そして誘う。




「愛してやる。ベッドへ行こう、チャンミン」










54 完結話 につづく

読者の皆さま、おはようございます。
応援していただいたShangri-Laも、残すところあと1話となりました。
明日の完結話は、鍵記事になります。
指定のパスワードを入力の上、入室して閲覧してください。
お部屋でお待ちしています♪

あと、皆さまも年末でお忙しいと思いますので、
コメントの方はお気になさらずに(*^^*)
毎記事にコメント下さる ramchyさん、 スジュから始まりトンに夢中 さん。
本当にいつもありがとうございます。
お2人もコメントお気になさらずにね。 



それでは、今日も1日いい日になりますように♪
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Shangri-La 5






チャンミンは、不安げな表情を浮かべながらも、
捜査官の質問にも気丈に振る舞い、しっかりと言葉を発してゆく。

デスクからソファに移動し、時折視線を向けてくるチャンミンに小さく頷いてやると、
ふっと頬を緩め、そしてまた前を向き、捜査官と相対する。


--- それで、チャンミンさんは今、どうしてチョン社長のところに? ---

・・・・・「少し前、母が亡くなりました。それで、少し気分が落ち着かず、ユンホさんが、、、」


言葉を詰まらせたチャンミンの後を引き取り、話を続けた。


「チャンミンの引き取り手である人物は、ご存じのとおり、僕の叔父です。
もともと、私を介しての養子縁組でありますし、チャンミンは私にとっては弟のような存在です」

・・・・・「・・・・・」


どうしてだか、チャンミンが少し驚いた表情をして俺を見る。


「どうした? チャンミン」


そう問いかけると、我に返ったように視線を逸らせて、


・・・・・「ユ、ユンホさんは、とてもよくしてくださっています。
僕にとっては、なんでも相談できる大切な、、、兄です」

--- なるほど。では、最後に1つだけお聞きしたい---

・・・・・「はい」

--- チャンミンさん、貴方は今、幸せですか?---



そう聞かれて、一度だけ瞳を落としたチャンミンは、心の中で言葉を選んでいるのだろうか、
暫く俯いたままで・・・

そして、顔を上げると、



・・・・・「はい、、、僕は今、世界中の誰よりも自分が一番幸せだと、そう思っています」



凛とした表情を浮かべ、チャンミンはそう答えた。
真っ直ぐに前を見据えて・・・

そして、言葉を続ける。


・・・・・「僕を見つけてくださったユンホさんのおかげだと、そう思ってます」


そう言いながら、隣に腰を下ろす俺の方を見て浮かべた微笑みは、
まるで天使のように穏やかで優しく美しかった。


--- そのようですね。分かりました。お時間を取らせてしまって申し訳ありませんでした---

「いえ・・・」

--- チョン社長の叔父さまには、書類上の確認だけ頂きたいので、、、---

「分かりました。訪ねていただければよろしいかと、、、叔父には私から伝えておきます」

--- よろしくお願いします。では、、、---



頭を下げ、扉に向う。

部屋から出る間際、、、捜査官の1人が立ち止まり、そして振り返った。


--- チャンミンさん、、、貴方はとても幸運な方だ---


チャンミンは、ふっと笑って小さく頭を下げた。


--- 社長、お見送りしてきます---

「ああ、頼んだぞ」


ドンヘと共に、捜査官が部屋を出る。
小さく息を吐き、ドカリとソファに腰を下ろした。


そして、心の中で、安堵のため息をついた。
ふと見ると、チャンミンは立ったままで俯いている。


「チャンミン? どうした?」

・・・・・「いえ、なんでもないです」


問いかけに返ってきた答えは、力なく弱々しい。


「チャンミン?」


座ったまま、顔を覗き込もうとすると、拗ねたように逸らされた。


・・・・・「僕、帰ります」


囁くようにそう言うと、振り返りもせずに足早に扉に向う。


「おい、チャンミン」


追うようにして、扉の前で腕を掴んだ。


「どうした? 何を拗ねてる? ん?」


少し強引に、チャンミンの顔をこちらに向けると・・・


「チャンミン、お前、、、なぜ泣く?」


大きな瞳から零れ落ちた涙が、頬を伝う。

涙を流す理由が分からず、困惑する。
チャンミンは、瞳を泳がせながら顔を背けた。

その時、、、


--- ユノ、なんとか、、、、---


ノックもなしに戻ってきたドンヘが、状況を見て言葉を止めて立ち止まる。


・・・・・「ご、ごめんなさい、帰ります」


俺の腕を振り払うようにして、チャンミンは部屋を出て行った。





--- チャンミン? どうしたんだ? ま、待てよ、お、おい、、、---


チャンミンの後を追いかけようとしたドンヘを引き留めて、
2人してソファに腰を下ろした。


--- 何かあったのか?---

「いや、、、」

--- あいつらの事はもう大丈夫だ。他はどんな状況なのかは知らないが、
チャンミンの件に関しては納得しているはずだ

「そうか、、、チャンミンになんて話したんだ?」


ドンヘにチャンミンを迎えに行かせたのは、事前にチャンミンに話を通しておく為だった。

--- あぁ、まぁ、大筋の経緯と、とにかくお前のこと聞かれたら、いい兄だと言えと。あ、、、---

「なんだ」

--- あーっ、もしかしてだけど、、、---

「・・・・・」

--- お前に〝弟〟って言われたことがショックだったんじゃないかな? 言っただろ? お前---



〝チャンミンは私にとっては弟のような存在です〟



「は? 理解出来るように説明しろ」

--- 実はさ、、、、---



〝嫌です。ユンホさんは、僕の兄ではありません〟



--- お前のことを兄だと言えと言ったら、絶対にイヤだと・・・---



〝僕はユンホさんが好きなんです、兄じゃないです。兄さんじゃないもん〟



--- そう言わないと、ユノが困るんだって、言い聞かせるのに大変だったんだ。
なのに、お前が先に〝弟〟なんて言うもんだから、、、---

「知るかよ、そんなこと、、、ったく、、、」

--- ただ、純粋にお前のことを愛してるんだな、あいつは・・・
だから、嘘でも〝兄〟だとか〝弟〟なんて、言いたくなかったんだろ? 可愛いじゃねぇか---


チャンミン・・・


--- いいねぇ、愛し愛されてるねぇ、、、---

「茶化すな」


ソファから立ち上がり、デスクの上の車のキーを手に取った。


--- まだ、退社時間じゃないですよ、社長---


おどけた顔をして、にやりと笑ってみせる。


「優秀な秘書くん、あとは頼むよ」

---はいはい、了解。お気をつけて---



ドンヘの肩を叩き、俺はチャンミンの後を追った。








53へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

昨日、カシちゃんたちは素敵な時間を過ごしたようですね。
あちらのファンミって、面白い事いろいろとするんですね(笑)
サランヘ♡って言うチャンミン。
その後ユノに抱かれるチャンミン(笑)
手の繋ぎ方がやっぱホミンだし(笑)

2019.12.28 TVXQ ファンミーティング

母国だと、素になるんですかね。
是非とも、こちらでもお願いしたい(*^^*)フフフ


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Shangri-La 5






--- チョン・ユンホさんですね---

「はい、そうですが?」

--- シム・チャンミンさんの事で、少しお話を、、、---

「・・・・・」

--- ご存知ですよね? シム・チャンミン---






ドンヘの予想通り、幾日も経たないうちに社を訪ねてきたのは、
ソウル警察庁の捜査官だった。


「もちろんです。そろそろいらっしゃると思っていました。どうぞ、、、」


テーブルを挟んでソファに腰をおろし、相対する。
真正面から向き合う。


--- そちらは、、、---


捜査官の視線が、俺の背後に向けられる。


「私の秘書ですが、、、」

--- チョン社長の秘書を務めております、イ・ドンヘと申します---

「で、チャンミンの事とは?」



捜査官の話に、静かに耳を傾ける。
探りを入れるその話しぶりと口調に、思わず笑いそうになる。


「要するに・・・」

--- ・・・・・---

「私が、金でチャンミンを買ったと?」

--- いえ、そういうわけでは、、、---

「では、どういう?」

--- 多額の金が、貴方の名義で施設側に渡っていますね? そして、彼が、、、シム・チャンミンさんが貴方の元に・・・---

「ええ、確かに・・・」

--- 差支えなければ、その経緯をお聞かせくださいませんか?---



俺が、小さく息を吐くと、
まるでそれが合図のように、ドンヘがデスクの上の書類を捜査官の目の前のテーブルに滑らせた。



--- こちら側のシム・チャンミンに関するすべての書類を準備しておきました。どうぞ、、、---


ドンへのその言葉に、捜査官は書類を手に取り、1枚1枚に目を通してゆく。
その様を、ドンヘと2人で静かに正視していた。



--- なるほど、、、---



そう少なくはない書類を確認し終えた捜査官が、小さく頷く。


「福祉施設には、時折寄付を・・・」

--- あの施設だけではなく、広く慈善事業をされておられるんですね---

「そうです。多くの事業は、先代、、、つまり私の父から受け継いだものです」

--- そのようですね---

「私の叔父が養子を迎えたいという話があり、、、それであの施設からチャンミンを引き取りました」

--- きちんと、養子縁組の手続きもされているようですね---

「もちろんです。すべて、調べていただければ分かることです」

--- 分かりました。それでは、シム・チャンミンさんは、今どこに・・・---

「チャンミンは、事情があり、今は私の家に・・・」

--- ご本人に、会わせて頂きたいのですが、、、出来ればチョン社長の叔父様にも・・・---

「・・・・・」

--- いえ、貴方の言葉を疑っているわけでは、、、少し、確認を取らせていただきたいと・・・--

「構いませんよ」


意味のない会話に、ドンヘと2人でため息をつく。


「ドンヘ、チャンミンを連れてこい。連絡は入れておく」

--- はい、、、社長---

「叔父の住所は、その書類に・・・」

--- はい、こちらを訪ねさせていただきます---

「30分ほどでチャンミンが来ます。暫くお待ちを・・・」

--- 恐れ入ります---


ドンヘが部屋を出ていき、俺はデスクに戻る。
携帯電話で、チャンミンのナンバーをコールする。


「チャンミン? 俺だ。暫くしたらドンヘが行くから、着替えて出ておいで。そう、待ってるから、、、」


突然の電話に、少し驚いていたが、
チャンミンは、素直に俺の言葉を受け入れる。

温かいコーヒーの入ったカップに手を掛け、喉に流す。

捜査官の視線を無視し、急ぎの書類に目を通す。
暫くすると・・・

扉をノックする音が、静かな部屋に響いた。


--- 社長、お連れしました---

・・・・・「ユンホさ、、、、」


太陽のような笑顔のチャンミンが、いつもとは違う部屋の空気を察したのだろうか、
瞬時にして表情を曇らせる。


「チャンミン、おいで、、、大丈夫だ」


捜査官たちが、ソファから立ち上がり、チャンミンに視線を移す。


--- シム・チャンミンさんですか?---

・・・・・「はい」


緊張して強張るチャンミンの傍に歩み寄り、肩を引き寄せてソファに座らせる。


「チャンミン、こちらは刑事さんだよ。
チャンミンが以前居た施設の事で、聞きたいことがあるんだそうだ」

・・・・・「・・・・・」

「話せることだけ話せばいい。大丈夫だな?」


優しくそう問うと、チャンミンは俺の顔を不安げに見つめて、小さく頷いた。











52へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

ソウル警察庁のことは、私は何も知らないので(当たり前)
そこは緩ーく読んでください(笑)ププ

終わりが近いので、コメントを下さる読者さまが、
寂しいです、、、っておっしゃってくれるのがとても嬉しいです。

このShangri-La は、実は更新する時に、きっと読者さまにはなかなか受け入れてもらえないだろうな、、、
って思いながらも更新を始めたのですが、
驚いたことに、毎話毎話、参加しているランキングの注目記事で1位をいただいてます。
沢山の人に見ていただいてるんだなと、実感して嬉しく思ってます。
あと3話、最後まで応援してください。




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Shangri-La 5






・・・・・「お帰りなさい、ユンホさん」

「こんなに遅くまで、、、先に寝てろって言っただろ?」


チャンミンが、この屋敷に戻ってきて1か月が過ぎた。

あんなに冷たい空気が流れていた屋敷は、まるで息を吹き返したかのように、美しい花が飾られ、
何処に居ても〝愛おしい人〟の気配が感じられた。


・・・・・「ごめんなさい。でも、、、」

「・・・・・」

・・・・・「ユンホさんに会いたくて」


恥かしそうに頬を染めて、俺から視線を逸らせる。
思わず腕を伸ばし、その華奢な身体を引き寄せた。


「そうか、、、食事は? ちゃんと済ませたか?」

・・・・・「はい、ユンホさんが連絡をくれたので、、、」

「シャワーは?」

・・・・・「お先に浴びました」





〝もう、何処へも行きたくない。ここから出たくない〟




チャンミンは、あの日以来、必要なこと以外はこの屋敷から出ようとしなかった。

何度か、ドンヘと一緒に買い物に出かけたようだが、
それ以外は、ここに閉じこもっている。



--- なぁ、ユノ。チャンミンの事、少し考えたほうがいいぞ。あのままじゃ、本当にカゴの鳥だ ---


ドンヘの言葉が、俺の心に引っかかっていた。





「チャンミン、先にベッドへ行ってろ。俺はシャワーを浴びてくる」

・・・・・「はい、、、待ってます」


チャンミンのしたいようにさせてやろう、、、

最初はそう思って、深くは考えてはいなかった。
けれど、本当にそれでいいのか、、、


シャワーを浴びて寝室に戻ると、
チャンミンは、大きなベッドの上に腰をおろし、窓の外をじっと眺めていた。


「どうした、チャンミン」


後ろから抱きすくめるように腕を回すと、
振り返って、微笑みを返す。


・・・・・「星がとても綺麗です」


大きな窓から眺める夜空は、深い藍色の海に、沢山の星たちが浮かんでいるように見えた。


・・・・・「さっき、流れ星を見たんです」

「流れ星?」

・・・・・「はい。お願い事をしておきました」


チャンミンの肩口に顔を埋める。
この香りが、俺の心を落ち着かせる。


「何を?」

・・・・・「秘密です」


くすくす笑いながら、、、


「教えろよ、、、」


柔らかい耳朶を口に含むと、くすぐったいのか肩を窄めて、、、


・・・・・「あのね、、、」

「ん?」

・・・・・「ユンホさんと、ずっと一緒に居られますように、、、って」



まるで幼い子供のようでいて、、、



・・・・・「あっ、、、んっ、、、」

「チャンミン、、、」

・・・・・「ユンホさ、、、も、もっと、、、」



妖艶に色を放ち、俺を誘う。


溺れてゆく・・・
落ちてゆく・・・


もう、チャンミンなしでは、俺はきっと呼吸もできないだろう。
俺のすべては、チャンミン中心に回っていた。






--- おい、ユノ、、、---


ある日の朝、顔を強張らせたドンヘが、ネクタイを緩めながら部屋に駆け込んできた。


「どうした?」

--- 厄介なことに、、、---


その様子に、只事ではないと感じる。


「なんだ?」

--- チャンミンのいた施設が摘発された---

「なんだって?」

--- 騒ぎになってる---

「どういうことだ?」

--- 詳しいことはまだ、、、けど、チャンミンの事できっと・・・---





俺達には、心休まる時間はないというのか、、、









51へつづく

読者の皆さま、おはようございます。

今回はお話が少し短かったですね。
『Shangri-La』 も、残すところあと4話となりました。

前もってお知らせしておきますが、
このお話の完結話(54話)は鍵記事です。

完結話がカギって(笑)
あ、ちなみにそんな大したものはございません(笑)
緩く見守ってくださいね(^^)フフフ

昨日は、東方神起デビュー16周年ということで、
色んな所で2人への愛が溢れた1日になりましたね。

ただ、皆さんのつぶやきや想いを見ているだけで、
私もとても幸せな気持ちになりました。
みんな、2人を好き過ぎる(笑)フフフ
そんな中に、自分も同じ思いで居られることが本当に嬉しいです。

これからも一緒に、2人を応援していきましょう♪



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